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【発明の名称】 ナビゲーションシステム
【発明者】 【氏名】柴田 浩

【氏名】北尾 英樹

【氏名】岩本 真一

【氏名】中村 英樹

【要約】 【課題】目的地へ向かう途中で休憩をとったとしても、乗車後すぐに、VICS等の通信システムから受信することのできる道路交通情報等の最新情報に応じた走行を開始することのできるナビゲーションシステムを提供すること。

【解決手段】イグニションがオフされたとしても、すなわち駐車状態になったとしても、駐車地点が目的地間近でない場合には、スイッチ23〜26を閉じ、FM多重受信機2等へ電源を供給することによって受信動作を行わせ、受信した情報を不揮発性メモリに保存しておくようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 目的地に到達するために必要となる経路や地図等の情報を表示することによって、車両を前記目的地まで誘導する機能を備えたナビゲーションシステムにおいて、情報を通信により提供する通信システムからの情報を受信する受信手段と、該受信手段により受信された情報を記憶する記憶手段と、前記目的地までの到達状況を算出する到達状況算出手段と、イグニションがオフされたとしても、前記到達状況算出手段により求められた到達状況に応じて、前記受信手段の受信動作を行わせるように制御する第1の受信動作制御手段とを備えていることを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項2】 イグニションがオンされた時に、前記記憶手段に所望の情報が記憶されている場合には、前記記憶手段に記憶された情報に基づいた所望の処理を行う処理手段を備えていることを特徴とする請求項1記載のナビゲーションシステム。
【請求項3】 前記車両が前記目的地へ到達した時、もしくは到達間近である時に、イグニションがオフされた場合には、前記受信手段の受信動作を行わせないように制御する第2の受信動作制御手段を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のナビゲーションシステム。
【請求項4】 前記到達状況算出手段が、前記目的地に到達するまでの距離に基づいて、前記到達状況を算出するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項5】 前記到達状況算出手段が、前記車両が前記目的地に到達するまでの時間に基づいて、前記到達状況を算出するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項6】 イグニションがオフされている時の前記受信手段の受信動作が所定期間の範囲内となるように制御する期間制御手段を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項7】 前記第1の受信動作制御手段が、前記受信手段を間欠的に動作させるように制御するものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項8】 前記記憶手段に記憶される情報が、前記受信手段により受信された情報のうちの最新情報となるように制御する更新制御手段を備えていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかの項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項9】 使用者が前記受信手段を使用する使用状況を検出する使用状況検出手段と、該使用状況検出手段により検出された使用状況に基づいて、使用者の使用特性を求める使用特性算出手段と、イグニションがオフされている場合には、前記使用特性算出手段により求められた使用特性に応じた情報を前記受信手段から受信させるように制御する受信情報制御手段とを備えていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかの項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項10】 前記受信手段を使用者が操作するための複数のスイッチが設けられた第1の操作手段を備え、前記使用状況検出手段が、これら各スイッチが操作された回数を前記使用状況として検出するものであることを特徴とする請求項9記載のナビゲーションシステム。
