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【発明の名称】 ナビゲーションシステム、経路再検索方法及び記録媒体
【発明者】 【氏名】金田 真生

【要約】 【課題】誘導経路から逸脱した際に、適切な経路を再検索することのできるナビゲーションシステムを提供することである。

【解決手段】逸脱判定部31は、逸脱を検出すると、逸脱情報を生成して連続回数判定部32に供給する。連続回数判定部32は、連続検索回数に従って、新たな誘導経路等の検索を再検索部33に依頼する再検索依頼情報を生成して再検索部33に供給する。再検索部33は、現在地から目的地までの新たな誘導経路等をCD−ROM4に記憶された道路網情報から検索し、検索した誘導経路等を誘導経路記憶部35等に記憶する。誘導部34は、誘導経路情報を誘導経路記憶部35等から取得し、新たな誘導経路等を表示部6に表示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】現在地が、所定の出発地から目的地までの進むべき道筋を定めた誘導経路上から逸脱したことを検出する逸脱検出手段と、前記逸脱検出手段により逸脱が検出されると、経路の再検索が連続して行われた回数を取得する検索回数取得手段と、前記検索回数取得手段が取得した回数に従って、少なくとも現在地から誘導経路上までの進むべき復帰経路、及び、現在地から目的地までの進むべき誘導経路のいずれかの経路を再検索する経路再検索手段と、前記経路再検索手段により検索された経路を表示する表示手段と、を備えることを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項2】現在地が、所定の出発地から目的地までの進むべき道筋を定めた誘導経路上から逸脱したことを検出する逸脱検出手段と、前記逸脱検出手段により逸脱が検出されると、経路の再検索が連続して行われた回数を取得する検索回数取得手段と、前記検索回数取得手段が取得した回数が予め定められた回数以内の場合に、現在地から誘導経路上までの進むべき復帰経路を再検索する復帰経路再検索手段と、前記検索回数取得手段が取得した回数が予め定められた回数を超えている場合に、現在地から目的地までの進むべき誘導経路を再検索する誘導経路再検索手段と、前記復帰経路再検索手段及び前記誘導経路再検索手段のいずれかにより検索された経路を表示する表示手段と、を備えることを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項3】前記復帰経路再検索手段は、前記検索回数取得手段が取得した回数に従って、少なくとも現在地から誘導経路上までの最短の復帰経路、及び、現在地から誘導経路上の所定の中間地点までの復帰経路のいずれかの復帰経路を再検索する、ことを特徴とする請求項2に記載のナビゲーションシステム。
【請求項4】所定の道路網情報を予め記憶する道路網情報記憶手段と、経路の再検索が連続して行われた回数を記憶する連続回数記憶手段と、所定の出発地から目的地までの進むべき道筋を定めた誘導経路を記憶する誘導経路記憶手段と、現在地が、前記誘導経路記憶手段に記憶された誘導経路上から逸脱したことを検出する逸脱検出手段と、前記逸脱検出手段により逸脱が検出されると、前記連続回数記憶手段に記憶された回数を取得する検索回数取得手段と、前記検索回数取得手段が取得した回数が予め定められた回数以内の場合に、現在地から誘導経路上までの進むべき復帰経路を前記道路網情報記憶手段から再検索する復帰経路再検索手段と、前記検索回数取得手段が取得した回数が予め定められた回数を超えている場合に、現在地から目的地までの進むべき誘導経路を前記道路網情報記憶手段から再検索する誘導経路再検索手段と、前記復帰経路再検索手段及び前記誘導経路再検索手段のいずれかにより検索された経路を表示する表示手段と、を備えることを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項5】前記復帰経路再検索手段は、復帰経路を再検索すると共に前記連続回数記憶手段に記憶された回数を増加させ、前記誘導経路再検索手段は、誘導経路を再検索すると共に前記連続回数記憶手段に記憶された回数を初期値に戻す、ことを特徴とする請求項4に記載のナビゲーションシステム。
【請求項6】現在地が、所定の出発地から目的地までの進むべき道筋を定めた誘導経路上から逸脱したことを検出する逸脱検出ステップと、前記逸脱検出ステップにて逸脱が検出されると、経路の再検索が連続して行われた回数を取得する検索回数取得ステップと、前記検索回数取得ステップにて取得された回数に従って、少なくとも現在地から誘導経路上までの進むべき復帰経路、及び、現在地から目的地までの進むべき誘導経路のいずれかの経路を再検索する経路再検索ステップと、前記経路再検索ステップにて検索された経路を所定の画面に表示する表示ステップと、を備えることを特徴とする経路再検索方法。
【請求項7】現在地が、所定の出発地から目的地までの進むべき道筋を定めた誘導経路上から逸脱したことを検出する逸脱検出ステップと、前記逸脱検出ステップにて逸脱が検出されると、経路の再検索が連続して行われた回数を取得する検索回数取得ステップと、前記検索回数取得ステップにて取得された回数が予め定められた回数以内の場合に、現在地から誘導経路上までの進むべき復帰経路を再検索する復帰経路再検索ステップと、前記検索回数取得ステップにて取得された回数が予め定められた回数を超えている場合に、現在地から目的地までの進むべき誘導経路を再検索する誘導経路再検索ステップと、前記復帰経路再検索ステップ及び前記誘導経路再検索ステップのいずれかにより検索された経路を所定の画面に表示する表示ステップと、を備えることを特徴とする経路再検索方法。
