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【発明の名称】 車載用ナビゲーション装置の目的地設定装置
【発明者】 【氏名】野村 朋夫

【要約】 【課題】車載用ナビゲーション装置において、使用者が、場所を示す文字列の意味の種別を知らなくても、所望の目的地を効率的に設定できるようにする。

【解決手段】ナビゲーション装置は、場所を示す複数の文字列(施設名,住所名等)と、該文字列の意味の種別が施設や住所等の何れかという情報と、その文字列が示す場所の座標を含む場所情報とを、対応させて記憶した記憶媒体を備えており、使用者が任意の文字列を入力すると、その文字列を含んだ文字列を、上記記憶媒体から検索して、その意味の種別が識別できるように表示装置に一覧表示させる(S120,S130)。そして、使用者が上記表示された文字列の中から1つを選択すると、その選択された文字列の示す場所の座標を案内経路の目的地として設定する(S200)。また、選択された文字列の示す場所が複数有る場合には(S150:YES)、更にその各場所を区別可能な情報を一覧表示して使用者に選択させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車載用ナビゲーション装置に設けられ、該車載用ナビゲーション装置が演算により求める案内経路の目的地を、使用者からの入力に基づき設定するための目的地設定装置であって、場所を示す複数の文字列と、該文字列の意味の種別と、該文字列が示す場所の位置座標とを、対応させて記憶した地点情報記憶手段と、使用者により所定の入力手段を介して文字列が入力されると、該入力された文字列を含んだ文字列を前記地点情報記憶手段から検索すると共に、その検索した文字列を、前記地点情報記憶手段の記憶内容に基づき、該文字列の意味の種別が識別可能となるように所定の表示手段に一覧表示させる検索結果表示手段と、該検索結果表示手段によって前記表示手段に表示された文字列のうちの何れかが、使用者により前記入力手段を介して選択されると、その選択された文字列に対応して前記地点情報記憶手段に記憶されている位置座標を前記目的地として設定する設定手段と、を備えていることを特徴とする車載用ナビゲーション装置の目的地設定装置。
【請求項2】 請求項1に記載の車載用ナビゲーション装置の目的地設定装置において、前記選択された文字列に対応して前記地点情報記憶手段に記憶されている位置座標が、複数存在するか否かを判定する判定手段と、該判定手段により複数の位置座標が存在すると判定されると、その各位置座標の場所を夫々区別可能な識別情報を、前記表示手段に一覧表示させる第2の検索結果表示手段とを備え、前記設定手段は、前記判定手段により複数の位置座標が存在すると判定された場合には、前記第2の検索結果表示手段によって前記表示手段に表示された識別情報のうちの何れかが、使用者により前記入力手段を介して選択されると、その選択された識別情報に対応した前記位置座標を前記目的地として設定すること、を特徴とする車載用ナビゲーション装置の目的地設定装置。
【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の車載用ナビゲーション装置の目的地設定装置において、前記設定手段は、前記目的地の設定を行う前に、前記目的地として設定しようとしている前記位置座標を、前記目的地として設定して良いか否かを使用者に確認させるための確認用情報を、前記表示手段に表示させ、その後、使用者が前記入力手段を介して承認する旨の入力を行った場合に、前記目的地の設定を行うように構成されていること、を特徴とする車載用ナビゲーション装置の目的地設定装置。
【請求項4】 請求項3に記載の車載用ナビゲーション装置の目的地設定装置において、前記設定手段は、前記確認用情報として、前記目的地として設定しようとしている前記位置座標の場所を含んだ地図を、前記表示手段に表示させること、を特徴とする車載用ナビゲーション装置の目的地設定装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載用ナビゲーション装置に設けられて、使用者からの入力に基づき目的地を設定する目的地設定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車載用ナビゲーション装置は、操作スイッチやリモートコントロール端末などの入力機器を介して使用者により目的地が入力されると、現在検出している車両位置(車両の現在位置)から上記入力された目的地へ至るまでの最適な経路を演算によって自動的に求め、その求めた経路(案内経路)を使用者に案内するように構成されている。
