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【発明の名称】 情報提供装置及び情報提供システム
【発明者】 【氏名】酒井 純一

【要約】 【課題】燃料補給が必要になる地点周辺のガソリンスタンドの情報を、出発前にドライバーに提示できる情報提供装置を提供する。

【解決手段】自車の位置を検出する自車位置検出手段30と、燃料補給ステーションの情報が含まれた地図データベースを記憶する地図記憶手段50と、地図記憶手段の地図データを用いて目的地までの経路を探索する経路探索手段60と、自車の燃料の残量を検出する燃料残量検出手段80と、探索された経路及び燃料の残量を基に、燃料補給地点を算出する補給地点算出手段90とを設け、燃料補給地点の周辺にある経路沿線の燃料補給ステーションの情報を地図記憶手段から求めて提示するようにしている。出発前の目的地までの経路探索時点で、ドライバーに対して、ガソリン給油を行うべき経路沿線のガソリンスタンド情報を提供することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 燃料補給ステーションの情報を提示する車載用の情報提供装置において、自車の位置を検出する自車位置検出手段と、燃料補給ステーションの情報が含まれた地図データベースを記憶する地図記憶手段と、前記地図記憶手段の地図データを用いて目的地までの経路を探索する経路探索手段と、自車の燃料の残量を検出する燃料残量検出手段と、探索された経路及び燃料の残量を基に、燃料補給地点を算出する補給地点算出手段とを備え、前記燃料補給地点の周辺にある経路沿線の燃料補給ステーションの情報を前記地図記憶手段から求めて提示することを特徴とする情報提供装置。
【請求項2】 無線による双方向通信手段を具備し、前記燃料補給ステーションの情報を用いて前記燃料補給ステーションとの間で双方向通信を行い、営業情報を取得して提示することを特徴とする請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】 無線による双方向通信手段を具備し、複数の燃料補給ステーションの営業情報を有する情報サービスセンターとの間で双方向通信を行い、該当する燃料補給ステーションの営業情報を取得して提示することを特徴とする請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項4】 燃料補給ステーションの情報を提示する車載用の情報提供装置と、前記情報提供装置に燃料補給ステーションの情報を提供する情報サービスセンターとを備える情報提供システムにおいて、前記情報提供装置は、自車の位置を検出する自車位置検出手段と、検出された自車の位置に基づいて走行軌跡を記憶する走行軌跡記憶手段と、自車の燃料の残量を検出する燃料残量検出手段と、前記情報サービスセンターとの間で無線による双方向通信を行う双方向通信手段とを具備し、前記情報サービスセンターは、前記情報提供装置との間で無線による双方向通信を行う双方向通信手段と、マップマッチングによる車両位置検出手段と、複数の燃料補給ステーションの営業情報を集めた営業情報データベースとを具備し、前記情報提供装置から前記情報サービスセンターに、走行軌跡及び燃料の残量のデータが送信され、前記情報サービスセンターは、前記走行軌跡から車両の位置を求め、燃料の残量から、燃料補給地点を算出し、前記燃料補給地点の周辺にある燃料補給ステーションの情報を前記営業情報データベースから読み出して前記情報提供装置に送信し、前記情報提供装置は、前記情報サービスセンターから送られた情報を提示することを特徴とする情報提供システム。
【請求項5】 前記情報サービスセンターは、前記双方向通信手段の有効サービスエリアの情報を集めたデータベースを具備し、前記情報提供装置が有効サービスエリアから外れる前に前記燃料補給ステーションの情報を前記情報提供装置に送信することを特徴とする請求項4に記載の情報提供システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドライバーに有益な情報を提供する車載用の情報提供装置と、それを可能にする情報提供システムに関し、特に、燃料の補給場所について適切な情報提供ができるにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両とガソリンスタンドとの間で双方向通信を行い、ガソリンスタンドの位置や営業情報を車両に情報提供するシステムが特開平7−320197号公報に開示されている。
