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【発明の名称】 車両用ナビゲーション装置及び通信ナビゲーションシステム及び通信ナビゲーション方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
【発明者】 【氏名】大村 博志

【氏名】細田 浩司

【要約】 【課題】設定された所望の時間及びカテゴリに応じて、その時間における車両の現在位置に最適な当該カテゴリを表わす情報を表示する車両用ナビゲーション装置及び通信ナビゲーションシステム及び通信ナビゲーション方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体の提供。

【解決手段】車載機は、ユーザが利用を希望する施設のランドマーク種類(カテゴリ)と表示時間とが所定の表示画面にて設定され(S3)、その設定された表示時間の範囲に現在時刻が入ると(S7)、その時点における当該車載機の現在位置周辺の当該カテゴリを表わすシンボル情報を検索し(S16)、その検索結果を、現在地表示ルーチン(S1)にてディスプレイ130に表示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 地図情報と共に各種施設に関する情報を表示可能な車両用ナビゲーション装置であって、所望する施設のカテゴリと、その施設に関する情報を表示器に表示させる所望の表示時間とを設定可能な設定手段と、現在時刻が前記設定手段により設定された表示時間となったときに、その時刻における自車両の現在位置周辺に位置し、且つ前記カテゴリに属する施設に関する情報を、前記表示器に表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする車両用ナビゲーション装置。
【請求項2】 前記設定手段は、前記表示時間を所望の時間幅で設定可能であり、前記表示制御手段は、前記カテゴリに属する施設に関する情報を、前記自車両の現在位置に応じて、前記時間幅の開始時刻から終了時刻にわたって前記表示器に表示させることを特徴とする請求項1記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項3】 更に、外部装置との双方向通信を行う通信手段を備え、前記表示制御手段は、前記設定手段により設定されたカテゴリを特定する情報と、前記自車両の現在位置情報とを、前記通信手段によって前記外部装置に送信すると共に、前記外部装置より受信したところの、前記カテゴリに属する施設に関する情報を、前記表示器に表示させることを特徴とする請求項1記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項4】 前記表示制御手段は、現在時刻が前記設定手段により設定された表示時間となったときに、前記カテゴリを特定する情報と、前記自車両の現在位置情報とを、前記通信手段によって前記外部装置に送信することを特徴とする請求項3記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項5】 前記表示制御手段は、前記設定手段により設定されたカテゴリを特定する情報と表示時間とを、前記通信手段によって前記外部装置に予め送信しておき、現在時刻が該表示時間となったときには、前記外部装置の要求に応じて前記自車両の現在位置情報を送信すると共に、前記カテゴリに属する施設に関する情報を前記外部装置から受信するのに応じて、その受信した情報を前記表示器に表示させることを特徴とする請求項3記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項6】 前記通信手段は、パケット通信網を経由して、前記外部装置との通信を行うことを特徴とする請求項3記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項7】 前記表示制御手段は、前記カテゴリに属する施設に関する情報を前記表示器に表示させているときに、その表示をキャンセルする旨の入力操作を検出したときには、該情報の表示を中止することを特徴とする請求項1記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項8】 地図情報と共に各種施設に関する情報を表示可能な車両用ナビゲーション装置と、外部装置とが双方向通信可能に構成された通信ナビゲーションシステムであって、前記車両用ナビゲーション装置は、所望する施設のカテゴリと、その施設に関する情報を表示器に表示させる所望の表示時間とを設定可能な設定手段と、前記設定手段により設定されたカテゴリを特定する情報と、前記自車両の現在位置情報とを、前記外部装置に送信すると共に、前記外部装置より受信したところの、前記カテゴリに属する施設に関する情報を、前記表示器に表示させる前記表示制御手段とを備え、前記外部装置は、少なくとも前記車両用ナビゲーション装置にて設定可能なカテゴリに属する複数種類の施設に関する情報を記憶するデータベースと、前記車両用ナビゲーション装置から前記カテゴリを特定する情報と、前記自車両の現在位置情報とを受信したときに、それらの受信情報に基づいて前記データベースを検索することにより、前記現在位置周辺に位置すると共に前記カテゴリに属する施設に関する情報を入手し、その情報を前記車両用ナビゲーション装置に送信する検索手段とを備えることを特徴とする通信ナビゲーションシステム。
【請求項9】 前記車両用ナビゲーション装置において、前記設定手段は、前記表示時間を所望の時間幅で設定可能であり、前記表示制御手段は、前記カテゴリに属する施設に関する情報を、前記自車両の現在位置に応じて、前記時間幅の開始時刻から終了時刻にわたって前記表示器に表示させることを特徴とする請求項8記載の通信ナビゲーションシステム。
【請求項10】 前記車両用ナビゲーション装置において、前記表示制御手段は、現在時刻が前記設定手段により設定された表示時間となったときに、前記カテゴリを特定する情報と、前記自車両の現在位置情報とを前記外部装置に送信することを特徴とする請求項8記載の通信ナビゲーションシステム。
【請求項11】 前記車両用ナビゲーション装置において、前記表示制御手段は、前記設定手段により設定されたカテゴリを特定する情報と表示時間とを前記外部装置に予め送信しておき、前記外部装置の要求に応じて前記自車両の現在位置情報を送信すると共に、前記カテゴリに属する施設に関する情報を前記外部装置から受信するのに応じて、その受信した情報を前記表示器に表示させ、前記外部装置において、前記検索手段は、現在時刻が予め受信した前記表示時間となったときに、その時刻における前記自車両の現在位置情報を前記車両用ナビゲーション装置に要求すると共に、その現在位置情報を受信したときには、その現在位置情報と、予め受信した前記カテゴリを特定する情報とに基づいて、前記データベースを検索することにより、前記現在位置周辺に位置すると共に前記カテゴリに属する施設に関する情報を入手し、その情報を前記車両用ナビゲーション装置に送信することを特徴とする請求項8記載の通信ナビゲーションシステム。
【請求項12】 前記車両用ナビゲーション装置と前記外部装置との通信は、パケット通信網を経由して行われることを特徴とする請求項8記載の通信ナビゲーションシステム。
