| 【発明の名称】 |
位置調整用測定装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】杉山 昭吉
【氏名】板倉 純一
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| 【要約】 |
【課題】装置等の組立の際の構成部品同士若しくは機構同士の相対的な位置のずれ量を調整することが可能な位置調整用測定装置を提供すること。
【解決手段】被測定部は、被測定部の倣い部位を有する部材に対して垂直に形成された光を反射する反射面を備え、前記被測定部の反射面は、平面からなる反射面と、前記平面の中心より垂直方向に設けられ、かつ傾斜した反射面とからなり、測定部は、検出手段と、前記被測定部の反射面が貫通する開口部を具備し、前記検出手段は、前記測定部の開口部上に位置する前記被測定部の反射面に向けて光を照射する光学手段と、前記被測定部の反射面からの反射光を受光すると共に、所定基準から受光位置までの偏位量を検出する偏位量検出手段とを有する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基準物に倣い係合する倣い部位を有し、前記基準物に保持されて測定の基準となる測定部と、前記測定部とは分離して設けられて測定対象物に倣い係合する倣い部位を有する被測定部と、前記測定部に対する被測定部の変位量を検出する検出手段とを備えた位置調整用測定装置において、前記被測定部は、被測定部の倣い部位を有する部材に対して垂直に形成された光を反射する反射面を有し、該反射面は、平面からなる反射面と、該反射面の中心より垂直方向に設けられ、かつ傾斜した反射面でなり、前記測定部は、前記検出手段と、前記被測定部の反射面が貫通する開口部を備え、前記検出手段は、前記測定部の開口部上に位置する前記被測定部の反射面に向けて光を照射する光学手段と、前記被測定部の反射面からの反射光を受光すると共に、所定基準位置から受光位置までの偏位量を検出する偏位量検出手段とを有することを特徴とする位置調整用測定装置。 【請求項2】 前記測定部は、前記被測定部の反射面と平行になるように垂直方向に移動させて前記測定部の各位置における前記偏位量検出手段の前記被測定部の平面からなる反射面及び傾斜した反射面からの偏位量によって、前記被測定部の基準位置に対する回転量及び平行ずれ量の検出を行うことを特徴とする請求項1記載の位置調整用測定装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、測定装置に関し、特に、装置等の組立の際の構成部品同士若しくは機構同士の相対的な位置のずれ量の調整が可能な位置調整用測定装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の相対的な位置調整を必要とする装置として、例えば、図14に示すように、基板自動処理装置が知られている。 【0003】図14に示すように、従来の基板自動処理装置は、複数の処理槽101が所定の方向に順に配設され、これら各処理槽101内に洗浄用液及びエッチング用液等、所要の処理液が貯留されており、シリコンウエハー若しくはガラス基板等からなる複数の基板106の洗浄処理を一連の工程により自動的に行うものである。 【0004】図14に示すように、基板106は円形で、その直径が約200mmの場合を示しており、これらの基板106は、保持機構108によって保持され、搬送手段110により該保持機構108を所定経路に沿って搬送することにより各処理槽101を巡る。なお、保持機構108は、各基板106を該各基板の主面同士が平行となるように、かつ各々が直立した状態にて一定間隔で整列して保持する。 【0005】図14に示すように、搬送手段110は、各処理槽101の並ぶ方向、すなわち水平方向(矢印Y方向及びその反対方向)において移動自在な可動ベース112と、該可動ベース112を移動させる駆動手段(図示せず)とを有している。可動ベース112には、可動ポール113が上下方向(矢印Z方向及びその反対方向)において往復自在に取り付けられており、該可動ベース112内に設けられた図示しない駆動手段により昇降する。 【0006】前記搬送手段110の作動により保持機構108がその保持した基板106と共に各処理槽101内の処理液に浸漬されて洗浄された後、各処理槽外に至る所定経路に沿って搬送される。 【0007】次に、保持機構108について説明する。 