| 【発明の名称】 |
情報提供システム |
| 【発明者】 |
【氏名】葛貫 壮四郎
【氏名】松尾 茂
【氏名】待井 君吉
【氏名】新 吉高
【氏名】安部 圭子
【氏名】横田 登志美
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| 【要約】 |
【課題】端末側から目的地の地図情報を通信コストが安く、検索時間が短く、かつ、地名の入力がしやすい地図情報提供システムを提供する。
【解決手段】端末器へ経路誘導に用いる目的地を端末器から地名データの地名の一部文字列をサーバ装置に送信すると、サーバ装置は地名の任意文字列から作成したインデックス情報から、地名データを検索し、候補地名を端末機に出力するインデックス候補地名提供手段と、候補地名提供手段が出力した候補地名を端末器が選択指示し、選択指示情報をサーバ装置に送信すると、サーバ装置は、選択指示情報から地図データに対応した地図情報を端末に出力する地図データ提供手段を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】目的地までの経路誘導を行う端末器と、該端末器へ経路誘導に用いる地名データおよび地図データを少なくとも含む情報を提供するサーバ装置とを備える情報提供システムにおいて、前記端末器へ経路誘導に用いる目的地を前記端末器から前記地名データの地名の一部文字列を前記サーバ装置に送信すると、前記サーバ装置は前記地名の任意文字列から作成したインデックス情報から、地名データを検索し、候補地名を前記端末機に出力する候補地名提供手段と、前記候補地名提供手段が出力した前記候補地名を前記端末器が選択指示し、該選択指示情報を前記サーバ装置に送信すると、前記サーバ装置は、選択指示情報から前記地図データに対応した地図情報を前記端末に出力する地図データ提供手段と、を備えたことを特徴とする情報提供システム。 【請求項2】請求項1に記載の地図データ提供手段において、前記地図情報は、ベクトル地図データであることを特徴とする情報提供システム。 【請求項3】請求項2に記載の地図データ提供手段において、前記候補地名を前記端末器が選択指示し、該選択指示情報を前記サーバ装置が受信すると、前記地図データから候補地名を中心として所定の範囲を切り出して前記端末器に出力することを特徴とする情報提供システム。 【請求項4】目的地までの経路誘導を行う端末器と、該端末器へ経路誘導に用いる地名および地図データを少なくとも含む情報を提供するサーバ装置とを備える情報提供システムのサーバ装置において、前記端末器との通信を行うサーバ側通信手段と、地図データを記憶する地図データ記憶手段と、地名の読みと表記データを記憶する地名データ記憶手段と、前記端末器から送信されてくる目的地の地名と現在位置とを示す情報を利用して、前記地図データを少なくとも含む情報を生成し、該情報を前記サーバ側通信手段を介して前記端末器へ送信する処理手段とを特徴とする情報提供システムのサーバ装置。 【請求項5】請求項1に記載の情報提供システムにおいて、候補地名提供手段において、前記地名データは、地名のふりがなと表記地名が対応しており、ふりがな地名の任意文字列から作成したインデックス情報から、表記地名データを検索し、候補地名を前記端末機に出力する候補地名提供手段であることを特徴とする情報提供システム。 【請求項6】請求項1に記載の情報提供システムにおいて、前記候補地名提供手段は、地名の任意文字列のうち、少なくとも2文字毎のインデックスで構成される文字遷移テーブルを有し、前記地名データの地名の任意文字列と前記文字遷移テーブル情報から候補地名を出力することを特徴とする情報提供システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークにアクセスする情報端末及び情報を提供するサーバシステムに係り、特に家庭内,自動車等の移動体内、または歩行中などさまざまな場所でインターネットの情報をアクセスすることを可能とする情報端末と、前記端末のそれぞれの使用場所に最適な形態で情報を提供するサーバとを備える情報提供システムに関する。 【0002】 【従来の技術】特開平10−325734号公報(第1の従来技術)には、目的地の入力操作を簡易化するため、目的地の文字列を全て入力せず、ワイルドカード(*)を用いて、単語辞書とヒットする候補を表示する方式が考えられている。 【0003】また、インターネット上で欲しい地名の読みや漢字の一部を検索し、候補地名を表示し、選択した候補の地図をサービスするページがある(第2の従来技術)。また、同様にインターネット上で地図をサービスし、上下左右に地図を移動したいとき、座標点を中心に所定範囲の地図をサーバ装置から再ロードする例や、スクロールボタンで移動している例がある(第3の従来技術)。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第1の従来技術においては、長い文字を入力するとき、ワイルドカード用の文字数をミスしたり、複数の端末器で共有するサーバ装置では大量の地名の検索に時間がかかり、待ち時間にいらいらするなどの問題があった。 【0005】上記第2の従来技術では、地名の読みや表記が完全に一致しないと候補表示されないという問題がある。たとえば、“読み:いばらきけんひたちしおおみかちょう、表記:茨城県日立市大みか町”を検索するとき、“ひたちしおおみか”は検索できるが、“おおみかひたち”などの入力文字の順番が異なっていたり、“おおみかむらひたち”などの誤入力では検索できない。いわゆる人間のミス入力を救うことができないという問題点がある。 【0006】上記第3の従来技術では、目的地の画像データによる地図サービスのため、データ量が多く、ダウンロードに時間がかかり、通信コストのアップ要因になっていた。 【0007】本発明は上記の各問題点を鑑みてなされたもので、端末側から目的地の地図情報を通信コストが安く、検索時間が短く、かつ、地名の入力がしやすい地図情報提供システムを目的とする。 【0008】また、本発明の他の目的は、目的地の地図提供を、より効率的,低価格で実施することを可能とする、サーバと車両に搭載される端末とを備える情報提供システムを提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明は、目的地までの経路誘導を行う端末器と、該端末器へ経路誘導に用いる地名データおよび地図データを少なくとも含む情報を提供するサーバ装置とを備える情報提供システムにおいて、前記端末器へ経路誘導に用いる目的地を前記端末器から前記地名データの地名の一部文字列を前記サーバ装置に送信すると、前記サーバ装置は前記地名の任意文字列から作成したインデックス情報から、地名データを検索し、候補地名を前記端末機に出力するインデックス候補地名提供手段と、前記候補地名提供手段が出力した前記候補地名を前記端末器が選択指示し、該選択指示情報を前記サーバ装置に送信すると、前記サーバ装置は、選択指示情報から前記地図データに対応した地図情報を前記端末に出力する地図データ提供手段と、を備えることを特徴とする。