| 【発明の名称】 |
走行経路案内装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】岩永 祐子
|
| 【要約】 |
【課題】案内経路上の曲折交差点における進行方向を案内する音声案内の音量を、車内の騒音に合わせて自動的に調整する。
【解決手段】目的地を設定可能な操作入力手段104と、車両の現在位置から設定された目的地までの経路を探索して表示手段103に表示する経路探索手段105と、探索された経路上の現在位置近傍の曲折交差点の曲折方向を音声によって案内する音声案内手段106と、車両内外の騒音レベルを計測する音量計測手段107と、計測された騒音レベルに応じて音声案内手段106が出力する音声の音量を調整する音量調整手段108とを備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 記録媒体から地図データを読み出す地図データ読出手段と、車両の現在位置を求める現在位置演算手段と、前記求められた現在位置に対応して前記記憶媒体から読み出された地図データを車両の現在位置とともに表示する表示手段と、目的地を設定可能な操作入力手段と、車両の現在位置から設定された目的地までの経路を探索して前記表示手段に表示する経路探索手段と、前記探索された経路上の現在位置近傍の曲折交差点の曲折方向を音声によって案内する音声案内手段と、車内の騒音レベルを計測する音量計測手段と、前記計測された騒音レベルに応じて前記音声案内手段が出力する音声の音量を調整する音量調整手段とを備えた走行経路案内装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車載用ナビゲーション装置において、ディスプレイ上に表示された地図上に車両の現在位置および現在位置から目的地までの経路を表示する走行経路案内装置、特に経路上の曲折交差点の音声案内の音量を調整することのできる走行経路案内装置に関する。 【0002】 【従来の技術】図3は従来の車載用ナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。図3において、方位センサ1は、自動車の相対走行方位を検出するものであり、光ジャイロが使用される。距離センサ2は、車輪の回転数に応じたパルスを発生して車速を検出するものである。各種センサ3は、ブレーキスイッチ、パーキングスイッチなどのオン・オフ信号や電源電圧監視用信号などを出力するものである。センサ信号処理部4は、方位センサ1、距離センサ2、各種センサ3等からのセンサ信号を処理するものである。GPS(Global Positioning System)レシーバ5は、複数のGPS衛星から送信される電波を受信して演算処理を行うことにより、受信点の位置(緯度、経度)を求めるものである。CD−ROMドライブ6は、地図データが記録された記録媒体であるCD−ROM7から地図データを読み出すものである。車室内に設置される表示・操作部8は、地図および自動車の現在走行位置、方位等を表示する液晶ディスプレイ8Aと、その前面に配置されたタッチパネル8Bとを有し、タッチパネル8Bには、表示地図の拡大、縮小などを指示するためのスイッチ、経路探索を指示するスイッチ、液晶ディスプレイ8Aに表示された地名の中から目的地を選択するスイッチなどを備えている。装置本体9は、GPSレシーバ5やCD−ROMドライブ6、表示・操作部8などとは同軸ケーブルで接続されて、トランクルームなどに配置される。 【0003】装置本体9は、各種の演算を行うCPU(中央処理装置)10と、CPU10で行う各種の演算プログラムが記憶された読み出し専用または1回だけ書き換え可能なメモリであるプログラムROM11と、方位センサ1、距離センサ2、各種センサ3、GPSレシーバ5、CD−ROMドライブ6等からのデータやCPU10での演算結果等を記憶する随時書き換え可能なメモリであるDRAM12と、装置本体9への電源供給が停止した際にも必要なデータを保持しておくためのバックアップ用のメモリであるSRAM13と、液晶ディスプレイ8Aに表示する文字、記号などのパターンを記憶する読み出し専用メモリである漢字・フォントROM14と、地図データや自車の現在位置データなどに基づいて表示画像を形成するための画像プロセッサ15と、CPU10から出力される地図データ、現在位置データおよび漢字・フォントROM14から出力される町名、道路名などの漢字、フォントを合成して液晶ディスプレイ8Aに表示する画像メモリであるVRAM16と、VRAM16の出力データを色信号に変換して液晶ディスプレイ8Aに出力するためのRGB変換回路17と、装置本体9と表示・操作部8、CD−ROMドライブ6およびGPSレシーバ5との間の通信を制御する通信インタフェース18と、CPU10の指令に基づき所定の音声メッセージを作成し、作成した音声メッセージをスピーカ20から出力する音声プロセッサ19とを備えている。このとき出力される音量はSRAM13上に記憶されている固定値である。 