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【発明の名称】 ナビゲーション装置
【発明者】 【氏名】野口 正紀

【氏名】五十嵐 均

【氏名】阿部 徳之

【氏名】井口 福也

【氏名】関 涼子

【氏名】西川 徹

【要約】 【課題】読み取り装置を含む送り側ユニットとバッファメモリを含む受け側ユニットとの距離が離れていて、その間をシリアル通信を介して転送するナビゲーション装置において、表示更新を良好に行うことのできるナビゲーション装置を提供する。

【解決手段】少なくとも地図情報記憶媒体14から地図データを読み取る読み取り装置13とシステムを制御する制御装置15とを含む第1のナビゲーションユニット(送り側ユニット)10と、制御装置15とシリアル通信線30で繋がる制御装置41と読み取り装置13からの画像データを格納するバッファメモリ42,46とバッファメモリ42,46に展開された前記地図データから表示に必要な範囲を取り出して複写する表示用画像メモリ43と前記画像データを表示装置45で表示させるための表示コントローラ44を含む第2のナビゲーションユニット(受け側ユニット)40とを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 送り側ユニットと受け側ユニットとが離れた位置に設置されて両ユニットがシリアル通信線で接続される車両用のナビゲーション装置であって、現在位置を検出する現在位置測定装置と、地図情報記憶媒体から転送情報を読み取る読み取り装置と、システムを制御すると共に予め定められた表示タイミングにおいて表示命令情報を出力する第1の制御装置と、を少なくとも有する送り側ユニット、前記第1の制御装置とシリアル通信線で繋がり前記表示命令情報を入力する第2の制御装置と、前記読み取り装置からの転送情報を格納すると共に進路選択地点に関する前記転送情報が十分な時間的余裕をもって格納されるバッファメモリと、このバッファメモリに展開された前記転送情報から表示に必要な範囲を取り出して複写する表示用画像メモリと、前記第2の制御装置が前記表示命令情報を入力した時に前記第2の制御装置からの命令により表示装置で前記転送情報に基づく前記進路選択地点の詳細画像の表示を行わせる表示コントローラと、を少なくとも有する受け側ユニット、を有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】 送り側ユニットと受け側ユニットとが離れた位置に設置されて両ユニットがシリアル通信線で接続される車両用のナビゲーション装置であって、現在位置を検出する現在位置測定装置と、地図情報記憶媒体から転送情報を読み取る読み取り装置と、システムを制御すると共に予め定められた表示タイミングにおいて表示命令情報を出力する第1の制御装置と、を少なくとも有する送り側ユニット、前記第1の制御装置とシリアル通信線で繋がり前記表示命令情報を入力する第2の制御装置と、ルート設定を行う入力装置と、前記読み取り装置からの転送情報を格納すると共に前記ルート設定に基づく進路選択地点に関する前記転送情報が十分な時間的余裕をもって格納されるバッファメモリと、このバッファメモリに展開された前記転送情報から表示に必要な範囲を取り出して複写する表示用画像メモリと、前記第2の制御装置が前記表示命令情報を入力した時に前記第2の制御装置からの命令により表示装置で前記転送情報に基づく前記進路選択地点の詳細画像の表示を行わせる表示コントローラと、を少なくとも有する受け側ユニット、を有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】 