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【発明の名称】 高架判定精度向上装置
【発明者】 【氏名】▲高▼▲柳▼ 雄一

【氏名】錦木 耕司

【氏名】川▲崎▼ 真一郎

【要約】 【課題】3次元のマップマッチングが機能しないようなナビゲーション装置を備えるものであっても、高速道路と一般道路が交差している高架の下を車で走行する時の道路へのマッチングの不整合を少なくする高架判定精度向上装置を提供する。

【解決手段】ETC車載器とナビゲーション装置とを接続してETC車載器側の情報をナビゲーション装置側に通知することにより、ETC車載器が今、どの路側の情報を取得しているか(例えば、一般道の路側IDか高速道路の路側IDか)を判読して、その情報をナビゲーション装置側に通知することにより高速道路と一般道路が交差している場合でもどちらを走行しているかを判定可能としたものである。この場合、一般道の路側IDは路側センタから一般道用路側受信処理部9によって受信でき、また高速道IDは路側センタから高速道用路側受信処理部10によって受信できる。ETC車載器側の情報は通信処理部11を介してナビゲーション装置側の通信処理解析部2に通知される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ナビゲーション装置の道路地図データベースが有する高度データをもとに所定の高度閾値を設けておき、現在の車両が位置する高度情報をナビゲーションシステムから取得して、現在、車両が高速道路上なのか一般道路上なのかをナビゲーション装置の制御部が判定してモニタに表示するようにしたことを特徴とする高架判定精度向上装置。
【請求項2】 ETC車載器とナビゲーション装置とを接続してETC車載器側の情報をナビゲーション装置側に通知することにより、高速道路と一般道路が交差している場合でもそのどちらを走行しているかをナビゲーション装置の制御装置が判定しうるようにしたことを特徴とする高架判定精度向上装置。
【請求項3】 ETC車載器側の情報で高架上にいることを判定をした場合にはナビゲーション装置側ではその結果を音声で通知することを特徴とする請求項2記載の高架判定精度向上装置。
【請求項4】 ETC車載器が料金所の入り口を通過した時に料金所通過の通知をナビゲーション装置側に送ることにより、ナビゲーション装置側は高速道路を走行していることを認識しそれをモニタの地図表示上に反映させることを特徴とする請求項2記載の高架判定精度向上装置。
【請求項5】 ETC車載器が料金所の出口を通過した時にナビゲーション装置側に料金所出口を通過したことの通知を送ることにより、ナビゲーション装置側は一般道路を走行中であることを認識しそれをモニタの地図表示上に反映させることを特徴とする請求項2記載の高架判定精度向上装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高架判定精度向上装置に関し、特に高速道路と一般道路が交差している高架の下を車で走行する時に、通常のナビゲーション装置で頻繁に発生している道路へのマッチングの不整合を少なくするために、料金所入り口を通過した時はETC側からナビゲーション装置側に高速道路を走行していることを通知し、料金所出口を通過した時は、ナビゲーション装置側に一般道路を走行していることを通知するようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来は車で走行中に高速道路と一般道路が交差している高架の下を通過する時に、3次元のマップマッチングが機能しないようなナビゲーション装置では、実際に高速道路を走行中でも誤って一般道路を走行しているかの様な表示になってしまうという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、従来、3次元のマップマッチングが機能しないようなナビゲーション装置を備えるものであっても、高速道路と一般道路が交差している高架の下を車で走行する時の道路へのマッチングの不整合を少なくする高架判定精度向上装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで上記課題を解決する一手法として、本発明は、ETC車載器とナビゲーション装置を連動させ、料金所の入り口に入った時には高速道路走行を、料金所の出口を通過した時は一般道路の走行中であることをナビゲーション装置側に通知することにより、マップマッチングの精度を向上させるようにしたものである。
【0005】具体的には、本発明の請求項1記載の高架判定精度向上装置は、ナビゲーション装置の道路地図データベースが有する高度データをもとに所定の高度閾値を設けておき、現在の車両が位置する高度情報をナビゲーションシステムから取得して、現在、車両が高速道路上なのか一般道路上なのかをナビゲーション装置の制御部が判定してモニタに表示するようにしたものである。
