| 【発明の名称】 |
光学式墨出線検出装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】俵 隆雄
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| 【要約】 |
【課題】光学式墨出器1によって柱や壁等の対象物上に描出された光学式墨出線(光照射ライン)3は、直射日光下では目視困難であることに鑑み、かかる直射日光下の光照射ライン3を、肉眼で検出出来る手段を提供すること。
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1の平面及び第2の平面を有する透明材料製の可回動屈折板(9)と、上記可回動屈折板(9)に対して周期的な揺動運動又は連続的な定方向回転運動を与える屈折板駆動装置と、M個(M≧1)のホトダイオード(a,b,c,…)が水平に配列されて成るホトダイオードアレー(10A)と、上記各ホトダイオード(a,b,c,…)の後段にそれぞれ接続されたM個のアンプ(11)から成るアンプ群と、上記各アンプ(11)の後段にそれぞれ接続されたM個の交流成分抽出回路(13,13,…)と、以上の諸要素を収納する筐体(5)と、上記筐体(5)の正面に形成された検出窓(6)と、相互に区別可能なN種(N≧1)の光及び/又は音による検出表示をすることが出来るレーザ光検出表示装置(7,8)と、を含有し、光学式墨出器(1)から発射された極薄扇形レーザ光2による、ホトダイオードアレー(10A)上の被照射位置が、上記可回動屈折板(9)の周期的な揺動又は連続的な定方向回転によって、周期的に変位せしめられ、それによって、ホトダイオードアレー(10A)を構成する各個のホトダイオード(a,b,c,…)の光電変換出力中に、周期的な電気的変動成分が生成せしめられ、上記各交流成分抽出回路(13)によって、上記各光電変換出力中の、環境光由来の電気的直流成分から、上記電気的変動成分が分離・抽出され、分離・抽出された上記電気的変動成分によって、レーザ光検出表示装置(7,8)が作動せしめられる、光学式墨出線検出装置。 【請求項2】 第1の平面及び第2の平面を有する透明材料製の可回動屈折板(9)と、上記可回動屈折板(9)に対して周期的な揺動運動又は連続的な定方向回転運動を与える屈折板駆動装置と、水平に配置されたラインイメージセンサ(10L)と、上記ラインイメージセンサ(10L)からの光電変換出力を増幅するための単一のアンプ(11)と、上記アンプ(11)の出力端子に接続される、分配回路(12)のN個の出力端子群と交流成分抽出回路群(13,13,…)との縱続接続によって成る分配回路・交流成分抽出回路群・縱続接続体(12・(13,13,…))、又は、その接続順序を逆転して成る交流成分抽出回路・分配回路・縱続接続体(13・12)の何れか一方と、以上の諸要素を収納する筐体(5)と、上記筐体(5)の正面に形成された検出窓(6)と、相互に区別可能なN種(N≧1)の光及び/又は音による検出表示をすることが出来るレーザ光検出表示装置(7,8)と、を含有し、光学式墨出器(1)から発射された極薄扇形レーザ光2による、ラインイメージセンサ(10L)のピクセル列上の照射位置が、上記可回動屈折板(9)の周期的な揺動又は連続的な定方向回転によって、周期的に変位せしめられ、それによって、上記各個のピクセルからの光電変換出力中に、周期的な電気的変動成分が生成せしめられ、上記交流成分抽出回路(13)によって、上記各光電変換出力中の、環境光由来の電気的直流成分から、上記電気的変動成分が分離・抽出され、上記各ピクセル起源の電気的変動成分が、上記分配回路(12)の出力端子群中の対応する出力端子に分配され、分配された上記電気的変動成分によって、レーザ光検出表示装置(7,8)が作動せしめられる、光学式墨出線検出装置。 