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【発明の名称】 水位差測定器及び水位差監視システム
【発明者】 【氏名】川村 武司

【氏名】藤枝 敬史

【要約】 【課題】2つの地点の水位差の比較を簡単かつシステム構築面で有利に行うことを可能ならしめる光ファイバを利用した新規な水位差測定器を提供する。

【解決手段】水位差を生じる部分から第1、第2導水室1、2に水を導入する。その2つの導水室1、2に水圧で上方に縮むベローズ3を設け、そのベローズに連結したロッド6経由でベローズの端壁3aの変位を天秤5に伝えて水位差発生時に天秤5が傾くようにする。そして、その傾きで2つのセンサ7の作動状態を切換える。センサ7は、加圧子7aで光ファイバを加圧変形させて光伝送損失を生じさせるものを利用しており、そのセンサの動作状況を光伝送損失分布測定装置で調べると水位差が発生したことが判る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内水の圧力と大気圧を両面に対向して受ける第1可動受圧部と、外水の圧力と大気圧を両面に対向して受ける第2可動受圧部と、第1可動受圧部の変位力を受ける加圧子で光ファイバを加圧してその光ファイバに光の伝送損失を生じさせる第1センサと、第2可動受圧部の変位力を受ける加圧子で光ファイバを加圧してその光ファイバに光の伝送損失を生じさせる第2センサを有し、内水と外水に水位差が生じたときに第1、第2可動受圧部の変位量に差が出て第1、第2センサの光伝送損失に差が生じるようにした水位差測定器。
【請求項2】 内水を導入して第1可動受圧部の一面に作用させる第1導水室、外水を導入して第2可動受圧部の一面に作用させる第2導水室、及び第1、第2導水室間に設ける天秤を具備させ、内水と外水に水位差が生じたときに第1可動受圧部と第2可動受圧部から天秤に相反する向きに加わる力のバランスが崩れて天秤が傾き、第1、第2のどちらか一方のセンサの加圧子が傾いた天秤に押し込まれ、他方のセンサの押し込みが解除されるようにした請求項1記載の水位差測定器。
【請求項3】 内水導入部と外水導入部に各々設ける液体を充填した可撓性の第1タンクと第2タンク、第1タンク内の液を導入して第1可動受圧部の一面に作用させる第1導液室、第2タンク内の液を導入して第2可動受圧部の一面に作用させる第2導液室、及び第1、第2導液室間に設ける天秤を具備させ、内水と外水に水位差が生じたときに第1、第2タンク内の液を介して第1、第2可動受圧部にそれぞれ内水、外水の圧力が伝わり、第1可動受圧部と第2可動受圧部から天秤に相反する向きに加わる力のバランスが崩れて天秤が傾き、第1、第2のどちらか一方のセンサの加圧子が傾いた天秤に押し込まれ、他方のセンサの押し込みが解除されるようにした請求項1記載の水位差測定器。
【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の水位差測定器の可動受圧部に代えてフロートを用いた水位差測定器。
【請求項5】 天秤の均り合い状態を表示する指針を設けた請求項2乃至4のいずれかに記載の水位差測定器。
【請求項6】 前記天秤とセンサ間に、天秤の変位を増幅してセンサの加圧子に伝える増幅機構を設けた請求項2乃至5のいずれかに記載の水位差測定器。
【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の水位差測定器を複数の水位差監視点に各々設置し、その測定器のセンサの光ファイバを各監視点に通して布設される光ファイバケーブルにシリアルに接続し、センサの光ファイバに生じる光伝送損失の有無と伝送損失の発生位置を前記光ファイバケーブルに接続した光伝送損失分布測定装置で計測して各監視点における内水と外水の水位差を把握するようにした水位差監視システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ファイバと天秤を用いて隔離された水系の水位差を検出する水位差測定器とそれを利用して多点の水位差監視を経済的に行えるようにした水位差監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】水門、樋門などは、水の有効利用と増水時の適切な放水のために内水と外水(ここでは上流側の水を内水、下流側の水を外水と云う)の水位差(水圧差)を検出し、検出結果に基づいて開け閉めを行うのが好ましい。
