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【発明の名称】 経路情報提供方法及び装置
【発明者】 【氏名】高橋 栄治

【氏名】久保 徹

【要約】 【課題】携帯電話のような非常に限られた表示画面の端末でも表示できる経路案内地図を提供すること。

【解決手段】経路情報提供装置が、経路の曲がり角ごとに分割した経路地図であるコマ図の生成用に、略地図用のフォント図形の整列配置するグリッド整列配置手段を備えたものである。これにより、経路をコマ図に分割し、コマ図を略地図フォントで表現することで、携帯電話のような小さな表示画面でも判別が可能な地図が表示され、経路案内を行うことができるという効果を奏する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 情報表示装置からの経路情報の取得要求を受けると、地図データベースのデータを利用して経路情報を探索し、探索された経路情報と前記地図データベースのデータとを利用して経路に沿った地図を所定の小区域ごとに分割した複数のコマ図を生成し、これらのコマ図を前記情報表示装置へ送信することを特徴とする経路情報提供方法。
【請求項2】 コマ図は経路に沿った地図上の曲り角ごとに分割して生成されることを特徴とする請求項1記載の経路情報提供方法。
【請求項3】 コマ図の表示データは、地図を構成するタイル状部品を格子上に整列配置して生成されることを特徴とする請求項1または2記載の経路情報提供方法。
【請求項4】 地図の情報をデジタルデータとして保管する地図データベースと、前記地図データベースのデータを利用して経路を探索し経路情報を生成する経路地図生成手段と、前記経路地図生成手段の生成した経路情報と前記地図データベースのデータとを利用して経路に沿った地図を所定の小区域ごとに分割した複数のコマ図を生成するコマ図生成手段と、情報表示装置に提供するコマ図を含んだ文書を生成する提供文書生成手段と、ネットワークを通じたデータの送受信機能を有し、受信した情報表示装置からの取得要求に応じて文書の送付を行なう通信制御手段とからなる経路情報提供装置。
【請求項5】 コマ図生成手段は、地図を構成するタイル状部品を格子上に整列配置して各コマの表示データを生成するグリッド整列配置手段をさらに有することを特徴とする請求項4記載の経路情報提供装置。
【請求項6】 コマ図生成手段が、各コマの表示データを略地図コード列として符号化する略地図コード列生成手段をさらに有することを特徴とする請求項4または5記載の経路情報提供装置。
【請求項7】 コマ図生成手段は、経路に沿った地図上の曲り角ごとに分割してコマ図を生成することを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の経路情報提供装置。
【請求項8】 グリッド整列配置手段が1つの交差点形状に複数のタイル状部品を割り当てることを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の経路情報提供装置。
【請求項9】 コマ図生成手段が、経路上の交差点のうち道幅の広い道路を横切る場合は道なり直進条件に適合してもコマ図を生成することを特徴とする請求項4乃至8のいずれかに記載の経路情報提供装置。
【請求項10】 グリッド整列配置手段が交差点の進入方向と進行方向に対応する矢印シンボルを配置することを特徴とする請求項5乃至9のいずれかに記載の経路情報提供装置。
【請求項11】 ウォークラリーのチェックポイントに関する情報を保管するチェックポイントデータベースをさらに有し、コマ図生成手段が、地図データベースのデータに加えて前記チェックポイントデータベースのデータも利用して経路地図を生成するとともに標準時間を算出することを特徴とする請求項4乃至10のいずれかに記載の経路情報提供装置。
【請求項12】 提供文書生成手段が、経路地図に加えて前記チェックポイントデータベースのデータも利用してチェックポイント課題へのリンクを含む文書を生成することを特徴とする請求項11記載の経路情報提供装置。
【請求項13】 経路地図生成手段が、始点および終点を与えられた場合の最適経路以外の任意の経路を探索することを特徴とする請求項11または12記載の経路情報提供装置。
【請求項14】 提供文書生成手段が、チェックポイント課題への解答に応じて経路を再設定し新たに生成したコマ図を含む文書を生成することを特徴とする請求項11乃至13のいずれかに記載の経路情報提供装置。
【請求項15】 提供文書生成手段が、チェックポイント課題への解答フォームを含む文書を生成することを特徴とする請求項11乃至14のいずれかに記載の経路情報提供装置。
【請求項16】 ウォークラリーに参加中のユーザに関する情報を保管する成績データベースとそれを管理する集計手段をさらに有し、提供文書生成手段が、前記成績データベースの成績データを参照して各ユーザの成績を含む文書を生成することを特徴とする請求項11乃至15のいずれかに記載の経路情報提供装置。
【請求項17】 成績データベースがウォークラリー愛好者のグループの情報を保管し、提供文書生成手段が、前記成績データベースの成績データを参照して各グループ内やグループ総合の成績を含む文書を生成することを特徴とする請求項16記載の経路情報提供装置。
【発明の詳細な説明】【発明の属する技術分野】
【0001】本発明は経路情報提供方法及び装置、特に地図データを利用して経路探索を行ない、その探索結果を携帯電話などの小型携帯端末に向けて送る情報提供サービスシステムに適用される経路情報提供方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報通信技術の発展および通信インフラの整備により、インターネットなどを利用して文字だけではなく画像などを含むマルチメディア情報をユーザに提供するサービスが可能となった。一方で無線インフラが整備されるとともに端末の小型化/高機能化が進み、モバイル環境によるインターネットなどの情報提供サービスの利用が一般化しつつある。モバイル環境で特に要求の高い情報として経路案内地図があり、既に経路案内地図を端末に提供するサービスが始まっている。
