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【発明の名称】 間隔検出方法および装置、間隔制御方法、並びに光記録装置
【発明者】 【氏名】小林 孝生

【要約】 【課題】第1の物体と第2の物体との微小な間隔、特に光記録装置における光ヘッド3と記録媒体9との微小な間隔を適切に検出し、また、制御すること。

【解決手段】光ヘッド3には近接場光発生手段となる固浸レンズ32が設けられており、記録媒体9に対してデータの記録や再生等を行うためのレーザ光RLが固浸レンズ32に対して垂直な方向から入射する。また、固浸レンズ32には、入射角度θ1,θ2の間隔検出用となるレーザ光L1,L2が入射しており、固浸レンズ32の底面中心位置に集光されている。この結果、固浸レンズ32の底面からは記録用となる近接場光RNの他に、到達距離の異なる近接場光N1,N2が記録媒体9の方向に浸み出す。近接場光N1,N2のそれぞれの到達距離内に記録媒体9が存在すれば、近接場光と記録媒体9とがカップリングして伝搬光となるため、カップリングに伴う光量変化等によって間隔検出が可能になる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1の物体と第2の物体との間隔を検出する方法であって、それぞれ到達距離の異なる少なくとも2つの近接場光を前記第1の物体から前記第2の物体に向けて浸み出させ、前記近接場光が前記第2の物体に到達することによって検出可能となる光量であって前記間隔に応じて異なる光量を検出することによって、前記間隔を検出することを特徴とする間隔検出方法。
【請求項2】 請求項1に記載の間隔検出方法において、前記近接場光のそれぞれは、前記第1の物体に設けられた近接場光発生手段に対して少なくとも2つの光が互いに異なる入射角度で入射し、前記近接場光発生手段の内部にて全反射することによって、所定位置から浸み出すように設定されていることを特徴とする間隔検出方法。
【請求項3】 第1の物体と第2の物体との間隔を制御する方法であって、それぞれ到達距離の異なる少なくとも2つの近接場光を前記第1の物体から前記第2の物体に向けて浸み出させ、前記近接場光が前記第2の物体に到達することによって検出可能となる光量であって前記間隔に応じて異なる光量を検出し、当該光量に基づいて前記第1の物体と前記第2の物体とを相対的に移動させることで前記間隔を制御することを特徴とする間隔制御方法。
【請求項4】 請求項3に記載の間隔制御方法において、前記近接場光は、前記到達距離が第1の距離である第1の近接場光と、前記到達距離が前記第1の距離よりも大きい第2の距離である第2の近接場光とを含んでおり、前記第1の近接場光による前記光量が検出可能となっている場合には前記間隔を大きくするように制御し、前記第1の近接場光と前記第2の近接場光との双方による前記光量が検出不可能となっている場合には前記間隔を小さくするように制御することを特徴とする間隔制御方法。
【請求項5】 第1の物体と第2の物体との間隔を検出する間隔検出装置であって、前記第1の物体に設けられ、それぞれ到達距離の異なる少なくとも2つの近接場光を前記第2の物体に向けて浸み出させる近接場光発生手段と、前記近接場光が前記第2の物体に到達することによって検出可能となる光量であって前記間隔に応じて異なる光量を、それぞれの近接場光成分ごとに検出する光量検出手段と、を備えることを特徴とする間隔検出装置。
【請求項6】 請求項5に記載の間隔検出装置において、少なくとも2つの光を、前記近接場光発生手段の内部にて全反射するように、前記近接場光発生手段に対して互いに異なる入射角度で入射させる入射光学系、をさらに備えることを特徴とする間隔検出装置。
【請求項7】 記録媒体と光ヘッドとの間隔を一定に保ちつつ、前記記録媒体に対してデータの記録、再生または消去を行う光記録装置であって、前記光ヘッドに設けられ、それぞれ到達距離の異なる少なくとも2つの近接場光を前記記録媒体に向けて浸み出させる近接場光発生手段と、前記近接場光が前記記録媒体に到達することによって検出可能となる光量であって前記間隔に応じて異なる光量を、それぞれの近接場光成分に応じて検出する光量検出手段と、前記光量に基づいて前記間隔を駆動制御する制御手段と、を備えることを特徴とする光記録装置。
【請求項8】 請求項7に記載の光記録装置において、前記近接場光は、前記到達距離が第1の距離である第1の近接場光と、前記到達距離が前記第1の距離よりも大きい第2の距離である第2の近接場光とを含むように構成され、前記制御手段は、前記第1の近接場光による前記光量が検出可能となっている場合には前記間隔を大きくするように制御し、前記第1の近接場光と前記第2の近接場光との双方による前記光量が検出不可能となっている場合には前記間隔を小さくするように制御することを特徴とする光記録装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、微小距離を隔てて配置される第1の物体と第2の物体との間隔を検出する間隔検出方法および装置、その間隔を制御するための間隔制御方法に関し、特に光記録装置における光ヘッドと記録媒体との間隔制御に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気ディスク装置によるデータ記録の高密度化にも限界が見えつつあり、新たな高密度記録技術の模索が行われている。その中でも、近接場光を利用して記録媒体に対してデータの光記録を行う光記録装置は、光の波長にかかわらず微小スポットにて光記録を行うことができ、磁気ディスク装置よりも高密度化が実現できるので注目される技術である。
【0003】ところが、近接場光は、光ヘッドにおける近接場光浸み出し位置の近傍位置である近接場領域(ニアフィールド領域)内にのみ存在する非伝搬光であるため、記録媒体を近接場光が到達する領域まで近接させることが必要である。具体的には、光ヘッドと記録媒体との間隔を使用する光の波長の約1/4程度以下に保たなければならず、例えば、光の波長が633nmであれば、上記間隔を約100nm程度以下に維持することが必要になるのである。
【0004】従来におけるデータの記録装置でのヘッドと記録媒体との間隔制御技術としては、光ディスク(CD−ROM等)に適用されるフォーカシング検出方式や磁気ディスク装置に適用される空気膜潤滑原理方式等の技術がある。
【0005】フォーカシング検出方式は、集光レンズで光を集光させ、その集光位置(フォーカス面)に光ディスクがあると、正常な信号が検出できるように構成されている。このため、光ディスクがヘッドに近づいたり、または遠ざかったりする場合にはフォーカス面とは異なる面で光が反射することになるため、エラー信号を検出することになり、それによってヘッドの位置制御が行われる。
【0006】また、空気膜潤滑原理方式は、高速で回転するディスクと、そのディスクに接近させたスライダとの間に流れる空気流を利用してヘッドを浮上させる技術である。この技術の場合、スライダの重量やスライダの押さえ圧と空気流とのバランスでスライダの浮上量を制御することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フォーカシング検出方式は光ディスクの反射面の位置によって反射光の光量が変化することを検出するものであるが、集光レンズで集光したビームウエストに対して反射面の位置が光軸方向に数十nm程度のオーダーで変化した場合には反射光の光量変化を検出することが非常に困難であるため、近接場光記録を利用した光記録装置には適用することができないという問題がある。
