| 【発明の名称】 |
ナビゲーション装置及びナビゲーション用記録媒体 |
| 【発明者】 |
【氏名】北村 義之
【氏名】大原 勇二
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| 【要約】 |
【課題】自車を外部から与えられた経路情報に基づいて誘導し得るナビゲーション装置およびその際に用いるナビゲーション用記録媒体の提供。
【解決手段】出発地及び目的地等の設定(P1)、現在位置の決定(P2)、経路探索処理(P3)のプロセスを経て、外部からの経路情報を受信したとき(P4)、ナビゲーション装置は外部から与えられた経路データを取得して予めCD−ROMに格納してある経路変換テーブルファイルを用いてその経路データを自経路探索用データに変換し、変換された自経路探索用データを基に経路を算出してメモリに記憶し(P5)、自車が経路上の所定地点に差し掛かると上記プロセスP5で算出した経路を基に画面表示(或いは音声出力)によって誘導を行なう(P6)。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車輛の現在位置から目的地までの経路を地図上に示して表示し、走行補助をなすナビゲーション装置において、車輛外から、目的地に向かう経路情報を得る経路情報取得手段と、この経路情報取得手段によって取得された経路情報を自らの経路探索用データに変換する経路データ変換手段と、この経路データ変換手段によって変換された経路探索用データに基づいて経路設定する経路設定手段と、この経路設定手段によって設定された経路に基づいて経路上の所定地点で誘導情報を報知する経路誘導手段と、を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。 【請求項2】 前記経路データ変換手段は、前記経路情報中の自車位置付近の経路のみを抽出し、自らの経路探索用データに変換することを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。 【請求項3】 前記経路情報はVICSリンク情報であることを特徴とする請求項1又は2記載のナビゲーション装置。 【請求項4】 前記経路データ変換手段は、前記経路情報が表す経路を構成する複数の最小データに個々に関係付けられた経路探索用データからなる変換用データ対応手段を含むことを特徴とする請求項1又は2記載のナビゲーション装置。 【請求項5】 前記経路設定手段は、前記経路情報が表す経路を構成する複数の最小データ間について経路探索し、前記最小データのいずれかの区間が不連続の場合にその区間を自経路で補って結合する経路補間手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のナビゲーション装置。 【請求項6】 前記経路データ変換手段は前記経路情報中、自車位置を含む経路の次の経路と、更にその次の経路について自らの経路探索用データに変換し、自車位置を含む経路を変換した自らの経路探索用データは消去することを特徴とする請求項2記載のナビゲーション装置。 【請求項7】 車輛の現在位置から目的地までの経路を地図上に示して表示し、走行補助をなすナビゲーション装置で読み取り可能に構成されたナビゲーション用記録媒体であって、車輛外から与えられる経路情報を記録した経路情報記録領域と、該経路情報と関係付けられた少なくとも1つの自経路探索用データを記録した自経路探索用データ記録領域との複数の組からなる経路変換用ファイルを含むことを特徴とするナビゲーション用記録媒体。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はナビゲーション装置に関し、特に、外部から与えられた経路情報の利用技術に関する。 【0002】 【従来の技術】車載ナビゲーション装置は、車の現在位置から目的地までの経路(誘導路)を地図上に示して画面表示し、運転者の走行補助に供する。ナビゲーション装置の経路誘導方法として、地図上の道路や地名、建物等を数値化して作られたデータベースに基づいて誘導路を探索・計算し、得られた誘導路と、ジャイロスコープや車速パルスを用いた自立航法およびGPS信号を用いた電波航法から推定した自車位置とをマップマッチングしながら画面上に表示して経路誘導する方法がよく知られている。この場合、誘導経路上での交差点や高速道路の入り口等に自車が近づくと音声で誘導するか、或いは画面上にその交差点の進行方向の矢印を表示させる等の誘導方法がとられている。 【0003】また、VICS(交通情報サービスの登録商標)データのような外部から与えられる経路情報を受信して交通規制や渋滞のある道路を地図と共に画面上に表示したり、外部情報として目的地までの推奨経路を受信した場合にその推奨道路を色を変え地図と共に表示するものもある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した外部から与えられる経路情報には誘導情報がないので従来のような誘導(例えば、交差点や高速道路の出口で矢印を表示したり、音声で方向を案内するといったような誘導)を行なうことができなかった。 