【0006】すなわち、ナビゲーション装置の道路地図データベースが有する高度データに対して所定の高度閾値を設けておき、現在、車両の高度がその閾値以上の時には車両が高速道路を走行中であると認識するものである。
【0007】これにより、ナビゲーション装置において道路地図のマップマッチングの誤差を少なくすることができマッチングの精度を向上させることができる。
【0008】また、本発明の請求項2記載の高架判定精度向上装置は、ETC車載器とナビゲーション装置とを接続してETC車載器側の情報をナビゲーション装置側に通知することにより、ETC車載器が今、どの路側の情報を取得しているか(例えば、一般道の路側IDか高速道路の路側IDか)を判読して、その情報をナビゲーション装置側に通知することにより高速道路と一般道路が交差している場合でもどちらを走行しているかを判定可能としたものである。
【0009】また、本発明の請求項3記載の高架判定精度向上装置は、請求項2記載の高架判定精度向上装置におけるETC車載器側からの情報で高架上にいることを判定をした場合にはナビゲーション装置側ではその結果を音声で通知することを特徴とするものである。
【0010】また、本発明の請求項4記載の高架判定精度向上装置は、請求項2記載の高架判定精度向上装置において、ETC車載器が料金所の入り口を通過した時に料金所通過の通知をナビゲーション装置側に送ることにより、ナビゲーション装置側は高速道路を走行していることを認識しそれをモニタの地図表示上に反映させることを可能とするものである。
【0011】また、本発明の請求項5記載の高架判定精度向上装置は、請求項2記載の高架判定精度向上装置において、ETC車載器が料金所の出口を通過した時にナビゲーション装置側に料金所出口を通過したことの通知を送ることにより、ナビゲーション装置側は一般道路を走行中であることを認識しそれをモニタの地図表示上に反映させることを可能とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図3を用いて説明する。
【0013】図1は、本発明の実施形態に係る高架判定精度向上装置の構成を示す機能ブロック図である。図1において高架判定精度向上装置は、車両側(ナビゲーション装置側)部分とETC側(ETC車載器側)部分とに分けられて構成されている。
【0014】車両側(ナビゲーション装置側)部分は、3次元のマップマッチングが機能しないようなナビゲーション装置で構成されており、ナビゲーションシステム上で高度情報を取得することにより、現在、車両が高速道路を走行中か一般道路を走行中かを判断する高度判定処理部1と、ETC側(ETC車載器側)から送られてきた情報(どの路側の情報を取得したか(高速/一般道)、料金所の入り口通過・料金所の出口通過)を解析する通信処理解析部2と、高度判定処理部1及び通信処理解析部2からの情報を入力として、高速道路上か一般道路かを判定処理して、音声出力部4に判定結果を出力する高速/一般道判定処理部3と、高速/一般道判定処理部3の判定結果をもらって「現在、高速走行中」または「現在、一般道走行中」を音声出力する音声出力部4と、音声出力部4からの音声出力を聞いて、実際の走行と異なる場合には、運転者が「違います」などの音声コマンドを発声することでマップマッチングの結果を瞬時に切り替えることを可能とする音声認識処理部5と、上記した高度判定処理部1、通信処理解析部2及び高速/一般道判定処理部3の出力データをもとにマップマッチング処理を行ないその結果をモニタ等に表示するマップマッチング処理部6とから構成されている。
【0015】一方、ETC側(ETC車載器側)部分は、料金所の入り口を通過したことを認識し、認識したデータを通信処理部10に渡す料金所入り口通過認識部7と、料金所の出口を通過したことを判定処理し、処理したデータを通信処理部10に渡す料金所出口通過判定処理部8と、一般道路上でETC車載器側がETCセンタと通信したことを把握し、把握したデータを通信処理部10に渡す一般道用路側受信処理部9と、高速道路上でETC車載器側がETCセンタと通信したことを把握し、把握したデータを通信処理部10に渡す高速道路用路側受信処理部10と、料金所入り口通過認識部7、料金所出口通過判定処理部8、一般道用路側受信処理部9および高速道路用路側受信処理部10の各種データを受信して車両側(ナビゲーション装置側)に通知する通信処理部11とから構成されている。
【0016】次に、図2および図3を用いて本発明の高架判定精度向上装置の動作を説明する。図2は、本発明の高架判定精度向上装置の動作全体を説明するためのフローチャートであり、図2において、まずステップ1(図ではS1と表記されている)で、ETC車載器とナビゲーション装置(以下、単にナビと称す)が接続されているかどうかを判定する。
【0017】もしも接続されていない場合には、ステップ2に進み、ステップ2においてナビゲーションシステムから高度情報を取得する。ここで、ユーザは目的地の設定の際に、ナビゲーション装置の道路地図データベースが有する高度データをもとに所定の高度閾値を設定する。すなわち、その設定がステップ3に示されるように「海抜100m」であれば、現在の車両が位置する高度情報をナビゲーションシステムから取得して、車両が高度閾値以上かどうかを判定する。
