トップ :: G 物理学 :: G01 測定;試験




【発明の名称】 情報端末装置および経路案内方法
【発明者】 【氏名】井原 康博

【氏名】鈴木 祥弘

【氏名】中野 信之

【氏名】福田 久哉

【要約】 【課題】標準的な通信プロトコルにより、ナビゲーション機能に適した形式で、各種情報の提供を受けることができる情報端末装置を提供することである。

【解決手段】演算処理部104は、出発地から目的地までの経路情報、および経路案内に必要な案内情報を取得する。演算処理部104は、取得した経路情報および案内情報に基づく第1の地図データを用いて、情報提示部108を通じて、出発地から目的地までの経路を案内する。演算処理部104は、必要に応じて、経路上の各重要地点(POI)を詳細に示すタグ形式の地点情報を、情報要求部109を通じて、特定の情報サービスセンタに要求する。これによって、演算処理部104は、重要地点の地点情報を、情報サービスセンタから取得する。演算処理部104は、取得した重要地点の地点情報を、第1の地図データと同時に提示して、経路上の各重要地点を明確にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定のプロトコルで通信が行われるネットワーク内の複数の情報サービスセンタにアクセス可能であって、かつ移動可能な情報端末装置であって、各情報サービスセンタは、提供可能な情報の属性および内容を表すタグ形式で、当該情報を通信プロトコルに従って送信可能に構成されており、出発地から目的地までの経路を示す経路情報、および当該経路の案内するための案内情報を取得する第1の取得部と、第1の取得部が取得した経路情報および/または案内情報に基づく第1の地図データを用いて、出発地から目的地までの経路を案内する経路案内部と、必要に応じて、経路案内部が案内する経路上の各重要地点を詳細に示すタグ形式の地点情報を、各情報サービスセンタから取得する第2の取得部とを備え、経路案内部は、第2の取得部が取得した地点情報を、第1の地図データと同時に提示して、経路上の各重要地点を明確にする、情報端末装置。
【請求項2】 案内情報は、各重要地点を簡素に特定するID情報を含んでおり、必要に応じて、ID情報を用いて、各情報サービスセンタに、地点情報の検索を要求する要求部をさらに備え、第2の取得部は、要求部による要求の後に、各情報サービスセンタから地点情報を取得する、請求項1に記載の情報端末装置。
【請求項3】 ID情報は、電話番号、住所、郵便番号のいずれかであって、各情報サービスセンタは、キーワードとして受け取った電話番号、住所、郵便番号を、経度座標および緯度座標に変換し、第2の取得部は、各重要な地点の経度座標および緯度座標を含む地点情報を取得する、請求項2に記載の情報端末装置。
【請求項4】 ID情報は、経度座標および緯度座標の組み合わせであって、各情報サービスセンタは、キーワードとして受け取った経度座標および緯度座標の組み合わせを、電話番号、住所および/または郵便番号に変換し、第2の取得部は、各重要な地点の電話番号、住所および/または郵便番号を含む地点情報を取得する、請求項2に記載の情報端末装置。
【請求項5】 地点情報は、第1の地図データとは異なる縮尺を有する第2の地図データを含んでおり、経路案内部は、第1の地図データと、第2の取得部が取得した第2の地図データとを同時に提示する、請求項1に記載の情報端末装置。
【請求項6】 第2の地図データは、重要地点周辺を拡大した地図データである、請求項5に記載の情報端末装置。
【請求項7】 第2の地図データは、重要地点周辺を3次元で表す地図データである、請求項5に記載の情報端末装置。
【請求項8】 地点情報は、重要な地点である建物または地下街を詳細に示す第2の地図データであって、経路案内部は、第1の地図データと、第2の取得部が取得した第2の地図データとを同時に提示する、請求項1に記載の情報端末装置。
【請求項9】 経路案内部は、第2の取得部が複数の第2の地図データを受け取った場合に、データサイズが最大の第2の地図データを、第1の地図データと同時に提示する、請求項5に記載の情報端末装置。
【請求項10】 経路案内部は、第2の取得部が複数の第2の地図データを受け取った場合に、データサイズが最小の第2の地図データを、第1の地図データと同時に提示する、請求項5に記載の情報端末装置。
【請求項11】 経路案内部は、第2の取得部が複数の第2の地図データを受け取った場合に、最も新しい第2の地図データを、第1の地図データと同時に提示する、請求項5に記載の情報端末装置。
【請求項12】 ユーザの関心が高い地点に関連するキーワードに基づいて、複数の情報サービスセンタに、当該関心が高い地点に関連する情報の検索を要求する要求部と、要求部による要求の後に、複数の情報サービスセンタの検索結果を取得する第3の取得部と、第3の取得部が取得した検索結果をユーザに提示する提示部とを含み、経路案内部は、提示部が提示した検索結果のいずれかの地点を、目的地として経路を案内する、請求項1に記載の情報端末装置。
【請求項13】 提示部は、第3の取得部が複数の検索結果を受け取った場合に、データサイズが大きい検索結果を優先的に提示する、請求項12に記載の情報端末装置。
【請求項14】 提示部は、第3の取得部が複数の検索結果を受け取った場合に、データサイズが小さい検索結果を優先的に提示する、請求項12に記載の情報端末装置。
【請求項15】 提示部は、第3の取得部が複数の検索結果を受け取った場合に、更新日時が新しい検索結果を優先的に提示する、請求項12に記載の情報端末装置。
【請求項16】 地点情報は、重要地点を簡素に特定する第1の情報と、当該重要地点を詳細に示す特定する第2の情報とを含んでおり、第1の情報は、重要地点の名称および電話番号のタグを少なくとも含む、請求項1に記載の情報端末装置。
【請求項17】 経路情報は、進行すべき道路の名称、分岐点となる交差点の名称、分岐点間の距離および分岐点での曲折方向のタグを少なくとも含む、請求項1に記載の情報端末装置。
【請求項18】 全国の交差点には、一意な交差点番号が予め付されており、経路情報は、交差点番号を特定するタグを少なくとも含む、請求項1に記載の情報端末装置。
【請求項19】 案内情報は、経路情報にタグ形式で記述された分岐点、ならびに当該分岐点の目印となる地点の名称および電話番号の情報を少なくとも含む、請求項17に記載の情報端末装置。
【請求項20】 所定のプロトコルで通信が行われるネットワーク内の複数の情報サービスセンタにアクセス可能であって、かつ移動可能な情報端末装置に用いられる経路案内方法であって、各情報サービスセンタは、提供可能な情報の属性および内容を表すタグ形式で、当該情報を通信プロトコルに従って送信可能に構成されており、出発地から目的地までの経路を示す経路情報、および当該経路の案内するための案内情報を取得する第1のステップと、第1のステップで取得された経路情報および/または案内情報に基づく第1の地図データを用いて、出発地から目的地までの経路を案内する第2のステップと、必要に応じて、第2のステップで案内される経路上の各重要地点を詳細に示すタグ形式の地点情報を、各情報サービスセンタから取得する第3のステップとを備え、第2のステップは、第3のステップで取得された地点情報を、第1の地図データと同時に提示して、経路上の各重要地点を明確にする、経路案内方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報端末装置に関し、より特定的には、現在地や目的地、特定の地点などの周辺の地図を表示し、観光情報やレストラン・ホテルなどの地点情報(いわゆるPOI情報)を情報サーバーから検索し、そこまでの道のりや距離、交通状況、所用時間などの情報を使用者に提供するものであり、さらに通信機能により膨大かつ最新の情報を利用することが可能な情報端末装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の情報端末装置の一例が、「特開平9−229694号」公報に開示されている。図18には、情報端末装置の一例としてのナビゲーションシステム101と、補充データ提供システム102とが通信可能に接続された、ナビゲーションデータ補充システム100が示されている。
【0003】ナビゲーションシステム101において、記憶媒体103としては、CD−ROM等が用いられる。記憶媒体103は、道路地図データおよび観光情報を記憶する。入力部104により検出されたユーザーの操作は、制御部107で認識される。ユーザー操作は、表示部105上に提示されたメニューの選択などである。この選択結果を受けて、制御部107は、記憶媒体103にアクセスして、道路地図データおよび観光情報を取得し、表示部105に表示する。