【0008】また、空気膜潤滑原理方式はディスクが高速回転することを前提としているため、何らかの要因によって低速回転となる場合には、この方式を採用することができない。そして、近接場光記録による光記録装置においては、微弱な光強度の近接場光によってデータの記録や再生(読み出し)等を行うため、記録媒体からの反射光や透過光を十分に検出可能とするために記録媒体が低速回転となる可能性が高く、空気膜潤滑原理方式を採用することができないという問題がある。
【0009】そこで、この発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、第1の物体と第2の物体との微小な間隔を適切に検出し、また、制御するための方法を実現するとともに、特に、光ヘッドと記録媒体との微小な間隔を適切な間隔で維持させることの可能な光記録装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、第1の物体と第2の物体との間隔を検出する方法であって、それぞれ到達距離の異なる少なくとも2つの近接場光を前記第1の物体から前記第2の物体に向けて浸み出させ、前記近接場光が前記第2の物体に到達することによって検出可能となる光量であって前記間隔に応じて異なる光量を検出することによって、前記間隔を検出することを特徴としている。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の間隔検出方法において、前記近接場光のそれぞれが、前記第1の物体に設けられた近接場光発生手段に対して少なくとも2つの光が互いに異なる入射角度で入射し、前記近接場光発生手段の内部にて全反射することによって、所定位置から浸み出すように設定されていることを特徴としている。
【0012】請求項3に記載の発明は、第1の物体と第2の物体との間隔を制御する方法であって、それぞれ到達距離の異なる少なくとも2つの近接場光を前記第1の物体から前記第2の物体に向けて浸み出させ、前記近接場光が前記第2の物体に到達することによって検出可能となる光量であって前記間隔に応じて異なる光量を検出し、当該光量に基づいて前記第1の物体と前記第2の物体とを相対的に移動させることで前記間隔を制御することを特徴としている。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の間隔制御方法において、前記近接場光が前記到達距離が第1の距離である第1の近接場光と、前記到達距離が前記第1の距離よりも大きい第2の距離である第2の近接場光とを含んでおり、前記第1の近接場光による前記光量が検出可能となっている場合には前記間隔を大きくするように制御し、前記第1の近接場光と前記第2の近接場光との双方による前記光量が検出不可能となっている場合には前記間隔を小さくするように制御することを特徴としている。
【0014】請求項5に記載の発明は、第1の物体と第2の物体との間隔を検出する間隔検出装置であって、前記第1の物体に設けられ、それぞれ到達距離の異なる少なくとも2つの近接場光を前記第2の物体に向けて浸み出させる近接場光発生手段と、前記近接場光が前記第2の物体に到達することによって検出可能となる光量であって前記間隔に応じて異なる光量を、それぞれの近接場光成分ごとに検出する光量検出手段とを備えている。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の間隔検出装置において、少なくとも2つの光を、前記近接場光発生手段の内部にて全反射するように、前記近接場光発生手段に対して互いに異なる入射角度で入射させる入射光学系をさらに備えている。
【0016】請求項7に記載の発明は、記録媒体と光ヘッドとの間隔を一定に保ちつつ、前記記録媒体に対してデータの記録、再生または消去を行う光記録装置であって、前記光ヘッドに設けられ、それぞれ到達距離の異なる少なくとも2つの近接場光を前記記録媒体に向けて浸み出させる近接場光発生手段と、前記近接場光が前記記録媒体に到達することによって検出可能となる光量であって前記間隔に応じて異なる光量を、それぞれの近接場光成分に応じて検出する光量検出手段と、前記光量に基づいて前記間隔を駆動制御する制御手段とを備えている。
【0017】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の光記録装置において、前記近接場光が、前記到達距離が第1の距離である第1の近接場光と、前記到達距離が前記第1の距離よりも大きい第2の距離である第2の近接場光とを含むように構成され、前記制御手段が、前記第1の近接場光による前記光量が検出可能となっている場合には前記間隔を大きくするように制御し、前記第1の近接場光と前記第2の近接場光との双方による前記光量が検出不可能となっている場合には前記間隔を小さくするように制御することを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0019】<1.第1の実施の形態>まず、この発明の第1の実施の形態について説明する。図1は第1の実施の形態である光記録装置1の概略構成図である。
【0020】光記録装置1は、光ディスク等の同心円状または螺旋状にデータが記録された円盤形状の記録媒体9を保持した状態で、記録媒体9を所定方向に回転させる回転機構部2と、記録媒体9の記録面にデータ記録または再生のための光を照射する光ヘッド3と、その光ヘッド3を移動させるアーム駆動機構4と、光ヘッド3に記録用または再生(読み取り)用等としての光を入射させるとともに、記録媒体9と光ヘッド3との間隔検出用としての光を光ヘッド3に入射させる光照射部5と、記録すべきデータをもとに記録光学系51に対して記録信号を与えたり、記録光学系51にて得られる再生信号に基づいてデータの再生を行う信号処理部6と、外部機器90から記録すべきデータを受け取ってコントローラ8を介して信号処理部6に送ったり、再生信号を外部機器90に出力する入出力部7と、上記各部を制御するコントローラ8とを備えて構成される。
【0021】回転機構部2は回転駆動部21と回転部材22とを備えており、コントローラ8から与えられる駆動制御信号に基づいて回転駆動部21が回転部材22を所定方向に回転させる。回転部材22は記録媒体9を所定位置にて保持するような構造を有しており、装着された記録媒体9と一体となって回転動作を行う。
【0022】アーム駆動機構4はアーム部41と駆動部42とを備えており、アーム部41の先端部には光ヘッド3が取り付けられている。駆動部42は、アーム部41を記録媒体9の径方向に旋回させることによって、記録媒体9の記録面に対する光ヘッド3での記録位置を記録媒体9の中心方向に進退させることができるように構成されている(±R方向)とともに、アーム部41を記録媒体9の記録面に垂直な方向(Z方向)に昇降移動させることも可能なように構成されている。つまり、駆動部42は、光ヘッド3による記録位置を記録媒体9の径方向に沿って移動させる水平移動手段として機能するとともに、光ヘッド3と記録媒体9との間隔を調整する間隔調整手段としても機能するのである。そして、制御手段となるコントローラ8がアーム駆動機構4に対して駆動制御信号を与えることによって、光ヘッド3の記録媒体9の記録面に対する位置が制御され、また、記録媒体9に対する光ヘッド3の高さ位置が制御される。なお、アーム駆動機構4は記録媒体9の径方向に対してアーム部41を旋回しながら光ヘッド3を進退する構成に限らず、直進的に進退するように水平移動手段を構成してもよい。
【0023】光照射部5は、記録光学系51と第1の間隔検出用光学系52と第2の間隔検出用光学系53とを備えている。第1の間隔検出用光学系52と第2の間隔検出用光学系53とは、間隔検出のための光を光ヘッド3に設けられる近接場光発生手段に入射させるための入射光学系である。