【請求項11】 前記受信手段を音声によって操作可能とする音声認識手段が設けられた第2の操作手段を備え、前記使用状況検出手段が、音声による操作状況を前記使用状況として検出するものであることを特徴とする請求項9記載のナビゲーションシステム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はナビゲーションシステムに関し、より詳細には、VICS(VehicleInformation and Communication System)等の道路交通情報を提供する通信システムから受信した道路交通情報等の情報を使用者に提供することのできるナビゲーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のナビゲーションシステムの要部を概略的に示したブロック図である。
【0003】走行距離を取得するための車速センサ10と、進行方向を取得するためのジャイロセンサ11とがマイコン1に接続されており、マイコン1は、取得した走行距離、及び進行方向に基づいて自車位置を割り出すようになっている(自律航法)。GPS受信機12は、アンテナ13を介して衛星からのGPS信号を受信するものであり、マイコン1に接続されており、マイコン1は、GPS信号に基づいて自車位置を割り出すようになっている(GPS航法)。
【0004】また、電子地図データ等が記憶されたCD−ROM15(DVDも可能)から電子地図データ等を取り込むことのできるCDドライブ14がマイコン1に接続されており、マイコン1は、割り出した自車位置と電子地図データとを合わせる(いわゆる、マップマッチング処理を行う)ことによって、自車位置が正確に示された地図を表示画面17bへ表示するようになっている。
【0005】また、リモコン16に設けられたボタンスイッチ16aから出力されたスイッチ信号や、表示装置17に設けられたボタンスイッチ17aから出力されたスイッチ信号や、マイクロフォン19により取り込まれた音声信号がマイコン1に入力され、これらスイッチ信号や音声信号に応じた処理がマイコン1で行われるようになっている。例えば、マイコン1は、これらスイッチから移動目的地の情報を取り込むと、自車位置から目的地までの最適経路を探索し、これを誘導経路として地図と共に表示画面17b上に表示するようになっている。
【0006】ナビゲーションシステムでは、表示画面17bに地図が表示され、その地図上に使用者により入力された目的地、該目的地までの経路、現在の自車位置に対応する自車位置マーク、及びそれまでの車両の走行軌跡等が重ねて表示されるようになっており、使用者はこの表示画面17bを逐次参照することで、進路情報を得ることができ、その進路情報に従うことで目的地に到達することができる。
【0007】また、FM多重受信機2、電波ビ−コン受信機4、光ビ−コン受信機6は、それぞれアンテナ3、アンテナ5、光ビ−コン受光部7を介して、VICSセンタからのVICS情報(例えば、渋滞情報、所要時間情報、交通規制情報等)を受信するものであり、これら受信機2、4、6はマイコン1に接続されており、マイコン1は、例えば、受信したVICS情報を地図情報にリンクさせて表示画面17bへ表示するようになっている。
【0008】また、携帯電話9は、電話コントローラ8を介して、マイコン1に接続されており、マイコン1は携帯電話9を利用することによって、各種情報提供サービス機関(企業)の通信システムから受信した各種情報(例えば、レストラン情報等)を表示画面17bへ表示したり、スピーカ18から音声案内したりするようになっている。
【0009】このように、使用者は渋滞や所要時間等の道路交通に関する情報を取得することができ、これら各種情報を総合的に判断することで、目的地まで最適なルートで到達することができる。また、各種様々な情報を好みに応じて取得することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ナビゲーションシステムでは、システムの立ち上げから地図等が表示画面17bに表示されるまでの時間の短縮を図るために種々の工夫が施されている。