【請求項8】前記復帰経路再検索ステップは、前記検索回数取得ステップにて取得された回数に従って、少なくとも現在地から誘導経路上までの最短の復帰経路、及び、現在地から誘導経路上の所定の中間地点までの復帰経路のいずれかの復帰経路を再検索する、ことを特徴とする請求項7に記載の経路再検索方法。
【請求項9】現在地が、所定の出発地から目的地までの進むべき道筋を定めた誘導経路上から逸脱したことを検出する逸脱検出ステップと、前記逸脱検出ステップにて逸脱が検出されると、経路の再検索が連続して行われた回数を取得する検索回数取得ステップと、前記検索回数取得ステップにて取得された回数に従って、少なくとも現在地から誘導経路上までの進むべき復帰経路、及び、現在地から目的地までの進むべき誘導経路のいずれかの経路を再検索する経路再検索ステップと、前記経路再検索ステップにて検索された経路を所定の画面に表示する表示ステップとを有する経路再検索方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項10】現在地が、所定の出発地から目的地までの進むべき道筋を定めた誘導経路上から逸脱したことを検出する逸脱検出ステップと、前記逸脱検出ステップにて逸脱が検出されると、経路の再検索が連続して行われた回数を取得する検索回数取得ステップと、前記検索回数取得ステップにて取得された回数が予め定められた回数以内の場合に、現在地から誘導経路上までの進むべき復帰経路を再検索する復帰経路再検索ステップと、前記検索回数取得ステップにて取得された回数が予め定められた回数を超えている場合に、現在地から目的地までの進むべき誘導経路を再検索する誘導経路再検索ステップと、前記復帰経路再検索ステップ及び前記誘導経路再検索ステップのいずれかにより検索された経路を所定の画面に表示する表示ステップとを有する経路再検索方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、誘導経路から逸脱した際に、適切な経路を再検索することのできるナビゲーションシステム、経路再検索方法及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のナビゲーションシステムは、例えば、ナビゲーションシステムを搭載した車両(以下、「自車」という。)の出発地から目的地までの誘導経路を検索し、検索した誘導経路を地図情報(道路情報)と共に所定の画面に表示する。そして、ナビゲーションシステムは、自車の現在位置を示すシンボルをこれら誘導経路等と合成して表示する。これにより、利用者は、誘導経路に沿うように自車を運転することにより、目的地まで容易に到達することができる。
【0003】最近では、自車が誘導経路上から逸脱した際に、現在地から誘導経路に戻るための復帰経路を再検索する経路再検索処理を自動的に行い、検索された復帰経路を誘導経路と併せて表示するナビゲーションシステムも知られている。以下、従来のナビゲーションシステムが行う経路再検索処理の一例について、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0004】ナビゲーションシステムは、所定のGPS(Global Positioning System)ユニットにより、GPS衛星から送られる衛星電波を受信し、自車の現在位置を取得する(ステップS101)。ナビゲーションシステムは、取得した自車の現在位置に従って、誘導経路を逸脱したか否かを判別する(ステップS102)。ナビゲーションシステムは、誘導経路を逸脱していないと判別した場合、後述のステップS105に処理を進める。
【0005】一方、ナビゲーションシステムは、誘導経路を逸脱したと判別した場合、現在地から誘導経路に戻るための最短の復帰経路を再検索する(ステップS103)。ナビゲーションシステムは、検索された復帰経路を誘導経路と併せて所定の画面上に表示する(ステップS104)。ナビゲーションシステムは、目的地に到着するまで、上述の処理を繰り返す(ステップS105)。
【0006】このような経路再検索処理により、例えば、利用者が道を間違えて誘導経路から逸脱してしまった場合でも、ナビゲーションシステムは、現在地から誘導経路に戻るための復帰経路を再検索し、検索により得た復帰経路を誘導経路と併せて所定の画面に表示する。このため、利用者は、自車が誘導経路から逸脱した際に、ナビゲーションシステムが再検索した復帰経路に沿って、自車を運転することにより、誘導経路に復帰させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のナビゲーションシステムは、上述のように、自車が誘導経路上から逸脱した場合、誘導経路に戻るための最短の復帰経路を無条件に検索する。そして、自車が復帰経路を通り、誘導経路上に復帰するまで、逐次、誘導経路に戻るための復帰経路を検索し続ける。このため、図8(a)に示すように、利用者が意図して誘導経路を外れて他の経路に自車を進めている場合であっても、図8(b)に示すように、誘導経路に戻るための最短の復帰経路が逐次検索されて表示される。この場合、自車が誘導経路からある程度離れているため、誘導経路に戻るよりも、他の経路を通り直接目的地に向かった方が、走行距離が短くなる。すなわち、利用者が意図して誘導経路を外れて自車を進めている場合に、適切な経路を検索できないという問題があった【0008】この発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、誘導経路から逸脱した際に、適切な経路を再検索することのできるナビゲーションシステム、経路再検索方法及び記録媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るナビゲーションシステムは、現在地が、所定の出発地から目的地までの進むべき道筋を定めた誘導経路上から逸脱したことを検出する逸脱検出手段と、前記逸脱検出手段により逸脱が検出されると、経路の再検索が連続して行われた回数を取得する検索回数取得手段と、前記検索回数取得手段が取得した回数に従って、少なくとも現在地から誘導経路上までの進むべき復帰経路、及び、現在地から目的地までの進むべき誘導経路のいずれかの経路を再検索する経路再検索手段と、前記経路再検索手段により検索された経路を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】この発明によれば、逸脱検出手段は、現在地が、所定の出発地から目的地までの進むべき道筋を定めた誘導経路上から逸脱したことを検出する。