【請求項13】 双方向通信可能な外部装置と車両用ナビゲーション装置とを用いて、その車両用ナビゲーション装置において地図情報と共に各種施設に関する情報を表示する通信ナビゲーション方法であって、前記外部装置において、少なくとも前記車両用ナビゲーション装置にて設定可能なカテゴリに属する複数種類の施設に関する情報を記憶する記憶工程と、前記車両用ナビゲーション装置において、所望する施設のカテゴリと、その施設に関する情報を表示器に表示させる所望の表示時間とを設定可能な設定工程と、前記車両用ナビゲーション装置において設定されたカテゴリを特定する情報と、前記自車両の現在位置情報とを、前記外部装置に送信する情報送信工程と、前記外部装置において、前記カテゴリを特定する情報と、前記自車両の現在位置情報とを車両用ナビゲーション装置から受信したときに、それらの受信情報に基づいて前記データベースを検索することにより、前記現在位置周辺に位置すると共に前記カテゴリに属する施設に関する情報を入手し、その情報を前記車両用ナビゲーション装置に送信する検索工程と、前記車両用ナビゲーション装置において、前記外部装置より受信したところの、前記カテゴリに属する施設に関する情報を、前記表示器に表示させる表示工程と、を有することを特徴とする通信ナビゲーション方法。
【請求項14】 前記設定工程では、前記表示時間を所望の時間幅で設定可能であり、前記表示工程では、前記カテゴリに属する施設に関する情報を、前記自車両の現在位置に応じて、前記時間幅の開始時刻から終了時刻にわたって前記表示器に表示させることを特徴とする請求項13記載の通信ナビゲーション方法。
【請求項15】 前記情報送信工程では、現在時刻が前記設定工程にて設定された表示時間となったときに、前記カテゴリを特定する情報と、前記自車両の現在位置情報とを前記外部装置に送信することを特徴とする請求項13記載の通信ナビゲーション方法。
【請求項16】 前記情報送信工程では、前記設定工程にて設定されたカテゴリを特定する情報と表示時間とを、前記外部装置に予め送信しておき、前記検索工程では、現在時刻が予め受信した前記表示時間となったときに、その時刻における前記自車両の現在位置情報を前記車両用ナビゲーション装置に要求すると共に、その現在位置情報を受信したときには、その現在位置情報と、予め受信した前記カテゴリを特定する情報とに基づいて、前記データベースを検索することにより、前記現在位置周辺に位置すると共に前記カテゴリに属する施設に関する情報を入手し、その情報を前記車両用ナビゲーション装置に送信することを特徴とする請求項13記載の通信ナビゲーション方法。
【請求項17】 パケット通信網を経由して、前記外部装置と前記車両用ナビゲーション装置との双方向通信を行うことを特徴とする請求項13記載の通信ナビゲーション方法。
【請求項18】 請求項1乃至請求項7の何れかに記載の車両用ナビゲーション装置の制御プログラムコードが格納されていることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ナビゲーション装置及び通信ナビゲーションシステム及び通信ナビゲーション方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車に搭載された経路誘導用のナビゲーションユニットを通信装置を介してインターネットに接続し、そのインターネット上の所定のサーバから交通情報や施設情報等を入手可能なシステムが、例えば特開平9−257501号、或いは特開平10−089976号等に提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来のインターネット通信可能なナビゲーション装置によれば、自動車による移動中においても各種情報を入手することができ、自動車による移動を効率的に行える優れた利便性がある。
【0004】一般に、自動車による移動中に必要となる情報の中には、例えば乗員の飲食や燃料の補給等のように、ユーザが情報を入手しようとする時間帯が予め予想できるものも多く、この場合、それら所望の情報は、その自動車が当該時間帯に位置する場所の周辺に最適な情報であることが望ましい。
【0005】しかしながら、従来のナビゲーション装置においては、ユーザがある種(カテゴリ)の情報を入手しようと決めた時点でその情報を入手するための操作を行わなければならないため、運転操作の安全面、効率的な操作性という観点からは好ましくない。
【0006】そこで本発明は、設定された所望の時間及びカテゴリに応じて、その時間における車両の現在位置に最適な当該カテゴリを表わす情報を表示する車両用ナビゲーション装置及び通信ナビゲーションシステム及び通信ナビゲーション方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明に係る車両用ナビゲーション装置は、以下の構成を特徴とする。
【0008】即ち、地図情報と共に各種施設に関する情報を表示可能な車両用ナビゲーション装置であって、所望する施設のカテゴリと、その施設に関する情報を表示器に表示させる所望の表示時間とを設定可能な設定手段と、現在時刻が前記設定手段により設定された表示時間となったときに、その時刻における自車両の現在位置周辺に位置し、且つ前記カテゴリに属する施設に関する情報を、前記表示器に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする車両用ナビゲーション装置。
【0009】好ましくは、外部装置との双方向通信を行う通信手段を更に備え、前記表示制御手段は、前記設定手段により設定されたカテゴリを特定する情報と、前記自車両の現在位置情報とを、前記通信手段によって前記外部装置に送信すると共に、前記外部装置より受信したところの、前記カテゴリに属する施設に関する情報を、前記表示器に表示させることを特徴とする。
【0010】また、上記の目的を達成するため、本発明に係る通信ナビゲーション方法は、以下の構成を特徴とする。
【0011】即ち、双方向通信可能な外部装置と車両用ナビゲーション装置とを用いて、その車両用ナビゲーション装置において地図情報と共に各種施設に関する情報を表示する通信ナビゲーション方法であって、前記外部装置において、少なくとも前記車両用ナビゲーション装置にて設定可能なカテゴリに属する複数種類の施設に関する情報を記憶する記憶工程と、前記車両用ナビゲーション装置において、所望する施設のカテゴリと、その施設に関する情報を表示器に表示させる所望の表示時間とを設定可能な設定工程と、前記車両用ナビゲーション装置において設定されたカテゴリを特定する情報と、前記自車両の現在位置情報とを、前記外部装置に送信する情報送信工程と、前記外部装置において、前記カテゴリを特定する情報と、前記自車両の現在位置情報とを車両用ナビゲーション装置から受信したときに、それらの受信情報に基づいて前記データベースを検索することにより、前記現在位置周辺に位置すると共に前記カテゴリに属する施設に関する情報を入手し、その情報を前記車両用ナビゲーション装置に送信する検索工程と、前記車両用ナビゲーション装置において、前記外部装置より受信したところの、前記カテゴリに属する施設に関する情報を、前記表示器に表示させる表示工程とを有することを特徴とする。
【0012】更に、上記の目的を達成する通信ナビゲーションシステムは、上記の通信ナビゲーション方法を実行する車両用ナビゲーション装置及び外部装置より構成されることを特徴とする。
【0013】尚、上述した車両用ナビゲーション装置、通信ナビゲーション方法、並びに通信ナビゲーションシステムにおいて、前記外部装置と前記車両用ナビゲーション装置との双方向通信は、経済性を考慮してパケット通信網を経由して行うと良い。
