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【発明の名称】 情報記録装置、情報再生装置、及び記録媒体
【発明者】 【氏名】田口 富彦

【要約】 【課題】自動車で移動するユーザにとって有用な現地情報として、正確で詳しい情報が高いリアルタイム性で得られるようにする。

【解決手段】現地情報(をアップロードしている端末装置が各地に備えられ、ユーザは板状メモリを端末装置に装填することで、この板状メモリに現地情報を記録して保持させることができるようにする。そして、車載機器にあっては装填された板状メモリから読み出した現地情報を表示させるように構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも、当該情報記録装置の設置位置を含む特定の範囲の地域に関連する所定の情報内容を有する地域情報が記憶される記憶手段と、所定種類の記録媒体の装脱が可能とされると共に、装填された上記記録媒体に対応して少なくとも情報の書き込みを可能とされる記録媒体ドライブ手段と、上記記録媒体ドライブ手段に装填された上記記録媒体に対して、上記記憶手段に記憶されている地域情報を書き込むように制御を実行する記録制御手段と、を備えたことを特徴とする情報記録装置。
【請求項2】 当該情報記録装置に対して上記地域情報を送信するサーバ装置があるものとされ、当該情報記録装置においては、上記サーバ装置から送信された地域情報を受信して上記記憶手段に対して記憶させる受信手段が備えられることを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項3】 移動体に搭載される情報再生装置であって、所定種類の記録媒体の装脱が可能とされると共に、装填された上記記録媒体に対応して少なくとも情報の読み出しを可能とされる記録媒体ドライブ手段と、上記記録媒体には特定の範囲の地域に関連する所定の情報内容である地域情報が記録されているものとしたうえで、上記記録媒体ドライブ手段による上記記録媒体からの情報の読み出しを実行させることで、上記地域情報を取得する地域情報取得手段と、上記取得した地域情報を所定の出力態様によって提示を行う提示手段と、を備えていることを特徴とする情報再生装置。
【請求項4】 当該情報再生装置は、車載用オーディオ機器に対して備えられることを特徴とする請求項3に記載の情報再生装置。
【請求項5】 当該情報再生装置は、車載用ナビゲーション機器に対して備えられることを特徴とする請求項3に記載の情報再生装置。
【請求項6】 当該記録媒体に対応して情報の書き込み又は読み出しが行われる記録又は再生装置に対して装脱可能とされたうえで、当該記録媒体に対して情報の書き込みを可能な記録装置によって、この記録装置の設置位置を含む特定の範囲の地域に関連する所定の情報内容が書き込まれることを特徴とする記録媒体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録装置、情報再生装置、及び記録媒体に関わり、特に、車載用機器を使用しているユーザに対して現地情報を提供するシステムを構築する情報記録装置、情報再生装置、及び記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車で移動する場合、搭乗者(ここでは運転者を含む)は、例えばその移動先の地域に関する各種の情報がほしくなるときがある。例えば、このような地域に関する情報として、その地域に関する道路に関すれば、道路の渋滞状況や、事故状況などが挙げられる。また、更には、娯楽的な情報として、移動先での観光スポットや、各種店舗の情報などが挙げられる。
【0003】一般にこのような情報は、例えば高速道路のサービスエリアなどにおいて、交通状況を表示する端末装置を見ることによって得ることができる。また、観光地や店舗などの娯楽的な情報であれば、サービスエリアや、ドライブインなどに設置されている観光地図の掲示板などを見たりすることによって得ることができる。または、観光ガイド等の書物などによっても得られるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】但し、上記したように、移動の先々で設置されている掲示板や表示板を見ているのでは、その情報は、例えば搭乗者がその状況を記憶しておく必要があるため、結局は、細かな情報までを搭乗者が把握して自動車での移動に活かすことは難しい。また、例えば観光スポットや店舗などの情報が示されている掲示板などは、比較的古くから設置されているままのものも多く、必ずしも、現在の状況と一致しているとは限らない。また、このような掲示板によっても、得られる情報はさほど多くないと考えられる。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は上記した課題を考慮して、例えば自動車で移動している搭乗者にとって必要とされる移動先の現地情報について、例えば詳しい情報であっても把握しやすいように提供することを目的とする。また、出来るだけ最新の情報を容易に得られるような提供の仕方が行えるようにすることを目的とする。
