| 【発明の名称】 |
経路誘導制御方法、ナビゲーション装置及び経路探索制御プログラムの記録媒体 |
| 【発明者】 |
【氏名】北村 義之
|
| 【要約】 |
【課題】経路誘導ポイントの近傍で経路探索開始の条件が満たされた場合でも、運転者を安全に経路誘導し得るナビゲーション装置及び経路誘導制御方法の提供。
【解決手段】渋滞情報のような経路再探索条件情報を受信すると経路探索を行なうように設定されているナビゲーション装置を搭載した車輌の自車位置がC地点にあるとき、これ以前に経路探索された結果(点線で示されている誘導路Q)ではA地点で左折案内されるように探索されていたとするとき、車輌がB地点まで来たとき、光ビーコンから経路再探索条件情報を受信するとB地点とA地点(誘導ポイント)との距離を調べ、その距離が所定距離δ以下の場合には経路探索を禁止して、さらに車輌が走行してA地点を通過した後に禁止を解除してB地点で受信した渋滞情報を用いて経路探索を開始する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車輛の現在位置から目的地までの経路を探索する経路探索手段を備え、この経路探索手段によって探索された経路を地図上に重畳表示し、走行補助をなすナビゲーション装置において、外部から経路再探索を必要とする情報を受信したとき、車輌の現在位置が経路上の次の誘導ポイントの近傍か否かを調べ、車輌の現在位置が前記誘導ポイントの近傍の場合には前記受信情報に基づいて行なう前記経路探索手段による経路再探索を禁止し、車輌が前記誘導ポイントを通過した後に前記経路再探索の禁止を解除する、ことを特徴とする経路誘導制御方法。 【請求項2】 車輛の現在位置から目的地までの経路を探索する経路探索手段を備え、この経路探索手段によって探索された経路を地図上に重畳表示し、走行補助をなすナビゲーション装置において、車輛外から、目的地に向かう経路情報を得る経路情報取得手段と、この経路情報取得手段によって取得された経路情報のうち前記経路探索手段による経路再探索を行なうための経路再探索条件情報を抽出する抽出手段と、この抽出手段によって抽出された経路再探索条件情報に基づいて行なう前記経路探索手段による経路の再探索を車輌の現在位置が前記経路上の次の誘導ポイントの近傍にあるときには禁止する経路探索制御手段と、を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。 【請求項3】 前記経路探索制御手段は、車輌の現在位置と前記経路誘導ポイントとの距離が第1の距離以上のときは前記経路探索手段による経路の再探索を禁止しないことを特徴とする請求項2記載のナビゲーション装置。 【請求項4】 前記第1の距離は前記車輌の車速を基に決定されることを特徴とする請求項3記載のナビゲーション装置。 【請求項5】 前記経路探索制御手段は、前記車輌が前記経路誘導ポイントを通過した後に前記経路探索手段による経路の再探索禁止を解除することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。 【請求項6】 前記経路探索制御手段は、前記車輌が前記経路誘導ポイントを通過後、該誘導ポイントから第2の距離以上離れたときに前記経路探索手段による経路の再探索禁止を解除することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。 【請求項7】 車輛の現在位置から目的地までの経路を探索する経路誘導手段を備え、この経路探索手段によって探索された経路を地図上に重畳表示し、走行補助をなすナビゲーション装置において、前記経路探索手段による経路探索動作を制御するための経路探索制御プログラムを記憶した記録媒体であって、外部からの受信情報から経路再探索を必要とする情報を抽出したとき、車輌の現在位置が経路上の次の誘導ポイントの近傍か否かを調べ、車輌の現在位置が前記誘導ポイントの近傍の場合には前記情報に基づいて行なう前記経路探索手段による経路再探索を禁止し、車輌が前記誘導ポイントを通過した後に前記経路再探索の禁止を解除する、ように構成した経路誘導制御プログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車載ナビゲーション装置の経路誘導技術に関する。 