【0008】図14に示すように、保持機構108は、可動ポール113の上端部に固定された基体部117と、該基体部117の一端部にて取り付けられて互いに平行に伸長する2本の円筒状の長手支持部材118及び119とを有している。両長手支持部材118、119は、基体部117内に設けられた軸受機構(図示せず)の軸を中心として回転自在に支持されており、該基体部117内に配設された駆動手段(図示せず)によって回転駆動される。 【0009】両長手支持部材118、119の各他端部には、ハンガー部材121及び122が垂下状態にて固設されている。そして、これらのハンガー部材121及び122の各下端部には基板挟持部材126が取り付けられている。これらの基板挟持部材126は、各基板106を該各基板の主面に平行な方向において挟持するもので、各基板106の外周部が係合する保持溝126aが等ピッチにて並設されている。 【0010】次に、上記各処理槽101の底部に設けられて、上記保持機構108から各基板106を受け渡されてこれらを支持する受台128について説明する。なお、この受台128は、保持機構108が各基板106を持ち出したときの状態、すなわち、各基板106が整列した状態をそのまま維持して支持する。 【0011】受台128は、両端に位置する側板128aと、該両側板128a,128a間に架設された基板支持部材128bとからなる。基板支持部材128bは互いに協働して上記各基板106を支えるものであり、図15及び16に示すように、例えば基板支持部材128bには、各々基板106の外周部が係合し得る多数の保持溝128eが等しいピッチにて並設されている。これら各保持溝128eの断面形状は略V字状となっている。また、図16から明らかなように、各保持溝128eは、支持部材128bの一部分を切り欠いた状態にて形成されており、該各保持溝128eの底面はこれに係合する基板106の半径(約100mm)と等しい曲率半径を有している。なお、上方に配置された保持機構108が具備する各基板挾持部材126に形成された保持溝126aも同様の形態である。 【0012】次に、上記構成よりなる基板自動処理装置の動作について図14に基づいて説明する。 【0013】まず、前段に配置された基板供給手段130により各基板106が整列した状態で供給され、これを保持機構108が受け入れて保持する。 【0014】保持機構108が各基板106を保持すると、図示しない各駆動手段が適宜作動して可動ベース112の水平移動と可動ポール113の昇降動作とを行い、各基板106はこれを保持した保持機構108と共に、図14に示す経路Z3 →Y6 →Z4 に沿って搬送され、1つ目の処理槽101内に貯留された処理液に浸漬されると共に、該処理槽101内の受台128上に載置される。そして、各基板106を挾持していた基板挾持部材126が図示しない駆動手段により互いに離れる方向に作動して各基板106の保持状態が解除され、処理液による各基板106に対する処理、この場合、洗浄が施される。 【0015】上記の洗浄作業が終了すると、保持機構108はこの洗浄後の各基板106を保持する。続いて、各基板106は、前記搬送手段110により隣接する他の処理槽101内の受台128上に載置されると共に処理液による処理を受ける。斯くして各基板106の洗浄作業を完了する。この後、保持機構108は、これら基板106を後段の回収位置に残して再び基板供給手段130の直上の待機位置に戻される。 【0016】以下、上記した一連の動作が繰り返されて基板供給手段130により順次供給される多数の基板106について洗浄が行われる。 【0017】上述した装置においては、各処理槽101内の受台128と保持機構108との間の基板106の受渡しに際し、可動ベース112の移動によって該保持機構108が各受台128の直上の定められた位置に位置決めされるのであるが、各処理槽101内における受台128の取付け位置が正規の位置に対して僅かでもずれていると基板106の受渡しが正常に行われない。 【0018】そのため、基板自動処理装置の組付時、若しくは修理時には、保持機構108の停止位置に対して受台128を正確に位置調整することが行われる。しかしながら、この調整作業は非常に微妙な作業であり、熟練した作業者によって困難ながらも目視にて行われているものの、作業者に煩わしさを感じさせると共に多大な時間を費やさざるを得ない得ないものとなっている。 