【0004】また、ナビゲーションシステム101が、通信を介して、補充データ提供システム102から補充データを取得し表示する場合を説明する。この場合、まず、制御部107は、表示内容記憶部106に格納された表示中の画面内容を基に、要求すべき補充データを確定する。送信部109は、補充データ提供システム102に対して、確定した補充データを要求するための制御データとして、データ要求を送信する。データ要求を送信した後、補充データ提供システム102が送信した補充データを受信部111が受信し、補充データ格納部110が記憶する。次に、画像生成部108において、あらかじめ用意された雛形に補充データを埋め込み、表示画面を作成する。最後に、表示画面が表示部105によって表示される。
【0005】一方、補充データ提供システム102は、ナビゲーションシステム101からのデータ要求を受信部112で取得して、データ検索部115で検索する。検索結果はデータ変換部112で通信に適した形式にデータ変換され、送信部114によりナビゲーションシステム101に送られる。また、補充データ提供システム102はネットワーク接続部117により、外部ネットワーク119に接続して得た情報をデータ作成部118に送り、データ作成部118ではサービスデータとして必要なデータを作成する。作成されたデータはデータ格納部116により格納され、データ検索部115を介して補充データとしてナビゲーションシステム101に提供される。このような構成により、ナビゲーションシステム101は最新かつ詳細な情報を補充データ提供システム102から取得していた。
【0006】また、従来の情報端末装置の他の例としての、通信機能付きカーナビゲーション装置が、「特開平10−102977号」公報に開示されている。この公報のカーナビゲーション装置は、現在地に近いISP(インターネットサービスプロバイダ)のアクセスポイントを、当該カーナビゲーション装置の内部に記憶されたデータから検索する。カーナビゲーション装置は、現在地周辺の施設などの詳細情報を、当該施設のホームページ(ウェブサイト)を表示することで利用者に提供するものである。より具体的には、この公報に開示された発明は、パソコン上では一般的なWWW(WorldWideWeb)ブラウザ機能がカーナビゲーション装置に搭載されたものである。かかるカーナビゲーション装置には、ホームページのURL(UniformResourceLocator)と、その所有者の所在地とが対応づけて記憶される。このようにすることで、地図上の任意の周辺詳細情報をWWWブラウザで表示することができる。これによって、カーナビゲーションシステムを利用して最新かつ詳細な情報を取得できるようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上の各公報に開示された情報端末装置は、通信機能によって最新かつ詳細な情報を取得することができる。しかしながら、各情報端末装置には、以下に述べるような問題点がある。なお、「特開平9−229694号」公報では、ナビゲーションシステム101が情報端末装置に相当し、「特開平10−102977号」公報ではカーナビゲーション装置が情報端末装置に相当する。
【0008】まず、「特開平9−229694号」公報のナビゲーションデータ補充システム100では、情報端末装置(ナビゲーションシステム101)と情報サーバー(補充データ提供システム102)とが独自の通信プロトコルで接続されている点が問題点であった。具体的には、補充データ提供システム102は、その名の通り、あらかじめ決められた内容の情報を、情報端末装置に補充し、更新するものである。特に、レストラン情報の表示例では、情報端末装置から情報画面番号を指定して補充データの送信を要求するなど、情報端末装置と情報サーバーが深く連携しすぎている。従って、新しい情報表示機能を付加して新しいサービスを提供する場合には、情報端末装置および情報サーバーの両者を更新する必要がある。また、情報端末装置を発売する毎に、対応する情報サーバーを設置する必要が発生し、さらには、古い情報端末装置へのサービスも簡単には打ち切れないため、事業コストが嵩むという問題点も生じてしまう。
【0009】一方、「特開平10−102977号」公報の情報端末装置は、標準的な通信プロトコルを実装し、さらにWWWブラウザを搭載することで、世界中の膨大な情報にアクセスすることができる。しかし、情報端末装置は、単にWWW上のホームページを表示し、当該ホームページの所有者の位置を地図上に対応させるだけである。したがって、道案内等のナビゲーション機能に適した形式で情報を使用者に提供できないという問題点があった。
【0010】それ故に、本発明の目的は、標準的な通信プロトコルにより、ナビゲーション機能に適した形式で、各種情報の提供を受けることができる情報端末装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の発明は、所定のプロトコルで通信が行われるネットワーク内の複数の情報サービスセンタにアクセス可能であって、かつ移動可能な情報端末装置であって、各情報サービスセンタは、提供可能な情報の属性および内容を表すタグ形式で、当該情報を通信プロトコルに従って送信可能に構成されており、出発地から目的地までの経路を示す経路情報、および当該経路の案内するための案内情報を取得する第1の取得部と、第1の取得部が取得した経路情報および/または案内情報に基づく第1の地図データを用いて、出発地から目的地までの経路を案内する経路案内部と、必要に応じて、経路案内部が案内する経路上の各重要地点を詳細に示すタグ形式の地点情報を、各情報サービスセンタから取得する第2の取得部とを備え、経路案内部は、第2の取得部が取得した地点情報を、第1の地図データと同時に提示して、経路上の各重要地点を明確にする。
【0012】従来技術で説明したように、情報端末装置と各情報サービスセンタとが独自の通信プロトコルによりデータ通信を行うと、情報端末装置は、特定の事業者からしか情報提供を受けることができない。そこで、第1の発明によれば、情報端末装置と各情報サービスセンタとは、通信ネットワークの標準的な通信プロトコルに従ってデータ通信するので、本情報端末装置は、通信ネットワーク内の各情報サービスセンタと通信できるので、ユーザの情報選択の幅が広がる。また、情報端末装置と各情報サービスセンタとがやりとりする情報の形式は統一されているので、タグ形式により情報を提供するという条件さえ満たせば、各情報サービスセンタは、自由な情報提供サービスを展開することができる。これによって、例えば、新しいサービスを情報端末装置に自由に提供する場合であっても、情報端末装置に新機能を追加する必要が無くなるので、事業コストが嵩まない。さらに、タグ形式を採用することにより、地図データと地点情報との親和性を容易に向上することができる。これによって、複数の情報を同時にユーザに提示できるようになるため、ユーザの好みに応じた柔軟な経路案内機能を実現できる。
【0013】第2の発明は第1の発明に従属しており、案内情報は、各重要地点を簡素に特定するID情報を含んでおり、必要に応じて、ID情報を用いて、各情報サービスセンタに、地点情報の検索を要求する要求部をさらに備え、第2の取得部は、要求部による要求の後に、各情報サービスセンタから地点情報を取得する。
【0014】第2の発明によれば、要求部は、必要に応じて地点情報を取得する。そのため、処理能力が高い情報端末装置は地点情報を取得することができ、処理能力が低い情報端末装置は地点情報を取得しない等、地点情報の取得に関し、柔軟な情報端末装置を提供することができる。
【0015】第3の発明は第2の発明に従属しており、ID情報は、電話番号、住所、郵便番号のいずれかであって、各情報サービスセンタは、キーワードとして受け取った電話番号、住所、郵便番号を、経度座標および緯度座標に変換し、第2の取得部は、各重要な地点の経度座標および緯度座標を含む地点情報を取得する。
【0016】第4の発明は第2の発明に従属しており、ID情報は、経度座標および緯度座標の組み合わせであって、各情報サービスセンタは、キーワードとして受け取った経度座標および緯度座標の組み合わせを、電話番号、住所および/または郵便番号に変換し、第2の取得部は、各重要な地点の電話番号、住所および/または郵便番号を含む地点情報を取得する。
【0017】第3および第4の発明によれば、情報サービスセンタは、情報端末装置からの要求に応じて、各種の変換機能を当該情報端末装置に提供することができるので、より多様な情報サービスを提供することができる。
【0018】第5の発明は第1の発明に従属しており、地点情報は、第1の地図データとは異なる縮尺を有する第2の地図データを含んでおり、経路案内部は、第1の地図データと、第2の取得部が取得した第2の地図データとを同時に提示する。第6の発明は第5の発明に従属しており、第2の地図データは、重要地点周辺を拡大した地図データである。第7の発明は第5の発明に従属しており、第2の地図データは、重要地点周辺を3次元で表す地図データである。第8の発明は第1の発明に従属しており、地点情報は、重要な地点である建物または地下街を詳細に示す第2の地図データであって、経路案内部は、第1の地図データと、第2の取得部が取得した第2の地図データとを同時に提示する。