【0005】本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、自車を外部から与えられた経路情報に基づいて誘導し得るナビゲーション装置およびその際に用いるナビゲーション用記録媒体の提供を目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、第1の発明のナビゲーション装置は、車輛の現在位置から目的地までの経路を地図上に示して表示し、走行補助をなすナビゲーション装置において、車輛外から、目的地に向かう経路情報を得る経路情報取得手段と、この経路情報取得手段によって取得された経路情報を自らの経路探索用データに変換する経路データ変換手段と、この経路データ変換手段によって変換された経路探索用データに基づいて経路設定する経路設定手段と、この経路設定手段によって設定された経路に基づいて経路上の所定地点で誘導情報を報知する経路誘導手段と、を備えたことを特徴とする。 【0007】また、第2の発明は上記第1の発明のナビゲーション装置において、経路データ変換手段は、経路情報中の自車位置付近の経路のみを抽出し、自らの経路探索用データに変換することを特徴とする。 【0008】また、第3の発明は上記第1又は第2の発明のナビゲーション装置において、経路情報はVICSリンク情報であることを特徴とする。 【0009】また、第4の発明は上記第1又は第2の発明のナビゲーション装置において、経路データ変換手段は、経路情報が表す経路を構成する複数の最小データに個々に関係付けられた経路探索用データからなる変換用データ対応手段を含むことを特徴とする。 【0010】また、第5の発明は上記第1又は第2の発明のナビゲーション装置において、経路設定手段は、経路情報が表す経路を構成する複数の最小データ間について経路探索し、最小データのいずれかの区間が不連続の場合にその区間を自経路で補って結合する経路補間手段を備えたことを特徴とする。 【0011】また、第6の発明は上記第2の発明のナビゲーション装置において、経路データ変換手段は、経路情報中、自車位置を含む経路の次の経路と、更にその次の経路について自らの経路探索用データに変換し、自車位置を含む経路を変換した自らの経路探索用データは消去することを特徴とする。 【0012】また、第7の発明のナビゲーション用記録媒体は、車輛の現在位置から目的地までの経路を地図上に示して表示し、走行補助をなすナビゲーション装置で読み取り可能に構成されたナビゲーション用記録媒体であって、車輛外から与えられる経路情報を記録した経路情報記録領域と、該経路情報と関係付けられた少なくとも1つの自経路探索用データを記録した自経路探索用データ記録領域との複数の組からなる経路変換用ファイルを含むことを特徴とする。 【0013】 【発明の実施の形態】[概要]NHK(日本放送協会)のFMネットワーク(以下、VICSセンタ)から送出・提供されているVICSデータのような外部から与えられる経路データと自経路探索データを対応付けたテーブルデータを用意し、外部から与えられる経路データを受信した場合にテーブルデータを用いて受信した外部からの経路データを自経路探索データに変換し、誘導表示や音声による誘導案内を行なう。 【0014】[ナビゲーション装置の構成例]図1は、本発明に基づく経路誘導方法を適用可能なナビゲーション装置の一実施例を示すブロック図であり、ナビゲーション装置100は、絶対位置・方位検出部1、相対方位検出部2、車速検出部3、制御部4、メモリ5〜8、ユーザインターフェイス部9、表示部10、入力部11、CD−ROM制御部12及びFM多重受信及び処理部13を備えている。また、音声出力装置15を備えるようにしてもよい。 【0015】絶対位置・方位検出部1はアンテナ1aを有し、GPS(Global PositioningSystem)からの電波をアンテナ1aで受信して絶対位置(絶対座標)及び方位を検出して制御部4に送出する。 【0016】相対方位検出部2はジャイロ等の方位検出装置を備え、検出した方位を制御部4に送出する。また、車速検出部3は車の走行に伴って得る回転パルスから車側を得て制御部4に送出する。これらの検出値(方位及び速度)はGPSから得た絶対位置及び方向を補正し、自車の現在位置を決定するために制御部4で用いられる。 【0017】制御部4はCPUとタイマやCPU周辺回路を備えたマイクロプロセッサ構成を有しており、CPUは上述の各回路等にバスラインを介して接続し、メモリ(プログラム格納用ROM)5に格納されているナビゲーション制御プログラムによりナビゲーション装置100全体の制御を行なうと共に、入力部10からの入力信号に対応してナビゲーション装置100の各機能の実行制御等(例えば、マップマッチングの実行制御、地図及び経路等の表示制御、本発明に基づく経路誘導の実行制御等)を行なう。 