【0002】 【従来の技術】車載ナビゲーション装置は、車の現在位置から目的地までの経路(誘導路)を地図上に示して画面表示し、運転者の走行補助に供する。このようなナビゲーション装置の経路誘導方法として、地図上の道路や地名、建物等を数値化して作られたデータベースに基づいて誘導路を探索・計算し、得られた誘導路と、ジャイロスコープや車速パルスを用いた自立航法およびGPS信号を用いた電波航法から推定した自車位置とをマップマッチングしながら画面上に表示して経路誘導する方法がよく知られている。この場合、誘導経路上で交差点や高速道路の入り口等に自車が近づくと音声で誘導するか、或いは画面上にその交差点の進行方向の矢印を表示させる等の誘導方法がとられている。 【0003】また、VICS(交通情報サービスの登録商標)光ビーコンのような外部から与えられる経路情報を受信して交通規制や渋滞のある道路を地図と共に画面上に表示したり、外部情報として目的地までの推奨経路を受信した場合にその推奨道路を色を変え地図と共に表示するものもある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の経路誘導方法では(例えば、VICSの光ビーコンから渋滞情報を受信した場合の再探索(再計算)を行なう条件に、交差点等の誘導ポイントが近いかどうかの判断が入っていなかったので)、誘導ポイントが近くてもVICSの渋滞情報を受信すると新たな経路を探索(計算:以下、探索)してしまう場合があり、その結果表示された経路が今までの誘導経路と異なったものとなったような場合には運転者を混乱させる可能性があるという問題点があった。また、経路探索中は誘導ができないようなナビゲーション装置では誘導ポイント近くでVICSの渋滞情報を受信して経路再探索が開始されると運転者に対する経路誘導がなされなくなる場合が生ずるといった問題点があった。 【0005】本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、経路誘導ポイントの近傍で経路再探索の条件が満たされた場合でも、運転者を安全に経路誘導し得るナビゲーション装置及び経路誘導制御方法の提供を目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、第1の発明の経路誘導方法は、車輛の現在位置から目的地までの経路を探索する経路探索手段を備え、この経路探索手段によって探索された経路を地図上に重畳表示し、走行補助をなすナビゲーション装置において、外部から経路再探索を必要とする情報を受信したとき、車輌の現在位置が経路上の次の誘導ポイントの近傍か否かを調べ、車輌の現在位置が前記誘導ポイントの近傍の場合には前記受信情報に基づいて行なう経路探索手段による経路再探索を禁止し、車輌が誘導ポイントを通過した後に経路再探索の禁止を解除する、ことを特徴とする。 【0007】また、第2の発明のナビゲーション装置は、車輛の現在位置から目的地までの経路を探索する経路探索手段を備え、この経路探索手段によって探索された経路を地図上に重畳表示し、走行補助をなすナビゲーション装置において、車輛外から、目的地に向かう経路情報を得る経路情報取得手段と、この経路情報取得手段によって取得された経路情報のうち経路探索手段による経路再探索を行なうための経路再探索条件情報を抽出する抽出手段と、この抽出手段によって抽出された経路再探索条件情報に基づいて行なう前記経路探索手段による経路の再探索を車輌の現在位置が前記経路上の次の誘導ポイントの近傍にあるときには禁止する経路探索制御手段と、を備えたことを特徴とする。 【0008】また、第3の発明は上記第2の発明のナビゲーション装置において、経路探索制御手段は、車輌の現在位置と経路誘導ポイントとの距離が第1の距離以上のときは経路探索手段による経路の再探索を禁止しないことを特徴とする。 【0009】また、第4の発明は上記第3の発明のナビゲーション装置において、第1の距離は車輌の車速を基に決定されることを特徴とする。 【0010】また、第5の発明は上記第2乃至第4のいずれかの発明のナビゲーション装置において、経路探索制御手段は、車輌が前記経路誘導ポイントを通過した後に経路探索手段による経路の再探索禁止を解除することを特徴とする。 【0011】また、第6の発明は上記第2乃至第4のいずれかの発明のナビゲーション装置において、経路探索制御手段は、車輌が経路誘導ポイントを通過後、その誘導ポイントから第2の距離以上離れたときに経路探索手段による経路の再探索禁止を解除することを特徴とする。 