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【発明の名称】 検査装置
【発明者】 【氏名】藤原 寛仁

【氏名】冨崎 淳

【要約】 【課題】省スペースで、かつ工数の削減が可能な検査装置を提供する。

【解決手段】ワークを人13が良品か否か目視検査する。この一方で、撮像用カメラ11はワークを撮像し、その撮像された画像を基に画像処理し、ワークが良品か否か判断する。人13による検査と撮像用カメラ11による検査とは並行して処理を行う。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 中心軸を中心として回転自在に配設されたテーブルと、該テーブル回りに等間隔を隔てて配置された人及び機械検査手段と、前記人による検査が可能な領域である人検査領域と、該人検査領域に属する前記テーブル上に載置された第1のワークと、前記機械検査手段による検査が可能な領域である機械検査領域と、該機械検査領域に属する前記テーブル上に載置された第2のワークと、前記テーブルを前記中心軸を中心として正転又は正逆転させることで、前記第1のワーク及び前記第2のワークを前記人検査領域及び前記機械検査領域に順次移動させ、移動後、前記人検査領域及び前記機械検査領域で停止させる回転駆動手段と、該回転駆動手段に正転又は正逆転の指令を与える回転指令手段とを備える検査装置であって、前記回転駆動手段の停止中に、前記人及び前記機械検査手段が前記第1のワーク及び前記第2のワークの検査及び/又は良品か不良品かの判断を並行して行うことを特徴とする検査装置。
【請求項2】 前記人検査領域又は前記機械検査領域のいずれかで、前記人及び前記機械検査手段による双方の検査が終了した前記第1のワーク又は前記第2のワークを取り除き、前記人検査領域又は前記機械検査領域のいずれかにおいて、該取り除かれた一つのワークに代えて一つの未検査のワークを載置するワーク交換手段を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の検査装置。
【請求項3】 前記回転駆動手段の停止中に行われる前記第1のワーク若しくは前記第2のワークの一方を前記人が検査する検査時間又は前記第1のワーク若しくは前記第2のワークの他方を前記機械検査手段が検査する検査時間のいずれか長い方の時間以上経過したか否かを判断する時間経過判断手段を更に備え、前記回転指令手段では、該時間経過判断手段で前記時間以上経過したと判断されたとき、前記回転駆動手段に正転又は正逆転の指令を与えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の検査装置。
【請求項4】 前記第1のワーク及び前記第2のワークは外部電気端子を有し、前記機械検査手段は、該外部電気端子に自動接続可能な自動接続手段を有し、該機械検査手段は、前記第1のワーク又は前記第2のワークの一方向より視覚情報を認識し、他方向の前記外部電気端子に接続された前記自動接続手段により電気信号情報を認識し、該電気信号情報の認識処理と前記視覚情報の認識処理とは並行処理されることを特徴とする請求項1、2又は3記載の検査装置。
【請求項5】 前記機械検査手段による検査が終了したとき表示及び/又は警報を行う表示等手段を更に備えたことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の検査装置。
【請求項6】 前記取り除かれたワークは、良品か不良品かの判断に基づき振り分けられ、かつ前記表示等手段では、良品か不良品かの表示及び/又は警報が行われることを特徴とする請求項2、3、4又は5記載の検査装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は検査装置に係わり、特に省スペースで、かつ工数の削減が可能な検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば液晶パネル等の部品の検査は、外観、表示、機能検査等の部品の検査を機械による自動検査で行っている。一方、この機械検査に加えて、人間による目視検査等も行われている。