【0011】システムを立ち上げた際に、マイコン1が現在の自車位置を算出したり、算出された自車位置の近傍のエリアをCD−ROM15から読み出す等の処理を行っているが、これら処理には若干の時間がかかるので、例えば、自車位置や経路案内状態等の情報を、電源が切れたときにも記憶内容が失われない不揮発性メモリに保存しておくことによって、システムを立ち上げた時(例えば、イグニションがオンされた時)に、速やかに地図等が表示画面17bに表示されるようになっている。
【0012】従って、イグニションのオン後(すなわち、乗車後)すぐに表示画面17bに表示される進路情報に従って、走行を開始することができる。
【0013】ところが、VICS等の通信システムから受信した各種情報等は、不揮発性メモリに保存されるようになっていないため、入手していた情報はイグニションがオフされると消去されてしまう。従って、消去された情報を再び入手するには、イグニションのオン後(すなわち、乗車後)、再び受信しなければならない。
【0014】仮に、これら通信システムから受信した情報を不揮発性メモリに記憶させるようにしたとしても、イグニションがオフされると、FM多重受信機2、電波ビ−コン受信機4、光ビ−コン受信機6、及び電話コントローラ8への電源供給が停止されるようになっているため、時間の経過と共に変化する交通情報等の最新情報を保存しておくことはできない。
【0015】すなわち、イグニションがオンされてから、VICS等の通信システムから受信することのできる道路交通情報等の最新情報を入手するのには若干の時間がかかる。例えば、FM多重による情報を一通り受信するのには、数分程度かかる場合もある。
【0016】従って、イグニションのオン後(すなわち、乗車後)すぐには、最新の交通情報に応じた走行を行うことができない。例えば、乗車後すぐには、渋滞道路を避けた経路を選択して、走行を開始することはできない。
【0017】本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、乗車後すぐに、VICS等の通信システムから受信することのできる道路交通情報等の最新情報に応じた走行を開始することのできるナビゲーションシステムを提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を達成するために本発明に係るナビゲーションシステム(1)は、目的地に到達するために必要となる経路や地図等の情報を表示することによって、車両を前記目的地まで誘導する機能を備えたナビゲーションシステムにおいて、情報を通信により提供する通信システムからの情報を受信する受信手段と、該受信手段により受信された情報を記憶する記憶手段と、前記目的地までの到達状況を算出する到達状況算出手段と、イグニションがオフされたとしても、前記到達状況算出手段により求められた到達状況に応じて、前記受信手段の受信動作を行わせるように制御する第1の受信動作制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0019】「発明が解決しようとする課題」の項目で説明したように、イグニションのオン後(すなわち、乗車後)すぐに、VICS等の通信システムから受信することのできる道路交通情報等の最新情報に応じた走行を開始するには、イグニションがオフされたとしても、これら通信システムからの情報の受信を継続させておく必要がある。
【0020】ところが、前記通信システムからの情報の必要性は、前記車両の前記目的地までの到達状況に応じて変わってくる。詳細については、後述する。
【0021】そこで、上記ナビゲーションシステム(1)では、イグニションがオフされたとしても、前記到達状況算出手段により求められた前記車両の前記目的地までの到達状況に応じて、前記受信手段の受信動作を行わせるようになっている。
【0022】すなわち、イグニションがオフされたとしても、前記受信手段から受信した情報の必要性が高い場合には、前記受信手段の受信動作が行われるので、道路交通情報等の最新情報を受信することができ、受信した最新情報を前記記憶手段へ記憶させておくことができる。
【0023】従って、前記目的地へ向かう途中で、イグニションをオフしたとしても(すなわち、ドライバーが休憩等をとったとしても)、イグニションのオン後(すなわち、再出発後)すぐに、VICS等の通信システムから受信された最新の情報に応じた走行を開始することができる。例えば、乗車後すぐに、渋滞道路を避けた経路を選択して、走行を開始するができるようになる。
