| 【発明の名称】 |
光ファイバ端面研磨角測定装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】三津間 高志
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| 【要約】 |
【課題】斜め研磨された偏波面保持光ファイバの端面の研磨角度θと、その端面における最大傾斜軸と偏波主軸とのなす角度θY を測定可能とする。
【解決手段】Z軸回りに回転する回転機構を備えたXYZ3軸ステージ21に、光軸をZ軸方向として取り付けたファイバ14の端面をZ軸方向から顕微鏡22で観察する。顕微鏡22に取り付けたカメラ23の画像をもとに回転機構を回転制御して端面の偏波主軸をX軸もしくはY軸に合わせた後、ステージ21を移動制御して端面上の3点に順次焦点を合わせる。ステージ21の移動量から3点のX,Y,Z座標を求め、それら座標から平面の式を算出し、その式から上記2つの角度θ,θY を求める。演算及びステージ21の制御には例えばパーソナルコンピュータ25を用いる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 偏波面保存光ファイバの端面の研磨角度とその端面における最大傾斜軸と偏波主軸とのなす角度を測定する装置であって、Z軸回りに回転する回転機構を備えたXYZ3軸ステージと、そのステージに光軸がZ軸方向とされて取り付けられた上記光ファイバの端面をZ軸方向から観察する顕微鏡と、その顕微鏡に取り付けられたカメラと、そのカメラの画像をもとに上記回転機構を回転制御して上記端面の偏波主軸をX軸もしくはY軸に合わせた後、上記ステージを移動制御して上記端面上の一直線上にない3点に順次上記顕微鏡の焦点を合わせる手段と、上記ステージの移動量から上記3点のX,Y,Z座標を求め、それら座標から上記端面のなす平面の式を算出して、その平面の式から上記端面の研磨角度とその端面における最大傾斜軸と偏波主軸とのなす角度を求める手段とよりなることを特徴とする光ファイバ端面研磨角測定装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は斜め研磨された光ファイバの端面の研磨角度を測定する装置に関し、特に偏波面保存光ファイバ(PMF)においてその研磨角度と、研磨面における最大傾斜軸と偏波主軸とのなす角度とを同時に測定することができる測定装置に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば光ファイバピグテール付の半導体レーザ(LD)モジュールや光変調器モジュール等の光モジュールにおいては、光ファイバピグテールの先端(モジュール側の一端)を斜め研磨することが一般に行われており、これにより光ファイバ端面での光反射を防止するものとなっている。 【0003】図2はこのように斜め研磨された光ファイバピグテールの一端部を示したものであり、光ファイバ11はこの例ではフェルール12に挿通保持されており、このフェルール12の先端が角度θで斜め研磨されて、光ファイバ11の端面が研磨角度(傾斜角度)θをなすものとされている。 【0004】研磨角度θの検査はフェルール12を図中、矢印13で示したように、その光軸に対して垂直な方向から顕微鏡で観察し、フェルール12をその軸回りに回転させて斜め研磨された端面が観察方向と、つまり矢印13方向と平行になるようにすることによって行われ、この時の顕微鏡のモニタ画像から研磨角度θを測定し、検査していた。 【0005】従来においては、光ファイバ11がシングルモードファイバ(SMF)の場合のみならず、例えば偏波面保存光ファイバの場合においても上述のようにして研磨角度θを測定することにより、研磨品質の検査が行われていた。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、光ファイバがシングルモードファイバの場合には、その端面の斜め研磨において、光接続性能上、光軸に対する研磨角度θだけが問題であるため、上述のようにして研磨角度θを検査することによって、品質保証を行うことができるものの、光ファイバが偏波面保存光ファイバの場合には以下のような状況が生じ、品質上、問題が生じるものとなっていた。 【0007】即ち、斜め研磨された端面において、その傾斜面の最大傾斜軸と偏波主軸とにずれがあり、最大傾斜軸が偏波主軸に対して傾いていると、例えば出射ファイバの場合、楕円形をなす出射光のモードフィールドの楕円の長短軸も傾いてしまうことになる。 【0008】図3は偏波面保存光ファイバとしてPANDAファイバを例にこの様子を示したものであり、図3AはPANDAファイバ14の斜め研磨された端面を示し、図3Bはその出射光のモードフィールドを示す。 【0009】PANDAファイバ14は断面円形の応力付与部15がコア16を挟んで両側に配置されたものであって、これらは顕微鏡で観察することができ、コア16と2つの応力付与部15とを貫く直線の方向(この例ではY軸)が光の伝搬速度の相対的に遅い偏波面の方向、即ちスロー軸であって通常光伝送の主軸として用いられる。なお、偏波主軸は通常スロー軸とされるが、スロー軸と直交するファースト軸(この例ではX軸)を主軸として用いる場合もある。 【0010】図3Aにおける破線は最大傾斜軸17を示したものであって、スロー軸(Y軸)に対し、角度θY 傾いたものとなっており、これによりモードフィールドも図3Bに示したようにθY 傾いたものとなる。このような傾きθY が存在していると、光接続において、例えば偏波主軸を合わせて接続した場合には接続損失が増大するものとなり、一方損失を抑えようとするとクロストークの悪化を招くことになる。 【0011】従って、偏波面保存光ファイバにおいては斜め研磨された研磨角度θと共に、偏波主軸に対する最大傾斜軸のずれの有無を検査することが必要となる。 【0012】この発明の目的は以上のような状況に鑑み、斜め研磨された偏波面保存光ファイバの端面の研磨角度と、その端面における最大傾斜軸と偏波主軸とのなす角度を同時に測定することができるようにした測定装置を提供することにある。 