【0014】また、上記の車両用ナビゲーション装置の制御プログラムコードが格納されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を特徴とする。
【0015】
【発明の効果】上記の本発明によれば、設定された所望の時間及びカテゴリに応じて、その時間における車両の現在位置に最適な当該カテゴリを表わす情報を表示する車両用ナビゲーション装置及び通信ナビゲーションシステム及び通信ナビゲーション方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体の提供が実現する。
【0016】即ち、請求項1、請求項8、並びに請求項13の発明によれば、予め設定された所望の時間になると、その時点における車両の現在位置周辺に位置する施設情報のうち、利用したいカテゴリに含まれる施設情報だけが自動的に表示されるため、利便性及び操作性を向上することができる。
【0017】また、請求項2、請求項9、並びに請求項14の発明によれば、ユーザが希望する時間幅にわたってのみ施設情報が表示されるため、ユーザに違和感を与えることなく、より利便性を向上することができる。
【0018】また、請求項3乃至請求項5、請求項8乃至請求項11、並びに請求項13乃至請求項16の発明によれば、表示すべき施設情報は前記外部装置より受信する構成のため、前記データベース内の施設情報が適宜更新されていれば、ユーザは、現在位置周辺の最新の施設情報を入手することができる。
【0019】また、請求項6、請求項12、並びに請求項17の発明によれば、従量制の課金が行われるパケット通信網を経由して通信を行うことにより、経済的な通信ナビゲーションを行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用ナビゲーション装置を、代表的な車両である自動車に適用した実施形態として、図面を参照して詳細に説明する。
【0021】図1は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置が情報を入手可能な通信環境を示す全体構成図である。
【0022】同図において、1は、自動車に搭載された車載機である。2は、車載機1が各種情報を入手可能な情報センターである。ここで、情報センター2は、基本構成としてインターネットサーバ及びメールサーバ(より具体的にはモバイル用のメールサーバ)としての一般的な構成を備え、その内部には大容量のデータベースを備える。
【0023】3は、パケット通信網と、携帯電話通信網の一例であるPDC(Personal Digital Cellular)回線交換網との交換を行う市中の基地局であり、この基地局3は、車載機1に搭載された携帯電話(後述する携帯電話13)との無線信号の送受信を行う。
【0024】5は、上記のパケット通信網とインターネットとの通信インタフェースとなるゲートウェイ(G・W)である。6は、上記のPDC回線交換網とインターネットとの通信インタフェースとなるISP(インターネットサービスプロバイダ)である。
【0025】次に、車載機1のハードウエア構成及びソフトウエア構成について、図2及び図3を参照して説明する。
【0026】図2は、第1の実施形態における車載機のハードウエア構成を示すブロック図であり、車載機1は、大別して、通信ユニット11、ナビゲーションユニット12、そして携帯電話13からなる。
【0027】携帯電話13は、図1に示した基地局3を介して、パケット通信網(本実施形態では、一例としてiモード(商標)を想定)と、PDC回線交換網との相互通信を切り替え可能な構成を備えており、携帯電話13には、パケット通信網を選択しているときに、送受信したデータ量に応じた課金(従量制の課金)がなされ、PDC回線交換網を選択しているときに、回線を占有している時間に応じた課金(従時間制の課金)がなされる。尚、携帯電話13は、通信ユニット11と一体の構成としても良い。
【0028】通信ユニット11は、ユーザが携帯電話13を保持せずに通話するためのハンドフリー(H/F)ユニット115、携帯電話13とCPU111との間の通信インタフェースであるところの、PDC通信及びパケット通信両用のモデム、通信ユニット11の動作を制御するCPU111、CPU111が実行する通信処理プログラムや各種パラメータ等が予め記憶されているROM、そして一時記憶エリアとして使用されるRAM113を備える。
【0029】ナビゲーションユニット12において、121は、ディスプレイ130への画像表示制御や、後述する通信ナビゲーション機能等を実行するCPUである。122は、CPU121が行うプログラムや各種パラメータ等が記憶されているROMである。123は、一時記憶エリアとして使用されるRAMである。124は、CPU121の制御に従ってディスプレイ130への画像表示を行う描画ICである。125は時計である。126は、自車両の挙動を検出する一般的なジャイロである。127は、地図情報や施設情報等が登録された記憶媒体の一例であるDVD−ROMから情報を読み出す(或いはDVD−RAMへの情報の読み出し・書き込みを行う)DVDドライブである。128は、例えば情報センター2から入手したDVD−ROMに記憶されていない情報等を記憶するRAM(或いはハードディスク等の記憶装置であっても良い)である。
【0030】そして入出力(I/O)コントローラ129は、GPS(Grobal PositioningSystem)受信機15により受信したGPS信号、イグニッションキースイッチ18の操作状態を表わす信号、そしてナビゲーションユニット12に設けられた操作スイッチ群19の操作状態を表わす信号の検出制御、通信ユニット11とのデータ入出力制御、並びに上記のナビゲーションユニット12内の各ブロックのデータ入出力制御を行うコントローラである。
【0031】また、ナビゲーションユニット12は、AM・FMアンテナ17により外部より受信した無線電波を受信するAM・FMチューナ134、道路側に設けられたビーコン等から道路交通情報等を受信するVICS(道路交通情報)チューナ135、一般的なMD(或いはカセット)デッキ133、スピーカ16に出力する音声信号を増幅するアンプ132、そしてこれらの各ブロックを制御するオーディオCPU131を備える。
【0032】尚、上記のナビゲーションユニット12の構成において、ナビゲーションユニット12自体の機能を一般的なコンピュータの如く更新可能に構成するときには、上記の構成により実現する通信ナビゲーション機能等の動作制御プログラムを、ROM122に予め記憶させるのではなく、DVDドライブ127に装填したDVD−ROM、或いは携帯電話13を介して外部より入手可能に構成し、入手したプログラムは、RAM128等に記憶すれば良い。
【0033】図3は、第1の実施形態における車載機のソフトウエア構成を示すブロック図であり、上述した図2のハードウエア上で実行されるソフトウエアプログラムの概略構成を示す。
【0034】同図において、通信ユニット11は、パケット(iモード)通信網との通信インタフェース機能、PDC回線交換網との通信インタフェース機能、並びにそれら2種類の通信形態のうち何れかを切り替える機能を実現するソフトウエアを備える。
【0035】また、ナビゲーションユニット12は、大別して、後述する通信ナビゲーション機能と、オーディオ機能のソフトウエアからなる。
