| 【発明の名称】 |
視差画像入力装置及び撮像装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】小野 修司
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| 【要約】 |
【課題】外界における奥行き位置の分解能を向上することのできる視差画像入力装置及び撮像装置を提供する。
【解決手段】第1及び第2視点から観察される外界の画像を結ぶ視差用結像部14と、視差用結像部14により結ばれた画像を取り込む視差用撮像部16と、第1視点又は第2視点の少なくとも一方の視点において、視差用結像部14又は視差用撮像部16を移動させて視差用撮像部16に外界の画像を取り込ませる視差用制御部32とを有するように構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1視点及び第2視点から観察される外界の画像を取得する視差画像入力装置であって、前記第1及び第2視点から観察される前記外界の画像を結ぶ視差用結像部と、前記視差用結像部により結ばれた前記画像を取り込む視差用撮像部と、前記第1視点又は前記第2視点の少なくとも一方の視点において、前記視差用結像部又は前記視差用撮像部を移動させて前記視差用撮像部に前記外界の画像を取り込ませる撮像制御部とを有することを特徴とする視差画像入力装置。 【請求項2】 前記撮像制御部は、前記視差用撮像部を前記第1視点及び第2視点を結ぶ視差方向に移動させることを特徴とする請求項1に記載の視差画像入力装置。 【請求項3】 前記視差用撮像部は、前記画像の一構成単位である画素のデータを検出するセルを複数有し、前記撮像制御部は、前記セルの視差方向の幅の整数倍の距離に、前記セルの視差方向の幅未満の距離を加算した距離だけ前記視差用撮像部を移動させることを特徴とする請求項2に記載の視差画像入力装置。 【請求項4】 前記撮像制御部は、前記視差用結像部を前記第1視点及び第2視点を結ぶ視差方向に移動させることを特徴とする請求項1に記載の視差画像入力装置。 【請求項5】 前記視差用撮像部により取り込まれた一方の視点における複数の画像と、他方の視点における前記画像とに基づいて、前記外界の所定の被写体についての奥行きを表す奥行情報を検出する奥行検出部を更に有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の視差画像入力装置。 【請求項6】 前記奥行検出部は、前記視差用撮像部により取り込まれた複数の視点の画像に基づいて、前記外界の所定の被写体の視差量を検出し、一方の視点における複数の画像に基づいて視差量を補正し、当該補正した視差量に基づいて奥行情報を検出することを特徴とする請求項5に記載の視差画像入力装置。 【請求項7】 前記奥行検出部は、前記視差用撮像部により取り込まれた一方の視点の複数の画像に基づいて、前記外界の所定の被写体の画像中の詳細な位置を検出し、当該画像中の詳細な位置に基づいて視差量を検出し、当該視差量に基づいて奥行情報を検出することを特徴とする請求項5に記載の視差画像入力装置。 【請求項8】 所望の外界を撮像する撮像装置であって、前記外界の画像を結ぶ結像系と、前記結像系により結ばれた前記画像を撮像する撮像系と、複数の視点の少なくとも一つの視点において、前記結像系又は前記撮像系を移動させて前記撮像系に前記外界の画像を取り込ませる撮像制御部と、前記撮像系により取り込まれた一の視点における複数の画像と、他の視点における前記画像とに基づいて、前記外界の所定の被写体についての奥行きを表す奥行情報を検出する奥行検出部とを有することを特徴とする撮像装置。 【請求項9】 前記結像系は、前記外界の画像を結ぶ結像部と、第1及び第2視点から観察される前記外界の画像を結ぶ視差用結像部とを有し、前記撮像系は、前記結像部により結ばれた前記画像を撮像する撮像部と、前記視差用結像部により結ばれた前記画像を取り込む視差用撮像部とを有し、前記撮像制御部は、前記第1視点又は前記第2視点の少なくとも一方の視点において、前記視差用結像部又は前記視差用撮像部を移動させて前記視差用撮像部に前記外界の画像を取り込ませ、前記奥行検出部は、前記視差用撮像部により取り込まれた一方の視点における複数の画像と、他方の視点における前記画像とに基づいて、前記外界の所定の被写体についての奥行きを表す奥行情報を検出することを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、複数の視点から見た画像を取り込む視差画像入力装置及び撮像装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、被測定物体の3次元形状や奥行き情報を非接触に測定する方法として、レンズ焦点法、単眼視、ステレオ法、動画像等の受動的な方法や、光レーダ法、アクティブステレオ法、照度差ステレオ法、モアレ法、干渉法等の能動的な方法が知られている。 