【請求項3】 第1の平面及び第2の平面を有する透明材料製の可回動屈折板(9)と、上記可回動屈折板(9)に対して周期的な揺動運動又は連続的な定方向回転運動を与える屈折板駆動装置と、水平に配置されたポジション・センシング・デバイス(10D)と、上記ポジション・センシング・デバイス(10D)の二つの出力を差動的に増幅するための差動アンプ(11D)と、上記差動アンプ(11D)の出力端子に接続される、分配回路(12)のN個の出力端子群と交流成分抽出回路群(13,13,…)との縱続接続によって成る分配回路・交流成分抽出回路群・縱続接続体(12・(13,13,…))、又は、その接続順序を逆転して成る交流成分抽出回路・分配回路・縱続接続体(13・12)の何れか一方と、以上の諸要素を収納する筐体(5)と、上記筐体(5)の正面に形成された検出窓(6)と、相互に区別可能なN種(N≧1)の光及び/又は音による検出表示をすることが出来るレーザ光検出表示装置(7,8)と、を含有し、光学式墨出器(1)から発射された極薄扇形レーザ光2による、ポジション・センシング・デバイス(10D)の受光面上の被照射位置が、上記可回動屈折板(9)の周期的な揺動又は連続的な定方向回転によって、周期的に変位せしめられ、それによって、上記ポジション・センシング・デバイス(10D)の受光面上の被照射位置に対応する上記差動アンプ(11D)の出力電圧中に、周期的な電気的変動成分が生成せしめられ、上記電気的変動成分が、上記交流成分抽出回路(13)によって、環境光由来の電気的直流成分から分離・抽出され、上記ポジション・センシング・デバイス(10D)の受光面上の被照射位置に対応する上記差動アンプ(11D)の電気的変動成分が、上記分配回路の出力端子群中の対応する出力端子に分配され、分配された上記電気的変動成分によって、レーザ光検出表示装置(7,8)が作動せしめられる、光学式墨出線検出装置。 【請求項4】 請求項1乃至3の何れか一つの光学式墨出線検出装置であって、前記可回動屈折板(9)は、前記第1の平面と斜交する比較大径の円筒面、同円筒面と同軸関係を成すと共に前記第2の平面と斜交する比較小径の円筒面及び両円筒面間を連結する円環面を具備し、上記比較大径の円筒面は、プーリ溝を具備し、前記屈折板駆動装置は、モータ(M)及び該モータ(M)の回転軸に結合されたプーリ(P)、並びにプーリベルト(PB)及び円環状のベアリング(B)を含有し、上記ベアリング(B)には、上記比較小径の円筒面が嵌合され、上記プーリ(P)のプーリ溝と上記比較大径の円筒面のプーリ溝とに上記プーリベルト(PB)が掛けられ、前記可回動屈折板(9)は、上記両円筒面に共通の中心軸の回りに定方向に連続的に回転せしめられ、それによって、光学式墨出器(1)から発射された極薄扇形レーザ光2による受光素子(10)上の被照射位置が、周期的に変位せしめられる、光学式墨出線検出装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この出願の発明は、柱や壁等の表面に対する墨出し作業を容易にするために、当該表面に対して光による墨出ライン(光照射ライン)を描出することが出来る光学式墨出器に関する。 【0002】 【従来の技術】図2は、従来の光学式墨出器である。図2において、1は既存の光学式墨出器、2はそのレーザ光、3は光学式墨出線(光照射ライン)である。光学式墨出器1を水平に取り付けて、電源スイッチ(無図示)を投入すると、レーザ光2が発せられる。同レーザ光2は、極薄扇形を成し、最大仰角が90度弱、最大俯角も90度弱に達する。極薄扇形レーザ光2は、柱や壁等の対象物の表面に、鉛直に走る墨出線(光照射ライン)3を描出する。光学式墨出器の光出力(レーザ出力)は、人間の目を傷付ける虞をなくするために、1mW位に選択されている。 【0003】 【従来の技術の問題点】光学式墨出器によって柱や壁等の対象物上に描出された光学式墨出線(光照射ライン)3は、照度の高い屋外や直射光の差し込む屋内では、人間の目によって視認することが困難である。