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【発明の名称】 車両位置算出装置
【発明者】 【氏名】古田 一孝

【要約】 【課題】車両の現在位置を算出する車両位置算出装置において、駐車場などの道路外を走行していることを迅速かつ正確に判定する。

【解決手段】CPU4はGPS受信機8の位置情報と、車速センサ5の算出速度と、方位センサ6の検出方位とを用いて、仮の現在位置を算出する。そして、仮の現在位置周辺の道路上に車両の候補点を作成する。次に、リバースセンサ7の出力により、車両が後退していると判定した場合には、車両の現在位置が駐車場やパーキングエリアである可能性が高いため、CPU4は道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車両の現在位置の候補を作成する作成手段と、前記車両の前進/後退の状態を判定する判定手段とを備え、前記判定手段により前記車両が後退したと判定され場合に、道路上にある前記候補の信頼度を低下させることを特徴とする車両位置算出装置。
【請求項2】 車両の現在位置の候補を作成する作成手段と、前記車両の方位を測定する測定手段とを備え、前記測定手段により前記車両が急旋回したと判定された場合に、道路上にある前記候補の信頼度を低下させることを特徴とする車両位置算出装置。
【請求項3】 車両の現在位置の候補を作成する作成手段と、前記車両のエンジンの状態を判定する判定手段とを備え、前記判定手段により前記エンジンが停止したと判定された場合または前記エンジンが起動した直後と判定された場合に、道路上にある前記候補の信頼度を低下させることを特徴とする車両位置算出装置。
【請求項4】 車両の現在位置の候補を作成する作成手段と、前記車両の方位を測定する測定手段と、前記車両のエンジンの状態を判定する判定手段とを備え、前記測定手段により前記車両が急旋回したと判定され、前記判定手段により前記エンジンが停止したと判定された場合に、道路上にある前記候補の信頼度を低下させることを特徴とする車両位置算出装置。
【請求項5】 車両の現在位置の候補を作成する作成手段と、前記車両の方位を測定する測定手段と、前記車両のエンジンの状態を判定する判定手段とを備え、前記判定手段により前記エンジンが起動した直後と判定され、前記測定手段により前記車両が急旋回したと判定された場合に、道路上にある前記候補の信頼度を低下させることを特徴とする車両位置算出装置。
【請求項6】 車両の現在位置の候補を作成する作成手段と、前記車両の前進/後退の状態を判定する第1の判定手段と、前記車両のエンジンの状態を判定する第2の判定手段とを備え、前記第1の判定手段により前記車両が後退したと判定され、前記第2の判定手段により前記エンジンが停止したと判定された場合に、道路上にある前記候補の信頼度を低下させることを特徴とする車両位置算出装置。
【請求項7】 車両の現在位置の候補を作成する作成手段と、前記車両の前進/後退の状態を判定する第1の判定手段と、前記車両のエンジンの状態を判定する第2の判定手段とを備え、前記第2の判定手段により前記エンジンが起動した直後と判定され、前記第2の判定手段により前記車両が後退したと判定された場合に、道路上にある前記候補の信頼度を低下させることを特徴とする車両位置算出装置。
【請求項8】 車両の現在位置の候補を作成する作成手段と、道路外の施設を示すデータが記憶された記憶媒体とを備え、前記作成手段により算出された現在位置が前記道路外の施設に含まれる場合に、道路上にある前記候補の信頼度を低下させることを特徴とする車両位置算出装置。
【請求項9】 車両の現在位置の候補を作成する作成手段と、道路外の施設を示すデータが記憶された記憶媒体とを備え、前記作成手段により作成された現在位置の候補が前記道路外の施設を挟む状態の場合に、道路上にある前記候補の信頼度を低下させることを特徴とする車両位置算出装置。
【請求項10】 車両の現在位置の候補を作成する作成手段と、道路外の施設を示すデータが記憶された記憶媒体と、外部の情報を通信により得ることができる通信装置とを備え、前記通信装置が前記道路外の施設から送信された情報を受信した場合に、道路上にある前記候補の信頼度を低下させることを特徴とする車両位置算出装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載され、前記車両の現在位置を算出する車両位置算出装置に関し、特に駐車場などの道路外を走行していることを判定することができる車両位置算出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、道路上を走行する車両の現在位置を算出する装置として車両位置算出装置がある。この車両位置算出装置は、車速センサにより測定した走行距離と、角速度センサや方位センサなどにより測定した方位に基づき、車両の現在位置を算出する。走行距離は、たとえば、タイヤの回転に応じて出力されるパルスに、ある係数を乗算することにより求められ、方位は、たとえば、ジャイロなどの角速度センサの出力を積算することにより求められる。
【0003】現在位置を算出する技術としては、特開昭63-148115号公報に記載されているような、算出した現在位置を、道路データに整合するように補正するマップマッチング技術がある。車両は通常道路上を走行していることが多いため、マップマッチング技術により、現在位置の精度を高めることができる。
【0004】また、道路上に現在位置の候補を複数作成し、その中から最も信頼性のある候補を求め、信頼性の低い候補を削除することを特徴とする特開平8-334346号公報に示されるような車両位置算出装置がある。
【0005】前記特開平8-334346号公報に記載の車両位置算出装置は、走行距離や方位に基づき、車両の現在位置を仮想現在位置として推定し、この仮想現在位置を道路データと照合して、道路上の現在位置の候補点を、その信憑性を示す信頼度とともに算出し、信頼度の最も高い候補点を現在位置と認定するマップマッチング手段を備えている。前記マップマッチング手段は、前記信頼度の最も高い候補点以外についても、次回の仮想現在位置の推定およびそれに伴う候補点の算出を行い、その際、算出された信頼度が、予め定めた程度より低い候補点を削除する。また、前記マップマッチング手段は、道路外にある仮想現在位置に対応する道路上の候補点が見つからない場合、道路外にある仮想現在位置を候補として、道路外の候補を削除するか否かを判定する際に用いる前記予め定められた程度を、道路上の候補点に比べて削除されやすいように設定する。候補の信頼度は、道路に対する距離や、道路方位と車両方位の方位差に基づいて算出する。