【0003】ステレオ法は、三角測量の原理を応用し、被測定物体を異なる位置(視点)から撮影して得られた複数の画像から、被測定物体の形状を測定する方法である。このステレオ法では、まず、被測定物体を異なる位置から撮影して複数の画像を取得する。次いで、1の画像中の所定の点(領域)に対応する他の画像の点(領域)を検出する処理、いわゆる対応点決定(マッチング)処理を行う。この対応点決定処理はステレオ法の最も重要な処理である。この対応点決定処理の方法としては、画像の相関を用いる方法等が提案されている。これらの詳細は、「コンピュータビジョン:技術論評と将来展望、(株)新技術コミュニケーションズ、1998、ISBN4−915851−17−6」の「第8章 ステレオ視」に詳しく記載されている。この文献には、対応点決定処理の方法は、画像の所定の領域を使ってマッチングする「area-based matching」と、画像からエッジ等を検出し、当該エッジの形状を使ってマッチングする「feature-based matching」とに大別されるといった内容が記述されている。 【0004】次いで、複数の視差画像間での対応する点の位置の差である視差(disparity)量を求め、三角測量の原理に基づいて、当該視差量を使うことにより所定の被写体までの距離を算出する。ここで、例えば、複数の視点の光軸が交差する場合においては、視点間隔、視点位置から視点の光軸が交差する点(視差光軸交差点)までの距離、視点位置から被写体までの距離、視差量の4つの要素は、簡単な関係式で表せる。視点間隔及び視点位置から視点光軸交差点までの距離は、予め設定することができ、規定の値とすることができる。また、視差量は視差画像から算出することができる。このため、前記関係式により視点位置から被写体までの距離を求めることができる。 【0005】図1は、上記したステレオ法を実施する従来例に係る視差画像入力装置の構成を示す図である。視差画像入力装置100は、レンズ102と、シャッター部104と、CCD(charge coupled device)106と、視差画像記憶部108と、奥行検出部110と、制御部112とを有する。レンズ102は外界からの光を集める。シャッター部104は、視点となる開閉自在な開閉部104A、104Bを有している。シャッター部104の開閉部104A又は104Bは制御部112の制御によりいずれか一方が開くようになっている。CCD106は、自己の受光面上に結ばれた複数の視点からの外界の画像を取り込む。 【0006】視差画像記憶部108はCCD106により取り込まれた画像データを記憶する。奥行検出部110は、視差画像記憶部108に記憶された複数の画像同士の対応点を検出し、当該対応点間の視差量を検出し、対応点に該当する被写体までの距離を検出する。制御部112は、各部を制御する。例えば、シャッター部104の開閉部104A、104Bの開閉を制御する。 【0007】視差画像入力装置100において、制御部112が一方の開閉部104A又は104Bを開ける。これにより、レンズ102及び、開いている一方の開閉部104A又は104Bを介して、外界の像がCCD106に結ばれる。CCD106は、結ばれた像の画像を取り込んで、視差画像記憶部108に記憶する。次いで、制御部112が他方の開閉部104A又は104Bのみを開ける。これにより、レンズ102及び、開いている開閉部104A又は104Bを介して、外界の像がCCD106に結ばれる。CCD106は、結ばれた像を取り込んで、視差画像記憶部108に記憶する。次いで、奥行検出部110がこれら視差画像記憶部108に記憶された異なる視点から見た外界の画像に基づいて、画像同士の対応点を検出し、当該対応点間の視差量を検出し、当該対応点の被写体までの距離を検出する。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】ところで、CCD106で取り込まれたデジタル画像データの最小単位はCCD106の画素により定まる。このため、対応点決定処理により得られる視差量は、一般に1画素を単位とした整数値(1画素、2画素等)となる。この視差量は、離散的なサンプリングによって発生する丸め誤差を含んでいるので、本来の視差量を正確に表していない。このため、当該視差量に基づいて算出される被写体までの距離の値に対して、当該丸め誤差の影響が生じてしまうという問題が生じる。 【0009】図2は、視差画像により検出される視差量及び奥行き位置を説明する図である。図2(A)は、2つの視点及び各被写体A〜Fの奥行き位置を示し、図2(B)は、視差量と奥行き位置とを説明する図である。