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【発明の名称】 領域通信装置
【発明者】 【氏名】間藤 隆一

【氏名】牧野 将美

【要約】 【課題】通信端末の現在位置を考慮して、通信端末とサービス局とを接続し、通信端末に適切なサービスを提供できる領域通信装置を提供する。

【解決手段】位置検出機能をもつ複数の通信端末11と、サービスを提供する複数のサービス局14と、通信端末及びサービス局間を接続する交換手段13とを備える領域通信装置において、サービス局のサービス領域並びにサービス局及び通信端末間の関連が記述されたサービス局・領域対応データベース12を設け、交換手段が、このサービス局・領域対応データベースを参照し、通信端末の位置を考慮して選択したサービス局に通信端末を接続するようにしている。そのため、通信端末を、その位置に応じたサービス局に接続し、通信端末に適切なサービスを提供することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 位置検出機能をもつ複数の通信端末と、サービスを提供する複数のサービス局と、通信端末及びサービス局間を接続する交換手段とを備える領域通信装置において、前記サービス局のサービス領域並びに前記サービス局及び通信端末間の関連が記述されたサービス局・領域対応データベースを具備し、前記交換手段が、前記サービス局・領域対応データベースを参照して、通信端末の位置を考慮して選択したサービス局に前記通信端末を接続することを特徴とする領域通信装置。
【請求項2】 前記サービス局に伝える前記通信端末の番号を暗号化する通信端末番号暗号化手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の領域通信装置。
【請求項3】 前記通信端末と前記交換手段との間を接続する公衆交換手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の領域通信装置。
【請求項4】 前記サービス局が、タクシーなどの配車サービスを行う配車サービス局であることを特徴とする請求項1に記載の領域通信装置。
【請求項5】 前記サービス局が、料金収受サービスを行う料金サービス局であり、前記交換手段が、前記通信端末の位置情報を所定期間連続的に取得し、前記通信端末が料金ゲートを通過したことを判断して、前記通信端末を前記料金サービス局に接続することを特徴とする請求項1に記載の領域通信装置。
【請求項6】 前記料金ゲートの前後に配置されたGPS機能を持つ基準端末を具備し、前記交換手段が、前記基準端末から受信したGPS情報と前記通信端末から受信したGPS情報とを比較して、前記通信端末の料金ゲートの通過を判断することを特徴とする請求項6に記載の領域通信装置。
【請求項7】 前記サービス局が、道路情報や駐車場情報など地域に固有の情報を伝える情報提供サービス局であることを特徴とする請求項1に記載の領域通信装置。
【請求項8】 前記通信端末が、位置情報の送信が可能な固定電話であることを特徴とする請求項1に記載の領域通信装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位置検出機能を持つ通信端末にサービスを提供する領域通信装置に関し、特に、通信端末の現在位置に応じたサービスを提供できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】近年、GPS衛星の情報から位置を計測し、その位置情報を送信する通信端末が実用化され、また、この通信端末から送られて来る位置情報を活用したサービスを提供する領域通信装置が開発されている。この領域通信装置では、例えば、ユーザが通信端末からタクシー会社に電話を掛けると、ユーザのいる場所にタクシーが迎えに来るといったサービスが可能になる。
【0003】この領域通信装置は、図9に示すように、位置検出機能を持つ複数の通信端末91と、各種サービスを提供するサービス局94と、通信端末91とサービス局94とを接続する交換手段93と、通信端末91とサービス局94とを関連付けるサービス局対応データベース92とを備えており、このサービス局対応データベース92には、通信端末がサービス局のサービスを受ける資格があるかどうかについての情報などが記録されている。
【0004】この領域通信装置において、通信端末91はサービスを受けたいとき、あるいは定期的に位置情報を計測し、位置情報を交換手段93に送信する。交換手段93は、サービス局対応データベース92から通信端末91がサービスを提供すべき通信端末であるかを調べ、該当する通信端末であれば、サービス局94に接続する。通信端末91と接続したサービス局94は、通信端末91にサービスを提供する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の構成では、通信端末が、その現在位置に関わらず、サービス局対応データベースに設定されたサービス局に接続されるため、例えば、横浜で電話を掛けても、会員登録している東京のタクシー会社に接続すると云った状況が発生し、通信端末の現在位置に依存したサービスを受けることができず、また、サービス局も通信端末に不要なサービスを提供してしまうという問題点を有していた。