【0003】その水位差の検出に用いられる従来の測定器は、内水と外水の圧力を2つの水圧計で計測し、両水圧計の電気的な出力を比較してどちらの水位が高いかを判断するものが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の測定器は、高価な水圧計を2つ必要とし、各水圧計の出力信号を比較する装置も必要であり、費用がかさむ。
【0005】また、電気的な水圧計はそれ自体が精度誤差を有しており、2つの計器の器差が検出精度を左右するため、微妙な水位差を測定するには限界があった。
【0006】さらに、電気式の計器を用いるため、測定器を設置する場所(現地)に電源を必要とし、さらに、遠隔監視を行う場合には検出信号を監視所に送るための伝送装置を必要とし、システムが高価となるほか、電源の有無による設置規制も受け易かった。
【0007】この発明は、かかる不具合を解消した水位差測定器とそれを用いた水位差の遠隔監視システムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、この発明においては、内水の圧力と大気圧を両面に対向して受ける第1可動受圧部と、外水の圧力と大気圧を両面に対向して受ける第2可動受圧部と、第1可動受圧部の変位力を受ける加圧子で光ファイバを加圧してその光ファイバに光の伝送損失を生じさせる第1センサと、第2可動受圧部の変位力を受ける加圧子で光ファイバを加圧してその光ファイバに光の伝送損失を生じさせる第2センサを有し、内水と外水に水位差が生じたときに第1、第2可動受圧部の変位量に差が出て第1、第2センサの光伝送損失に差が生じるようにした水位差測定器を提供する。
【0009】この測定器は、内水を導入して第1可動受圧部の一面に作用させる第1導水室、外水を導入して第2可動受圧部の一面に作用させる第2導水室、及び第1、第2導水室間に設ける天秤を具備させ、内水と外水に水位差が生じたときに第1可動受圧部と第2可動受圧部から天秤に相反する向きに加わる力のバランスが崩れて天秤が傾き、第1、第2のどちらか一方のセンサの加圧子が傾いた天秤に押し込まれ、他方のセンサの押し込みが解除されるようにしておくと好ましい。
【0010】また、内水導入部と外水導入部に各々設ける液体を充填した可撓性の第1タンクと第2タンク、第1タンク内の液を導入して第1可動受圧部の一面に作用させる第1導液室、第2タンク内の液を導入して第2可動受圧部の一面に作用させる第2導液室、及び第1、第2導液室間に設ける天秤を具備させ、内水と外水に水位差が生じたときに第1、第2タンク内の液を介して第1、第2可動受圧部にそれぞれ内水、外水の圧力が伝わり、第1可動受圧部と第2可動受圧部から天秤に相反する向きに加わる力のバランスが崩れて天秤が傾き、第1、第2のどちらか一方のセンサの加圧子が傾いた天秤に押し込まれ、他方のセンサの押し込みが解除されるようにしておくとより好ましい。これ等は、前述の可動受圧部をフロートで代替した構成にしてもよい。
【0011】また、必要に応じて天秤の均り合い状態を表示する指針を設けたり、天秤とセンサ間に、天秤の変位を増幅してセンサの加圧子に伝える増幅機構を設けたりするとより好ましいものになる。
【0012】なお、この発明の監視システムは、上述した水位差測定器を複数の水位差監視点に各々設置し、その測定器のセンサの光ファイバを各監視点に通して布設される光ファイバケーブルにシリアルに接続し、センサの光ファイバに生じる光伝送損失の有無と伝送損失の発生位置を前記光ファイバケーブルに接続した光伝送損失分布測定装置で計測する。そして、その測定結果に基づいて各監視点における内水と外水の水位差を把握する。
【0013】