図2(A)に示すように、視点から遠い順に、被写体A、B、C、D、E、Fが存在し、これらの中の被写体Bが視点の焦点位置(focus)に存在している。 【0010】これら被写体A、B、C、D、E、Fに対する2つの視点から見た画像に発生する視差量は、実際には、それぞれ、−0.3PIXEL、0.0PIXEL、0.3PIXEL、0.7PIXEL、1.3PIXEL、1.6PIXELである。しかしながら、図2(B)に示すように、デジタル画像データを使用した対応点決定処理によると、被写体A、B、Cについては、視差量0PIXELと検出され、被写体D、Eについては、視差量1PIXELと検出され、被写体Fについては、視差量2PIXELと検出される。このため、被写体A、B、Cまでの距離は、当該視差量0PIXELに基づいて算出され、実際には異なる位置にある被写体が、同じ奥行き位置にあると扱われてしまう問題が生じる。 【0011】このような問題を解決するためには、丸め誤差を無視できる程度にサンプリングを高密度にする必要があった。しかしながら、高密度なサンプリングを行うためには、画素が細かい高価な撮像素子や、画像スキャナー等が必要となり、コストが大きくなるという問題が生じる。また、高密度なサンプリングによって得られる画像データの量は膨大になるために、対応点決定処理等の処理時間の増大し、画像データを記憶するために必要な記憶容量が増大するという問題がある。そこで本発明は、上記の課題を解決しつつ、外界の被写体の奥行き位置の分解能を効果的に向上することのできる視差画像入力装置及び撮像装置を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。 【0012】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の第1の形態に係る視差画像入力装置は、第1視点及び第2視点から観察される外界の画像を取得する視差画像入力装置であって、第1及び第2視点から観察される外界の画像を結ぶ視差用結像部と、視差用結像部により結ばれた画像を取り込む視差用撮像部と、第1視点又は第2視点の少なくとも一方の視点において、視差用結像部又は視差用撮像部を移動させて視差用撮像部に外界の画像を取り込ませる撮像制御部とを有することを特徴とする。 【0013】撮像制御部は、視差用撮像部を第1視点及び第2視点を結ぶ視差方向に移動させるようにしてもよい。視差用撮像部は、画像の一構成単位である画素のデータを検出するセルを複数有し、撮像制御部は、セルの視差方向の幅の整数倍の距離に、セルの視差方向の幅未満の距離を加算した距離だけ視差用撮像部を移動させるようにしてもよい。撮像制御部は、視差用結像部を第1視点及び第2視点を結ぶ視差方向に移動させるようにしてもよい。 【0014】視差用撮像部により取り込まれた一方の視点における複数の画像と、他方の視点における画像とに基づいて、外界の所定の被写体についての奥行きを表す奥行情報を検出する奥行検出部を更に有するようにしてもよい。奥行検出部は、視差用撮像部により取り込まれた複数の視点の画像に基づいて、外界の所定の被写体の視差量を検出し、一方の視点における複数の画像に基づいて視差量を補正し、当該補正した視差量に基づいて奥行情報を検出するようにしてもよい。 【0015】奥行検出部は、視差用撮像部により取り込まれた一方の視点の複数の画像に基づいて、外界の所定の被写体の画像中の詳細な位置を検出し、当該画像中の詳細な位置に基づいて視差量を検出し、当該視差量に基づいて奥行情報を検出するようにしてもよい。 【0016】上記目的を達成するために、本発明の第1の形態に係る撮像装置は、所望の外界を撮像する撮像装置であって、外界の画像を結ぶ結像系と、結像系により結ばれた画像を撮像する撮像系と、複数の視点の少なくとも一つの視点において、結像系又は撮像系を移動させて撮像系に外界の画像を取り込ませる撮像制御部と、撮像系により取り込まれた一の視点における複数の画像と、他の視点における画像とに基づいて、外界の所定の被写体についての奥行きを表す奥行情報を検出する奥行検出部とを有することを特徴とする。 【0017】結像系は、外界の画像を結ぶ結像部と、第1及び第2視点から観察される外界の画像を結ぶ視差用結像部とを有し、撮像系は、結像部により結ばれた画像を撮像する撮像部と、視差用結像部により結ばれた画像を取り込む視差用撮像部とを有し、撮像制御部は、第1視点又は第2視点の少なくとも一方の視点において、視差用結像部又は視差用撮像部を移動させて視差用撮像部に外界の画像を取り込ませ、奥行検出部は、視差用撮像部により取り込まれた一方の視点における複数の画像と、他方の視点における画像とに基づいて、外界の所定の被写体についての奥行きを表す奥行情報を検出するようにしてもよい。なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となりうる。 