【0019】第9の発明は第5の発明に従属しており、経路案内部は、第2の取得部が複数の第2の地図データを受け取った場合に、データサイズが最大の第2の地図データを、第1の地図データと同時に提示する。第10の発明は第5の発明に従属しており、経路案内部は、第2の取得部が複数の第2の地図データを受け取った場合に、データサイズが最小の第2の地図データを、第1の地図データと同時に提示する。第11の発明は第5の発明に従属しており、経路案内部は、第2の取得部が複数の第2の地図データを受け取った場合に、最も新しい第2の地図データを、第1の地図データと同時に提示する。
【0020】第5〜第9の発明によれば、経路案内部は、各発明で述べた優先度に基づいて、第2の地図データを第1の地図データ同時に表示することができるので、よりユーザの好みに合わせた形で分かりやすく経路案内することができる。
【0021】第12の発明は第1の発明に従属しており、ユーザの関心が高い地点に関連するキーワードに基づいて、複数の情報サービスセンタに、当該関心が高い地点に関連する情報の検索を要求する要求部と、要求部による要求の後に、複数の情報サービスセンタの検索結果を取得する第3の取得部と、第3の取得部が取得した検索結果をユーザに提示する提示部とを含み、経路案内部は、提示部が提示した検索結果のいずれかの地点を、目的地として経路を案内する。
【0022】第12の発明によれば、情報端末装置は、各情報サービスセンタからの検索結果により、目的地の候補地を提示することができるので、ユーザは、多くの候補地から目的地を選択することができる。
【0023】第13の発明は第12の発明に従属しており、提示部は、第3の取得部が複数の検索結果を受け取った場合に、データサイズが大きい検索結果を優先的に提示する。第14の発明は第12の発明に従属しており、提示部は、第3の取得部が複数の検索結果を受け取った場合に、データサイズが小さい検索結果を優先的に提示する。第15の発明は第12の発明に従属しており、提示部は、第3の取得部が複数の検索結果を受け取った場合に、更新日時が新しい検索結果を優先的に提示する。
【0024】第13〜第15の発明によれば、情報端末装置は、各発明で述べた優先度に従って、目的地の候補地をユーザに提示する。これによって、ユーザは、自分の好みに応じて、多くの候補地から目的地を簡単に選択することができる。
【0025】第16の発明は第1の発明に従属しており、地点情報は、重要地点を簡素に特定する第1の情報と、当該重要地点を詳細に示す特定する第2の情報とを含んでおり、第1の情報は、重要地点の名称および電話番号のタグを少なくとも含む。
【0026】第16の発明によれば、地点情報には、重要地点を簡素に特定する第1の情報が少なくとも含まれる。したがって、地点情報の情報形式は分離しやすいものになる。これによって、処理能力が乏しい情報端末装置は、第1の情報のみをユーザに提示し、それが十分な情報端末装置は、地点情報に含まれる他の情報をユーザに提示することができる。
【0027】第17の発明は第1の発明に従属しており、経路情報は、進行すべき道路の名称、分岐点となる交差点の名称、分岐点間の距離および分岐点での曲折方向のタグを少なくとも含む。第17の発明によれば、経路情報には、上述のタグにより経路を簡素に特定することができる。したがって、経路情報の情報形式は分離しやすいものになる。これによって、処理能力が乏しい情報端末装置は、簡素な経路情報に基づいて経路案内することができ、それが十分な情報端末装置は、経路情報に含まれる他の情報に基づいて経路案内することができるようになる。
【0028】第18の発明は第1の発明に従属しており、全国の交差点には、一意な交差点番号が予め付されており、経路情報は、交差点番号を特定するタグを少なくとも含む。第18の発明によれば、交差点番号を特定するタグを含むことにより、より簡単な形式で、経路上の交差点を特定することができる。
【0029】第19の発明は第17の発明に従属しており、案内情報は、経路情報にタグ形式で記述された分岐点、ならびに当該分岐点の目印となる地点の名称および電話番号の情報を少なくとも含む。第19の発明によれば、案内情報は、分岐点の目印となる地点の名称および電話番号を少なくとも含むので、案内情報の情報形式は分離しやすいものになる。
【0030】第20の発明は、所定のプロトコルで通信が行われるネットワーク内の複数の情報サービスセンタにアクセス可能であって、かつ移動可能な情報端末装置に用いられる経路案内方法であって、各情報サービスセンタは、提供可能な情報の属性および内容を表すタグ形式で、当該情報を通信プロトコルに従って送信可能に構成されており、出発地から目的地までの経路を示す経路情報、および当該経路の案内するための案内情報を取得する第1のステップと、第1のステップで取得された経路情報および/または案内情報に基づく第1の地図データを用いて、出発地から目的地までの経路を案内する第2のステップと、必要に応じて、第2のステップで案内される経路上の各重要地点を詳細に示すタグ形式の地点情報を、各情報サービスセンタから取得する第3のステップとを備え、第2のステップは、第3のステップで取得された地点情報を、第1の地図データと同時に提示して、経路上の各重要地点を明確にする。
【0031】第20の発明によれば、第1の発明と同様に、情報提供サービスの事業コストが嵩まず、ユーザの好みに応じた柔軟な経路案内機能を実現できる。
【0032】
【発明の実施の形態】まず、本実施形態で使用される文言を定義する。「POI」とは、PointOf Interestの頭字語であって、以下に詳説する情報端末装置100のユーザが関心(興味)を持っている地点(観光地、ホテル、レストラン、会社等)を意味する。また、「POI情報」とは、POIに関連する情報を意味する。
【0033】次に、本発明の各実施形態に係る情報端末装置100の通信環境について、図1を参照して説明する。情報端末装置100は、ISP(Internet Service Provider)200を通じて、インターネット400内の複数の情報サービスセンタ310〜370にアクセスすることができる。
【0034】情報端末装置100は、車載またはユーザの携帯により、移動可能に構成される。ISP200は、インターネット400への接続サービスを加入者(ユーザ)に提供する。ISP200の典型的なサービスは、電子メールの送受信やホームページの閲覧である。また、ISP200の事業者は、アクセスポイント210を所定の場所に設置し、管理する。加入者(ユーザ)は、自身の情報端末装置100を操作して、アクセスポイント210を通じて、ISP200にアクセスする。ISP200へのアクセスには、通常、携帯電話またはPHS(Personal HandyphoneSystem)等が用いられる。アクセスが成功すると、情報端末装置100は、上述のサービスをISP200から受けることができる。ところで、情報端末装置100とISP200との通信プロトコルは、一般的に、PPP(Point−to−Point Protocol)である。PPPによれば、インターネット標準のTCP/IPパケットのやりとりが可能になる。そのため、情報端末装置100は、URL(Uniform Resource Locator)を指定すれば、ISP200を経由して、インターネット400内の各情報サービスセンタ310〜370にアクセスすることができる。
【0035】各情報サービスセンタ310〜370は、情報端末装置100の要求に応答して、各種情報の提供を行う。本実施形態では、説明を具体化するために、各情報サービスセンタ310〜370は、以下の情報を提供すると仮定する。情報サービスセンタ310および320は、情報端末装置100から受け取ったキーワードを基に情報を検索して、その検索結果を情報端末装置100に送信する。また、情報サービスセンタ330が提供するのは、移動可能な情報端末装置100を道案内するために必要な経路情報および案内情報である。また、情報サービスセンタ340が提供するのは、POI周辺を詳細に表す平面的な地図データである。情報サービスセンタ350および360が提供するのは、POI情報である。情報サービスセンタ370が提供するのは、POI周辺を詳細に示す3次元の地図データである。ここで注意を要するのは、提供される各種情報またはデータの形式は、互いに同じタグ形式である。また、通信プロトコルがPPPであるから、タグ形式の各種情報またはデータは、各情報サービスセンタ310〜370により、TCP/IPパケットに収容される。かかるTCP/IPパケットにより、各種情報(またはデータ)が、情報端末装置100に送信される。