【0019】そこで、装置等の組立の際の構成部品同士若しくは機構同士の相対的な位置のずれ量の調整をするために位置調整用測定装置が用いられている。このような位置調整用測定装置としては、例えば、特開平6−294606に開示されているものがある。 【0020】前記位置調整用測定装置は、位置ずれ量測定の基準となる物体である保持機構により保持され得る測定部と、該測定部とは分離して設けられて測定対象物体としての受台により支持され得る被測定部とを有している。そして、この測定部上には、該測定部に対する被測定部の変位量を検出するための6つの光センサーが設けられている。 【0021】被測定部上には、各光センサーに対応して光反射部材としての測定駒を6個配置し、各光センサーより照射されるレーザ光の各測定駒からの反射により光センサー受光部と測定駒の反射面からの変位量を求める。 【0022】前述した6つの光センサーは、被測定部が受台に倣い係合することに伴う各測定駒の移動によりその各々に応じた出力信号を発する。 【0023】各光センサーより発せられた出力信号は制御回路に伝達され、該制御回路はその具備した演算回路によって該各出力信号に基づいて演算処理し、3軸方向(X、Y、Z)及び該3軸方向各々を中心とする回転方向において被測定部が測定部に対してどの程度変位しているかを演算し、その変位量を求める。そして、その変位量に基づき、保持機構の停止位置に対する受台の位置を調整する。 【0024】 【発明が解決しようとする課題】上記したような基板自動処理装置の場合、相対的な位置合わせをすべき保持機構及び受台はその構成部材の素材として透明な石英などが使用されることから目視し難く、更に、狭い処理槽内でこれら両者を接近させることにより作業者の手指の動きも阻まれるなどし、調整作業が一層難しいものとなっているのが現状である。 【0025】このため、前述した位置調整用測定装置を用いて被測定部が測定部に対してどの程度変位しているか、その変位量を求める。測定部で測定されたデータは制御装置により演算され、変位量としてモニタに表示されると共プリンターにより印字され、作業者は、算出された変位量に基づき受台の位置の調整を行う。 【0026】しかしながら、前述した位置調整用測定装置は、6つの光センサーを使用し、各光センサーに対応した6個の測定駒からの反射光により光センサーで変位量を測定し、各光センサーからの変位量に基づき演算して被測定部の基準位置に対するずれ量を測定していた。 【0027】前記位置調整用測定装置は、6つの光センサーを必要とし、また形状の異なる測定駒を所定の位置に固定した被測定部を準備する必要があった。このため、測定装置のコストの低減、被測定部の部品点数の削減、構造の簡素化が望まれていた。 【0028】そこで、本発明は、従来の位置調整用測定装置の課題に鑑みてなされたものであって、測定装置を構成する部品の点数を減らし、製造コストを下げ、また、装置あるいは機構などの物体同士の高精度な相対的な位置決め作業の容易化及び迅速化並びに更なる高精度化に寄与すると共に、測定不良等を生ずることなく確実に測定を遂行することができる位置調整用測定装置を提供することを目的としている。 【0029】 【課題を解決するための手段】本発明による位置調整用測定装置は、基準物に倣い係合する倣い部位を有し、前記基準物に保持されて測定の基準となる測定部と、前記測定部とは分離して設けられて測定対象物に倣い係合する倣い部位を有する被測定部と、前記測定部に対する被測定部の変位量を検出する検出手段とを備えた位置調整用測定装置において、前記被測定部は、被測定部の倣い部位を有する部材に対して垂直に形成された光を反射する反射面を有し、該反射面は、平面からなる反射面と、該反射面の中心より垂直方向に設けられ、かつ傾斜した反射面でなり、前記測定部は、前記検出手段と、前記被測定部の反射面が貫通する開口部を備え、前記検出手段は、前記測定部の開口部上に位置する前記被測定部の反射面に向けて光を照射する光学手段と、前記被測定部の反射面からの反射光を受光すると共に、所定基準位置から受光位置までの偏位量を検出する偏位量検出手段とを有するものである。また、本発明による位置調整用測定装置の前記測定部は、前記被測定部の反射面と平行になるように垂直方向に移動させて前記測定部の各位置における前記偏位量検出手段の前記被測定部の平面からなる反射面及び傾斜した反射面からの偏位量によって、前記被測定部の基準位置に対する回転量及び平行ずれ量の検出を行うものである。 