【0003】このシステムでは、図6に示すように、自動車200に、GPS通信衛星300からの電波を受けて自車位置を表示するGPSカーナビゲーション装置が搭載され、また、燃料、エンジンオイル、バッテリー等の状態を監視するセンサが設置される。自動車200は、この自車位置やセンサで検出された情報を双方向通信でエリアAに発信しながら走行する。
【0004】一方、ガソリンスタンド210は、自動車200がその管理エリアBに入ると、自動車200の運転情報を受信し、この運転情報に基づいて、自動車200が立ち寄る際に必要となる保守措置を準備するとともに、ガソリンスタンドの位置や営業状況を知らせる情報、及び、周辺の渋滞情報、工事情報、観光情報などの一般情報を自動車200に送信し、情報提供する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、未知または不案内な土地をドライブするドライバーには、ガソリン給油の不安が付き纏う。しかし、従来の情報提供システムは、自動車がガソリンスタンドと双方向通信できるエリアに進入して始めて情報提供が受けられるものであるから、ドライブに出発しようとしているドライバーの給油不安を拭い去ることはできない。
【0006】本発明は、こうした従来の問題点を解決するものであり、燃料補給が必要になる地点周辺の燃料補給場所の情報を、出発前あるいは走行中に、十分な時間的余裕を持ってドライバーに提示することができる情報提供装置と、その情報提供システムとを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の情報提供装置では、自車の位置を検出する自車位置検出手段と、燃料補給ステーションの情報が含まれた地図データベースを記憶する地図記憶手段と、地図記憶手段の地図データを用いて目的地までの経路を探索する経路探索手段と、自車の燃料の残量を検出する燃料残量検出手段と、探索された経路及び燃料の残量を基に、燃料補給地点を算出する補給地点算出手段とを設け、燃料補給地点の周辺にある経路沿線の燃料補給ステーションの情報を地図記憶手段から求めて提示するようにしている。
【0008】また、燃料補給ステーションの情報を提示する車載用の情報提供装置と、この情報提供装置に燃料補給ステーションの情報を提供する情報サービスセンターとを備える情報提供システムにおいて、情報提供装置には、自車の位置を検出する自車位置検出手段と、検出された自車の位置に基づいて走行軌跡を記憶する走行軌跡記憶手段と、自車の燃料の残量を検出する燃料残量検出手段と、情報サービスセンターとの間で無線による双方向通信を行う双方向通信手段とを設け、情報サービスセンターには、情報提供装置との間で無線による双方向通信を行う双方向通信手段と、マップマッチングによる車両位置検出手段と、複数の燃料補給ステーションの営業情報を集めた営業情報データベースとを設け、情報提供装置から情報サービスセンターに、走行軌跡及び燃料の残量のデータを送信し、情報サービスセンターは、走行軌跡から車両の位置を求め、燃料の残量から、燃料補給地点を算出し、この燃料補給地点の周辺にある燃料補給ステーションの情報を営業情報データベースから読み出して情報提供装置に送信し、情報提供装置は、情報サービスセンターから送られた情報を提示するようにしている。
【0009】そのため、本発明の情報提供装置では、出発前の目的地までの経路探索時点で、ドライバーに対して、ガソリン給油を行うべき経路沿線のガソリンスタンド情報を提供することができる。
【0010】また、本発明の情報提供システムでは、走行中の必要な時点で周辺のガソリンスタンド情報を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)第1の実施形態の情報提供装置は、図1に示すように、GPS衛星からの電波を受信するアンテナ10と、GPS衛星からの受信信号を復調して自車位置情報を出力するGPS受信機20と、方位の情報を出力する振動ジャイロ40と、GPS受信機20からの位置情報や車速パルス、振動ジャイロ40からの方位情報に基づいて自車位置を検出する自車位置検出手段30と、地図データベースとガソリンスタンドに関する位置情報や営業情報とが記憶されている地図記憶手段50と、燃料タンク70のガソリンの残量を検出する燃料残量検出手段80と、自車位置情報や地図データベース情報を用いて目的地までの経路を探索する経路探索手段60と、経路上の燃料補給地点を算出する補給地点算出手段90と、地図上に経路やガソリンスタンド位置を表示する表示装置100とを備えている。