【作用】この発明の測定器及び監視システムは、内水と外水の圧力差又は内、外水によるフロートの浮力差を光ファイバの光伝送損失に置換し、2つのセンサのどちらに伝送損失が生じたかで内、外水のどちらの水位が高いかを判断する。従って、高価な計器が要らず、また、現地に電源を必要とせず、経済的にしかも設置規制を受けずに水位差を監視することができる。
【0014】また、可動受圧部やフロートの変位を天秤に伝え、天秤のバランスの崩れを利用して2つのセンサの切換えを行うものは、測定器を簡素化でき、コスト面で更に有利になる。
【0015】さらに、第1タンクと第2タンクを設け、そのタンク内の液を第1、第2可動受圧部の一面に作用させるものは、内水と外水の圧力がタンク内の液を介して間接的に可動受圧部に伝達されるので、測定器の内部に内水と外水を導入する必要がない。従って、内水や外水に含まれるゴミ等の浮遊物や土などによる目詰り、それによる測定器の動作停止の問題が起こらず、ゴミ等の異物の侵入に対する対策やメンテナンスが容易になる。また、第1、第2タンクを測定器の本体部から独立させ、第1、第2タンク内の液を耐圧ホースに通して第1、第2導液室に導くことができるので、本体部の設置場所の制約が少なく、本体部の小型化も図り易い。
【0016】このほか、天秤の指針は、水門等の開閉を操作員が行うときに、内外水の水位差の確認を容易化するのに役立つ。
【0017】また、変位の増幅機構は、測定器の測定精度を高めるのに役立つ。微小水位差による僅かな変位ではセンサの光ファイバに明瞭な伝送損失を生じさせることが難しく、判定がし難くなるが、増幅機構を備えさせれば、微小変位を増幅してセンサからはっきりした信号を取り出すことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1に、この発明の水位差測定器の実施形態を示す。この測定器は、内水を導入する第1導水室1と、外水を導入する第2導水室2と、各導水室の内部に臨ませるベローズ3と、定位置に固定される台座4の下部に取付けた天秤5と、天秤5の両端に垂下して設けるロッド6と、天秤5で作動させる2つのセンサ7とから成る。第1、第2導水室1、2は管材を用いると簡単に形成できる。
【0019】これ等の導水室1、2には、空気抜き孔8と、その孔の出口に取付ける空気抜きの可能なゴミ除け用のカバー9が設けられている。
【0020】また、ベローズ3は、上端の開口と導水室にあけた孔との間を機密にシールして各導水室1、2に取付けられている。このベローズ3は、下端に可動受圧部となる端壁3aを有し、ロッド6の下端を連結したその端壁3aが両面に導水室内の水圧と大気圧を対向して受け、水圧に押されてベローズが上方に縮む。このため、ロッド6が押し上げられて天秤5が傾く。その傾きは、今、内水の圧力(水位)が外水の圧力(水位)よりも高かったとすると、第1導水室1側のロッド6の押し上げ力が第2導水室2側のロッドの押し上げ力よりも大きくなるので、図1において天秤5の右側が持ち上がるように起こり、これにより、図中右側のセンサ7の加圧子7aが押し込まれ、図中左側のセンサ7は加圧子7aの押込みが解除される。
【0021】センサ7は、図2(a)に示すように、ハウジング7b内に光ファイバ7cを引き通し、その光ファイバ7cを図2(b)に示すように加圧子7aで加圧変形させる構造にしてある。このセンサ7の加圧子7aは、図3に示すように、多点で光ファイバ7cを加圧変形させるものが好ましい。多点で加圧変形させると光ファイバに与える曲げ歪(マイクロベンド)を小さく抑えてより大きな光伝送損失を生じさせ得る。天秤5に押し込まれたセンサ7には光の伝送損失が生じ、もう一方のセンサ7にはその伝送損失が発生しない。従って、2つのセンサ7のどちらが作動したか(光の伝送損失が生じたか)を確認することによって内水と外水のどちらの水位が高いかを知ることができる。
【0022】なお、センサの作動状態の確認は、光伝送損失分布測定装置(OTDR)を用いて行う。
【0023】図2は、ベローズに代えてフロート10を設けた水位差測定器を示している。この測定器は、導水室1、2の上端に被せた空気抜きの可能なキャップ11にロッド6を貫通させ、そのロッドにフロート10を取付ければよいので、図1の測定器に比べて構造の簡素化が図り易い。