【0036】通信ナビゲーション機能は、マルチタスクOS(本実施形態ではITRON)上で動作するところの、描画ソフトウエア、シリアル通信等の一般的な機器間通信ソフトウエア、経路誘導等の一般的なナビゲーション機能を実現するナビゲーションアプリケーション、PPP(Point-to-Point Protocol)やその上位層としてのTCP/IP(Transmission Control Protocl / Internet Protocol)及びHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)等のプロトコル、及びiモード用のプロトコルを実現するソフトウエア、更に、それらの通信プロトコルに従ってデータを送受信するインターネットブラウザ機能及びメーラ機能、並びにブラウザを描画するソフトウエアを有する。
【0037】そして、オーディオ機能は、オーディオCPU131が実行するオーディオ機器制御用のアプリケーションにより実現されるが、一般的な機能であるため本実施形態における詳細な説明は省略する。
【0038】本実施形態において、当該インターネットブラウザ機能を実現するプログラムは、上述したパケット(iモード)通信網またはPDC回線交換網を介した情報センター2との相互通信において、緯度経度を含む地点情報の送受信が可能である。
【0039】即ち、ナビゲーションユニット12にて実行されるインターネットブラウザは、通信機能を有するナビゲーション装置の標準化団体であるモバイルウェブ協議会のモバイルウェブ(Mobile Web)仕様に準拠しており、ナビゲーション機能において扱う一般的な座標情報と、PDC回線交換網経由で情報センター2から入手した緯度経度を含む地点情報(本実施形態では、POI:Point of Interest)との相互変換が可能である。一方、パケット(iモード)通信網経由の通信が選択されているときには、iモードにて規定される所定のTAGにより緯度経度を含む地点情報を送受信する。
【0040】これにより、ナビゲーションユニット12は、DVDドライブ127から読み出した地図情報をディスプレイ130に表示するときに、その表示画面上において、情報センター2から入手した地点情報に相当する位置を容易にプロットすることができる。
【0041】次に、本実施形態における特徴的なナビゲーション機能について説明する。本実施形態において、車載機1は、後述する第2及び第3の実施形態と異なり、情報センター2との通信を行うことなく、予めユーザが設定した所望の表示時間(ディスプレイ130に所望の情報を表示させる時間幅)及びカテゴリに応じて、その表示時間における車載機1(自車両)の現在位置に最適な当該カテゴリを表わすシンボル情報を、DVD−ROM等に予め記憶された施設情報の中から単独で検索し、その検索結果をディスプレイ130に表示する。
【0042】以下、上述した機能を実現すべく車載機1のCPU121が実行するナビゲーション処理について説明する。
【0043】図4は、第1の実施形態に係る車載機1におけるナビゲーション処理の全体構成を示すフローチャートであり、イグニッションキースイッチ18がオンにされることにより開始される。
【0044】同図において、ステップS1:図5に示す現在地表示ルーチンを実行することにより、ディスプレイ130に現在地等を表示する。
【0045】図5は、第1の実施形態に係る車載機1におけるナビゲーション処理に含まれる現在地表示ルーチンを示すフローチャートであり、図4のステップS1の詳細を示す。
【0046】同図において、ステップS101:GPS受信機15の出力信号、ジャイロ126の出力信号等を利用して、一般的な手法により、車載機1(自車両)の現在位置及び進行方向等を検出する。
【0047】ステップS102:ディスプレイ130の表示形態として選択されている縮尺に応じて、ステップS101にて検出した現在位置を含む地図情報を、DVDドライブ127から読み込む。
【0048】ステップS103〜ステップS106:ステップS102にて読み込んだ地図情報、自車両(車載機1)の現在位置を表わす所定のシンボル、そして各種操作スイッチの選択エリア(本実施形態では、操作スイッチ群19の所定のスイッチにより選択するものとする)を、例えば図14に示す如く表示する(ステップS103)と共に、RAM123等に経路誘導路が既に設定されているかを判断し(ステップS104)、設定されているときには、その経路誘導路のうち、ステップS103にて表示した表示エリア内に表示可能な部分を読み込み(ステップS105)、その部分を含めて、例えば図18に示す如く表示する(ステップS106)。
【0049】ステップS107:内部フラグFLが”1”にセットされているかを判断し、この判断でYES(FL=1)のときにはステップS108に進み、NO(FL=0)のときには現在地表示ルーチンを終了する。この内部フラグFLの状態は、RAM123に記憶されており、後述するランドマーク種類設定画面(図16)においてユーザが所定の項目(ランドマーク種類、表示時間等)を既に設定している状態(FL=1)か、設定していない状態(FL=0)かを表わす。
【0050】ステップS108〜ステップS110:ステップS107の判断でFL=1であるため、RAM13に記憶されている表示時間の範囲に、現在時刻が含まれているかを判断し(ステップS108)、この判断でNO(当該範囲に含まれない)のときには現在地表示ルーチンを終了し、YES(当該範囲に含まれる)のときには、RAM123内に既に記憶されているランドマーク種類及び表示ランドマーク位置を表わすデータ(以下、単に、ランドマーク種類、表示ランドマーク位置と記載する)の中から、ステップS103にてディスプレイ130に表示した地図の範囲に表示可能なデータを読み出し(ステップS109)、その読み出した表示ランドマーク位置に相当するディスプレイ130内のポイントに、読み出したランドマーク種類のシンボルを、例えば図19に示す如く表示する(ステップS110)。
【0051】ここで、図4に示すフローチャートの説明に戻る。ステップS2:図14、図18、或いは図19の如く表示されているディスプレイ130において、「走行計画入力」スイッチが操作されたかを判断し、この判断でYES(操作あり)のときにはステップS3に進み、NO(操作無し)のときにはステップS6に進む。
【0052】図6は、第1の実施形態に係る車載機1におけるナビゲーション処理に含まれる走行計画入力ルーチンを示すフローチャートであり、図4のステップS3の詳細を示す。
【0053】同図において、ステップS121〜ステップS123:ディスプレイ130に、図15に示すメニュー画面を表示し(ステップS121)、その表示画面において所定時間内(例えば10秒程度)に何れかの項目が選択されたかを判断する(ステップS122)と共に、選択されたときにはその選択された項目の種類を判断する(ステップS123)。このとき、何れの項目も選択されない、或いは[5]の「キャンセル」が選択された場合には、走行計画入力ルーチンを終了する。と関連付けしてRAM123に格納する(ステップS129)。尚、[3]の「ランドマーク種類設定」の項目は、内部フラグFL=0の場合にだけ選択可能に表示すると良い。