【0006】したがって、道路上の現在位置を高精度に算出することができ、また、道路外の候補が道路上の候補に比べて削除されやすいため、道路外を走行中にも、正しい現在位置を算出することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の車両位置算出装置では、道路に対する距離や、道路方位と車両方位の方位差に基づいて、候補の信頼度を判定するため、道路外を走行した場合に誤判定する可能性がある。
【0008】例えば、進行方向に距離の誤差があった場合は、駐車場に進入したのか交差点を曲がったのかの判断が困難になる。例えば図20は、進行方向に誤差がない場合に駐車場に入った時の例を示し、図21は、何らかの原因で走行距離の測定値が誤差が生じ、進行方向に対して距離ずれが生じた場合に駐車場に入った時の例を示す。図20には道路311と、駐車場の範囲312と、車両の軌跡313とが示されている。そして、車両が紙面の左側から右に向かって走行し、駐車場に進入したことを示している。同様に、図21は道路311と、駐車場の範囲312と、距離ずれがある場合の車両の軌跡323と、距離ずれがない場合の車両の軌跡324とが示されている。距離ずれがない場合の車両の軌跡324は図20の軌跡313と同じ軌跡で、正しい軌跡である。
【0009】このように、図21では、車両が駐車場に進入したにもかかわらず、距離の不足があるために、手前の道路にマッチングしてしまう可能性がある。
【0010】本発明は、このような従来の問題を解決するものであり、駐車場などの道路外を走行していることを判定することができる車両位置算出装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解決するために、車両の現在位置を算出する車両位置算出装置において、車両が後退したと判定された場合に、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させる構成とした。このように構成したことにより、道路外を走行していることを迅速かつ正確に判定することができる。
【0012】また、車両の現在位置を算出する車両位置算出装置において、車両が急旋回したと判定された場合に、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させる構成とした。このように構成したことにより、道路外を走行していることを迅速かつ正確に判定することができる。
【0013】さらに、車両の現在位置を算出する車両位置算出装置において、エンジンが停止したと判定された場合、またはエンジンが起動した直後と判定された場合に、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させる構成とした。このように構成したことにより、道路外を走行していることを迅速かつ正確に判定することができる。
【0014】そして、車両の現在位置を算出する車両位置算出装置において、車両が急旋回した後にエンジンが停止したと判定された場合に、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させる構成とした。このように構成したことにより、道路外を走行していることをより正確に判定することができる。
【0015】また、車両の現在位置を算出する車両位置算出装置において、エンジンが起動した直後に車両が急旋回したと判定された場合に、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させる構成とした。このように構成したことにより、道路外を走行していることをより正確に判定することができる。
【0016】さらに、車両の現在位置を算出する車両位置算出装置において、車両が後退した後にエンジンが停止したと判定された場合に、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させる構成とした。このように構成したことにより、道路外を走行していることをより正確に判定することができる。
【0017】また、車両の現在位置を算出する車両位置算出装置において、エンジンが起動した直後に車両が後退したと判定された場合に、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させる構成とした。このように構成したことにより、道路外を走行していることをより正確に判定することができる。
【0018】そして、車両の現在位置を算出する車両位置算出装置において、算出された現在位置が道路外の施設の範囲に含まれる場合に、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させる構成とした。このように構成したことにより、道路外を走行していることを迅速かつ正確に判定することができる。
【0019】さらに、車両の現在位置を算出する車両位置算出装置において、算出された現在位置の候補が道路外の施設を挟む状態の場合に、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させる構成とした。このように構成したことにより、道路外を走行していることを迅速かつ正確に判定することができる。
【0020】また、車両の現在位置を算出する車両位置算出装置において、通信装置が道路外の施設から送信された情報を受信した場合に、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させる構成とした。このように構成したことにより、道路外を走行していることを迅速かつ正確に判定することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、車両の現在位置の候補を作成する作成手段と、前記車両の前進/後退の状態を判定する判定手段とを備え、前記判定手段により前記車両が後退したと判定された場合に、道路上にある前記候補の信頼度を低下させる車両位置算出装置であり、車両が後退したと判定された場合に、道路外を走行している可能性が高いと判断し、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させるという作用を有する。