【0018】 【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。図3は、本発明の第1の実施形態に係る視差画像入力装置を有する撮像装置10の一例としてのデジタルカメラの構成を示す。ここで、デジタルカメラには、画像を一枚毎に取り込むカメラだけでなく、画像を連続して取り込むビデオカメラ等が含まれる。撮像装置10は、視差画像入力装置12と、結像部24と、撮像部26と、記憶部28と、制御部30とを有する。視差画像入力装置12は、視差用結像部14と、シャッター部34と、撮像制御部の一例としての視差用制御部32と、視差用撮像部16と、視差画像記憶部18と、奥行検出部20と、奥行記憶部22とを有する。ここで、本実施形態では、特許請求の範囲にいう結像系は、結像部24及び視差用結像部14によって構成され、撮像系は、撮像部26及び視差用撮像部16によって構成される。 【0019】結像部24は、例えば、単数或いは複数のレンズを有しており、外界からの光を集めることにより、撮像部26の受光面上に外界の被写体の画像を結ぶ。本実施形態では、撮像部26は、光電変換素子の一例としてのCCD(Charge Coupled Device)であり、受光面上に結ばれた画像を画像データに変換して取り込む。記憶部28は、撮像部26によって変換された画像データを記憶する。 【0020】視差用結像部14は、外界の画像を視差用撮像部16の受光面上に結ぶ。シャッター部34は、視点となる複数の開閉自在な開閉部34A、34Bを有する。シャッター部34は視差用結像部14の瞳面、或いはその近傍に配置されることが好ましい。視差用撮像部16は、視差用結像部14により結ばれた画像を画像データに変換する。本実施形態では、視差用撮像部16は、画像データの1画素のデータを生成する構成単位であるセルを複数有するCCD(Charge Coupled Device)である。視差画像記憶部18は、視差用撮像部16により変換された画像データを記憶する。 【0021】視差用制御部32は、シャッター部34の開閉部34A、34Bの一方を開けた状態にして、視差用撮像部16に外界の画像を画像データに変換させる。また、視差用制御部32は、少なくとも一つの視点において、視差用撮像部16を複数の視点を結ぶ方向(視差方向)に微少移動させて、当該位置において外界の画像を画像データに変換させる。本実施形態では、視差用制御部32は、2つの視点のそれぞれにおいて、視差用撮像部16を1つのセルの視差方向の幅(単位をPIXELという)未満(例えば、0.5PIXEL)の距離移動させる。 【0022】奥行検出部20は、視差画像記憶部18に記憶された複数の視点における画像に基づいて、外界の所定の被写体について対応点決定処理を行うことにより視差量を求める。対応点決定処理は、従来より知られている技術であるので説明を省略する。次いで、奥行検出部20は、各視点において視差用撮像部16を移動させる前に取り込まれた画像と、移動後に取り込まれた画像とに基づいて、当該視点における所定の被写体の位置を詳細に検出する。 【0023】図4は、本発明の第1の実施形態に係る奥行検出部における所定の被写体の位置を詳細に検出する処理を説明する図である。図4(A)は、視差用撮像部16を移動前における視差用撮像部16の受光面上の様子を示し、図4(B)は、視差用撮像部16を視差方向に、0.5PIXEL移動させた後における視差用撮像部16の受光面上の様子を示す。なお、同図においては、視差用撮像部16の図中最上部を基準としてPIXELを単位として距離を示し、被写体の存在する距離範囲の平均値を当該被写体の位置とする。 【0024】図4(A)に示すように、視差用撮像部16の図中上から3番目のセル上に被写体α及び被写体βの像が結ばれている場合には、奥行検出部20は視差用撮像部16により変換される画像データに基づいて、被写体α及び被写体βは上から3番目の画素、すなわち、2.5(2.0〜3.0)PIXELにあると把握する。 【0025】この時に、視差用撮像部16を視差方向に、0.5PIXEL移動させると、図4(B)に示すように被写体αは上から2番目のセル上に結ばれ、被写体βは上から3番目のセル上に結ばれる。この場合には、奥行検出部20は視差用撮像部16により変換される画像データに基づいて、被写体αは当該上から2番目の画素、すなわち、1.5(1.0〜2.0)PIXELにあるとして把握し、被写体βは上から3番目の画素、すなわち、2.5(2.0〜3.0)PIXELにあると把握する。 【0026】ここで、奥行検出部20は、移動後における各被写体の位置について、移動する前の視差用撮像部16の最上部の位置を基準として修正する、すなわち、各位置に視差用撮像部16の移動量を反映させる。