【0024】また、本発明に係るナビゲーションシステム(2)は、上記ナビゲーションシステム(1)において、イグニションがオンされた時に、前記記憶手段に所望の情報が記憶されている場合には、前記記憶手段に記憶された情報に基づいた所望の処理を行う処理手段を備えていることを特徴としている。
【0025】上記ナビゲーションシステム(2)によれば、イグニションがオンされた時に、前記記憶手段に所望の情報が記憶されている場合には、前記記憶手段に記憶された情報(例えば、最新の道路交通情報)に基づいた所望の処理が行われる。
【0026】例えば、駐車中であったとしても、最新の渋滞情報を入手しておくことによって、乗車後すぐに、渋滞道路を避けた経路を表示した地図を使用者に提供することができる。
【0027】また、本発明に係るナビゲーションシステム(3)は、上記ナビゲーションシステム(1)又は(2)において、前記車両が前記目的地へ到達した時、もしくは到達間近である時に、イグニションがオフされた場合には、前記受信手段の受信動作を行わせないように制御する第2の受信動作制御手段を備えていることを特徴としている。
【0028】前記車両が前記目的地へ到達した場合や、到達間近である場合には、VICS等の通信システムから受信することのできる道路交通情報等の情報の必要性は低い。
【0029】そこで、上記ナビゲーションシステム(3)では、駐車された地点(例えば、休憩をとった場所)が目的地間近である場合には、道路交通情報等の必要性は低いので、前記受信手段の受信動作を行わせないようにすることによって、イグニションがオフされている時の不必要な機器動作を行わせないようにすることができる。
【0030】また、本発明に係るナビゲーションシステム(4)は、上記ナビゲーションシステム(1)〜(3)のいずれかにおいて、前記到達状況算出手段が、前記目的地に到達するまでの距離に基づいて、前記到達状況を算出するものであることを特徴としている。
【0031】上記ナビゲーションシステム(4)によれば、前記目的地までの到達状況を、前記目的地に到達するまでの距離に基づいて算出されるので、例えば、前記目的地から1km以上離れているか否かで、前記目的地の近くまで来ている、あるいは目的地へ到着したといった判断を行うことができる。
【0032】また、本発明に係るナビゲーションシステム(5)は、上記ナビゲーションシステム(1)〜(3)のいずれかにおいて、前記到達状況算出手段が、前記車両が前記目的地に到達するまでの時間に基づいて、前記到達状況を算出するものであることを特徴としている。
【0033】上記ナビゲーションシステム(5)によれば、前記目的地までの到達状況を、前記目的地に到達するまでの時間に基づいて算出されるので、例えば、2分以内で前記目的地へ到達するか否かで、前記目的地の近くまで来ている、あるいは目的地へ到着したといった判断を行うことができる。
【0034】また、本発明に係るナビゲーションシステム(6)は、上記ナビゲーションシステム(1)〜(5)のいずれかにおいて、イグニションがオフされている時の前記受信手段の受信動作が所定期間の範囲内となるように制御する期間制御手段を備えていることを特徴としている。
【0035】上記ナビゲーションシステム(6)によれば、イグニションがオフされている場合の前記受信手段の受信動作が所定期間の範囲内となるように制限されるので、イグニションがオフされている時に必要以上に長く前記受信手段が動作し続けることを防止することができる。これによって、バッテリ電圧の過度の低下を抑えることができる。
【0036】また、本発明に係るナビゲーションシステム(7)は、上記ナビゲーションシステム(1)〜(6)のいずれかにおいて、前記第1の受信動作制御手段が、前記受信手段を間欠的に動作させるように制御するものであることを特徴としている。
【0037】上記ナビゲーションシステム(7)によれば、前記受信手段を間欠的に動作させるように制御することによって、バッテリ電圧の低下を抑制することができる。
【0038】また、本発明に係るナビゲーションシステム(8)は、上記ナビゲーションシステム(1)〜(7)のいずれかにおいて、前記記憶手段に記憶される情報が、前記受信手段により受信された情報のうちの最新情報となるように制御する更新制御手段を備えていることを特徴としている。
【0039】渋滞情報等の道路交通情報は、最新情報さえ保存されていれば十分である。そこで、上記ナビゲーションシステム(8)では、前記記憶手段には最新情報だけが記憶されるので、前記記憶手段に記憶されている情報を用いての処理をよりスムーズに行うことができる。また、前記記憶手段のメモリ容量を小さくすることができるので、コストの削減を図ることができる。