検索回数取得手段は、逸脱検出手段により逸脱が検出されると、経路の再検索が連続して行われた回数を取得する。経路再検索手段は、検索回数取得手段が取得した回数に従って、少なくとも現在地から誘導経路上までの進むべき復帰経路、及び、現在地から目的地までの進むべき誘導経路のいずれかの経路を再検索する。すなわち、経路再検索手段は、検索回数取得手段が取得した回数により、誘導経路からの逸脱が利用者の意図するものかどうかを判別し、復帰経路又は誘導経路を再検索する。表示手段は、経路再検索手段により検索された経路を表示する。この結果、利用者が意図的に誘導経路から逸脱した際に、適切な経路を再検索することができる。
【0011】上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係るナビゲーションシステムは、現在地が、所定の出発地から目的地までの進むべき道筋を定めた誘導経路上から逸脱したことを検出する逸脱検出手段と、前記逸脱検出手段により逸脱が検出されると、経路の再検索が連続して行われた回数を取得する検索回数取得手段と、前記検索回数取得手段が取得した回数が予め定められた回数以内の場合に、現在地から誘導経路上までの進むべき復帰経路を再検索する復帰経路再検索手段と、前記検索回数取得手段が取得した回数が予め定められた回数を超えている場合に、現在地から目的地までの進むべき誘導経路を再検索する誘導経路再検索手段と、前記復帰経路再検索手段及び前記誘導経路再検索手段のいずれかにより検索され経路を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】この発明によれば、逸脱検出手段は、現在地が、所定の出発地から目的地までの進むべき道筋を定めた誘導経路上から逸脱したことを検出する。検索回数取得手段は、逸脱検出手段により逸脱が検出されると、経路の再検索が連続して行われた回数を取得する。復帰経路再検索手段は、検索回数取得手段が取得した回数が予め定められた回数以内の場合に、現在地から誘導経路上までの進むべき復帰経路を再検索する。誘導経路再検索手段は、検索回数取得手段が取得した回数が予め定められた回数を超えている場合に、現在地から目的地までの進むべき誘導経路を再検索する。すなわち、誘導経路再検索手段は、検索回数取得手段が取得した回数が所定回数を超えている場合に、誘導経路からの逸脱が利用者の意図するものとして誘導経路を再検索する。表示手段は、復帰経路再検索手段及び誘導経路再検索手段のいずれかにより検索された経路を表示する。この結果、利用者が意図的に誘導経路から逸脱した際に、適切な経路を再検索することができる。
【0013】前記復帰経路再検索手段は、前記検索回数取得手段が取得した回数に従って、少なくとも現在地から誘導経路上までの最短の復帰経路、及び、現在地から誘導経路上の所定の中間地点までの復帰経路のいずれかの復帰経路を再検索してもよい。この場合、誘導経路からの逸脱が利用者の意図するものでないとしても、検索回数取得手段が取得した回数に応じて、適切な復帰経路を再検索することができる。
【0014】上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係るナビゲーションシステムは、所定の道路網情報を予め記憶する道路網情報記憶手段と、経路の再検索が連続して行われた回数を記憶する連続回数記憶手段と、所定の出発地から目的地までの進むべき道筋を定めた誘導経路を記憶する誘導経路記憶手段と、現在地が、前記誘導経路記憶手段に記憶された誘導経路上から逸脱したことを検出する逸脱検出手段と、前記逸脱検出手段により逸脱が検出されると、前記連続回数記憶手段に記憶された回数を取得する検索回数取得手段と、前記検索回数取得手段が取得した回数が予め定められた回数以内の場合に、現在地から誘導経路上までの進むべき復帰経路を前記道路網情報記憶手段から再検索する復帰経路再検索手段と、前記検索回数取得手段が取得した回数が予め定められた回数を超えている場合に、現在地から目的地までの進むべき誘導経路を前記道路網情報記憶手段から再検索する誘導経路再検索手段と、前記復帰経路再検索手段及び前記誘導経路再検索手段のいずれかにより検索された経路を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0015】この発明によれば、道路網情報記憶手段は、例えば、道路セグメント等からなる道路網情報を予め記憶する。連続回数記憶手段は、経路の再検索が連続して行われた回数を記憶する。誘導経路記憶手段は、所定の出発地から目的地までの進むべき道筋を定めた誘導経路を記憶する。逸脱検出手段は、現在地が、誘導経路記憶手段に記憶された誘導経路上から逸脱したことを検出する。検索回数取得手段は、逸脱検出手段により逸脱が検出されると、連続回数記憶手段に記憶された回数を取得する。復帰経路再検索手段は、検索回数取得手段が取得した回数が予め定められた回数以内の場合に、現在地から誘導経路上までの進むべき復帰経路を道路網情報記憶手段から再検索する。誘導経路再検索手段は、検索回数取得手段が取得した回数が予め定められた回数を超えている場合に、現在地から目的地までの進むべき誘導経路を道路網情報記憶手段から再検索する。すなわち、誘導経路再検索手段は、検索回数取得手段が取得した回数が所定回数を超えている場合に、誘導経路からの逸脱が利用者の意図するものとして誘導経路を再検索する。表示手段は、復帰経路再検索手段及び誘導経路再検索手段のいずれかにより検索された経路を表示する。この結果、利用者が意図的に誘導経路から逸脱した際に、適切な経路を再検索することができる。