【0012】この装置では、GPS衛星の受信信号から得られた位置情報がGPS受信機20から自車位置検出手段30に入力する。自車位置検出手段30には、さらに、車軸(図示せず)より得られる車速パルスと、振動ジャイロ40からの方位データも入力し、GPS受信機20がGPS衛星の電波を受信できない場合でも、自立的に自車位置を検出することができる。また、地図記憶手段50の地図データも自車位置検出手段30に供給され、マップマッチングに利用される。
【0013】経路探索手段60は、自車位置検出手段30から入力する自車位置情報と地図記憶手段50の地図データベース情報とを用いて目的地までの経路を探索し、表示装置100に経路を表示すると共に、補給地点算出手段90に経路情報を渡す。
【0014】一方、燃料タンク70より得られるセンサー情報により、燃料残量検出手段80が燃料タンク内の残量を算出し、補給地点算出手段90に情報を渡す。
【0015】補給地点検出手段90は、経路情報と燃料タンク内の残量から、燃料補給地点を算出し、地図記憶手段50内の地図データベースから、燃料補給地点周辺のガソリンスタンド情報を読み出し、表示手段100に表示する。
【0016】このように、この実施形態の情報提供装置では、出発前の目的地までの経路探索時点で、ドライバーに対して、ガソリン給油を行うべき経路沿線のガソリンスタンド情報を提供することができる。
【0017】(第2の実施形態)第2の実施形態の情報提供装置は、図2に示すように、ガソリンスタンド150と直接交信するためのアンテナ11及び双方向通信手段110を具備しており、この双方向通信手段110に補給地点算出手段90から情報が供給される。その他の構成は第1の実施形態(図1)と変わりがない。
【0018】この装置では、第1の実施形態で説明したように、補給地点検出手段90が、経路情報と燃料タンク内の残量とから、燃料補給地点を算出し、地図記憶手段50内の地図データベースから、燃料補給地点周辺のガソリンスタンドの情報を読み出し、これを表示装置100に送るとともに、双方向通信手段110に送る。双方向通信手段110は、この情報に基づいて、該当するガソリンスタンド150と双方向無線通信を行い営業情報を取得する。この営業情報は表示装置100に表示される。
【0019】このように、この実施形態の情報提供装置では、出発前にガソリンスタンドにアクセスして、最新の営業情報等を得ることができる。そのため、実際にガソリンスタンドに寄ったところ、営業していなかったと云うような事態を避けることができる。
【0020】(第3の実施形態)第3の実施形態の情報提供装置は、情報サービスセンターにアクセスして、必要なガソリンスタンドの営業情報を取得する。
【0021】この情報サービスセンターは、図3に示すように、公衆網を通じて各ガソリンスタンドの営業情報等を集めた情報提供データベース160と、情報提供装置との間で双方向通信を行う双方向通信手段110aとを具備している。
【0022】情報提供装置の構成は、第2の実施形態(図2)と同じである。
【0023】情報提供装置は、情報サービスセンターにアクセスし、情報提供データベース160に集められているガソリンスタンドの営業情報の中から、必要なガソリンスタンドの営業情報を取得して、表示装置100に提示することができる。
【0024】(第4の実施形態)第4の実施形態では、走行中の必要な時点で周辺のガソリンスタンド情報を入手する情報提供装置と、その実行を可能にする情報提供システムについて説明する。
【0025】この情報提供装置は、図4に示すように、GPSアンテナ10、GPS受信機20、振動ジャイロ40、自車位置検出手段30、燃料タンク70、燃料残量検出手段80、双方向通信手段110及び表示手段100を備えており、また、自車位置検出手段30によって検出された位置の軌跡を記憶する走行軌跡記憶手段65を備えている。双方向通信手段110には、走行軌跡記憶手段65及び燃料残量検出手段80の情報が入力する。
【0026】また、この情報提供装置にガソリンスタンドの営業情報等を提供する情報サービスセンターは、情報提供装置と双方向通信を行う双方向通信手段110aと、公衆網を通じて各地のガソリンスタンドの情報を収集する情報提供データベース160と、車両の位置を検出する車両位置検出手段170とを備えている。
【0027】この情報提供装置では、自車位置検出手段30が、走行中の車両の位置を順次検出し、この検出された自車位置が走行軌跡記憶手段65に走行軌跡として記憶され、また、この走行軌跡が双方向通信手段110に渡される。