【0018】メモリ5はプログラム格納用ROMであり、プログラム格納用ROM5はPROMやFROM(フラッシュROM)等が用いられ、制御プログラムや、マップマッチングプログラム、地図及び経路等の表示プログラム、経路探索プログラムや本発明の経路誘導用プログラム等を格納する。また、プログラム格納用ROMに表示部10に表示するアイコンやメニュー及び図形パターン及び定数を格納することもできる。 【0019】メモリ6はDRAM(Dynamic RAM)からなり、制御部4の制御下でCD−ROM制御部12を介してCD−ROMに格納された地図のうちの所要の地図及びその広域隣接エリアの地図を取り込む。また、メモリ7はSRAM(Static RAM)のような高速メモリからなり、ナビゲーション装置100の起動時に制御部4のプログラム格納用ROMから制御プログラムを取り込むと共に、制御プログラムの制御シーケンスに従ってマップマッチングプログラム、地図及び経路等の表示プログラム、経路探索プログラム等を適時取り込み、マップマッチング処理や経路探索処理等のナビゲーション処理の実行に用いられる。また、メモリ8は表示メモリであってVRAMからなり、制御部4の制御下でDRAM6から取り出された1画面分の地図や、経路探索により探索された誘導路や、名称やメニュー等のビットマップイメージを保持する。 【0020】ユーザインターフェイス部9は表示部10や入力部11と制御部4を結ぶインターフェイスであり、表示部10は表示メモリ8に保持された地図や誘導路や、名称やメニュー等を表示する。 【0021】入力部11はユーザーによる出発地及び目的地の設定入力や地図の選定その他必要な情報入力手段であり、入力用のキーやボタン或いはカーソル移動やポイント(指示)用のキーを備えている。 【0022】CD−ROM制御部12はナビゲーション用の情報を効率的に取り出すように構築されたデータベースを格納したCD−ROMから必要な情報を読み出す。また、実施例ではナビゲーション用の情報を効率的に取り出すように構築されたデータベースをCD−ROMに格納したが、これに限定されず、大容量で且つコンパクトであって、ユーザがナビゲーション装置本体に着脱容易な記録媒体であればよい。 【0023】FM多重受信及び処理部13はアンテナ13aを有し、FM多重波をアンテナ13aで受信して高速道路等での自車位置情報等を検出して制御部4に送出する。検出値はGPSから得た絶対位置及び方向を補正して自車位置を決定するために制御部4で用いられる。 【0024】[ナビゲーション用データベース]ナビゲーション用データベースは、本実施例では、道路地図情報を取り出しやすいように構築して格納した地図表示データベース及び経路情報を取り出しやすいように格納した経路探索用データベース等(共に公知の構造でよい)及び本発明に基づく経路変換テーブルファイルをCD−ROMに格納している。 【0025】地図表示データベース(図示せず)は、地図データ(道路、建物、地形等の図形情報及びそれらを意味付ける文字や記号)と、道路上のノード(交叉点、コーナー、始端及び終端)とノード間を関係付けるリンク情報(方向性を有する)と、地名等を表現する文字情報を含んでいる。実施例では地図表示データベースは、道路、建物、地形等の画像情報等を予め登録した地図ファイル、道路上のノード及びノード間を関係付けるリンク情報を予め登録したリンク情報ファイル、地名等を表現する文字コード等を登録した地図ファイル、及び経路探索用ファイルと関連付けて予め登録した名称ファイルを有している。 【0026】また、経路探索用データベース(図示せず)は情報経路及び主要ノードと地図を関連付けるリンク情報と目的地点の名称からなる。実施例では経路探索用データベースはノードと地図を関連付けるリンク情報を予め登録した経路探索と、目的地点(或いは出発地点)名を地図ファイル及び経路ファイルに関連付けて登録した名称ファイルを有している。 【0027】[経路誘導プロセス]図2は、本発明に基づく経路誘導の基本的なプロセスを示すプロセスチャートである。 プロセスP1:(出発地及び目的地等の設定) ユーザがナビゲーション装置100を起動すると表示部10の画面上に目的地及び出発地等の設定画面(図示せず)が表示されるので、ユーザが入力部11の操作キー(ボタン)を操作して出発地及び目的地を選択(設定)すると、対応する入力信号(データ)が制御部4に送られる。 【0028】プロセスP2:(現在位置の決定)制御部4は、絶対位置方位検索部1、相対方位検出部2、車速検出部3、FM多重受信及び処理部13で得た位置情報や方位情報を基に自車の現在位置を(例えば、マップマッチング処理により)決定し、結果をメモリ6に保持(記憶)する。 【0029】プロセスP3:(経路探索処理)制御部4は上記プロセスP1で設定された出発地点及び目的地点をメモリ6から取り出して経路探索アルゴリズム(実施例では、前述したダイクストラ法による両方向からの経路探索処理)を実行し、最適経路を得る。 