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、以下、図面を参照しながら述べる。 【0011】図13は、本実施形態における情報提供システムの全体構成例を示したものである。本実施形態のシステムにおいては、インターネット網1301に、サーバ1302とプロバイダ1304が接続されている。端末器1306は、自車1305に備えられ、GPS衛星1307からの信号を受信して現在地を検出する機能を備えている。サーバ1302は、端末器1306からの要求に応じて、地図データを提供する。端末器1306は、携帯電話で電話網1303を経由し、プロバイダ1304に接続してインターネット網1301にアクセスし、例えば、端末器1306の位置に応じてサーバ1302から地図をダウンロードする。 【0012】本実施形態における端末器1306の構成例を図1に示す。 【0013】端末器1306は、例えば図1に示すように、メモリ101,GPS102,位置判定装置103,入力装置104,処理装置105,表示制御装置106,地図表示判定装置107,外部記憶装置108,通信装置109、および、音声出力装置110を備えている。 【0014】端末器1306は、通信装置109を通じてサーバ1302からデータを受け取る。受け取ったデータは、メモリ101や外部記憶装置108に格納され、後に利用される。 【0015】GPS102は、自車1305の位置を把握するためのものであり、自車1305の位置の緯度・経度を計測する。位置判定装置103は、GPS102が計測した緯度・経度情報を基に、自分がどの道路のどの辺りにいるのかを計算する。すなわち、地図情報と緯度・経度情報とをマッピングする。 【0016】地図表示判定装置107は、現在位置が地図をダウンロードすべき地点かどうかを判定するものである。 【0017】表示制御装置106は、自動車にすでに備え付けられている表示装置に表示データを送るものである。なお、本実施形態では端末器に表示装置を含んでいないが、表示装置も含む構成としてももちろん構わない。 【0018】入力装置104は、目的地等を入力するのに用いられる。入力装置104としては、リモコンが一般的に用いられる。但し、リモコンだけでなく、手書き入力用のタブレットであってもよい。音声出力装置110は、端末器1306またはサーバ1302からのメッセージを音声出力する。 【0019】次に、図2を用いて、端末器1306とサーバ1302の処理プロセスを説明する。 【0020】本処理プロセスでは最初、端末器1306のGPS102が自車1305の位置を測定する(ステップ201)。次に、ユーザが端末器1306を操作して目的地の文字情報を入力し、目的地文字情報はメモリ101または外部記憶装置108に保持される(ステップ202)。 【0021】ここで、目的地文字情報を端末器1306で保持するのは、経路途中で車のエンジンを切って再スタートしたときに、ユーザが目的地文字情報を再入力する手間を省くためである。エンジンを切って端末器1306の電源が切れるたびに目的地を設定するのは、ユーザにとって負担になる。また、本来の経路を外れてしまったときに経路を再計算するときにも、その度に目的地を設定するのは負担になる。目的地が保持されていれば、経路途中であることがわかり、保持されていなければ経路の途中ではなく、新たに目的地を設定する。 【0022】次に、通信装置109を用いて自車1305の位置と目的地とを、サーバ1302に送信する(ステップ203)。尚、ここで通信装置109として携帯電話を想定している。このとき、端末器1306は電話をサーバ1302に自動的にかけ、送信が終わると自動的に電話を切る機能を有するものとする。 【0023】サーバ1302は自車1305の位置と目的地文字情報を受信し、目的地文字情報から目的地を探索し決定する。なお、候補が複数あるときは、候補を端末器に送信し、端末器からの選択指示情報を受信し決定する(ステップ218)。目的地の探索方法の詳細は、図23で後述する。 【0024】目的地が決定すると、目的地までの経路を計算する(ステップ209)。尚、自車1305の位置と目的地は緯度・経度をサーバ1302に送信するか、または地名を送信してサーバ1302で緯度・経度に変換する。 【0025】次に、端末器1306が地図を表示すべき位置(以下、地図表示位置と呼ぶ)を計算する(ステップ210)。地図表示位置としては、例えば車が曲がるべき交差点を抽出する。ただし、交差点であっても、道なりにまっすくでよい場合は、地図をダウンロードしなくてもよいので、この場合は地図表示位置としない。また、交差点だけでなく、高速道路で降りるべきインターチェンジも地図表示位置としてもよい。また、同じ道路名でない道路に進入する地点も、地図表示位置になる。あるいは、既存のナビゲーションシステムにおいて、曲がるべき交差点を認識する手法を用いて、地図表示位置の求める構成としてもよい。 【0026】経路を計算し、地図表示位置を計算した後、サーバ1302はそれらを端末器1306に送信する(ステップ211)。 【0027】端末器1306はそれらを受信し、メモリ101に格納する(ステップ204)。受信した経路情報は、自車1305の位置が経路から外れていないかどうかの確認に使われる。ここまでで、準備が完了する。 【0028】車が走行している場合、GPS102は常に自車1305の位置を測定し(ステップ205)、自車1305の位置に応じて処理を実行する。サーバ1302から受信した地図表示位置と自車1305の位置とを比較し、地図表示位置か,地図の拡大表示地点か,目的地か,その他かを判定する。経路外にあると判定された場合には、ステップ203へ処理を戻す。 【0029】地図表示位置周辺であれば、通信装置109を通じて、地図表示位置周辺の地図データをサーバ1302から受信する。具体的には、地図表示位置に近づいたら、自動的にサーバ1302に電話をかけて地図データ要求をサーバ1302へ送る(ステップ213)。サーバ1302では、該要求に該当する地図を検索し(ステップ214)、さらに要求されている地図の種類を判定し(ステップ215)、デフォルトの場合には予め設定されたデフォルト縮尺の地図を送信し(ステップ216)、拡大の場合には拡大地図を送信する(ステップ217)。 【0030】端末器1306では、サーバ1302から送られてきた地図データを受信し、受信が終わったら自動的に電話を切る。