【0054】ステップS124,ステップS125:ステップS123にて[1]の「目的地入力」が選択された場合には、DVD−ROMに記憶されている各種情報を用いて、電話番号、ディスプレイ130に表示させた地図の特定位置を選択する等の一般的な手法により、ユーザが設定した目的地までの経路誘導路を算出し(ステップS124)、その設定された目的地を、当該算出した経路誘導路と共にRAM123に記憶する(ステップS125)。
【0055】ステップS126,ステップS127:ステップS123にて[2]の「経路再設定」が選択された場合には、ユーザにより新たに設定された目的地について、ステップS124と同様に経路誘導路を算出し(ステップS126)、その設定された目的地を新たな目的地として、当該算出した経路誘導路と共にRAM123に記憶する(ステップS127)。
【0056】ステップS128,ステップS129:ステップS123にて[3]の「ランドマーク種類設定」が選択された場合には、図16に示すランドマーク種類設定画面を表示する(ステップS128)。その表示画面において、ユーザは、所望する利用施設のカテゴリであるランドマーク種類として、例えば「飲食」項目の「そば」等のように操作スイッチ群19を用いて選択すると共に、更に、その選択したランドマーク種類を表わすシンボルを、図19に示す如く表示する所望の表示時間の範囲(表示時間帯)を、例えば12時00分から13時00分というように設定する。これら入力されたランドマーク種類及びその表示時間は、関連付けしてRAM123に記憶する(ステップS129)。
【0057】ステップS130:ステップS123にて[4]の「経路クリア」が選択された場合には、現在RAM123に格納されている目的地までの経路誘導路情報をクリアする。
【0058】ここで、図5に示すフローチャートの説明に戻る。ステップS4及びステップS5:RAM132に表示時間が記憶されているかを判断し(ステップS4)、この判断でNO(表示時間の記憶なし)のときにはステップS9に進み、YES(表示時間の記憶あり)のときには内部フラグFLを”1”にセットし(ステップS5)、リターンする。
【0059】ステップS6:内部フラグFLが”1”にセットされているかを判断し、この判断でYES(FL=1)のときにはステップS7に進み、NO(FL=0)のときにはリターンする。
【0060】ステップS7,ステップS8:ステップS6の判断でFL=1であるため、現在時刻が、RAM13に記憶されている表示時間の範囲の最終時刻を過ぎているかを判断し(ステップS7)、この判断でYESのとき(当該最終時刻を経過したとき)にはステップS9に進み、NOのとき(当該最終時刻を未だ経過していないとき)には、ランドマーク種類のシンボルが表示されている図19の表示画面例において、「ランドマーク表示キャンセル」スイッチが操作されたかを判断する(ステップS8)。そして、この判断でYES(当該スイッチの操作あり)のときにはステップS9に進み、NO(当該スイッチの操作無し)のときにはステップS11に進む。
【0061】ステップS9,ステップS10:内部フラグFLを”0”にリセットし、RAM123に記憶されているランドマーク種類、表示ランドマーク、並びに表示ランドマーク検索エリアを当該RAM内からクリア(削除)する(ステップS10)。尚、表示ランドマーク検索エリアについては、表示ランドマーク検索ルーチン(図7)において後述する。
【0062】ステップS11:イグニッションキースイッチ18の状態を検出することにより、イグニッションがオフ状態かを判断し、この判断でYES(イグニッションオフ)のときにはステップS12に進み、NO(イグニッションオン)のときにはステップS15に進む。
【0063】ステップS12:イグニッションがオフ状態になってから所定時間(例えば10分程度)が経過したかを判断し、この判断でYES(所定時間経過)のときにはステップS9に進み、NO(所定時間未経過)のときにはステップS13に進む。
【0064】ステップS13:ランドマーク表示をキャンセルする旨のガイダンスと、ランドマーク表示を継続させることを入力するスイッチとを含む表示画面を、例えば図17に示す如くディスプレイ130に表示する。
【0065】ステップS14:図17に示す表示画面において、「継続」スイッチの操作が行われたかを判断し、この判断でYES(当該スイッチの操作あり)のときにはリターンし、NO(当該スイッチの操作無し)のときにはステップS12に戻る。
【0066】ステップS15,ステップS16:イグニッションオンの状態なので、RAM13に記憶されている表示時間の範囲に、現在時刻が含まれているかを判断し(ステップS15)、この判断でNO(当該範囲に含まれない)のときにはリターンし、YES(当該範囲に含まれる)のときにはステップS16に進む。
【0067】図7は、第1の実施形態に係る車載機1におけるナビゲーション処理に含まれる表示ランドマーク検索ルーチンを示すフローチャートであり、図4のステップS16の詳細を示す。
【0068】同図において、ステップS135:ランドマーク種類設定画面(図16)におけるユーザの設定によりRAM123に記憶されているランドマーク種類を読み出す。
【0069】ステップS136:DVDドライブ127に装填されてるDVD−ROMに予め記憶されている各種施設情報の中から、車載機1の現在位置から所定距離範囲の領域内において、ステップS135にて読み出したランドマーク種類と同じカテゴリの施設情報とその施設の位置(座標)を検索する。このとき検索する所定距離範囲の領域の大きさは、車載機1(自車両)の移動を考慮して、ディスプレイ130に現在表示されている表示エリアよりもある程度広い範囲で検索すると良く、この検索を行った領域を、「ランドマーク検索エリア」と称する(後述する第2及び第3の実施形態においても同様)。
【0070】ステップS137:ステップS136における検索の結果得られたランドマーク種類、ランドマーク位置(座標)、並びにステップS136の検索処理において検索対象としたランドマーク検索エリアを、関連付けてRAM123に記憶する。これにより、上述した現在地表示ルーチン(図5)のステップS109及びステップS110においては、本ステップにて記憶された各項目のデータが読み出され、図19の表示例の如く、当該ランドマーク種類を表わすシンボルが表示される。
【0071】このように、上述した本実施形態によれば、設定された所望の表示時間及び利用する施設の種類(カテゴリ)に応じて、その表示時間における自車両の現在位置に最適な当該カテゴリを表わすシンボルを、ディスプレイ130に表示することができる。
【0072】[第2の実施形態]次に、上述した第1の実施形態に係る車両用ナビゲーション装置を基本とする第2の実施形態を説明する。以下の説明においては、第1の実施形態と同様な構成については重複する説明を省略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に説明する。
【0073】本実施形態では、第1の実施形態と同様に、予めユーザが設定した所望の表示時間及びカテゴリに応じて、その表示時間における車載機1(自車両)の現在位置に最適な当該カテゴリを表わすシンボル情報を検索し、その検索結果をディスプレイ130に表示するが、係る機能を、車載機1と情報センター2との相互通信を利用して実現する点が異なる。
【0074】車載機1と情報センター2との間で行われる通信は、PDC回線交換網を使用しても、パケット通信網を使用しても可能であるが、経済性と利便性とを考慮すると、従量制のパケット通信網を使用する方が良い。