【0030】プロセスP4:(外部からの経路データ取得の有無判定) 制御部4はFM多重受信及び処理部13によって外部からの経路データを取得(受信・抽出)したか否かを調べ、取得した場合にはプロセスP5に遷移し、取得しない場合にはプロセスP8に遷移する。 【0031】プロセスP5:(外部から与えられた経路データに基づく経路算出) 制御部4は外部から与えられた経路データを取得すると図3に示すような経路変換テーブルファイルを用いてその経路データを自経路探索用データに変換し、変換された自経路探索用データを基に経路を算出し、メモリ6に保持する。 プロセスP6:(外部から与えられた経路情報に基づく誘導) 制御部4は自車が経路上の所定地点に差し掛かると上記プロセスP5で算出した経路を基に画面による誘導表示(或いは音声出力による誘導)を行なう。 【0032】プロセスP7:(誘導データ終了判定) 制御部4は上記プロセスP5で算出された経路が終了するまで上記プロセスP6の誘導を繰り返し、プロセスP5で算出された経路が終了するとP2に戻ってP2からP4のプロセスを実行する。 【0033】プロセスP8:(自経路の誘導) 制御部4は表示部10の画面上に出発地及び又は目的地を含む地図と、上記ステップP3で得た出発地および目的地を結ぶ最適経路およびノードを表示すると共に、車の現在位置と目的地点(案内ポイント)をユーザにわかりやすいように差別表示し、共に交差点等の誘導表示(又は、音声出力による誘導)を行なう。 【0034】[経路変換テーブルファイル]本発明では外部から与えられる経路の最小データ(リンク)に関する自経路探索用データのテーブルを作成し、経路変換テーブルファイルを構成して、これを上述した地図表示データベース、経路探索データベースなどと共に外部記憶装置(本実施例ではCD−ROM)に格納する。 【0035】図3は経路変換テーブルファイルの一実施例を示す図であり、経路変換データファイル30は外部から与えられる経路の最小データ(リンク)を記憶するリンク欄31、リンク欄31に記憶されたリンクに関する自経路探索用データの個数を記憶する個数欄32、個数欄32に記憶された個数(i個(1≦i≦n))分の自経路探索用データを格納する自経路探索用データ格納欄33−1,33−2、・・・33−nの複数の組からなる経路変換テーブルデータ欄35から構成されている。また、自経路探索用データの格納順は図4の説明図に示すように外部から与えられる経路40の始点41から終点42に対応して繋がる自経路探索用リンクA→B、B→C、C→Dの順である(なお、交差点A、B、C、Dの後の括弧内の数字はノード番号を意味する)。 【0036】また、図3の例では自経路探索用データ格納欄33を最大n個の経路探索用データを格納するように固定したが、自経路探索用データ格納欄33を個数欄32に記憶されている個数分だけの自経路探索用データを格納するように可変としてもよい(すなわち、経路変換テーブルファイル30のデータ構成は実施例では固定長としたが可変長としてもよい)。 【0037】<実施例1>(イ) 外部から与えられる経路外部から与えられる経路として、実施例ではNHK(日本放送協会)のFMネットワーク(以下、VICSセンタ)から送出・提供されているVICSデータ中の経路情報(以下、VICSリンク情報)を用いている。VICSリンク情報は一般に公開されており、2次メッシュ、2次メッシュ内の区分、2次メッシュ内でのリンク番号からなっている。なお、2次メッシュの区分は高速道路、首都高速道路、有料道路、一般道路等の道路区分であり、2次メッシュ内のリンク番号(以下、VICSリンク)はその2次メッシュ内でのユニークな番号であり、VICSリンクの並びが「外部から与えられる経路」を意味する。但し、VICSリンクの並びは連続している保証はない。すなわち、図5の説明図に示すようにX−1番目とX番目、X+1番目とX+2番目のVICSリンクは連続しているがX番目のVICSリンクとX+1番目のVICSリンクが連続していないような場合(図9)がある。 【0038】(ロ) 経路探索用データ経路探索用データは、道路の交差点をノード、そのノード間をリンクとして表現する。また、各ノードにはユニークな番号がつけられている。また、リンクはあるノードからあるノードへのつながりを表し、ノードA→ノードBのような表現方法や、あるノードから進出できるノード(隣接ノード中の一つ)で表す(この場合、図4の例に示すようにリンクをノード番号、進出ノード番号で表す(例えば、ノード番号115、進出ノード番号117、ノード番号117、進出ノード番号118、・・)。 【0039】(ハ) VICSリンクと自経路探索用データとの対応関係図6及び図7はVICSリンクと自経路探索用データとの対応関係の説明図であり、図6で、VICSリンク番号「0x86854001」が交差点Aから交差点Cに向かうものの場合、このVICSリンクに関する自経路探索用データは交差点Aのノードから交差点Bのノードに向かうリンク66と、交差点Bのノードから交差点Cのノードに向かうリンク67の2つのリンクである。