【0022】本発明の請求項2に記載の発明は、車両の現在位置の候補を作成する作成手段と、前記車両の方位を測定する測定手段とを備え、前記測定手段により前記車両が急旋回したと判定された場合に、道路上にある前記候補の信頼度を低下させる車両位置算出装置であり、車両が急旋回したと判定された場合に、道路外を走行している可能性が高いと判断し、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させるという作用を有する。
【0023】本発明の請求項3に記載の発明は、車両の現在位置の候補を作成する作成手段と、前記車両のエンジンの状態を判定する判定手段とを備え、前記判定手段により前記エンジンが停止したと判定された場合または前記エンジンが起動した直後と判定された場合に、道路上にある前記候補の信頼度を低下させる車両位置算出装置であり、エンジンが起動したと判定された場合、またはエンジンが停止したと判定された場合に、道路外を走行している可能性が高いと判断し、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させるという作用を有する。
【0024】本発明の請求項4に記載の発明は、車両の現在位置の候補を作成する作成手段と、前記車両の方位を測定する測定手段と、前記車両のエンジンの状態を判定する判定手段とを備え、前記測定手段により前記車両が急旋回したと判定され、前記判定手段により前記エンジンが停止したと判定された場合に、道路上にある前記候補の信頼度を低下させる車両位置算出装置であり、車両が急旋回した後にエンジンが停止したと判定された場合に、道路外を走行している可能性が高いと判断し、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させるという作用を有する。
【0025】本発明の請求項5に記載の発明は、車両の現在位置の候補を作成する作成手段と、前記車両の方位を測定する測定手段と、前記車両のエンジンの状態を判定する判定手段とを備え、前記判定手段により前記エンジンが起動した直後と判定され、前記測定手段により前記車両が急旋回したと判定された場合に、道路上にある前記候補の信頼度を低下させる車両位置算出装置であり、エンジンが起動した直後に車両が急旋回したと判定された場合に、道路外を走行している可能性が高いと判断し、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させるという作用を有する。
【0026】本発明の請求項6に記載の発明は、車両の現在位置の候補を作成する作成手段と、前記車両の前進/後退の状態を判定する第1の判定手段と、前記車両のエンジンの状態を判定する第2の判定手段とを備え、前記第1の判定手段により前記車両が後退したと判定され、前記第2の判定手段により前記エンジンが停止したと判定された場合に、道路上にある前記候補の信頼度を低下させる車両位置算出装置であり、車両の後退が検出された後にエンジンが停止したと判定された場合、道路外を走行している可能性が高いと判断し、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させるという作用を有する。
【0027】本発明の請求項7に記載の発明は、車両の現在位置の候補を作成する作成手段と、前記車両の前進/後退の状態を判定する第1の判定手段と、前記車両のエンジンの状態を判定する第2の判定手段とを備え、前記第2の判定手段により前記エンジンが起動した直後と判定され、前記第2の判定手段により前記車両が後退したと判定された場合に、道路上にある前記候補の信頼度を低下させる車両位置算出装置であり、エンジンが起動した直後に車両が後退したと判定された場合に、道路外を走行している可能性が高いと判断し、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させるという作用を有する。
【0028】本発明の請求項8に記載の発明は、車両の現在位置の候補を作成する作成手段と、道路外の施設を示すデータが記憶された記憶媒体とを備え、前記作成手段により算出された現在位置が前記道路外の施設に含まれる場合に、道路上にある前記候補の信頼度を低下させる車両位置算出装置であり、算出された位置が前記道路外の施設の範囲に含まれる場合に、道路外を走行している可能性が高いと判断し、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させるという作用を有する。
【0029】本発明の請求項9に記載の発明は、車両の現在位置の候補を作成する作成手段と、道路外の施設を示すデータが記憶された記憶媒体とを備え、前記作成手段により作成された現在位置の候補が前記道路外の施設を挟む状態の場合に、道路上にある前記候補の信頼度を低下させる車両位置算出装置であり、現在位置の候補が道路外の施設を挟む状態の場合に、道路外を走行している可能性が高いと判断し、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させるという作用を有する。
【0030】本発明の請求項10に記載の発明は、車両の現在位置の候補を作成する作成手段と、道路外の施設を示すデータが記憶された記憶媒体と、外部の情報を通信により得ることができる通信装置とを備え、前記通信装置が前記道路外の施設から送信された情報を受信した場合に、道路上にある前記候補の信頼度を低下させる車両位置算出装置であり、道路外の施設から送信された情報を受信した場合に、道路外を走行している可能性が高いと判断し、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させるという作用を有する。
【0031】以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0032】〔1〕第1の実施の形態本発明の第1の実施の形態の車両位置算出装置では、車両の後退が検出された場合、および車両の急旋回が検出された場合に、道路外を走行している可能性が高いと判断する。
【0033】(1−1)車両位置算出装置の構成図1は本発明の第1の実施の形態の車両位置算出装置のブロック図である。
【0034】この車両位置検出装置は、装置全体の制御を行うCPU4と、各々がCPU4に接続された信号処理装置2、入力装置3、車速センサ5、方位センサ6、リバースセンサ7、GPS(Global Positioning System)受信機8、およびディスプレイ9を備えている。信号処理装置2には記憶媒体1が接続される。