【0024】記録光学系51は、レーザ光源511から発せられたレーザ光を集光レンズ系512により集光して光ヘッド3の所定位置に導くように構成されている。第1の間隔検出用光学系52および第2の間隔検出用光学系53も上記と同様に、それぞれレーザ光源521,531と集光レンズ系522,532とを備えており、それぞれのレーザ光源521,531から発せられるレーザ光を光ヘッド3の所定位置に導くように構成されている。なお、図示しないが光照射部5を光ヘッド3と同期させて移動させるための光照射部駆動機構も設けられている。
【0025】そして、光ヘッド3では、記録光学系51からのレーザ光によって記録用や再生用となる近接場光を発生させ、それによって記録媒体9の記録面にデータを記録したり、または既に記録されているデータを再生することができるようになっている。
【0026】コントローラ8は上記のように、アーム駆動機構4および回転機構部2に対して駆動制御信号を与えたり、信号の入出力等の各部の動作を制御したり、光ヘッド3と記録媒体9との間隔を制御するように構成されている。
【0027】つぎに、光ヘッド3の構造について説明する。図2は、光ヘッド3の構造を示す断面図である。
【0028】図2に示すように、光ヘッド3はアーム部41の先端部に取り付けられており、ヘッド本体31と固浸レンズ32と光量検出手段33とを備えている。
【0029】固浸レンズ32は記録や再生のための近接場光や間隔検出用の近接場光を発生させるための近接場光発生手段として機能する部材であり、上部側が球面状に形成されており、記録光学系51からのレーザ光RLが記録媒体9の記録面に垂直な上方側より入射するように構成されている(入射角度=0°)。また、第1の間隔検出用光学系52からのレーザ光L1は入射角度θ1で固浸レンズ32に入射し、第2の間隔検出用光学系53からのレーザ光L2は入射角度θ2で入射するように構成されている。そして各レーザ光RL,L1,L2は、それぞれの集光レンズ系512,522,532によって固浸レンズ32の底面側の同一位置に集光されており、第1および第2の間隔検出用となるレーザ光L1,L2は、固浸レンズ32の底面にて全反射するように設定されている。ここで、レーザ光L1,L2の入射角度θ1,θ2としては、それぞれ固浸レンズ32の底面にて全反射するような角度が選択され、入射角度θ1とθ2とはそれぞれ異なる角度に設定される。
【0030】高屈折率媒質で形成された固浸レンズ32の底面付近には、空気中よりも小さなスポットが形成され、全反射面となる固浸レンズ32の底面より垂直下方向きに微小スポットの近接場光RN,N1,N2が浸み出す。近接場光RNはレーザ光RLによって生じた近接場光であり、近接場光N1,N2はそれぞれ第1および第2の間隔検出用となるレーザ光L1,L2によって生じた近接場光である。
【0031】図2に示すように近接場光は、一般に、固浸レンズ32底面への入射角度に応じて浸み出し深さが異なるという特性を有しており、全反射する際の入射角度が小さいほど近接場光の浸み出し深さが大きく、逆に入射角度が大きいほど近接場光の浸み出し深さが小さくなる。つまり、近接場光は非伝搬光であり、その到達距離が全反射の際の入射角度によって異なるものとなるのである。
【0032】そして、この実施の形態では、近接場光N1,N2の到達距離を異なるものとするために、全反射浸み出しによる近接場光を利用して、例えば、近接場光N1の到達距離をd1となるように入射角度θ1を設定するとともに、近接場光N2の到達距離をd2(ただし、d1>d2)となるように入射角度θ2(ただし、θ2>θ1)を設定する。そして、距離d1とd2との間に物体が存在すれば、近接場光N1,N2のうちの近接場光N1だけが物体に到達することになる。なお、近接場光RNは、全反射するような角度で入射するものではないが、入射角度が最も小さいので到達距離が最も大きくなる。
【0033】また一般に、近接場光は何らかの媒質(物体)に到達すると、その媒質とカップリングし、非伝搬光である微弱な光が伝搬光になる。よって、上記のように近接場光N1,N2のうちの近接場光N1だけが物体に到達すれば、その近接場光N1に応じた光の強度(光量)成分を検出することが可能になる。なお、この強度成分は、カップリングが生じる位置によっても変化し、近接場光の浸み出し位置に近い位置でカップリングが生じる程、大きくなる。
【0034】そこでこの実施の形態では、近接場光N1,N2のそれぞれの到達距離d1,d2を、光ヘッド3と記録媒体9との適正間隔に一致させて設定しておく。光ヘッド3と記録媒体9との適正間隔を40nm〜100nmとして定める場合には、近接場光N1の到達距離d1を100nmに設定し、近接場光N2の到達距離d2を40nmに設定しておく。
【0035】このように設定しておくことにより、例えば、近接場光N1,N2のうちの近接場光N1だけが記録媒体9とカップリングすれば、そのカップリングした光成分が記録媒体9の表面で反射することになり、その反射光の光量を検出することが可能になる。
【0036】図2に示すように、光ヘッド3には、間隔検出用となる近接場光N1,N2が記録媒体9とカップリングした結果生じる反射光の光量を検出するために光量検出手段33が設けられている。光量検出手段33は、固浸レンズ32の底面の周囲近傍に設けられている。
【0037】図3は、光ヘッド3を上方側からみた図である。図3に示すように、第1および第2の間隔検出用光学系52,53によって固浸レンズ32に入射するレーザ光L1,L2は、光ヘッド3を上方側から見ても所定角度隔てて配置されており、光量検出手段33となる2つの検出器331,332がそれぞれの光路の延長線上に配置されている。検出器331,332はそれぞれフォトダイオード等の光電変換素子によって構成されており、受光面が記録媒体9に対向するように配置されている。検出器331はレーザ光L1によって生じた近接場光N1が記録媒体9の記録面に到達し、それによって伝搬光となった光成分の反射光量を検出するように構成されている。同様に、検出器332はレーザ光L2によって生じた近接場光N2が記録媒体9の記録面に到達し、それによって伝搬光となった光成分の反射光量を検出するように構成されている。
【0038】ここで、近接場光N1,N2が記録媒体9に到達して反射する光は拡散反射する。このため、検出器331が近接場光N1による反射光量のみを検出し、また、検出器332が近接場光N2による反射光量のみを検出しようとするには、例えば、レーザ光源521,531がそれぞれ異なる波長のレーザ光(630nmと410nm等)を出射するように構成し、各検出器331,332の受光面側にそれぞれ検出対象となる波長域の光成分のみを透過するための光学フィルタを配置するようにすればよい。その他にも、レーザ光源521,531が同一波長のレーザ光(630nm等)を出射するように構成されている場合に、各レーザ光源521,531からのレーザ光にそれぞれ異なる周波数変調を与え、各検出器331,332で得られる電気信号から特定周波数成分のみを抽出するように構成してもよい。
【0039】なお、固浸レンズ32の底面にて全反射した光成分は、固浸レンズ32を透過して固浸レンズ32から遠ざかったり、または何らかの部材で吸収されるので、各検出器331,332に入射することはない。
【0040】そして光量検出手段33で検出された各近接場光N1,N2による各反射光の光量成分は光電変換されて電気信号となり、アーム部41内部を配線された図示しない導電線を介してコントローラ8に送られる。