【0003】ここで、従来の車載用ナビゲーション装置においては、使用者が目的地を設定するための機能として、施設索引検索、住所索引検索、電話番号索引検索、郵便番号索引検索などの項目別検索機能が備えられている。そして、使用者は、目的地として望む場所を検索する際に、まず、施設を検索するのか、住所を検索するのか、といった検索項目を最初に選択し、その後、それぞれの検索項目に特化した階層構造にて場所を絞り込んでいき、最終的に目的の場所(地点)を探し出して指定すようになっている。
【0004】例えば、使用者が施設索引検索を選択すると、CRTや液晶ディスプレイ等の表示装置に施設名の文字列が一覧表示され、その一覧表示された施設名の中から、使用者が目的地として望むものを入力機器を介して選択すると、その選択された施設の位置が目的地として設定される。
【0005】また例えば、使用者が施設索引検索を選択してから、入力機器を介して所望の施設名の文字列を入力すると、その文字列を含んだ施設名の候補が表示装置に一覧表示され、その一覧表示された候補の中から、使用者が目的地として望む施設名を選択すると、その選択された施設の位置が目的地として設定される、といった構成も考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の車載用ナビゲーション装置では、目的地を設定する際に、使用者は、自分が探そうとしている文字列(即ち、自分が目的地として思い浮かべている場所を示す文字列)の意味の種別が、施設や住所といった各検索項目の何れに該当するのかを正確に認識した上で、その種別に合った検索項目を選択する必要があり、その文字列の意味の種別が正確に分からない時には、様々な検索項目で探してみる、というような不便さを使用者に強いることとなる。このため、使い勝手が非常に良くないという問題が生じていた。
【0007】具体例を挙げると、米国カリフォルニアのハリウッドは地名であるが、正式なCity名(市の名称)ではない。しかし、そこに住んでいる人は、自分はハリウッドに住んでいると思っている。このため、使用者は、住所索引検索により“ハリウッド”を探そうとするが、正式なCity名ではないため、表示装置に表示される索引中(City名を含む住所の一覧リスト中)には見つからない。
【0008】そこで、使用者は、次に別の検索項目を選択し直して“ハリウッド”を探す、という操作を繰り返し、自分が探している地点に適した情報が見つかった時にそれを採用する、といった不便さが生じる。また、これと同様な事は日本にもある。例えば、愛知県名古屋市中区の繁華街に「女子大小路」というエリアがあるが、これは住所(大字)ではない。
【0009】しかし、一般に「女子大小路」はエリアを示す名称として使われるため、上記事実を知らない使用者は、住所索引検索にて「名古屋市中区女子大小路」という場所を検索しようとするが見つからないということになる。そして、別の検索項目で再度検索する、という操作を繰り返し、例えば交差点名称に「女子大小路」があれば、施設索引検索で検索して初めてこれを発見し、その場所を知ることとなる。
【0010】本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、使用者が、場所を示す文字列の意味の種別を知らなくても、所望の目的地を効率的に設定することができる車載用ナビゲーション装置の目的地設定装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の本発明の目的地設定装置は、車載用ナビゲーション装置に設けられて、該車載用ナビゲーション装置が演算により求める案内経路の目的地を、使用者からの入力に基づき設定するためのものであり、場所を示す複数の文字列と、該文字列の意味の種別と、該文字列が示す場所の位置座標とを、対応させて記憶した地点情報記憶手段を備えている。