【0035】記憶媒体1は道路や施設などの地図データが記憶されており、CD−ROM、DVD−ROMなどが用いられる。信号処理装置2は記憶媒体1からデータを読み出し、所定の処理を施す。入力装置3は、ディスプレイ9の画面をスクロールさせたり、画面上のメニューを選択したりするために用いられる。車速センサ5は車両の速度を検出する。方位センサ6は車両の移動方向を検出する。リバースセンサ7は車両が前進しているか後退しているかを判定する。GPS受信機8はGPS衛星の電波を受信し、車両の絶対位置を検出する。ディスプレイ9は地図データなどを表示する。
【0036】次に、以上のように構成された車両位置検出装置の動作を説明する。
【0037】(1−2)マッチング処理車両の現在位置は、GPS衛星の電波を受信できるような場所であれば、GPS受信機8によって算出することができる。しかし、様々な誤差要因によって、数十mから100mを越えるような誤差が生じてしまう可能性がある。そこで、車速センサ5から算出した距離と、方位センサ6から算出した方位、さらに記憶媒体1に記憶されている地図のデータを用いることで、位置の精度を高め、現在走行している場所をより正確に算出している。このような位置算出の手順は本発明の全実施の形態で実行する手順である。そこで、まずこのマッチング処理の一例を図2のフローチャートを用いて説明する。
【0038】CPU4は、まずGPS受信機8の位置情報と、車速センサ5の算出速度と、方位センサ6の検出方位とを用いて、仮の現在位置を算出する(ステップS1)。
【0039】次に、CPU4は信号処理装置2を介して、仮の現在位置周辺の地図データを記憶媒体1から読み出す(ステップS2)。
【0040】次いで、仮の現在位置周辺の道路上に車両の候補点を作成する(ステップS3)。
【0041】次に、道路に対する距離や、道路方位と車両方位との方位差に基づいて、候補の信頼度を算出する(ステップS4)。なお、前記信頼度に関しては、候補である信頼性が高い場合を、信頼度が高いと表現する。
【0042】もしも、候補が複数存在する場合には、最も信頼度の高い候補点を表示候補として設定する。また、全候補の信頼度が、ある値よりも低くなった場合には、道路上には候補が存在しないものと判定し、道路外の仮の現在位置を表示候補として設定する。この表示候補が、最終的にディスプレイ9に表示されることになる(ステップS5)。
【0043】(1−3)第1の現在位置算出処理図3は図1に示した車両位置算出装置における第1の現在位置算出処理のフローチャートである。ここで、図2と同一の処理には図2で使用した符号と同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0044】この現在位置算出処理は図2に示したマッチング処理において、ステップS5の処理を行う前に、リバースセンサ7の出力により、車両の前進/後退の状態を測定する。そして、車両が後退していると判定した場合(ステップS411でYES)には、車両の現在位置が駐車場やパーキングエリアである可能性が高いため、CPU4は道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させる(ステップS412)。
【0045】なお、車両の前進と後退に関しては、リバースセンサ7を接続する代わりに、車両のリバース信号の有無からCPU4が判定しても良い。また、図3ではステップS4の後で、車両の前進/後退の状態を判定しているが、ステップS4の前でも良い。
【0046】さらに、図3の処理では、車両の後退時に道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させることがポイントであり、マッチング処理に関しては、図2の処理に限定している訳ではなく、マッチング処理自体に相違点があっても良い。
【0047】このように、上記第1の位置算出処理によれば、車両の後退時に道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させることによって、従来よりも早く正確に道路外を走行していることを判定することができる。なお、車両の後退時に信頼度を低下させる程度を大きくすることにより、車両の後退を判定してすぐに、道路外の仮の現在位置を表示候補にすることもできる。
【0048】(1−4)第2の現在位置算出処理図4は図1に示した車両位置算出装置における第2の現在位置算出処理のフローチャートである。ここで、図2と同一の処理には図2で使用した符号と同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0049】この現在算出処理は図2に示したマッチング処理において、ステップS5の処理を行う前に、方位センサ6により、車両の方位変化を測定する。そして、車両が急旋回したと判定した(ステップS421でYES)場合には、車両の現在位置が駐車場やパーキングエリアである可能性が高いため、CPU4は道路上の候補の信頼度を低下させる(ステップS422)。
【0050】ここで急旋回か否かの判定は、例えば120度程度の方位変化をしきい値とする。その理由は、通常の交差点を曲がった場合には、車両の方位変化は90度程度であるが、狭い駐車場やパーキングエリアの走行時などでは、大きな方位変化が測定される場合が多い。そこで、30度程度の余裕を設けて、120度程度の方位変化があった場合を急旋回とする。
【0051】なお、図4では、ステップS4の後で、車両の方位変化を判定しているが、ステップS4の前でも良い。また、図4の処理は車両が急旋回した時に候補の信頼度を低下させることがポイントであり、マッチング処理に関しては、図2の処理に限定している訳ではなく、マッチング処理自体に相違点があっても良い。
【0052】このように、上記第2の現在位置算出処理によれば、車両の急旋回時に道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させているため、エンジン起動後、付近にある道路に誤マッチングする可能性が低くなり、駐車場などの道路外を走行していることを正しく判定することができる。なお、信頼度を低下させる程度を大きくすることにより、車両のエンジン起動直後に、道路外の仮の現在位置を表示候補にすることもできる。