【0006】このため、先ず、情報記録装置として次のように構成する。つまり、少なくとも、当該情報記録装置の設置位置を含む特定の範囲の地域に関連する所定の情報内容を有する地域情報が記憶される記憶手段と、所定種類の記録媒体の装脱が可能とされると共に、装填された記録媒体に対応して少なくとも情報の書き込みを可能とされる記録媒体ドライブ手段と、この記録媒体ドライブ手段に装填された記録媒体に対して記憶手段に記憶されている地域情報を書き込むように制御を実行する記録制御手段とを備える。
【0007】また、情報再生装置としては次のように構成する。つまり本発明の情報再生装置としては移動体に搭載されるものとされる。そのうえで、所定種類の記録媒体の装脱が可能とされると共に、装填された上記記録媒体に対応して少なくとも情報の読み出しを可能とされる記録媒体ドライブ手段とを備える。また、記録媒体には特定の範囲の地域に関連する所定の情報内容である地域情報が記録されているものとしたうえで、記録媒体ドライブ手段による記録媒体からの情報の読み出しを実行させることで地域情報を取得する地域情報取得手段と、この取得した地域情報を所定の出力態様によって提示を行う提示手段とを備える。
【0008】また、記録媒体としては、当該記録媒体に対応して情報の書き込み又は読み出しが行われる記録又は再生装置に対して装脱可能とされたうえで、当該記録媒体に対して情報の書き込みを可能な記録装置によって、この記録装置の設置位置を含む特定の範囲の地域に関連する所定の情報内容が書き込まれるものであるとする。
【0009】上記各構成によれば、例えば端末的に機能する情報記録装置においては、その設置位置に対応した地域情報が記憶され、この地域情報を装脱可能な記録媒体に対して書き込むようにされる。これにより、記録媒体に対しては、移動先の地域情報、つまり現地情報が記録される。そして、この記録媒体を移動体に搭載される情報再生装置に装填すれば、この装填された記録媒体に対して記録されている地域情報を、所定の出力態様によって提示することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、以降の説明は次の順序で行う。
1.現地情報提供システムの構成2.板状メモリ3.端末装置4.車載機器5.現地情報の表示例6.処理動作【0011】1.システム構成本実施の形態としては、自動車の搭乗者にとって有用とされる移動先での地域情報(以降は現地情報ということにする)を提供するためのシステムが構築される。そこで、先ず本実施の形態としての現地情報提供システムの構成について概略的に説明する。
【0012】この図に示すようにして、現地情報提供システムとしては、主として、情報提供サーバ10と、端末装置30と、記録媒体としての板状メモリ1、及び自動車等の移動体に搭載される車載機器40を備えて構成される。
【0013】情報提供サーバ10は、内部構成についての説明は省略するが、例えば配信用データである現地情報をはじめ、所要の情報が記憶される比較的大容量の記録媒体を備えており、通信網20を介して多数の端末装置30と相互通信可能に構成されている。ここで、情報提供サーバ10としては、端末装置30ごとに対して、その端末装置30の設置場所に応じて用意された現地情報を送信するようにされている。ここで、情報提供サーバ10から端末装置30への現地情報の送信タイミングは特に言及しないが、例えば、このような通信による現地情報の提供を考えれば、例えば交通状況などの時々刻々と変化する類の情報であっても、非常に高いリアルタイム性でもって、最新の情報を送信して提供してやることも容易に可能となる。
【0014】また、ここで通信網20の形態としては特に限定しない。つまり、有線によるネットワークであっても、無線による通信であっても構わないものである。
【0015】端末装置30は、上述のようにして情報提供サーバ10から送信された現地情報を受信してこれを記憶しておくようにされる。そして、この端末装置30では、板状メモリ1が装脱可能とされており、装填された板状メモリ1に対して、内部に記憶している現地情報を書き込むことができるようになっている。この端末装置30は、例えば、高速道路のサービスエリア、パーキングエリアの他、道路沿いのドライブインや、コンビニエンスストア等の各種店舗をはじめ、自動車で移動している搭乗者が立ち寄りやすい場所に設置することが考えられる。