【0016】前記復帰経路再検索手段は、復帰経路を再検索すると共に前記連続回数記憶手段に記憶された回数を増加させ、前記誘導経路再検索手段は、誘導経路を再検索すると共に前記連続回数記憶手段に記憶された回数を初期値に戻してもよい。
【0017】上記目的を達成するため、本発明の第4の観点に係る経路再検索方法は、現在地が、所定の出発地から目的地までの進むべき道筋を定めた誘導経路上から逸脱したことを検出する逸脱検出ステップと、前記逸脱検出ステップにて逸脱が検出されると、経路の再検索が連続して行われた回数を取得する検索回数取得ステップと、前記検索回数取得ステップにて取得された回数に従って、少なくとも現在地から誘導経路上までの進むべき復帰経路、及び、現在地から目的地までの進むべき誘導経路のいずれかの経路を再検索する経路再検索ステップと、前記経路再検索ステップにて検索された経路を所定の画面に表示する表示ステップと、を備えることを特徴とする。
【0018】この発明によれば、逸脱検出ステップは、現在地が、所定の出発地から目的地までの進むべき道筋を定めた誘導経路上から逸脱したことを検出する。検索回数取得ステップは、逸脱検出ステップにて逸脱が検出されると、経路の再検索が連続して行われた回数を取得する。経路再検索ステップは、検索回数取得ステップにて取得された回数に従って、少なくとも現在地から誘導経路上までの進むべき復帰経路、及び、現在地から目的地までの進むべき誘導経路のいずれかの経路を再検索する。すなわち、経路再検索ステップは、検索回数取得ステップにて取得された回数により、誘導経路からの逸脱が利用者の意図するものかどうかを判別し、復帰経路又は誘導経路を再検索する。表示ステップは、経路再検索ステップにて検索された経路を所定の画面に表示する。この結果、利用者が意図的に誘導経路から逸脱した際に、適切な経路を再検索することができる。
【0019】上記目的を達成するため、本発明の第5の観点に係る経路再検索方法は、現在地が、所定の出発地から目的地までの進むべき道筋を定めた誘導経路上から逸脱したことを検出する逸脱検出ステップと、前記逸脱検出ステップにて逸脱が検出されると、経路の再検索が連続して行われた回数を取得する検索回数取得ステップと、前記検索回数取得ステップにて取得された回数が予め定められた回数以内の場合に、現在地から誘導経路上までの進むべき復帰経路を再検索する復帰経路再検索ステップと、前記検索回数取得ステップにて取得された回数が予め定められた回数を超えている場合に、現在地から目的地までの進むべき誘導経路を再検索する誘導経路再検索ステップと、前記復帰経路再検索ステップ及び前記誘導経路再検索ステップのいずれかにより検索された経路を所定の画面に表示する表示ステップと、を備えることを特徴とする。
【0020】この発明によれば、逸脱検出ステップは、現在地が、所定の出発地から目的地までの進むべき道筋を定めた誘導経路上から逸脱したことを検出する。検索回数取得ステップは、逸脱検出ステップにて逸脱が検出されると、経路の再検索が連続して行われた回数を取得する。復帰経路再検索ステップは、検索回数取得ステップにて取得された回数が予め定められた回数以内の場合に、現在地から誘導経路上までの進むべき復帰経路を再検索する。誘導経路再検索ステップは、検索回数取得ステップにて取得された回数が予め定められた回数を超えている場合に、現在地から目的地までの進むべき誘導経路を再検索する。すなわち、誘導経路再検索ステップは、検索回数取得ステップにて取得された回数が所定回数を超えている場合に、誘導経路からの逸脱が利用者の意図するものとして誘導経路を再検索する。表示ステップは、復帰経路再検索ステップ及び誘導経路再検索ステップのいずれかにより検索された経路を所定の画面に表示する。この結果、利用者が意図的に誘導経路から逸脱した際に、適切な経路を再検索することができる。
【0021】前記復帰経路再検索ステップは、前記検索回数取得ステップにて取得された回数に従って、少なくとも現在地から誘導経路上までの最短の復帰経路、及び、現在地から誘導経路上の所定の中間地点までの復帰経路のいずれかの復帰経路を再検索してもよい。この場合、誘導経路からの逸脱が利用者の意図するものでないとしても、検索回数取得ステップにて取得された回数に応じて、適切な復帰経路を再検索することができる。
【0022】上記目的を達成するため、本発明の第6の観点に係る記録媒体は、現在地が、所定の出発地から目的地までの進むべき道筋を定めた誘導経路上から逸脱したことを検出する逸脱検出ステップと、前記逸脱検出ステップにて逸脱が検出されると、経路の再検索が連続して行われた回数を取得する検索回数取得ステップと、前記検索回数取得ステップにて取得された回数に従って、少なくとも現在地から誘導経路上までの進むべき復帰経路、及び、現在地から目的地までの進むべき誘導経路のいずれかの経路を再検索する経路再検索ステップと、前記経路再検索ステップにて検索された経路を所定の画面に表示する表示ステップとを有する経路再検索方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録する。