【0012】尚、場所を示す文字列としては、施設名,住所名,電話番号,及び郵便番号などの文字列が考えられる。また、文字列の意味の種別としては、施設,住所,電話番号,郵便番号などの種別が考えられる。そして、本発明の目的地設定装置では、使用者により所定の入力手段を介して文字列が入力されると、検索結果表示手段が、上記入力された文字列を含んだ文字列を前記地点情報記憶手段から検索すると共に、その検索した文字列を、地点情報記憶手段の記憶内容に基づき、該文字列の意味の種別が識別可能となるように所定の表示手段に一覧表示させる。
【0013】そして更に、前記検索結果表示手段によって表示手段に表示された文字列のうちの何れかが、使用者により前記入力手段を介して選択されると、設定手段が、上記選択された文字列に対応して地点情報記憶手段に記憶されている位置座標を、前記目的地として設定する。尚、車載用ナビゲーション装置は、車両の現在位置から上記設定手段により目的地として設定された位置座標へ至るまでの最適な案内経路を演算により求めることとなる。
【0014】このような本発明の目的地設定装置では、使用者が、入力手段を介して任意の文字列を入力すれば、その文字列を含んだ場所を示す文字列が、該文字列の意味の種別が識別できるように表示手段に一覧表示される。つまり、表示手段には、使用者によって入力された文字列を含んだ場所を示す各文字列が、施設名や住所名などの種別が分かるように表示されることとなる。そして、使用者は、表示手段に一覧表示された文字列のうちで、その意味の種別も含めて希望に合った場所の文字列を選択することにより、その選択した文字列が示す場所の位置座標を、車載用ナビゲーション装置にて求められる案内経路の目的地として設定させることができる。
【0015】よって、本発明の目的地設定装置によれば、使用者が、場所を示す文字列の意味の種別を予め知らなくても、所望の目的地を効率的に設定することができるようになる。つまり、自分が目的地として思い浮かべている場所を示す文字列が、施設を意味するものか住所を意味するものかといったことを最初から知らなくても、表示手段に意味の種別が識別可能に表示される文字列の中から所望の場所を示す文字列を選択することにより、その文字列が示す場所を目的地として設定することができるのである。
【0016】ところで、場所を示す文字列の中には、同じ内容でも、異なる複数の場所を示すものがある。例えばレストランや喫茶店などの施設名には、こうしたものが多く存在する。そして、このように複数の場所を示す文字列については、地点情報記憶手段内にて、複数の位置座標が対応して記憶されることとなる。
【0017】ここで、複数の場所を示す文字列が検索結果表示手段によって表示手段に表示され、しかも、その文字列が使用者によって選択された場合には、目的地を一義的に設定することができなくなる。そこで、請求項2に記載の目的地設定装置では、請求項1の目的地設定装置に対して、判定手段と第2の検索結果表示手段とを設けており、判定手段は、使用者により選択された文字列に対応して地点情報記憶手段に記憶されている位置座標が、複数存在するか否かを判定する。そして、第2の検索結果表示手段は、判定手段により複数の位置座標が存在すると判定されると、その各位置座標の場所を夫々区別可能な識別情報を、表示手段に一覧表示させる。
【0018】そして更に、請求項2に記載の目的地設定装置において、設定手段は、前記判定手段により複数の位置座標が存在すると判定された場合には、前記第2の検索結果表示手段によって表示手段に表示された識別情報のうちの何れかが、使用者により入力手段を介して選択されると、その選択された識別情報に対応した前記位置座標を前記目的地として設定する。尚、判定手段により複数の位置座標が存在しないと判定された場合、設定手段は、前記検索結果表示手段によって表示手段に表示された文字列のうち、使用者により選択された文字列に対応して地点情報記憶手段に記憶されている位置座標を前記目的地として設定する。
【0019】そして、このような請求項2の目的地設定装置によれば、使用者により選択された文字列の示す場所が複数存在する場合でも、その場所のうちの1つを使用者に選択させて、使用者が意図する目的地を確実に設定することができる。次に、請求項3に記載の目的地設定装置では、請求項1,2の目的地設定装置において、設定手段は、前記目的地の設定を行う前に、目的地として設定しようとしている前記位置座標を、目的地として設定して良いか否かを使用者に確認させるための確認用情報を、表示手段に表示させ、その後、使用者が入力手段を介して承認する旨の入力を行った場合に、前記目的地の設定を行うように構成されている。