【0003】この目視検査は例えば液晶のドット欠けを見つけたり、液晶画面の濃度バランス、コントラストやカラーの調整具合を検査するものである。いわば、機械では検査し難い、見やすい、きれい等の人の感覚に相当する部分を人間による目視検査で検査処理している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる液晶パネル等の部品の検査は、機械検査工程と人間による目視検査工程とがそれぞれ別々の工程で行われていた。また、この各工程は、それぞれ別々の場所で行われているため、部品を移動する等の手間も生じていた。
【0005】このため、検査時間が長くかかり、また作業スペースも広く必要としていた。本発明はこのような従来の課題に鑑みてなされたもので、省スペースで、かつ工数の削減が可能な検査装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、中心軸を中心として回転自在に配設されたテーブルと、該テーブル回りに等間隔を隔てて配置された人及び機械検査手段と、前記人による検査が可能な領域である人検査領域と、該人検査領域に属する前記テーブル上に載置された第1のワークと、前記機械検査手段による検査が可能な領域である機械検査領域と、該機械検査領域に属する前記テーブル上に載置された第2のワークと、前記テーブルを前記中心軸を中心として正転又は正逆転させることで、前記第1のワーク及び前記第2のワークを前記人検査領域及び前記機械検査領域に順次移動させ、移動後、前記人検査領域及び前記機械検査領域で停止させる回転駆動手段と、該回転駆動手段に正転又は正逆転の指令を与える回転指令手段とを備える検査装置であって、前記回転駆動手段の停止中に、前記人及び前記機械検査手段が前記第1のワーク及び前記第2のワークの検査及び/又は良品か不良品かの判断を並行して行うことを特徴とする。
【0007】テーブルは、中心軸を中心として回転自在に配設する。人及び機械検査手段は、テーブル回りに等間隔を隔てて配置する。人及び機械検査手段はテーブル回りに交互に配置されてもよいし、人と人とが隣接するようにしてもよい。人と人とが隣接する場合には、例えば検査項目を2人で分担することが可能である。人検査領域は、人による検査が可能な領域である。第1のワークは、人検査領域に属するテーブル上に載置する。
【0008】一方、機械検査領域は、機械検査手段による検査が可能な領域である。第2のワークは、機械検査領域に属するテーブル上に載置する。人及び機械検査手段がテーブル回りに交互に配置された場合には、第1のワーク及び第2のワークは交互にテーブル上に載置される。
【0009】回転駆動手段は、テーブルを中心軸を中心として正転又は正逆転させることで、第1のワーク及び第2のワークを人検査領域及び機械検査領域に順次移動させる。そして、この移動後、人検査領域及び機械検査領域で停止させる。
【0010】回転指令手段は、この回転駆動手段に正転又は正逆転の指令を与える。回転指令手段による指令は、手動、自動を問わず可能である。そして、この回転駆動手段の停止中に、人及び機械検査手段が第1のワーク及び第2のワークの検査及び/又は良品か不良品かの判断を並行して行う。
【0011】以上により、機械による自動検査と人間による検査の同時作業が可能となる。従って工数を削減できる。また、従来よりも省スペースで目視検査と機械による自動検査が行える。
【0012】また、本発明は、前記人検査領域又は前記機械検査領域のいずれかで、前記人及び前記機械検査手段による双方の検査が終了した前記第1のワーク又は前記第2のワークを取り除き、前記人検査領域又は前記機械検査領域のいずれかにおいて、該取り除かれた一つのワークに代えて一つの未検査のワークを載置するワーク交換手段を更に備えて構成した。
【0013】ワーク交換手段では、人検査領域又は機械検査領域のいずれかで、人及び機械検査手段による双方の検査が終了した第1のワーク又は第2のワークを取り除く。そして、この取り除かれた一つのワークに代えて一つの未検査のワークを載置する。但し、このワーク交換場所は、人検査領域又は機械検査領域のいずれでも可能である。以上により、更に工数を削減できる。