【0003】ここで上記サービスを実現する経路情報提供装置が、情報表示端末の経路案内地図取得要求にしたがって経路案内地図を生成し、情報表示端末に向けて提供するまでの動作を説明する。図35は従来の経路情報提供装置の構成図である。図35において、3501は、ネットワークを通じたデータの送受信機能を提供する通信制御手段。3502は地図の情報をデジタルデータとして保管する地図データベース。3503は前記地図データベースのデータを利用して経路全体の経路地図を生成する経路地図生成手段。3504は情報表示装置に提供する経路地図を含んだ文書を生成する提供文書生成手段。3505は前記通信制御手段を介して受信した情報表示装置からの取得要求に応じて文書の生成および送付を行なう文書転送制御手段である。
【0004】以上のように構成された経路情報提供装置が、情報表示端末の経路案内地図取得要求にしたがって経路案内地図を生成し、情報表示端末に向けて提供するまでの動作について説明する。ユーザが情報表示装置上でブラウザなどのアプリケーションを用いて始点と終点の指定を行ない経路情報提供装置に対して経路案内地図取得要求を発行する。転送制御手段3505は通信制御手段3501を介して該取得要求を受け取り、提供文書生成手段3504に該取得要求に促した提供文書を生成させる。提供文書生成手段3504は、該取得要求から始点と終点の情報を取り出し、経路地図生成手段3503に始点から終点までの経路案内地図を生成させる。経路地図生成手段3503は地図データベース3502のデータを利用して経路探索を行ない、さらに経路全体の経路案内地図を生成する。提供文書生成手段3504は、該経路案内地図を含む提供文書を生成する。転送制御手段3505は該提供文書を通信制御手段3501を介して情報表示端末に提供する。
【0005】図36は経路地図生成手段3503が生成する経路案内地図の例を示す模式図である。3601は、周辺案内地図に経路案内を重ねた経路案内地図。3602はデフォルメを施した経路案内地図。3603は特願平10−203910に開示されたフォントにより表現した経路案内図を示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従来技術の経路案内図では、携帯電話のような非常に限られた表示画面ではすべてを表示できない、あるいは縮小して表示すると判別ができないという課題がある。また、従来の自動生成されたコマ図でも小さな画面では判別が困難であるという課題があった。
【0007】また、従来のサービスでは経路案内地図を情報表示端末に提供するのみであり、これをレクリエーションに応用したものがなかった。地図関連のレクリエーションとしてウォークラリーがあるが、コースマップ作りはノウハウが必要な上、現地作業を伴っていた。仮に1コースのみを利用して複数の参加者が時間差スタートを行っても途中で重なってしまうことが多かった。また、現状の運営形態では頻繁に開催できない、固定コースでは単独参加しても面白みが無いなどの問題点があった。
【0008】本発明は上記の課題を解決するもので、携帯電話のような非常に限られた表示画面の端末でも表示できる経路案内地図を提供することを目的とする。
【0009】また、ウォークラリー等のレクリエーションにおいて、そのコース設定および運営を容易化することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するために本発明は、経路情報を提供する方法として、情報表示装置からの経路情報の取得要求を受けると、地図データベースのデータを利用して経路情報を探索し、探索された経路情報と前記地図データベースのデータとを利用して経路に沿った地図を所定の小区域ごとに分割した複数のコマ図を生成し、これらのコマ図を前記情報表示装置へ送信するようにした。これにより、経路をコマ図に分割し、経路地図をコマ図で表現することで、携帯電話のような小さな表示画面でも充分に判別が可能な地図が表示され、経路案内を行うことができるという効果を奏する。
【0011】上記のような経路情報提供方法を実施するための装置として、本発明は第1に、経路情報提供装置が、経路の曲がり角ごとに分割した経路地図であるコマ図の生成用に、略地図用のフォント図形の整列配置するグリッド整列配置手段を備えたものである。
【0012】これにより、経路をコマ図に分割し、コマ図を略地図フォントで表現することで、携帯電話のような小さな表示画面でも判別が可能な地図が表示され、経路案内を行うことができるという効果を奏する。
【0013】第2に、コマ図生成手段が略地図コード列生成手段を備えたものである。これにより、経路情報提供装置が提供する地図を表現するデータが、略地図フォントデータに対応する文字コードの列で表現されていることを特徴としたことにより、イメージデータを表示することができない端末であっても、テキスト表示機能のみで地図情報を表示することができ、かつ通信時間の短縮および利用料の軽減ができるという効果を奏する。
【0014】第3に、コマ図生成手段が、曲がり角同士が近接している複雑な形状の交差点に対し、複数のタイル状部品を割り当てることを特徴とする。
【0015】これにより、複雑な形状の交差点においても分かりやすい経路案内が可能になるという効果を奏する。
【0016】第4に、コマ図生成手段が、経路が道幅の広い道路を横切る場合は、その交差点が道なり直進判定に適合しても、その交差点のコマ図を生成することを特徴とする。
【0017】これにより、経路案内時に誤りやすい道幅の大きな道路の横断を適切に案内できるという効果を奏する。
【0018】第5に、コマ図生成手段が、交差点の進入方向と進行方向に対応する矢印シンボルを配置することを特徴とする。これにより、交差点における進行方向を適切に案内できるという効果を奏する。
【0019】第6に、ウォークラリーのチェックポイントのデータを保管するチェックポイントデータベースを有し、コマ図生成手段が経路上の曲がり角のみではなく、チェックポイント付近のコマ図も作成し、さらに経路の標準時間も算出することを特徴とする。