【0023】上記目的を達成するため、本発明の第7の観点に係る記録媒体は、現在地が、所定の出発地から目的地までの進むべき道筋を定めた誘導経路上から逸脱したことを検出する逸脱検出ステップと、前記逸脱検出ステップにて逸脱が検出されると、経路の再検索が連続して行われた回数を取得する検索回数取得ステップと、前記検索回数取得ステップにて取得された回数が予め定められた回数以内の場合に、現在地から誘導経路上までの進むべき復帰経路を再検索する復帰経路再検索ステップと、前記検索回数取得ステップにて取得された回数が予め定められた回数を超えている場合に、現在地から目的地までの進むべき誘導経路を再検索する誘導経路再検索ステップと、前記復帰経路再検索ステップ及び前記誘導経路再検索ステップのいずれかにより検索された経路を所定の画面に表示する表示ステップとを有する経路再検索方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録する。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態にかかるナビゲーションシステムについて、以下図面を参照して説明する。
【0025】図1は、この発明の実施の形態に適用されるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図である。このシステムは、GPSアンテナ1と、GPSモジュール2と、処理制御部3と、CD−ROM4と、操作部5と、表示部6とを備える。このナビゲーションシステムは、例えば、自動車等の車両に搭載され、現在地から目的地までの進むべき道筋を示す誘導経路等を地図情報と併せて表示することにより、利用者を目的地まで適切に誘導する。以下、ナビゲーションシステムを搭載した車両のことを「自車」という。
【0026】GPS(Global Positioning System)アンテナ1は、ヘリカル型アンテナ、誘電体アンテナ、パッチ型平面アンテナ等からなり、所定のGPS衛星が発信するスペクトラム拡散変調された衛星電波を受信する。
【0027】GPSモジュール2は、複数のGPS衛星から送信され、GPSアンテナ1が受信した衛星電波に同調し、各衛星電波をそれぞれ逆拡散復調して複数の衛星受信信号を取得する。GPSモジュール2は、取得したそれぞれの衛星受信信号に従って算出した各衛星電波の到達時間の差に基づいて、緯度、経度及び高度等からなる位置情報を生成する。GPSモジュール2は、所定のタイミング毎に、生成した位置情報を処理制御部3に供給する。
【0028】処理制御部3は、例えば、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を備えたCPU(Central Processing Unit)からなり、逸脱判定部31と、連続回数判定部32と、再検索部33と、誘導部34と、誘導経路記憶部35と、復帰経路記憶部36とを含んで構成される。
【0029】逸脱判定部31は、GPSモジュール2から取得した位置情報と誘導経路記憶部35に記憶される目的地までの誘導経路を規定する誘導経路情報とを逐次比較することにより、自車が誘導経路上から逸脱したか否かを判別する。逸脱判定部31は、自車が誘導経路上から逸脱したと判別すると、現在地や逸脱路等の情報を含んだ逸脱情報を生成して連続回数判定部32に供給する。また、逸脱判定部31は、GPSモジュール2から取得した位置情報を誘導部34に順次供給する。
【0030】連続回数判定部32は、逸脱判定部31から逸脱情報を取得すると、所定のメモリ領域に記憶されている連続検索回数に1を加算し、加算後の連続検索回数の値に応じた経路の再検索を再検索部33に指示する。例えば、連続回数判定部32は、連続検索回数の値が1の場合、現在地から誘導経路上に戻るための最短となる復帰経路の再検索を依頼する再検索依頼情報を生成する。また、連続検索回数の値が4の場合、現在地から目的地までの新たな誘導経路の再検索を依頼する再検索依頼情報を生成する。すなわち、連続回数判定部32は、所定のメモリ領域に記憶されている連続検索回数の値に従って、誘導経路からの逸脱が利用者の意図するものかどうかを判別し、復帰経路又は誘導経路の再検索を依頼する再検索依頼情報を生成する。そして、連続回数判定部32は、生成した再検索依頼情報を再検索部33に供給して、経路の再検索を指示する。
【0031】再検索部33は、連続回数判定部32から送られた再検索依頼情報を取得すると、取得した再検索依頼情報に従って、復帰経路又は誘導経路を、CD−ROM4に記憶された所定の道路網情報から検索する。再検索部33は、再検索依頼情報に従って復帰経路を検索した場合、検索した復帰経路を規定する復帰経路情報を復帰経路記憶部36に記憶する。また、新たな誘導経路を検索した場合、再検索部33は、検索した誘導経路を規定する誘導経路情報を誘導経路記憶部35に記憶する。再検索部33は、復帰経路又は誘導経路の検索を終えると、誘導部に34に検索完了情報を供給する。
【0032】誘導部34は、再検索部33から検索完了情報を取得すると、復帰経路記憶部36に記憶されている復帰経路情報、又は、誘導経路記憶部35に記憶されている誘導経路情報を取得する。誘導部34は、検索完了情報に従って復帰経路情報を取得すると、表示部6に表示されている誘導経路と併せて、取得した復帰経路情報により定まる復帰経路を表示部6に表示する。また、誘導経路情報を取得すると、誘導部34は、表示部6に表示されていた旧の誘導経路を消去して、取得した誘導経路情報により定まる新たな誘導経路を表示部6に表示する。また、誘導部34は、逸脱判定部31から順次送られる位置情報に従って、自車の現在位置を表すシンボルを誘導経路等と併せて表示部6に表示する。
【0033】誘導経路記憶部35は、再検索部33により検索された誘導経路情報を記憶する。この誘導経路情報は、CD−ROM4に記憶される道路網情報の中から検索された後述する道路セグメント等であり、現在地等から目的地までの進むべき道筋を定めた誘導経路を規定する情報である。
【0034】復帰経路記憶部36は、再検索部33により検索された復帰経路情報を記憶する。この復帰経路情報は、CD−ROM4に記憶される道路網情報の中から検索された道路セグメント等であり、現在地から誘導経路上までの復帰経路を規定する情報である。