送り側ユニットと受け側ユニットとが離れた位置に設置されて両ユニットがシリアル通信線で接続される車両用のナビゲーション装置であって、を検出する現在位置測定装置と、地図情報記憶媒体から転送情報を読み取る読み取り装置と、システムを制御すると共に表示命令情報を入力する第1の制御装置と、を少なくとも有する送り側ユニット、前記第1の制御装置とシリアル通信線で繋がり前記表示命令情報を出力する第2の制御装置と、ルート設定を行う入力装置と、前記読み取り装置からの転送情報を格納すると共に前記ルート設定に基づく進路選択地点に関する前記転送情報が格納されるバッファメモリと、このバッファメモリに展開された前記転送情報から表示に必要な範囲を取り出して複写する表示用画像メモリと、前記入力装置による前記ルート設定が完了した時に前記第1の制御装置へ前記表示命令情報を出力して前記進路選択地点に関する前記転送情報を前記バッファメモリへ格納指示すると共に前記第1の制御装置で予め定められた表示タイミング又は前記入力装置からの操作信号に基づき表示装置で前記転送情報に基づく前記進路選択地点の詳細画像の表示を行わせる表示コントローラと、を少なくとも有する受け側ユニット、を有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】 前記読み取り装置が読み取る前記転送情報が現在位置周辺の地図データであり、前記バッファメモリの一方に格納される前記転送情報が前記進路選択地点を詳細画像にて表示する画像データであり、この画像データには前記進路選択地点と関連付けられた識別番号が付与され、前記表示命令情報が前記識別番号を含むコマンドであることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のナビゲーション装置。
【請求項5】 前記送り側ユニットは車両の運転席から離れた個所に、前記受け側ユニットは運転席前方に設置されるメータユニットの内部に、各々位置することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のナビゲーション装置。
【請求項6】 前記第2の制御装置は、前記メータユニットの制御用として用意された制御装置で兼用することを特徴とする請求項5に記載のナビゲーション装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載されるナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平8−16992号公報には、車両に搭載されるナビゲーション装置が開示されている。
【0003】これは、図5で示すように、GPS衛星からの電波を受信して現在地の位置データを出力する受信装置1と、CD−ROM等の地図情報記憶媒体2から地図データを読み取る読み取り装置3と、前記地図データを格納するバッファメモリ4と、バッファメモリ4に展開された前記地図データから表示に必要な範囲を取り出して複写する表示用画像メモリ5と、表示用画像メモリ5に複写された前記地図データをCRTやLCD等の表示装置6で表示させるための表示コントローラ7と、これらシステム全体を制御するマイコン等の制御装置8とを有し、現在位置の変化に応じて表示用画像メモリ5の内容が更新されて、これに応じて表示装置6での表示も変化するようになっている。なお、制御装置8には、運転者等の使用者が出発点と到着点を設定したり、走行データを記録する等の各種操作を可能とするキーボード等の入力装置9が接続されている。
【0004】また、特開平8−5721号公報には、他のバッファメモリ4aを用意して、バッファメモリ4とは異なる地図データを複写することにより、例えば、前方に近づいてきた交差点を表示装置6で詳細(例えば、拡大)表示できるものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、バッファメモリ4,4aに複写される地図データのような画像データは、非常に情報量が多く、送り側である読み取り装置3と受け側であるバッファメモリ4,4aとの距離が近い所謂一体型のナビゲーション装置であれば、差程の時間的遅れもなく画像データを複写して格納することは可能であり、表示装置6での表示に問題を生じにくい。