【0020】これにより、ウォークラリーのコース設定が自動化できるという効果を奏する。第7に、提供文書作成手段が、経路地図に加えてチェックポイントにおける課題へのリンクを含む文書を生成することを特徴とする。これにより、従来使用していた課題用紙が不要になるという効果を奏する。
【0021】第8に、経路地図生成手段が与えられた出発地点、目的地点間の最適経路以外の任意の経路を探索することを特徴とする。
【0022】これにより、ウォークラリーのコースのバリエーションを簡単に増加させることができるという効果を奏する。
【0023】第9に、提供文書生成手段がチェックポイント課題へのユーザの解答に応じて経路を再設定し、新たに生成したコマ図を含む文書を生成することを特徴とする。
【0024】これにより、チェックポイント課題へのユーザの解答に応じてウォークラリーのコースを変化させることができるという効果を奏する。
【0025】第10に、提供文書生成手段がチェックポイント課題への解答フォームを含む文書を生成することを特徴とする。これにより、従来使用していた課題解答用紙が不要になるという効果を奏する。
【0026】第11に、ウォークラリーに参加中のユーザの成績データを管理する集計手段と成績データベースを有し、集計手段が成績データベースを参照し、提供文書生成手段が各ユーザの成績を含む文書を作成することを特徴とする。
【0027】これにより、チェックポイント課題に対するユーザの解答の採点、時間測定が自動化されるという効果を奏する。
【0028】第12に、成績データベースがウォークラリー愛好者のグループの情報を保管し、提供文書生成手段が、成績データベースの成績データを参照して各グループ内やグループ総合の成績を含む文書を生成することを特徴とする。
【0029】これにより、チェックポイント課題に対するグループの解答の採点、時間測定が自動化されるという効果を奏する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、図1から図34を用いて説明する。
【0031】(実施の形態1)図1は本発明の請求項1乃至10のいずれかに対応する一実施形態における経路情報提供装置の構成図である。図1において、101は、地図の情報をデジタルデータとして保管する地図データベース。102は、地図データベース101のデータを利用して経路情報を生成する経路探索手段。103は、経路探索手段102から出力された経路探索結果にしたがって地図データベース101の地図情報を参照し、曲がり角ごとに分割した経路地図であるコマ図を略地図として生成するコマ図生成手段。104が、情報表示装置に提供する経路地図を含んだ文書を生成する提供文書生成手段。105が、ネットワークを通じたデータの送受信機能を有し、情報表示装置から受信した取得要求に応じて文書の生成および送付を行なう通信制御手段。106は、ユーザがもち、ネットワークを通じて経路情報を取得し表示する情報表示装置である。
【0032】ここでの地図データベース101中のデータについて図2を用いて説明する。地図データは道路リンク、道路ノード、施設データから構成される。道路ノードは道路ネットワークの接続点を表し、図2の黒丸で示され、各々201から209のIDが付けられている。道路ノードは現実の道路の交差点や行き止まり点に相当する。道路リンクは道路ネットワークのリンクを表し、2つの道路ノード間を繋ぐ線で示される。道路リンクは分岐しない一本の線であり、道路リンクの両端には必ず道路ノードが存在する。道路リンクはさらに0個以上の補間点のデータをもち、両端の道路ノードと補間点との間を線分で結合することにより形状を表現する。補間点は図2の白丸で示される。施設データは銀行、郵便局、コンビニなどの位置データであり、図2の中に1から9の数字を書いた黒い四角で表される。施設データは位置のほかに名称や種別などの情報を持っている。
【0033】図1のコマ図生成手段103について図3を用いてさらに詳しく説明する。図3において301は、地図データ間の位置関係を計算する幾何計算手段。302は、コマ図を生成すべき経路中の曲がり角を判別するコマ割手段、303は、交差点周辺の地図データを抽出する交差点周辺切り出し手段。304は、略地図を構成するタイル状部品を格子上に整列配置するグリッド整列配置手段。305は、配置された地図データをイメージに変換するイメージ生成手段。306は、配置された地図データをコード列に変換する略地図コード列生成手段である。
【0034】以上のように構成された経路情報提供装置において、ユーザがもつ情報表示装置106が経路情報提供装置から経路情報を含む文書データを取得し、表示を行う動作について図4を用いて説明する。まず、情報表示装置106はネットワークのアクセスポイントに対して回線接続を行ない、PPP等の一般によく知られる手順でネットワーク上の他のホストとデータ通信が可能な状態に移行する(ステップ401)。次にユーザが情報表示装置106に対して経路の出発地と目的地を指定し、経路情報表示装置の経路情報を含む文書データの取得を指示すると、情報表示装置106はネットワークを介して経路情報提供装置に対してデータ取得要求を送る(ステップ402)。経路情報提供装置ではデータ取得要求を受けると、ダイクストラ法等の一般に良く知られる経路探索方法を利用して、経路探索手段102にて地図データベース101のデータを用いてユーザから指示された出発地・目的地間の経路探索を行って経路を決定する(ステップ403)。コマ図生成手段103にて経路に対応する地図データを地図データベース101から読み出し、経路中の曲がり角を判別し、コマ割を行う(ステップ404)。経路の出発地、目的地、およびその間に存在する曲がり角ごと分割した経路地図であるコマ図を生成する(ステップ405、ステップ406、ステップ407)。提供文書生成手段104ではコマ図を含む文書データを生成し(ステップ407)、通信制御手段105によってネットワークを会して文書データを情報表示手段106に送り、情報表示手段106は受け取った経路情報を含む文書データを基に表示データを作成しユーザに提示する(ステップ410)。