【0035】CD−DOM4は、表示用の所定の地図情報を記憶すると共に、道路セグメント(リンク)や道路ノード等の情報からなる道路網情報を記憶する。道路セグメントは、各道路を構成する所定の区間情報であって、位置座標、距離、所要時間等から構成される。道路ノードは、交差点(分岐点)等の情報であって、位置座標、接続先道路セグメント等から構成される。
【0036】このような道路網情報の中から再検索部33により、所定の道路セグメント及び道路ノードが検索される。例えば、再検索部33は、現在地と目的地とを結ぶ誘導経路を取得する場合、これらの二点間の距離又は所要時間が最小になるような組み合わせの道路セグメント及び道路ノードを検索する。なお、CD−ROM4は、図示せぬドライバ装置を介して、再検索部33や誘導部34等に地図データ及び道路網情報を供給する。
【0037】操作部5は、所定の操作パネル等からなり、利用者による入力操作に従って、種々の情報を処理制御部3に供給する。例えば、操作部5は、利用者の操作に従って、目的地を指定する座標情報等を入力し、処理制御部3に供給する。
【0038】表示部6は、LCD(Liquid Crystal Display)又はCRT(Cathode Ray Tube)等からなり、処理制御部3からの制御に従って、地図情報、誘導経路、復帰経路、現在位置シンボル及び、目的地シンボル等を表示する。
【0039】以下、この実施の形態に係るナビゲーションシステムにおける経路再検索処理について図面を参照して説明する。この経路再検索処理は、逸脱判定部31が行う逸脱判定処理と、連続回数判定部32が行う依頼情報生成処理と、再検索部33が行う再検索処理と、誘導部34が行う誘導処理とから構成される。
【0040】まず、逸脱判定部31が行う逸脱判定処理について、図2を参照して説明する。図2は、逸脱判定処理を説明するためのフローチャートである。図2に示す逸脱判定処理は、操作部5を介して利用者から目的地が入力され、出発地点から目的地までの最初の誘導経路が検索され、この誘導経路を規定する誘導経路情報が誘導経路記憶部35に記憶された後に開始する。なお、所定のメモリ領域に記憶される連続検索回数の値には、初期値の「0」が設定されている。
【0041】まず、逸脱判定部31は、GPSモジュール2から取得した位置情報に従って、自車の現在位置を取得する(ステップS11)。逸脱判定部31は、自車が誘導経路上から逸脱しているか否かを判別する(ステップS12)。すなわち、逸脱判定部31は、自車の現在地と誘導経路記憶部35に記憶されている誘導経路情報とを比較することにより、自車が誘導経路上から逸脱したか否かを判別する。
【0042】逸脱判定部31は、自車が誘導経路上から逸脱していないと判別した場合、連続検索回数に0(初期値)をセットし(ステップS13)、後述するステップS15に処理を進める。一方、自車が誘導経路上から逸脱していると判別した場合、逸脱判定部31は、現在地や逸脱路等の情報を含んだ逸脱情報を生成して連続回数判定部32に供給する。(ステップS14)。
【0043】逸脱判定部31は、GPSモジュール2から取得した位置情報を誘導部34に供給する(ステップS15)。逸脱判定部31は、目的地に到着するまで、上述の処理を繰り返し実行する(ステップS16)。
【0044】次に、連続回数判定部32が行う依頼情報生成処理について、図3を参照して説明する。図3は、依頼情報生成処理を説明するためのフローチャートである。図3に示す依頼情報生成処理は、逸脱判定部31から逸脱情報が送られる度に開始する。
【0045】まず、連続回数判定部32は、逸脱判定部31から送られた逸脱情報を取得する(ステップS21)。連続回数判定部32は、所定のメモリ領域に記憶されている現在の連続検索回数に1を加算する(ステップS22)。
【0046】連続回数判定部32は、連続検索回数の値に応じて処理を分岐する(ステップS23)。まず、連続検索回数が1回の場合、連続回数判定部32は、現在地から誘導経路までの最短となる復帰経路の検索を再検索部33に依頼するための再検索依頼情報を生成する(ステップS24)。連続検索回数が2回の場合、連続回数判定部32は、逸脱地点から所定の距離、例えば、1km離れた誘導経路上の地点に復帰する復帰経路の検索を依頼するための再検索依頼情報を生成する(ステップS25)。
【0047】また、連続検索回数が3回の場合、連続回数判定部32は、逸脱地点から目的地までの残りの誘導経路上の中間地点に復帰する復帰経路の検索を依頼するための再検索依頼情報を生成する(ステップS26)。更に、連続検索回数が4回の場合、連続回数判定部32は、現在地から目的地までの新たな誘導経路の検索を依頼する再検索依頼情報を生成する(ステップS27)。すなわち、連続回数判定部32は、連続検索回数の値に従って、誘導経路からの逸脱が利用者の意図するものかどうかを判別し、復帰経路又は誘導経路の再検索を依頼する再検索依頼情報を生成する。
【0048】連続回数判定部32は、新たな誘導経路の検索を依頼する再検索依頼情報を生成すると、連続検索回数に0(初期値)をセットする(ステップS28)。連続回数判定部32は、生成した再検索依頼情報を再検索部33に供給する(ステップS29)。この結果、所定のメモリ領域に記憶された連続検索回数の値が少なければ、利用者が誘導経路を誤って逸脱したものとして、誘導経路に復帰するための誘導経路の検索を再検索部33に依頼し、また、連続検索回数の値が多くなると、利用者が意図的に誘導経路から逸脱したものとして、新たな誘導経路の検索を依頼する。
【0049】次に、再検索部33が行う再検索処理について、図4を参照して説明する。図4は、再検索処理を説明するためのフローチャートである。図4に示す再検索処理は、連続回数判定部32から再検索依頼情報が送られる度に開始する。