VICSリンクと自経路探索用データの対応関係をより簡単にするために、経路変換テーブルデータの作成時にVICSリンクと同等或いはそれ以下のリンク(自経路探索用データ)を作成するようにする。例えば、図7の例のようにVICSリンク70が途中で途切れているような場合にもVICSリンクの始点71、終点72に必ずノードを設け、リンク(自経路探索用データ)を作成する。上述のようにして公開されているVICS情報からVICSリンクと自経路探索データを対応付けた経路変換テーブルを作成することができる。 【0040】(ハ) 経路誘導手段の構成図8はVICS情報に基づいて経路誘導動作を実行する経路誘導手段の構成例を示すブロック図であり、経路誘導手段80は実施例ではプログラムモジュールで構成され、制御部4のCPUによって実行制御され図2のプロセスP4〜P7に示した動作を実行する。図8で、経路誘導手段80は、(a)に示すように経路変換テーブルファイル30と、VICS情報を受信してVICSデータ(VICSリンク)を取得するVICSデータ取得手段81と、経路変換テーブルファイル30を基にして受信したVICSリンクを自経路探索用データに変換してメモリ6(DRAM)に保持するVICSデータ変換手段82と、データ変換された自経路探索用データを基に経路を算出して設定する経路設定手段83と、経路設定された経路を基に自車が経路上の所定地点に至った後に画面表示(或いは音声出力)による経路誘導を行なう経路誘導手段84とを含んでいる。また、経路設定手段83は、(b)に示すように複数のVICSリンク(最小経路データ)を変換した自経路探索用データを基に経路探索を行なう経路探索手段831と、道路上でVICSリンクが連続していない場合にその不連続区間を地図表示用データベース及び経路探索用データベース(以下、データベース300)の経路探索用データを基に補間しVICSリンク間を補間結合する経路補間手段832を有している。 【0041】(ニ) VICSデータ取得時の経路探索動作以下、経路誘導手段80による経路探索動作について図9〜図11を基に説明する。図9は2次メッシュに表示されたVICSリンクの一例であり、2次メッシュ90で車の現在位置がノードBにある場合に、通常の経路探索計算ではB→A→D→F→I→K→N→Oが最短距離として得る場合に、ノードA→B間が工事で通行止め、ノードN→O間で交通渋滞のため、B点で受信したVICSデータから経路の最小データとして5つのVICSリンクV1−1〜V1−5を取得した例を示す(図9で点線の矢印はVICSリンクを示す)。 【0042】また、図10は図9のVICSリンクを例とした経路変換テーブルデータの説明図であり、図3に示したような経路変換テーブルファイルを用いて取得したVICSリンクV1−1〜V1−5に対応する自経路探索用データを表示したものである。図9で、VICSリンクV1−1は2つの自経路探索用データB→C、C→Eから構成され、VICSリンクV1−2は1つの自経路探索用データE→Dから構成され、VICSリンクV1−3は2つの自経路探索用データD→F、F→Iから構成され、VICSリンクV1−4は2つの自経路探索用データK→L、L→Mから構成され、VICSリンクV1−5は1つの自経路探索用データM→Oから構成されていることが示されている。また、この例でVICSリンクV1−3とV1−4とは連続していない。 【0043】(ホ) 動作例図11はVICSデータ受信時の経路誘導手段80に基づくナビゲーション装置100の動作例を示すフローチャートであり、図2のプロセスP3(経路探索処理)以降のプロセスP4、P5に相当する部分の詳細な動作例を示す(図11のステップS1、S2の動作はプロセスP4に、ステップS3〜S14の動作はプロセスP5に相当する。また、ステップS3〜S5の動作はVICSデータ変換手段72の動作に相当し、ステップS6〜S14の動作は経路設定手段73の動作に相当する。 【0044】ステップS1:(VICSデータ取得判定) 制御部4はFM多重受信及び処理部13によってVICSデータを取得(受信・抽出)したか否かを調べ取得した場合にはS2に遷移し、取得しない場合にはP8(図2)に遷移する。 【0045】ステップS2:(VICSリンクの取得) 制御部4は取得したVICSデータ(VICSリンク番号)を取得し、メモリ6(DRAM)に保持し、カウンタの値iを「1」としてS3に遷移する(図9の例では5本のVICSリンクV1−1〜V1−5が取得されることとなる)。 【0046】ステップS3:(VICSリンクの変換(1)) 制御部4は図3に示したような経路変換テーブルファイルを参照(検索)して上記ステップS2で取得したVICSリンクのうちi番目のVICSリンクを自経路探索用データに変換する(図9の例ではi=1とすると、変換対象のVICSリンクはV1−1となり、それが2つの自経路探索データB→C、C→Eに変換されることとなる)。 