そのため、そのような環境においては、光学式墨出器の活用が困難であり、時には不可能であった。 【0004】 【発明の目的】それ故、この出願の発明の目的は、光学式墨出器によって柱や壁等の対象物上に描出された光学式墨出線(光照射ライン)3を、直射日光下でも検出することが出来るようにした、光学式墨出線検出装置を提供することにある。 【0005】 【目的を達成するための手段】前記の問題点を解決し、前記の目的を達成するために、この出願の発明の第1の形態の光学式墨出線検出装置は、第1の平面及び第2の平面を有する透明材料製の可回動屈折板9と、可回動屈折板9に対して周期的な揺動運動又は連続的な定方向回転運動を与える屈折板駆動装置と、M個(M≧1)のホトダイオードa,b,c,…が水平に配列されて成るホトダイオードアレー10Aと、各ホトダイオードa,b,c,…の後段にそれぞれ接続されたM個のアンプ11から成るアンプ群と、各アンプ11の後段にそれぞれ接続されたM個の交流成分抽出回路13,13,…と、以上の諸要素を収納する筐体5と、筐体5の正面に形成された検出窓6と、相互に区別可能なN種(N≧1)の光及び/又は音による検出表示をすることが出来るレーザ光検出表示装置(7,8)と、を含有し、光学式墨出器1から発射された極薄扇形レーザ光2による、ホトダイオードアレー10A上の被照射位置が、可回動屈折板9の周期的な揺動又は連続的な定方向回転によって、周期的に変位せしめられ、それによって、ホトダイオードアレー10Aを構成する各個のホトダイオードa,b,c,…の光電変換出力中に周期的な電気的変動成分が生成せしめられ、各交流成分抽出回路13によって、各光電変換出力中の、環境光由来の電気的直流成分から、電気的変動成分が分離・抽出され、分離・抽出された電気的変動成分によって、レーザ光検出表示装置(7,8)が作動せしめられる、ものである。 【0006】この出願の発明の第2の形態の光学式墨出線検出装置は、第1の平面及び第2の平面を有する透明材料製の可回動屈折板9と、可回動屈折板9に対して周期的な揺動運動又は連続的な定方向回転運動を与える屈折板駆動装置と、水平に配置されたラインイメージセンサ10Lと、ラインイメージセンサ10Lからの光電変換出力を増幅するための単一のアンプ11と、アンプ11の出力端子に接続される、分配回路12のN個の出力端子群と交流成分抽出回路群13,13,…との縱続接続によって成る分配回路・交流成分抽出回路群・縱続接続体12・(13,13,…)、又は、その接続順序を逆転して成る交流成分抽出回路・分配回路・縱続接続体13・12の何れか一方と、以上の諸要素を収納する筐体5と、筐体5の正面に形成された検出窓6と、相互に区別可能なN種(N≧1)の光及び/又は音による検出表示をすることが出来るレーザ光検出表示装置(7,8)と、を含有し、光学式墨出器1から発射された極薄扇形レーザ光2による、ラインイメージセンサ10Lのピクセル列上の照射位置が、可回動屈折板9の周期的な揺動又は連続的な定方向回転によって、周期的に変位せしめられ、それによって、各個のピクセルからの光電変換出力中に、周期的な電気的変動成分が生成せしめられ、交流成分抽出回路13によって、各光電変換出力中の、環境光由来の電気的直流成分から、電気的変動成分が分離・抽出され、各ピクセル起源の電気的変動成分が、分配回路12の出力端子群中の対応する出力端子に分配され、分配された電気的変動成分によって、レーザ光検出表示装置(7,8)が作動せしめられる、ものである。 