【0006】しかし、読み取り装置3とバッファメモリ4,4aとの距離が離れていて、その間をシリアル通信を介して転送するナビゲーション装置では、画像データの更新タイミングが遅れてしまい、本来の表示更新が行われず、適切な表示がなされなくなる恐れがある。特に、特開平8−5721号公報のように交差点を詳細表示するものにあっては、目的とする交差点を通過してから表示がされる危険性がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため、本発明のナビゲーション装置は、請求項1に記載のように、送り側ユニットと受け側ユニットとが離れた位置に設置されて両ユニットがシリアル通信線で接続される車両用のナビゲーション装置であって、現在位置を検出する現在位置測定装置と、地図情報記憶媒体から転送情報を読み取る読み取り装置と、システムを制御すると共に予め定められた表示タイミングにおいて表示命令情報を出力する第1の制御装置と、を少なくとも有する送り側ユニット、前記第1の制御装置とシリアル通信線で繋がり前記表示命令情報を入力する第2の制御装置と、前記読み取り装置からの転送情報を格納すると共に進路選択地点に関する前記転送情報が十分な時間的余裕をもって格納されるバッファメモリと、このバッファメモリに展開された前記転送情報から表示に必要な範囲を取り出して複写する表示用画像メモリと、前記第2の制御装置が前記表示命令情報を入力した時に前記第2の制御装置からの命令により表示装置で前記転送情報に基づく前記進路選択地点の詳細画像の表示を行わせる表示コントローラと、を少なくとも有する受け側ユニット、を有することを特徴とする。
【0008】また請求項2に記載のように、送り側ユニットと受け側ユニットとが離れた位置に設置されて両ユニットがシリアル通信線で接続される車両用のナビゲーション装置であって、現在位置を検出する現在位置測定装置と、地図情報記憶媒体から転送情報を読み取る読み取り装置と、システムを制御すると共に予め定められた表示タイミングにおいて表示命令情報を出力する第1の制御装置と、を少なくとも有する送り側ユニット、前記第1の制御装置とシリアル通信線で繋がり前記表示命令情報を入力する第2の制御装置と、ルート設定を行う入力装置と、前記読み取り装置からの転送情報を格納すると共に前記ルート設定に基づく進路選択地点に関する前記転送情報が十分な時間的余裕をもって格納されるバッファメモリと、このバッファメモリに展開された前記転送情報から表示に必要な範囲を取り出して複写する表示用画像メモリと、前記第2の制御装置が前記表示命令情報を入力した時に前記第2の制御装置からの命令により表示装置で前記転送情報に基づく前記進路選択地点の詳細画像の表示を行わせる表示コントローラと、を少なくとも有する受け側ユニット、を有することを特徴とする。
【0009】また請求項3に記載のように、送り側ユニットと受け側ユニットとが離れた位置に設置されて両ユニットがシリアル通信線で接続される車両用のナビゲーション装置であって、現在位置を検出する現在位置測定装置と、地図情報記憶媒体から転送情報を読み取る読み取り装置と、システムを制御すると共に表示命令情報を入力する第1の制御装置と、を少なくとも有する送り側ユニット、前記第1の制御装置とシリアル通信線で繋がり前記表示命令情報を出力する第2の制御装置と、ルート設定を行う入力装置と、前記読み取り装置からの転送情報を格納すると共に前記ルート設定に基づく進路選択地点に関する前記転送情報が格納されるバッファメモリと、このバッファメモリに展開された前記転送情報から表示に必要な範囲を取り出して複写する表示用画像メモリと、前記入力装置による前記ルート設定が完了した時に前記第1の制御装置へ前記表示命令情報を出力して前記進路選択地点に関する前記転送情報を前記バッファメモリへ格納指示すると共に前記第1の制御装置で予め定められた表示タイミング又は前記入力装置からの操作信号に基づき表示装置で前記転送情報に基づく前記進路選択地点の詳細画像の表示を行わせる表示コントローラと、を少なくとも有する受け側ユニット、を有することを特徴とする。
【0010】特に、請求項1〜請求項3において、前記読み取り装置が読み取る前記転送情報が現在位置周辺の地図データであり、前記バッファメモリの一方に格納される前記転送情報が前記進路選択地点を詳細画像にて表示する画像データであり、この画像データには前記進路選択地点と関連付けられた識別番号が付与され、前記表示命令情報が前記識別番号を含むコマンドであることを特徴とする(請求項4)。
【0011】また、請求項1から請求項3において、前記送り側ユニットは車両の運転席から離れた個所に、前記受け側ユニットは運転席前方に設置されるメータユニットの内部に、各々位置することを特徴とする(請求項5)。