【0036】各情報サービスセンタ310〜370と情報端末装置100とが通信を行っている最中、ISP200は、TCP/IPパケットを中継しているだけである。つまり、ISP200は、PPPに従う処理以外に、特別な処理を行わない。そのため、情報端末装置100のユーザは、各情報サービスセンタ310〜370に直接接続しているように感じる。したがって、情報端末装置100のユーザは、URLを切り替えるだけで、情報サービスセンタ310等から、情報またはデータの提供を受けることができる状態になる。この時必要となるURLは、情報端末装置100が予め記憶している場合もあれば、ISP200が情報端末装置100に提供する場合もある。しかし、キーワード検索によりユーザにURLを教えるサーチエンジンを利用して、各情報サービスセンタ310〜370のURLを得ることがより一般的である。
【0037】次に、図2を参照して、情報端末装置100の詳細なブロック構成を説明する。図2において、情報端末装置100は、入力部101と、現在地検出部102と、記憶部103と、演算処理部104と、解析部105と、情報受信部106と、提示情報作成部107と、情報提示部108と、検索要求部109とを備える。入力部101は、ユーザの操作を検出して、演算処理部104に通知する。現在地検出部102は、移動可能な情報端末装置100の現在地を検出して、演算処理部104に通知する。現在地の検出方法は、GPS(Global Positioning System)、自律航法、PHS、セルラー電話およびGPSの併用など、どのような方法でも構わない。記憶部103は、地図データ等、ナビゲーションに必要なデータを記憶する。さらに、必要に応じて、記憶部103はPOI情報も記憶する。
【0038】情報受信部106は、ISP200を通じて、各情報サービスセンタ310〜370から送信されてくる情報(またはデータ)を取得する。PPPの場合、情報端末装置100と各情報サービスセンタ310等とは双方向通信する。しかし、情報受信部106は、放送系のメディア(例えば、FM多重放送、衛星ディジタル放送、または地上波ディジタル放送)から、各情報サービスセンタ310等から情報(またはデータ)を得ることもできる。放送系の場合、基本的に、ダウンリンク(各情報サービスセンタ310等から情報端末装置100への通信経路)しか無い。そのため、各種情報がチャンネル毎に放送され、さらに各チャンネル毎にさまざまな情報が繰り返し放送されていれば、情報端末装置100は、チャンネル上に繰り返し放送される情報の中から、必要な情報を選択受信すれば良い。また、低速度の通信経路(アップリンク)を通じて情報を要求して、応答を高速度の放送(ダウンリンク)で得るようなシステムを利用しても構わない。以上のようにして取得された情報(またはデータ)は、解析部105に送られる。
【0039】解析部105は、情報受信部106から受け取った情報に対して所定の解析処理を実行する。その解析結果は演算処理部104に渡される。なお、解析処理については、後述するので、ここではその説明を省略する。演算処理部104は、入力部101が検出したユーザの操作、現在地検出部102が検出した現在地、記憶部103に記憶された情報(またはデータ)、および解析部105の解析結果に基づいて、本願特有の道案内に必要な処理を行う。演算処理部104の処理結果は提示情報作成部107に出力される。提示情報作成部107は、受け取った処理結果を、情報提示部108の情報提示に適した形式に整える。情報提示部108は、受け取った情報をユーザに提示する。情報の提示は、主として、ディスプレイへの表示と、スピーカからの音声出力とを併用して行われる。もちろん、情報の提示に、ディスプレイ表示および音声出力のいずれか一方のみを利用することも可能である。また、情報要求部109は、演算処理部104が道案内処理を行う際に必要な情報を、各情報サービスセンタ310〜370に要求する。
【0040】次に、本情報端末装置100に特有な経路案内処理を、図3〜図6のフローチャートを参照して説明する。以下には、情報端末装置100のユーザが、目的地周辺まで自動車で移動して、最終的には徒歩で目的地に到達する場面を想定する。また、以下の説明を簡素化するため、周知事項であるPPPに基づく処理の説明と、ISP200およびアクセスポイント210の動作説明とを省略することを注釈しておく。
【0041】図3において、情報端末装置100は、まず、道案内に必要な目的地を選択する(ステップS201)。ステップS201の詳細な処理手順は、図4に示される。まず、入力部101には、ユーザがこれから向かう目的地(つまりPOI)のキーワードが入力される(ステップS301)。演算処理部104は、入力部101から得たキーワードに合致するPOI情報を、記憶部103の中から探す。さらに、演算処理部104は、情報要求部109を通じて、情報サービスセンタ310にPOIの検索キーワードを送信する。これによって、情報要求部109は、情報サービスセンタ310にPOI情報の検索を要求する(ステップS302)。なお、演算処理部104は、複数の情報サービスセンタ310および320に検索キーワードを送ってもよい。さらに、情報サービスセンタ310に送られた検索キーワードが、他の情報サービスセンタ320に送られても良い。情報サービスセンタ310および/または320は、キーワードを基にPOI情報を検索して、その検索結果を情報端末装置100に送信する。
【0042】情報サービスセンタ310等の検索結果は、情報受信部106により受信された後(ステップS303)、解析部105に渡される。現時点では、受け取ったものがどのような情報であるか分からないので、解析部105は、当該受け取った検索結果の属性および内容を解析して、演算処理部104に渡す。これによって、演算処理部104は、情報サービスセンタ310等からの検索結果を取得する。また、上述したように、演算処理部104は、同じキーワードで記憶部103内の情報を検索している場合があるので、当該記憶部103からも検索結果を取得している場合がある。
【0043】ここで、図7は、情報サービスセンタ310等からの検索結果の情報形式を示している。図7の情報形式は、説明を簡略化しているが、基本的にはSGML(Standard Generalized Markup Language)やXML(eXtensible Markup Language)と同じである。また、記憶部103からの検索結果は、タグ形式を用いても良いし、タグ解析が終了した後の形式を用いても良い。図2の構成では、タグ解析終了後の形式を用いた場合を示している。
【0044】まず、図7(a)は、「ID型」と呼ばれる情報形式の定義している。図7(a)において、def [ID]はID型の定義を示す。<IDname>および</IDname>は、POI情報の名称を特定するためのタグである。<size>および</size>は、POI情報のデータサイズを特定するためのタグである。<update>および</update>は、POI情報の更新日を特定するタグである。タグは、上記から明らかなように、特定の文字列を< >または</ >で囲んだものである。< >は開始タグを示し、</ >は終了タグを示す。開始タグと終了タグとの間には、データとなる文字列が記述される。図7(a)のID型は、具体的には以下のようになる。
【0045】def [ID]
<IDname>○○商事</IDname><size>206バイト</size><update>1999年1月28日</update>【0046】上記ID型の例によれば、POIの名称は、<IDname>および</IDname>のタグの間に記載された○○商事である。○○商事のPOI情報のデータサイズは206バイトである。○○商事のPOI情報の更新日は1999年1月28日である。
【0047】また、図7(b)は、本実施形態の1つの特徴である、POI情報用に特化した「POI−ID型」を定義している。POI−ID型は、図7(a)のID型の一種であるが、図7(b)を参照すると、電話番号のタグを含む点で相違することが分かる。より詳しく説明すると、図7(b)において、def [POI−ID]はPOI−ID型の定義を示す。<phone>および</phone>は、POIの電話番号を特定するタグである。なお、<IDname>および</IDname>、<size>および</size>、ならびに<update>および</update>は、上述した通りである。図7(b)のPOI−ID型は、具体的には以下のようになる。
【0048】def [POI−ID]
<IDname>○○商事</IDname><size>206バイト</size><update>1999年1月28日</update><phone>03−3333−0000</phone>【0049】上記POI−ID型の例によれば、POIの電話番号は、<phone>および</phone>のタグの間に記載された03−3333−0000であることが分かる。
【0050】また、図7(c)は、「POS型」(Position型)と呼ばれる情報形式の定義している。POS型は、POIに関連する位置(典型的には所在地)の座標情報を特定するための情報形式である。図7(c)において、<longitude>および</longitude>は、POIに関連する位置の経度を特定するためのタグである。<latitude>および</latitude>は、POIに関連する位置の緯度を特定するためのタグである。図7(c)のPOS型は、具体的には以下のようになる。