【0016】ここでの板状メモリ1は、ユーザ(ここでは、自動車の搭乗者とされる)が所有しているものとされ、ここでは、ユーザが現地情報を記録して取得するための記録媒体として使用される。板状メモリ1の外形形状等については後述するが、例えば、既存のディスクメディア等と比較しても小型であることから、携帯性に優れている。また、内部にはメモリ素子を備えることで、情報の記憶を行うようにされているため、これに対応するドライブ装置としても、例えば従前のディスクメディアに対応するドライバのように回転駆動系やヘッド機構等を備える必要が無く、比較的小型なものとなるといったメリットを有している。
【0017】車載機器40は自動車に搭載される電子機器であり、この場合には、板状メモリ1を装脱可能な機構と、装填された板状メモリ1に対して情報の読み出しが可能とされている。そして、本体と一体化された表示部位若しくは別体として本体に接続されたディスプレイ装置に対して、板状メモリ1から読み出して取得した現地情報を表示させることが可能とされている。
【0018】そして、本実施の形態の車載機器40としては、板状メモリ1から読み出した現地情報を表示するために特化された機能のみを有する機器とされても良いのであるが、例えば従前から車載機器として広く普及している、いわゆるカーオーディオ機器、又はナビゲーション機器に対して、板状メモリ1に対応するドライバと、現地情報に関する表示機能を与えて構成するようにされる。
【0019】例えばカーオーディオ機器には、通常、本体に対しては液晶ディスプレイや蛍光表示管などによる表示部が設けられており、また、ナビゲーション機器であれば、通常は本体とは、別体に液晶デバイス等による専用のディスプレイ装置が用意されている。つまり、板状メモリ1から読み出した現地情報の表示に関すれば、カーオーディオ機器又はナビゲーション機器として既に必須となっている表示機能を流用することができるものである。また、機器の設置スペースが限定される車内にあって、このようなカーオーディオ機器又はナビゲーション機器に、板状メモリ1の再生機能を加えれば、現地情報再生表示専用の装置を新たに追加して車内に設置する場合と比較して、設置スペース等に関する問題は回避することができる。
【0020】2.板状メモリ次に図2により、本実施の形態で用いる記録媒体である、板状メモリ1の外形形状について説明する。板状メモリ1は、例えば図2に示すような板状の筐体内部に例えば所定容量ののメモリ素子を備える。本例としては、このメモリ素子としてフラッシュメモリ(Flash Memory)が用いられるものである。図2に平面図、正面図、側面図、底面図として示す筐体は例えばプラスチックモールドにより形成され、サイズの具体例としては、図に示す幅W11、W12、W13のそれぞれが、W11=60mm、W12=20mm、W13=2.8mmとなる。
【0021】筐体の正面下部から底面側にかけて例えば10個の電極を持つ端子部2が形成されており、この端子部2から、内部のメモリ素子に対する読出又は書込動作が行われる。筐体の平面方向の左上部は切欠部3とされる。この切欠部3は、この板状メモリ1を、例えばドライブ装置本体側の着脱機構へ装填する際などに挿入方向を誤ることを防止するためのものとなる。また筐体上面から底面側にかけて、ラベル貼付面4が形成され、ユーザーが記憶内容を書いたラベルを貼付できるようにされている。さらに底面側には、記録内容の誤消去を防止する目的のスライドスイッチ5が形成されている。
【0022】このような板状メモリ1においては、フラッシュメモリ容量としては、4MB(メガバイト),8MB,16MB,32MB,64MB,128MBの何れかであるものとして規定されている。またデータ記録/再生のためのファイルシステムとして、いわゆるFAT(File Allocation Table)システムが用いられている。
【0023】書込速度は1500KByte/sec〜330KByte/sec、読出速度は2.45MByte/secとされ、書込単位は512バイト、消去ブロックサイズは8KB又は16KBとされる。また電源電圧Vccは2.7〜3.6V、シリアルクロックSCLKは最高20MHzとされる。
【0024】3.端末装置続いて、端末装置30の内部構成例について、図3を参照して簡略に説明する。この図に示す端末装置30においては、インターフェイス31が備えられている。このインターフェイス31は、通信網20を介して、当該端末装置30と情報提供サーバ10とが相互通信を行うために設けられている。ここで、例えば情報提供サーバ10から所定の通信フォーマットによって現地情報が送信されてきたとすると、インターフェイス31ではこの現地情報を受信し、当該端末装置30内で処理可能なデータ形式に変換して内部に取り込むようにされる。このようにして取得された現地情報は、データバス37を介して記憶部32に対して転送されて、ここで記憶される。
