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【発明の名称】 車載用ナビゲーション装置の経路表示方法
【発明者】 【氏名】影山 廣彰

【要約】 【課題】誘導経路をできるだけ多く表示し、車両が走行する道路の先の状態が確認しやすい車載用ナビゲーション装置の経路表示方法を提供する。

【解決手段】マーク表示範囲の大きさを決定し、車両の現在位置を中心としたときのマーク表示範囲の最大経緯度及び最小経緯度を取得する。次に、車両位置からi番目のノードNi の経緯度及び車両現在位置の経緯度を取得し、車両現在位置及びノードNi の両方がマーク表示範囲内に含まれるか否かを判定し、含まれる場合はiの値をインクリメントした後、上記の処理を繰り返す。また、含まれない場合は、車両現在位置及びノードNi の両方を含むようにマーク表示範囲の位置を変更可能か否かを判定し、変更可能なときはマーク表示範囲の位置を変更し、iの値をインクリメントした後、上記の処理を繰り返す。変更可能でないときは、現時点でのマーク表示範囲に合わせて地図表示範囲を決定する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 誘導経路に沿って車両を目的地まで案内する車載用ナビゲーション装置の経路表示方法において、車両位置マーク表示範囲の大きさを決定し、車両の現在位置を含み、かつ、車両の進行方向前方にある誘導経路を最も多く含む前記車両位置マーク表示範囲の位置を求めて、前記車両位置マーク表示範囲の位置に合わせてディスプレイ装置に表示する地図の範囲を決定することを特徴とする車載用ナビゲーション装置の経路表示方法。
【請求項2】 誘導経路に沿って車両を目的地まで案内する車載用ナビゲーション装置の経路表示方法において、(a)車両位置マーク表示範囲の大きさを決定し、(b)車両の現在位置を含むように前記車両位置マーク表示範囲の位置を決定し、(c)前記車両位置マーク表示範囲内に、車両の現在位置及び車両の進行方向前方にあるi番目(但し、iは変数)の誘導経路ノードが含まれるか否かを判定し、(d)含まれると判定したときはiの値をインクリメントして(c)からの処理を継続し、含まれないと判定したときは、(e)前記車両位置マーク表示範囲の位置を変更することにより車両の現在位置及び前記i番目の誘導経路ノードが前記車両位置マーク表示範囲に含まれるようになるか否かを判定し、(f)含まれると判定したときは前記車両位置マーク表示範囲の位置を変更し、iの値をインクリメントして(c)からの処理を継続し、含まれないと判定したときは、(g)現時点における車両位置マーク表示範囲の位置に合わせてディスプレイ装置に表示する地図の範囲を決定することを特徴とする車載用ナビゲーション装置の経路表示方法。
【請求項3】 誘導経路に沿って車両を目的地まで案内する車載用ナビゲーション装置の経路表示方法において、(a)車両位置マーク表示範囲の大きさを決定し、(b)前記車両位置マーク表示範囲の大きさに応じて車両の現在位置を基準とする計算範囲を決定し、(c)車両の進行方向前方にあり、かつ、前記計算範囲内に含まれる誘導経路ノードを抽出して、(d)車両の現在位置を含み、かつ、抽出した前記誘導経路ノードを最も多く含む前記車両位置マーク表示範囲の位置を求めて、(e)前記車両位置マーク表示範囲の位置に合わせてディスプレイ装置に表示する地図の範囲を決定することを特徴とする車載用ナビゲーション装置の経路表示方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導経路に沿って車両を目的地まで案内する車載用ナビゲーション装置の経路表示方法に関し、特に車両の進行方向の前方の道路状態を見やすくした車載用ナビゲーション装置の経路表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車載用ナビゲーション装置は、地図データを記録したCD−ROM又はDVD−ROM(以下、単に「CD−ROM」という)等の地図データ記憶装置と、ディスプレイ装置と、GPS(Global Positioning System )受信機、ジャイロ及び車速センサ等の車両の現在位置及び現在方位を検出するセンサ等を有し、車両の現在位置を含む地図データを地図データ記憶装置から読み出し、該地図データに基づいて車両位置の周囲の地図画像をディスプレイ画面に描画すると共に、車両位置マーク(ロケーション)をディスプレイ画面に重ね合わせて表示し、車両の移動に応じて地図画像をスクロール表示したり、地図画像を画面に固定し車両位置マークを移動させたりして、車両が現在どこを走行しているのかを一目で判るようにしている。