【0030】 【発明の実施の形態】次に、本発明による位置調整用測定装置の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図14に示した装置と同一の構成及び同一の機能を有する部分については、同じ符号を用いて説明する。 【0031】本実施の形態による位置調整用測定装置は、図14に示した基板自動処理装置に供せられ、該基板自動処理装置が備えた保持機構108に対する各処理槽101内部の受台128の位置ずれ量を測定するためのものであり、図1は、本発明による位置調整用測定装置による基板自動処理装置への実施例を示した透視図、図2は、本発明による位置調整用測定装置の構成を示す展開図、図3は、本発明による位置調整用測定装置による受台のずれ量の測定時の状態を示す透視図である。 【0032】図1乃至図3に示すように、本実施の形態による位置調整用測定装置は、位置ずれ量測定の基準となる物体である上記保持機構108により保持され得る測定部5と、該測定部5とは分離して設けられて測定対象物体としての受台128により支持され得る被測定部7とを有している。そして、この測定部5上には、該測定部5に対する被測定部7の変位量を検出するための3つの光変位センサ11〜13が設けられている。 【0033】まず、測定部5について詳述する。 【0034】図2に示すように、測定部5は、ベース21と、該ベース21上に取り付けられた光変位センサ11〜13よりなる。 【0035】前記測定部5のベース21は、被測定部7の反射板を挿通するための開口部22と、ベース21の左右の側面に倣い部位としての突起部23を有している。 【0036】前記突起部23は、図14に示した基板自動処理装置において取り扱われるべき基板106に模して形成されている。但し、図2及び図3から明らかなように、該突起部23は基板106自体のように完全な円形ではなく、基板106を上下に略2分して半円状とし、更にその弧の一部を切り取った状態にて形成されている。 【0037】図2及び図3に示すように、前記測定部5の側面に形成された突起部23は、図14に示した基板自動処理装置において設けられている保持機構108が具備する基板挾持部材126に形成された保持溝126aに倣い係合し、保持される。 【0038】なお、前述した3つの光変位センサ11〜13は、上記ベース21上に直線上に並列状態で配置されており、且つ、夫々ブラケット24を介して該ベース21に取り付けられている。 【0039】前記測定部5は、図2に示すように、搬送手段110の保持機構108に保持されている。 【0040】前記保持機構108の基板挟持部材126の保持溝126aに前記測定部5の倣い部位としての突起部23が係合している。 【0041】図1に示すように、前記測定部5を保持した上記搬送手段110は、各処理槽101の並ぶ方向において可動ベース112によって自在に移動する。この可動ベース112の可動ポール113が上下方向(矢印Z方向及びその反対方向)において往復自在に昇降するようになっている。 【0042】上述した構成の搬送手段110が作動することによって、上記保持機構108がその保持した測定部5と共に各処理槽101内に搬送される。 【0043】一方、被測定部7は下記のような構成となっている。 【0044】図2に示すように、被測定部7は、ベース30と、該ベース30上に固着された反射板32を有している。前記反射板32は、前記反射板32の反射面35が該ベース30の平面と垂直となるように取り付けられている。 【0045】また、前記被測定部7のベース30の側面には、倣い部位としての突起部33を有している。 【0046】前記倣い部位としての突起部33は、図14に示した基板自動処理装置において取り扱われるべき基板106を模したものである。 【0047】図2及び図3から明らかなように、この倣い部位としての突起部33は基板106の円弧の一部をかたどって形成され、図14に示した基板自動処理装置が装備している各受台128の構成部材である基板支持部材128bに形成された保持溝(128eなど)にその外周部にて倣い係合して保持される。 【0048】また、前記受台128は、処理槽に取り付けられているが、前記受台128は、処理槽への取り付け位置を調整する調整機構(図示せず)を有している。前記調整機構は、調整ネジ等からなり、調整ネジを回転することにより処理槽に取り付けた位置での前記受台の回転ずれ及び平行ずれを調整するものである。 【0049】次に、上記測定部5に対する被測定部7の変位量を検出する検出手段について説明する。