このとき、サーバ1302は携帯電話の電話番号によって、どのユーザからデータを受信したか判定してもよい。受信したデータは、表示制御装置106を通じて、表示装置(図示しない)に表示される(ステップ206)。さらに自車1305の位置が地図表示位置に近づくと、地図をさらに拡大表示する(ステップ207)。 【0031】この機能に関しては、前記地図データがベクトルデータであれば、端末器1306で拡大することが可能である。一方、前記地図データがイメージデータであれば、端末器1306で拡大することは不可能であるから、拡大された地図データをサーバ1302に要求する。 【0032】目的地に到達した場合には、全部の処理が終了する。そのとき、端末器1306に保持されていた経路情報,目的地は消去される(ステップ212)。 【0033】また、その他の場所であれば、表示装置の表示を消去する(ステップ208)。すなわち、地図表示位置や目的地から離れていれば、何も表示する必要がない。但し、表示を消去するだけでなく、自車1305の位置の近くにあるランドマークに関連する情報を表示してもよい。 【0034】また、地図表示位置に来ても、必ずしも地図をダウンロードする必要はない。例えば、地図表示位置の手前に来たら、端末器1306がユーザに対して、地図をダウンロードする旨を伝える。その方法は、例えば図16に示すように、ウィンドウ1601を表示する。それと同時に「次のエリアの地図をダウンロードします」といった音声を流してもよい。これに対して、ユーザが何もしなければ、端末器1306は地図のダウンロードを開始する。ユーザが入力装置104から何らかの方法でキャンセルの意志を伝えれば、ダウンロードしない。入力装置104としては、リモコンなどが使用可能である。 【0035】尚、上述した処理は端末器1306の電源が入っている間に実行されるものである。例えば、経路の途中で休憩した場合などで車のエンジンを切ったときには、端末器1306の電源も切れることが考えられる。そこで、エンジンを再スタートさせたときは、目的地が端末器1306内に保持されているかどうかを確認する。保持されていれば、目的地に到達していないということであるから、ステップ205から再開する。目的地が保持されていなければ、ステップ201から開始する。 【0036】図3は、本実施形態における表示の遷移例を表したものである。 【0037】画面301は、道なりにまっすぐ進んでいるときの表示例である。ここでは何も表示してないが、自車1305の位置の近くにあるランドマークに関連する情報を表示するようにしてもよい。ランドマークとしては、例えばレストラン等が挙げられる。レストランから発せられている情報、例えばメニューや値段を受信して表示装置に表示してもよい。 【0038】地図表示位置に近づいた場合の画面が画面302である。地図表示位置に近づいたかどうかは、自車1305の位置と地図表示位置との距離が一定以内になったかどうかで判定できる。これはGPS102で測定した自車位置304と、地図表示位置305との距離を計算するだけで求めることができる。本画像例では、さらに、矢印306によって、車が進むべき方向を示す。画面302の場合では、地図表示位置305から左折するように示している。 【0039】さらに、地図表示位置305により近づいたら、画面303のように交差点付近がさらに拡大表示される。画面303でも、自車位置304、矢印306を表示している。この拡大表示の場合も、端末器1306がベクトルデータを受信した場合は端末器1306で拡大することが可能である。一方、イメージデータを受信した場合は、拡大された地図をサーバ1302からダウンロードする。 【0040】拡大表示された後、曲がるべき交差点を曲がったら、地図の表示を終了し、画面表示を消去する。そして、そのまま道なりに進んでいる間は、何も表示しないかあるいはランドマークに関する情報を表示する。または、図11に示すようにその付近の概略地図を表示してもよい。これは、上記と同様である。 【0041】ランドマークに近づいたときにそれに関する情報を表示するには、端末器1306がランドマークの所在地を予め知っておく必要があるので、予めサーバ1302から受信する必要がある。そして、自車位置を常に計測して、ランドマークに近づいたかどうかを判断する必要がある。 【0042】図4は、サーバ1302の構成例を示したものである。 【0043】本例のサーバ1302は、通信装置401,入力受付部402,検索エンジン403,会員情報データベース404,地図データベース405,地名単語辞書412,経路計算部406,イメージ展開部407,地図表示位置決定部408HTML変換部409,課金制御部410,イメージ/ベクトル判定部411および、間引き判定部412を備えている。 【0044】本例のサーバ1302において、端末器1306からの要求はすべて通信装置401を通して受信する。受信したデータは、入力受付部402にて、どんなデータを受信したのかを判定する。 【0045】会員情報を受信した場合には、当該会員が、サーバ1302にアクセス可能な会員かどうかを判定する。アクセス不可能な会員ならば、以後のサービスを提供しないように端末器1306に通知する。または、イメージ地図データだけの提供にとどめるようにする。 【0046】会員情報は課金制御部410に送られ、課金制御部410は、会員情報DB404の会員情報を参照して、どの会員に課金するかを判定し、その会員のIDを端末器1306内部に保存する。 【0047】端末ユーザから自車1305の位置と目的地とに関するデータが送信されてきた場合にも、ユーザ情報の場合と同様、データはサーバ1302の通信装置401を通じて入力受付部402に送られる。自車1305の位置と目的地は、緯度・経度で表されている。目的地は緯度・経度でなく、目的地周辺の市外局番や郵便番号であってもよいが、その場合、入力受付部402等の所定の個所でそれらのデータを緯度・経度に変換する。 【0048】入力受付部402は自車1305の位置と目的地の文字列情報を検索エンジン403に渡し、検索エンジン403は目的地の文字列情報から、地名単語辞書412を探索し、目的地の緯度・経度を得る。目的地の緯度・経度情報を元に地図DB405から地図データを検索し、目的とする地図データが含まれているメッシュの格納アドレスに対応する地図DB405中のインデックス(Index)を返してもらう。地図DB405は、一般に使われている地図データベースでよい。但し、ベクトル地図データを保持していることが望ましい。 【0049】インデックスがわかった後、当該インデックスは経路計算部406に送られ、自車1305の位置から目的地までの経路を計算する。経路を計算した後、その経路データは地図表示位置決定部408に送られ、端末器1306が地図をダウンロードする位置を決定する。 