【0025】記憶部32は、例えばハードディスクなどをはじめとする比較的大きな容量を有する所定種類の記録媒体に対応したドライバを備えており、上記のようにして、現地情報を記憶するための部位とされる。
【0026】操作部33は、実際には、当該端末装置30の本体に対して各種操作キーが備えられるようにして設けられ、例えば、板状メモリ1への現地情報のダウンロードなどのための操作が可能とされている。この操作部33に対して行われた操作によって得られる操作情報は、データバス37を介して制御部36に対して送信される。
【0027】表示部34には、当該端末装置30の動作に応じて適宜所要の内容の表示がおこなわれる。例えば、次に説明するメモリドライバ35に対して板状メモリ1が装填されたのであれば、ユーザに対してダウンロードのガイドのための表示を行うようにされる。そして、ユーザが操作部33に対して行うダウンロード操作に応じて、ガイドとしての表示内容も変更されていくようにされる。このような表示は、制御部36によって制御される。
【0028】メモリドライバ35は、板状メモリ1に対応して情報の読み出し及び書き込みが可能なドライバとされ、板状メモリ1が装脱可能な機構を有している。そして、この場合には、装填された板状メモリ1に対して、記憶部32に記憶されている現地情報を書き込むことが可能なように構成される。このような板状メモリ1への現地情報の書き込み動作も、制御部36が制御処理を実行することによって実現されるものである。
【0029】制御部36は、これまでの説明からも分かるように、端末装置30としての所要の動作が実行されるように内部の各機能回路部に対する制御、及び各種処理を実行する。
【0030】4.車載機器続いて、車載機器40の内部構成例について図4を参照して説明する。この車載機器40としては、先にも述べたように、実際には、カーオーディオ機器又はナビゲーション機器としての構成に対して、板状メモリ1に対応する再生(及び記録)機能と、現地情報の表示機能が与えられるものである。
【0031】図4に示すように、本実施の形態の車載機器41としては、板状メモリ1に対応して情報の記録、再生が可能なメモリドライバ41が備えられる。このメモリドライバ41としては、例えば現地情報の表示機能にのみに限定するのであれば、板状メモリ1に対する情報の読み出しのみが可能とされて、情報の書き込み機能は有さないものとして構成されても構わない。そして、このメモリドライバ41に対して、現地情報の記録された板状メモリ1が装填されたのであれば、この板状メモリ1から現地情報を読み出すことが行われるものである。そして読み出された現地情報は、データバス49を介して記憶部42に対して転送される。
【0032】記憶部42は、所定種類の記録媒体、若しくはメモリ素子からなり、情報の記憶を行うことができるようになっている。そして、上記のようにして板状メモリ1から読み出された現地情報の書き込みが行われてここで保持されるものである。ここで、例えば記憶部42として採用するメディアは特に限定しないが、メモリ素子を採用することを前提として、例えば電源がオフとなってもその現地情報が保持されているようにすることを考えれば、例えばEEP−ROMなどのいわゆる不揮発性メモリを採用することが好ましいことになる。また、記憶部42としては、必要があれば現地情報以外の情報が記憶されるようにしても構わないものである。
【0033】ここで、カーオーディオ(又はナビゲーション)機能回路部43は、当該車載機器40がカーオーディオ機器であれば、カーオーディオ機能回路部43となる。そして、ラジオ、テープカセットプレーヤのほか、更にはコンパクトディスク、ミニディスクといわれるデジタルオーディオディスクに対応した再生(記録)機能を有するディスクプレーヤ等を備え、また、これらのオーディオ機器により再生された情報を音声として出力するための構成も備えているものとされる。
【0034】また、当該車載機器40がナビゲーション機器であれば、ナビゲーション機能回路部43となり、例えばGPSに対応した現在位置検出システム、地図情報が記録されたディスクを再生するためのディスクドライバ等を備えて構成されることになる。そして、この場合には、ナビゲーション機能回路部43において得られる現在位置と地図情報等によって得られた情報に基づいて、例えばディスプレイ装置48(又は表示部45)などに対して各種ナビゲーションのための表示を行うことができるようになっている。