【0012】 【発明の実施の形態】[経路誘導制御方法]図1は本発明の経路誘導制御方法の概要説明図である。図1で、渋滞情報のような経路再探索条件情報を受信すると経路探索を行なうように設定されているナビゲーション装置を搭載した車輌の自車位置がC地点にあるとき、これ以前の経路探索の結果(点線で示されている誘導路Q)ではA地点で左折案内されるように計算されていたとする。 【0013】車輌がB地点まで来たとき、光ビーコンから経路再探索条件情報を受信するとB地点とA地点(誘導ポイント)との距離を調べ、その距離が所定距離δ以下の場合には経路探索を禁止(保留)して、さらに車輌が走行してA地点を通過した後に禁止を解除して前回の受信情報(B地点で受信した渋滞情報)を用いて経路探索を開始する。ここで、所定距離δはメーカー等で走行実験等により定める値である。 【0014】なお、上記所定距離δは一定値に限定されない(例えば、車輌の速度に応じて所定距離δを可変にするようにしてもよい)。また、上記説明では渋滞情報を受信した場合を例としたが、経路探索禁止制御は渋滞情報受信の場合に限定されない(例えば、交通規制等、経路探索を開始させるような特定の情報(以下、経路再探索条件情報)を受信した場合に摘要できる)。 【0015】このように、経路探索を開始させるような特定の情報を受信した場合に、自車位置が交差点等の誘導ポイントの近傍か否かを判別して、近傍の場合には経路探索の再開を禁止するように制御することにより、誘導ポイント近傍での誘導路変更を行わないようにし運転者の混乱を未然に防止する。 【0016】[ナビゲーション装置の構成例]図2は、本発明に基づく経路誘導方法を適用可能なナビゲーション装置の一実施例を示すブロック図であり、ナビゲーション装置100は、絶対位置・方位検出部1、相対方位検出部2、車速検出部3、制御部4、メモリ5〜8、ユーザインターフェイス部9、表示部10、入力部11、CD−ROM制御部12及びFM多重受信及び処理部13を備えている。また、音声出力装置15を備えるようにしてもよい。 【0017】絶対位置・方位検出部1はアンテナ1aを有し、GPS(Global PositioningSystem)からの電波をアンテナ1aで受信して絶対位置(絶対座標)及び方位を検出して制御部4に送出する。 【0018】相対方位検出部2はジャイロ等の方位検出装置を備え、検出した方位を制御部4に送出する。また、車速検出部3は車の走行に伴って得る回転パルスから車速を得て制御部4に送出する。これらの検出値(方位及び速度)はGPSから得た絶対位置及び方向を補正し、自車の現在位置を決定するために制御部4で用いられる。 【0019】制御部4はCPUとタイマやCPU周辺回路を備えたマイクロプロセッサ構成を有しており、CPUは上述の各回路等にバスラインを介して接続し、メモリ(プログラム格納用ROM)5に格納されているナビゲーション制御プログラムによりナビゲーション装置100全体の制御を行なうと共に、入力部11からの入力信号に対応してナビゲーション装置100の各機能の実行制御等(例えば、マップマッチングの実行制御、地図及び経路等の表示制御、本発明に基づく経路誘導制御の実行制御等)を行なう。 【0020】メモリ5はプログラム格納用ROMであり、プログラム格納用ROM5はPROMやFROM(フラッシュROM)等が用いられ、制御プログラムや、マップマッチングプログラム、地図及び経路等の表示プログラム、経路探索プログラムや本発明の経路誘導制御用プログラム等を格納する。また、プログラム格納用ROMに表示部10に表示するアイコンやメニュー及び図形パターン及び定数を格納することもできる。 【0021】メモリ6はDRAM(Dynamic RAM)からなり、制御部4の制御下でCD−ROM制御部12を介してCD−ROMに格納された地図のうちの所要の地図及びその広域隣接エリアの地図を取り込む。また、メモリ7はSRAM(Static RAM)のような高速メモリからなり、ナビゲーション装置100の起動時に制御部4のプログラム格納用ROMから制御プログラムを取り込むと共に、制御プログラムの制御シーケンスに従ってマップマッチングプログラム、地図及び経路等の表示プログラム、経路探索プログラム、経路誘導制御プログラム等を適時取り込み、マップマッチング処理や経路探索処理等のナビゲーション処理の実行に用いられる。