【0047】ステップS4:(VICSリンクの変換(2)) 次に制御部4は同様に経路変換テーブルファイルを参照して上記ステップS2で取得したVICSリンクのうちi+1番目のVICSリンクを自経路探索用データに変換する(図9の例ではi=1とすると、変換対象のVICSリンクはV1−2となり、それが1つの自経路探索データE→Dに変換されることとなる)。 【0048】ステップS5(リンクL1の抽出) 制御部4は上記ステップS3での変換により取得した自経路探索用データのうち最後のリンクの自経路探索用データ(リンクL1)を抽出する。この場合、変換により取得された自経路探索用データが1個の場合にはリンクL1=取得された自経路探索用データとなる(図9及び図10の例では、ステップS3で取得された2つの自経路探索データB→C、C→EのうちのC→EがリンクL1として抽出される)。 【0049】ステップS6(リンクL2の抽出) 制御部4は上記ステップS4での変換により取得した自経路探索用データのうち最後のリンクの自経路探索用データ(リンクL2)を抽出する。この場合、変換により取得された自経路探索用データが1個の場合にはリンクL2=取得された自経路探索用データとなる(図9及び図10の例では、ステップS4で取得された1つの自経路探索データE→DがリンクL2として抽出される)。 【0050】ステップS7:(リンクL1とリンクL2の経路探索) 制御部4は上記ステップS5で抽出したリンクL1を出発地リンク、ステップS6で抽出したリンクL2を目的地リンクとして経路探索を行なう。これによりi番目のVICSリンクとi+1番目のVICSリンクに最も近い自リンク(自経路探索用データ)から構成された経路を得ることができる。 【0051】ステップS8:(VICSリンクの連続/不連続の検出) 上記ステップS7の経路探索により、リンクL1に対応するVICSリンクとリンクL2に対応するVICSリンクが連続していれば、最小コストとなる経路はリンクL1とリンクL2が連続する経路となる。従って、リンクL1とリンクL2が連続しない場合にはリンクL1に対応するVICSリンクとリンクL2に対応するVICSリンクは不連続であることが判る(図9の例でi=1の場合にはVICSリンクV1−1とVICSリンクV1−2の区間が連続していれば最小コストとなる経路は交通規制等がない限り、図10に示すC→E、E→Dとなる)。これにより制御部4はVICSリンクの連続性が検出された場合にはステップS9に遷移し、不連続の場合にはステップS11の経路補間処理に遷移する。 【0052】ステップS9:(重複リンクの有無判定) ステップS3〜S13が一巡してカウンタの値iが2以上になった場合に上記ステップS7でのi番目のVICSリンクとi+1番目のVICSリンクの経路探索(即ち、リンクL1とリンクL2の経路探索)の結果を結合しようとする場合に、i番目かi+1番目のいずれかの自経路探索用データが1つしかないと各VICSリンクの結合時にその自経路探索データが重複する(以下、このような経路を重複リンクという)ので、制御部4は重複リンク存在の有無を判定して重複リンクが存在する場合にはステップS10に遷移し、そうでない場合にはステップS11に遷移する。 【0053】例えば、図9及び図11の例で、ステップS3〜S13が一巡して上記ステップS4でVICSリンクV1−3を変換して2つの自経路変換データD→F、F→Iを取得し、ステップS5でVICSリンクV1−2からリンクL1(E→D)を抽出し、ステップS6でVICSリンクV1−3からリンクL2(D→F)を抽出してステップS7で経路探索を行なった場合に得られるVICSリンクV1−2とV1−3の経路はE→D、D→Fとなり、一巡目の経路探索で得られたVICSリンクV1−1とV1−2の経路C→E、E→Dと結合した場合に経路E→Dが重複し重複リンクが生じる。 【0054】ステップS10:(重複リンクの除外) 制御部4は上記ステップS9で重複リンクの存在を検出したときはその重複リンクを除外してステップS12に遷移する。 【0055】ステップS11:(経路補間処理) 上記ステップS8でi番目のVICSリンクとi+1番目のVICSリンクの不連続性が検出された場合には、データベース300を参照(検索)して、リンクL1の終点ノードを出発点とし、リンクL2の出発ノードを目的地点とする経路探索を行なってi番目のVICSリンクとi+1番目のVICSリンクを繋ぐ自経路を得てステップS12に遷移する。例えば、図9及び図10の例では、VICSリンクV1−3とV1−4は不連続であるが、リンクL1(F→I)の終点ノードIを出発点とし、リンクL2(K→L)の出発ノードKを目的点として経路探索を行なって補間経路(I→K)を取得することができる。 