【0050】また、送信すべき地図種の判定を行うイメージ/ベクトル判定部411が、アクセスしているユーザが会員かどうかによってイメージ地図を提供するかベクトル地図を提供するかを判定する。会員であれば、ベクトル地図データを提供し、会員でなければイメージ地図データを提供する。ベクトル地図を提供すると、端末器1306で自由に拡大・縮小等ができるので、提供された地図とは異なる縮尺の地図が欲しくなっても、その度にサーバ1302からダウンロードする必要はなくなり、通信の負担が減る。 【0051】会員であれば検索エンジン403からインデックスを受け取り、さらに経路計算部406から経路情報を受け取り、経路情報と地図DB405のベクトル地図データを通信装置401に送る。通信装置401はそれらのデータを端末器1306に送信する。会員でなければ、イメージ/ベクトル判定部411は、地図DB405のインデックスと経路データをイメージ展開部407に送り、イメージ展開部407がイメージデータを生成する。当該イメージデータは、地図データの上に、経路を重ねて表示したものである。イメージ展開部407で作成されたイメージデータは、HTML変換部409でHTMLデータに変換される。このHTMLデータは通信装置401を通じて端末器1306に送信される。 【0052】端末器1306にデータを送信すると、課金制御部410は、どの会員にいくら課金するかを計算する。例えば、イメージ地図データを提供する場合は無償,ベクトル地図データを提供する場合は有償といった課金も可能である。 【0053】イメージ地図データの場合、受け取った端末器1306では、拡大・縮小等の機能があっても、あまり有効でない。したがって、例えば図3の画面302から画面303に切り替えるような場合、イメージ地図を2枚ダウンロードして表示することになり、通信の負担が増えるので、通信料金も増える。そこで、イメージ地図データを提供してもらう場合は、通信料金だけの負担となるようにし、サービス料金を徴収しない構成としてもよい。 【0054】ベクトル地図データの場合、一度ダウンロードすれば拡大・縮小は自由にできるので、例えば画面302から画面303に切り替えるような場合、地図をダウンロードし直す必要はなく、通信料金の負担も少なくなる。また、立体的な表示を可能とするための情報も含む地図データを利用するようにすれば、地図の3次元表示なども可能になり、地図を見やすく表示することが可能になる。したがって、ベクトル地図データの恩恵に浴するユーザからは、サービス料金を徴収するようにしてもよい。 【0055】地図の3次元表示には、既存のいわゆる「バードビュー」と呼ばれる技術を用いてよい。この技術は、2次元情報を斜め上から見ているような感覚で表示するものであり、既存のカーナビゲーションシステムで実用化されている。これは、サーバ1302から受信した地図データに対しても応用可能である。 【0056】図8に、課金制御部310で保持している課金情報の一例を示す。 【0057】課金情報としては会員ID801,データ量802,地図種803,アクセス日時804を保持している。このような課金情報は所定の締め日にまとめて集計されて課金額が決定され、ユーザが契約している金融機関に送られ、ユーザの口座から自動的に料金が引き落とされて支払われる。 【0058】端末器1306からサーバ1302に送信されるデータとしては、会員情報,自車位置,目的地などがある。これらのデータを送信するためのプロトコルを図5に示す。図5(a)は端末器1306からサーバ1302に、自車位置と目的地を送信するためのものである。この場合、コマンド501,会員ID502,自車位置503,目的地504,端末情報505を1つのパケットにして送信する。図5(b)は、端末器1306からサーバ1302に、地図データを要求するためのものである。この場合、コマンド501,会員ID502,目的地504,縮尺506,端末情報505を1つのパケットにして送信する。 【0059】どちらのプロトコルでも、先頭にコマンドをつける。コマンドの種類は、経路計算要求、地図情報要求がある。コマンドの識別子としては、1バイトの文字コードを用いてよい。また、会員ID502は、サーバ1302に何らかのデータを送信する場合には必ずつける。あるいは、会員ID502をつけず、携帯電話の番号を会員IDとして代用してもよい。 【0060】コマンドが経路計算要求であれば、経路計算要求コマンド,会員ID502,自車位置503,目的地504,端末情報505を1つのパケットにしてサーバ1302に送信する。会員ID502は、サーバ1302からベクトル地図データを提供してもらえる会員のIDである。もし会員でなければ、会員ID502は負の数など、IDとして使われない数値とする。自車位置503と目的地504は、緯度・経度とする。 【0061】コマンドが地図情報要求であれば、コマンド501,会員ID502,目的地504,縮尺506を1つのパケットにしてサーバ1302に送信する。会員ID502と目的地504は、上記の通りである。縮尺506は、地図の縦幅・横幅の長さをメートル単位で表したものである。サーバ1302は受け取ったパケットの先頭についているコマンドに応じて、上記の処理を実行する。 【0062】会員ID502は、図6に示すような画面を用いて、端末器1306の立ち上げ時に1回だけ入力する。会員ID502の入力には、画面下方に表示されているテンキー606を用いる。入力された数字は、IDフィールド601に表示され、OKボタン602を押すと、メモリ101に記憶される。Clear ボタン602を押すと、IDフィールド601の表示がクリアされる。終了ボタン604を押すと、端末器1306に記憶された会員IDを消去する。BSボタン605は、いわゆるバックスペースであり、IDフィールド601に表示された文字を右端から1文字ずつ消去する。 【0063】また、会員IDを入力せずにOKボタン602を押すと、会員IDには任意の負の数が設定され、メモリ101に記憶される。あるいは、会員ID502を入力せず、通信装置109として用いている携帯電話の電話番号を会員IDとして代用してもよい。 【0064】会員情報DB404の構成例を、図12に示す。会員情報DB404には、名前1201,会員ID1202,携帯電話番号1203,金融機関名1204,連絡先1205が含まれている。 【0065】会員ID1202は、システムを使う前に予めサービスセンタから発行してもらう。携帯電話番号1203は、通信装置109として用いる携帯電話の番号である。この携帯電話番号は、会員IDを発行せず、会員IDの代わりとして用いる場合には、会員DB404に登録しておく必要があるが、会員IDを発行する場合は必ずしも必要でない。