【0014】更に、本発明は、前記回転駆動手段の停止中に行われる前記第1のワーク若しくは前記第2のワークの一方を前記人が検査する検査時間又は前記第1のワーク若しくは前記第2のワークの他方を前記機械検査手段が検査する検査時間のいずれか長い方の時間以上経過したか否かを判断する時間経過判断手段を更に備え、前記回転指令手段では、該時間経過判断手段で前記時間以上経過したと判断されたとき、前記回転駆動手段に正転又は正逆転の指令を与えることを特徴とする。
【0015】時間経過判断手段は、回転駆動手段の停止中に行われる、第1のワーク若しくは第2のワークの一方を人が検査する検査時間又は第1のワーク若しくは第2のワークの他方を機械検査手段が検査する検査時間のいずれか長い方の時間以上経過したか否かを判断する。
【0016】時間経過判断手段による判断は、人の想定される検査時間を予め設定しておくことで可能であるが、人の検査終了をボタン等で入力することで、この時間経過判断手段に検査時間を認識させることも可能である。但し、かかる時間経過判断手段による判断は自動、手動を問わず可能である。回転指令手段では、この時間経過判断手段で検査時間のいずれか長い方の時間以上経過したと判断されたとき、回転駆動手段に正転又は正逆転の指令を与える。
【0017】更に、本発明は、前記第1のワーク及び前記第2のワークは外部電気端子を有し、前記機械検査手段は、該外部電気端子に自動接続可能な自動接続手段を有し、該機械検査手段は、前記第1のワーク又は前記第2のワークの一方向より視覚情報を認識し、他方向の前記外部電気端子に接続された前記自動接続手段により電気信号情報を認識し、該電気信号情報の認識処理と前記視覚情報の認識処理とは並行処理されることを特徴とする。
【0018】第1のワーク及び第2のワークは外部電気端子を有している。機械検査手段は、この外部電気端子に自動接続可能な自動接続手段を有している。機械検査手段は、第1のワーク又は第2のワークの一方向より視覚情報を認識する。
【0019】この一方で、機械検査手段は、第1のワーク又は第2のワークの他方向の外部電気端子に接続された自動接続手段により電気信号情報を認識する。そして、電気信号情報の認識処理と視覚情報の認識処理とは並行処理される。以上により、一層の検査時間の短縮が可能である。
【0020】更に、本発明は、前記機械検査手段による検査が終了したとき表示及び/又は警報を行う表示等手段を更に備えて構成した。
【0021】このように、機械検査手段による検査の終了を確認可能としたことで、時間経過判断手段での判断は、例えば、人がこの機械検査終了確認後に、人の検査終了をボタン等で入力することで処理することも出来る。
【0022】更に、本発明は、前記取り除かれたワークは、良品か不良品かの判断に基づき振り分けられ、かつ前記表示等手段では、良品か不良品かの表示及び/又は警報が行われることを特徴とする。
【0023】このように、機械検査手段による良品か不良品かの判断結果を確認可能としたことで、回転指令手段の指令は、この機械検査手段による判断結果を確認した人が手動で与えることも可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について説明する。図1及び図2に、本発明の実施形態の構成図を示す。図1及び図2において、ターンテーブル1はエア駆動源3により、中心軸5を中心として180度回転しては停止可能なようになっている。
【0025】ターンテーブル1上の2つの治具17、19には、検査対象部品であるワーク7及びワーク9が180度隔てて載置されている。ワーク7及びワーク9は、液晶パネルである。そして、この液晶パネルは液晶面を上方に向け、外部電気端子を真下に向けて、この外部電気端子が治具17、19の図示しない端子受部にそれぞれ装着されるようになっている。
【0026】ワーク7の真上には、撮像用カメラ11(検査・判断機能を含む。以下、同旨)が配設されている。また、図示しないが、ワーク7の真下には、昇降されることで、外部電気端子と自動接続可能な検査用プローブが配設されている。
【0027】一方、ワーク9の手前には目視検査のため人13が配置されている。ここに、人13による検査が可能な領域を人検査領域と定義する。一方、撮像用カメラ11による検査が可能な領域を機械検査領域と定義する。