【0028】一方、燃料残量検出手段80は、燃料タンク70から得られるセンサー情報に基づいて、燃料タンク内の残量を算出し、そのデータを双方向通信手段110に渡す。
【0029】双方向通信手段110は、走行軌跡データと燃料残量データとをアンテナ11を通じて、情報サービスセンターの双方向通信手段110aに渡す。
【0030】双方向通信手段110aは、受信した走行軌跡データ及び燃料残量データを車両位置検出手段170に渡す。車両位置検出手段170は、マップマッチング機能により、走行軌跡データから車両位置を検出するとともに、燃料タンク内の残量データと照合して、燃料補給地点を算出し、この燃料補給地点周辺のガソリンスタンドの営業情報を情報提供データベース160より取得して、双方向通信手段110aにより情報提供装置に送信する。この営業情報を受信した情報提供装置では、それを表示装置100に表示する。
【0031】このように、この情報提供装置では、走行中であっても、燃料を補給すべき地点周辺のガソリンスタンドの最新営業情報を情報サービスセンターから求めて提示することができる。また、燃料補給地点の算出を、情報サービスセンターに任せることにより、情報提供装置の構成を簡略化することができる。
【0032】(第5の実施形態)第5の実施形態では、山間などの通信不能地域を走行する車両のための対策を備えた情報サービスセンターの構成について説明する。
【0033】この情報サービスセンターは、図5に示すように、双方向通信手段110aによる通信が可能なエリアのデータを収めた有効エリアデータベース180を備えている。その他の構成は第4の実施形態(図4)と変わりがない。
【0034】この情報サービスセンターでは、情報提供装置から走行軌跡データ及び燃料残量データを受信した双方向通信手段110aが、この受信情報を車両位置検出手段170に渡す。
【0035】車両位置検出手段170は、マップマッチング機能により、走行軌跡データから車両位置を検出するとともに、燃料タンク内の残量データと照合して、燃料補給地点を算出する。このとき、車両位置検出手段170は、有効エリアデータベース180に格納された通信有効エリアの情報と、検出した車両位置情報とを比較して、情報提供装置の双方向通信手段110が通信有効エリアの範囲外に出る経路を辿っている場合には、通信有効エリアの範囲から出る前に、燃料補給地点を予測し、情報提供データベース160から燃料補給地点周辺のガソリンスタンドの営業情報を読み出して、情報提供装置に通信する。
【0036】また、このとき、双方向通信ができなくなることを伝える警告を発する。
【0037】情報サービスセンターから送られた情報は、情報提供装置の双方向通信手段110で受信され、表示装置100に表示される。ドライバーは、この警告により、通信不能エリアに入るため、提示されたガソリンスタンド以外の情報提供が得られないことを認識することができる。
【0038】なお、ここでは、燃料としてガソリンを給油する場合について説明したが、本発明は、それ以外に、電気やLPGなど、各種の車両用燃料にも適用が可能である。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明の情報提供装置及び情報提供システムでは、出発前の目的地までの経路探索時点で、ドライバーに対して、ガソリン給油を行うべき経路沿線のガソリンスタンド情報を予め提供することができる。
【0040】また、このガソリンスタンド情報を基に、無線による双方向通信で、直接ガソリンスタンドから最新の営業情報等を得ることができる。
【0041】また、ガソリンスタンドの営業情報を提供する情報サービスセンターにアクセスして、必要なガソリンスタンドの営業情報等を得ることができる。
【0042】また、走行中の必要な時点で、情報サービスセンターから周辺のガソリンスタンド情報を得ることができる。
【0043】また、この情報提供システムでは、自動車が情報サービスセンターとの双方向通信を必要としたとき、通信不能エリアのために情報が得られない、と云った事態を防止できる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成11年10月13日(1999.10.13)
【代理人】 【識別番号】100099254
【弁理士】
【氏名又は名称】役 昌明 (外3名)
【公開番号】 特開2001−108461(P2001−108461A)
【公開日】 平成13年4月20日(2001.4.20)
【出願番号】 特願平11−291201