金融機関名1204は、ユーザが契約している金融機関の名前で、サービス料金を引き落とすための金融機関である。但し、サービス料金を引き落としにせず、ユーザからの振り込みにする場合には必要でない。連絡先1205は、ユーザの住所と有線電話番号であり、サービス料金の請求書や領収書を送付する住所である。 【0066】目的地情報は、図7に示す画面を用いて入力する。それには、地名だけでなく、目的地の電話番号の市外局番や郵便番号を入力してもよい。電話番号は電話番号フィールド701に、郵便番号は郵便番号フィールド702に入力する。地名は地名フィールド703に入力する。すべてを入力する必要はなく、どれか1つを入力するだけでよい。また、電話番号の局番や郵便番号と地名のAND検索により探索を絞り込んでも良い。なお、電話番号と郵便番号の入力には、テンキー709を用いる。 【0067】地名の入力にはひらがなキー708で読みを入力する。詳細は後述するが、本発明では、地名の一部分を順不同で入力したり、余分な読みがあっても検索できることが特徴である。たとえば、“読み:いばらきけんひたちしおおみかちょう、表記:茨城県日立市大みか町”を検索するとき、“おおみかひたち”や“おおみかむらひたち”でも検索できる。検索エンジン403の詳細は、図18〜図23に述べる。 【0068】次に、端末器1306のメモリ等の資源が足りない場合の処理について述べる。本実施形態では、端末器1306のメモリが足りない場合、サーバ1302は地図データを間引きして端末器1306に送信するものとする。 【0069】端末器1306は、サーバ1302に地図データを要求するとき、端末器1306の資源に関する情報を一緒に送信する。資源に特に問題ない場合は資源に関する情報は何も送信しないが、資源が足りない場合は、端末器1306のメモリ容量をつけたパケットを送信する。このパケットは、これまでに述べたように、入力受付部302にて処理される。 【0070】また、サーバ1302の間引き判定部312は、端末器1306から受け取ったメモリ容量を参照し、間引きが必要ならば、端末器1306に送信する地図データを間引きしてから通信装置301にデータを送る。これによって、メモリの少ない端末でも、すべてのデータを受けられないまでも、それなりのサービスを受けることが可能になる。 【0071】間引きに付いては、ベクトル地図データの場合、主要道路だけを送信することにし、他の細い道路を省いたデータを送信する。イメージ地図データの場合は、解像度を落とした画像を送信する。 【0072】また、地図データだけでなく、地図データと共に送られるその外の情報、例えば経路誘導に係わる情報についても、その誤誘導が起こらないと考えられる程度にデータ量を削減して送信する構成としてもよい。 【0073】ベクトルデータ,イメージデータのどちらを送信するかを判定するフローの一例を図9に示す。図9では、ユーザが会員かどうかも考慮したフローを示している。 【0074】サーバ1302はデータを受け取ると(ステップ901)、会員IDを調べ(ステップ902)、会員かどうかを判定する。会員ならば、端末情報を調べ(ステップ903)、メモリが足りていれば地図DB405のベクトル地図データそのまま端末器1306に送信する(ステップ905)。メモリが不足していれば、地図DB405のベクトル地図データを間引きしたものを端末器1306に送信する(ステップ906)。 【0075】もし会員でなければ、端末情報を調べ(ステップ904)、メモリが足りていれば、地図DB405の地図データからデフォルトの解像度でイメージデータを生成し、端末器1306に送信する(ステップ907)。メモリが不足していれば、デフォルトよりも解像度を下げてイメージデータを生成し、端末器1306に送信する(ステップ908)。 【0076】上述した実施形態では、データが必要になったらその都度サーバ1302に接続してデータを受信するものであった。しかし、その都度データをもらうのではなく、自車1305の位置と目的地をサーバ1302に送信した後で、データを一括して受信する構成としてもよい。以下に、本発明を適用した情報提供システムの他の実施形態について説明する。 【0077】本実施形態のシステムは、以下に詳細説明する処理フローを除き、上記実施形態のシステムと基本的には同様な構成を備えるものとする。図10は、データを一括して受信する本実施形態のシステムのフローを示したものである。 【0078】本処理では最初、GPS102が自車1305の位置を測定した後(ステップ1001)、目的地情報を設定して端末器1306に保存する(ステップ1002)。次に携帯電話等をかけることで、自車1305の位置と目的地情報とをサーバ1302に送信する(ステップ1003)し、目的地を探索する(図2と同等)。サーバ1302はこれらのデータを受信後、目的地までの経路を計算し(ステップ1011)、地図表示位置を計算する(ステップ1012)。本実施形態では以下の処理が、上記実施形態と異なる。 【0079】次に、目的地までの地図を検索し、地図表示位置付近以外の地図は間引き(ステップ1013)、自車1305の位置周辺の地図,経路データ,地図表示位置,目的地までの地図を端末器1306に送信する(ステップ1014)。 【0080】端末器1306ではこれらのデータを受信後、メモリ101にデータを格納する(ステップ1004)。このときに送信する地図データは、道なりにまっすぐのところはその道の情報だけを送信し、曲がるべき交差点付近に関しては詳細な情報を送信する。 【0081】例えば、日立から東京のある目的地に向かう場合、まず常磐自動車道または国道6号を通るので、常磐自動車道または国道6号の情報だけを端末器1306に送信し、その他の部分は送信しない。そして、常磐自動車道を降りたり、国道6号を外れたとき、端末器1306からサーバ1302に目的地までの経路計算と目的地までの地図を要求し、サーバ1302から端末器1306に送信する。 【0082】尚、目的地はこれまでに述べたのと同様、端末器1306の立ち上げ時にユーザが入力し、目的地に到着するまでは端末器1306で保持しているものとする。 【0083】サーバ1302からデータを受け取った後、GPS102で自車1305の位置を測定しながら、自車1305の位置に応じた処理を実行する。 【0084】地図表示位置に近づいたら、受け取った地図データを基に地図表示位置付近を表示する(ステップ1006)。さらに近づいたら、さらに拡大表示する(ステップ1007)。但し、サーバ1302からベクトル地図データを受信している場合に限って、この処理が可能である。あるいは、端末器1306のメモリが少ない場合は、最初に通るべき道路の情報だけを受信して地図表示位置付近の詳細データを受信せず、地図表示位置に近づいたら、これまでに通ってきた経路の地図データを消去して、地図表示位置付近(例えば、地図表示位置から半径1〜5km)の詳細データを受信するようにしてもよい。 