【0003】また、通常、車載用ナビゲーション装置には、ユーザが所望の目的地に向けて道路を間違うことなく容易に走行できるようにした経路誘導機能が搭載されている。この経路誘導機能によれば、地図データを用いて出発地から目的地までを結ぶ最もコストが低い経路を横型探索法又はダイクストラ法等のシミュレーション計算を行って自動探索し、その探索した経路を誘導経路として記憶しておき、走行中、地図画像上に誘導経路を他の道路とは色を変えて太く描画して画面表示したり、車両が誘導経路上の進路を変更すべき交差点に一定距離内に近づいたときに、地図画像上の進路を変更すべき交差点に進路を示す矢印を描画して画面表示したりすることで、ユーザを目的地まで案内する。
【0004】なお、コストとは、距離を基に、道路幅員、道路種別(一般道か高速道かなど)、右折及び左折等に応じた定数を乗じた値や車両の走行予測時間などであり、誘導経路としての適正の程度を数値化したものである。距離が同一の2つの経路があったとしても、ユーザが例えば有料道路を使用するか否か、走行距離を優先するか走行時間を優先するかなどを指定することにより、コストは異なったものとなる。
【0005】CD−ROM等の地図データ記憶装置に記憶されている地図は、1/12500 、1/25000 、1/50000 及び1/100000等の縮尺レベルに応じて適当な大きさの経度幅及び緯度幅に区切られており、道路等は経度及び緯度で表現された頂点(ノード)の座標集合として記憶されている。道路は2以上のノードの連結からなり、2つのノードを連結した部分はリンクといわれる。
【0006】車載用ナビゲーション装置では、一般的に、北を上側に表示するノースアップといわれる表示方法や、車両の進行方向を上側に表示するヘッドアップといわれる表示方法で地図を表示する。また、車両の進行方向を広く表示するように、車両の位置を画面の中央からずらして表示するフロントワイドといわれる表示方法もある。フロントワイドは、ノースアップ又はフロントアップと組み合わせて使用される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】フロントワイドで地図を表示している場合、例えば図11に示すように地図画像と車両位置マーク30及び誘導経路(図中破線矢印で示している)が表示される。この場合、道路が片側2車線以上の道路であるとすると、交差点を右折してからどちら側の車線を走行すればよいのか判断に迷うことがある。例えば誘導経路が図12(a)に示す場合は交差点を右折した後、左側の車線を走行する必要がある。また、誘導経路が図12(b)に示す場合は交差点を右折した後、右側の車線を走行する必要がある。
【0008】以上から本発明の目的は、誘導経路をできるだけ多く表示し、車両が走行する道路の先の状態が確認しやすい車載用ナビゲーション装置の経路表示方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、誘導経路に沿って車両を目的地まで案内する車載用ナビゲーション装置の経路表示方法において、車両位置マーク表示範囲の大きさを決定し、車両の現在位置を含み、かつ、車両の進行方向前方にある誘導経路を最も多く表示できる前記車両位置マーク表示範囲の位置を求めて、前記車両位置マーク表示範囲の位置に合わせてディスプレイ装置に表示する地図の範囲を決定することを特徴とする車載用ナビゲーション装置の経路表示方法により解決する。
【0010】以下、本発明の作用について説明する。本発明においては、まず、車両位置マーク表示範囲の大きさを決定する。車両進行方向の前方の道路状態を確認するためには車両進行方向前方にある誘導経路はできるだけ多く表示されることが好ましいが、車両位置マークを画面の端部に配置すると、車両の現在位置の周囲の道路状態が把握しにくくなってしまう。このため、車両位置マークが画面端部とならないように、画面に表示される全範囲よりも小さい範囲で車両位置マーク表示範囲を決める。