【0012】また、請求項5において、前記第2の制御装置は、前記メータユニットの制御用として用意された制御装置で兼用することを特徴とする(請求項6)。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明を、添付図面に示した実施の形態に基づき説明する。
【0014】図1は、本発明の実施例に係り、11はGPS衛星からの電波を受信して車両Aの現在地の位置データを出力する受信装置(現在位置測定装置)、12は車速センサやジャイロ等を用いて現在位置を検出する検出装置(現在位置測定装置)、13はCD−ROM等の地図情報記憶媒体14から地図データを読み取る読み取り装置、15はこれらのシステムを制御するマイコン等の制御装置であって、以上が第1のナビゲーションユニット(送り側ユニット)10を構成し、通常は車両のトランクルーム等の運転席から離れた個所であって、例えばGPS衛星からの電波を良好に受信できる個所に設置されている。
【0015】20は運転席前方に設置されて、車両走行上に必要あるいは有益な各種情報を運転者等の使用者へ表示するメータユニットであり、メータユニット20の内部には、第1のナビゲーションユニット10とシリアル通信線30で繋がる第2のナビゲーションユニット(送り側ユニット)40が内蔵されている。
【0016】41は第1のナビゲーションユニット10の制御装置15とシリアル通信線30で繋がり、画像を表示するための制御を行うマイコン等の制御装置で、42は読み取り装置13からの地図データ(転送情報)を格納するバッファメモリ、43はバッファメモリ42に展開された前記地図データから表示に必要な範囲を取り出して複写する表示用画像メモリ、44は表示用画像メモリ43に複写された前記地図データをCRTやLCD等の表示装置45で表示させる表示コントローラであって、以上が第2のナビゲーションユニット40を構成しており、現在位置の変化に応じて表示用画像メモリ43の内容は更新され、これに応じて表示装置45での表示も変化する。
【0017】また、第2のナビゲーションユニット40には、他のバッファメモリ46を用意して、バッファメモリ42とは異なる画像データ(転送情報)を複写することにより、表示装置45で進路選択地点を詳細表示、例えば、交差点を拡大表示する。
【0018】なお、制御装置41には、運転者等の使用者が出発点と到着点を設定(ルート設定)したり、走行データを記録する等の各種操作を可能とするキーボード等の入力装置47が接続されている。また、この制御装置41は、第2のナビゲーションユニット40専用ではなく、メータユニット20の制御用として用意された制御装置であるマイコンで兼用しても良く、この場合には部品の共通化によるコストダウンを実現することができる。
【0019】斯かるナビゲーション装置において、車両Aの使用者が入力装置47を使って、直前の交差点Xを右折し、次の交差点Yを左折するルート(すなわち、図2で示すルート)を設定した場合における前記転送情報の転送を、図2,図3を用いながら説明する。
【0020】受信装置11や検出装置12からの情報に基づいて制御装置15が車両Aの現在位置を計算し、これに応じて地図情報記憶媒体14から読み取り装置13が地図データを読み取り、第1のナビゲーションユニット10の制御装置15がシリアル通信線30を介して第2のナビゲーションユニット40の制御装置41へ転送する。この送られてきた地図データはバッファメモリ42に格納され、バッファメモリ42に展開された地図データから表示に必要な範囲を取り出して表示用画像メモリ43が複写し、この表示用画像メモリ43に複写された地図データを表示コントローラ44により表示装置45で表示させるものであり、現在位置の変化に応じて表示用画像メモリ43の内容は更新されて、これに応じて表示装置45での表示も変化する。
【0021】通常、バッファメモリ42には、画面表示地域の周辺地域を含む数画面分の地図データが格納されて迅速な地図スクロールを可能とするようになっている。一方、バッファメモリ46には、直前に迫る交差点等の進行方向の選択を必要とする進路選択地点に関する画像データが格納されるが、この画像データは、車両Aの現在位置と前記目的地との距離を制御装置15が計測し、十分な時間的余裕をもってバッファメモリ46に格納するべく制御する。