【0035】ステップ403によって経路探索が行われた結果の例を図5に示す。図2と同じ地図データを用いて、図2の左下の出発地501から右上の目的地502までの経路を図5の太線で示す。出発地501、道路ノード201、道路ノード202、道路ノード203、道路ノード204、道路ノード205、目的地502の順に経路が形成される。ここで経路を構成する道路ノードと道路リンクをそれぞれ経路ノード、経路リンクと呼ぶ。また、出発地に最も近い道路ノードを始点経路ノード、目的地に最も近い道路ノードを終点経路ノードと呼ぶ。また、経路ノードに接続し、その経路ノードの直前の経路リンクを先リンク、直後の経路リンクを後リンクと呼ぶ。
【0036】ステップ404のコマ割り処理を図6と図7を用いてさらに詳しく説明する。すべての交差点に対応するコマ図を生成するのではなく、道なり直進の経路ノード以外に対応するコマ図を生成する。有意な曲がり角に対応する経路ノードのみを選択し、1つのコマ図が各経路ノードに対応する交差点を1つずつ含むようにコマ割り処理を行う。また出発地と目的地では曲がり角とは無関係にコマ図を生成する。まず、経路ノードから出発地から目的地へ向けて順に経路ノードを取り出す(ステップ601)。始点経路ノードかどうかを判断し(ステップ602)、出発地用のコマ図を追加する(ステップ603)。次の経路ノードの座標(x,y)を取得する(ステップ604)。先リンクの両端の座標を参照し(ステップ605)、その(x,y)と等しい方の隣の補間点の座標(x1,y1)を取得する(ステップ606)。同様に後リンクの両端の座標を参照し(ステップ607)、その(x,y)と等しい方の隣の補間点の座標(x2,y2)を取得する(ステップ608)。次に、(x1,y1)−(x,y)の角度r1と、(x2,y2)−(x,y)の角度r2を求め、r1−r2の値がπ−π/8からπ+π/8の範囲内であれば道なり直進と判定、そうでなければ曲がり角と判定し(ステップ609)、コマ図を追加する(ステップ610)。終点経路ノードの場合(ステップ611)は、目的地用のコマ図を追加し(ステップ612)、終了する。図5に示す経路探索結果をコマ割処理した結果を図7に示す。図5において経路を構成する経路ノードは501(出発地)、201、202、203、204、205、502(目的地)である。コマ割処理によって、経路ノード201、202、204の3つは道なり直進と判定される。残った501、203、205、502の各経路ノードに対応するコマ図が生成する交差点として選択される。
【0037】図4のステップ406における中間コマ整形処理について図8と図9を用いてさらに詳しく説明する。まず、図6のステップ610で曲がり角であると判定された経路ノードとそれに直接接続するすべての道路リンクを地図データベース中から抽出し、先リンクが真下の方向に来るように経路ノードを中心として交差点を回転させた上で、各道路リンクが先リンクと作る角度によってπ/4単位の8方向に当てはめ、交差点形状を形成する(ステップ801)。次に交差点に近い施設データを抽出し、交差点形状を参照しながら、その施設に対応するランドマークの配置を決定して、近隣ランドマーク配列を作成し、これに対応する部品を近いものからキャンバス上に配置する(ステップ802)。ランドマークとは施設データに対応するシンボルマークであり、施設データの種別、名称などによって決定する。たとえば銀行のランドマーク、コンビニエンスストアのランドマークなどがある。さらに近隣ランドマーク配列内の近いランドマークから、キャンバスを参照しなが注記文字列と配置を決定し、キャンバス上に配置する(ステップ803)。最後に進行方向矢印、距離、方位記号、進入矢印をキャンバスを参照しながら配置する(ステップ804)。
【0038】ここでコマ図を構成するタイル状の部品であるフォントを貼り付けるキャンバスを図9に示す。キャンバスはグリッドの2次元配列で構成されており、クリップ領域やセンター領域などの領域情報を持っている。図9のキャンバスではクリップ領域は全角8文字×6行の大きさを持つ。配列の2次元上の方向は[上→下][右→左]である。各グリッドは縦横比2:1の長方形に投影され、グリッド種別とコードの情報を持つ。グリッドの種別には「全角シンボルの左半分」、「全角シンボルの右半分」、「半角シンボル」、「パディング」、「未使用」の5種類がある。初期状態ではすべてのグリッドが未使用の状態であり、クリップ領域はセンター領域が中心に来るように設定されている。
【0039】図8のステップ801における交差点形状生成配置処理について図10から図15を用いてさらに詳しく説明する。ここでリンクの方向を図10に示すようなπ/4単位の8方向に量子化する。図10では中心が交差点中心位置に相当し、キャンバスの真下の方向の値が0、そこから左回りに1から7の値を持つ。この交差点形状生成配置処理の流れについて図11を用いて説明する。まず、先リンクとx軸との角度r0を取得する(ステップ1101)。次に後リンクとx軸との角度r1を取得する(ステップ1102)。交差点を構成する経路ノードに直接接続するすべての道路リンクの角度を計算し、角度リストに保管する(ステップ1103)。角度リストの各要素の角度rについて以下(ステップ1104〜ステップ1108)を行う。r−r0の値をπ/4単位に量子化し(ステップ1105)、整列角度配列の対応する要素をチェックする(ステップ1106)。先客がない、つまり該当する角度にまだ道路リンクが割り当てられていないならば、そこにrを登録する(ステップ1108)。先客がある、つまり該当する角度に既に道路リンクが割り当てられているならば、その先客が後道路リンクでない場合は先客の側の隣を見て、空きであれば隣に先客を移動し、空いた場所にrを登録する。
【0040】一方、先客が後道路リンクの場合は、自分の側の隣を見て空きであればそこにrを登録する(ステップ1107)。それ以外の場合はこの角度を捨てる。なお、0の要素は先リンク用に予約されているので使用しない。すべての角度割り当てが終了したら(ステップ1109)、整列角度配列の内容から交差点切片配列を生成し、交差点形状オブジェクトをセットする。交差点形状オブジェクトは交差点切片配列と北方位、進行方向、経路ノードへのポインタをメンバーにもつものである。また、交差点切片配列は8方向に対応する交差点切片の配列で、交差点は「交差」、「通過」、「なし」の3つのタイプとリンクの角度の情報を持っている。この交差点形状オブジェクトに基づき、交差点と8近傍の道路に対応するシンボルをキャンバスに貼り付ける。交差点には左右1組のシンボルが対応し、左シンボルをセンター領域左グリッドに、右シンボルをセンター領域右グリッドに貼り付ける。8近傍の道路は交差点と接する部分の交差点切片情報のみから各交差点形状を生成してシンボル選択を行い、センター領域の周囲に貼り付ける。このとき道路が全く存在しない近傍であっても空白図形に対応するシンボルを貼り付ける(ステップ1110)。