【0018】ステップ3で車両が高度閾値以上であると判定されれば、ステップ4において高速道路上を走行中であると認識して、ステップ6に進む。また、車両が高度閾値以上でないと判定されれば、ステップ5に進み、ステップ5において一般道路上を走行中であると認識される。
【0019】以上までの処理で車両がいずれの道路上を走行中でるかが判定されるので、ステップ6において処理の終了を行なう。そして、認識した結果に基づいてステップ7において音声出力処理サブルーチンを実施する。この音声出力処理サブルーチンは後で図3として説明する。
【0020】ステップ1で、ETC車載器とナビが接続されていると判定された場合には、ステップ8において一般道路側サービスエリアかどうかが判定される。ステップ8において一般道路側サービスエリアであると判定された場合には、ステップ9において一般道としてマップマッチングが行なわれる。そしてステップ10において音声出力処理サブルーチンを実施する。この音声出力処理サブルーチンは後で図3として説明する。
【0021】また、ステップ8において一般道路側サービスエリアでないと判定された場合には、ステップ11に進む。ステップ11においては高速道路側サービスエリアかどうかが判定される。ステップ11において高速道路側サービスエリアであると判定された場合には、ステップ12において高速道としてマップマッチングが行なわれる。そしてステップ13において音声出力処理サブルーチンを実施する。この音声出力処理サブルーチンは後で図3として説明する。
【0022】ステップ11において高速道路側サービスエリアでないと判定された場合には、ステップ14に進み、ステップ14において料金所エリア入口通過かどうかの判定が行なわれる。料金所エリア入口通過と判定されたならば、ステップ15において高速道としてマップマッチングが行なわれる。そしてステップ16において音声出力処理サブルーチンを実施する。この音声出力処理サブルーチンは後で図3として説明する。
【0023】ステップ14において料金所エリア入口通過と判定されなかった場合には、ステップ17において料金所エリア出口通過かどうかの判定が行なわれる。料金所エリア出口通過と判定されたならば、ステップ18において一般道としてマップマッチングが行なわれる。そしてステップ19において音声出力処理サブルーチンを実施する。この音声出力処理サブルーチンは後で図3として説明する。
【0024】ステップ17において料金所エリア出口通過と判定されなかった場合には、ステップ20において一般道としてマップマッチングが行なわれる。そしてステップ21において音声出力処理サブルーチンを実施する。この音声出力処理サブルーチンは後で図3として説明する。
【0025】図3は、音声出力処理サブルーチンの動作を説明するためのフローチャートである。図3においてステップ22で音声出力処理をする。すなわち、音声出力部4から「現在、高速走行中」または「現在、一般道走行中」を音声出力する。
【0026】音声出力を聞いた運転者が、ステップ23で「違います」などの音声コマンドの発声があるかどうかが判定される。
【0027】音声コマンドの発声があった場合には、ステップ24において異なる道路でマップマッチングが行なわれたと判断され、ステップ25でステップ1にリターンするようにする。
【0028】また、音声コマンドの発声がなかった場合には、ステップ26において処理済み道路でマップマッチングが行なわれたと判断され、ステップ27においてステップ1にリターンするようにする。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明の高架判定精度向上装置は、ETC車載器とナビゲーション装置を連動させ、料金所の入り口に入った時には高速道路走行を、料金所の出口を通過した時は一般道路の走行中であることをナビゲーション装置側に通知することにより、マップマッチングの精度を向上させることができるという効果を有する。
【0030】また、ETC車載器とナビゲーション装置が連動していない場合には、ナビゲーション装置の制御装置がナビゲーションシステムからの高度情報を取得して、所定の高度閾値を超えているかどうかを判定することによって高速道路と一般道路が交差している高架の下を車で走行する時の道路へのマッチングの不整合を少なくすることができるという効果を有する。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成11年7月5日(1999.7.5)
【代理人】 【識別番号】100099254
【弁理士】
【氏名又は名称】役 昌明 (外3名)
【公開番号】 特開2001−21369(P2001−21369A)
【公開日】 平成13年1月26日(2001.1.26)
【出願番号】 特願平11−190733