なお、測定部5上に設けられた前述の3つの光変位センサ11〜13は、この検出手段に含まれる。 【0050】図1乃至図3に示すように、被測定部7上には、上記測定部5の各光変位センサ11〜13に対応して反射板32が配置されている。これらの反射板32は、被測定部7のベース30に垂直に固着されており、各光変位センサ11〜13より照射されるレーザ光(後述)を反射する光反射部材として作用する。 【0051】ここで、上記測定部5上に設けられた各光変位センサ11〜13の構成について詳述する。なお、これらの各光変位センサは夫々同様に構成されている故、1つ目(第1)の光変位センサ11のみ説明し、他の光変位センサ12,13については説明を省略する。 【0052】この光変位センサ11は、図4に示すように、そのケース内に各部品が設けられており、反射面35に向けてレーザ光を照射する半導体レーザ40と、前記レーザ光を集光して反射面35上に光スポットを形成する照射レンズ45とからなる光学手段と、前記反射面35からの反射光を集光する集光レンズ46と、前記集光レンズ46で集光したレーザ光を受光する受光スケール41からなる偏位量検出手段を有している。なお、図4において、反射面35に対する入射光及び反射光の各光軸を参照符号11a、11bにて示している。 【0053】上記受光スケール41は、図5に示すように、長尺のフォトダイオード又はCCD素子41aを有しており、例えばその長手方向中央に設定された基準位置69bから任意の受光位置までの偏位量に応じた出力電圧を発生する偏位量検出手段として作用する。例えば、図5において、この基準位置69bより左側のスポット光70ではマイナスの出力電圧が出力され、右側のスポット光70ではプラスの出力電圧が出力される。 【0054】なお、光変位センサ11及び光変位センサ13は、図3に示す被測定部7の平面からなる反射面35aに光を照射し、光変位センサ12は、被測定部7の傾斜した反射面35bに光を照射するように構成されている。 【0055】前記光変位センサ11〜13の該受光スケール41にて発生した出力電圧は接続ケーブル等を経て図10に示す表示装置72に送出さる。前記表示装置72は、各光変位センサ11〜13の出力値を表示する表示回路72aをそれぞれ有している。前記表示装置72は出力電圧を例えば基準位置69bから+1mm、−1.5mmなどの数値に変換し、表示回路72aでその数値を表示する。 【0056】なお、前記光変位センサ11〜13は、反射面と光変位センサ11〜13の受光スケール41の受光面との距離が基準距離(例えば40mm)になるよう設定された治具を使用して、光変位センサ11〜13の出力値が0(ゼロ)となるよう前もって調整しておく。 【0057】次に、被測定部7の反射板32について詳述する。 【0058】被測定部7のベース30上の反射板32は、前記測定部5の光変位センサ11〜13からの光を反射する反射面35を有している。前記反射面35は、平面からなる反射面35aと、前記反射面35の中心より垂直方向に設けられた傾斜した反射面35bを有している。 【0059】図2に示すように、傾斜した反射面35bは、反射面35の中心より垂直方向に設けられおり、傾斜角度は、反射面35の平面に対し45度となっている。傾斜した反射面35bの中心は、反射面35の平面と同じ高さの位置となるようになっている。 【0060】以下に、被測定部7の傾斜した反射面35bの働きについて図6を参照して説明する。 【0061】図6(a)に示すように、反射板32の傾斜した反射面35bの中心点(図6に示すO)が基準位置にある時、光変位センサ12の入射光は図6に示すO点を照射し、O点からの反射光による光変位センサの出力は、0(ゼロ)となる。 【0062】また、図6の(b)、(c)に示すように、反射板32の傾斜した反射面35bが、Y軸方向にずれているとき、傾斜した反射面35bの中心点Oは、Y軸方向に移動しており、光変位センサ12からの傾斜した反射面35bの受光反射位置も移動する。例えば、図6の(b)に示すように、反射板32がY軸上の+方向にずれているときには、受光反射位置は、傾斜した反射面35bの山側となり、光変位センサ12の受光面と受光反射位置までの距離が短くなり、光変位センサの変位量の表示は、マイナスの数値となる。 【0063】また、図6の(c)に示すように、反射板32がY軸上の−方向にずれているときには、受光反射位置は、傾斜した反射面35bの谷側となり、光変位センサ12の受光面と受光反射位置までの距離が長くなり、光変位センサ12の変位量の表示は、プラスの数値となる。 