【0085】ここで、地図表示位置付近における経路は、サーバ1302で計算してもよく、会員であれば経路情報をサーバ1302から受信し、会員でなければ地図上に経路を示したイメージ地図を受信する。あるいは、会員であれば地図表示位置付近のベクトル地図データを受信し、該ベクトル地図データに基づいて端末器1306で経路計算をしてもよい。 【0086】また、道なりにまっすぐでよい場合は、何も表示しなくてもよいし、その付近のランドマークに関する情報を表示したり、最初にダウンロードした地図情報を表示してもよい。 【0087】図11は、経路途中の大まかな地図を表示する例を示したものである。画面1101には、国道1102,学校1103,郵便局1104,自車位置1105が表示されており、その他の情報は表示されていない。道なりにまっすぐでよい場合は、この程度の表示であってもユーザに対する援助になる。 【0088】また、道なりにまっすぐでよい場合、ユーザは次に曲がるべき場所までどれくらいかわからなくなって不安を感じることも考えられる。そのような場合でも、何らかのランドマークを表示すれば、自分がどこにいるかという目安にすることができる。これらの情報は、経路が決まったときにダウンロードした情報であってもよいし、ユーザが自分の居場所を確認したくなったときにサーバ1302から受け取ってもよい。 【0089】上記図10の処理フローにおいて、目的地に到着したら、端末器1306に記憶されている経路情報,会員ID,地図情報を消去し(ステップ1009)、すべての処理を終了する。 【0090】上記図10に示す実施形態では予め間引きしたデータを送るものとしたが、データを間引きする代わりに、あらかじめベクトルデータに優先順位を付けておき、該優先順位および当該端末器のその時点での残りメモリ容量に応じてデータを送る構成としてもよい。以下にその構成例について説明する。 【0091】例えば、端末器1306のメモリ容量が少ない場合は、高速道路や国道などの主要道路データのみを送信し、メモリ容量に余裕があれば詳細な道路データを送信する。すなわち、例えば図17に示すように、高速道路や国道などの主要道路の優先順位を高くし、その他の道路の優先順位を低く設定しておく。 【0092】このような構成によれば、端末器1306のメモリが足りない場合は、目的地までの大まかな経路を高速道路や国道などで表示させ、他の詳細な道路は表示しないようにすることが可能となる。 【0093】優先順位を決めるパラメータとしては、例えば、道路の種類(例えば高速>国道>県道>その他),自車位置からの距離(自車位置に近いほど優先順位が高い),経路からの距離(経路周辺の優先度が高い)の3種類がある。 【0094】サーバ1302は、地図データに含まれる各情報に付いてこれらのパラメータの値を判定し、どのデータを端末器1306に送信すべきかを決める。具体的には、上記した優先順位を決めるのは、間引き判定部412で行う。 【0095】間引き判定部412には、ダウンロードの優先順位を各パラメータを定義した優先順位定義表(例えば道路の優先順位については図17)をあらかじめ持たせておく。次に、間引き判定部412は、経路計算結果を受け取り、優先順位定義表と照らし合わせて、ダウンロードする優先順位を決定する。 【0096】なお、パラメータが複数ある場合に、具体的にどのパラメータを優先させるか、どのような組み合わせで行うかについては、その時の状況に応じて間引き判定部412で決定するものとする。 【0097】例えば、日立市から東京までの経路をダウンロードする場合は、サーバ1302は東京までの常磐自動車道のデータを先に用意する。そのデータ量が端末側の許容範囲を超えていなければ、東京までの国道6号のデータを用意する。さらに端末側のメモリに余裕があればその他の道路情報も用意する。その後、サーバ1302は端末器1306に道路情報を送信する。 【0098】なお、同じ道路の道路データであれば、自車位置に近いほど、優先順位は高くする。例えば、同じ常磐自動車道であっても、日立市内のデータの優先順位が高くなり、日立市から遠ざかるほど優先順位は低くなる。 【0099】目的地までの全経路を一度にダウンロードできない場合は、車が通過した場所の地図データを端末から消去してメモリの空き領域を作り、ダウンロードできなかったデータをダウンロードする。 【0100】上述したダウンロードする地図データの優先順位の付け方について、他の例を説明する。 【0101】本例では、自車位置周辺だけの詳細地図をダウンロードして、目的地までの地図はダウンロードしないものとする。その場合の優先順位は、必ずしも上記のように主要道路が高いとは限らず、ダウンロードする範囲に応じて、優先順位を動的に設定してもよい。 【0102】例えば、上記と同じく日立市から東京までの経路をダウンロードする場合、サーバ1302は常磐自動車道の最寄りのインターチェンジまでの経路データを用意する。そのデータ量が端末のメモリ空き容量よりも小さければ、東京までの常磐自動車道データを用意し、さらにメモリ容量に余裕があれば国道6号のデータも用意する。 【0103】データの用意が終わったところで、サーバ1302は端末器1306にデータを送信する。常磐自動車道データと国道6号データは、上記したように自車位置に近いところほど優先順位を高くする。あるいは、経路となる道路と主要道路をダウンロードさせることにしてもよい。すなわち、高速道路や国道などの主要道路の優先順位は、経路となる道路の次に高くする。 【0104】図14は、日立から東京までの経路の例である。この図を参照しながら、送信する道路情報の優先順位に付いてさらに述べる。尚、ここでは、会員ユーザが端末器1306を用いていると想定し、ベクトル地図データが送信される場合である。 【0105】本図では始点1401から終点1402までの経路が経路1403で表されている。詳細は図示しないが、常磐自動車道が経路となった場合を想定している。サーバ1302は、経路計算を終えた後、経路が含まれる地図メッシュ1404〜1410から、送信すべき道路を選び出す。 【0106】まず、経路だけを始点から終点まで送信しようとする場合、始点1401に近いメッシュ1404内にある経路を抜き出す。経路データの容量を調べ、端末器1306から送信されてきたメモリ容量よりも小さければ、メッシュ1405の経路を抜き出す。以下、端末器1306のメモリ容量を超えない範囲で、メッシュ1410までの経路を抜き出していく。抜き出した合計の容量が端末器1306のメモリ容量を超える前に処理を終了し、経路データを送信する。処理の終了のタイミングに関しては、例えば送信されてきたメモリ容量の80%等をしきい値として設定してよい。 