この結果、被写体αは、2.0(1.5〜2.5)PIXELにあると把握され、被写体βは3.0(2.5〜3.5)PIXELにあると把握される。次いで、奥行検出部20は、移動前後における各画像データから把握された各被写体の位置について統合する。この結果、被写体αは、2.25(2.0〜2.5)PIXELにあると把握され、被写体βは、2.75(2.5〜3.0)PIXELにあると把握される。このように、各被写体の位置をより詳細に把握することができる。 【0027】また、奥行検出部20は、詳細に検出した位置に基づいて、前記視差量を補正し、補正後の視差量に基づいて奥行き位置(奥行き情報)を検出する。視差量に基づいて奥行き位置を検出する処理は、従来より知られている三角測量の原理に基づいて行うことができるのでここでは説明を省略する。 【0028】奥行記憶部22は、奥行検出部20により検出された被写体の奥行き位置を記憶する。制御部30は、奥行記憶部22に記憶されている被写体の奥行き位置に基づいて、光学系24のフォーカスや、CCD26による撮像動作等を制御する。ここで、記憶部28、視差画像記憶部18、及び奥行記憶部22は、それぞれ、撮像装置10内に常設されているRAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリであってもよく、また、撮像装置10に対して着脱可能な、例えば、フロッピーディスク、MD(Mini Disk)、スマートメディア(商標)等の記録媒体であってもよい。 【0029】次に、撮像装置10の動作を説明する。撮像装置10において、視差用制御部32がシャッター部34の開閉部34Aのみを開放して、視差用撮像部16に開閉部34Aを介して結ばれた外界の画像を画像データに変換させ、視差画像記憶部18に画像データを格納させる。また、視差用制御部32がシャッター部34の開閉部34Bのみを開放して、視差用撮像部16に開閉部34Bを介して結ばれた外界の画像を画像データに変換させ、視差画像記憶部18に画像データを格納させる。 【0030】次いで、視差用制御部32が視差用撮像部16を視差方向に微少移動させる。その後、視差用制御部32がシャッター部34の開閉部34Aのみを開放して、視差用撮像部16に開閉部34Aを介して結ばれた外界の画像を画像データに変換させ、視差画像記憶部18に画像データを格納させる。また、視差用制御部32がシャッター部34の開閉部34Bのみを開放して、視差用撮像部16に開閉部34Bを介して結ばれた外界の画像を画像データに変換させ、視差画像記憶部18に画像データを格納させる。 【0031】次いで、奥行検出部20が、視差画像記憶部18に記憶された複数の視点における画像に基づいて、外界の所定の被写体について対応点決定処理を行うことにより視差量を求める。次いで、奥行検出部20は、各視点において視差用撮像部16を移動させる前に取り込まれた画像と、移動後に取り込まれた画像とに基づいて、当該視点における所定の被写体の位置を詳細に検出する。次いで、奥行検出部20は、詳細に検出した位置に基づいて、視差量を補正し、補正後の視差量に基づいて奥行情報を検出する。そして、奥行記憶部22が検出された被写体についての奥行情報を記憶する。 【0032】次いで、制御部30が奥行記憶部22に記憶されている被写体の奥行き位置に基づいて、結像部24及び撮像部26を制御する。これにより、結像部24が外界からの光を集め、撮像部6の受光面上に外界の被写体の画像を結ぶ。そして、撮像部26が自己の受光面上に結ばれた画像を画像データに変換し、記憶部28が撮像部26によって変換された画像データを記憶する。 【0033】このとき、記憶部28は、自己が記憶する画像データと、当該画像データを取り込むに際して、視差用撮像部16により取り込まれて視差画像記憶部18に記憶された複数の視点からの画像と、当該複数の視点からの画像により算出されて奥行記憶部22に記憶されている被写体の奥行情報とを対応付ける対応付け情報も記憶する。これにより、後に、画像データと、当該画像データに関する複数の視点からの画像と、当該画像データに含まれている被写体の奥行情報とを対応付けて利用することができる。上記したように、外界の所定の被写体の位置を詳細に検出することができ、奥行情報の分解能を向上することができる。更に、奥行情報の分解能が向上したために、結像部24及び撮像部26を高精度に制御することができ、高品位な画像を取り込むことができる。 【0034】次に、本発明の第2の実施形態に係る視差画像入力装置を有する撮像装置について説明する。本実施形態に係る撮像装置は、図3に示す第1の実施形態に係る撮像装置と視差画像入力装置12の構成のみ異なるので、ここでは、視差画像入力装置12について説明することとし、他の構成については説明を省略する。 【0035】図5は、本発明の第2の実施形態に係る視差画像入力装置の構成を示す図である。