【0011】その後、車両の現在位置を含み、かつ、車両の進行方向前方にある誘導経路を最も多く含むように、前記車両位置マーク表示範囲の位置を決める。そして、この車両位置マーク表示範囲に合わせて、ディスプレイ装置に表示する地図の範囲を決定する。具体的には、以下のようにして、ディスプレイ装置に表示する地図の範囲を決定する。
【0012】まず、車両の現在位置を含むように車両位置マーク表示範囲の位置を仮に決めしておく。その後、車両位置マーク表示範囲内に車両の現在位置及び車両進行方向の前方にあるi番目(但し、iは変数であり、初期値は1とする)の誘導経路ノード(誘導経路を構成するノード)が含まれるか否かを調べる。そして、車両位置マーク表示範囲内に車両の現在位置及びi番目の誘導経路ノードの両方が含まれるときは、iの値をインクリメントして、次の誘導経路ノードが車両位置マーク表示範囲内に含まれるか否かを調べる。
【0013】一方、車両位置マーク表示範囲内に車両の現在位置又はi番目の誘導経路が含まれないときは、車両位置マーク表示範囲の位置を変更することにより、車両の現在位置及びi番目の誘導経路の両方を車両位置マーク表示範囲内に含むことができるようになるか否かを判定する。そして、含まれると判定したときは、車両位置マーク表示範囲の位置を変更し、iの値をインクリメントして上記の処理を繰り返す。含まれないと判定したときは、現時点における車両位置マーク表示範囲に合わせて、ディスプレイ装置に表示する地図の範囲を決定する。
【0014】また、以下のようにして、ディスプレイ装置に表示する地図の範囲を決定することもできる。すなわち、車両位置マーク表示範囲の大きさを決定した後、この車両位置マーク表示範囲の大きさに応じて、車両の現在位置を基準とする計算範囲を決定する。例えば、計算範囲は、車両の現在位置を中心とし、縦方向及び横方向の大きさがそれぞれ車両位置マーク表示範囲の2倍の範囲とする。その後、車両の進行方向前方にあり、かつ、計算範囲内に含まれる誘導経路ノードを抽出する。そして、車両の現在位置を含み、かつ、抽出した誘導経路ノードを最も多く含む車両位置マーク表示範囲の位置を求め、その車両位置マーク表示範囲の位置に合わせてディスプレイ装置に表示する地図の範囲を決定する。
【0015】このようにして、本発明においては誘導経路をディスプレイ画面にできるだけ多く表示するので、車両が走行する道路の先の状態が確認しやすくなり、安全性が向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)図1は本発明の経路表示方法を実現する車載用ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【0017】1は地図データを記憶したCD−ROMである。CD−ROM1に記憶されている地図データは、(1)道路リスト、ノードテーブル及び交差点構成ノードリスト等からなる道路レイヤ、(2)地図画面上に道路、建築物、施設、公園及び河川等を表示するための背景レイヤ、(3)市町村名などの行政区画名、道路名、交差点名及び建築物の名前等の文字や地図記号等を表示するための文字・記号レイヤなどから構成されている。
【0018】2は後述するナビゲーション装置本体10を操作するための各種操作ボタン等が設けられた操作部である。4はGPS衛星から送られてくるGPS信号を受信して車両の現在位置の経度及び緯度を検出するGPS受信機である。5は自立航法センサであり、この自立航法センサ5は、車両回転角度を検出するジャイロ等の角度センサ5aと、一定の走行距離毎にパルスを発生する走行距離センサ5bとにより構成されている。7は液晶ディスプレイ装置であり、ナビゲーション装置本体10は、このディスプレイ装置7に車両の現在位置の周囲の地図を表示したり、出発地から目的地までの誘導経路や車両位置マーク及びその他の案内情報を表示する。8はスピーカーであり、ナビゲーション装置本体10はユーザにスピーカー8を介して各種案内情報を音声で伝達する。
【0019】ナビゲーション装置本体10は以下のものから構成されている。11はCD−ROM1から読み出された地図データを一時的に記憶するバッファメモリである。12は操作部2と接続されるインターフェース、14はGPS受信機4と接続されるインターフェース、15は自立航法センサ5に接続されるインターフェースである。16は制御部である。制御部16は、インターフェース14,15から入力される情報を基に車両の現在位置を検出したり、CD−ROM1から所定の地図データをバッファメモリ11に読み出したり、バッファメモリ11に読み出された地図データを用いて設定された探索条件で出発地から目的地までの誘導経路を探索するなど種々の処理を実行する。