【0041】この交差点形状生成配置処理にて図7の交差点702を処理する例を図12から図15へ順を追って示す。図12左上が処理前の交差点であり、図12左下に示すように先リンクのx軸に対する角度は135度、後リンクのx軸に対応する角度は30度である。交差点の道路ノードに接続するすべての道路リンクのx軸からの角度である角度リストの要素は30、240、135、210(単位は度)となる。これを図12右上のように先リンクが真下の方向に来るように交差点を構成する経路ノードを中心に回転させる。図12右下に示すように角度リストは先リンクとの差分を取り、その要素は255、105、0、75となる。次にこの各要素を順に処理して整列角度配列を生成する。図13の整列角度配列の0から7の要素は、図10のπ/4の角度で量子化かれた0から7それぞれの方向に対応している。
【0042】まず角度255度の道路リンクが方向6に割り当てられる。次に角度105度の道路リンクが方向2に割り当てられる。次に角度0度の道路リンク、つまり先リンクが方向0に割り当てられる。最後に角度75度の道路リンク、つまり後リンクの割り当てが行われるが、この道路リンクを割り当てる予定の方向2が既に割り当てられているので、先に割り当てられていた角度105度の道路リンクを隣の方向3へ移動し、方向2には角度75度の後リンクを割り当てる。この処理の結果、この交差点は図14に示すように、交差点を構成する経路ノードを中心として方向0、方向2、方向3、方向6から道路リンクが接続している形状に整形される。すべての角度の処理後に整列角度配列の内容から交差点切片配列を生成し、交差点形状オブジェクトにセットする。また、北方位をπ/4単位に量子化してセットする。また、後道路リンクの方向を進行方向にセットする。図14のように整形された交差点形状に対応する交差点形状オブジェクトがキャンバスに貼り付けられた状態を図15に示す。
【0043】図8のステップ802のランドマーク配置処理について図16から図21を用いてさらに詳しく説明する。ランドマークは道路記号と同じように格子状に配置するため、交差点形状により配置可能な場所が限られる。ここでランドマークを配置する方向を図16に示すようなπ/8単位の16方向に量子化する。これは図10に示す道路リンクの方向に対して、それをさらに半分の角度で細分化したものであり、0から7までの値の他に、キャンバスの真下の方向である値0から左回りにπ/8の角度の方向に値8、そこからπ/4毎に9から15の値を持つ。ランドマーク配置処理の流れについて図17を用いて説明する。まず、交差点を構成する経路ノードの座標を中心として一定範囲にある施設データを抽出し、近いものから並べた近隣ランドマークリストを生成する(ステップ1701)。次に交差点を構成する経路ノードと施設データとで形成する角度を交差点形状の各道路リンクの量子化前の角度と比較し(ステップ1702)、最も近い道路リンクを決定する(ステップ1703)。最も近い道路リンクに対して、施設データがある側の隣の道路リンクとの方向の差を求め、それらの道路リンク間の方向の差と、交差点と施設データとの距離を用いて図18の表により施設データの方向を決定する(ステップ1704)。キャンバス上の貼り付け位置、つまりセンター領域からのオフセットを図19にしたがって施設データの方向から決定し、そのグリッドにランドマークを配置することが可能かどうかを判断する(ステップ1705)。配置可能ならば施設データに対応するランドマークを貼り付ける(ステップ1706)。配置不可能な場合にはこの施設データは捨てられる。
【0044】このランドマーク配置処理にて図7の交差点702を処理する例を図20と図21に示す。ステップ802の前のステップであるステップ801の交差点形状生成配置処理によってできた図15に示す交差点形状に対してランドマークを配置する。図7の交差点702では近傍に黒い矩形で示す4つの施設が存在し、交差点に近い順に施設データ6,施設データ4,施設データ3,施設データ5である。施設データ6の最寄の道路リンクの方向は12、施設データ6がある側の隣の道路リンクの方向は0であり、施設データは交差点から近いので図18の表から施設データの方向を求めると7になる。同様に施設データ4、3、5について求めるとその方向は順に10,15,11となる。2番目の方向10の施設データ4のランドマークを貼り付けた際に、その下にオプション道路が追加される。また、3番目の方向15の施設データ3のランドマークは、1番目の方向14の施設データ6のランドマークが先に貼り付けられたため、捨てられる。実際にランドマークが貼り付けられた結果を図21右側に示す。施設データ6に対応するランドマークである郵便局のマークが交差点左下、施設データ4に対応するランドマークである銀行のマークが交差点右上、施設データ5に対応するランドマークであるコンビニエンスストアのマークが交差点右上に貼り付けられる。
【0045】図8のステップ803の注記文字列配置処理について図22から図25を用いてさらに詳しく説明する。注記文字列とはランドマークと組み合わせることにより施設データの名称を表す文字列であり、小さな表示画面の制限内でなるべく多くの文字を出し、かつ文字とランドマークの対応付けを分かりやすくしている。まず、ステップ802において配置されたランドマークに対して、交差点に近い順にランドマークを取りだし、それぞれに以下の処理を行いう(ステップ2201)。ランドマークの方向から図23および図24に示すように配置パラメータを決定する(ステップ2202)。配置パラメータと文字数により、クリップ内の空きグリッドから一塊のテキスト領域を決定する(ステップ2203)。領域不足かどうかを判断し(ステップ2204)、領域不足の場合は、十分な領域が確保できるまでクリップを移動してテキスト領域の再決定処理を繰り返す(ステップ2205)。ここでのクリップ移動とはテキスト領域を拡大するためにキャンバスのクリップ領域を移動させる動作である。クリップが移動できなくなったらその時点で確保したテキスト領域を用いる。確保したテキスト領域に、ランドマーク文字列を貼り付けるだけ貼り付ける(ステップ2206)。このとき、文字列の左右のグリッドが未使用の場合にはパディングをセットし、横並びの文字列が融合するのを防止する。