【0020】そして、このような請求項3の目的地設定装置によれば、使用者の入力ミス等によって、使用者が意図しない目的地が設定されてしまうことを未然に防止することができる。尚、設定手段が表示手段に表示させる前記確認用情報としては、目的地として設定しようとしている位置座標の場所の住所や電話番号等でも良いが、請求項4に記載の如く、前記確認用情報として、目的地として設定しようとしている前記位置座標の場所を含んだ地図を、表示手段に表示させるようにすれば、より効果的である。つまり、使用者が、目的地として設定されようとしている場所を容易に認識できるようになり、その場所を目的地として設定するか否かの確認を速やかに行うことができるようになるからである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の目的地設定装置が適用された実施形態の車載用ナビゲーション装置について、図面を用いて説明する。まず図1は、本実施形態の車載用ナビゲーション装置の構成を表す構成図である。
【0022】図1に示すように、本実施形態の車載用ナビゲーション装置は、車両の現在位置(車両位置)を検出するための位置検出器1と、CD−ROMやDVD−ROM等の記憶媒体15から地図データ14を読み込むための地図データ入力器6と、使用者が文字などの様々な情報を入力するための操作スイッチ群7と、それらに接続された制御装置8とを備えている。そして更に、制御装置8には、地図データ14以外の情報を記憶した外部メモリ9と、画像を表示するためのCRTや液晶ディスプレイなどからなるカラー型の表示装置10と、外部情報入出力装置11と、使用者が文字などの様々な情報を入力するためのリモートコントロール端末(以下、リモコンという)13からの信号を受信するリモコンセンサ12とが接続されている。
【0023】位置検出器1としては、周知の地磁気センサ2,ジャイロスコープ3,距離センサ4,及びGPS(Global Positioning System )用人工衛星からの測位用電波を受信するGPS受信機5が設けられている。そして、制御装置8は、CPU,ROM,RAM,及びI/Oインターフェース等を備えた周知をマイクロコンピュータを中心にして構成されており、位置検出器1を成す上記各センサ類2,3,4,5の検出結果に基づいて、車両位置を逐次検出する。
【0024】また、制御装置8は、地図データ入力器6を介し記憶媒体15内の地図データ14を読み込んで、表示装置10に車両位置を含んだ道路地図を表示させると共に、その道路地図上に車両位置を示す車両位置マークを表示させる。そして更に、制御装置8は、使用者が操作スイッチ群7あるいはリモコン13を操作することにより目的地が設定されると、現在の車両位置からその目的地へ至るまでの最適な経路を、周知のダイクストラ法等に基づく演算により案内経路として求め、その求めた案内経路を上記表示装置10に表示している道路地図上で識別可能に表示することにより、使用者に対して目的地までの経路案内を行う。
【0025】尚、上記センサ類2〜5は、各々が性質の異なる誤差を持っているため、制御装置8は、各センサ類2〜5の検出結果を互いに補間しながら車両位置を検出する。また、検出精度によっては、上記センサ類2〜5のうちの一部を設けるようにしても良い。また更に、車両位置を検出するために、ステアリングの回転センサや、各車輪の車輪センサ等を併用しても良い。
【0026】一方、外部情報入出力装置11は、車両外部の通信装置(例えば、VICSシステム等のインフラ)から提供される情報を受信し、また、車両外部の通信装置へ情報を発信するものである。そして、この外部情報入出力装置11によって車両外部から受け取られた情報は、制御装置8で処理される。また必要であれば、制御装置8で処理された情報が、外部情報入出力装置11から車両外部へ出力される。
【0027】ここで、記憶媒体15に記憶された地図データ14は、図2に示すように、表示装置10に道路地図を表示させるための表示地図データ、上記案内経路を求めるための経路探索データ、車両位置の検出精度を向上させるための所謂マップマッチング用データ、及び、使用者に所望の目的地を検索させるために用いられる地点検索データ等から構成されている。