【0053】なお、以上の説明では、第1の実施の形態の車両算出装置(図1)が第1の現在位置算出処理(図3)および第2の現在位置算出処理(図4)の双方の実行が可能であるとしたが、第1の現在位置算出処理または第2の現在位置算出処理の一方のみの実行が可能な装置構成としてもよい。例えば、第1の現在位置算出処理のみの実行が可能な装置構成としては、図1から車速センサ5と方位センサ6とを除去し、リバースセンサ7とGPS受信機8との組み合わせで構成することができる。
【0054】〔2〕第2の実施の形態本発明の第2の実施の形態の車両位置算出装置では、エンジンが停止したと判定された場合、エンジンが起動した直後と判定された場合、車両が急旋回した後にエンジンが停止したと判定された場合、およびエンジンが起動した直後に車両が急旋回したと判定された場合に、道路外を走行している可能性が高いと判断する。
【0055】(2−1)車両位置算出装置の構成図5は本発明の第2の実施の形態の車両位置算出装置のブロック図である。ここで、図1と同一の部分には図1で使用した符号と同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0056】この車両位置算出装置は、図1の車両位置算出装置からリバースセンサ7を除去し、代わりに判定装置20を付加した構成を有する。判定装置20は車両のエンジンの停止や起動の状態を判定する装置である。
【0057】次に、以上のように構成された車両位置算出装置の動作を説明する。
【0058】(2−2)第1の現在位置算出処理図6は図5に示した車両位置算出装置における第1の現在位置算出処理のフローチャートである。ここで、図2と同一の処理には図2で使用した符号と同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0059】この現在位置算出処理では、図2に示したマッチング処理において、ステップS5の処理を行う前に、判定装置20により、車両のエンジンの停止や起動の状態を判定する(ステップS431)。そして、車両がエンジンを停止したと判定した場合には、車両の現在位置が駐車場やパーキングエリアである可能性が高いため、CPU4は候補の信頼度を低下させる(ステップS432)。
【0060】なお、図6では、ステップS4の後で、車両のエンジンの状態を判定しているが、ステップS4の前でも良い。また、図6の現在位置算出処理は車両のエンジンが停止した時に道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させることがポイントであり、マッチング処理に関しては、図2の処理に限定している訳ではなく、マッチング処理自体に相違点があっても良い。
【0061】このように、上記第1の現在位置算出処理によれば、車両のエンジン停止時に候補の信頼度を低下させているため、エンジン起動後、付近にある道路に誤マッチングする可能性が低くなり、駐車場などの道路外を走行していることを正しく判定することができる。なお、信頼度を低下させる程度を大きくすることにより、車両のエンジン起動直後に、道路外の仮の現在位置を表示候補にすることもできる。
【0062】(2−3)第2の現在位置算出処理図7は図5に示した車両位置算出装置における第2の現在位置算出処理のフローチャートである。ここで、図2と同一の処理には図2で使用した符号と同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0063】この現在位置算出処理では、図2に示したマッチング処理において、ステップS5の処理を行う前に、判定装置20により、車両のエンジンの停止や起動の状態を判定する(ステップS441)。そして、車両がエンジンを起動した直後と判定した場合には、車両の現在位置が駐車場やパーキングエリアである可能性が高いため、CPU4は候補の信頼度を低下させる(ステップS442)。
【0064】なお、図7では、ステップS4の後で、エンジンの停止や起動の状態を判定しているが、この判定を処理の最初に行うこともできる。また、図7の現在位置算出処理は車両のエンジンが起動した直後に道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させることがポイントであり、マッチング処理に関しては、図2の処理に限定している訳ではなく、マッチング処理自体に相違点があっても良い。
【0065】このように、上記第2の現在位置算出処理によれば、駐車場などでエンジンを起動した場合、車両のエンジン起動時に候補の信頼度を低下させているため、エンジン起動直後、付近にある道路に誤マッチングする可能性が低くなり、駐車場などの道路外を走行していることを正しく判定することができる。なお、信頼度を低下させる程度を大きくすることにより、車両のエンジン起動直後、道路外の仮の現在位置を表示候補にすることもできる。
【0066】(2−4)第3の現在位置算出処理図8は図5に示した車両位置算出装置における第3の現在位置算出処理のフローチャートである。ここで、図2と同一の処理には図2で使用した符号と同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0067】この現在位置算出処理では、図2に示したマッチング処理において、ステップS5の処理を行う前に、方位センサ6により、車両の方位変化を測定する(ステップS451)。車両が急旋回したと判定した場合には、続けて判定装置20により、車両のエンジンの停止や起動の状態を判定する(ステップS452)。そして、車両がエンジンを停止したと判定した場合には、車両の現在位置が駐車場やパーキングエリアである可能性が高いため、CPU4は道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させる(ステップS453)。ここで、ステップS451における急旋回か否かの判定基準は前述した図4のステップS421と同様である。
【0068】なお、図8では、ステップS4の後で、車両のエンジンの状態を判定しているが、ステップS4の前でも良い。また、図8の現在位置算出処理は急な旋回の後に、車両のエンジンが停止した場合に道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させることがポイントであり、マッチング処理に関しては、図2の処理に限定している訳ではなく、マッチング処理自体に相違点があっても良い。