【0040】また、本発明に係るナビゲーションシステム(9)は、上記ナビゲーションシステム(1)〜(8)のいずれかにおいて、使用者が前記受信手段を使用する使用状況を検出する使用状況検出手段と、該使用状況検出手段により検出された使用状況に基づいて、使用者の使用特性を求める使用特性算出手段と、イグニションがオフされている場合には、前記使用特性算出手段により求められた使用特性に応じた情報を前記受信手段から受信させるように制御する受信情報制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0041】また、本発明に係るナビゲーションシステム(10)は、上記ナビゲーションシステム(9)において、前記受信手段を使用者が操作するための複数のスイッチが設けられた第1の操作手段を備え、前記使用状況検出手段が、これら各スイッチが操作された回数を前記使用状況として検出するものであることを特徴としている。
【0042】また、本発明に係るナビゲーションシステム(11)は、上記ナビゲーションシステム(9)において、前記受信手段を音声によって操作可能とする音声認識手段が設けられた第2の操作手段を備え、前記使用状況検出手段が、音声による操作状況を前記使用状況として検出するものであることを特徴としている。
【0043】上記ナビゲーションシステム(9)〜(11)のいずれかによれば、イグニションがオフされる(すなわち、駐車される)直前に受信していた情報ではなく、前記受信手段を使用する使用状況に基づいて求められる使用者の使用特性に応じた情報、すなわち使用者が頻繁に利用する情報を、イグニションがオフされている時に、前記受信手段から受信させるように制御される。
【0044】これによって、駐車の直前にたまたま受信していた情報(例えば、レストラン情報)を駐車中も受信し続けるのではなく、使用者が頻繁に利用する情報(例えば、道路交通情報)を駐車中に受信しておくことができる。
【0045】例えば、食事休憩をとるために、駐車直前にはレストラン情報を受信していたとしても、駐車中には使用者が頻繁に利用する道路交通情報の受信を行わせるようにすることによって、再出発のときには、直ちに最新の道路交通情報に応じた走行を開始することができる。
【0046】上記ナビゲーションシステム(10)によれば、前記受信手段を使用者が操作するための操作手段に設けられた、これら各スイッチが操作された回数を前記使用状況として検出することによって、前記使用特性を求めることができる。
【0047】上記ナビゲーションシステム(11)によれば、音声による操作状況を前記使用状況として検出することによって、前記使用特性を求めることができる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るナビゲーションシステムの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0049】図1は、実施の形態(1)に係るナビゲーションシステムの要部を概略的に示したブロック図である。ここでは、図4に示したナビゲーションシステムと同様の構成については同符号を付し、その説明を省略する。
【0050】図中21は、ナビゲーションシステムのシステム全体、及び車両に載置された自動車電装品に電源を供給するバッテリを示している。但し、ここで図示しているのは、FM多重受信機2、電波ビ−コン受信機4、光ビ−コン受信機6、及び電話コントローラ8への電源供給ライン22のみである。
【0051】FM多重受信機2、電波ビ−コン受信機4、光ビ−コン受信機6、電話コントローラ8それぞれに対する電源の供給を制御するスイッチ23〜26は、マイコン1から出力される信号で制御されるようになっている。また、マイコン1は、イグニションキー連動スイッチ27の状態を検出することができるようになっている。
【0052】実施の形態(1)に係るナビゲーションシステムにおけるマイコン1の動作を図2に示したフローチャートに基づいて説明する。但し、前記動作は、車両がナビゲーションシステムとしての一般的な通常処理が行われているときに実行されるものであり、ここでは、FM多重放送の道路交通情報を受信することによって、渋滞情報をリンクさせた地図が表示画面17bに表示されているときに前記動作が実行される場合について説明する。