【0041】そして、コントローラ8は、間隔検出用の各近接場光N1,N2による反射光の光量に基づいて記録媒体9と光ヘッド3(特に固浸レンズ32における近接場光の浸み出し位置である底面位置)との間隔が適正間隔となっているかどうかを判断し、適正間隔にない場合にはアーム駆動機構4の駆動部42を駆動させ、光ヘッド3の記録媒体9に対する高さ位置を調整するように構成されている。
【0042】具体的には、コントローラ8は、検出器331,332を介して到達距離d1の近接場光N1による反射光と、到達距離d2の近接場光による反射光とを検出し、検出された反射光が近接場光N1による反射光のみであれば、光ヘッド3(特に固浸レンズ32の底面位置)に対する記録媒体9の表面位置が到達距離d2よりも遠く、かつ、到達距離d1よりも近い位置にあり、光ヘッド3と記録媒体とが適正間隔であることが判明する。
【0043】また、上記以外の場合には、光ヘッド3と記録媒体9との間隔が適正間隔でないため、コントローラ8がアーム駆動機構4を駆動することによって、光ヘッド3と記録媒体9との間隔の適正化が行われる。例えば、検出された反射光が近接場光N1とN2との双方による反射光である場合には、記録媒体9の表面位置は近接場光N2による到達距離d2以下の距離にあることになり、また、いずれの反射光も検出できない場合には、記録媒体9の表面位置は近接場光N1による到達距離d1よりも離れた位置にあることになる。このため、コントローラ8がアーム駆動機構4を駆動することによって、それぞれの場合に応じて、光ヘッド3の記録媒体9に対する高さ位置を調整すればよい。
【0044】図4は、コントローラ8による光ヘッド3と記録媒体9との間隔制御を示すフローチャートである。なお、ここでは、一例として光ヘッド3と記録媒体9との適正間隔を40nm〜100nmとし、近接場光N1の到達距離d1を100nmとし、近接場光N2の到達距離d2を40nmとして設定した場合について説明する。
【0045】図4に示すように、コントローラ8はまず各検出器331,332からの電気信号を読み取り、近接場光N1,N2のそれぞれによる反射光の光量を検出する(ステップS1)。
【0046】そしてステップS2に進み、コントローラ8は近接場光N2による反射光の光量が所定値以上であるか否かを判定する。ここで、光ヘッド3(特に固浸レンズ32の底面位置)と記録媒体9との間隔が近接場光N2の到達距離d2(=40nm)よりも短くなっていれば、近接場光N2が記録媒体9とカップリングするので、近接場光N2による所定値以上の反射光成分が検出されることになる。逆に、光ヘッド3と記録媒体9との間隔が近接場光N2の到達距離d2(=40nm)よりも大きくなっていれば、近接場光N2は記録媒体9とカップリングすることはなく、近接場光N2による反射光成分は検出されない。
【0047】したがって、ステップS2においてYESと判断される場合には、光ヘッド3と記録媒体9との間隔が近づきすぎた状態であり、適正間隔となっていないので、ステップS3に進んでコントローラ8は光ヘッド3を記録媒体9から遠ざけるように動作させ、光ヘッド3と記録媒体9との間隔が適正間隔となるように制御する。
【0048】また、ステップS2においてNOと判断される場合には、光ヘッド3に対して記録媒体9が到達距離d2(=40nm)よりも離れた位置にあることになり、次に100nm以内の範囲内にあるかどうかを判断すべくステップS4に進む。
【0049】ステップS4では、コントローラ8は近接場光N1による反射光の光量が所定値以上であるか否かを判定する。ここで、光ヘッド3(特に固浸レンズ32の底面位置)と記録媒体9との間隔が近接場光N1の到達距離d1(=100nm)よりも短くなっていれば、近接場光N1が記録媒体9とカップリングするので、近接場光N1による所定値以上の反射光成分が検出されることになる。逆に、光ヘッド3と記録媒体9との間隔が近接場光N1の到達距離d1(=100nm)よりも大きくなっていれば、近接場光N1は記録媒体9とカップリングすることはなく、近接場光N1による反射光成分は検出されない。
【0050】したがって、ステップS4においてNOと判断される場合には、光ヘッド3と記録媒体9との間隔が離れすぎた状態であり、適正間隔となっていないので、ステップS5に進んでコントローラ8は光ヘッド3を記録媒体9に近付けるように動作させ、光ヘッド3と記録媒体9との間隔が適正間隔となるように制御する。
【0051】また、ステップS4においてYESと判断される場合には、光ヘッド3に対して記録媒体9が到達距離d1(=100nm)よりも近い位置にあることになり、結果的に光ヘッド3と記録媒体9との間隔は40nm〜100nmの適正範囲内にあることになる。このため、この状態においては、コントローラ8は特に光ヘッド3を昇降移動させる必要はなく、そのままの状態を維持することになる。
【0052】そして、光記録装置1においてデータの記録や再生等の動作中に、上記のようなステップS1〜S5の処理を継続的に行うことによってコントローラ8は常に光ヘッド3と記録媒体9との間隔を適正間隔に保つことが可能になるのである。
【0053】以上説明したように、この実施の形態では、全反射浸み出しによって生じる到達距離の異なる2つの近接場光N1,N2を記録媒体9に向けて浸み出させ、その近接場光N1,N2が記録媒体9とカップリングすることで検出可能となる反射光成分を検出することにより、光ヘッド3と記録媒体9との間隔を検出するように構成されているので、記録媒体9の表面位置が適正範囲の境界付近において数十nm程度のオーダーで変化したとしてもその変化を良好に検出することが可能である。また、この実施の形態では、コントローラ8が近接場光N1,N2を利用して間隔検出を行い、アーム駆動機構4によって適正間隔となるような光ヘッド3の位置調整を行うように構成されているので、記録媒体9が低速で回転する場合であっても良好に間隔検出および間隔制御を行うことができるようになっている。したがって、近接場光を利用してデータ記録やデータ再生を行う光記録装置1において、厳密な管理が要求される光ヘッド3と記録媒体9との間隔を、常に適正範囲に保つことが可能になるのである。
【0054】また、この実施の形態では、データの記録用等となる近接場光RNと間隔検出用となる近接場光N1,N2との浸み出し位置が同一位置となるように構成されているので、記録や再生等を行う位置での光ヘッド3と記録媒体9との間隔検出および間隔制御が可能となっており、最も正確な間隔検出や間隔制御を行うことが可能である。
【0055】<2.第2の実施の形態>次に、この発明の第2の実施の形態について説明する。上記第1の実施の形態では、間隔検出用の近接場光N1,N2がカップリングして伝搬光となった際の反射光成分を検出するように構成されていたが、この実施の形態では近接場光N1,N2がカップリングして伝搬光となった際の透過光成分を検出することによって光ヘッド3と記録媒体9との間隔検出および間隔制御を行う形態について説明する。なお、光記録装置1の全体構成等は図1に示したものと同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0056】図5は、この実施の形態における光ヘッド3aの構造を示す断面図である。図5では、第1の実施の形態において説明した部材と同様の部材については同一符号を付している。
【0057】図5に示すように、光ヘッド3aはヘッド本体31aに半球状の固浸レンズ32aが取り付けられて構成される。そして、記録媒体9を挟んで固浸レンズ32aの底面側と対向する位置に光量検出手段33が設けられている。なお、この実施の形態では、図1におけるアーム部41が記録媒体9の裏面側にも延びるように配置されており、そのアーム部41の先端部に光量検出手段33が取り付けられる。