【0069】このように、上記第3の現在位置算出処理によれば、急な旋回の後、駐車場などでエンジンを停止した場合、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させているために、図4に示した現在位置算出処理に比較して、より高精度に道路外を判定することができるという効果を有する。
【0070】(2−5)第4の現在位置算出処理図9は図5に示した車両位置算出装置における第4の現在位置算出処理のフローチャートである。ここで、図2と同一の処理には図2で使用した符号と同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0071】この現在位置算出処理では、図2に示したマッチング処理において、ステップS5の処理を行う前に、まず、判定装置20により、車両のエンジンの停止や起動の状態を判定する(ステップS461)。エンジンが起動した直後と判定した場合には、続いて、方位センサ6により、車両の方位変化を測定する(ステップS462)。そして、車両が急旋回したと判定した場合には、車両の現在位置が駐車場やパーキングエリアである可能性が高いため、CPU4は道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させる(ステップS463)。
【0072】なお、図9では、ステップS4の後で、車両のエンジンの状態と急旋回の判定を行っているが、ステップS4の前でも良い。また、図9の現在位置算出処理は、車両のエンジンが起動した直後に急旋回した場合に、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させることがポイントであり、マッチング処理に関しては、図2の処理に限定している訳ではなく、マッチング処理自体に相違点があっても良い。
【0073】このように、上記第4の現在位置算出処理によれば、エンジンを起動した直後に急旋回した場合、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させているため、図4に示した現在位置算出処理に比較して、より高精度に道路外を判定することができるという効果を有する。
【0074】なお、図5の説明においてリバースセンサ7を除去し、代わりに判定装置20を付加した構成を有するものとしたが、リバースセンサ7は除去せず、接続されたままの構成であってもよい。つまり、リバースセンサ7は接続されていてもいなくても良い。また、図6〜図9の説明においては、判定装置20がエンジンの停止や起動の状態を判定したが、判定装置20を用いるかわりに、CPU4が、車両のエンジンの状態を監視してもよい。
【0075】〔3〕第3の実施の形態本発明の第3の実施の形態の車両位置算出装置では、車両が後退した後にエンジンが停止したと判定された場合、およびエンジンが停止した後に車両が後退したと判定された場合に、道路外を走行している可能性が高いと判断する。
【0076】(3−1)車両位置算出装置の構成図10は本発明の第3の実施の形態の車両位置算出装置のブロック図である。ここで、図1または図5と同一の部分には図1または図5で使用した符号と同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0077】この車両位置算出装置は図1に示した車両位置算出装置に判定装置20を付加した構成を有する。判定装置20は車両のエンジンの停止や起動の状態を判定する装置である。したがって、この車両位置算出装置は図5に示した車両位置算出装置にリバースセンサ7を付加した構成を有するともいえる。
【0078】次に、以上のように構成された車両位置算出装置の動作を説明する。
【0079】(3−2)第1の現在位置算出処理図11は図10に示した車両位置算出装置における第1の現在位置算出処理のフローチャートである。ここで、図2と同一の処理には図2で使用した符号と同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0080】この現在位置算出処理では、図2に示したマッチング処理において、ステップS5の処理を行う前に、まず、リバースセンサ7により、車両の前進/後退の状態を測定する。車両が後退したと判定した場合(ステップS471でYES)には、続いて、判定装置20により、車両のエンジンの停止や起動の状態を判定する(ステップS472)。そして、車両がエンジンを停止したと判定した場合には、車両の現在位置が駐車場やパーキングエリアである可能性が高いため、CPU4は道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させる(ステップS473)。
【0081】なお、図11では、ステップS4の後で、車両の前進/後退とエンジンの状態を判定しているが、ステップS4の前に行ってもよい。また、図11の現在位置算出処理は、車両が後退した直後にエンジンを停止した場合に候補の信頼度を低下させることがポイントであり、マッチング処理に関しては、図2の処理に限定している訳ではなく、マッチング処理自体に相違点があっても良い。
【0082】このように、上記第1の現在位置算出処理によれば、車両が後退してエンジンを停止した場合に、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させているため、図3に示した現在位置算出処理または図6に示した現在位置算出処理に比較して、より高精度に道路外を判定することができるという効果を有する。
【0083】(3−3)第2の現在位置算出処理図12は図10に示した車両位置算出装置における第2の現在位置算出処理のフローチャートである。ここで、図2と同一の処理には図2で使用した符号と同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0084】この現在位置算出処理では、図2に示したマッチング処理において、ステップS5の処理を行う前に、まず、判定装置20により、車両のエンジンの停止や起動の状態を判定する(ステップS481)。エンジンが起動した直後と判定した場合には、続いて、リバースセンサ7により、車両前進/後退の状態を測定する(ステップS482)。そして、車両が後退した場合には、車両の現在位置が駐車場やパーキングエリアである可能性が高いため、CPU4は道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させる(ステップS483)。