【0007】この出願の発明の第3の形態の光学式墨出線検出装置は、第1の平面及び第2の平面を有する透明材料製の可回動屈折板9と、可回動屈折板9に対して周期的な揺動運動又は連続的な定方向回転運動を与える屈折板駆動装置と、水平に配置されたポジション・センシング・デバイス10Dと、ポジション・センシング・デバイス10Dの二つの出力を差動的に増幅するための差動アンプ11Dと、差動アンプ11Dの出力端子に接続される、分配回路12のN個の出力端子群と交流成分抽出回路群13,13,…との縱続接続によって成る分配回路・交流成分抽出回路群・縱続接続体12・(13,13,…)、又は、その接続順序を逆転して成る交流成分抽出回路・分配回路・縱続接続体13・12の何れか一方と、以上の諸要素を収納する筐体5と、筐体5の正面に形成された検出窓6と、相互に区別可能なN種(N≧1)の光及び/又は音による検出表示をすることが出来るレーザ光検出表示装置(7,8)と、を含有し、光学式墨出器1から発射された極薄扇形レーザ光2による、ポジション・センシング・デバイス10Dの受光面上の被照射位置が、可回動屈折板9の周期的な揺動又は連続的な定方向回転によって、周期的に変位せしめられ、それによって、ポジション・センシング・デバイス10Dの受光面上の被照射位置に対応する差動アンプ11Dの出力電圧中に、周期的な電気的変動成分が生成せしめられ、電気的変動成分が、交流成分抽出回路13によって、環境光由来の電気的直流成分から分離・抽出され、ポジション・センシング・デバイス10Dの受光面上の被照射位置に対応する差動アンプ11Dの電気的変動成分が、分配回路の出力端子群中の対応する出力端子に分配され、分配された電気的変動成分によって、レーザ光検出表示装置(7,8)が作動せしめられる、ものである。 【0008】この出願の発明の第4の形態の光学式墨出線検出装置は、前記第1乃至第3の形態の何れか一つの光学式墨出線検出装置であって、前記可回動屈折板9は、前記第1の平面と斜交する比較大径の円筒面、同円筒面と同軸関係を成すと共に前記第2の平面と斜交する比較小径の円筒面及び両円筒面間を連結する円環面を具備し、比較大径の円筒面は、プーリ溝を具備し、前記屈折板駆動装置は、モータM及び該モータMの回転軸に結合されたプーリP、並びにプーリベルトPB及び円環状のベアリングBを含有し、ベアリングBには、比較小径の円筒面が嵌合され、プーリPのプーリ溝と比較大径の円筒面のプーリ溝とにプーリベルトPBが掛けられ、前記可回動屈折板9は、両円筒面に共通の中心軸の回りに定方向に連続的に回転せしめられ、それによって、光学式墨出器1から発射された極薄扇形レーザ光2による受光素子10上の被照射位置が、周期的に変位せしめられる、ものである。 【0009】 【発明の実施の形態】〔第1の実施の形態〕この出願の発明の光学式墨出線検出装置の第1の実施の形態について詳細に説明する。 (第1の実施の形態の外観)図1は、同第1の実施の形態の外観図である。図1において、1は既存の光学式墨出器、2はそのレーザ光、3は光学式墨出線(光照射ライン)である。そして、4は本出願の発明による光学式墨出線検出装置、5はその筐体、6は検出窓、7は検出光発生装置、例えばインジケータ(発光素子群)、8は検出音発生装置、例えばスピーカである。筐体5の下面と背面は、好ましくは、平面である。検出窓6の形状は、円形、多角形、又は幅狭(ぜま)の長方形とすることが出来る。同検出窓6には、遮光用の庇を取り付けることが出来る。インジケータ7は、図では、3個の発光素子(例えば発光ダイオード)を横一列に配列して成る。発光素子の個数は、一般にN個(N≧1)とすることが出来る。 【0010】(第1の実施の形態の内部構成)図3は、同第1の実施の形態の内部構成の説明図である。図3において、2はレーザ光、9は可回動屈折板、例えば可回動アクリル板、10Aはホトダイオードアレー又はホトトランジスタアレー(以下単に「ホトダイオードアレー」という。)、11,11,…はアンプ群である。ホトダイオードアレー10Aは、この図では、5個のホトダイオードa,b,c,d,eが横一列に配置されて成る。しかし、ホトダイオードの個数は、一般に、M個(M≧1)とすることが出来る。検出窓6に遮光用庇を取り付けていない場合は、ホトダイオードアレー10Aの配設位置は、検出窓よりも若干奥手の方にするのが良い。これによって、直射日光がホトダイオードアレー10Aに当るのを確実に回避することが出来る。アンプ群11,11,…は、この図では、5個のアンプから成る。