また、メモリ8は表示メモリであってVRAMからなり、制御部4の制御下でDRAM6から取り出された1画面分の地図や、経路探索により探索された誘導路や、名称やメニュー等のビットマップイメージを保持する。 【0022】ユーザインターフェイス部9は表示部10や入力部11と制御部4を結ぶインターフェイスであり、表示部10は表示メモリ8に保持された地図や誘導路や、名称やメニュー等を表示する。 【0023】入力部11はユーザによる出発地及び目的地の設定入力や地図の選定その他必要な情報入力手段であり、入力用のキーやボタン或いはカーソル移動やポイント(指示)用のキーを備えている。 【0024】CD−ROM制御部12はナビゲーション用の情報を効率的に取り出すように構築されたデータベースを格納したCD−ROMから必要な情報を読み出す。また、実施例ではナビゲーション用の情報を効率的に取り出すように構築されたデータベースをCD−ROMに格納したが、これに限定されず、大容量で且つコンパクトであって、ユーザがナビゲーション装置本体に着脱容易な記録媒体であればよい。 【0025】FM多重受信及び処理部13はアンテナ13aを有し、VICS(交通情報サービスの登録商標)光ビーコンのようFM多重波をアンテナ13aで受信して高速道路等での自車位置情報や経路情報等を検出して制御部4に送出する。検出値はGPSから得た絶対位置及び方向を補正して自車位置を決定するために制御部4で用いられる。 【0026】[経路誘導プロセス]図3は、本発明に基づく経路誘導の基本的なプロセスを示すプロセスチャートである。 プロセスP1:(出発地及び目的地等の設定) ユーザがナビゲーション装置100を起動すると表示部10の画面上に目的地及び出発地等の設定画面(図示せず)が表示されるので、ユーザが入力部11の操作キー(ボタン)を操作して出発地及び目的地を選択(設定)すると、対応する入力信号(データ)が制御部4に送られる。 【0027】プロセスP2:(現在位置の決定)制御部4は、絶対位置・方位検出部1、相対方位検出部2、車速検出部3、FM多重受信及び処理部13で得た位置情報や方位情報を基に自車の現在位置を(例えば、マップマッチング処理により)決定し、結果をメモリ6に保持(記憶)する。 【0028】プロセスP3:(経路探索)制御部4は上記プロセスP1で設定された目的地点をメモリ6から取り出して経路探索アルゴリズムを実行し、最適経路を得る。 【0029】プロセスP4:(経路再探索条件情報受信の有無判定) 制御部4はFM多重受信及び処理部13によって外部から受信した交通情報(例えば、VICS光ビーコン等によって外部から与えられる)が経路再探索条件情報(例えば、渋滞情報)か否かを調べ、経路再探索条件情報の場合にはP5に遷移し、そうでない場合にはP9に遷移する。なお、受信した交通情報が経路再探索条件情報か否かの判定は、例えば、予め経路探索条件情報を表すコードテーブルを備えるようにし、交通情報を受信したとき交通情報に含まれる特定のデータコード(交通情報の種類を表すコード)とコードテーブルとの一致をとることにより行なうことができる。 【0030】プロセスP5:(経路再探索禁止制御(1)) 制御部4は上記プロセスP3で得た経路上の次の経路誘導ポイント(=現在位置に最も近い誘導ポイント)と現在位置との位置関係を基に経路再探索を禁止するか否かを判定し、経路再探索を禁止しない場合には受信情報(経路再探索条件情報)をメモリ(例えば、DRAM6)に記憶してからP6に遷移し、禁止する場合には禁止処理を施してP10に遷移する。なお、実施例では経路再探索禁止の要件を後述(図4)するように次の誘導ポイントと自車位置の距離が所定距離δ以内の場合としたが、これに限定されない(例えば、後述する変形例のように車輌の速度に応じて所定距離δを可変にするようにしてもよい)。 【0031】プロセスP6:(経路再探索) 制御部4は外部から与えられた経路再探索条件情報(経路変更データ)を取得するとそれを基に経路を再探索し、メモリ6に保持する。 【0032】プロセスP7:(再探索した経路情報に基づく誘導) 制御部4は上記プロセスP6で算出した誘導データ(経路)を画面に表示し誘導(或いは音声出力による誘導)を行なう。 【0033】プロセスP8:(誘導データ終了判定) 制御部4は上記プロセスP6で算出された経路が終了するまで上記プロセスP7の誘導を繰り返し、プロセスP6で算出された経路が終了するとP2に戻ってP2以下のプロセスを実行する。 