【0028】そして、地点検索データは、場所を示す複数の文字列(施設名,住所名,電話番号,及び郵便番号など)と、その文字列の意味の種別が、施設,住所,電話番号,郵便番号等の予め分類された種別のうちの何れであるかという情報と、その文字列が示す場所の場所情報とが、互いに対応付けられて記録されたデータ群であり、上記場所情報としては、対応する文字列の示す場所の座標(位置座標)が記録されている。また、例えば施設を示す文字列に対しては、その施設の住所や電話番号なども、場所情報として記録されている。また更に、異なる複数の場所を示す文字列(例えばチェーン店であるレストランや喫茶店などの施設名の文字列)については、1つの文字列に対して、該当する各場所毎の場所情報が夫々記録されている。
【0029】ところで、地点検索データは、図3(a)に示すように、文字列の意味の種別毎に分類して作成することが考えられる。尚、図3において、施設索引データは、施設名の文字列に関する情報をグループ化したデータ群であり、住所索引データは、住所名の文字列に関する情報をグループ化したデータ群である。同様に、電話番号索引データは、電話番号の文字列に関する情報をグループ化したデータ群であり、郵便番号索引データは、郵便番号の文字列に関する情報をグループ化したデータ群である。
【0030】また、図3(b)に示す如く、地点検索データは、文字列の意味の種別毎に分類せずに作成しても良い。つまり、各文字列毎に、その意味の種別を示す種別情報を記録しておけば、上記施設索引データや住所索引データ等のデータ群を特に区別することなく混在させることもできる。
【0031】次に、上記のように構成された本実施形態の車載用ナビゲーション装置において、使用者の入力操作に従い案内経路の目的地を設定する際に、制御装置8で実行される処理について、図4のフローチャートに従い説明する。尚、以下の説明において、使用者による各種の入力は、操作スイッチ群7あるいはリモコン13の操作によって行われる。また、図4に示す目的地設定用の処理は、使用者が目的地を設定する旨の入力を行った場合に開始される。
【0032】図4に示すように、目的地設定用の処理が開始されると、まずステップ(以下、単にSと記す)110にて、使用者が任意の文字列を入力するのを待つ。そして、使用者によって文字列が入力されると、次のS120にて、使用者により入力された文字列を含んだ文字列を、記憶媒体15内の地点検索データから検索し、続くS130にて、その検索した各文字列を、該文字列の意味の種別が識別可能となるように表示装置10に一覧表示させる。
【0033】例えば、使用者が「HOLYWOOD」という文字列を入力したとすると、表示装置10には、図5(a)に例示するように、「HOLYWOOD」という文字列を含んだ文字列が一覧表示されると共に、その各文字列の横に、その文字列の意味の種別を示す記号(アイコン)が表示される。
【0034】尚、図5(a)において、□内の記号Pは、その行に表示された文字列が施設を示すものであることを表し、□内の記号Sは、その行に表示された文字列が住所を示すものであることを表している。つまり、図5(a)の例において、「HOLYWOOD」,「PLANET HOLYWOOD 」,「WEST HOLYWOOD 」の各々は施設名であり、「HOLYWOOD BLVD 」,「WEST HOLYWOOD AVE 」の各々は住所名である。また、このような記号を表示する代わりに、各文字列の表示色を、その意味の種別毎に変えるようにしても良い。
【0035】このようにして、地点検索データから検索した各文字列を表示装置10に一覧表示させた後、次のS140にて、使用者が、表示装置10に表示された文字列のうちの何れかを選択するのを待つ。尚、文字列の選択は、例えば、操作スイッチ群7あるいはリモコン13に設けられた矢印キーを操作することにより、表示装置10の画面上にてカーソルを移動させ、そのカーソルを所望の文字列に合わせた状態で、操作スイッチ群7あるいはリモコン13に設けられた確定キーを押す、といった手順で行われる。
【0036】そして、使用者によって何れか1つの文字列が選択されると、次のS150にて、上記S140で使用者により選択された文字列の示す場所が複数存在するか否かを、上記選択された文字列に対応して地点検索データ内に記憶されている位置座標(場所情報)が複数存在するか否かによって判定する。