【0053】まず、イグニションキー連動スイッチ27がオフされたか否か、すなわち車両が駐車しているか否かを判断する(S1)。前記車両が駐車していないと判断すれば、ナビゲーションシステムは通常処理を行っていれば良いので、前記動作は終了する。一方、前記車両が駐車していると判断すれば、前記車両が目的地へ到達するまでの距離sを取り込む(S2)。距離sについては、通常のナビゲーション処理によって算出される。
【0054】次に、距離sが所定距離s’(例えば、1km)以上であるか否かを判断する(S3)。距離sが所定距離s’以上でないと判断すれば、前記車両が駐車した地点が目的地間近(目的地への到着も含む)と判断し、前記動作は終了する(第2の受信動作制御手段の動作に相当)。一方、距離sが所定距離s’以上であると判断すれば、スイッチ23を閉じることによって(S4)、イグニションがオフされたとしても、FM多重受信機2へ電源が供給されるようにして、FM多重受信機2の受信動作を行わせ、道路交通情報の受信を継続させ、受信した情報を不揮発性メモリに保存する(S5)。S4、S5による動作は、第1の受信動作制御手段の動作に相当する。
【0055】次に、タイマtを起動させ(S6)、続いて、イグニションキー連動スイッチ27がオンされたか否か、すなわち前記車両が再出発する状態になっているか否かを判断する(S7)。前記車両が再出発の状態になっていると判断すれば、前記不揮発性メモリに保存しておいた情報に基づいた所望の処理を行う(S10:処理手段の動作に相当)。例えば、前記不揮発性メモリに保存していた、渋滞情報に基づいて、渋滞道路を避けた経路をリンクさせた地図を表示画面17bに表示する。
【0056】一方、前記車両が再出発する状態になっていないと判断すれば、タイマtが所定時間t’以上でないか否かを判断する(S8)。タイマtが所定時間t’以上であると判断すれば、スイッチ23を開くことによって、FM多重受信機2への電源供給を停止し、FM多重受信機2の受信動作を行わせないようにする(S9:期間制御手段の動作に相当)。一方、タイマtが所定時間t’以上でないと判断すれば、S7へ戻る。
【0057】上記実施の形態(1)に係るナビゲーションシステムによれば、イグニションがオフされたとしても、その地点が目的地間近でない場合には、FM多重放送からの情報(例えば、道路交通情報)を継続して受信することができる。
【0058】すなわち、前記目的地へ向かう途中で、イグニションをオフしたとしても(すなわち、休憩等をとったとしても)、再出発後すぐに、FM多重放送から受信した道路交通情報に応じた走行を開始することができる。例えば、乗車後すぐに、渋滞道路を避けた経路を選択して、走行を開始するができるようになる。
【0059】また、イグニションがオフされている場合のFM多重受信機2の受信動作が所定時間t’の範囲内となるように制限されるので、イグニションがオフされている時に必要以上に長くFM多重受信機2が動作し続けることを防止することができる。これによって、バッテリ電圧の過度の低下を抑えることができる。
【0060】また、ここではFM多重受信機2による受信を継続させることによって、VICS情報を入手する場合についてのみ説明しているが、その他のメディアを利用してのVICS情報の入手や、携帯電話9を利用して各種情報提供サービス機関からの情報の入手ももちろん可能である。
【0061】次に、実施の形態(2)に係るナビゲーションシステムについて説明する。実施の形態(2)に係るナビゲーションシステムにおけるシステム構成図は、図1に示したナビゲーションシステムと同様の構成であるので、ここではその説明を省略する。
【0062】まず、VICS等の通信システムのうち、どのメディア(FM多重放送、電波ビ−コン等)から、どのような情報(道路交通情報、駐車場情報等)を使用者が頻繁に使用しているかといった使用特性の算出処理について説明する。
【0063】メディア選択や情報の選択は、リモコン16に設けられたボタンスイッチ16aや、表示装置17に設けられたボタンスイッチ17aの操作回数に基づいて算出することができる。また、マイクロフォン19から入力された音声による操作状況に基づいても、前記使用特性を算出することができる。
【0064】実施の形態(2)に係るナビゲーションシステムにおけるマイコン1の動作を図3に示したフローチャートに基づいて説明する。但し、ここでの動作は、車両がナビゲーションシステムとしての一般的な通常処理が行われているときに実行されるものとする。