【0034】プロセスP9:(経路再探索禁止制御(2)) 上記プロセスP4で経路再探索条件情報を受け取らなかった場合にはそのままP10に遷移する。また、上記ステップP5で経路再探索禁止制御を行なった場合には制御部4は次のサイクルで(つまり、P10、P2〜4を経てから)禁止解除要件を満たしているか否かを判定し、禁止解除要件を満たしている場合には経路再探索禁止解除を施してP6に遷移し、経路再探索を行なう。また、禁止解除要件を満たしていない場合にはP10に遷移する。なお、実施例では経路再探索禁止解除の要件を後述(図5)するようにP5で検出した誘導ポイントを自車が通過したときとしたがこれに限定されない(例えば、後述する変形例1のように、その誘導ポイントから所定距離φ離れた場合としてもよい)。 【0035】プロセスP10:(自経路による誘導) 制御部4は表示部10の画面上に出発地及び又は目的地を含む地図と、上記ステップP3で得た出発地および目的地を結ぶ最適経路およびノードを表示すると共に、車の現在位置と目的地点(或いは、その地域の誘導ポイント)をユーザにわかりやすいように差別表示し、交差点等の誘導表示(又は、音声出力による誘導)を行ない、P2に戻る。 【0036】なお、上記説明ではプロセスP5で受信情報(経路再探索条件情報)をメモリに記憶してからP6に遷移し、プロセスP9でメモリに記憶した受信情報を取り出すようにしたが、プロセスP5で受信情報をメモリに記憶しないようにしてもよい(この場合は、プロセスP6では外部から与えられた経路再探索条件情報がある場合にのみ経路を再探索し、ない場合にはP10に遷移するようにする)。 【0037】[経路再探索禁止制御動作]図4は図3の経路誘導プロセスチャートの経路再探索禁止制御動作(プロセスP5)の一実施例を示すフローチャートであり、プロセスP4で渋滞情報を受信した場合を例とする。この場合、渋滞情報は経路再探索条件情報としてコードテーブルに登録してあるので、プロセスP5(下記S1、S2)に遷移する。 【0038】ステップS1:(誘導ポイントと現在位置の位置関係による禁止制御) 制御部4は前記プロセスP3で得た経路上で現在位置に最も近い誘導ポイント(例えば図1のA地点)と現在位置との距離δを算出し、δ<Rの場合に経路の再探索を禁止するものとしてS2に遷移し、δ≧Rの場合には経路の再探索を行なうためにP6に遷移する。ここで、Rは実験値等から導いた距離であり経路再探索により表示される誘導路が変わっても運転者に対応するだけの余裕を与える距離(安全距離)と見込まれる距離である。 【0039】ステップS2:(再探索禁止処理) 制御部4は上記プロセスS1で述べた現在位置に最も近い誘導ポイントの位置をメモリ(例えば、DRAM6)に一時的に記憶すると共に再探索禁止フラグを「1」にセットしてP10に遷移する。なお、実施例では再探索禁止フラグの初期値は「0」にセットされている。 【0040】(変形例)なお、上記ステップS1では距離δは経験(実験)により定められる一定値としたが、変形例として、経路再探索により表示される誘導路が変わっても運転者に対応するだけの余裕を与える時間(安全時間)があるか否かをこのステップの経路再探索禁止制御の条件としてもよい。この場合は、誘導ポイントと現在位置との距離Δ及び車速vによって経路再探索禁止を行なうか否かが決定される(すなわち、車速vが大きければ距離Δは長くなり、車速vが小さければ距離Δは短くてもよいこととなる(つまり、車速vにより距離Δは可変となる)。例えば、安全時間を10秒とした場合に車速vを36Km/Hとすると、距離Δ=100m(36,000/3,600=100)となり、車速vを72Km/Hとすると、距離Δ=200m(73,000/3,600=200)となる。 【0041】[経路再探索禁止解除動作]図5は図3の経路誘導プロセスチャートの経路再探索禁止解除動作(プロセスP9)の一実施例を示すフローチャートであり、プロセスP4で単に経路再探索条件情報以外の交通情報を渋滞情報を受信した場合またはプロセスP5の次のサイクル(P10、P2〜P4)を経た場合にこのプロセス(P9)に遷移する。 【0042】ステップT1:(再探索禁止制御の有無の判定) 制御部4は再探索禁止フラグの値を調べ、再探索禁止にセットされている場合(すなわち、再探索禁止フラグの値=「1」の場合)にはT2に遷移する。