アンプの個数は、一般にM個(M≧1)とすることが出来る。アンプ11の第1段には、対数アンプを用いることが出来る。それによって、環境光によるアンプの飽和を防止することが出来る。 【0011】ホトダイオードの個数Mは、発光素子の個数Nと同一又はそれより大とする。即ち、M≧Nとする。M=Nの場合は、一端から数えて第i番目のホトダイオード(i=1,2,…,N)には、同じく一端から数えて第i番目のアンプの入力端子を接続し、当該第i番目のアンプの後段には、同じく一端から数えて第i番目の発光素子を接続する。M>Nの場合は、(1)M個のアンプを一端から配列順にN個の群に分割して各群毎に共通出力端子を設け、第i番目の共通出力端子(i=1,2,…,N)の後段には、同じく一端から数えて第i番目の発光素子を接属する。(但し中央に位置するアンプは独立とし、隣接するアンプとの共通接続をしてはならない。それによって光照射ライン3の検出精度を上げることが出来る)。 【0012】或は、(2)アンプの個数をN個にすると共に、M個のホトダイオードを一端から配列順にN個の群に分割して、各群毎に共通出力端子を設け、第i番目の共通出力端子の後段には、同じく一端から数えて第i番目の発光素子を接続する。(但し、中央に位置するホトダイオードは独立とし、隣接するホトダイオードとの共通接続をしてはならない。それによって光照射ライン3の検出精度を上げることが出来る)。例えば、ホトダイオードの個数Mが5、発光素子の個数Nが3の場合は、ホトダイオードaとbの出力端子を一括して第1番目のアンプ入力端子に接続し、ホトダイオードcの出力端子を第2番目のアンプ入力端子に接続し、ホトダイオードdとeの出力端子を一括して第3番目のアンプ入力端子に接続する。 【0013】各アンプ11とインジケータ7の各発光素子との間に、例えば図7の如く、交流成分抽出回路13、整流平滑回路14、比較回路15、駆動回路16を挿入する。交流成分抽出回路13は、環境光由来の電気的直流成分を阻止し、レーザ光照射位置の周期的変位に由来する電気的変動成分(交流成分)を抽出するため、例えば、直流成分阻止回路、低域阻止回路、又は帯域通過回路等から成る。これによって、インジケータ7の各発光素子に対する環境光の影響(直流成分)を完全に払拭することが出来る。整流平滑回路14は、発光素子のちらつき(輝度変動)を防止する。比較回路15においては、第1の入力端子の変動成分が、第2の入力端子の基準信号を超えた時のみ、オン出力(以下「検出信号」という。)を与える。それによって、信号対雑音比(SN比)を改善することが出来る。駆動回路は、増幅器から成る。発光素子によっては省略することが出来る。 【0014】又、アンプ群(11,11,…)とインジケータ(発光素子群)7との間に、例えば図8の如く、交流成分抽出回路13、整流平滑回路14、比較回路15、検出信号変換回路17を挿入する。N個の検出信号変換回路17はそれぞれ、その被制御端子に比較回路15からオン信号が与えられた時、固有の電気的検出音を出力する。N種の電気的検出音は、互に区別可能なものでなければならない。インジケータ7とスピーカ8、即ち検出光発生装置7と検出音発生装置には、独立動作又は協働動作をさせることが出来る。以下、検出光発生装置7と検出音発生装置8とを一括して、レーザ光検出装置(7,8)という。 【0015】図9は、第1の実施の形態の比較回路に供給する協働追従形基準信号発生回路の説明図である。協働追従形基準信号発生回路WOは、その回路構成がワイアードオア回路と同一であって、図9では、3個(一般にはN個)のダイオードと1個の抵抗素子から成る。協働追従形基準信号発生回路WOの出力(基準信号)は、図では3個(一般にはN個)の整流回路14の出力、即ち3個(一般にはN個)の入力中の最大入力によって決せられる。上記の出力(基準信号)を、各比較回路の第2の入力端子に基準信号として印加するときは、比較的小さな検出信号が入力された比較回路は、オン信号(反転出力信号)を出力することが出来ない。