【0004】図4はCD−ROM7に格納されている地図データのフォーマットであり、ディスクラベル21と、描画パラメータ22と、図葉管理情報23と、図葉24等からなる。図葉24は、背景データ、文字データ、道路データなどが記憶されており、日本全国の地形図を緯度、経度によって分割した単位地図毎のデータが記憶されている。またこれら図葉には、狭い地域を細かく記述した図葉(レベル0)から広い地域を粗く記述した図葉(レベル2)までが設定されている。各図葉24は、同一の地域を記述した3つのビューセット25から構成されており、ビューセット25は、AよりもB、BよりもCがより詳細に記述されている。また各ビューセットA、B、Cは、ビューセット管理情報と複数のユニット26から構成されており、各ユニット26は、各ビューセット25の地域を複数に分割した分割地域を記述したものであり、ユニットヘッダ27、文字レイヤ28、背景レイヤ29、道路レイヤ30、VICSリンク対応レイヤ31、オプションレイヤ32などから構成されている。文字レイヤ28には、地図に表示される地名、道路名、施設名などが記録され、背景レイヤ29には、道路、施設などを描画するためのデータが記録され、また道路レイヤ30には、図5に示すように、交差点を含む道路を記述する座標点(ノード)と線(リンク)に関するデータ、例えばノードのノード番号、緯度、経度、リンクのリンク番号、リンク距離などが記録されている。図5において、白丸(○)はノードを示し、ノード間の線はリンクを示している。また、ノード番号4の黒丸(●)は交差点ノードを示している。なお、道路レイヤ30に記録されたデータは、地図表示には直接関与せず、マップマッチングのための道路網情報として使用されるものである。 【0005】次に、上記のように構成された車載用ナビゲーション装置の動作について説明する。図3において、まず、装置の電源を投入し、ディスプレイ8A上の案内に従ってタッチパネル8Bにより目的地を入力する。車両が走行を開始すると、方位センサ1の出力および距離センサ2の出力が、センサ処理部4を介してCPU10に送られ。CPU10では、自車の現在位置の演算が行われ、現在位置の緯度および経度を求めるとともに、GPSレシーバ5からのデータに基づき現在位置の補正が行われる。このようにして求められた現在位置に対応するユニットの地図データが、CD−ROMドライブ6によってCD−ROM7から読み出され、その地図データが通信インタフェース18を介してDRAM12に格納される。DRAM12に格納された地図データの一部は、CPU10によって読み出され、画像プロセッサ15により画像データに変換され、VRAM16に書き込まれる。VRAM16に格納された画像データは、RGB変換回路17で色信号に変換されて液晶ディスプレイ8Aに送られ、現在位置を含む所定範囲の地図が表示される。またDRAM12から読み出された地図データに文字コード、記号コードが含まれている場合は、これら文字コード、記号コードに対応するパターンが漢字・フォントROM14から読み出され、液晶ディスプレイ8A上に地図とともに表示される。さらに、CPU10の経路探索機能によって算出された現在位置から目的地までの案内経路が地図上に重ねて表示される。そして、自動車の走行に伴って順次求められる走行速度、走行方位に基づき、液晶ディスプレイ8Aに表示される現在位置が順次変更されていく。 【0006】図5において、太い線は経路探索の結果選択された案内経路を示しており、ユニット(2)のノード1→2→3→4→5→6からユニット(1)のノード123678の経路が選択された案内経路であることを示している。案内経路が選択されると、交差点ノード(ユニット(2)のノード4およびユニット(1)のノード3)の手前およそ700m、300m、100mに誘導ポイント(案内ポイントA、B、Cが設定される。自車の走行に伴って、現在位置が誘導ポイントAに到達すると、所定の音声メッセージ、例えば「およそ700mで左方向です」と音声で案内が行われる。同様に、誘導ポイントB、Cに到達すると、それぞれ「およそ300mで左方向です」、「まもなく左方向です」と音声で案内が行われる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の装置では、音声案内における音声メッセージの音量が固定であり、車内がうるさい場合は、音声案内が聞き取りにくいという問題があった。このような場合に備えて、利用者が音量を調整できるようにした装置も提案されているが、走行中にボリュームを調整することは好ましくないし、調整が終わったときには、すでに音声案内も終わっていることもあるし、同乗者によって車内の騒音が一時的に大きくなった場合には、調整した後の音量は大きすぎるため、再び音量を下げなければならないという問題があった。 