【0085】なお、図12ではステップS4の後で、エンジンの停止や起動の状態と車両の前進/後退の状態を判定しているが、エンジンの停止や起動の判定は、処理の最初に行うことができる。また、図12の現在位置算出処理は、車両のエンジンが起動した直後に後退した場合に道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させることがポイントであり、マッチング処理に関しては、図2の処理に限定している訳ではなく、マッチング処理自体に相違点があっても良い。
【0086】このように、上記第2の現在位置算出処理によれば、エンジンを起動した直後に後退した場合に道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させているため、図3に示した現在位置算出処理または図7に示した現在位置算出処理に比較して、より高精度に道路外を判定することができるという効果を有する。
【0087】なお、図11、図12ではリバースセンサ7により車両の前進/後退の状態を判定したが、リバースセンサ7の代わりに、CPU4が車両の前進/後退の状態を判定してもよい。
【0088】〔4〕第4の実施の形態本発明の第4の実施の形態では、算出された仮の現在位置が道路外の施設の範囲に含まれる場合、および現在位置の候補が道路外の施設を挟む状態の場合に、道路外を走行している可能性が高いと判断する。
【0089】(4−1)車両位置算出装置の構成図13は本発明の第4の実施の形態の車両位置算出装置のブロック図である。ここで、図1と同一の部分には図1で使用した符号と同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0090】この車両位置算出装置は図1に示した車両位置算出装置における記憶媒体1に代えて第2記憶媒体21を設けたものである。この第2記憶媒体21には、道路データに加えて、駐車場やパーキングエリアなどの、車両が走行する可能性のある道路外の施設のデータも記憶されている。
【0091】次に、以上のように構成された車両位置算出装置の動作を説明する。
【0092】(4−2)第1の現在位置算出処理図14は図13に示した車両位置算出装置における第1の現在位置算出処理のフローチャートである。ここで、図2と同一の処理には図2で使用した符号と同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0093】この現在位置算出処理は、図2に示したマッチング処理において、ステップS5の処理を行う前に、第2記憶媒体21から道路外の施設のデータを読み出し、仮の現在位置が、前記施設のある範囲に含まれているかの範囲判定を行う(ステップS491)。
【0094】この判定例を図15に示す。この図においては仮の現在位置171は道路172から少しずれた位置になっている。そして、道路外の施設である駐車場の範囲173に含まれている。
【0095】このように、道路外の施設の範囲に仮の現在位置が含まれている場合は、車両の現在位置が駐車場やパーキングエリアである可能性が高いため、CPU4は道路上の各候補の信頼度を低下させる(ステップs492)。
【0096】なお、図14では、仮の現在位置が道路外の施設のある範囲に含まれているかの判定をステップS4の後で実行しているが、ステップS4の前に実行しても良い。また、図14の現在位置算出処理は、道路外の施設の範囲に仮の現在位置が含まれている場合に、候補の信頼度を低下させることがポイントであり、マッチング処理に関しては、図2の処理に限定している訳ではなく、マッチング処理自体に相違点があっても良い。
【0097】このように、上記第1の現在位置算出処理によれば、駐車場やパーキングエリアなどの施設のある範囲に仮の現在位置が含まれている場合に、道路上の各候補の信頼度を低下させているため、駐車場やパーキングエリアなどの道路外を走行中に、付近にある道路に誤マッチングする可能性が低くなり、駐車場などの道路外を走行していることを正しく判定することができる。なお、信頼度を低下させる程度を大きくすることにより、道路外の仮の現在位置を表示候補にすることもできる。
【0098】(4−3)第2の現在位置算出処理図16は図13に示した車両位置算出装置における第2の現在位置算出処理のフローチャートである。ここで、図2と同一の処理には図2で使用した符号と同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0099】この現在位置算出処理は、図2に示したマッチング処理において、ステップS5の処理を行う前に、第2記憶媒体21から道路外の施設のデータを読み出し、前記施設のある範囲が複数の候補の位置に挟まれているか否か判定する(ステップS4101)。
【0100】この判定例を図17に示す。この図においては、道路194上に2つの候補191、192が存在し、それらが駐車場193の範囲を挟むような状態になっている。施設が候補に挟まれていることは、例えば、2つの候補間に直線を引き、その直線が施設の範囲に含まれているのかを判定すればよい。
【0101】このように、施設のある範囲が、複数の候補に挟まれている場合は、車両の現在位置が駐車場やパーキングエリアである可能性が高いため、各候補の信頼度を低下させる(ステップS4102)。図17の例では、2つの候補191、192の信頼度がともに低下し、しきい値よりも低くなった場合には、道路上には候補が存在しないものと判定し、道路外の仮の現在位置を表示候補として設定する。
【0102】なお、図16では、施設のある範囲が複数の候補の位置に挟まれているか否かの判定をステップS4の後で実行しているが、ステップS4の前に実行しても良い。図16のの現在位置算出処理は、道路外の施設のある範囲が、複数の候補に挟まれている場合に候補の信頼度を低下させることがポイントであり、マッチング処理に関しては、図2の処理に限定している訳ではなく、マッチング処理自体に相違点があっても良い。
【0103】このように、上記第2の現在位置算出処理によれば、前記施設のある範囲が複数の候補に挟まれている場合に、各候補の信頼度を低下させているため、駐車場やパーキングエリアなどの道路外を走行中に、付近にある道路に誤マッチングする可能性が低くなり、駐車場などの道路外を走行していることを正しく判定することができる。なお、信頼度を低下させる程度を大きくすることにより、道路外の仮の現在位置を表示候補にすることもできる。