従って、発光素子の点灯数及びスピーカの検出音数を可及的に少なくすることが出来る。 【0016】(第1の実施の形態の動作)第1の実施の形態の動作について説明する。可回動アクリル板9が、図の太線の位置にあるとき、レーザ光2はそのまま直進して、ホトダイオードdとcを等分に照射する。この時、その他のホトダイオードa,b,eは照射されない。次に、可回動アクリル板9を図の細線の位置まで回動させると、レーザ光2は2度の屈折によってその光路を偏向し、ホトダイオードcだけを照射するようになる。この時、その他のホトダイオードa,b,d,eは照射されない。更に、可回動アクリル板9を図の細線の位置を超えて回動させると、レーザ光は、その光路を更にシフトさせ、ホトダイオードbを照射するようになる。この様に、可回動アクリル板9の回動又は揺動によって、ホトダイオードa〜e中の全部又は一部の受光量を変動させることが可能である。但し、レーザ光2の照射位置の最大水平変位(距離)は、可回動屈折板9の厚さを薄くすることによって、短くすることが出来るし、図9の協働追従形基準信号発生回路WOを導入し、その出力(基準信号)を比較回路15の第2の入力端子に与えることによって、検出信号の数(即ち、N個の比較回路15,15,…のうち、同時的に検出信号を出力した比較回路15の数)を少なくすることが出来る。又、両手段を併用することによって、発光素子の個数や検出音の種数を更に少なくすることが出来る。 【0017】それ故、この出願の発明の光学式墨出線検出装置によれば、レーザ照射ライン(光学式墨出線)3が検出窓6と略合致したとき、インジケータ7中の発光素子の一部を点灯させることが出来る。又、検出音発生装置8に特定の検出音を発生させることが出来る。例えば図1において、左端の発光素子だけが発光しているとき、若しくは左端の発光素子と中央の発光素子とが発光しているときは、光学式墨出線検出装置を左に移動させ、右端の発光素子だけが発光しているとき、若しくは右端の発光素子と中央の発光素子とが発光しているときは、光学式墨出線検出装置を右に移動させれば、終(つい)には、中央の発光素子だけが発光するようになる。この時、光学式墨出線検出装置は、レーザ2の照射ライン(光学式墨出線)3を正確に検出したことになる。詰り、レーザ照射ライン(光学式墨出線)3が直射日光によってカバーされ、肉眼では識別困難な場合であっても、可回動アクリル板9を回動又は揺動することによって、同ライン3の位置を容易且つ正確に検出することが出来る。スピーカ8から発する複数個の検出音を利用することによっても、同様の仕方でレーザ照射ライン(光学式墨出線)3を正確に検出することが出来る。 【0018】〔第2の実施の形態〕この出願の発明の光学式墨出線検出装置の第2の実施の形態について詳細に説明する。図4は、同第2の実施の形態の要部の説明図である。図4において、2はレーザ光、9は可回動アクリル板、10Lはラインセンサ(CCD)、11は単一のアンプである。アンプ11の後段には、図10のパルス分配器12が接続される。パルス分配器の役割は、ラインセンサ10Lの中央部近傍の幾つかのピクセル(画素)から発する短いパルス列を、インジケータ7における中央の発光素子に分配し、残余の左方のピクセル列から発するパルス列を左側の発光素子に分配し、残余の右方のピクセル列から発するパルス列を右側の発光素子に分配することにある。第2の実施の形態のその余の事項は、第1の実施の形態と同様である。 【0019】〔第3の実施の形態〕この出願の発明の光学式墨出線検出装置の第3の実施の形態について詳細に説明する。図5は、同第3の実施の形態の要部の説明図である。図5において、2はレーザ光、9は可回動アクリル板、10Pはポジション・センシング・デバイス(PSD)、11Dは差動アンプである。ポジション・センシング・デバイス(PSD)10Pの二つの出力電圧は、一端及び他端から得られる。