また、再探索禁止にセットされていない場合(すなわち、再探索禁止フラグの値=「0」の場合)にはP10に遷移する。 【0043】ステップT2:(再探索禁止解除の可否判定) 制御部4は前記ステップP2で取得した自車位置とメモリに記憶している誘導ポイントの位置を比較し、自車が誘導ポイントを通過した場合にはT3に遷移し、そうでない場合にはP10に遷移する。これにより、自車が誘導ポイントを通過するまで再探索禁止が継続されるので、自車が誘導ポイントの近傍にある場合には表示されている誘導経路が変わるようなことが生じないので運転者に混乱をもたらすようなことがない。 【0044】(変形例1)なお、図5のステップT2では通過した誘導ポイントを通過した後に再探索禁止を解除するようにしたが、その誘導ポイントのすぐ近くに誘導ポイントがあるような場合(例えば、市内でよくある「クランク」や「コの字」状の交差点がある場合)に、再探索が開始されてしまい画面上に表示される誘導経路が変って運転者を混乱させる可能性があるので、ステップT2とT3の間に、誘導ポイントと通過後の自車との距離と所定距離δ’を比較するステップを設け、誘導ポイント通過後、その誘導ポイントと自車との距離が所定距離δ’未満の場合には誘導ポイントを通過後も所定距離(或いは所定時間)経過するまでは再探索禁止を解除しないようP10に遷移するようにし、誘導ポイントと通過後の自車との距離が所定距離δ’以上の場合にT3に遷移するようにしてもよい。 【0045】(変形例2)また、最初の誘導ポイントを通過して再探索禁止が解除されても所定距離δ’内に誘導ポイントがある場合に再探索を禁止できるように、ステップT3の後に図4のステップS1、S2(すなわち、図3のプロセスP5)と同様のステップを付加するようにしてもよい(図4の括弧内の番号はT3の後にS1、S2と同様のステップを設けた場合の遷移番号である)。 【0046】以上、本発明の一実施例について説明したが本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能であることはいうまでもない。 【0047】 【発明の効果】上記説明したように、第1及び第2の発明の経路誘導方法及び第2の発明のナビゲーション装置によれば、交差点等の経路誘導ポイントの近傍では経路探索(経路計算)の条件が満たされても探索を行わないので画面上の誘導路が変更されないことから運転者を安全に経路誘導することができる。 【0048】また、第3の発明のナビゲーション装置によれば自車位置と誘導ポイントの距離(第1の距離)を可変とした(車速により決定する)ので、車速が大きい場合には再探索禁止距離が長くなり、禁止時間が変わらないので固定(一定距離)にした場合に比べ安全性が増す。 【0049】また、第5の発明のナビゲーション装置は車輌が経路誘導ポイントを通過した後に再探索を可能とするので誘導ポイントでの安全性を保つと共に、渋滞情報等経路再探索条件に基づく経路の探索を開始でき、渋滞等を回避するような経路誘導を行なうことができる。 【0050】また、第6の発明のナビゲーション装置によれば、誘導ポイントを通過してから所定距離以上離れた場合に経路の再探索を可能とするので、通過した誘導ポイントのすぐ近くに誘導ポイントのあるような場合には再探索の禁止が継続したままのため、再探索による誘導表示の変更が生じない。したがって、運転者を混乱させることなく安全に誘導することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000001487 【氏名又は名称】クラリオン株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年9月22日(1999.9.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100072383 【弁理士】 【氏名又は名称】永田 武三郎
|
| 【公開番号】 |
特開2001−91281(P2001−91281A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月6日(2001.4.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−268658 |
|