【0104】〔5〕第5の実施の形態本発明の第5の実施の形態では、道路外の施設から情報を受信した場合に、道路外を走行している可能性が高いと判断する。
【0105】(5−1)車両位置算出装置の構成図18は本発明の第5の実施の形態の車両位置算出装置のブロック図である。ここで、図1と同一の部分には図1で使用した符号と同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0106】この車両位置算出装置は図1に示した車両位置算出装置に通信装置100を付加したものである。通信装置100は、駐車場やパーキングエリアなどの道路外の施設から情報を受信することができる装置である。例えば、駐車場では空いている場所の情報、パーキングエリアでは進行方向の渋滞状況やレストランの混み具合などを案内している。第5の実施例では、これら情報の伝達範囲が駐車場内部やパーキングエリアの内部などに限られていることを前提にしている。
【0107】次に、以上のように構成された車両位置算出装置の動作を説明する。
【0108】(5−2)現在位置算出処理図19は図18に示した車両位置算出装置における現在位置算出処理のフローチャートである。ここで、図2と同一の処理には図2で使用した符号と同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0109】この現在位置算出処理は、図2に示したマッチング処理において、ステップS5の処理を行う前に、通信装置100が道路外の施設、例えば駐車場やパーキングエリアから情報を受信したか否かを判定する(ステップS4111)。そして、道路外の施設から情報を受信しと判定した場合には、車両が現在、駐車場やパーキングエリアを走行している可能性が高いため、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させる(ステップS4112)。
【0110】なお、図19の現在位置算出処理は、車両が道路外の施設から情報を受信した場合に道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させることがポイントであり、マッチング処理に関しては、図2の処理に限定している訳ではなく、マッチング処理自体に相違点があっても良い。
【0111】このように、上記現在位置算出処理によれば、車両が道路外の施設から情報を受信した場合に、候補の信頼度を低下させているため、駐車場などの道路外の施設を走行中に、付近にある道路に誤マッチングする可能性が低くなり、駐車場などの道路外を走行していることを正しく判定することができる。なお、信頼度を低下させる程度を大きくすることにより、車両のエンジン起動直後に、道路外の仮の現在位置を表示候補にすることもできる。
【0112】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、車両が後退したと判定された場合に、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させるので、道路外を走行していることを迅速かつ正確に判定することができるという効果が得られる。
【0113】また、車両が急旋回したと判定された場合に、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させるので、道路外を走行していることを迅速かつ正確に判定することができるという効果が得られる。
【0114】さらに、エンジンが停止したと判定された場合、またはエンジンが起動した直後と判定された場合に、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させるので、道路外を走行していることを迅速かつ正確に判定することができるという効果が得られる。
【0115】そして、車両が急旋回した後にエンジンが停止したと判定された場合に、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させるので、道路外を走行していることをより正確に判定することができるという効果が得られる。
【0116】また、エンジンが起動した直後に車両が急旋回したと判定された場合に、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させるので、道路外を走行していることをより正確に判定することができるという効果が得られる。
【0117】さらに、車両が後退した後にエンジンが停止した判定された場合に、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させるので、道路外を走行していることをより正確に判定することができるという効果が得られる。
【0118】また、エンジンが起動した直後に車両が後退したと判定された場合に、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させるので、道路外を走行していることをより正確に判定することができるという効果が得られる。
【0119】そして、算出された現在位置が道路外の施設の範囲に含まれる場合に、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させるので、道路外を走行していることを迅速かつ正確に判定することができるという効果が得られる。
【0120】さらに、算出された現在位置の候補が道路外の施設を挟む状態の場合に、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させるので、道路外を走行していることを迅速かつ正確に判定することができるという効果が得られる。
【0121】また、通信装置が道路外の施設から送信された情報を受信した場合に、道路上にある現在位置の候補の信頼度を低下させるので、道路外を走行していることを迅速かつ正確に判定することができるという効果が得られる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成11年6月21日(1999.6.21)
【代理人】 【識別番号】100099254
【弁理士】
【氏名又は名称】役 昌明 (外3名)
【公開番号】 特開2001−4390(P2001−4390A)
【公開日】 平成13年1月12日(2001.1.12)
【出願番号】 特願平11−174524