【0024】ベローズ3を用いた図1の測定器は、ロッド6が導水室の外側にあり、ゴミ等の侵入防止効果が高くて動作の信頼性に優れるが、微小荷重に対する動作性の面ではフロートの方が有利となる場合がある。
【0025】なお、導水室1、2内のベローズ又はフロートの高さ位置に予め差をつけ、内水と外水との間に一定の水位差が生じているときに天秤5のバランスが保たれるようにしておくと、一定の水位差が保たれているかどうかを検出することができる。
【0026】図5は、天秤5の釣り合い状態を表示する指針12を設けた例を示している。この指針12があると、現地で水門、樋門等の開閉を行うときに、水位状況を操作員が的確に知ることができる。
【0027】図5の13は、天秤5の傾きを規制するストッパである。このストッパ13があると、センサ7に過大圧力が加わるのを防止することができる。
【0028】図6は、天秤5とセンサ7間に変位増幅用のてこ14を設けた例を示している。ロッド6を台座4の上方まで延長してそのロッド6の途中に天秤5の両端をピボット結合し、片方のロッド6で一方のてこ14の一端を突き動かしててこ14の他端でセンサ7を作動させるようにしている。この構造は、ロッド6の変位量がてこ比(L2 /L1 )と同じ比率で増幅されてセンサ7に伝わるので、水位差によるロッド6の変位量が非常に小さいときにもセンサ7から明瞭な信号を取出すことができ、検出の感度が高まる。
【0029】図7は、この発明の水位差監視システムの概要を示している。図のように、水位差の監視が必要な箇所にこの発明の水位差測定器15を設置する。また、各監視点を通る光ファイバケーブル16を布設し、その光ファイバケーブルに各測定器15の2つのセンサの光ファイバをシリアルに接続する。また、光ファイバケーブル16を遠隔の監視所や中継所に引込み、その光ファイバケーブル16に光伝送損失分布測定装置(OTDR)17と、データ処理、表示装置18を接続する。そして、光伝送損失分布測定装置17で、光ファイバの伝送損失の発生状況と伝送損失の発生位置を調べる。これにより、多数の監視点の水位状況を的確に把握することが可能になる。
【0030】図8及び図9は、内水と外水の圧力を第1、第2可動受圧部に間接的に伝えるタイプの水位差測定器の実施形態を示している。
【0031】図1、図4の測定器は、河川水や雨水などを圧力比較を行う本体部の中に直接導入することになるので導入水中のゴミや泥などによって導水室の入口が詰まって測定器の動作に支障を来たす虞れがあり、メンテナンスの手間が増える。図8、図9の測定器は、その問題の有効な解決策となり得るものである。
【0032】図8の水位差測定器は、不織布等で補強された収縮自在のゴムタンク19、20と、本体部21を有している。一方のゴムタンク19は内水導入部に、他方のゴムタンク20は外水導入部に各々設置される。これ等のタンクには、水等の液体が収納されている。
【0033】本体部21は、隔壁22によって液密に区画された第1導液室23及び第2導液室24と、両面に第1導液室23内の液圧と大気圧を対向して受ける第1受圧板25と、同じく両面に第2導液室24内の液圧と大気圧を対向して受ける第2受圧板26と、天秤5と、第1、第2受圧板25、26の変位力を天秤5の両端に伝えるロッド6と、天秤5で作動させる2つのセンサ7を設けて成る。
【0034】第1導液室23、第2導液室24と、天秤5及びセンサ7を収納した大気室との間は、それぞれ、第1、第2受圧板25、26と隔壁28、29によって気密に仕切られている。
【0035】第1、第2受圧板25、26は、外周をゴム引き布等で形成されたシール膜30で支えており、各受圧板の両面に作用する圧力のバランスが崩れたときにシール膜30が変形して第1、第2受圧板25、26の変位が起こる。この構造は、受圧板として耐久性に優れる剛体板(金属プレート等)を採用できるが、第1、第2受圧板25、26は周知のダイヤフラムで代替してもよく、その場合にはシール膜30は不要である。