ここで、図3に示す第1の実施形態に係る視差画像入力装置と同一機能を有する構成については同一符号を付すこととする。本視差画像入力装置12は、第1の実施形態に係る視差画像入力装置において、視差用制御部32に換えて視差用制御部36を備え、奥行検出部20に換えて奥行検出部38を備える。 【0036】視差用制御部36は、シャッター部34の開閉部34A、34Bの一方を開けた状態にして、視差用撮像部16に外界の画像を画像データに変換させる。また、視差用制御部36は、少なくとも一つの視点において、視差用結像部14を複数の視点を結ぶ方向(視差方向)に微少移動させて、外界の画像を画像データに変換させる。本実施形態では、視差用制御部36は、2つの視点のそれぞれにおいて、視差用撮像部14を移動させる。 【0037】奥行検出部38は、視差画像記憶部18に記憶された複数の視点における画像に基づいて、外界の所定の被写体について対応点決定処理を行うことにより視差量を求める。対応点決定処理は、従来より知られている技術であるので説明を省略する。次いで、奥行検出部38は、各視点において視差用結像部14を移動させる前に取り込まれた画像と、移動後に取り込まれた画像とに基づいて、当該視点における所定の被写体の位置を詳細に検出する。図6は、本発明の第2の実施形態に係る奥行検出部における所定の被写体の位置を詳細に検出する処理を説明する図である。図6(A)は、視差用結像部14を移動前における視差用撮像部16の受光面上の様子を示し、図6(B)は、視差用結像部14を視差方向に移動させた後における視差用撮像部16の受光面上の様子を示す。 【0038】図6(A)に示すように、視差用撮像部16の図中上から3番目のセル上に被写体γ及び被写体δの像が結ばれている場合において、視差用結像部14を視差方向に微少移動させると、例えば、図6(B)に示すように被写体γは上から3番目のセル上に結ばれ、被写体δは上から4番目のセル上に結ばれる。図示するように、視差用結像部14の移動後における被写体γ及び被写体δの位置は、主に視差用結像部14の移動距離及びセル内における被写体の位置により決まる。そこで、奥行検出部38は、視差用結像部14の移動後における被写体の位置を検出することにより、移動前における被写体のセル内の位置を詳細に検出する。また、奥行検出部38は、詳細に検出した位置に基づいて、前記視差量を補正し、補正後の視差量に基づいて奥行情報を検出する。視差量に基づいて奥行情報を検出する処理は、従来より知られている三角測量の原理に基づいて行うことができるのでここでは説明を省略する。 【0039】次に、撮像装置10の動作を説明する。撮像装置10において、視差用制御部36がシャッター部34の開閉部34Aのみを開放して、視差用撮像部16に開閉部34Aを介して結ばれた外界の画像を画像データに変換させ、視差画像記憶部18に画像データを格納させる。また、視差用制御部36がシャッター部34の開閉部34Bのみを開放して、視差用撮像部16に開閉部34Bを介して結ばれた外界の画像を画像データに変換させ、視差画像記憶部18に画像データを格納させる。 【0040】次いで、視差用制御部36が視差用結像部14を視差方向に微少移動させる。その後、視差用制御部36がシャッター部34の開閉部34Aのみを開放して、視差用撮像部16に開閉部34Aを介して結ばれた外界の画像を画像データに変換させ、視差画像記憶部18に画像データを格納させる。また、視差用制御部36がシャッター部34の開閉部34Bのみを開放して、視差用撮像部16に開閉部34Bを介して結ばれた外界の画像を画像データに変換させ、視差画像記憶部18に画像データを格納させる。 【0041】次いで、奥行検出部38が、視差画像記憶部18に記憶された複数の視点における画像に基づいて、外界の所定の被写体について対応点決定処理を行うことにより視差量を求める。次いで、奥行検出部38が、各視点において視差用結像部14を移動させる前に取り込まれた画像と、移動後に取り込まれた画像とに基づいて、当該視点における所定の被写体の位置を詳細に検出する。次いで、奥行検出部38が、詳細に検出した位置に基づいて、視差量を補正し、補正後の視差量に基づいて奥行情報を検出する。そして、奥行記憶部22が検出された被写体についての奥行情報を記憶する。 【0042】次いで、制御部30が奥行記憶部22に記憶されている被写体の奥行き位置に基づいて、結像部24及び撮像部26を制御する。これにより、結像部24が外界からの光を集め、撮像部6の受光面上に外界の被写体の画像を結ぶ。そして、撮像部26が自己の受光面上に結ばれた画像を画像データに変換し、記憶部28が撮像部26によって変換された画像データを記憶する。 【0043】上記したように、外界の所定の被写体の位置を詳細に検出することができ、奥行情報の分解能を向上することができる。