【0013】 【課題を解決するための手段】この発明によれば、偏波面保存光ファイバの端面の研磨角度とその端面における最大傾斜軸と偏波主軸とのなす角度を測定する装置は、Z軸回りに回転する回転機構を備えたXYZ3軸ステージと、そのステージに光軸がZ軸方向とされて取り付けられた光ファイバの端面をZ軸方向から観察する顕微鏡と、その顕微鏡に取り付けられたカメラと、そのカメラの画像をもとに上記回転機構を回転制御して上記端面の偏波主軸をX軸もしくはY軸に合わせた後、ステージを移動制御して上記端面上の一直線上にない3点に順次顕微鏡の焦点を合わせる手段と、ステージの移動量から上記3点のX,Y,Z座標を求め、それら座標から上記端面のなす平面の式を算出して、その平面の式から上記端面の研磨角度とその端面における最大傾斜軸と偏波主軸とのなす角度を求める手段とを具備するものとされる。 【0014】 【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参照して実施例により説明する。 【0015】図1はこの発明の一実施例の構成を模式的に示したものである。ステージ21はZ軸回りに回転する回転機構を備えたXYZ3軸ステージとされ、このステージ21に端面が斜め研磨された偏波面保存光ファイバが保持される。この例では偏波面保存光ファイバとしてPANDAファイバ14を有する光ファイバピグテールの、図2と同様の構成とされた一端部がステージ21に取り付けられたものとなっており、フェルール12に保持されたPANDAファイバ14はその光軸がZ軸方向とされている。 【0016】顕微鏡22はステージ21の上方に位置され、フェルール12の端面に位置するPANDAファイバ14の端面をZ軸方向から観察できるものとされる。 【0017】顕微鏡22にはカメラ23が取り付けられており、カメラ23で写し出された画像はこの例では画像処理装置24で処理されてパーソナルコンピュータ25に入力されるものとなっている。なお、画像処理装置24にはモニタ26が接続されており、カメラ23による観察画像がその画面に表示される。 【0018】パーソナルコンピュータ(以下、PCと記す)25は所定の手順に従って画像処理装置24から画像データを取り込み、ステージ21の回転及びXYZ3軸のアクチュエータ21aを駆動制御し、かつステージ21の移動量読取器21bから移動量を取り込んで所要の演算を実行するもので、その演算によってファイバ端面の研磨角度と、その端面における最大傾斜軸と偏波主軸とのなす角度を算出する。以下、この図1に示した測定装置による測定手順の詳細について説明する。 【0019】今、PANDAファイバ14の端面が図3Aに示したように斜め研磨されており、かつその軸回りに任意の角度位置で、つまり偏波主軸がX,Y軸とずれた状態でステージ21に保持されているとする。PC25はステージ21のアクチュエータ21aを駆動制御して、PANDAファイバ14の端面を顕微鏡22によって観察できるようにステージ21を移動させ、画像処理装置24からの画像データをもとにステージ21の回転機構を回転させてファイバ端面の偏波主軸をX軸もしくはY軸に合わせる。ここではスロー軸をY軸に合わせるようにし、つまり図3Aに示した座標配置になるようにする。 【0020】次に、PC25はアクチュエータ21aを駆動制御してステージ21を移動させ、画像データをもとにファイバ端面上の任意の3点に順次顕微鏡22の焦点を正確に合わせる。3点はなるべく互いに離れ、一直線上にないクラッド上の3点を選ぶことが望ましく、実際にはファイバ径に対応して予め3点の位置を定めておき、それらの点においてそれぞれ焦点合わせを行う。 【0021】上記のような操作により、PC25は読取器21bから各点に対応するステージ21の移動量を取得し、その移動量から各点のX,Y,Z座標を決定する。これら3点の座標を(X1 ,Y1 ,Z1 ),(X2 ,Y2 ,Z2 ),(X3 ,Y3,Z3 )とすると、この3点を通る平面の式、つまりファイバ端面のなす平面の式、aX+bY+cZ=1 (a,b,c:定数) を求めることができる。PC25は3元連立方程式を解くことによってa,b,cを算出し、上記式を決定する。 【0022】算出された平面の式から、その面のZ=0面となす角度と、X軸もしくはY軸となす角度を求めることができ、これらがそれぞれ斜め研磨されたファイバ端面の研磨角度θと、その端面における最大傾斜軸17と偏波主軸(スロー軸)とのなす角度θY に相当するものとなる。 【0023】このように、この例によればファイバ端面の研磨角度と、その端面における最大傾斜軸の偏波主軸に対するずれ(傾き)を同時に測定することができる。 【0024】なお、上述した例ではPANDAファイバを例として説明しているが、PANDAファイバに限らず、偏波主軸を顕微鏡観察によって認識できる全ての偏波面保存光ファイバに、この測定装置を用いることができる。 【0025】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば斜め研磨された偏波面保存光ファイバの端面の研磨角度の測定と同時に、その端面における最大傾斜軸と偏波主軸とのなす角度(ずれ)を簡易に測定することができる。 【0026】従って、この測定装置を使用してファイバ端面の研磨角の検査を行えば接続損失が少なく、かつクロストークの少ない光接続を実現できるものとなり、例えば光ファイバピグテール付の光モジュール等において、その性能向上に寄与するものとなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000231073 【氏名又は名称】日本航空電子工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年1月7日(2000.1.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066153 【弁理士】 【氏名又は名称】草野 卓 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−194130(P2001−194130A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月19日(2001.7.19) |
| 【出願番号】 |
特願2000−1313(P2000−1313) |
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