【0050】まず、再検索部33は、連続回数判定部32から送られた再検索依頼情報を取得する(ステップS31)。再検索部33は、取得した再検索依頼情報が誘導経路の検索の依頼であるか否かを判別する(ステップS32)。
【0051】再検索部33は、誘導経路の検索の依頼でない(復帰経路の検索の依頼である)と判別した場合、再検索依頼情報に従って、誘導経路の所定の地点に復帰するための復帰経路を検索する(ステップS33)。すなわち、再検索部33は、取得した再検索依頼情報に従って、現在地から最短の復帰経路、1km離れた地点に復帰する復帰経路及び、残りの誘導経路の中間地点に復帰する復帰経路のいずれかを、CD−ROM4に記憶された道路網情報から検索する。
【0052】再検索部33は、検索により取得した復帰経路を規定する復帰経路情報を復帰経路記憶部36に記憶し(ステップS34)、復帰経路の検索完了を誘導部34に通知するための検索完了情報を生成する(ステップS35)。
【0053】一方、ステップS32にて、取得した再検索依頼情報が誘導経路の検索の依頼であると判別した場合、再検索部33は、再検索依頼情報に従って、現在位置から目的地までの新たな誘導経路を検索する(ステップS36)。
【0054】再検索部33は、検索により取得した誘導経路を規定する誘導経路情報を誘導経路記憶部35に記憶し(ステップS37)、誘導経路の検索完了を誘導部34に通知するための検索完了情報を生成する(ステップS38)。再検索部33は、生成した検索完了情報を誘導部34に供給する(ステップS39)。この結果、連続検索回数の値が少なければ、誘導経路に復帰するための復帰経路を再検索し、また、連続検索回数の値が多くなると、新たな誘導経路を検索する。
【0055】次に、誘導部34が行う誘導処理について、図5を参照して説明する。図5は、誘導処理を説明するためのフローチャートである。図5に示す誘導処理は、再検索部33から検索完了情報が送られ、又は、逸脱判定部31から位置情報が送られる度に開始する。
【0056】まず、誘導部34は、検索完了情報又は位置情報を取得する(ステップS41)。すなわち、誘導部34は、再検索部33から送られた検索完了情報、又は、逸脱判定部31から送られた位置情報を取得する。誘導部34は、取得した情報が検索完了情報であるか否かを判別する(ステップS42)。
【0057】誘導部34は、取得した情報が検索完了情報でない(位置情報である)と判別した場合、取得した位置情報に従って、自車の現在位置を表すシンボルを誘導経路等と併せて表示部6に表示する(ステップS43)。
【0058】一方、誘導部34は、取得した情報が検索完了情報であると判別した場合、新たな誘導経路の検索の完了情報であるか否かを判別する(ステップS44)。誘導部34は、誘導経路の完了情報でない(復帰経路の完了情報である)と判別した場合、復帰経路記憶部36に記憶されている復帰経路情報を取得する(ステップS45)。すなわち、現在地から最短の復帰経路、1km離れた地点に復帰する復帰経路及び、残りの誘導経路の中間地点に復帰する復帰経路のいずれかを規定する復帰経路情報を復帰経路記憶部36から取得する。誘導部34は、表示部6に現在表示されている誘導経路と併せて復帰経路を表示する(ステップS46)。
【0059】また、ステップS44にて、誘導経路の完了情報であると判別した場合、誘導経路記憶部35に記憶されている誘導経路情報を取得する(ステップS47)。誘導部34は、表示部6に表示されていた旧の誘導経路を消去して、取得した新たな誘導経路を表示部6に表示する(ステップS48)。このように表示部6には、連続検索回数の値が少なければ、誘導経路に復帰するための復帰経路が表示され、また、連続検索回数の値が多くなると、新たな誘導経路が表示される。この結果、利用者が意図的に誘導経路から逸脱した際に、適切な経路を再検索することができる。
【0060】以下、これら逸脱判定処理、依頼情報生成処理、再検索処理、及び誘導処理からなる経路再検索処理について、図6を参照して、より具体的に説明する。図6は、自車が誘導経路上から逸脱した際に、復帰経路及び新たな誘導経路が表示部6に表示される様子を説明する模式図である。
【0061】誘導経路上を走行していた自車Vが、図6(a)に示すように、誘導経路から逸脱すると、逸脱判定部31は、逸脱を検出し(ステップS12)、逸脱情報を生成して連続回数判定部32に供給する(ステップS14)。連続回数判定部32は、逸脱情報を取得すると(ステップS21)、連続検索回数に1を加算する(ステップS22)。連続検索回数が「1」となったため(ステップS23)、連続回数判定部32は、最短となる復帰経路の検索を再検索部33に依頼する再検索依頼情報を生成し(ステップS24)、再検索部33に供給する(ステップS29)。
【0062】再検索部33は、再検索依頼情報を取得すると(ステップS31)、誘導経路までの最短の復帰経路RをCD−ROM4に記憶された道路網情報から検索し(ステップS33)、検索した復帰経路Rを規定する復帰経路情報を復帰経路記憶部36に記憶する(ステップS34)。再検索部33は、復帰経路の検索完了情報を生成し(ステップS35)、誘導部34に供給する(ステップS39)。誘導部34は、検索完了情報を取得すると(ステップS41)、復帰経路情報を復帰経路記憶部36から取得し(ステップS45)、図6(a)に示すように、誘導経路と併せて復帰経路Rを表示部6に表示する(ステップS46)。
【0063】その後、自車Vが、図6(b)に示すように、逸脱したまま走行すると、逸脱判定部31は、逸脱を再度検出し(ステップS12)、逸脱情報を生成して連続回数判定部32に供給する(ステップS14)。連続回数判定部32は、連続検索回数が「2」となったため(ステップS23)、逸脱地点から1km離れた地点に復帰する復帰経路の検索を再検索部33に依頼する再検索依頼情報を生成し(ステップS25)、再検索部33に供給する(ステップS29)。