【0056】ステップS12:(経路の結合及び保持) 制御部4は上記ステップS10及びS11で得た各VICSリンクを繋ぐ経路を順次結合してメモリ6に保持(記憶)する。これにより不連続区間があっても各VICSリンクを繋ぐ経路を得ることができる。 【0057】ステップS13:(取得したVICSデータの終了判定) 制御部4はS2で取得したj個のVICSデータについて上記ステップS3からS12の処理を終了したかをカウンタの値iから判定し、i>j−1の場合には図2のプロセスP6に遷移して誘導表示(又は音声出力)による誘導を行なう。また、i≦j−1の場合にはカウンタに1を加えてステップS4に遷移する。 【0058】上述のステップS4〜S13を繰り返すことにより外部から与えられた経路(図9及び図10の例では、VICSリンクV1−1〜V1−5)を自リンク(自経路探索用データB→C、C→E、E→D、D→F、F→I、I→K、K→L、L→M、M→O)で置き換えることができる。この場合、外部から与えられた経路が連続しており、その経路通り通行可能であれば外部から与えられる経路通りの誘導を行なうことができる。また、外部から与えられる経路が図9のV1−3、V1−4のように不連続な場合でもステップS11でその区間を補なった経路を作成することができる。すなわち、本発明によれば外部から与えられるデータを受信した場合にそれを自経路探索用データに変換して誘導経路を作成できるので、外部から与えられる経路に誘導情報がなくても従来と同様の経路誘導を行なうことができる。 【0059】<実施例2>実施例1では外部から与えられる経路を受信すると、それらをメモリに取り込み、それらを自経路変換テーブルファイルを用いて1度に自経路探索用データに変換したが(図11:ステップS1、S2)、外部から与えられる経路が多くなればなるほどそれら全てを1度に自経路探索データに変換すると処理時間がかかり過ぎたり、自経路探索用データを保持(一時記憶)するためのメモリ容量が必要となり、最大容量を予測して領域確保を行なっておく必要が生じてメモリの使用効率を低下させる場合があるので、本実施例ではこのような不都合を防止し、外部からの経路を受信した際に、高速且つ小容量のメモリで自経路探索用データへの変換を可能とする経路変換方法について、実施例1と同様にVICSデータ(VICSリンク)を外部から与えられる経路の例にして説明する。 【0060】(あ) 経路誘導手段の構成図12は経路誘導手段80’の構成例を示すブロック図であり、経路誘導手段80’は図8に示した経路誘導手段80に、取得したVICSリンクの中から当面の誘導経路の探索に必要なVICSリンクのみを自経路探索データに変換するようにするデータ抽出手段85を付加した構成をなす。 【0061】(い) VICSデータ取得時の経路作成及び誘導動作以下、経路誘導手段80による経路誘導動作について図13及び図14を基に説明する。図13は、経路変換処理を高速化する方法の説明図であり、図14はこの方法を適用したVICSデータ受信時のナビゲーション装置の動作例を示すフローチャートである。 【0062】まず、図11のステップS2で取得したVICSリンクが図13に示すようにVICSリンクi、VICSリンクi+1、VICSリンクi+2・・・である場合にVICSデータ受信直後には図8のステップS3、S4で示したようにVICSリンクi、VICSi+1について自経路変換データを取得し、ステップS5、S6のリンクL1、リンクL2の抽出動作を経てステップS6でVICSリンクiとVICSリンクi+1間の経路探索を行ない、ステップS8からS10(又は、ステップS8からS11)を経てステップS12でVICSリンクiとVICSリンクi+1の探索経路を(不連続の場合は補間区間も含めて)メモリ6に記録した後、下記ステップS13’〜16’の動作を実行して走行中の区間がVICSリンク(例えば、リンクi)の場合は、そのリンク(i)の経路をメモリから消去し次のVICSリンク(i+1)と更にその次のVICSリンクの自経路探索用データを取得して経路探索を行なえるようにする。なお、下記ステップ中ステップS14’〜S16’はVICSデータ85の動作に相当する。 【0063】ステップS13’:(VICSリンクに基づく経路誘導) 制御部4はメモリ6に保持(記憶)された経路を取り出して経路誘導を行なう。この場合、誘導される道路は現在走行中のVICSリンクに対応する経路とその次のVICSリンクに対応する経路となる。 【0064】ステップS14’:(走行位置とVICSリンクの比較判定) 制御部4は図2のプロセスP2で決定された自車位置と現在走行中の経路の座標を比較し、自車位置がi+1番目のVICSリンクを走行中であることを検出した場合にはステップS15’に遷移しそうでない場合はステップS13’に戻って経路誘導を実行する。 【0065】ステップS15’:(自経路探索用データの消去) 制御部4はi番目のVICSリンクに対応する自経路用探索データをメモリ6から消去する。 