【0035】表示部45は、当該車載機器40の動作状況に応じて、各種表示を行うために本体に対して設けられている。この表示部45における表示は制御部44によって制御される。また、ここでは表示部45と同一の機能を有するものとして、車載機器40とは別体にディスプレイ装置48を接続可能とされている。ディスプレイ装置48が接続される場合には、例えば、制御部44の制御によって表示ドライバ46を制御することで、表示ドライバ46では、表示のための画像信号を生成してディスプレイ装置48に対して出力する。これにより、ディスプレイ装置48には当該車載機器40の動作状況に応じた画像が表示される。
【0036】そして、特に本実施の形態にあっては、上記表示部45又はディスプレイ装置48に対して、記憶部42に対して記憶されている現地情報の情報内容を、所定の表示形態によって表示出力可能に構成されている。
【0037】ここで、一般には、当該車載機器40がカーオーディオ機器であれば、本体に取り付けられた表示部45を標準に備え、外付けのディスプレイ装置48を用意する必要は無い場合がほとんどである。従って、この場合には表示ドライバ46を省略しても構わない。また逆に、当該車載機器40がナビゲーション機器とされる場合には、外付けのディスプレイ装置48によってほとんどの表示が行われ、本体ユニット(つまり車載機器40)には表示機能を有さないものも数多い。従ってこの場合には、表示部45が省略されても構わないものである。
【0038】操作部47は、当該車載機器40に対して所望の動作を実行させるための各種操作キーが備えられているものとされ、実際に行われたキー操作に応じて制御部44に対して操作情報を送信する。制御部44では、この操作情報に応じて、所要の動作が行われるように、各機能回路部に対する制御及び処理を実行する。制御部44は、上記してもいるように、車載機器としての必要な動作が適宜行われるように、各種制御処理を実行する。
【0039】5.現地情報の表示例これまで説明したシステム構成からも分かるように、本実施の形態では、ユーザが自動車で移動して出向いた先で設置されている端末装置30を利用して、板状メモリ1に現地情報をダウンロードして記録することができるようになっている。そして、この板状メモリ1に記録された現地情報を自分の自動車に搭載した車載機器40に対して装填することで、車載機器40の機能として、板状メモリ1から読み出して取得した現地情報を表示出力することが可能とされる。
【0040】ここで、現地情報としての内容について考慮してみる。本実施の形態としては、自動車の搭乗者としてのユーザにとって有用であると考えられる現地に関する情報であればよいのであるが、このような情報としては、交通状況、道路状況、付近の駐車場に関する交通関連情報の他、例えば、観光地や飲食店をはじめとする店舗などの娯楽に関連する情報、更には現地の電話番号帳的な情報など各種考えられるものである。このため、現地情報の種類の実際としては、ここでは特に限定はしないものである。但し、以降の説明の便宜上、現地情報としては、観光地や飲食店をはじめとする店舗などの「娯楽地点情報」と、また、現地付近の駐車場に関する情報である「駐車場情報」、そして、現地に限定した「電話帳情報」を例に挙げるものとする。
【0041】続いて、上記のようにしてピックアップした現地情報を例に挙げて、或る程度具体的な車載機器40における現地情報の表示形態例について、図5及び図6を参照して説明する。
【0042】図5においては、例えば車載機器40がカーオーディオ機器とされて、車載機器40の本体に取り付けられた表示部45に対して現地情報の表示を行う場合が示されている。ここでは、車載機器40によって読み出した板状メモリ1には、少なくとも娯楽地点情報が記録されていたものとし、この娯楽地点情報に基づいて、表示を行っている場合を例に挙げる。
【0043】通常、表示部45のようにして、オーディオ機器としての車載機器本体に備えられる表示部というのは、例えば現在選択されている音声ソース、即ち、ラジオであるのか、テープカセットであるのか、CD,MD等のディスクメディアであるのかを示す表示と、その再生状況(ラジオであれば選局周波数など)等を文字によって表示するようにされている。そこで、この場合には、通常であれば、この入力ソースや再生状況が文字によって示される表示領域を利用して、現地情報について文字表示を行うようにされる。図5にあっては、例えば、「おすすめレストラン・・・」のようにして、店舗の情報を示す現地情報(娯楽地点情報)が表示されている状態が示される。また、車載機器本体に備えられる表示部45としては、その表示領域が比較的狭いことから、例えば現地情報としての文字数が表示領域では収まらないような場合には、文字をスクロールさせるなどの表示形態とすればよい。なお、この図においては、文字表示の下側において、現在出力中の音声レベルを示すレベルメータ表示が行われている。