【0020】18はバッファメモリ11に読み出された地図データを用いて地図画像を生成する地図描画部である。20は制御部16で探索した誘導経路を記憶する誘導経路記憶部、21は誘導経路を描画する誘導経路描画部である。誘導経路記憶部20には、制御部16によって探索された誘導経路の全ノードが出発地から目的地まで記録される。誘導経路描画部21は、地図を表示する際に、誘導経路記憶部20から誘導経路情報(ノード列)を読み出して、誘導経路を他の道路とは異なる色及び線幅で描画する。
【0021】19は動作状況に応じた各種メニュー画面(操作画面)や車両位置マーク及びカーソル等の各種マークを生成する操作画面・マーク発生部である。22は音声信号発生部である。この音声信号発生部22には予め複数の音声メッセージが記録されており、制御部16からの信号に応じて所定の音声メッセージをスピーカー8に出力する。
【0022】23は画像合成部であり、地図描画部18で描画された地図画像に、操作画面・マーク発生部19で生成した各種マークや操作画面、誘導経路描画部21で描画した誘導経路などを重ね合わせてディスプレイ装置7に表示させる。このように構成されたナビゲーション装置において、制御部16は、GPS受信機4で受信したGPS信号と、自立航法センサ5から入力した信号とから車両の現在位置を検出する。そして、CD−ROM1から車両周囲の地図データを読み出してバッファメモリ11に格納する。地図描画部18は、バッファメモリ11に読み出された地図データに基づいて地図画像を生成し、ディスプレイ装置7に車両周囲の地図画像を表示する。
【0023】また、制御部16は、車両の移動に伴ってGPS受信機4及び自立航法センサ5から入力した信号により車両の現在位置を検出し、その検出結果に応じて、ディスプレイ装置7に表示された地図画像に車両位置マークを重ね合わせて表示し、車両の移動に伴って車両位置マークを移動させたり、地図画像をスクロール表示する。
【0024】更に、ユーザが操作部2を操作して目的地を設定すると、制御部16は車両の現在位置を出発地とし、出発地から目的地までの最もコストが低い経路をCD−ROM1の地図データを使用して探索する。そして、探索により得られた経路を誘導経路として誘導経路記憶部20に記憶し、地図画像に誘導経路を重ね合わせて表示させる。また、制御部16は車両の走行に伴って適宜案内情報を出力し、車両を目的地まで誘導経路に沿って走行するように案内する。
【0025】図2は本発明の第1の実施の形態の経路表示方法(経路ワイド表示)を示すフローチャートであり、図3〜図5は同じくその経路表示方法の概要を示す模式図である。以下の例では、目的地までの誘導経路の探索が終了しており、誘導経路のデータ(ノードデータ)が誘導経路記憶部20に記憶されているものとする。また、車両位置マーク30を画面の端部近傍に表示すると車両周囲の道路状況がわかりにくくなるため、図3に示すように、画面の縦方向に表示される距離Aを100%としたときに、画面の各端部からそれぞれ15%の距離a1 内には車両位置マーク30を表示しないものとする。すなわち、車両位置マーク30を表示するのは図3中に破線で示す矩形の範囲内である。この矩形の車両位置マーク表示範囲を、以下、マーク表示範囲という。
【0026】本実施の形態においては、まず、ステップS11で変数iを初期化(i=1)する。次に、ステップS12に移行し、表示する地図画像の縮尺に応じて、上述したようにマーク表示範囲の大きさを決定する。その後、ステップS13に移行し、図3に示すように、車両の現在位置を中心にしたときのマーク表示範囲の最大経緯度(Xmax ,Ymax )及び最小経緯度(Xmin ,Ymin )を求める。
【0027】次に、ステップS14に移行して、誘導経路記憶部20に記憶されている誘導経路のノードデータ及びCD−ROM1に記録されている地図データを使用して、車両の現在位置から進行方向前方の誘導経路のi番目のノードNi (初めは、i=1)の経緯度Xi ,Yi を取得する。その後、ステップS15に移行し、GPS受信機4及び自立航法センサ5から入力した信号に基づいて、車両の現在位置の経緯度X0 ,Y0 を取得する。