【0051】def [POS]
<longitude>東経135度35分35秒35</longitude><latitude>北緯41度41分41秒41</latitude>【0052】上記POS型の例によれば、POIの経度情報は、<longitude>および</longitude>のタグの間に記載された東経135度35分35秒35であり、その緯度情報は、<latitude>および</latitude>のタグの間に記載された北緯41度41分41秒41であることが分かる。
【0053】さらに、図7(d)は、「POI型」と呼ばれる情報形式の定義している。POI型は、POI情報の属性および内容を詳細に特定するための情報形式である。図7(d)において、def [POI]は、この情報形式がPOI型を定義していることを示す。[POI−ID]は、図7(b)に示すPOI−ID型の情報形式(タグ形式)である。つまり、POI型の先頭部分には、POIの名称と電話番号とが少なくとも設定される。<kind>および</kind>は、POIの種別を特定するタグである。POIの種別には、レストラン、ホテル、観光地等がある。<zip>および</zip>は、POIの所在地の郵便番号を特定するタグである。<address>および</address>は、POIの所在地を示すタグである。<url> および</url>は、POIに関する情報を記載したインターネットのホームページのURLが記載される。このページから、さらに様々な情報にアクセスすることが可能である。<service> および</service>は、POIのサービス内容を特定するタグである。サービス内容とは、特売情報や格安ランチ等の情報である。つまり、POIの店主等が特に宣伝したいサービスの内容がこのタグの間に記述される。同様に、<worktime>および</worktime>は、営業日や営業時間を示すタグである。<bodyinfo>および</bodyinfo>は、以下に続くコンテンツ情報の形式(種類)を特定するタグである。より具体的には、<bodyinfo>および</bodyinfo>のタグの間には、テキスト、イメージ、オーディオ、ビデオ、HTML(Hyper Text Markup Language)等と記載される。<body>および</body>は、POIのコンテンツ情報を特定するためのタグである。<body>および</body>のタグの間には、テキストデータ、イメージデータ、オーディオデータ、ビデオデータ、MTMLで記述されたデータ等、コンテンツ情報の実体が配置される。
【0054】演算処理部104は、以上の情報形式を有する検索結果を受け取る。ところで、ステップS201では、単に目的地が選択されればよい。そのため、情報提示部108は、目的地の選択に必要最低限な情報のみを提示すればよい。そこで、記憶部103情報サービスセンタ310等は、現時点では、[POI−ID]のみからなる検索結果を情報端末装置100に送信すればよい。
【0055】ところで、本実施形態では、複数箇所(記憶部103や情報サービスセンタ310および320)で検索が実行される場合があるので、演算処理部104は、同じ[POI−ID]を有する検索結果を取得する場合がある。演算処理部104は、検索結果の[POI−ID]が重複していると(ステップS304)、ステップS305に進む。ここで、重複する検索結果を探す際、演算処理部104は、[POI−ID]に記述されたID−nameおよびphoneに直目する。演算処理部104は、ID−nameおよびphoneが同じ場合に、[POI−ID]同士が同じであると判断する。一方、ステップS304において、検索結果の[POI−ID]が互いに重複しない場合には、演算処理部104は、ステップS305を実行することなく、取得した検索結果を提示情報作成部107に渡す。
【0056】まず、ステップS305では、[POI−ID]が重複する検索結果が処理対象として選択される。次に、演算処理部104は、選択されている検索結果に対して、優先順位を付ける(ステップS305)。本実施形態では、優先順位の付け方には、以下の3つの方法がある。第1の方法は、演算処理部104が、選択されている検索結果の<size>に着目して、データ量の大きいものを優先する方法である。この場合、演算処理部104はPOIの情報の詳細度を重視していることになる。第2の方法は、演算処理部104が、選択中の<size>に着目して、データ量の小さいものを優先する方法である。この場合、演算処理部104は、POI情報を取得する際に必要となる通信コストや通信時間の低減を重視していることとなる。第3の方法は、<update>に着目して、更新日時が新しいものを優先する方法である。この場合、演算処理部104は、POI情報の鮮度を重視していることとなる。以上の第1〜第3の方法は、ユーザの好みに応じて、予め情報端末装置100に設定されている。以上のようにして優先順位が付けられると、演算処理部104は、取得した全ての検索結果と、重複する検索結果の優先順位とを提示情報作成部107に渡す。
【0057】提示情報作成部107は、優先順位を参照しつつ、受け取った検索結果を情報提示部108が情報提示するのに適切な形式に整える。言うまでもないが、提示情報部107は、ステップS305が実行されなかった場合には、優先順位を受け取らないので、受け取った検索結果の形式を単純に整える。情報提示部108は、提示情報作成部107により形式が整えられた検索結果をユーザに提示する(ステップS306)。これによって、情報提示部108は、ユーザがこれから向かう目的地(POI)の候補地を提示する。ここで、図8は、情報提示部108の情報提示の例を示している。本例では、○○商事の検索結果が2つあったために、図8(a)では優先された方を上に重ねて表示しており、図8(b)では優先順に■、■の番号を振り、各情報を選択するためのボタンを小さく表示している。このような表示により、ユーザはPOI情報の検索結果を優先順で知ることができる。
【0058】ユーザは、入力部101を操作して、情報提示部108が提示する候補地(POI)の中から、いずれかを選択する。選択されたPOIは目的地として設定される(ステップS307)。このように、現時点では目的地を選択するだけであるから、詳細なPOI情報(図7(d)参照)は不要である。そのため、記憶部103または情報サービスセンタ310等は、ステップS302の要求に応答して、[POI−ID](図7(b)参照)のみを検索して送信することが好ましい。これによって、インターネット400等の通信トラフィックを減らしたり、演算処理部104の処理付加を減らしたりすることができる。
【0059】また、ユーザは、目的地のより詳細なPOI情報を得たい場合がある。この場合、ユーザは、入力部101を操作して、必要な[POI−ID}を特定する。この操作に応答して、演算処理部104は、情報要求部109を通じて、ユーザにより特定された[POI−ID]を、その送信元の情報サービスセンタ310または320に送信することで、POI型の形式(図7(d)参照)で記述された詳細なPOI情報を、現時点でも簡単に得ることができる。また、[POI−ID]には、電話番号が記述される。例えば、表示能力に制限がある携帯電話を情報端末装置100として使用する場合であっても、[POI−ID]の取得により、電話番号を得ることができる。そのため、ユーザは、電話をかければ、詳細なPOI情報を得ることができる。
【0060】目的地が設定されると(図3;ステップS201)、情報端末装置100の現在地から目的地までの経路を探索する処理が実行される(ステップS202)。この経路探索処理の詳細な処理手順を、図5を参照して説明する。まず、演算処理部104は、情報要求部109を通じて、選択された[POI−ID](目的地)と、現在地検出部102により検出される現在地とを情報サービスセンタ330に送って、現在地を出発地として、目的地までの経路の算出を要求する(ステップS401)。情報サービスセンタ330は、送られてきた現在地と目的地の位置を基に、要求された経路を計算する。この計算手法はどんな方法でも構わないが、一般的にはダイクストラ法を改良したものやAスター法が使用される。さらに、情報サービスセンタ330は、経路の計算結果に従って情報端末装置100を案内するために必要となる案内情報を作成する。情報サービスセンタ330は、1組みの経路情報と案内情報とを、情報端末装置100に送信する。
【0061】演算処理部104は、経路情報および案内情報を、情報受信部106および解析部105を通じて受け取る(ステップS402)。なお、現在地から目的地までの経路計算は、通常のカーナビゲーションシステムと同様に、情報端末装置100で行うことも可能である。しかし、本実施形態のように、情報サービスセンタ330で計算する場合には、情報端末装置100で計算する場合に比べて、計算能力の高いコンピュータを使用できる上、計算に使用する地図データのすべてをコンピュータのメインメモリに記憶できるため、極めて高速に経路を計算できる。