【0075】はじめに、本実施形態において車載機1と情報センター2との間で送受信される信号について説明すると共に、それら送受信信号によって実現される機能について概説する。
【0076】図8は、第2の実施形態における車載機1及び情報センター2間の送受信信号を示す図であり、同図に示す各信号は、以下に説明する機能を有する。
【0077】尚、以下に説明する各信号は、車載機1と基地局3との無線通信において、個々の信号が有する機能を特定する所定のフィールドの他に、情報センター2を特定する所定の識別番号(ID)またはURL(Uniform Resource Locator)、車載機1を特定する所定のIDまたは携帯電話13の電話番号、そして、一般的なヘッダ及びエラーチェック用等のフィールドを共通に有する。また、これら各信号の情報センター2と基地局3との間におけるデータ通信は、一般的な通信形態が採用されるものとし、本実施形態における詳細な説明は省略する。
【0078】(1)検索要求信号:車載機1から情報センター2に送信される信号であり、車載機1のユーザが利用を希望する施設のカテゴリが属するランドマーク種類等を情報センター2に検索させるときに送信される。この検索要求信号は、当該ランドマーク種類を特定するID、車載機1の現在位置、後述する表示ランドマーク信号の受信時に入手したランドマーク検索エリアを特定するID、そしてランドマーク検索を要求する旨の情報を表わす所定のフィールド構成を含む。
【0079】(2)表示ランドマーク信号:情報センター2から車載機1から送信される信号であり、上記の検索要求信号を送出した車載機1にランドマーク検索の結果を通知するときに送信される。この表示ランドマーク信号は、検索結果であるランドマーク種類、ランドマーク位置(座標)、並びに今回検索したランドマーク検索エリアを特定するID、そしてこれら各項目のデータが表示ランドマーク信号であることを表わす所定のフィールド構成を含む。
【0080】ここで、上述した各信号により実現される機能を概説すれば、車載機1のユーザは、第1の実施形態と同様に、ランドマーク種類設定画面(図16)にて利用しようとする施設のカテゴリ(種類)及びそのカテゴリを表わすランドマークのシンボルの表示時間を設定する。車載機1は、現在時刻が当該表示時間の範囲に入ると、上記の検索要求信号を情報センター2に送信する。情報センター2は、検索要求信号を受信すると、その信号に含まれるランドマーク種類と現在位置とに基づいて、D/Bの中から該当する施設情報を検索し、その検索情報を含む表示ランドマーク信号を車載機1に送信する。表示ランドマーク信号を受信した車載機1は、その信号に含まれるランドマーク種類とランドマーク位置とに基づいて、図19の表示例の如く、ランドマーク種類を表わすシンボルと地図とをディスプレイ130上に表示する。
【0081】次に、上述した各信号の送受信を含むナビゲーション処理について、車載機1のCPU121が実行する処理と、情報センター2のCPU(不図示)が実行する処理とに分けて説明する。
【0082】<車載機1>本実施形態における上記の機能を実現する上で、車載機1が行う処理が第1の実施形態と異なるのは、以下に説明する表示ランドマーク検索ルーチンだけである。
【0083】図9は、第2の実施形態に係る車載機1におけるナビゲーション処理に含まれる表示ランドマーク検索ルーチンを示すフローチャートであり、図4のステップS16の詳細を示す。
【0084】同図において、ステップS141:ランドマーク種類設定画面(図16)におけるユーザの設定によりRAM123に記憶されているランドマーク種類を読み出す。
【0085】ステップS142,ステップS143:ディスプレイ130の表示画面に、前回の制御周期までに表示ランドマーク信号により受信したランドマーク検索エリアから外れる領域が有るかを判断し(ステップS142)、この判断でNO(表示画面が当該エリアの範囲内)のときにはステップS144に進み、YES(表示画面が当該エリアの範囲外)のときには、ユーザにより設定されたランドマーク種類、車載機1の現在位置、そして前回の制御周期までに受信したランドマーク検索エリアを含む検索要求信号を、情報センター2に送信し、ステップS144に進む。
【0086】ステップS144,ステップS145:自車両(車載機1)のIDを含む表示ランドマーク信号を情報センター2から受信したかを判断し(ステップS144)、この判断でYES(当該信号を受信した)のときには、受信した表示ランドマーク信号に含まれているランドマーク種類、ランドマーク位置(座標)、並びにランドマーク検索エリアを、関連付けてRAM123に記憶し(ステップS145)、NO(当該信号を受信しない)のときには表示ランドマーク検索ルーチンを終了する。
【0087】<情報センター2>次に、上述した車載機1にて行われる処理に対応して、情報センター2にて実行される処理について説明する。尚、情報センター2は、少なくとも車載機1にてユーザが設定可能な全てのランドマーク種類に属する複数の施設情報とその施設の位置(座標)とからなるD/Bを備えるものとする。
【0088】図10は、第2の実施形態に係る情報センター2における検索処理を示すフローチャートである。
【0089】同図において、ステップS151:車載機1から検索要求信号を受信したかを判断し、この判断でYES(当該信号を受信した)のときにはステップS152に進み、NO(当該信号を受信しない)のときにはリターンする。
【0090】ステップS152:検索要求信号により入手したランドマーク種類、車載機1の現在位置、そして既に当該車載機1が受信しているランドマーク検索エリアの各情報を利用して、施設情報等が記憶されている上記のD/Bを検索する。即ち、本ステップでは、図20に示すように、車載機1の現在位置から所定距離範囲の領域内であって過去に当該車載機1が受信しているランドマーク検索エリアに含まれない領域内(図20の斜線部分)において、今回受信したランドマーク種類と同じカテゴリの施設情報とその施設の位置(座標)を検索する。
【0091】ステップS153:ステップS152における検索の結果得られたランドマーク種類、ランドマーク位置(座標)、並びにステップS152の検索処理において検索対象としたランドマーク検索エリアの各データを所定のフィールドに含む表示ランドマーク信号を、ステップS151にて検索要求信号を送信した車載機1に送信する。
【0092】このように、本実施形態では、情報センター2における検索結果を含む表示ランドマーク信号の内容を表示ランドマーク検索ルーチン(図9)のステップS145にて記憶し、その記憶した情報に基づいて、現在地表示ルーチン(図5)のステップS109及びステップS110において図19の表示例の如く、当該ランドマーク種類を表わすシンボルが表示される。
【0093】従って、上述した本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、設定された所望の表示時間及び利用する施設の種類(カテゴリ)に応じて、その表示時間における自車両の現在位置に最適な当該カテゴリを表わすシンボルを、ディスプレイ130に表示することができる。
【0094】また、本実施形態においては、施設の検索が情報センター2にて行われるため、車載機1のユーザは、最新の施設情報を入手することができる。
【0095】[第3の実施形態]次に、上述した第1の実施形態に係る車両用ナビゲーション装置を基本とする第2の実施形態を説明する。以下の説明においては、第1の実施形態と同様な構成については重複する説明を省略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に説明する。