【0028】次に、ステップS16に移行し、車両の現在位置及びノードNi がいずれもマーク表示範囲内にあるか否か、すなわちXmin <X0 <Xmax 、Ymin <Y0 <Ymax 、Xmin <Xi <Xmax 、Ymin <Yi <Ymax であるか否かを判定する。そして、車両の現在位置及びノードNi がいずれもマーク表示範囲内にあると判定したときはステップS17に移行し、車両の現在位置及びノードNi の少なくとも一方がマーク表示範囲外であると判定した場合はステップS18に移行する。初めはi=1であり、車両の現在位置の経緯度X0 ,Y0 及びノードN1 の経緯度X1 ,Y1 がいずれもマーク表示範囲内であるので、ステップS17に移行する。
【0029】ステップS17においては、変数iの値をインクリメントする。ここでは、iの値をインクリメントすることにより、i=2となる。その後、ステップS14に移行する。ステップS14では、ノードN2 の経緯度(X2 ,Y2 )を取得する。そして、ステップS15に移行し、車両の現在位置の経緯度(X0 ,Y0 )を取得した後、ステップS16に移行する。ステップS16では、車両の現在位置及びノードN2 がマーク表示範囲内にあるか否か、すなわちXmin <X0 <Xmax 、Ymin <Y0 <Ymax 、Xmin <X2 <Xmax 、Ymin <Y2 <Ymax であるか否かを判定する。ここでは、車両の現在位置及びノードN2 がいずれもマーク表示範囲内であるので、ステップS17に移行する。ステップS17ではiの値をインクリメントし、i=3とする。その後、ステップS14に移行する。
【0030】ステップS14では、ノードN3 の経緯度(X3 ,Y3 )を取得する。そして、ステップS15に移行し、車両の現在位置の経緯度(X0 ,Y0 )を取得した後、ステップS16に移行する。ステップS16では、車両の現在位置及びノードN3 がマーク表示範囲内にあるか否か、すなわちXmin <X0 <Xmax 、Ymin <Y0 <Ymax 、Xmin <X3 <Xmax 、Ymin <Y3 <Ymax であるか否かを判定する。ここでは、車両の現在位置及びノードN3 がいずれもマーク表示範囲内であるので、ステップS17に移行してiの値をインクリメントし、i=4とする。その後、ステップS14に移行する。
【0031】ステップS14においては、ノードN4 の経緯度(X4 ,Y4 )を取得する。そして、ステップS15に移行し、車両の現在位置の経緯度(X0 ,Y0 )を取得した後、ステップS16に移行する。ステップS16では、車両の現在位置及びノードN4 がマーク表示範囲内にあるか否か、すなわちXmin <X0 <Xmax、Ymin <Y0 <Ymax 、Xmin <X4 <Xmax 、Ymin <Y4 <Ymax であるか否かを判定する。ここでは、ノードN4 の経緯度がマーク表示範囲外であるので、ステップS16からステップS18に移行する。
【0032】ステップS18では、マーク表示範囲の位置を変更することにより車両の現在位置及び当該ノード(この例ではノードN4 )の両方がマーク表示範囲に含まれるようにできるか否かを判定する。すなわち、|X0 −X4 |<Xmax −Xminであり、かつ、|Y0 −Y4 |<Ymax −Ymin であれば、マーク表示範囲の位置を変更することにより、車両の現在位置及びノードN4 をマーク表示範囲内に表示することができる。この例では、|X0 −X4 |<Xmax −Xmin であり、かつ、|Y0 −Y4 |<Ymax −Ymin であるので、ステップS18からステップS19に移行する。
【0033】ステップS19では、マーク表示範囲の最大経緯度及び最小経緯度を変更し、マーク表示範囲内に車両の現在位置及び当該ノードの両方が含まれるようにする。ここでは、図4に示すように、破線A0 で示すマーク表示範囲から破線A1 で示すようにマーク表示範囲の最大経緯度及び最小経緯度を変更する。その後、ステップS17に移行し、iの値をインクリメントして、i=5とする。そして、ステップS14に移行して、ノードN5 の経緯度(X5 ,Y5 )を取得する。その後、ステップS15に移行して車両の現在位置の経緯度(X0 ,Y0 )を取得する。そして、ステップS16に移行し、車両の現在位置及びノードN5 が表示範囲内にあるか否か、すなわちXmin <X0 <Xmax 、Ymin <Y0 <Ymax 、Xmin <X5 <Xmax 、Ymin <Y5 <Ymax であるか否かを判定する。ここでは、否であるので、ステップS16からステップS18に移行する。