【0062】次に、経路情報と案内情報とを、図9を参照して詳細に説明する。図9(a)は、経路情報を示すroute型の定義であり、各タグは以下の意味を持つ。[ID]は、図7(a)のID型と同様の形式であって、今回算出された経路を特定するためのID情報である。[ID]には、経路の名称、データサイズおよび更新日(作成日)が記載される。<roadname>および</roadname>は、通行すべき道路の名称を特定するタグである。両タグの間に、通行すべき道路の名称が記述される。<crossname>および</crossname>は、曲がるべき交差点としての交差点名を特定するためのタグである。両タグの間には、交差点の名称が記載される。さらに、図9(a)には、いくつかの[POS]が示されている。各[POS]は図7(c)で説明した通りのものである。図9(a)において、[POS]の直ぐ右にある()で囲んだ部分は、何の位置を記載したかを示すコメントである。<crossname>および</crossname>の直ぐ下に記載された[POS]は、交差点の位置を経度情報および緯度情報により特定する。以上の基本的な経路情報(経路の計算結果)に加えて、<disttonext></disttonext>のタグにより分岐点間の距離、さらに、<direction></direction>のタグにより曲折方向が記載される。道路および交差点の名称、分岐点間の距離ならびに曲折方向は、一つのセットであり、分岐の回数分だけ繰り返して記載される。なお、道路名称が存在しない場合には、当該道路の端点となる交差点からの角度など、道路を特定できる情報が記載される。
【0063】さらに、経路情報には、POS型の情報形式により、出発地位置、目的地位置、経由地位置が、経路の計算に使用された情報として記載される。出発地と目的地はそれぞれ一つずつしかないが、経由地はいくらでも設定できるので、必要な個数だけ並ぶ。<parameter></parameter>のタグの間には、探索パラメータが記載される。探索パラメータは、経路計算に使用者の好みを反映させるものであり、自動車からの利用であれば、有料道路やフェリー使用の有無などを設定する。歩行者の場合にも、歩く距離の上限を設定したり、所用時間や料金の設定がある。例えば、急ぐ場合には、最寄りのタクシー乗り場までの道のりを案内する。
【0064】ここで、図10(a)は、経路情報の一例である。図示したように、各タグの間に具体的な道路名称や交差点名称、分岐点間の距離、進行方向が記述される。この例では、探索計算のパラメータとして乗用車向けの最短時間を設定している。最短時間の経路とは、現在の交通状況を考慮して使用者が最も短時間で目的地に到着できる経路を意味する。他には最短距離の経路などがあり、歩行者や自転車ではこちらが一般的である。なお、この例では[POS]には、位置情報の数値が具体的に記述されていないが、実際には、コメントで示された場所(交差点位置、出発地位置、目的地位置、経由地位置)の位置情報が記述される。
【0065】また、図9(b)は案内情報を表現するためのguidance型の情報形式例である。[ID]は、これまでと同様の形式であって、当該[ID]には、案内情報を識別するための名称と、データサイズと、更新日とが記載される。案内情報の名称は、経路の名称と関連づけて、対応する経路が分かるようにする方が良い。例えば、経路名称が「経路:渋谷−新橋」であれば、「案内:渋谷−新橋」などとする。<crossno>および</crossno>は、交差点番号を記述するためのタグである。両タグの間には、交差点番号が記載される。交差点番号は、案内すべき分岐点となる交差点を特定するための番号であり、上述した経路情報(図9(a)参照)に記載された交差点の並びの番号を記載する。これによって、その交差点の位置や名称等を特定することができる。例えば、図10の場合、同図(a)に記述された1番目の交差点である「三宅坂」を、同図(b)の一行目に記述された<crossno>1</crossno>が指し示すことになる。2番目以降の交差点についても、同様に交差点番号により特定される。また、全国で一意に割り当てられた交差点番号を、<crossno>および</crossno>の間に記述しても良い。この場合には、交差点の詳細情報は交差点番号から一意に決めることができる。そのため、交差点番号と、この番号により特定される交差点の位置等の情報を記載したテーブルを用いることで、当該交差点の情報を容易に検索することができる。さらに、かかるテーブルを持つことにより、図9(a)に示すような交差点名称や交差点位置を経路情報に持たずに、交差点番号のみを経路情報に持たせることができるので、経路情報を単純化することもできる。以上のように、全国で一意な交差点番号を、<crossno>および</crossno>の間に記述するメリットは大きい。
【0066】<inroad>および</inroad>のタグは、双方の間に道路の名称が記述されることにより、上記交差点番号により特定される交差点に進入する道路の名称を特定する同様に、<outroad>および</outroad>のタグは、双方の間に記述された道路名称により、上記交差点からの脱出する道路の名称を特定する。なお、進入道路および脱出道路に名前がない場合には、経路情報と同じようにして、各道路を特定する。次の<poiid>および</poiid>のタグの間には、典型的には、上記交差点において、経路案内の目印になるような場所の名称と、その場所の電話番号とが記述される。ここで、図7(d)に示す情報形式のPOI情報にも、その場所の名称と電話番号が記述されている。そのため、情報端末装置100は、案内情報(guidance型)に記述された名称と電話番号をキーワードと検索要求して、情報サービスセンタ310等から、交差点の目印に関連するPOI情報を取得することができる。これによって、後述するように、情報端末装置100は、曲がるべき交差点や進むべき方向をユーザに分かりやすく提示することができる。
【0067】ここで、図10(b)は、案内情報の一例である。図示した例では、図10(a)に示される経路上の2つの分岐点について記載されている。まず、案内情報には、図10(a)の経路上の、1番目の交差点の情報が記載されている。この1番目の交差点は、図10(a)から三宅坂であることが分かる。また、三宅坂交差点へは青山通りから入り、次に内堀通りを東向きに進むことが分かる。この分岐点でのランドマークとなるPOIは2つあり、一つは電話番号が03-3333-9999である△会館であり、もうひとつは桜田濠であることが分かる。一つ目のPOIの詳細な情報は電話番号から検索することができる。実際の案内については後に説明する。次の分岐点は交通規制地図のxxxx番の交差点であり、これは全国の交差点を一意に決定できる交差点番号であるものと仮定し、これによって、交差点が特定できるものとする。以降のタグについては三宅坂での説明と同様であるため、説明を省略する。
【0068】ステップS202では、上述した経路結果と案内情報を取得することで、情報端末装置100は、経路案内に必要な最小限の情報を得たことになる。この時点で、演算処理部104は、分岐点の交差点位置同士をつなぐ道路を、記憶部103が持つ地図データから検索するか、道路名称と交差点名称を基に、当該地図データの中から、対応する道路を選出して、情報提示部108を通じて、今回得られた経路の概要を、図11のようにユーザに提示することも可能である。
【0069】ステップS202の経路探索処理が終了すると、演算処理部104は、取得した経路情報および案内情報を基に、ユーザを目的地まで経路案内する処理を実行する(ステップS203)。この経路案内処理の詳細な処理手順を、図6を参照して説明する。まず、演算処理部104は、現在地検出部102により検出される情報端末装置100の現在地を得る(ステップS501)。なお、現在位置の取得は、利用者が入力部101を操作して、現在地を直接情報端末装置100に入力しても良いし、情報端末装置100の位置を、いずれかの情報サービスセンタで検出して、当該情報端末装置100に送信しても構わない。ステップS501の処理により、演算処理部104は、情報端末装置100の現在位置を経路に合わせた形で、情報提示部108を通じてユーザに提示する。
【0070】さらに、演算処理部104は、取得した現在地を基に、情報端末装置100が目的地周辺に到達したか否かを判断する(ステップS502)。目的地周辺に到達していれば、演算処理部104はステップS507に遷移する。ステップS507の処理は後述する。一方、目的地周辺に到達していなければ、演算処理部104はステップS504に遷移する。演算処理部104は、次の分岐点と、現在地との間の距離を計算し、この計算結果を基に案内のタイミングか否かを判定する(ステップS503)。案内のタイミングでない場合には、演算処理部104は、情報端末装置100が次の分岐点に接近しておらず、ユーザは道なりに進めば良いため、使用者を案内情報を提供する必要はない。そのため、演算処理部104は、ステップS504以降の処理を行わずに、ステップS501に戻り、ステップS501以降の経路案内処理を繰り返す。