【0058】固浸レンズ32aは記録や再生のための近接場光や間隔検出用の近接場光を発生させるための近接場光発生手段として機能する部材であるが、記録用等となる光の光路については第1の実施の形態で示したものと同様であり、図5では図示を省略している。そして、第1の間隔検出用光学系52からのレーザ光L1は固浸レンズ32aの底面所定位置にて全反射するような所定の入射角度で固浸レンズ32aに入射し、固浸レンズ32aの底面位置に集光するようになっている。また、第2の間隔検出用光学系53からのレーザ光L2は、レーザ光L1とは異なる入射角度であって固浸レンズ32aの底面所定位置にて全反射するような所定の入射角度で入射し、固浸レンズ32aの底面位置に集光するようになっている。
【0059】このため、固浸レンズ32aの底面位置においてはレーザ光L1,L2による微小スポットが形成されるとともに、固浸レンズ32aの底面位置よりそれぞれ到達距離の異なる微小スポットの近接場光N1,N2が記録媒体9に向かって浸み出すことになる。
【0060】記録媒体9はガラス基板等の光透過性物質を母材として形成されており、その母材の上面側に形成された記録層等に光が到達すると、その光の一部を記録媒体9の裏面側に透過させることができるような構造となっている。
【0061】そしてこの実施の形態では、間隔検出用の近接場光N1,N2が記録媒体9に到達して伝搬光となった場合に、その伝搬光のうちの記録媒体9を透過する透過成分を光量検出手段33にて検出するように構成している。
【0062】そして、第1の間隔検出用光学系52に含まれるレーザ光源521からは波長λ1(例えば630nm)のレーザ光L1を出射し、第2の間隔検出用光学系53に含まれるレーザ光源531からは波長λ2(例えば410nm)のレーザ光L2を出射するように構成している。この結果、各近接場光N1,N2による透過光も波長λ1とλ2との2種類の波長成分を有することになる。
【0063】光量検出手段33は、第1の実施の形態と同様の検出器331a,332aを有しており、記録媒体9の裏面側に透過する光成分の光量を検出することができるように構成されている。検出器331aの受光面側には、近接場光N1による透過光の光量を適切に検出することができるようにするために波長λ1の光成分のみを透過させる光学フィルタ341aが配置されている。また、検出器332aの受光面側には、近接場光N2による透過光の光量を適切に検出することができるようにするために波長λ2の光成分のみを透過させる光学フィルタ342aが配置されている。
【0064】したがって、各検出器331a,332aでは間隔検出用となる近接場光N1,N2のそれぞれによる透過光の光量を個別に検出することが可能になる。そして、各検出器331a,332aにて検出された光量に基づく電気信号をコントローラ8に与えることにより、コントローラ8による間隔制御が適切に行われることになる。なお、具体的な間隔制御手順については、第1の実施の形態で説明したものと同様である。
【0065】このように、この実施の形態においては、全反射浸み出しによって生じる到達距離の異なる2つの近接場光N1,N2を記録媒体9に向けて浸み出させ、その近接場光N1,N2が記録媒体9とカップリングすることで検出可能となる透過光成分を検出することにより、光ヘッド3と記録媒体9との間隔を検出するように構成されているので、記録媒体9の表面位置が適正範囲の境界付近において数十nm程度のオーダーで変化したとしてもその変化を良好に検出することが可能である。そして、この実施の形態でも、コントローラ8が近接場光N1,N2を利用して間隔検出を行い、アーム駆動機構4によって適正間隔となるような光ヘッド3の位置調整を行うように構成されているので、記録媒体9が低速で回転する場合であっても良好に間隔検出および間隔制御を行うことができるようになっている。したがって、近接場光を利用してデータ記録やデータ再生を行うように構成されたこの実施の形態の光記録装置においても、厳密な管理が要求される光ヘッド3と記録媒体9との間隔を、常に適正範囲に保つことが可能になるのである。
【0066】<3.第3の実施の形態>次に、この発明の第3の実施の形態について説明する。上記第1および第2の実施の形態では、間隔検出用の近接場光N1,N2がカップリングして伝搬光となった際の反射光成分や透過光成分を検出するために光量検出手段33として2つの検出器331,332(または331a,332a)を設けていたが、この実施の形態では一の検出器によって光ヘッド3と記録媒体9との間隔検出および間隔制御を行う形態について説明する。なお、光記録装置1の全体構成等は図1に示したものと同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0067】図6は、この実施の形態における光ヘッド3bの構造を示す断面図である。図6では、上記各実施の形態において説明した部材と同様の部材については同一符号を付している。
【0068】図6に示すように、光ヘッド3bはヘッド本体31bに半球状の固浸レンズ32bが取り付けられて構成される。そして、第2の実施の形態と同様に記録媒体9を挟んで固浸レンズ32bの底面側と対向する位置に光量検出手段33が設けられている。なお、この実施の形態においても図1におけるアーム部41が記録媒体9の裏面側にも延びるように配置されており、そのアーム部41の先端部に光量検出手段33が取り付けられる。
【0069】この実施の形態において固浸レンズ32bは間隔検出用となる近接場光を発生させるように構成された近接場光発生手段であり、データの記録や再生のための近接場光RNは光ヘッド3bに別途設けられた光ファイバ36の先端部より記録媒体9に向けて浸み出すように構成されている。具体的には、光ファイバ36の先端部は先鋭化されるとともに微小開口が形成されており、他端側より入射するデータの記録や再生等のためのレーザ光がその微小開口より近接場光となって浸み出すように構成されているのである。
【0070】そして、第1の間隔検出用光学系52からのレーザ光L1は固浸レンズ32bの底面所定位置にて全反射するような所定の入射角度で固浸レンズ32bに入射し、固浸レンズ32bの底面位置に集光するようになっている。また、第2の間隔検出用光学系53からのレーザ光L2は、レーザ光L1とは異なる入射角度であって固浸レンズ32bの底面所定位置にて全反射するような所定の入射角度で入射し、固浸レンズ32bの底面位置に集光するようになっている。
【0071】このため、固浸レンズ32aの底面位置においてはレーザ光L1,L2による微小スポットが形成されるとともに、固浸レンズ32aの底面位置よりそれぞれ到達距離の異なる微小スポットの近接場光N1,N2が記録媒体9に向かって浸み出すことになる。
【0072】また、記録媒体9は、第2の実施の形態と同様に、ガラス基板等の光透過性物質を母材として形成されており、その母材の上面側に形成された記録層等に光が到達すると、その光の一部を記録媒体9の裏面側に透過させることができるような構造となっている。そしてこの実施の形態でも、間隔検出用の近接場光N1,N2が記録媒体9に到達して伝搬光となった場合に、その伝搬光のうちの記録媒体9を透過する透過成分を光量検出手段33にて検出するように構成している。
【0073】そして、第1および第2の間隔検出用光学系52,53に含まれるレーザ光源521,531からは同一波長(例えば630nm)のレーザ光L1,L2が出射するように構成されているのであるが、レーザ光源521,531のうちの少なくとも一方には出射するレーザ光の強度を周期的に変調させるための変調信号が与えられる。この結果、レーザ光L1,L2のうちの少なくとも一方は、周波数変調されたレーザ光となる。なお、レーザ光源521,531の双方に変調信号を与えるようにしてもよいが、この場合には各レーザ光源521,531から出射されるレーザ光L1,L2がそれぞれ異なる周波数帯に変調されることが好ましい。