【0096】本実施形態では、第1の実施形態と同様に、予めユーザが設定した所望の表示時間及びカテゴリに応じて、その表示時間における車載機1(自車両)の現在位置に最適な当該カテゴリを表わすシンボル情報を検索し、その検索結果をディスプレイ130に表示するが、係る機能を、上述した第2の実施形態と同様に車載機1と情報センター2との相互通信を利用して実現する。但し、情報センター2における検索処理は、車載機1にて設定された表示時間になると自動的に開始される点が第2の実施形態と異なる。
【0097】また、本実施形態においても、車載機1と情報センター2との間で行われる通信は、PDC回線交換網を使用しても、パケット通信網を使用しても可能であるが、経済性と利便性とを考慮すると、従量制のパケット通信網を使用する方が良い。
【0098】はじめに、本実施形態において車載機1と情報センター2との間で送受信される信号について説明すると共に、それら送受信信号によって実現される機能について概説する。
【0099】図11は、第3の実施形態における車載機1及び情報センター2間の送受信信号を示す図であり、同図に示す各信号は、以下に説明する機能を有する。
【0100】尚、以下に説明する各信号は、車載機1と基地局3との無線通信において、個々の信号が有する機能を特定する所定のフィールドの他に、情報センター2を特定する所定の識別番号(ID)またはURL(Uniform Resource Locator)、車載機1を特定する所定のIDまたは携帯電話13の電話番号、そして、一般的なヘッダ及びエラーチェック用等のフィールドを共通に有する。また、これら各信号の情報センター2と基地局3との間におけるデータ通信は、一般的な通信形態が採用されるものとし、本実施形態における詳細な説明は省略する。
【0101】(1)検索要求信号:車載機1から情報センター2に送信される信号であり、車載機1のユーザが利用したい施設のカテゴリが属するランドマーク種類を情報センター2に登録させるときに送信される。この検索要求信号は、当該ランドマーク種類を特定するID、そのランドマーク種類を表わすシンボルの表示時間、そしてランドマーク検索を要求する旨の情報を表わす所定のフィールド構成を含む。
【0102】(2)ランドマーク表示キャンセル信号:車載機1から情報センター2に送信される信号であり、情報センター2に登録されているランドマーク検索をキャンセルするときに送信される。このランドマーク表示キャンセル信号は、少なくともランドマーク検索のキャンセルを要求する旨の情報を表わす所定のフィールド構成を含む。
【0103】(3)現在地リクエスト信号:情報センター2から車載機1から送信される信号であり、登録されたランドマーク種類に従ってランドマーク検索を行うのに先立って、車載機1に現在位置を送信するように要求するときに送信される。この現在地リクエスト信号は、少なくとも現在位置の送信を要求する旨の情報を表わす所定のフィールド構成を含む。
【0104】(4)現在地信号:車載機1から情報センター2に送信される信号であり、上記の現在地リクエスト信号を受信した車載機1がその車載機の現在位置を知らせるときに送信される。この現在地信号には、少なくとも当該車載機の現在位置(座標)と、その信号が現在地信号であることを表わす所定のフィールド構成を含む。
【0105】(5)表示ランドマーク信号:情報センター2から車載機1から送信される信号であり、上記の検索要求信号を送出した車載機1にランドマーク検索の結果を通知するときに送信される。この表示ランドマーク信号は、検索結果であるランドマーク種類、ランドマーク位置(座標)、並びに今回検索したランドマーク検索エリアを特定するID、そしてこれら各項目のデータが表示ランドマーク信号であることを表わす所定のフィールド構成を含む。
【0106】(6)更新リクエスト信号:車載機1から情報センター2に送信される信号であり、ランドマーク種類を表わすシンボルが表示されている表示画面(図19)を車載機1のユーザが更新しようとして所定のスイッチ操作を行ったとき、並びにディスプレイ130の表示形態として選択されている縮尺が所定の縮尺よりも小さく変更されたことにより、その時点までに車載機1が受信しているランドマーク検索エリアの範囲から外れる表示エリアがディスプレイ130内に発生したときに、オンデマンドで情報センター2にランドマーク検索を要求するときに送信される。この更新リクエスト信号は、車載機1にて設定されたランドマーク種類を特定するID、車載機1の現在位置、前回の制御周期までに受信したランドマーク検索エリアを特定するID、そしてランドマーク検索の更新を要求する旨の情報を表わす所定のフィールド構成を含む。
【0107】ここで、上述した各信号により実現される機能を概説すれば、車載機1のユーザは、第1の実施形態と同様に、ランドマーク種類設定画面(図16)にて利用しようとする施設のカテゴリ(種類)及びそのカテゴリを表わすランドマークのシンボルの表示時間を設定すると、上記の検索要求信号により、情報センター2のD/Bにランドマーク検索の検索対象として登録される。
【0108】情報センター2は、現在時刻がD/Bに登録された表示時間の範囲に入ると、上記の現在地リクエスト信号を車載機1に送信し、その信号に応じて当該車載機から現在地を含む現在地信号を受信すると、その信号により受信した現在位置と、既に登録されているランドマーク種類とに基づいて、D/Bの中から該当する施設情報を検索し、その検索情報を含む表示ランドマーク信号を、車載機1に送信する。
【0109】表示ランドマーク信号を受信した車載機1は、その信号に含まれるランドマーク種類とランドマーク位置とに基づいて、図19の表示例の如く、ランドマーク種類を表わすシンボルと地図とをディスプレイ130上に表示する。
【0110】次に、上述した各信号の送受信を含むナビゲーション処理について、車載機1のCPU121が実行する処理と、情報センター2のCPU(不図示)が実行する処理とに分けて説明する。
【0111】<車載機1>本実施形態における上記の機能を実現する上で、車載機1は、以下に説明する処理だけを行い、第1の実施形態における表示ランドマーク検索ルーチン(図7)は行わない。
【0112】図12は、第3の実施形態に係る車載機1におけるナビゲーション処理の全体構成を示すフローチャートであり、イグニッションキースイッチ18がオンにされることにより開始される。
【0113】同図において、ステップS201〜ステップS204:上述した第1の実施形態(図4)におけるステップS1からステップS4と同様の処理を行う。
【0114】ステップS205:ランドマーク種類設定画面(図16)にて入力されたランドマーク種類及び表示時間を含む上記の検索要求信号を、情報センター2に送信する。
【0115】ステップS206〜ステップS209:上述した第1の実施形態(図4)におけるステップS5からステップS8と同様の処理を行う。
【0116】ステップS210:ランドマーク種類のシンボルが表示されている図19の表示画面例において、「ランドマーク表示キャンセル」スイッチが操作されたことをステップS209にて検出したため、上記のランドマーク表示キャンセル信号を、情報センター2に送信する。
【0117】ステップS211,ステップS212:上述した第1の実施形態(図4)におけるステップS9からステップS10と同様の処理を行う。