【0006】本発明は、こうした従来の問題点を解決するものであり、通信端末の現在位置を考慮して、通信端末とサービス局とを接続し、通信端末に適切なサービスを提供することができる領域通信装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、位置検出機能をもつ複数の通信端末と、サービスを提供する複数のサービス局と、通信端末及びサービス局間を接続する交換手段とを備える領域通信装置において、サービス局のサービス領域並びにサービス局及び通信端末間の関連が記述されたサービス局・領域対応データベースを設け、交換手段が、このサービス局・領域対応データベースを参照し、通信端末の位置を考慮して選択したサービス局に通信端末を接続するようにしている。
【0008】そのため、通信端末に対して、その位置に応じた適切なサービスを提供することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)第1の実施形態の領域通信装置は、図1に示すように、位置検出機能をもつ複数の通信端末11と、各種サービスを提供する複数のサービス局14と、通信端末とサービス局とを接続する交換手段13と、通信端末とサービス局との関連及びサービス局のサービス領域を記憶するサービス局・領域対応データベース12とを備えている。
【0010】この領域通信装置では、位置検出機能を持つ複数の通信端末11が、求めるサービス内容と現在位置とを交換手段13に送信する。交換手段13は、サービス局・領域対応データベース12から、通信端末の位置とサービス内容とに対応するサービス局14を検索し、通信端末とサービス局とを接続する。
【0011】このように、この領域通信装置では、通信端末の位置を考慮して、通信端末とサービス局とが接続されるため、通信端末に適切なサービスを提供することができる。
【0012】(第2の実施形態)第2の実施形態の領域通信装置は、図2に示すように、サービス局25に伝える通信端末21の番号を暗号化する通信端末番号暗号化手段24を備えている。その他の構成は第1の実施形態(図1)と変わりがない。
【0013】この通信端末番号暗号化手段24は、ある期間、例えば、1日以内は同じ通信端末21に同じID番号を付与し、交換手段23によって通信端末21と接続されたサービス局25には、このID番号を知らせる。
【0014】この領域通信装置では、位置検出機能を持つ複数の通信端末21が、求めるサービス内容と現在位置とを交換手段23に送信すると、交換手段23は、サービス局・領域対応データベース22から、通信端末の位置とサービス内容とに対応するサービス局25を検索し、通信端末21とサービス局25とを接続する。このとき、サービス局25には、通信端末番号暗号化手段24で付与された通信端末21のID番号が通知されるため、サービス局25は、通信端末21の電話番号を知ること無くサービスを提供することになる。
【0015】このように、この領域通信装置では、通信端末のプライバシーを守りながら、通信端末の位置を考慮して、通信端末とサービス局とを接続し、通信端末に適切なサービスを提供することができる。
【0016】(第3の実施形態)第3の実施形態の領域通信装置は、図3示すように、公衆交換網32を通じて、通信端末31と交換手段34とが接続されている。この交換手段34は、非公衆交換業者に相当する。その他の構成は第1の実施形態(図1)と変わりがない。
【0017】この領域通信装置では、サービスを受けようとする通信端末31が、公衆交換網32を通じて、交換手段34(非公衆交換業者)の番号に電話する。交換手段34は、サービス局・領域対応データベース33から、通信端末の位置とサービス内容とに対応するサービス局35を検索し、通信端末とサービス局とを接続する。
【0018】このように、この領域通信装置では、公衆交換網を使用して、非公衆交換業者が、通信端末の位置を考慮して、通信端末とサービス局とを接続し、通信端末に適切なサービスを提供することができる。
【0019】(第4の実施形態)第4の実施形態の領域通信装置は、図4に示すように、通信端末41が、交換手段43を通じて、配車サービス局44に接続している。その他の構成は第1の実施形態(図1)と変わりがない。
【0020】この領域通信装置では、通信端末41からタクシーの配車サービスの希望があると、交換手段43は、サービス・領域対応データベース42を検索し、通信端末41の現在位置を配車サービスの担当領域に持つ配車サービス局44に接続する。