【0046】ランドマーク方向と配置対象領域、および配置パラメータの関係を図23と図24に示す。配置パラメータはランドマークに対する方向である配置サイド、開始位置、要求サイズ、大きさ調整方向、折り返しタイプ、揃えがある。配置サイドは下、右、上、左の4種類がある。近ランドマークではそれぞれランドマーク方向ごとに固定で配置サイドが決められている。遠ランドマークでは周りのランドマークの有無によって2通りの配置サイドを持つ。開始位置は配置サイドごとにランドマークとの相対位置関係が決められている。要求サイズはテキスト領域確保時に要求する最大の幅または高さで、ランドマーク方向と配置サイドにより定められている。基本的には十分大きな値を指定するものであるが、左および上のランドマークでは、他のランドマークを考慮して小さめの値を指定する。テキスト領域確保時には未使用以外のグリッドは除外される。大きさ調整方向は左右あるいは上下を指定するもので、空きグリッドを検索する方向を意味する。配置サイドが上、下の場合は左右、左、右の場合は上下になる。折り返しタイプは獲得できた領域に文字列を配置する際に幅いっぱいに使うか、均等に折り返して配置するかを指定するものである。揃えは上下方向および左右方向のテキスト領域内での揃えを指定するもので、配置サイドにより決定する。
【0047】キャンバスの上の方向にクリップ移動させる場合には、現在のクリップの最下行の各グリッドの状態を見て、すべて未使用の場合のみさせる。下に移動する場合には最上行を見る以外は同様である。右に移動する場合には現在のクリップの左端の各グリッドの状態を見て、すべて未使用かパディングの場合のみ移動させる。左に移動する場合は右端を見る以外は同様である。
【0048】この注記文字列配置処理にて図7の交差点702を処理する例を図25に示す。ステップ803の前のステップであるステップ802のランドマーク配置処理によってできた図21の右側の図に対して注記文字列を配置する。施設データ6に対応するランドマークに対応する注記文字列は「郵貯会館内局」、施設データ4に対応するランドマークに対応する注記文字列は「東京三菱」、施設データ5に対応するランドマークに対応する文字列は「ローソン」である。
【0049】図8のステップ804の方位記号、距離配置処理について図26を用いてさらに詳しく説明する。この処理では進行方向を示す矢印シンボル、前図からの距離、方位記号、進入矢印シンボルの順で貼り付けていく。まず、進行方向を示す矢印シンボルの配置を決定し、対応するシンボルを上書きで貼り付ける。距離は「前図カラ」と「XXm」を並べて最下行に配置する。十分な領域が無かった場合にはクリップ移動を試みる。ここで再度十分な領域があるかをチェックし、あれば文字列を中寄せで配置する。十分な領域が無いときには配置しない。方位記号は、北方位に対応するシンボルを空きグリッドに配置する。空きグリッドは左上角、右上角、左下角、右下角の順に検索し、どれも空いていない場合は左上からすべてのグリッドを検索する。最後に進入矢印シンボルをセンタ−領域の2行下の位置に貼り付ける。グリッドが未使用かパディングでない場合には貼り付けを断念する。これらの配置処理順序は経路案内情報としての優先度に基づいている。
【0050】この方位記号、距離配置処理にて図7の交差点702を処理する例を図26に示す。ステップ804の前のステップであるステップ803のランドマーク配置処理によってできた図25の右上の図に対して方位記号、距離配置処理を行う。進行方向を示す矢印シンボルを交差点左側に、距離を示す[前図カラ60m]の文字列をキャンバスの右下に、方位記号をキャンバス左上に貼り付ける。
【0051】なお、本実施の形態ではグリッド整列配置手段304によって各コマの表示データをイメージ生成手段304によってイメージに変換しているが、各コマの表示データを略地図コード列生成手段306によって略地図コード列を生成して情報表示装置106へ送信する方式も考えられる。また、本実施の形態では1つのコマ図に対応する道路ノードは1つであったが、道路ノード同士が接近しており、複数の道路ノードにより1つの交差点を形成している場合などは、1つの交差点形状に複数の交差点形状を割り当てる方式も考えられ、不雑な形状を持ち、経路案内状ユーザが誤りやすい個所でも適切に案内することが可能となる。また、本実施の形態ではコマ割りの条件として交差点が道なり直進かどうかを判断していたが、さらに道路幅も考慮し、経路上の交差点のうち道路幅の広い道路を横切る場合は、道なり直進の条件に適合してもコマ図を生成する方式も考えられ、経路案内上ユーザが誤りやすい個所でも適切に案内することが可能になる。
【0052】以上のように本実施の形態によれば、地図の情報をデジタルデータとして保管する地図データベースと、前記地図データベースのデータを利用して経路情報を生成する経路探索手段と、前記経路探索手段の生成した経路情報と前記地図データベースのデータとを利用して曲り角ごとに分割した経路地図を生成するコマ図生成手段と、情報表示装置に提供する経路地図を含んだ文書を生成する提供文書生成手段と、ネットワークを通じたデータの送受信機能をもち、前記通信制御手段を介して受信した情報表示装置からの取得要求に応じて文書の生成および送付を行なう通信制御手段からなり、コマ図生成手段が、地図を構成するタイル状部品を格子上に整列配置して各コマの表示データを生成するグリッド整列配置手段をさらに有することを特徴とすることにより、8文字×5行程度が最大の携帯電話等の表示サイズでも、経路を分割したコマ図を略地図フォントで表示することにより経路案内が可能になる。