【0074】光量検出手段33は一の検出器331bと周波数成分抽出回路351とを備えて構成されている。検出器331bはフォトダイオード等のような光電変換素子によって形成され、記録媒体9の裏面側に透過する光成分の光量を検出することができるように構成されている。
【0075】この実施の形態ではレーザ光L1,L2の少なくとも一方が周波数変調されているので、間隔検出用の近接場光N1,N2のそれぞれが記録媒体9とカップリングして生じる伝搬光についても少なくとも一方が周波数変調された光となっている。このため、検出器331bにて検出された光成分が電気信号に変換されると、その電気信号が周波数成分抽出回路351に与えられ、周波数成分抽出回路351において各周波成分の抽出を行うことにより、近接場光N1による光量成分に応じた信号と近接場光N2による光量成分に応じた信号とを取り出すことができる。つまり、周波数成分抽出回路351は、検出器331bから得られる電気信号に対して各周波数成分の抽出を行って、近接場光N1が記録媒体9に到達したことによる信号成分SGN1と近接場光N2が記録媒体9に到達したことによる信号成分SGN2との2つの信号成分に分別し、各信号成分SGN1,SGN2をコントローラ8に与えるように構成されているのである。
【0076】そして、周波数成分抽出回路351にて得られた各近接場光N1,N2が記録媒体9に到達したか否かを示す信号成分SGN1,SGN2に基づいて、コントローラ8がアーム駆動機構4を駆動することで、光ヘッド3bと記録媒体9との間隔制御が適切に行われることになる。なお、具体的な間隔制御手順については、第1の実施の形態で説明したものと同様である。
【0077】このように、この実施の形態においても、全反射浸み出しによって生じる到達距離の異なる2つの近接場光N1,N2を記録媒体9に向けて浸み出させ、その近接場光N1,N2が記録媒体9とカップリングすることで検出可能となる透過光成分を検出することにより、光ヘッド3と記録媒体9との間隔を検出するように構成されているので、記録媒体9の表面位置が適正範囲の境界付近において数十nm程度のオーダーで変化したとしてもその変化を良好に検出することが可能である。そして、この実施の形態でも、コントローラ8が近接場光N1,N2を利用して間隔検出を行い、アーム駆動機構4によって適正間隔となるような光ヘッド3の位置調整を行うように構成されているので、記録媒体9が低速で回転する場合であっても良好に間隔検出および間隔制御を行うことができるようになっている。したがって、近接場光を利用してデータ記録やデータ再生を行うように構成されたこの実施の形態の光記録装置においても、厳密な管理が要求される光ヘッド3と記録媒体9との間隔を、常に適正範囲に保つことが可能になるのである。
【0078】また、この実施の形態では、特に光量検出手段33として一の検出器331bによって近接場光N1,N2が記録媒体9に到達したか否かを検出することができるようになっているので、光学部品の数を低減することができ、光ヘッド3bの小型化や軽量化を図ることが可能である。
【0079】なお、この実施の形態では、データの記録や再生等の際に発生させる近接場光RNは固浸レンズ32bとは別部材(光ファイバ36)によって発生させる構成例について説明したが、第1および第2の実施の形態と同様に、固浸レンズ32bによって記録用等となる近接場光RNを浸み出させるように構成し、記録位置や再生位置等と間隔検出位置とを一致させるようにしてもよい。
【0080】<4.第4の実施の形態>次に、この発明の第4の実施の形態について説明する。上記第1ないし第3の実施の形態では、間隔検出用の近接場光N1,N2がカップリングして伝搬光となった際の反射光成分や透過光成分を検出することによって、光ヘッドと記録媒体9との間隔を検出するような構成例について説明したが、この実施の形態では、第1および第2の間隔検出用光学系52,53が出射するレーザ光が全反射した際の全反射光成分を検出することによって、光ヘッドと記録媒体9との間隔を検出し、さらには制御を行う構成例について説明する。なお、光記録装置1の全体構成等は図1に示したものと同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0081】図7は、この実施の形態における光ヘッド3cの構造を示す断面図である。図7では、上記各実施の形態において説明した部材と同様の部材については同一符号を付している。
【0082】図7に示すように、光ヘッド3cは図示しないヘッド本体に所定形状の固浸ミラー37が取り付けられて構成される。固浸ミラー37は、高屈折率媒質によって形成されており、底部周方向および上面側中央付近に反射ミラー38a,38bが設けられている。そして、上方側から記録用等となる平行光束のレーザ光RLが入射すると、所定の曲率で形成された底部の周方向に沿って配置された反射ミラー38aによってその光が上面側に配置された反射ミラー38bに向けて反射される。反射ミラー38bは反射ミラー38aからの光を再び反射させて、固浸ミラー37の底部中心位置に集光させる。すなわち、固浸ミラー37は記録用等となるレーザ光RLを内部にて2回反射させることによって所定位置に集光させる機能を有しており、この固浸ミラー37を用いることによって図2に示したような集光レンズ系512を配置する必要がなくなる。このため、この実施の形態では、記録光学系51の小型化や軽量化を実現することが可能になっている。
【0083】また、固浸ミラー37の側面側からは、第1の間隔検出用光学系52からのレーザ光L1と第2の間隔検出用光学系53からのレーザ光L2とが入射するように構成されている。第1の間隔検出用光学系52からのレーザ光L1は固浸ミラー37の底面中心位置にて全反射するような所定の入射角度で固浸ミラー37に入射し、固浸ミラー37の底面中心位置に集光するようになっている。また、第2の間隔検出用光学系53からのレーザ光L2は、レーザ光L1とは異なる入射角度であって固浸ミラー37の底面中心位置にて全反射するような所定の入射角度で入射し、固浸ミラー37の底面中心位置に集光するようになっている。
【0084】このため、固浸ミラー37の底面中心位置においてはレーザ光RL,L1,L2による微小スポットが形成されるとともに、固浸ミラー37の底面中心位置よりそれぞれ到達距離の異なる微小スポットの近接場光RN,N1,N2が記録媒体9に向かって浸み出すことになる。このうち、近接場光N1,N2は間隔検出用としてのそれぞれ到達距離が異なる近接場光となる。
【0085】また、この実施の形態において近接場光N1,N2のそれぞれが記録媒体9に到達したか否かを検出するための光量検出手段33は、各レーザ光L1,L2の全反射光L11,L21を検出するように構成されている。具体的には図7に示すように、光量検出手段33は、集光レンズ系523,533と検出器524,534とを備えて構成されている。集光レンズ系523および検出器524は、レーザ光L1が固浸ミラー37の底面中心位置にて全反射した際の全反射光L11を検出するために配置されたものであり、集光レンズ系533および検出器534は、レーザ光L2が固浸ミラー37の底面中心位置にて全反射した際の全反射光L21を検出するために配置されたものである。