【0071】一方、ステップS503において案内タイミングと判断されれば、情報端末装置100が次の分岐点に接近しているので、演算処理部104は、ステップS504を実行する。このステップS504以降の処理を、詳細に説明する。以下には、図10(b)の案内情報の二つ目の分岐点の場合について説明する。まず、情報端末装置100は、案内情報に記述された内容を、ユーザに提示する(ステップS504)。これによって、ユーザは、交通規制地図xxxxで特定される交差点に接近していることが分かる。図10(b)の案内情報によると、情報端末装置100は、桜田通りから侵入して、虎ノ門交差点(交差点番号が交通規制地図xxxxの交差点)を通過して外堀通りから脱出する必要がある。しかしながら、現在接近している交差点の目印(POI)については、○×商店の名称とその電話番号しか分からない。そこで、演算処理部104は、当該名称および当該電話番号とをキーワードとして、情報要求部109を通じて情報サービスセンタ300に送信して、当該POIの検索を要求する(ステップS505)。この時、演算処理部104は、図12(a)に示すような、電話番号をキーワードとして含む検索要求を、詳細なPOI情報用の情報サービスセンタ350または360への制御データとして送信する。この検索要求に応答して、情報サービスセンタ350または360は、キーワード検索を行う。なお、情報サービスセンタ350または360の検索処理は単純なデータベース検索であるため、ここでは説明を省略する。情報サービスセンタ350等は、キーワードに該当する詳細なPOI情報をデータベース内に見つけると、図7(d)に示す情報形式で、検索結果を情報端末装置100に送信する。
【0072】情報サービスセンタ350等からの検索結果は、情報受信部106により取得された後(ステップS505)、解析部105に渡される。解析部105は、検索結果を解析して、演算処理部104に渡す。これによって、演算処理部104は検索結果を得る。演算処理部104は、情報サービスセンタ350等を検索結果をまとめて、提示情報作成部107に出力する。検索結果は、提示情報作成部107により、情報提示部108が提示可能な形式に整えられる。情報提示部108は、提示情報作成部107から受け取った検索結果をユーザに提示する(ステップS506)。図12(b)は、検索結果の一例であり、○×商会の詳細なPOI情報を示している。この検索結果は、図7(d)の形式に基づいているので、各項目の詳細な説明を省略する。
【0073】図12(b)において、<address>と<body>のタグの中にある”・”は省略を意味している。<body>の両タグの間には、HTML形式のファイルが記述される。より具体的には、テキスト、イメージ、オーディオおよびビデオ等を含むコンテンツが記述される。なお、以上の説明は、電話番号をキーワードとして、POI情報の取得を行う場合について説明したが、同様の仕組みで、名称から電話番号を検索したり、住所←→座標、電話番号←→座標、郵便番号←→座標などの変換を、情報サービスセンタ350または360に要求することができる。
【0074】このように、本実施形態では、タグを用いて、詳細なPOI情報が記載される。特に、<longitude>および<latitude>タグの組み合わせ、または<address>タグにより、POIの位置を簡単に特定できる。そのため、POI情報と地図データとの親和性を向上することができ、演算処理部104は、地図データ上にPOIの詳細なデータ(例えば、イメージデータ)を簡単に重ね合わせて、分岐点の目印を地図データと同時に使用者に提供することができる。例えば、図13に示すように、POI(例えば、○×商会)の写真を分岐点の近く表示して、分岐点を分かりやすくすることができる。
【0075】また、分岐点をさらに分かりやすく表示するためには、局所的に詳細な地図データを表示することも有効である。この場合には、情報端末装置100は、図14に示すMAP型の形式で地図データを情報サービスセンタ340から取得する。MAP型の[ID]には、他のIDと同様に、地図データを識別するための名称と、データサイズと、更新日時とが記載される。地図データには、地図をイメージとして表現するビットマップ地図と、道路をベクトルとして表現したベクトル地図とが存在する。<type>および</type>のタグの間には、地図タイプが記載される。地図タイプには、対象となる地図データがビットマップ地図かベクトル地図であるかが記載される。<function>および</function>の間には、地図の用途が記載される。地図の用途には、対象となる地図データがどのような用途に使えるかが記載される。地図の用途としては、表示、位置計算、経路計算、経路案内などがある。
【0076】さらに、<maker>および</maker>、ならびに<format>および</format>の間には、地図データのメーカならびにフォーマットの種類が記載される。これらの2つの情報を、MAP型の形式の記載事項とすることで、地図データを扱うソフトウェアとの対応を取ることができる。<dispsize>および</dispsize>の間には、表示地図の大きさが記載される。表示地図のサイズには、情報提示部108が対象となる地図データを表示する時の大きさが記載される。[POS]を用いて、ディスプレイ(情報提示部108の一例)に表示すべき地図データの左上と右下との座標が記載される。これによって、ディスプレイに表示される地図データの範囲が決定される。さらに、地図の範囲から自動的に、地図データの詳細度を決定することができる。例えば、地図の範囲が1km四方であれば拡大率の大きな縮尺を選択し、地図の範囲が10km四方の時には拡大率のやや小さな縮尺を選択する。地図データの実体は通常バイナリデータであるので、<body>タグに囲んで記載する。
【0077】このようにタグ付けすることにより、演算処理部104は、地図データ用の複数の情報サービスセンタから同じ範囲の地図データを取得した場合に、ステップS305で優先度を付けた場合と同様にして、今回提示すべき地図データを選択する。つまり、・<size>に着目し、サイズの大きい方を優先する・<size>に着目し、サイズの小さい方を優先する・<update>に着目し、情報の更新日時の新しい方を優先するといった基準に基づいて、今回提示される地図データが選択される。
【0078】最もデータサイズが大きいものを今回提示すべきものとして選ぶ場合には、データの詳細度を優先していることになる。また、最もデータサイズの小さいものを選ぶ時には、情報端末装置100の処理負担を軽くすることを優先していることになる。特に、同じ範囲の地図データであっても、地図データのフォーマットによって、各地図データのサイズは互いに異なる場合がある。この場合には常にサイズの小さい方を選択することで、情報端末装置100の処理負担を軽減することができる。また、更新日時の新しい地図データを選択する場合には、鮮度が高い地図データを優先していることとなる。
【0079】この方式で局所的に詳細な地図データを情報サービスセンタ340から取り込むことができるため、図15(a)および(b)に示すような案内表示を実現することができる。図15(a)および(b)は、分岐点となる交差点近傍の詳細な地図データ(俯瞰図)を、ある情報サービスセンタ340から取得して、画面左半分に表示している。この詳細な地図データは、同図では番号■を付した矢印にて指し示されているものである。画面の右半分の地図データは、記憶部103に記憶している場合が多いが、元々は地図データの更新のため情報サービスセンタ330から取得したものであるとする。この地図データは、同図では番号■を付した矢印にて指し示されている。この右半分の地図データはベクトル地図であり、通常のカーナビゲーションシステムのように、地図表示、位置検出、経路探索、経路案内に利用できる。ベクトル地図であり、その地図の内容がそれほど詳細ではないことから、当該地図データのサイズは小さい。そのため、記憶容量に制約のある情報端末装置100の記憶部103に、ベクトル地図を記憶することは容易である。
【0080】一方、図15(a)および(b)の左半分の地図はビットマップ地図であり、当該ビットマップ地図は非常に詳細な情報を持つため、そのデータサイズが大きい。また、詳細な情報は頻繁に更新する必要がある。これらのことから、頻繁に構成されかつ巨大なデータを情報端末装置100が内部に持つことは好ましくない。そのため、上述した情報サービスセンタ340との通信により、分かりにくい分岐点などの詳細情報を必要な時に得ることができる。これによって、情報端末装置100で詳細な地図データを記憶する必要がなくなる上、常に最新の情報を利用できるようになる。このような詳細情報の利用方法は分岐点だけでなく、現在地や目的地の周辺においても同様に適用できる。