【0053】(実施の形態2)図27は本発明の請求項11または請求項12または請求項13または請求項14に対応する一実施形態における経路情報提供装置の構成図である。2701はウォークラリーのチェックポイントのデータを保管するチェックポイントデータベースである。その他の構成は第1の実施形態の経路情報提供装置の構成図である図1と同様である。チェックポイントデータベースは各チェックポイントの位置とチェックポイント課題、およびその解答に関する情報を保管している。
【0054】ウォークラリーは地図関連のレクリエーションである。ウォークラリーのコースは、いくつかのチェックポイントを含む1つの経路として設定される。ウォークラリーの参加者であるユーザは経路の曲がり角ごとに分割された地図とチェックポイント毎の課題を受け取り、コースを進みながらチェックポイント課題に解答する。目的地点に到達した後にチェックポイント課題の解答による得点、および出発地点から目的地点までに要した時間によるタイム得点により総合得点が決定する。チェックポイント課題は例えば、「この辺りに病院、医院は幾つありますか?」、「この公園は通称何と呼ばれていますか?」等のそのチェックポイントに由来する課題であり、通常はチェックポイントに到達しなければ解答が分からないようになっている。
【0055】以上のように構成された経路情報提供装置において、図28を用いてウォークラリー管理者のコース設計手順を説明する。これは第1の実施形態における動作の流れ図である図4とほぼ同様であるが、ウォークラリーの実行前にウォークラリー管理者によってコースが設計されるため、ユーザがネットワークに接続するステップ401、およびユーザの情報表示端末上に表示するステップ410が無いことが異なる。さらにチェックポイントを考慮したコマ図生成を行うため、コマ割処理(ステップ404)、およびコマ整形処理(ステップ405、ステップ406、ステップ407)の内容が異なる。また、ステップ403の経路探索では、通過するチェックポイントに対して通過順にチェックポイント番号が付加され、コースの全体の歩行時間と各チェックポイントでの使用時間を合計した標準時間が決定される。
【0056】ステップ404のコマ割り処理を図29を用いてさらに詳しく説明する。ステップ601からステップ612は、第1の実施形態のコマ割処理の流れ図である図6と同様である。第1の実施形態では経路ノードが道なり直進であるかを判定し、そうでない経路ノードに関してのみコマ図を作成するが、本実施の形態ではチェックポイントデータベースを参照し、経路ノードの付近にチェックポイントが存在するかを判断し(ステップ2901)、そうであればコマ図を生成する。
【0057】図28のステップ406における中間コマ整形処理について図30を用いてさらに詳しく説明する。交差点形状生成配置(ステップ801)、ランドマーク配置処理(ステップ802)、注記文字配置処理(ステップ803)は第1の実施形態と同様である。方位記号、距離配置処理(ステップ804)は進行方向を示す矢印シンボルと進入矢印シンボルの貼り付けは行うが、前図からの距離と方位記号の貼り付けは行わない。ランドマーク配置処理の後にチェックポイント配置処理(ステップ3001)を行う。
【0058】図30のステップ3001におけるチェックポイント配置処理について詳しく説明する。チェックポイントはランドマーク配置と同様に図16に示すようなπ/8単位の16方向に量子化する。キャンバス上の貼り付け位置、つまりセンター領域からのオフセットを図19にしたがってチェックポイントの方向から決定し、そのグリッドにチェックポイント文字列を配置することが可能かどうかを判断する。配置可能ならばチェックポイントシンボルを貼り付ける。配置できなかった場合は近傍の空きグリッドに配置する。
【0059】以上のように設計されたウォークラリーのコースの例を図31に示す。左上のコマ図をスタートとし、順次曲がり角毎のコマ図が生成される。図中の円形の内部に”CP”の文字が書かれているシンボルがチェックポイントシンボルである。またその上の”CP1”などの注記文字列で何番目のチェックポイントなのかを表している。
【0060】以上のように設計されたウォークラリーのコースを利用したウォークラリーの実施形態について図32を用いて説明する。まず、ウォークラリーの参加者であるユーザがネットワーク上のウォークラリーの管理者のホストとデータ通信が可能な状態に移行する(ステップ3101)。次にユーザがコースを指定する(ステップ3202)。スタート時に現在時刻を解答用紙に記入する(ステップ3203)。最初のコマ図を取得し、情報表示装置106に表示する(ステップ3204)。ユーザはチェックポイントに到達したかを判断し(ステップ3205)、チェックポイントに到達したならばチェックポイントの課題を取得して情報表示装置106に表示する(ステップ3206)。ユーザはチェックポイントの課題に対する解答を解答用紙に記入する(ステップ3207)。また、ユーザはゴールに到達したかを判断し(ステップ3208)、まだゴールに到達していないならば次のコマ図を取得し、情報表示装置106に表示する(ステップ3209)。ゴールに到達したならば、現在時刻を解答用紙に記入する(ステップ3210)。ウォークラリーの管理者が解答用紙を回収して各チェックポイント課題の解答と、スタートからゴールまでの時間と標準時間との差から総合得点を計算し、ユーザに伝える。
【0061】なお、本実施の形態では、ウォークラリーのコース設計時に出発地点と目標地点とを与えて通常の経路探索、つまり最短距離、または最短時間となる経路探索を行ったが、例えば、特定のチェックポイントを必ず含むような経路探索等、様々な条件を与えることによりコースのバリエーションを簡単に増やすことができる。また、本実施の形態では、ウォークラリーの管理者が事前にコース設計を行っていたが、ウォークラリーの参加者であるユーザがウォークラリーの開始時に出発地点と目的地点を指定することにより自動的にコース設計を行うことも可能である。