【0022】車両Aが走行している間、進路選択地点までの距離が一定距離(例えば、300メートル)以内の関係にある場合には、表示装置45でその進路選択地点での進行方向を運転者へ案内するための簡易図形を表示し、例えば、進路選択地点である交差点Xまで300メートルのt2地点や、進路選択地点である交差点Yまで300メートルのt4地点では、それぞれ進行方向である右折と左折とを意味する矢印をデザインした簡易画像Q1,Q2を表示する。こらら簡易画像Q1,Q2に関する画像データD1,D2は、容量としては数十キロバイト程度であって、送り側である読み取り装置13と受け側であるバッファメモリ46との距離が離れている構成のナビゲーション装置であっても、その転送において時間的遅れはなく、よって、t2,t4の各地点で読み取り装置13からバッファメモリ46にその都度転送されても、表示装置45における表示動作には問題が生じない。
【0023】車両Aと進路選択地点との距離が、予め定められた表示タイミング、例えば、一定距離(例えば、100メートル)以内において、表示装置45でその進路選択地点での進行方向を運転者へ案内するための詳細画像を表示するもので、例えば、進路選択地点である交差点Xまで100メートルのt3地点や、進路選択地点である交差点Yまで300メートルのt5地点では、それぞれの交差点X,Yの道路形状や進行方向である右折と左折とを意味する矢印をデザインした詳細画像Qx,Qyを表示する。こらら詳細画像Q1,Q2に関する画像データの容量は数百キロ〜数メガバイト程度であって、送り側である読み取り装置13と受け側であるバッファメモリ46との距離が離れている構成のナビゲーション装置では、その転送において時間的遅れる危険性があり、すなわち、t3,t5の各地点で読み取り装置13からバッファメモリ46にその都度転送されると、交差点X,Yを通過してから表示装置15で表示されるような問題が生じることは、前述した通りである。
【0024】これを解決するため、車両Aの進行方向の一定距離(例えば、1キロメートル)内にある進路選択地点を制御装置15が検出すると、その進路選択地点に関する詳細画像Q1,Q2に関する画像データDx,Dyを、予め取り装置13から受け側であるバッファメモリ46へ転送しておく。すなわち、t1地点において車両Aの進行方向1キロメートル以内に進路選択地点である交差点X,Yがあることを検出すると、交差点X,Yの道路形状や進行方向である右折と左折とを意味する矢印をデザインした詳細画像Qx,Qyに関する画像データDx,Dy(進路選択地点固有データ)を転送する。
【0025】この画像データDx,Dyは、交差点X,Yとそれらの交差点X,Yにおける前記ルート設定に基づく進行方向とを組み合わせた固有な内容であって、各々の画像データDx,Dyには固有の識別番号IDx,IDyが付加されている。
【0026】以上の構成から、車両Aがt1地点を通過すると、識別番号IDx,IDy付きの画像データDx,Dyが取り装置13から受け側であるバッファメモリ46へ転送される。
【0027】車両Aがt2地点を通過すると、前述の通り画像データD1が転送されて、表示装置45では簡易画像Q1を表示する。
【0028】車両Aがt3地点を通過したことを制御装置15が計測すると、表示装置45で画像Qxを表示するように制御装置15は制御装置41へ「IDxの画像Qxを表示せよ」という内容の表示リクエストコマンド(表示命令情報)ODxを出力し、これを受けた制御装置41が表示コントローラ44へ命令を出すことにより、交差点Xを通過するまで表示装置45で詳細画像Qxを表示する。
【0029】交差点Xを通過すると表示装置45は適宜所望の表示を行い、車両Aがt4地点を通過すると、前述の通り画像データD2が転送されて、表示装置45では簡易画像Q2を表示する。
【0030】そして、車両Aがt5地点を通過したことを制御装置15が計測すると、表示装置45で画像Qyを表示するように制御装置15は制御装置41へ「IDyの画像Qyを表示せよ」という内容の表示リクエストコマンド(表示命令情報)ODyを出力し、これを受けた制御装置41が表示コントローラ44へ命令を出すことにより、交差点Yを通過するまで表示装置45で詳細画像Qyを表示する。