【0064】再検索部33は、逸脱地点から1km離れた地点に復帰する復帰経路RをCD−ROM4に記憶された道路網情報から検索し(ステップS33)、検索した復帰経路Rを規定する復帰経路情報を復帰経路記憶部36に記憶した後(ステップS34)、生成した検索完了情報を誘導部34に供給する(ステップS39)。誘導部34は、復帰経路情報を復帰経路記憶部36から取得し(ステップS45)、図6(b)に示すように、誘導経路と併せて復帰経路Rを表示部6に表示する(ステップS46)。
【0065】その後も、自車Vが、図6(c)に示すように、逸脱したまま走行すると、逸脱判定部31は、逸脱を再度検出し(ステップS12)、逸脱情報を生成して連続回数判定部32に供給する(ステップS14)。連続回数判定部32は、連続検索回数が「3」となったため(ステップS23)、逸脱地点から残りの誘導経路の中間地点に復帰する復帰経路の検索を再検索部33に依頼する再検索依頼情報を生成し(ステップS26)、再検索部33に供給する(ステップS29)。
【0066】再検索部33は、逸脱地点から残りの誘導経路の中間地点に復帰する復帰経路RをCD−ROM4に記憶された道路網情報から検索し(ステップS33)、検索した復帰経路Rを規定する復帰経路情報を復帰経路記憶部36に記憶した後(ステップS34)、生成した検索完了情報を誘導部34に供給する(ステップS39)。誘導部34は、復帰経路情報を復帰経路記憶部36から取得し(ステップS45)、図6(c)に示すように、復帰経路Rを表示部6に表示する(ステップS46)。
【0067】更に、自車Vが、図6(d)に示すように、逸脱したまま走行すると、逸脱判定部31は、逸脱を再度検出し(ステップS12)、逸脱情報を生成して連続回数判定部32に供給する(ステップS14)。連続回数判定部32は、連続検索回数が「4」となったため(ステップS23)、現在地から目的地までの新たな誘導経路の検索を再検索部33に依頼する再検索依頼情報を生成し(ステップS27)、連続検索回数に0(初期値)をセットした後(ステップS28)、生成した再検索依頼情報を再検索部33に供給する(ステップS29)。
【0068】再検索部33は、現在地から目的地までの新たな誘導経路RをCD−ROM4に記憶された道路網情報から検索し(ステップS36)、検索した誘導経路Rを規定する誘導経路情報を誘導経路記憶部35に記憶する(ステップS37)。再検索部33は、誘導経路の検索完了情報を生成し(ステップS38)、誘導部34に供給する(ステップS39)。誘導部34は、誘導経路情報を誘導経路記憶部35から取得し(ステップS47)、図6(d)に示すように、新たな誘導経路Rを表示部6に表示する(ステップS48)。
【0069】このように、経路の再検索の回数が増えるに従って、適切な復帰経路を検索できるだけでなく、再検索の回数が所定の値を超えると、利用者が意図的に誘導経路から逸脱していることを判別し、新たな誘導経路を検索する。この結果、利用者が意図的に誘導経路から逸脱した際に、適切な経路を再検索することができる。
【0070】上記の実施の形態では、連続検索回数が予め定められた回数、例えば、2回となった際に、逸脱地点から1km離れた地点に復帰する復帰経路を検索し、4回となった際に、新たな誘導経路を検索したが、このような基準となる回数や距離は、任意であり、そして、利用者が自由に設定できるようにしてもよい。例えば、利用者は、操作部5を介して目的地等を入力する際に、新たな誘導経路を検索するために必要な連続検索回数や、逸脱地点からどの程度の距離が離れた地点に復帰するか等を設定できるようにしてもよい。
【0071】上記の実施の形態では、連続検索回数が予め定められた回数を超えた際に、利用者が意図的に誘導経路から逸脱していることを判別し、新たな誘導経路等を検索して表示したが、意図的に逸脱したことの判別方法は、任意である。例えば、逸脱地点からの走行距離を測定し、所定の距離を超えた場合に、意図的に誘導経路から逸脱していることを判別し、新たな誘導経路等を検索して表示してもよい。
【0072】上記の実施の形態では、CD−ROM4に記憶された道路網情報を毎回検索したが、初めに、所定のメモリ領域に道路網情報を複写して記憶させ、そのメモリ領域に記憶された道路網情報を検索してもよい。
【0073】なお、この発明の実施の形態にかかるナビゲーションシステムは、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、コンピュータに上述のいずれかの処理を実行するためのプログラムを格納した媒体(フロッピーディスク、CD−ROM等)から当該プログラムをインストールすることにより、上述の処理を実行するナビゲーションシステムを構成することができる。
【0074】また、コンピュータにプログラムを供給するための媒体は、通信媒体(通信回線、通信ネットワーク、通信システムのように、一時的かつ流動的にプログラムを保持する媒体)でも良い。例えば、通信ネットワークの掲示板(BBS)に当該プログラムを掲示し、これをネットワークを介して配信してもよい。そして、このプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行することができる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、誘導経路から逸脱した際に、適切な経路を再検索することができる。
【出願人】 【識別番号】000003595
【氏名又は名称】株式会社ケンウッド
【出願日】 平成11年7月7日(1999.7.7)
【代理人】 【識別番号】100077850
【弁理士】
【氏名又は名称】芦田 哲仁朗 (外1名)
【公開番号】 特開2001−21372(P2001−21372A)
【公開日】 平成13年1月26日(2001.1.26)
【出願番号】 特願平11−193715