【0107】メッシュ1410まで経路を抜き出し、端末器1306のメモリ容量に余裕があれば、メッシュ1404からメッシュ1410まで順に国道を抜き出していく。それでもまだメモリ容量に余裕があれば、その他の道路も抜き出していく。処理の終了のタイミングは上記のように、端末器1306のメモリ容量の80%等としてよい。 【0108】経路データを優先して抜き出す例を、図15に示す。 【0109】図15(a)は、サーバ1302に格納してある地図データの例である。この地図データには、郵便局1501,警察署1502,県庁1503,学校1504が含まれている。 【0110】サーバ1302が経路計算した結果、図15(b)の経路1505のようになったとする。このとき、端末器1306に送信するデータは、図15(c)に示すデータとなる。すなわち、郵便局1501,警察署1502,学校1504,経路1505である。県庁1503は、経路1505上にないデータであるので、送信しない。 【0111】また、上記のように経路データを最優先して抜き出していくのではなく、始点1401に近いところから抜き出していく方法もある。 【0112】まず、メッシュ1401の経路データを抜き出した後、経路に近い道路のデータを抜き出す。例えば、経路に交差している道路データを抜き出す。また、交差点の名前等も抜き出しておくと、送信した後にユーザにとって都合がよい。高速道路など、交差点のない道路が経路である場合には、経路データだけが抜き出されることになるが、1本道を道なりに進めばよいので、経路データ以外がなくてもほとんど問題はない。 【0113】端末器1306のメモリ容量に余裕があれば、次にメッシュ1402について同様の処理を実施する。そして、端末器1306のメモリ容量に余裕があればメッシュ1403以降についても同様に実施し、例えばメモリ容量の80%を超えたら処理を終了し、端末器1306に送信する。 【0114】出発前に端末器1306がデータをダウンロードするには、以上の処理でよいが、出発前にすべてのデータをダウンロードできるとは限らない。ダウンロードできなかったデータに関しては、経路途中でダウンロードしなければならない。その時には上記したように、車がそれまでに通ってきた経路のデータを端末器1306から消去して、新たなデータをサーバ1302から受信する必要がある。経路の途中にいるときは、その途中時点での自車位置を始点1401に見立てて、前述した処理を実施すればよい。 【0115】また、サーバ1302は、端末器1306のメモリ容量だけでなく、端末器1306における他の種類の資源情報を利用して、地図データの提供方法を調整する構成としてもよい。例えば、端末器1306の資源情報として、上記したメモリ容量の他に、通信レート,ディスプレイの種類等を端末情報としてサーバ1302へ送り、サーバ1302側では、これらの資源情報を直接的あるいは間接的に利用して、地図データを送るタイミングを決定する。 【0116】その一例として、端末器1306への送信時間を考慮して地図データを送る場合について説明する。すなわち、ある時間内に送信できるだけのデータを用意し、端末器1306に送信しようとするものである。 【0117】例えば、通信レートが9600bps であり、データ受信までの時間を30秒とすると、この時間内に送信できるデータ量は36KBである。そこで、36KB分だけの地図データを用意し、端末器1306に送信する。データを用意する際は、上記の優先順位にしたがうものとする。 【0118】一方、端末器1306は、地図が必要になる少なくとも30秒前にサーバ1302に地図を要求する。これについては、自車の速さと通信レートから、地図が必要になる地点まで何メートルの地点で要求するかを計算すればよい。 【0119】例えば、降りるインターチェンジに差し掛かるときに地図を受信し終えたい場合を考える。当該インターチェンジに差し掛かるまでの時間を自車速度から計算すると同時に、端末器1306のメモリ空き容量を調べる。 【0120】また、通信レートがわかっていれば、自車速度,メモリ容量,通信レートの3つのパラメータから地図要求のタイミングを計算できる。例えば自車速度100km/h,メモリ空き容量80KB,通信レート9600bps とすると、80KBのデータを受信する時間は約66.7 秒であるから、インターチェンジの1.85km 手前でデータ受信を開始すればよい。実際はメモリ空き容量のすべてを使う必要はなく、受信するデータ量は80KBより小さくてもよいので、この距離はもう少し短くてもよい。 【0121】以下、目的地の検索エンジン403の詳細を、図18〜図23を用いて説明する。図18は検索エンジンの構成と動作を述べたものである。まず、目的地設定画面700で地名入力枠に“おおみか”と入力すると、この読みは検索キーワード(検索KW)となり、検索エンジン403に入力される。検索エンジン403では、地名単語辞書412を用いて、候補地名を画面1801のような表示出力する。“おおみか”となる地名が複数あった場合は、候補選択情報を検索エンジン403に与える。候補選択情報で“1”を選ぶと、確定目的地あると判断し、この選択候補情報の緯度・経度から地図データ405を探索し、該当地図を目的地の地図1802として出力する。 【0122】図19は地名単語辞書1803の構成を述べたものである。地名の場合、都道府県1901,市郡1905,町村名1909のように階層構造になっている。各々は、読み1902と表記1903および緯度・経度やブロックなどのMAP情報1904が格納されている。また、町村名1909から上位の階層にはリンクが張られている。さらに、電話番号のエリアテーブル1918,郵便番号テーブルからもリンクが張られている。したがって、電話番号や郵便番号から検索を絞り込むことが可能である。 【0123】図20は、目的地名から候補地名を検索するための動作説明図である。ここでは例として、住所の単語辞書2003を示す。この辞書は、都道府県・市町村・それ以下で階層化された構造になっており、各要素は、単語No.(単語の位置情報),上位単語No.,単語(文字列)からなる。各単語にアクセスするには、単語No.によりアクセスできる。また、単語の階層関係は、上位単語No.によって分かる。また、文字遷移テーブル2002は2文字の遷移(INDEX)になっており、地名単語辞書へのポインタを持っている。たとえば、“おおみか”は“おお”,“おみ”,“みか”の3つの文字遷移からなっている。したがって、文字遷移のポインタで索引した地名の候補の地名が求まる。図20の例では、3つの地名“茨城県日立市大みか町”,“茨城県日立市みかの原町”,“福島県原町大甕”が求まる。この3つの地名の中で検索KWとの一致文字数が多い順にソートすることで候補の選択が簡単になる。