【0044】続いて、図6により、車載機器40がナビゲーション機器とされて、本体とは別体のディスプレイ装置48(例えば液晶ディスプレイなど)により表示する場合について説明する。先に述べた表示部45というのが、通常、表示領域ごとに表示すべき内容が決められているのに対して、別体のディスプレイ装置48のような表示デバイスでは、映像信号に基づいて表示が行われる。このため、現地情報に基づいて映像信号を生成して表示ドライバ46に供給することで、ディスプレイ装置48に対しては多様な表示形態によって現地情報の表示を行うことができる。
【0045】そして、例えば図6(a)に示す板状メモリ1に現地情報として駐車場情報が記録されているとすれば、この板状メモリ1から読み出した駐車場情報に基づいては、例えば図6(b)に示すようにして表示させることができる。ここでは、現在位置周辺の地図を表示させた上で、その表示地域内の駐車場の在処を示すようにしている。また、ここでは、駐車場情報として、駐車場の使用状況の情報も含まれているものとされ、これを反映して、例えば、駐車場ごとに空きがあるか満車なのかを表示するようにもしている。
【0046】また、図6(a)に示す板状メモリ1に、現地情報として現地の電話帳情報が記録されているとすれば、この電話帳情報に基づいては、図6(c)に示すようにして表示させることができる。例えば電話帳情報を単に羅列するのでは、ユーザが目的とする電話番号を探すのに時間がかかってしまう。そこで、この場合には、所定の操作によって、ユーザが目的とする電話番号が検索できるように、電話番号の検索画面を表示させている。
【0047】なお、これら図5及び図6に示す表示形態例は、あくまでも一例であり、実際の表示形態としては、例えば現地情報の種類等に応じても各種考えられるものである。
【0048】6.処理動作続いて、先に説明した端末装置30の動作として、装填された板状メモリ1に対して現地情報を記録するための処理動作について、図7のフローチャートを参照して説明する。この図に示す処理は、端末装置30内部の制御部36が実行するものとされる。また、ここでは、板状メモリ1に対して現地情報を記録する際には、ユーザが端末装置30の操作部33に対して行う操作に応じて、複数種類の現地情報の中から、ユーザが任意に選択した種類の情報を記録できるようにされていることを前提とする。
【0049】図7に示す処理として、先ずステップS101において、制御部36は、情報提供サーバ10から送信されてきた現地情報がインターフェイス31により受信されるのを待機している。そして、ステップS101において、例えばインターフェイス31から制御部36に対して受信通知が行われるなどして、現地情報を受信したことが判別されると、次のステップS102において、このインターフェイス31により受信して取得した現地情報を、記憶部32に対して転送して記録するための制御処理を実行する。
【0050】そして、次のステップS103においては、メモリドライバ35に対して板状メモリ1が装填されるのを待機しており、ここで、板状メモリ1が装填されない限りはステップS101の処理に戻って、情報提供サーバ10より送信される現地情報の受信及び記憶部への記録処理を継続させる。
【0051】そして、ステップS103において板状メモリ1が装填されたことが判別されると、制御部36はステップS104に進むようにされる。ステップS104においては、表示部34に対してメニュー画面を表示させるための表示制御を実行する。ここでいうメニュー画面とは、複数種類あるとされる現地情報のうちから、ユーザが任意に自分にとって必要とされる種類の現地情報を選択するための操作画面を指す。
【0052】次のステップS105においては、メニュー画面上に対するユーザの操作部33による操作に応じて、メニュー選択(現地情報の種類選択)が実行される。そして、次のステップS106においては、例えば操作部33に対する操作として決定操作が行われたか否かを待機しており、ここで決定操作が行われなければ、ステップS101の処理に戻るようにされる。これにより、決定操作が行われるまでは、ユーザはメニュー選択操作をやり直すことができる。
【0053】そして、ステップS106において決定操作が行われたことが判別されたのであれば、制御部36はステップS107の処理に進み、ここで、これまでのメニュー選択操作により選択された種類の現地情報を板状メモリ1に対して書き込むための制御処理を実行する。つまり、選択された種類の現地情報を記憶部32から検索して、この検索された現地情報をメモリドライバ35に転送する。そして、この転送した現地情報が板状メモリ1に書き込まれるように、メモリドライバ35に対する制御を実行する。