【0086】一般に、近接場光N1が記録媒体9とカップリングしない場合には、固浸ミラー37に入射するレーザ光L1とその全反射光L11との間には光量低下は生じない。しかしながら、近接場光N1が記録媒体9とカップリングした場合には、その近接場光成分が伝搬光となって記録媒体9の表面で拡散反射したり、記録媒体9の裏面側に透過していくことになるので、その全反射光L11においては入射光であるレーザ光L1よりも近接場光N1のカップリングの程度に応じて光量が低下することになる。また、近接場光N2についても同様のことが言える。
【0087】そこで、この実施の形態では検出器524,534において全反射光L11,L21の光量を検出し、それぞれの光量低下を検出することにより、各近接場光N1,N2が記録媒体9に到達したか否かを検出するように実現しているのである。
【0088】具体的には、間隔検出用となる近接場光N1,N2の双方が記録媒体9に到達している場合には、レーザ光L1,L2の全反射光L11,L21の光量は双方ともに低下する。また、近接場光N1のみが記録媒体9に到達し、近接場光N2は記録媒体9に到達していない場合には、レーザ光L1の全反射光L11の光量のみが低下し、他方の全反射光L21については光量低下は生じない。さらに、近接場光N1,N2のいずれも記録媒体9に到達していない場合には、全反射光L11,L21の光量は双方ともに低下しない。
【0089】したがって、各検出器524,534において全反射光L11,L21の光量成分を検出して、それをコントローラ8に与えれば、コントローラ8による光ヘッド3bと記録媒体9との間隔制御を適切に行うことが可能になるのである。なお、具体的な間隔制御手順については、第1の実施の形態で説明したものと同様である。
【0090】このように、この実施の形態においても、全反射浸み出しによって生じる到達距離の異なる2つの近接場光N1,N2を記録媒体9に向けて浸み出させ、その近接場光N1,N2が記録媒体9とカップリングすることで検出可能となる全反射光の光量変化を検出することにより、光ヘッド3と記録媒体9との間隔を検出するように構成されているので、記録媒体9の表面位置が適正範囲の境界付近において数十nm程度のオーダーで変化したとしてもその変化を良好に検出することが可能である。そして、この実施の形態でも、コントローラ8が近接場光N1,N2を利用して間隔検出を行い、アーム駆動機構4によって適正間隔となるような光ヘッド3の位置調整を行うように構成されているので、記録媒体9が低速で回転する場合であっても良好に間隔検出および間隔制御を行うことができるようになっている。したがって、近接場光を利用してデータ記録やデータ再生を行うように構成されたこの実施の形態の光記録装置においても、厳密な管理が要求される光ヘッド3と記録媒体9との間隔を、常に適正範囲に保つことが可能になるのである。
【0091】なお、この実施の形態においては、固浸ミラー37の底面にて全反射する全反射光成分を検出するように構成されているので、検出器524,534のそれぞれに対して他方の全反射光成分が入射しないように、各光軸を設定することが好ましい。
【0092】<5.第5の実施の形態>次に、この発明の第5の実施の形態について説明する。上記第1ないし第4の実施の形態では、間隔検出用の近接場光N1,N2それぞれの到達距離が一定である構成例について説明したが、この実施の形態では、近接場光N1,N2の到達距離を可変とすることで光ヘッド3と記録媒体9との適正範囲を可変することのできる構成例について説明する。なお、光記録装置1の全体構成等は図1に示したものとほぼ同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0093】図8は、この実施の形態における光ヘッド3dの構造を示す図であり、図8(a)は光ヘッド3dを上方からみた平面図、図8(b)は光ヘッド3dの横方向からみた断面図である。なお、図8では、上記各実施の形態において説明した部材と同様の部材については同一符号を付している。
【0094】この実施の形態では、図8に示すように、第4の実施の形態と同様にレーザ光L1,L2が半球状の固浸レンズ32aの底面中心位置での全反射光L11,L21を検出することによって、光ヘッド3dと記録媒体9との間隔を検出するように構成されている。
【0095】そして、この実施の形態の光記録装置1においては、光ヘッド3dに間隔検出用のレーザ光L1,L2を入射させるための入射光学系54が設けられており、また、全反射光L11,L21を検出するための光量検出手段56が設けられている。
【0096】入射光学系54は、レーザ光源541と集光レンズ系542と光ファイバ543,545a,545bと光分岐手段544と照射部保持機構55とを備えて構成されている。一のレーザ光源541から出射したレーザ光は集光レンズ系542によって光ファイバ543に入射し、光分岐手段544によって光路の2分割が行われる。分割されたレーザ光はそれぞれ光ファイバ545a,545bに入射する。光ファイバ545a,545bの出射端側は照射部保持機構55に固定されており、それぞれの出射端側から出射するレーザ光L1,L2は照射部保持機構55に固定された集光レンズ522,532によってそれぞれ異なる入射角度で固浸レンズ32aに入射し、その底面中心位置に集光するように構成されている。
【0097】また、光量検出手段56は、検出器保持機構57と集光レンズ系523,533と検出器524,534とを備えて構成されており、集光レンズ系523,533および検出器524,534は検出器保持機構57に固定されている。
【0098】したがって、この実施の形態でも検出器524,534において全反射光L11,L21の光量を検出し、それぞれの光量低下を検出することによって、各近接場光N1,N2が記録媒体9に到達したか否かを検出するように実現しているのである。
【0099】さらに、この実施の形態において、照射部保持機構55と検出器保持機構57とは図示しない駆動手段によって、固浸レンズ32aの半球面に沿った円軌道上を上下方向に移動することができるように構成されている。このとき、照射部保持機構55と検出器保持機構57とは連動した動作を行うように構成されており、例えば照射部保持機構55が固浸レンズ32aの半球面に沿った円軌道上を上昇する際には、検出器保持機構57も固浸レンズ32aの半球面に沿った円軌道上を上昇するように動作し、各検出器524,534が各レーザ光L1,L2の全反射光L11,L21を常に適切に検出することができるようになっている。
【0100】なお、照射部保持機構55は円軌道上を上下方向に移動したとしても、常に固浸レンズ32aの底面中心位置に対して各レーザ光L1,L2を集光するように構成されており、この上下移動によって近接場光N1,N2の発生位置が変わることはない。
【0101】このように、この実施の形態では、照射部保持機構55が固浸レンズ32aの半球面に沿って上下動するように構成されているので、各レーザ光L1,L2の入射角度を変更することができ、近接場光N1,N2の到達距離を可変することが可能になる。したがって、光ヘッド3d(特に固浸レンズ32aの底面位置)と記録媒体9との適正間隔を変更する必要が生じた場合には、照射部保持機構55と検出器保持機構57とを上下方向に移動させることで、容易に適正間隔を変更することができる。また、照射部保持機構55に対して光ファイバ543,545a,545bを用いてレーザ光を供給しているので、照射部保持機構55等を上下方向に移動させたとしても光軸調整等を行う必要がなく効率的に各レーザ光L1,L2の入射角度を変更することができるのである。