【0021】このように、この領域通信装置では、通信端末に対して、通信端末の現在位置に応じた適切な配車業者が適切なサービスを提供することができる。
【0022】(第5の実施形態)第5の実施形態の領域通信装置は、図5に示すように、通信端末51が、交換手段53を通じて、料金収受サービス局54に接続している。その他の構成は第1の実施形態(図1)と変わりがない。
【0023】この領域通信装置は、高速道路の通行料を自動徴収する自動料金収受システム(ETC)を構成しており、通信端末51は車両に搭載された車載器であり、料金収受サービス局54は各高速道路の料金収受サービスを受け持っている。
【0024】交換手段53は、通信端末51の位置情報を連続的に取得し、その通信端末51を搭載した車両が料金ゲートを通過したと判断したときには、サービス局・領域対応データベース52を参照して、通信端末51を、その高速道路を管轄する料金収受サービス局54に接続する。そして、接続された通信端末51と料金収受サービス局54との間で料金収受の処理が行われる。
【0025】このように、通信端末の現在位置の軌跡から、この通信端末を搭載した車両の料金ゲートの通過を判定し、各料金収受サービス局で料金収受処理を行うことにより、安価な料金収受システムを構築することができる。
【0026】また、この領域通信装置は、各地の駐車場の駐車料金を自動徴収するシステムに適用することもできる。
【0027】(第6の実施形態)第6の実施形態では、第5の実施形態で示したETCにおいて、通信端末を搭載した車両の料金ゲートの通過を正確に識別できるようにする構成について説明する。
【0028】この領域通信装置は、図6に示すように、料金ゲートの前後に配置されたGPS機能を持つ基準端末65を備えている。その他の構成は第5の実施形態(図5)と変わりが無い。
【0029】この装置では、料金ゲートの前後に配置された基準端末65がGPS情報を交換手段63に送信し、交換手段63は、通信端末61から受信するGPS情報と基準端末65から受信するGPS情報とを比較し、それらが一致したとき、料金ゲートを通過したものと判断する。
【0030】このように、この装置では、通信端末を搭載した車両が料金ゲートを通過したことを正確に判定することができる。
【0031】(第7の実施形態)第7の実施形態の領域通信装置は、図7に示すように、通信端末71が、交換手段73を通じて、情報提供サービス局74に接続している。その他の構成は第1の実施形態(図1)と変わりがない。
【0032】情報提供サービス局74は、それぞれ、管轄する道路の渋滞情報や駐車場の駐車情報についてサービスする。
【0033】この領域通信装置では、位置検出機能を持つ通信端末71が、現在位置を交換手段73に伝えると、交換手段73は、サービス局・領域対応データベース72を参照し、通信端末71の位置に応じた情報提供サービス局74に通信端末71を接続する。
【0034】そのため、この領域通信装置では、通信端末に対して、通信端末が位置する領域の特有の情報をサービス局から提供することができる。
【0035】(第8の実施形態)第8の実施形態の領域通信装置は、図8に示すように、緯度・経度などの位置情報を送信できる移動しない固定電話85が交換手段83に接続している。
【0036】この領域通信装置では、災害発生時に、固定電話85から発呼すると、固定電話85が置かれている位置の緯度・経度などの情報が交換手段83に送られ、交換手段83は、サービス局・領域対応データベース82を参照して、固定電話85を、その位置に応じたサービス局84に接続し、サービス局84から固定電話85に、その位置に応じた避難経路の情報が伝えられる。
【0037】このように、この領域通信装置では、移動端末81だけで無く固定端末85までもが、経路誘導サービスやある地域の世帯に固有の情報を伝達するサービスをサービス局84から受けることができる。
【0038】このように、固定端末にも、位置検出機能を持たせることで、その位置情報を利用したサービスを提供することができる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明の領域通信装置は、移動端末や固定端末の位置を考慮して、これらの通信端末とサービス局とを接続し、通信端末に適切なサービスを提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成11年10月13日(1999.10.13)
【代理人】 【識別番号】100099254
【弁理士】
【氏名又は名称】役 昌明 (外3名)
【公開番号】 特開2001−108464(P2001−108464A)
【公開日】 平成13年4月20日(2001.4.20)
【出願番号】 特願平11−291206