【0008】本発明は、上記従来の問題を解決するものであり、案内経路上の曲折交差点における進行方向を案内する音声案内の音量を、車内の騒音に合わせて自動的に調整することのできる走行経路案内装置を提供するものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明の走行経路案内装置は、記録媒体から地図データを読み出す地図データ読出手段と、車両の現在位置を求める現在位置演算手段と、前記求められた現在位置に対応して前記記憶媒体から読み出された地図データを車両の現在位置とともに表示する表示手段と、目的地を設定可能な操作入力手段と、車両の現在位置から設定された目的地までの経路を探索して前記表示手段に表示する経路探索手段と、前記探索された経路上の現在位置近傍の曲折交差点の曲折方向を音声によって案内する音声案内手段と、車内の騒音レベルを計測する音量計測手段と、前記計測された騒音レベルに応じて前記音声案内手段が出力する音声の音量を調整する音量調整手段とを備えた構成を有している。この構成により、車内の騒音が大きい場合でも、聞き取りやすい音量で音声案内を聞くことができることとなる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1に示すように、本発明の走行経路案内装置は、CD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体から地図データを読み出す地図データ読出手段101と、車両の現在位置を求める現在位置演算手段102と、求められた現在位置に対応して記憶媒体から読み出された地図データを車両の現在位置とともに表示する表示手段103と、目的地を設定可能な操作入力手段104と、車両の現在位置から設定された目的地までの経路を探索して表示手段103に表示する経路探索手段105と、探索された経路上の現在位置近傍の曲折交差点の曲折方向を音声によって案内する音声案内手段106と、車両内外の騒音レベルを計測するマイクロホンを備えた音量計測手段107と、計測された騒音レベルに応じて音声案内手段106が出力する音声の音量を調整する音量調整手段108と、これら各手段が接続されて、装置全体を制御するCPUからなる制御手段109とを備えている。 【0011】次に、本実施の形態の動作について説明する。ナビゲーション装置としての機能、すなわち、GPS受信機などのデータから現在位置演算手段102が自車の現在位置を算出し、この現在位置を基に地図データ読出手段101が対応する地図データを読み出し、表示手段103に自車の現在位置とともに表示するとともに、現在位置から操作入力手段104により入力された目的地までの案内経路を経路探索手段105が算出して表示手段104に表示する。そして、案内経路上の交差点に差し掛かったときに、音声案内手段106により音声案内が出力される。 【0012】次に、図2を参照して音声案内における音量調整について説明する。図2において、まずステップS1で、音量計測手段107のマイクロホンを通じて車内の騒音レベルを計測する。次にステップS2で、現在の音量に適応する車内騒音レベルの範囲をプログラムROMから読み出す。次に、ステップS3で、ステップS1で取得した騒音レベルが、ステップS2で取得した現在の音量に適応する車内騒音レベルの範囲を越えているかをどうかを判定する。判定の結果、ステップS4では、範囲の上限を越えていれば、音声案内の音量を1ステップアップし、範囲の下限を越えていれば、音声案内の音量を1ステップダウンし、再度ステップS3に戻り、車内騒音レベルに現在の調整した音量が適応するまで、以上の処理を繰り返す。最終的に適応した場合は、ステップS5で、その音量を決定してメモリ(図3のSRAM13に相当)に保存し、ステップS1に戻る。この一連の流れは、一定の時間間隔を置いて繰り返すものである。 【0013】なお、以上の説明は、通常使用状態における車内騒音レベルに基づいた音量調整であり、調整した音量レベルをメモリに保存しておくことにより、以降はこの音量レベルで音声案内が行われることになる。したがって、従来技術の項で説明した図5の案内経路上のA、B、Cで所定の音声案内を図3の音声プロセッサ19で作成するが、このとき出力する音量は、このメモリに保存されたものとなり、車内の騒音に適応した音量となっている。 【0014】別の方法として、車内の騒音が一時的に大きくなった場合には、調整した音量レベルを一時的にメモリに保存した後は、元の音量レベルに戻すようにしてもよい。 【0015】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、車内の騒音レベルを測定して、その騒音レベルに適応するように音声案内の音量を自動的に調整するので、案内経路上の曲折交差点に接近した場合の音声案内を聞き取りやすい音量で聞くことができるという効果を有する。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年9月14日(1999.9.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082692 【弁理士】 【氏名又は名称】蔵合 正博
|
| 【公開番号】 |
特開2001−82976(P2001−82976A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月30日(2001.3.30) |
| 【出願番号】 |
特願平11−260585 |
|