【0054】続いて、図8のフローチャートを参照して、車載機器40において、装填された板状メモリ1に記録されている現地情報を表示するための処理動作について説明する。この図に示す処理は、制御部44が実行する。この図に示す処理にあっては、先ずステップS201において、メモリドライバ41に対して板状メモリ1が装填されるのを待機している。そして、板状メモリ1が装填されたことが判別されると、制御部44はステップS202に進むようにされる。ステップS202においては、メモリドライバ41を制御して、板状メモリ1に記録されている現地情報の読み込みを行う。そして、次のステップS203において記憶部42に対してこの現地情報を書き込むようにされる。そして、次のステップS204において、上記ステップS203により記憶部42に記憶された現地情報に基づいて、表示部45又は表示ドライバ46を駆動して、所要の表示形態によって表示が行われるように表示制御を実行する。
【0055】なお、この図に示す処理によっては、板状メモリ1が装填されると、自動的に現地情報が表示されることになるが、例えば、板状メモリ1が装填された段階では、この板状メモリ1から読み出した現地情報を記憶部42に対して書き込むまでの処理を実行するものとし、この後、例えば操作部47に対して行われた現地情報表示のための操作が行われたのであれば、記憶部42に記憶された現地情報の内容を反映した表示のための処理を実行するように構成してもよいものである。
【0056】また、これまで説明した実施の形態にあって、現地情報の提示としては、表示により行われるものとしているが、現地情報の内容によっては、これを音声によって出力することも考えられる。
【0057】また、例えば上記実施の形態としては、サーバと接続された端末装置30から、現地情報をダウンロードするという構成を採っているが、例えば、システムとしては、ラジオ放送などを利用して、現地情報を或る特定の周波数で放送し、この放送を受信したときに、車載機器に装填されている板状メモリ1に対して現地情報を記録するように構成することも考えられる。また、例えば高速道路などでは、現状、所定のAM帯域の周波数によって、その現地の交通情報を音声として放送しているが、例えば、この交通情報の放送を受信したときに、板状メモリ1に対して、これを音声として記録するようにすることも考えられる。
【0058】また上記実施の形態にあっては、現地情報が記録される記録媒体として板状メモリを例に挙げているが、これ以外の他のメディアが使用されて構わないものである。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、現地情報(地域情報)をアップロードしている端末装置(情報記録装置)が備えられ、ユーザは例えば装脱が可能な板状メモリなどの記録媒体を端末装置に装填することで、この板状メモリに現地情報を記録して保持させることができる。そして、この板状メモリを車載機器(情報再生装置)に装填して現地情報を表示させることができるものである。このような構成によれば、ユーザは車内に居ながらにして詳しい現地情報を得ることが出来ることになる。逆に言えば、例えばこれまでのようにして、表示板や掲示板を見て記憶した内容に頼る場合のような不確実性は排除される。従って、それだけ現地情報としては利用価値の高いものとなる。また、ユーザが現地情報を得るのにあたっては、例えば端末装置からのデータのダウンロードという構成を採っていることで、データを供給するサーバ側としては、データの内容を更新するだけで最新の情報を提供することが容易に可能となるものである。これは、現地情報を利用するユーザにとっても情報のリアルタイム性が高くなって大きなメリットとなる。また、本発明によれば、現地情報が記録された記録媒体がユーザの手元に得られることになるが、これらの現地情報はその内容にもよるが、例えば後々においても、かつての移動先に関する情報として活用することができ、例えば以前訪れた場所を再度確認するときなどにも有用となるものである。
【0060】また、本発明の情報再生装置としては、車載用のオーディオ機器、若しくは車載用のナビゲーション装置とすることで、本来、車載用のオーディオ機器又は車載用のナビゲーション装置のための機能として与えられている表示機能や、音声出力機能を利用して、現地情報の提示を行うことができる。そしてこれにより、例えば、現地情報再生のみに限定した機能を有するシステムを車内に搭載する必要がなくなるために、限られた車内のスペースをいたずらに占有せずに済むという利点も得られる。
【出願人】 【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニー株式会社
【出願日】 平成11年7月2日(1999.7.2)
【代理人】 【識別番号】100086841
【弁理士】
【氏名又は名称】脇 篤夫 (外1名)
【公開番号】 特開2001−12959(P2001−12959A)
【公開日】 平成13年1月19日(2001.1.19)
【出願番号】 特願平11−189158