【0036】ゴムタンク19と第1導液室23、ゴムタンク20と第2導液室24は、それぞれ耐圧ホース31で結ばれている。このように、ゴムタンク内の液体を耐圧ホースに通して第1、第2導液室23、24に導くと、本体部を内外水の導入部から離れた位置に設置でき、本体部のコンパクト化も図れる。
【0037】図8の32は、必要に応じて設ける導入液のあふれ防止用のホースである。
【0038】例示の測定器は、内、外水の水位レベルが設定値を越えたときに、内、外水の圧力を受けたゴムタンク19、20から収納液が第1、第2導液室23、24に流入する。
【0039】内水と外水の水位レベルが設定値を越え、かつ、その内水と外水間に水位差が生じると、第1、第2導液室23、24に導入された液体の液面レベルに差が生じ、第1、第2受圧板25、26に加わる力のバランスが崩れて天秤5が傾き、一方のセンサ7がON、他方のセンサ7がOFF状態になって2つのセンサ7の光伝送損失に差が生じる。その差が発生したことをOTDRで確認すれば、内水と外水に水位差が生じたことが判る。
【0040】図9は、図8の測定器の変形例である。これは、天秤5と第1、第2受圧板25、26を縦向きに配置し、天秤5の下端にロッド6を介して第1、第2受圧板25、26の変位力が対向して加わるようにした点と、2つのセンサ7を天秤5の上端を間にして対向配置した点が図8の測定器と異なるが、作用・効果には殆ど差が無い。但し、図9の構造は天秤5自体に変位の増幅機能をもたせることが可能であり、この点で図8の測定器よりも有利である。
【0041】図10は、指針12を天秤5から独立させた例を示している。天秤5とは別箇所に指針12を有する揺動杆33を設け、天秤5の両側の変位を2本の変位伝達ワイヤ34で伝えて揺動杆33を天秤5に連動させるようにしている。変位伝達ワイヤ34は自転車のブレーキワイヤなどを利用できる。この図10の構造を採用すると指針12を目視確認し易い位置に設けることができる。
【0042】なお、図8以降の測定器を利用する水位差監視システムも構築状況は図7とほぼ同じになるので、これについての再説明は省く。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の水位差測定器は、水位差を生じる内水と外水の圧力差又は内外水によるフロートの浮力差で2つのセンサの光ファイバに光伝送損失の差を生じさせ、どちらのセンサの光伝送損失が大きいかで内水と外水の水位状況を把握するので、高価な計器を使わずに経済的に、しかも現地電源の有無による設置規制を受けずに監視システムを構築して的確な水位監視を行うことができる。
【0044】また、測定器が簡素であるのでコスト面だけでなく、メンテナンス面でも有利となる。
【0045】さらに、光ファイバを用いたセンサは性能がほぼ一定しているので、2つのセンサを用いたことで検出精度が悪化することもない。
【0046】また、液体を充填した第1、第2タンクを設けて内外水の圧力比較を間接的に行うものは、内外水を本体部の中に導入する必要がなく、異物の侵入対策やメンテナンスがより容易になる。
【0047】なお、天秤を設けた測定器は、力のバランスが崩れて天秤が傾いたときに、片側でセンサの加圧子が押し込まれ、他側ではその押し込みが解除されるため、2つのセンサの光伝送損失に明確な差が生じ、水位差の有無の判定がし易くなる。
【0048】また、天秤の釣り合い状態を示す指針を設けた測定器は、現地での操作員による水位状況の把握がし易く、樋門等の開け閉めを適切なタイミングで行うことが可能になる。
【0049】さらに、変位の増幅機構を有する測定器は、感度が向上して測定精度がより一層向上する。
【出願人】 【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
【出願日】 平成11年12月21日(1999.12.21)
【代理人】 【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二 (外2名)
【公開番号】 特開2001−194142(P2001−194142A)
【公開日】 平成13年7月19日(2001.7.19)
【出願番号】 特願平11−362772