【0031】このように、予め進路選択地点に固有の画像データをバッファメモリ46へ転送しておき、実際の表示タイミングに合わせて登場する表示リクエストコマンドに基づき表示装置45で表示することにより、読み取り装置13とバッファメモリ46との距離が離れていて、その間を通信速度が遅いシリアル通信を介して転送するナビゲーション装置であっても、表示装置45における画像データD1,D2の更新タイミングが遅れることがなく、予め定められた表示タイミングに応じて的確に表示の更新を行うことができる。
【0032】なお、本発明は、前記構成に限定されるものではなく、例えば、バッファメモリ46へ転送する画像データとしては、進路選択地点である交差点の道路形状ではなく、交差点の画像情報(写真)や文字情報(住所や電話番号等のメモ)であっても良い。あるいは、バッファメモリ42に格納している地図データに隣接する地図データや、バッファメモリ42に格納されて現在表示している地域の縮尺を異ならせた地図データであっても良く、バッファメモリ46の画像データは、バッファメモリ42の地図データとは異なる地図データであれば、前記構成を適用することができることは言うまでもない。
【0033】また、送り側ユニット10が、受信装置11や検出装置12の現在位置測定装置と、読み取り装置13と、システムを制御すると共に表示命令情報を入力する第1の制御装置15とを少なくとも有し、一方、受け側ユニット40が、第1の制御装置15とシリアル通信線30で繋がり前記表示命令情報を出力する第2の制御装置41と、ルート設定を行う入力装置47と、読み取り装置13からの転送情報を格納すると共に前記ルート設定に基づく進路選択地点に関する前記転送情報が格納されるバッファメモリ46と、このバッファメモリ46に展開された前記転送情報から表示に必要な範囲を取り出して複写する表示用画像メモリ43と、入力装置47による前記ルート設定が完了した時に第1の制御装置15へ前記表示命令情報を出力して前記進路選択地点に関する前記転送情報をバッファメモリ46へ格納指示すると共に第1の制御装置15で予め定められた表示タイミング又は入力装置47からの操作信号に基づき表示装置45で前記転送情報に基づく前記進路選択地点の詳細画像の表示を行わせる表示コントローラ44とを少なくとも有する構成としても良い。
【0034】すなわち、この実施の形態によれば、送り側ユニット10の読み取り装置13からの前記進路選択地点である交差点X,Yの詳細画像Qx,Qyに関する転送情報である画像データDx,Dyは、入力装置47による前記ルート設定が完了した時に出力される受け側ユニット40の第2の制御装置41からの表示命令情報ODx,ODy(一発の信号でも良い)により転送が開始されるもので、前記実施の形態では送り側ユニット10の指示により転送されたのが、この実施の形態では受け側ユニット40の指示により転送される点で構成を異にする。
【0035】斯かる構成によれば、入力装置47による前記ルート設定が完了した時、一般には前記ルート設定によるルート計算の終了時から、交差点X,Yの詳細画像Qx,Qyに関する画像データDx,Dyの転送が始まるため、詳細画像Qx,Qyが表示されるまで十分な時間的余裕が確保でき、よって、表示の更新タイミングが遅れることがなく、良好な表示更新を行うことができ、加えて、交差点X,Yにはかなり距離がある場合であっても、既に画像データDx,Dyの転送が終了している場合にはそれに基づく詳細画像Qx,Qyを表示することができるため、運転者などの使用者の好みに応じて表示することができるなど、利便性の向上に寄与するものである。
【0036】
【発明の効果】この発明によれば、読み取り装置を含む送り側ユニットとバッファメモリを含む受け側ユニットとの距離が離れていて、その間をシリアル通信を介して画像データを転送するナビゲーション装置であっても、転送情報に基づく表示の更新タイミングが遅れることがなく、良好な表示更新を行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000231512
【氏名又は名称】日本精機株式会社
【出願日】 平成11年10月27日(1999.10.27)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−124579(P2001−124579A)
【公開日】 平成13年5月11日(2001.5.11)
【出願番号】 特願平11−304758