【0028】人13の手前には、液晶パネルに電気を流すスイッチ21、その流す電流の大きさを5段階に切り替える表示切り替えスイッチ23、ターンテーブル1を駆動するスイッチ25が配設されている。スイッチ25は、左右の同時押しにより機能するようになっている。
【0029】次に、本発明の実施形態の動作を図3のフローチャートに基づき説明する。簡単のため、ターンテーブル1の360度中に目視検査1ケ所、自動検査1ケ所を配設した場合について説明する。しかしながら、目視検査及び自動検査をターンテーブル1回りに等間隔を隔てて交互に配置すれば、同時に複数個の検査を行うことが可能である。
【0030】まず、ターンテーブル1上にはワークの存在しない状態から説明する。人・機械による同時検査開始に先立つ準備として、人検査領域のターンテーブル1上の治具19にワーク9を載置する。そして、人13は、このワーク9の目視検査を実施する。次に、人13は、この目視検査の完了後にスイッチ25を押して、ターンテーブル1を180度回転させる。以上で準備段階を終了する。
【0031】次に、人13と、撮像用カメラ11の並行処理を開始する。図3のフローチャートにおいて、ステップ1(図中S1と略す。以下同様)でターンテーブル1上に未検査のワーク7を載置する。ステップ2では、載置されたワーク7を人13が良品か否か目視検査する。このとき、スイッチ23を押すことで液晶パネルの濃度を変えて目視検査する。この一方で、撮像用カメラ11はワーク9を撮像し、その撮像された画像を基に画像処理し、ワーク9が良品か否か判断する。
【0032】また、撮像用カメラ11の撮像及び画像処理と並行して、ワーク9の外部電気端子に対し、検査用プローブが移動し、自動接続する。そして、検査用プローブより種々の電気信号を流して回路検査を行う。人13による検査と撮像用カメラ11による検査とは並行して処理を行う。また、撮像用カメラ11による検査と検査用プローブによる回路検査も同時に行う。
【0033】このときの撮像用カメラ11による判断結果は、表示灯27、29に表示される。表示灯27は良品のとき点灯され、表示灯29は不良品のとき点灯される。撮像用カメラ11による検査は人13による判断済のものについて行われる。従って、この撮像用カメラ11による検査が終了した後に、ステップ3では治具19よりワーク9を取り外す。
【0034】この際の取り外しは自動で行うが、手動で行ってもよい。ワーク9が取り外された後、ステップ4で表示灯27、29を確認した人13は、スイッチ25を押してターンテーブル1を180度回転させる。そして、再びステップ1に戻り、空の治具19に未検査のワークを載置する。以降、同様の処理を繰り返す。
【0035】以上により、人13は同じ位置で目視検査を行うことが出来る。そして、従来よりも省スペースで目視検査と自動検査が行える。また、目視検査と自動検査を同時作業として行うことにより工数が削減できる。ワークを目視検査と自動検査のそれぞれ異なる場所に移動する手間も省ける。
【0036】なお、本発明は、目視検査及び自動検査をターンテーブル1回りに等間隔を隔てて交互に配置した場合について説明したが、例えば、人が2人、自動検査1ケ所をターンテーブル1回りに120度ずつ隔てて配設し、かつターンテーブル1を順次正転させるように構成することも可能である。このとき、目視検査項目を2人の人で分担する。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、回転駆動手段の停止中に、人及び機械検査手段が第1のワーク及び第2のワークの検査を並行して行うこととしたので、工数を削減できる。また、従来よりも省スペースで目視検査と機械による自動検査が行える。
【出願人】 【識別番号】000107996
【氏名又は名称】セイコー精機株式会社
【出願日】 平成12年1月11日(2000.1.11)
【代理人】 【識別番号】100105201
【弁理士】
【氏名又は名称】椎名 正利
【公開番号】 特開2001−194138(P2001−194138A)
【公開日】 平成13年7月19日(2001.7.19)
【出願番号】 特願2000−3053(P2000−3053)