【0037】ここで、複数の場所が存在する場合(即ち、使用者により選択された文字列に対応して地点検索データ内に記憶されている位置座標が複数存在する場合)には、S160に進んで、その場所を夫々区別可能な識別情報を表示装置10に一覧表示させる。
【0038】尚、この識別情報としては、使用者により選択された文字列に対応して地点検索データ内に記憶されている各場所情報から抽出され、その場所情報のうちの住所(City名)や電話番号などが採用される。つまり、S160では、目的地の候補である各場所の場所情報を、目的地の候補リストとして表示するようにしている。
【0039】例えば、使用者が図5(a)の表示状態から「PLANET HOLYWOOD 」という文字列を選択したとする。そして、この例の場合「PLANET HOLYWOOD 」は、喫茶店名であり、それが示す場所は複数あるため、表示装置10には、図5(b)に例示するように、「PLANET HOLYWOOD 」という喫茶店の所在している各City名が、識別情報として一覧表示される。
【0040】このようにして、各識別情報を表示装置10に一覧表示させた後、次のS170にて、使用者が、表示装置10に表示された識別情報のうちの何れかを選択するのを待つ。尚、使用者による識別情報の選択も、S140での選択操作と同様の手順で行われる。
【0041】そして、使用者によって何れか1つの識別情報が選択されると、目的地の候補が1つに特定されるため、S180に進んで、上記S170で選択された識別情報に対応した位置座標(即ち、選択された識別情報と共に場所情報として記憶されている位置座標)を、目的地の最終候補として記憶すると共に、その記憶した位置座標の場所を含んだ地図を、表示装置10に表示させる。
【0042】これは、使用者により選択された識別情報と共に場所情報として記憶されている位置座標を、案内経路算出用の目的地として設定して良いか否かを使用者に最終確認させるためであり、その位置座標の場所を含んだ地図を、確認用情報として表示装置10に表示させるのである。
【0043】例えば、使用者が図5(b)の表示状態から「SAN FRANCISCO 」というCity名を選択したとすると、表示装置10には、図5(c)に例示する如く、サンフランシスコにある「PLANET HOLYWOOD 」という喫茶店の場所を含んだ地図が表示され、更に、その表示された地図上に「PLANET HOLYWOOD 」の場所を示すマーク(この例では+印)も表示される。
【0044】このようにして表示装置10に確認用情報としての地図を表示させた後、次のS190にて、使用者が表示装置10に示された場所を目的地として設定することを承認する旨の入力(以下、承認入力という)を行うのを待つ。尚、この承認入力は、例えば、操作スイッチ群7あるいはリモコン13に設けられた確定キーを押すことにより行われる。
【0045】そして、使用者によって承認入力が行われると、次のS200に進み、S180で目的地の最終候補として記憶した位置座標を、案内経路算出用の目的地として設定し、その後、当該処理を終了する。一方、上記S150にて、複数の場所が存在しないと判定した場合(即ち、S140で使用者により選択された文字列に対応して地点検索データ内に記憶されている位置座標が、複数存在しない場合)には、目的地の候補が1つであるため、そのままS180に進む。そして、この場合のS180では、S140で使用者により選択された文字列に対応して地点検索データ内に記憶されている位置座標を、目的地の最終候補として記憶すると共に、その記憶した位置座標の場所を含んだ地図を、確認用情報として表示装置10に表示させる。
【0046】このため、上記S150で複数の場所が存在しないと判定した場合には、S190で使用者が承認入力を行うと、S140で使用者により選択された文字列に対応して地点検索データ内に記憶されている1つの位置座標が、案内経路算出用の目的地として設定されることとなる。
【0047】尚、上記S190にて、使用者が、承認入力を行わずに、1つ前の段階へ戻る旨の入力(即ち、表示装置10に示された場所を目的地として設定することを拒否する旨の入力)を行った場合には、S160に戻る。また、上記S170で、使用者が、上記識別情報の何れも選択せずに、1つ前の段階へ戻る旨の入力を行った場合には、S130に戻る。