【0081】さらに、より詳細なPOIについてはPOI専用の情報サービスセンタ360、POIの三次元データを専門とする情報サービスセンター370からデータを取得する。より詳細なPOIのデータは、図15(a)では、同図では番号■を付した矢印で示されている。また、図15(b)に示す三次元データは、同図では番号■を付した矢印にて指し示されている。
【0082】これらの4つの情報サービスセンタ340〜370から取得した情報により、図15(a)および(b)の例ような分かりやすい案内画面を表示することができる。以上がステップS504〜S507で行われる経路の案内情報出力の処理の流れであり、案内タイミングが経過すると、情報端末装置100が分岐点を通過したとして、演算処理部104はステップS501に戻り、以上の処理を繰り返す。
【0083】さて、情報端末装置100は、地図データに基づいて経路を案内しながら、目的地に向かって進む。そして、ステップS502で目的地周辺に到達したと判断された場合には、目的地周辺に達した旨を示す案内情報を提示する(ステップS508)。ここでは、目的地情報を出力するのであるが、本実施例では目的地周辺までは自動車で移動し、そこからは徒歩で目的地に到達する場合を想定している。具体的には、目的地周辺の駐車場で車を降り、情報端末装置を携帯して歩いて目的地である○○商事を訪問すると想定する。この場合には、演算処理部104は、目的地情報(詳細なPOI情報)として、建物内のテナント配置情報を、情報サービスセンタ360に要求する(ステップS509)。そのため、演算処理部104は、○○商事の位置情報をイメージデータを取得することができる(ステップS510)。これによって、演算処理部104は、図16に示すような建物内での位置をユーザに提示することができ(ステップS511)、使用者は容易に目的地に到着することができる。なお、目的地情報としては、建物の内部のイメージデータだけでなく、地下街の地図データ等であっても、同様にユーザにとって分かりやすい経路案内を実現することができる。以上の処理で本情報端末装置100の主要機能である経路案内を終了する。
【0084】以上説明したように、第1の実施形態によれば、情報端末装置100と各情報サービスセンタ310等とは、インターネット400で標準的に使用されるPPPに従って情報をやりとりする。このように情報端末装置100と各情報サービスセンタ310等とは、独自の通信プロトコルにより通信を行わないので、情報サービスセンタを簡単に増設することができる。逆に言えば、簡単に情報サービスセンタを閉鎖することもできる。そのため、情報サービスのための事業コストが嵩まない。さらに、通信プロトコルが独自規格であれば、情報端末装置100は、特定の事業者からしか情報提供を受けることができない。しかし、本情報端末装置100は、通信ネットワーク(インターネット400)で標準的に使用される通信プロトコルでデータを通信するので、ユーザの情報選択の幅が広がる。
【0085】また、情報端末装置100と情報サービスセンタ310等とは、タグ形式で表現された各種情報がやりとりされる。このタグ形式で表された情報には、経路案内に使用される各種情報の構造と内容とが示される。そのため、インターネット400内の膨大な情報サービスセンタ310等から、POI情報等、経路案内に必要な情報をユーザの好みに合わせて的確に得ることができる。さらに、タグ形式により、地図データとPOI情報との親和性を容易に向上することができる。これによって、複数の情報を同時にユーザに提示できるようになるため、ユーザの好みに応じた柔軟な経路案内機能を実現できる。
【0086】なお、以上の実施形態は、図6のステップS503の案内タイミングを、情報端末装置100が案内情報に記述された交差点に接近したタイミングとして説明した。しかし、案内タイミングは、例えば、観光ポイントに接近したタイミング等、ユーザが関心の高い地点に関連するタイミングであれば、どのようなタイミングでも良い。
【0087】また、本実施形態では、図16を参照して建物内部の情報を表示する場合を例に採り上げて説明したが、地下街等、ユーザが関心の高い地点の詳細なデータであれば、どのような地点に関するデータであっても良い。
【0088】(実施の形態2)次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態に係る情報端末装置100のブロック構成は、図2に示す第1の実施形態のそれと同様である。そのため、図2を本実施形態でも援用する。ただし、本情報端末装置100は、携帯電話のように、小さい表示器を持つと想定する。つまり、情報提示部108の能力に制限がある。本実施形態では、たとえ情報提示部108の能力に制限がある場合であっても、第1の実施形態と同様に、ユーザの好みに応じた柔軟な経路案内機能を実現するものである。
【0089】本情報端末装置100の具体的な処理手順もまた、図3〜図6に示すフローチャートの通りである。ただし、情報提示部108の能力に制限があるため、下記の点で相違する。まず、第1の相違点は、図4のステップS306において、POI情報(検索結果)の提示の仕方が異なることである。携帯電話のように表示器の小さな情報端末装置100では、文字と記号との表示が主であり、表示可能な情報量も大きく制限される。したがって、詳細なPOI情報をそのまま表示しても、情報端末装置100の使い勝手が悪くなる。そこで、情報端末装置100は、POI−ID(図7(d)参照)のみを利用して、情報提示部108を通じて、図17(a)のような一覧表示画面を表示する。ユーザが詳細なPOI情報を知りたい場合には、POI−IDに含まれる電話番号に電話をかけて尋ねることができる。つまり、図7(d)のPOI型の詳細な情報は一切不要であるため、余分な通信をする必要がなく、通信コストおよび時間を節約できる上、情報端末装置100の記憶容量も少なくて済む。
【0090】第2の相違点は、図5のステップS402で取得された経路情報の提示の仕方(図11等を参照)が大きく異なる点である。つまり、本情報端末装置100はイメージの表示には適さないので、経路情報を、図17(b)に例示するように、ユーザに提示する。同図の例では、情報提示部108は、道路名称と分岐点となる交差点名称、そこでの曲折方向を文字および記号により提示する。この提示内容によれば、青山通りを三宅坂まで進み、右折して内堀通りを進む。次に桜田門で右折して桜田通りに進み、虎ノ門を左折して外堀通りを進むと目的地の新橋に到着できる。なお、情報サービスセンタ330から取得した経路情報は、図9(a)の情報形式を有しており、第1の実施形態と同様である。
【0091】第3の相違点は、図6のステップS504またはS508における案内情報もまた、文字および記号により提示される点で異なる。図17(c)は、図17(b)に示される経路の3番目の分岐点に対応する、案内情報の提示の仕方を示している。ここでは、情報端末装置100は、図10(a)の経路情報および(b)の案内情報のみから、提示すべき情報を作成している。ここでも、ランドマークとなる○×商店の詳細情報は取得する必要がない。なお、図17(c)の右下の▼は次の案内情報が存在することを意味しており、文字画面を下にスクロールできることを使用者に伝えるための記号である。さらに、ステップS505〜S508およびS509〜S511は、実行されず、典型的にはイメージデータ等で表現される詳細なPOI情報を取得しない方が好ましい。もちろん、詳細なPOI情報が文字および記号などのように小さいデータで表される場合には、これを取得しても構わない。
【0092】このように、本情報端末装置100の経路案内処理の流れは、第1の実施形態のそれと全く同じであり、さらに、情報サービスセンタ310等から取得する情報の形式も同じでありながら、能力に制限がある情報端末装置100でも経路案内を実現することができる。また、この場合には、必要最小限の情報のみを情報サービスセンタ310等から取得すれば良いので、低コストで経路案内処理を実現することができる。
【0093】以上説明したように、第2の実施形態によれば、経路案内に必要な情報の構造と内容とをタグ形式で表現することにより、各情報端末装置100の性能を意識することなく、情報サービスセンタ310等は各種情報を提供することができる。つまり、情報端末装置100の情報提示部108が高い場合と低い場合とで、異なる情報を提供する必要がなくなる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成11年7月29日(1999.7.29)
【代理人】 【識別番号】100098291
【弁理士】
【氏名又は名称】小笠原 史朗
【公開番号】 特開2001−41759(P2001−41759A)
【公開日】 平成13年2月16日(2001.2.16)
【出願番号】 特願平11−215797