【0102】また、この実施の形態では、一のレーザ光源541から出射したレーザ光を光分岐手段544によって2つの光ファイバ545a,545bに導き、各光ファイバ545a,545bから出射されるレーザ光L1,L2によって到達距離の異なる近接場光N1,N2を発生させるように構成されているので、光ヘッド3dの周辺に配置される光学部品の数を低減することができる。
【0103】なお、この実施の形態においても、全反射浸み出しによって生じる到達距離の異なる2つの近接場光N1,N2を記録媒体9に向けて浸み出させ、その近接場光N1,N2が記録媒体9とカップリングすることで検出可能となる全反射光の光量変化を検出することにより、光ヘッド3と記録媒体9との間隔を検出するように構成されているので、記録媒体9の表面位置が適正範囲の境界付近において数十nm程度のオーダーで変化したとしてもその変化を良好に検出することが可能である。また、コントローラ8が近接場光N1,N2を利用して間隔検出を行い、アーム駆動機構4によって適正間隔となるような光ヘッド3の位置調整を行うように構成されているので、記録媒体9が低速で回転する場合であっても良好に間隔検出および間隔制御を行うことができるようになっている。したがって、近接場光を利用してデータ記録やデータ再生を行うように構成されたこの実施の形態の光記録装置においても、厳密な管理が要求される光ヘッド3と記録媒体9との間隔を、常に適正範囲に保つことが可能になることは勿論である。
【0104】また、図8においては、レーザ光L1,L2の全反射光L11,L12を検出することによって光ヘッド3と記録媒体9との間隔を検出する構成例について示したが、例えば、レーザ光源を2個設けてレーザ光L1,L2の各波長を異なるように構成したり、レーザ光L1,L2のうちの一方に変調を与えるように構成すれば、各近接場光N1,N2が記録媒体9とカップリングして伝搬光となった際の反射光成分や透過光成分を個別に検出することもできるので、第1ないし第3の実施の形態で説明したような記録媒体9の表面側や裏面側に光量検出手段を配置するような構成例も採用することができる。
【0105】<6.変形例>以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記各実施の形態で説明した内容のものに限定されるものではない。
【0106】上記各実施の形態では、光記録装置における光ヘッドと記録媒体との間隔検出および間隔制御について主として説明したが、この発明の原理に着目すれば、上記の間隔検出方法および間隔制御方法を他の装置に適用することも可能である。例えば、上述したような近接場光発生手段を第1の物体に設け、その第1の物体からそれぞれ到達距離の異なる少なくとも2つの近接場光を第2の物体に向けて浸み出させるように構成するとともに、それらの近接場光が第2の物体に到達することによって検出可能となる光量であって第1の物体と第2の物体との間隔に応じて異なる光量を、それぞれの近接場光成分ごとに検出するように構成することで、近接センサ等のような第1の物体と第2の物体との微小な間隔(光の波長よりも短いような間隔)を検出する間隔検出装置を実現することができる。そして、このように実現される間隔検出装置では、数十nmのオーダーで間隔が変化した場合であっても検出可能となる。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、それぞれ到達距離の異なる少なくとも2つの近接場光を第1の物体から第2の物体に向けて浸み出させ、それら近接場光が第2の物体に到達することによって検出可能となる光量であって第1の物体と第2の物体との間隔に応じて異なる光量を検出することによって、その間隔を検出するため、第1の物体と第2の物体との微小な間隔を適切に検出することができる。
【0108】請求項2に記載の発明によれば、近接場光のそれぞれは、第1の物体に設けられた近接場光発生手段に対して少なくとも2つの光が互いに異なる入射角度で入射し、近接場光発生手段の内部にて全反射することによって、所定位置から浸み出すように設定されているため、それぞれの入射角度を適切な角度に設定することによって、各近接場光の到達距離を適切な距離に設定することができる。
【0109】請求項3に記載の発明によれば、それぞれ到達距離の異なる少なくとも2つの近接場光を第1の物体から第2の物体に向けて浸み出させ、それらの近接場光が第2の物体に到達することによって検出可能となる光量であって第1の物体と第2の物体との間隔に応じて異なる光量を検出し、当該光量に基づいて第1の物体と第2の物体とを相対的に移動させることで間隔を制御するため、第1の物体と第2の物体との微小な間隔を適切な間隔に維持することができる。
【0110】請求項4に記載の発明によれば、近接場光は、到達距離が第1の距離である第1の近接場光と、到達距離が第1の距離よりも大きい第2の距離である第2の近接場光とを含んでおり、第1の近接場光による光量が検出可能となっている場合には間隔を大きくするように制御し、第1の近接場光と第2の近接場光との双方による光量が検出不可能となっている場合には間隔を小さくするように制御するため、第1の物体と第2の物体との間隔を常に第1の距離と第2の距離との間に維持することができる。
【0111】請求項5に記載の発明によれば、第1の物体に設けられた近接場光発生手段が、それぞれ到達距離の異なる少なくとも2つの近接場光を第2の物体に向けて浸み出させ、光量検出手段が、その近接場光が第2の物体に到達することによって検出可能となる光量であって第1の物体と第2の物体との間隔に応じて異なる光量を、それぞれの近接場光成分ごとに検出するように構成されているため、第1の物体と第2の物体との微小間隔を適切に検出することの可能な間隔検出装置が実現される。
【0112】請求項6に記載の発明によれば、少なくとも2つの光を、近接場光発生手段の内部にて全反射するように、近接場光発生手段に対して互いに異なる入射角度で入射させるように構成されているため、それぞれの入射角度を適切な角度に設定することによって、各近接場光の到達距離を適切な距離に設定することができる。
【0113】請求項7に記載の発明によれば、光ヘッドに設けられた近接場光発生手段が、それぞれ到達距離の異なる少なくとも2つの近接場光を記録媒体に向けて浸み出させ、光量検出手段によってそれら近接場光が記録媒体に到達することによって検出可能となる光量であって間隔に応じて異なる光量を、それぞれの近接場光成分に応じて検出し、制御手段がその光量に基づいて光ヘッドと記録媒体との間隔を駆動制御するように構成されているため、光記録装置における光ヘッドと記録媒体との間隔を常に適正範囲に維持することができる。
【0114】請求項8に記載の発明によれば、近接場光は、到達距離が第1の距離である第1の近接場光と、到達距離が第1の距離よりも大きい第2の距離である第2の近接場光とを含むように構成され、制御手段が、第1の近接場光による光量が検出可能となっている場合には間隔を大きくするように制御し、第1の近接場光と第2の近接場光との双方による光量が検出不可能となっている場合には間隔を小さくするように制御するため、光ヘッドと記録媒体との間隔を常に第1の距離と第2の距離との間に維持することができる。
【出願人】 【識別番号】000006079
【氏名又は名称】ミノルタ株式会社
【出願日】 平成12年1月13日(2000.1.13)
【代理人】 【識別番号】100089233
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 茂明 (外2名)
【公開番号】 特開2001−194118(P2001−194118A)
【公開日】 平成13年7月19日(2001.7.19)
【出願番号】 特願2000−4267(P2000−4267)