【0062】以上のように本実施の形態によれば、地図の情報をデジタルデータとして保管する地図データベースと、前記地図データベースのデータを利用して経路情報を生成する経路探索手段と、ウォークラリーのチェックポイントのデータを保管するチェックポイントデータベースと、前記経路探索手段の生成した経路情報と前記地図データベースのデータと前記チェックポイントデータベースのデータを利用して曲り角ごとに分割した経路地図を生成するコマ図生成手段と、情報表示装置に提供する経路地図を含んだ文書を生成する提供文書生成手段と、ネットワークを通じたデータの送受信機能をもち、前記通信制御手段を介して受信した情報表示装置からの取得要求に応じて文書の生成および送付を行なう通信制御手段からなり、コマ図生成手段が地図データベースのデータに加えてウォークラリーのチェックポイントのデータも利用して経路地図を生成するとともに、標準時間を算出することを特徴とすることにより、従来は困難であったウォークラリーのコース設計作業を自動で行うことが可能となる。さらにコースのバリエーションを増やすことも容易である。また、コマ図を情報端末上に表示することで従来使用していたコマ図が印刷された用紙が必要無くなり、チェックポイント課題へのリンクを含む文書を生成することにより、従来使用していた課題用紙が必要無くなる。
【0063】(実施の形態3)図33は本発明の請求項15または請求項16または請求項17に対応する一実施形態における経路情報提供装置の構成図である。3301はウォークラリーの参加者のデータを保管する成績データベース。3302はウォークラリーの参加者の成績を集計し、成績データベースへ格納する集計手段である。その他の構成は第2の実施形態の経路情報提供装置の構成図である図27と同様である。成績データベースはウォークラリーの参加者の名称、個人ID、所属するグループの名称、グループID、過去の参加コース、日時、成績等に関する情報を保管している。
【0064】以上のように構成された経路情報提供装置において、第2の実施形態と同様に図28のよう手順によりウォークラリー管理者がコース設計を行う。ただし、チェックポイント課題の解答フォームの作成も行う。
【0065】以上のように設計されたウォークラリーのコースを利用したウォークラリーの実施形態について図34を用いて説明する。ネットワーク接続後にウォークラリーの参加者である個人ユーザ、またはグループのIDが登録されているか判別し(ステップ3401)、登録されていない場合はID登録を行い(ステップ3402)、IDのデータが成績データベース3202に格納される。スタート時、およびゴール時の時間は自動計測される(ステップ3403)。チェックポイントの解答は解答フォームに入力する(ステップ3404)。ステップ3211の総合得点計算は自動で行われ、成績が成績データベース3202に格納される(ステップ3406)。他のステップは第2の実施形態における図31と同様である。
【0066】成績データベースの内容はユーザの要求により取得することができる。ユーザのIDを指定してユーザの成績、グループのIDを指定してグループの成績、コースを指定して、そのコースの歴代の成績などを参照することができる。
【0067】なお、本実施の形態ではチェックポイント毎に1つの課題が割り当てられていたが、例えばチェックポイント課題を動的に変更することも可能である。また、ウォークラリーの参加者がゴール前に標準時間を大幅にオーバーしているときに時間切れ通知をすることも可能である。また、チェックポイント課題の解答内容を随時判定し、その内容に従ってコースを動的に変化させることもできる。例えばチェックポイント課題の解答が正しい場合は距離の短いコース、誤っている場合には距離の長いコースなどを動的に決定することにより、さらにコースのバリエーションを増やすことができる。
【0068】以上のように本実施の形態によれば、地図の情報をデジタルデータとして保管する地図データベースと、前記地図データベースのデータを利用して経路情報を生成する経路探索手段と、ウォークラリーのチェックポイントのデータを保管するチェックポイントデータベースと、ウォークラリーの参加者の成績を保管する成績データベースと、前記経路探索手段の生成した経路情報と前記地図データベースのデータと前記チェックポイントデータベースのデータを利用して曲り角ごとに分割した経路地図を生成するコマ図生成手段と、情報表示装置に提供する経路地図を含んだ文書を生成する提供文書生成手段と、ウォークラリーの参加者の成績を集計して前記生成期データベースに格納する集計手段と、ネットワークを通じたデータの送受信機能をもち、前記通信制御手段を介して受信した情報表示装置からの取得要求に応じて文書の生成および送付を行なう通信制御手段からなり、提供文書生成手段が、チェックポイント課題への解答フォームを含む文書を作成すること、および前記成績データベースの成績データを参照してウォークラリー参加者の成績を含む文書を生成することを特徴とすることにより、従来使用していた解答用紙が不要となり、ウォークラリーの無人運営が可能となる。
【0069】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、経路をコマ図に分割し、コマ図を略地図フォントで表現することで、携帯電話のような小さな表示画面でも判別が可能な地図が表示され、経路案内を行うことができるという効果が得られる。
【0070】また第2の発明によれば、チェックポイントを含むコマ図を作成することにより、従来は困難であったウォークラリーのコース設計を自動化することできるという効果が得られる。
【0071】また第3の発明によれば、ウォークラリーのチェックポイント課題の解答フォームを含む文書を生成することにより、ウォークラリーの運営を自動化することできるという有利な効果が得られる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成11年10月27日(1999.10.27)
【代理人】 【識別番号】100082692
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵合 正博
【公開番号】 特開2001−124580(P2001−124580A)
【公開日】 平成13年5月11日(2001.5.11)
【出願番号】 特願平11−306140