【0034】ステップS18では、マーク表示範囲の位置を変更することにより車両の現在位置及び当該ノード(ここではノードN5 )の両方がマーク表示範囲に含まれるようにできるか否かを判定する。すなわち、|X0 −X5 |<Xmax −Xmin であり、かつ、|Y0 −Y5 |<Ymax −Ymin であれば、マーク表示範囲を変更することにより、車両の現在位置及びノードN4 を表示範囲内に表示することができる。この例では、|Y0 −Y5 |<Ymax −Ymin を満足しないので、ステップS18からステップS20に移行する。そして、図5に示すように、現在のマーク表示範囲の最大経緯度及び最小経緯度に合わせて地図画像を表示する範囲を決定する。
【0035】図6,図7はいずれも従来のフロントワイドによる地図表示例(図6(a),図7(a))と本実施の形態による地図表示例(図6(b),図7(b))とを比較して示す模式図である。これらの図6,図7に示すように、本実施の形態によれば、車両の進行方向の誘導経路が多く表示できるようにマーク表示範囲を決定して、そのマーク表示範囲に合わせてをディスプレイ装置7に表示する地図の範囲を決めるので、車両が走行する道路の先の状態が確認しやすくなるという利点がある。
【0036】(第2の実施の形態)図8は本発明の第2の実施の形態の経路表示方法(経路ワイド表示)を示すフローチャートである。なお、本実施の形態においても、車載用ナビゲーション装置の構成は第1の実施の形態と同様であるので、図1も参照して説明する。まず、ステップS21において、第1の実施の形態と同様に、表示する地図の縮尺に応じてマーク表示範囲の大きさを決定する(図3参照)。
【0037】次に、ステップS22に移行し、計算範囲を決定する。計算範囲は、図9に示すように、破線で示すマーク表示範囲の横方向の距離をX、縦方向の距離をYとしたときに、車両の現在位置を中心とし、縦方向の距離が2X、横方向の距離が2Yの範囲である。次に、ステップS23に移行し、車両の進行方向前方にある誘導経路ノードであって、計算範囲内に含まれるノードを抽出する。ここでは、図9に示すように、ノードN1 〜N6 が抽出されたものとする。
【0038】次に、ステップS24に移行し、車両の現在位置を含み、かつ抽出されたノードを最も多く含むマーク表示範囲の位置を決定する。例えば、ノードN1 〜N6のうちの1つを注目ノードとし、車両の現在位置及び注目ノードの両方を含むマーク表示範囲を決定して、そのマーク表示範囲に含まれるノードの数を調べるという処理を各ノードN1 〜N6 について実行し、最もノードの数が多いマーク表示範囲を採用する。
【0039】次いで、ステップS25に移行し、マーク表示範囲に合わせて地図表示範囲を決定する。図10(a)は従来のフロントワイドによる地図表示例、図10(b)は本実施の形態による地図表示例である。本実施の形態においては、図10(a),(b)に示すように、画面に表示する誘導経路が連続しない場合であっても、誘導経路が最も多く表示できる表示範囲を決めることができる。
【0040】なお、上記の第1及び第2の実施の形態に示した処理は常時行う必要はなく、例えば一定時間毎、又は一定距離走行する毎に行って表示範囲を修正するようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、車両の現在位置を含み、かつ、車両の進行方向前方にある誘導経路を最も多く表示できる車両位置マーク表示範囲の位置を求めて、その車両位置マーク表示範囲の位置に合わせてディスプレイ装置に表示する地図の範囲を決定するので、車両が走行する道路の先の状態が確認しやすくなり、安全性が向上するという効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】000101732
【氏名又は名称】アルパイン株式会社
【出願日】 平成11年7月27日(1999.7.27)
【代理人】 【識別番号】100091672
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 啓三
【公開番号】 特開2001−41758(P2001−41758A)
【公開日】 平成13年2月16日(2001.2.16)
【出願番号】 特願平11−212046