【0066】ステップS16’:(取得したVICSデータの終了判定) 制御部4は図8のステップS2で取得したj個のVICSデータについて上記ステップS3からステップS12の処理を終了したかをカウンタの値iから判定し、i>j−1の場合には図2のプロセスP2に戻って自車の現在位置決定処理を行ない、i≦j−1の場合にはカウンタに1を加えて図8のステップS4に遷移する。 【0067】図8のステップS4〜S12、図12のステップS13’〜S16’を繰り返すことにより外部から与えられた経路(図13の例では、VICSリンクi,VICSリンクi+1,VICSリンクi+2,VICSリンクi+3・・・について、自車がVICSリンクiを走行中はVICSリンクi+1とVICSリンクi+2を変換した自経探索用データで経路探索を行ってメモリに記憶し、VICSリンクiとVICSリンクi+1について経路誘導を行なう。また、自車がVICSリンクi+1を走行中はVICSリンクiに対応する自経路探索用データを消去してからVICSリンクi+2を変換した自経探索用データをメモリ6に記憶するようにして、VICSリンクi+1とVICSリンクi+2の自経路変換用データからそれらの経路探索を行なって経路誘導を行なうようにする。同様に、自車がVICSリンクi+2を走行中はVICSリンクi+1に対応する自経路探索用データを消去してからVICSリンクi+3を変換した自経探索用データをメモリ6に記憶するようにして、VICSリンクi+2とVICSリンクi+3の自経路変換用データからそれらの経路探索を行なって経路誘導を行なうようにする。このような動作を受信したVICSデータの個数j−1回繰り返して受信したVICSリンクの全てについて繰り返すことができる。 【0068】上記構成により、外部からの経路の受信直後にその全てを変換し、取得した自経路探索用データを2つの経路の自経路探索データ以外はメモリに記憶しておく必要がないのでメモリ効率が向上する。また、変換動作が分散されるので個々のVICSリンクに対応する経路の誘導を高速に行なうことができる。また、容量の大きなメモリを備えたナビゲーション装置では、変換後の自経路探索用データを消去するステップ(S15’)を不要とすることができより高速化を図ることができる。また、変換に時間がかからない場合には図2のステップS2の変換動作を並列的に行なうようにして高速化することもできる。以上本発明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能であることはいうまでもない。 【0069】 【発明の効果】以上説明したように、第1の発明のナビゲーション装置によれば、車輛外から得た経路情報を自経路探索用データに変換して経路設定を行なうので、誘導情報を備えていない経路情報に基づいた経路誘導を行なうことができる。 【0070】また、第2の発明のナビゲーション装置は上記第1の発明の効果に加えて、自車付近の経路情報を自経路探索用データに変換して経路誘導を行なうので、経路情報の変換時間が分散されて経路誘導までの処理時間が短くなり、経路誘導を高速に行なえる。 【0071】また、第3の発明のナビゲーション装置は、経路情報としてVICSリンク情報を用いて上記第1及び第2の発明と同様の効果を得ることができる。 【0072】また、第4の発明のナビゲーション装置は、上記第1及び第2の発明の効果に加えて、経路情報に対応した自経路探索用データを関連付けた手段を用いて変換するので、変換処理が簡単となり高速に変換を行なうことができる。 【0073】また、第5の発明のナビゲーション装置は、上記第1及び第2の効果に加えて、経路情報に不連続区間がある場合でもその区間を自経路探索用データで補う経路補間手段を備えているので、取得した経路情報を基に正確な経路誘導を行なうことができる。 【0074】また第6の発明のナビゲーション装置は、上記第2の発明の効果に加えて、自車位置を含む経路情報に対応する自経路探索データを消去するので、メモリ容量を節約できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001487 【氏名又は名称】クラリオン株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年7月12日(1999.7.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100072383 【弁理士】 【氏名又は名称】永田 武三郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−21377(P2001−21377A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月26日(2001.1.26) |
| 【出願番号】 |
特願平11−197381 |
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