もちろん、候補文字数を少なくするため、所定閾値で候補表示しないことも可能である。図20では、所定閾値を用いて、2候補のみの表示をした場合の例である(画面1803)。 【0124】図21は、地図全体あるいは複数ブロック地図から所定領域のみを切り出し(クリップ処理という)処理を説明した図である。地図は、複数のブロック毎に管理しているのが一般的である。ところが、このブロックの一部分を切り出したり、ブロック端に地名がある場合、隣のブロックも必要になる。したがって、目的地を中心に所定領域の地図がほしい。たとえば、2102を中心に所定領域(2103,2104)の地図が欲しい場合、この所定領域(2103,2104)で地図全体1802をクリッピング処理すればよい。ベクトル地図の場合、2205に示すように、ベクトルがつながっている線も表示されることがあるが、地図データ数を少なくすることができ、通信コストを下げることができる。もちろん、はみ出したベクトルの座標を計算し、始点終点を変更すればこのようなことはなくなる。 【0125】図22は、目的の探索処理218の詳細フローを述べたものである。まず、端末器より、地名の読みを受信する(ステップ2201)。文字遷移テーブルを用いて地名単語のポインタを決定する(ステップ2202)。次に、地名単語辞書から候補地名を探索し、ソーテイングする(ステップ2203)。 【0126】次に、候補地名を端末器に出力する(ステップ2204)。次に、端末器から候補地名の選択情報を受信し、地名を確定する(ステップ2205)。候補地名の緯度・経度から所定範囲の地図エリアを切り出す(ステップ2206)。最後に、切り出した地図を端末に送信する(ステップ2207)。 【0127】図23では、本発明の特徴である読み入力の例を述べる。読みの入力を“おおみかひたち”と入力した例である(700)。この例は、読みの順番が“ひたちおおみか”と逆である。この場合においても、本発明は、2文字の遷移情報を用いているので、検索が可能である。文字一致数でソーテイングしているため、候補は1つ求まる。同様に、“おおみかむら”などと、“むら”が余分も読みがあっても同様な例から検索である。また、“おおみが”と1文字をミス入力しても他の正確な読みで検索可能である。 【0128】本発明では、2文字の遷移テーブル(INDEX)で検索したが、1文字遷移テーブル,3文字遷移テーブルを用いても同じような効果がある。 【0129】以上では、端末器1306は必要に応じてサーバ1302に接続する場合を想定していた。接続時間に応じて通信料金が課されると想定すれば、必要に応じてサーバ1302に接続する方が通信料金は安くなる。しかし、通信量に応じて通信料金が課されると想定すれば、必ずしも接続を切る必要がないので、上記と異なるサービスが可能である。 【0130】すなわち、上記では端末器1306が経路情報をダウンロードし、ダウンロード地点の判定も端末器1306で実施していた。しかし、経路情報,ダウンロード地点をサーバ1302に残しておき、端末器1306から、自車位置情報,車速,端末情報を一定時間間隔でサーバ1302に送信し、サーバ1302側で地図をダウンロードするかどうかを判定する構成としてもよい。または、一定時間間隔ではなく、一定距離ごとに現在地自車位置情報,車速,端末情報をサーバ1302に送信する構成としてもよい。あるいはサーバ1302側で、予め定めた条件に基づいて地図データをダウンロードする位置を適宜決定する構成としてもよい。 【0131】このようにサーバ1302側でダウンロードするタイミングを調整する構成によれば、車が経路を外れた場合にサーバ1302が端末器1306に対して警告を出したり、トンネル等の安定した通信が不可能あるいは困難な状況が予想される場所でのダウンロードを避けることができるため、より効率的で信頼性の高い情報提供サービスを実現することができる。 【0132】なお、上記各実施形態では説明を簡単にするために、1つのサーバ1302に対して1つの端末器1306がある場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つのサーバ1302が複数の端末器(複数の自動車)を個別に管理しつつ、要求された情報の提供を行う構成としてもよい。例えば、図13にも示すように、サーバ1302をインターネット上のサーバで構成し、複数の端末器に対応できる構成としてもよい。 【0133】また、上記各実施形態では端末器からサーバに電話をかけて地図のダウンロードを行う構成について説明したが、その代わりに、サーバから端末器に電話をかけて地図を送信する構成としてもよい。例えば、サーバで経路計算をした際、地図表示位置(地図ダウンロード位置)だけでなく、各地図表示位置の通過予想時刻も計算する。さらに、サーバはその通過予想時刻に近づいたら、端末器に電話をかけ、その時刻に通過する地図表示位置周辺の地図データを送信する。 【0134】本発明は、車両に搭載され目的地までの経路誘導を行う端末器で説明したが、車両ではなく、ポータブルな端末器、あるいは家庭用の端末でも同じ構成で実現できる。すなわち、通信回線を通じて地図をダウンロードできるものであれば、同じ構成で実現できる。 【0135】 【発明の効果】本発明の情報提供システムによれば、地名の読みの一部分を入力することで、ネットワーク上のサーバから、必要なときだけ地図をダウンロードできる手段を提供することができる。 【0136】また、本発明の情報提供システムによれば、地図データなどの情報の提供を受ける端末器のメモリ資源が少ないときでも、ナビゲーションにとって必要最小限の地図データの提供サービスを受けることが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005108 【氏名又は名称】株式会社日立製作所
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| 【出願日】 |
平成11年6月28日(1999.6.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075096 【弁理士】 【氏名又は名称】作田 康夫
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| 【公開番号】 |
特開2001−12960(P2001−12960A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月19日(2001.1.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−181072 |
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