【0118】ステップS213〜ステップS216:上述した第1の実施形態(図4)におけるステップS11からステップS14と略同様の処理を行う。但し、ステップS213にてイグニッションオンのときにはステップS217に進み、ステップS214にてイグニッションオフのタイミングから所定時間が経過したときには、情報センター2における当該車載機の登録をクリアするため、ステップS210に戻る点が異なる。
【0119】ステップS217,ステップS218:情報センター2から上記の現在地リクエスト信号を受信したかを判断し、この判断でNOのとき(当該信号を受信しないとき)にはステップS219に進み、YESのとき(当該信号を受信したとき)には、自車両(車載機1)の現在位置を含む上記の現在地信号を情報センター2に送信する(ステップS218)。
【0120】ステップS219,ステップS220:情報センター2から上記の表示ランドマーク信号を受信したかを判断し、この判断でNOのとき(当該信号を受信しないとき)にはステップS221に進み、YESのとき(当該信号を受信したとき)には、受信した表示ランドマーク信号に含まれているランドマーク種類、ランドマーク位置(座標)、並びにランドマーク検索エリアを、関連付けてRAM123に記憶する(ステップS220)。
【0121】ステップS221,ステップS222:RAM123に記憶されているランドマーク検索エリアを読み出し(ステップS221)、ディスプレイ130に現在表示している地図の領域内に、当該読み出したランドマーク検索エリアから外れる領域が有るかを判断し(ステップS222)、この判断でYESのとき(ランドマーク検索エリアから外れる領域が有るとき)にはステップS223に進み、NOのとき(ランドマーク検索エリアから外れる領域は無いとき)にはリターンする。
【0122】ステップS223:ディスプレイ130に現在表示中の地図の領域の中に、ランドマークの検索結果を既に入手済みのランドマーク検索エリアから外れる領域が有ることがステップS222にて検出されたので、本ステップでは、その未入手の領域に対するランドマーク検索の結果を入手すべく、上記の更新リクエスト信号を、情報センター2に送信する。
【0123】<情報センター2>次に、上述した車載機1にて行われる処理に対応して、情報センター2にて実行される処理について説明する。尚、情報センター2は、少なくとも車載機1にてユーザが設定可能な全てのランドマーク種類に属する複数の施設情報とその施設の位置(座標)とからなるD/Bを備えるものとする。
【0124】図13は、第3の実施形態に係る情報センター2における検索処理を示すフローチャートである。
【0125】同図において、ステップS251,ステップS252:車載機1から上記の検索要求信号を受信したかを判断し(ステップS251)、この判断でNO(当該信号を受信しない)のときにはステップS253に進み、YES(当該信号を受信した)のときには、その検索要求信号に含まれる当該車載機のID、ランドマーク種類、そして表示時間を関連付けしてD/Bに記憶する。
【0126】ステップS253,ステップS254:車載機1から上記のランドマーク表示キャンセル信号を受信したかを判断し(ステップS253)、この判断でNO(当該信号を受信しない)のときにはステップS255に進み、YES(当該信号を受信した)のときには、そのランドマーク表示キャンセル信号に含まれる当該車載機のIDと同一のIDに関連付けされてD/B内に記憶されているランドマーク種類及び表示時間を当該D/Bからクリアする。
【0127】ステップS255,ステップS256:車載機1から上記の更新リクエスト信号を受信したかを判断し(ステップS255)、この判断でYES(当該信号を受信した)のときにはステップS261に進み、NO(当該信号を受信しない)のときには、D/Bに車載機1のIDと共に記憶されている表示時間(表示時間範囲)のレコードの中に、現在時刻が含まれるレコードが有るかを判断し(ステップS256)、この判断でYES(現在時刻が含まれるレコード有り)のときにはステップS257に進み、NO(現在時刻が含まれるレコード無し)のときにはリターンする。
【0128】ステップS257,ステップS258:D/Bに記憶されている表示時間の範囲内に、現在時刻が含まれる車載機1に対して、前回表示ランドマーク信号を送信してから所定時間(例えば30分程度)が経過したかを判断し(ステップS257)、この判断でNOのとき(所定時間が経過していないとき)にはリターンし、YESのとき(所定時間が経過したとき)には、その車載機に対して上記の現在地リクエスト信号を送信する。
【0129】ステップS259,ステップS260:車載機1から上記の現在位置信号を受信したかを判断し(ステップS259)、この判断でNO(当該信号を受信しない)のときにはリターンし、YES(当該信号を受信した)のときには、受信した現在地信号に含まれていた車載機1の現在位置、D/Bに既に記憶されているランドマーク種類の各情報を利用して、施設情報等が記憶されている上記のD/Bを検索する。
【0130】ステップS261:ステップS255にて更新リクエスト信号を受信したことを検出したので、その更新リクエスト信号に含まれる車載機1の現在位置及び既に当該車載機1が受信しているランドマーク検索エリア、そしてD/Bに既に記憶されているランドマーク種類の各情報を利用して、施設情報等が記憶されている上記のD/Bを検索する。即ち、入手した車載機1の現在位置から所定距離範囲の領域内であって過去に当該車載機1が受信しているランドマーク検索エリアに含まれない領域内(図20の斜線部分)において、今回受信したランドマーク種類と同じカテゴリの施設情報とその施設の位置(座標)を検索する。
【0131】ステップS262:ステップS260またはステップS261における検索の結果得られたランドマーク種類、ランドマーク位置(座標)、並びに当該検索処理において検索対象としたランドマーク検索エリアの各データを所定のフィールドに含む表示ランドマーク信号を、ステップS251にて検索要求信号を送信した車載機1に送信する。
【0132】このように、本実施形態では、情報センター2における検索結果を含む表示ランドマーク信号の内容を、図12のステップS220にて記憶し、その記憶した情報に基づいて、現在地表示ルーチン(図5)のステップS109及びステップS110において図19の表示例の如く、当該ランドマーク種類を表わすシンボルが表示される。
【0133】従って、上述した本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、設定された所望の表示時間及び利用する施設の種類(カテゴリ)に応じて、その表示時間における自車両の現在位置に最適な当該カテゴリを表わすシンボルを、ディスプレイ130に表示することができる。
【0134】また、第2の実施形態と同様に、施設の検索が情報センター2にて行われるため、車載機1のユーザは、最新の施設情報を入手することができる。
【出願人】 【識別番号】000003137
【氏名又は名称】マツダ株式会社
【出願日】 平成11年9月21日(1999.9.21)
【代理人】 【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳 (外1名)
【公開番号】 特開2001−91274(P2001−91274A)
【公開日】 平成13年4月6日(2001.4.6)
【出願番号】 特願平11−267230