【0065】まず、イグニションキー連動スイッチ27がオフされたか否か、すなわち車両が駐車しているか否かを判断する(S11)。前記車両が駐車していないと判断すれば、ナビゲーションシステムは通常処理を行っていれば良いので、前記動作は終了する。一方、前記車両が駐車していると判断すれば、前記車両が目的地へ到達するまでの距離sを取り込む(S12)。距離sについては、通常のナビゲーション動作によって算出される。
【0066】次に、距離sが所定距離s’(例えば、1km)以上であるか否かを判断する(S13)。距離sが所定距離s’以上でないと判断すれば、前記車両が駐車した地点が目的地間近(目的地への到着も含む)と判断し、前記動作は終了する(第2の受信動作制御手段の動作に相当)。一方、距離sが所定距離s’以上であると判断すれば、別処理で算出された前記使用特性を取り込み(S14)、スイッチ23〜26のうち、前記使用特性に対応するスイッチを閉じることによって(S15)、イグニションがオフされたとしても、S15で閉じたスイッチに対応する受信機やコントローラへ電源が供給されるようにして、使用者が頻繁に使用する情報の受信を行わせ、受信した情報を不揮発性メモリに保存する(S16)。
【0067】次に、タイマtを起動させ(S17)、続いて、イグニションキー連動スイッチ27がオンされたか否か、すなわち前記車両が再出発する状態になっているか否かを判断する(S18)。前記車両が再出発の状態になっていると判断すれば、前記不揮発性メモリに保存しておいた情報に基づいた所望の処理を行う(S21:処理手段の動作に相当)。例えば、前記不揮発性メモリに保存していた、渋滞情報に基づいて、渋滞道路を避けた経路をリンクさせた地図を表示画面17bに表示する。
【0068】一方、前記車両が再出発する状態になっていないと判断すれば、タイマtが所定時間t’以上でないか否かを判断する(S19)。タイマtが所定時間t’以上であると判断すれば、S15で閉じたスイッチを開くことによって、対応する受信機やコントローラへの電源供給を停止し、受信動作を行わせないようにする(S20:期間制御手段の動作に相当)。一方、タイマtが所定時間t’以上でないと判断すれば、S18へ戻る。
【0069】上記実施の形態(2)に係るナビゲーションシステムによれば、イグニションがオフされる(すなわち、駐車される)直前に受信していた情報ではなく、使用者が頻繁に使用する使用特性に応じた情報を、イグニションがオフされている時に、受信させるように制御される。
【0070】これによって、駐車の直前にたまたま受信していた情報(例えば、レストラン情報)を駐車中も受信し続けるのではなく、普段から使用者が頻繁に使用する情報(例えば、道路交通情報)を駐車中に受信しておくことができる。
【0071】例えば、食事休憩をとるために、駐車直前にはレストラン情報を受信していたとしても、駐車中には使用者が頻繁に利用する道路交通情報の受信を行わせるようにすることによって、再出発のときには、直ちに最新の道路交通情報に応じた走行を開始することができる。
【0072】上記実施の形態(1)又は(2)に係るナビゲーションシステムでは、前記車両が駐車した地点が目的地間近であるか否かを、前記目的地までの距離sに基づいて判断しているが、前記目的地に到達するまでの時間に基づいて判断するようにしても良い。
【0073】また、イグニションがオフされている時の受信を、通常時と同じように連続受信するのではなく、間欠受信にしても良い。これによって、バッテリ電圧の低下を抑制することができる。
【0074】また、不揮発性メモリに保存される情報が、受信した情報のうちの最新情報となるように制御しても良い。例えば、渋滞情報等の道路交通情報は、最新情報さえ保存されていれば十分であり、不揮発性メモリには最新情報だけが記憶されるようにすることによって、情報処理をスムーズに行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000237592
【氏名又は名称】富士通テン株式会社
【出願日】 平成11年6月25日(1999.6.25)
【代理人】 【識別番号】100096080
【弁理士】
【氏名又は名称】井内 龍二
【公開番号】 特開2001−4383(P2001−4383A)
【公開日】 平成13年1月12日(2001.1.12)
【出願番号】 特願平11−179574