二つの出力電圧は、レーザ光の照射点がセンター位置(ニュートラル)に合致するときは互いに同一となり、一方に変位するときは一方の出力電圧が減少して他方の出力電圧が増大し、他方に変位するときは他方の出力電圧が減少して、他方の出力電圧が増大する。 【0020】従って、PSD(10P)に接続された差動アンプ11Dの出力電圧は、レーザ光の照射点がPSD(10P)のセンター位置(ニュートラル)に合致するときはゼロとなり、一方に変位するときは増大し、他方に変位するときは減少(絶対値は増大)する。従って、可回動アクリル板9が回動又は揺動するときは、差動アンプ11Dの出力電圧は、正弦波状に変動することとなる。第3の実施の形態のその余の事項は、第1の実施の形態と同様である。 【0021】この出願の発明の光学式墨出線検出装置の第4の実施の形態について詳細に説明する。図6は、同第4の実施の形態の要部の説明図であって、同図(a)は平面図、同図(b)は一部を破断して示す側面図である。図6において、Mはモータ、Pはプーリ、PBはプーリベルト、9は可回動屈折板、例えば可回動アクリル板、Bはベアリング(軸受)、10は受光素子、Cは回路基盤、2はレーザ光である。回転式アクリル板9は、上半部が側面図、下半部が断面図で示される。プーリPは紙面に垂直な平面内で連続的且つ定方向に回転し、回転式アクリル板9も同じ平面内で連続的且つ定方向に回転する。受光素子10は、第1の実施の形態のホトダイオードアレー10A、第2の実施の形態のラインセンサ(CCD)10L、又は第3の実施の形態のポジション・センシング・デバイス(PSD)10Pの何れでも良い。 【0022】回転式アクリル板9が、図示の位置にあるときは、レーザ照射ライン3は右方に変位し、図示の位置から90度回転したときは、左右方向の変位は零となり、180度回転したときは左方に変位し、270回転したときは、左右方向の変位は零となり、360度回転した時は、図示の位置に復帰する。従って、回転式アクリル板9が一定方向に連続的に回転するときは、受光素子10の出力電圧は正弦波状に変化する。第4の実施の形態のその余の事項は、第1、第2、第3の実施の形態と同様である。 【0023】 【発明の効果】この出願の発明は、以上の様に構成したから、下記(a)〜(c)の通り、顕著な効果を奏することが出来る。 (a)可回動屈折板9と交流成分抽出回路13とレーザ光表示装置(7,8)を導入することによって、直射日光の存在下でも、レーザ光2の照射ライン3を容易に検出することが出来る。 (b)インジケータ7の各発光素子の発光の態様を視認しながら、或はスピーカ8の発する音色を確認しながら、光学式墨出線検出装置を左右に移動調整することによって、レーザ光2の照射ライン3を正確且つ容易に検出することが出来る。 (c)直射日光の存在下でも、既存の光学式墨出器1の使用を可能にすることが出来る。 (c)然も、小形、軽量、且つ低コストである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599169232 【氏名又は名称】有限会社とっき
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| 【出願日】 |
平成11年10月26日(1999.10.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096585 【弁理士】 【氏名又は名称】葛西 四郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−124557(P2001−124557A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月11日(2001.5.11) |
| 【出願番号】 |
特願平11−343758 |
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