【0048】また更に、上記S140で、使用者が、地点検索データから検索された文字列の何れも選択せずに、1つ前の段階へ戻る旨の入力を行った場合には、S110に戻って、使用者により新たな文字列が入力されるのを待つ。一方、本実施形態では、表示装置10が表示手段に相当し、操作スイッチ群7とリモコン13が入力手段に相当し、記憶媒体15が地点情報記憶手段に相当している。そして、S120及びS130の処理が検索結果表示手段に相当し、S150の処理が判定手段に相当し、S160の処理が第2の検索結果表示手段に相当し、S180〜S200の処理が設定手段に相当している。
【0049】以上のような本実施形態の車載用ナビゲーション装置では、使用者が、操作スイッチ群7あるいはリモコン13を介して任意の文字列を入力すれば、その文字列を含んだ場所を示す文字列が、その意味の種別が識別できるように表示装置10に一覧表示される(S120,S130)。つまり、表示装置10には、使用者によって入力された文字列を含んだ場所を示す各文字列が、施設名や住所名などの種別が分かるように表示されることとなる。
【0050】そして、使用者は、表示装置10に一覧表示された文字列のうちで、その意味の種別も含めて希望に合った場所の文字列を選択することにより、その選択した文字列が示す場所の位置座標を、自動的に求められる案内経路の目的地として設定させることができる。
【0051】よって、本実施形態の車載用ナビゲーション装置によれば、使用者は、場所を示す文字列の意味の種別を予め知らなくても、所望の目的地を効率的に探して設定することができるようになる。即ち、自分が目的地として思い浮かべている場所を示す文字列が、施設を意味するものか住所を意味するものかといったことを最初から知らなくても、表示装置10に意味の種別が識別可能に表示される文字列の中から所望の場所を示す文字列を選択することにより、その文字列が示す場所を目的地として設定することができるのである。
【0052】また、本実施形態の車載用ナビゲーション装置において、複数の場所を示す文字列が使用者によって選択された場合には(S150:YES)、更に、その各場所を夫々区別可能な識別情報が表示装置10に一覧表示される(S160)。そして、使用者は、その識別情報の中から希望に合った場所の識別情報を選択することにより、その選択した識別情報に対応した場所の位置座標を、案内経路の目的地として設定させることができる。
【0053】このため、使用者により選択された文字列の示す場所が複数存在する場合でも、その場所のうちの1つを使用者に選択させて、使用者が意図する目的地を確実に設定することができる。また更に、本実施形態の車載用ナビゲーション装置では、図4のS200で最終的に目的地の設定を行う前に、目的地の最終候補となった位置座標の場所を含む地図を表示装置10に表示させて、その場所を目的地として設定して良いか否かを使用者に確認させるようにしているため、使用者の入力ミス等によって、使用者が意図しない目的地が設定されてしまうことを未然に防止することができる。
【0054】以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。例えば、 図4のS180で表示装置10に表示させる確認用情報としては、図5(c)に例示したような地図に代えて、目的地として設定しようとしている(目的地の最終候補として記憶した)位置座標の場所の住所や電話番号等でも良い。但し、地図を表示した方が、使用者は、目的地として設定されようとしている場所を容易に認識できるようになり、より効果的である。
【0055】また、図4のS130及びS160にて、地点検索データから検索した文字列や場所の識別情報を一覧表示する際、その文字列や識別情報の横に、現在位置からの所要時間を計算して表示するように構成することもできる。
【出願人】 【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
【出願日】 平成11年7月2日(1999.7.2)
【代理人】 【識別番号】100082500
【弁理士】
【氏名又は名称】足立 勉
【公開番号】 特開2001−21370(P2001−21370A)
【公開日】 平成13年1月26日(2001.1.26)
【出願番号】 特願平11−189378