更に、奥行情報の分解能が向上したために、結像部24及び撮像部26を高精度に制御することができ、高品位な画像を取り込むことができる。 【0044】本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、視差用制御部32は、視点において、視差用撮像部16を視差方向に1つのセルの視差方向の幅未満の距離ずらすようにしていたが、本発明はこれに限られず、視差方向に1つのセルの視差方向の幅の整数倍の距離にセルの視差方向の幅未満の距離を加算した距離だけ視差用撮像部16を動かすようにしてもよい。 【0045】また、上記の実施形態では、奥行検出部20、38は、複数の視点における画像に基づいて視差量を求め、その後、各視点において視差用結像部14又は視差用撮像部16を移動させることにより得られた複数の画像に基づいて視差量を補正するようにしていたが、本発明はこれに限られず、少なくとも一つの視点において視差用結像部14又は視差用撮像部16を移動させることにより得られた複数の画像に基づいて当該画像中の所定の被写体の詳細な位置を求め、その後、当該詳細な位置に基づいて視差量を検出するようにしてもよい。この場合、各視点において視差用結像部14又は視差用撮像部16を移動させることにより得られた複数の画像に基づいて当該画像中の所定の被写体の詳細な位置を求め、その後、各視点における当該詳細な位置に基づいて、視差量を検出することが好ましい。 【0046】また、上記実施形態では、別構成の視差用結像部14及び結像部24を備えていたが、本発明はこれに限られず、結像系が単一のレンズ系のみを有していてもよい。この場合、単一のレンズ系によって視差用結像部14及び結像部24を構成してもよく、プリズム等の光分岐手段によって外界の画像を視差用撮像部16及び撮像部26に結ばせるようにしてもよい。また、視差用結像部14及び結像部24の一部を共通の構成にしてもよい。また、撮像系は、複数の撮像部、すなわち、視差用撮像部16及び撮像部26を有していたが、本発明はこれに限られず、撮像系が単一の撮像部のみを有していてもよい。この場合、単一の撮像部が視差用撮像部16及び撮像部26として機能してもよい。 【0047】上記の実施形態では、撮像部26としてCCDを用いて例を示したが、本発明はこれに限られず、撮像部26に、例えば、光化学反応部材の一例としてのフィルムを設置する設置部を備え、設置部に設置されたフィルムにより画像を撮像するようにしてもよい。また、上記実施形態では、デジタルカメラを例に取って説明したが、本発明はこれに限られず、人間の体腔内を観察する内視鏡等の他の撮像装置に適用することもできる。 【0048】また、上記実施形態では、視差用撮像部16として、CCDを用いていたが、本発明はこれに限られず、視差用撮像部16に、例えば、光化学反応部材の一例としてもフィルムを設置する設置部を備え、設置部に設置されたフィルムにより画像を撮像するようにしてもよい。このようにした場合には、当該フィルムに取り込まれた複数の視点からの画像を、例えばフィルムスキャナ等でデジタル画像データとして視差用画像記憶部17に記憶させることにより、上記同様に、奥行情報の分解能を向上することができる。 【0049】以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることができることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。 【0050】 【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明によれば、外界における奥行き位置の分解能を容易且つ効果的に向上することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005201 【氏名又は名称】富士写真フイルム株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月29日(1999.6.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100104156 【弁理士】 【氏名又は名称】龍華 明裕
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| 【公開番号】 |
特開2001−12944(P2001−12944A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月19日(2001.1.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−184463 |
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