【0064】図6(a)乃至(c)により、光変位センサ12の変位量から、被測定部7のY軸方向に於けるずれ量を知ることができる。 【0065】また、後述するように、測定部5のZ軸方向でのa点及びb点の各位置に於ける傾斜した反射面35bの光変位センサ12の変位量によりZ軸方向の回転量の検出を行うことができる。 【0066】各光変位センサ11〜13より発せられた出力信号は、図10に示す表示装置72に伝達され、前記表示装置72の表示回路72aは、各々の光変位センサ11〜13より出力される信号により、基準距離に対する光変位センサ11〜13の受光面と受光反射位置間の距離の変位量を数値にて表示するものである。前述した3つの光変位センサ11〜13は、被測定部7が受台128に倣い係合することに伴う上記反射板32の移動によりその各々に応じた出力信号を発する。 【0067】ここで、当該測定装置の測定原理について説明する。 【0068】まず、測定原理の基本として、測定部5及び被測定部7が夫々具備する各倣い部位について、図7に示すように、該各倣い部位が完全に円形のものと仮定し、その各々の中心を通る平面81、82を想定する。そして、この測定部5に対応する仮想平面81に対して、被測定部7に対応する仮想平面82が前述の各方向(X、Y、Z、α、β、γ)においてどれくらい変位しているかを求める。なお、図7は、仮想平面82が仮想平面81に対し、X軸を中心とする回転方向αにおいてαaなる角度だけ傾斜した状態を示している。 【0069】図8は、仮想平面82が仮想平面81に対し、Y軸を中心とする回転方向βにおいて角度βaだけ傾斜した状態を示している。 【0070】また、図9は、Z軸を中心とする回転方向γにおいて角度γaだけ傾斜した状態を示している。また、図示してはいないが、互いに直交するX、Y及びZの3軸方向における変位についても同様である。 【0071】すなわち、上記測定部5を、図14に示す保持機構108により保持させ、被測定部7を受台128に装着させた状態において、上記の両仮想平面81、82の相対的変位量を求め、これをゼロに持ってゆくように受台128の位置を調整すればよい訳である。なお、本発明による位置調整用測定装置は、被測定部7に対応する仮想平面82の変位量を被測定部7のベース30上に垂直に固着された反射板32の変位量より測定するものである。 【0072】以下に、上記構成の測定装置を用いて行われる測定手順及び受台128の調整について図11及び図12を参照して説明する。なお、図11に示す例は、被測定部7がY軸方向に回転したのであり、図12示す例は、被測定部7がZ軸方向に回転したのである。 【0073】最初に、上記測定装置の測定部5を図1に示す基板自動処理装置が備える保持機構108により保持させる。一方、被測定部7を例えば1つ目の処理槽101内の受台128に対して装着する。 【0074】次に、保持機構の基体部117により保持機構に光変位センサ11〜13を搭載した測定部5を、被測定部7に対して垂直方向に下降させて、図11に2点鎖線で示すaの位置で前記測定部5を停止する。このとき、被測定部7の反射板32は、測定部5の開口部22を貫通し、光変位センサ11〜13からの入射光を反射するように設定される。光変位センサ11、光変位センサ12及び光変位センサ13からの基準距離からの変位量が表示装置72の各表示回路72aに数値で表示される。 【0075】例えば、図12に示す状態での光変位センサ11の表示回路72aの数値が−1.5mmで、光変位センサ13の表示回路72aの数値が+1.5mmのときには、被測定部7の反射板32は、Z軸方向に回転しており、表示回路72aに表示された光変位センサ11、13との数値がそれぞれ±0.1mm以内となるよう、受台の調整機構の取り付け調整ネジを回して調整する。この調整により被測定部7のZ軸方向の回転量のずれが修正される。 【0076】また、光変位センサ12の数値の差が±0.1mm以内となるように、受台128の調整機構の取り付け調整ネジを回して調整する。この調整により測定部5のaの位置での、受台128のY軸方向のずれ量が修正される。 【0077】次に、前記測定部5を図11に示すaの位置より垂直方向に下降させて前記測定部5を図11に示すbの位置で停止する。このとき、光変位センサ11、光変位センサ12及び光変位センサ13の基準距離からの変位量が表示装置72の表示回路72aに数値で表示される。光変位センサ12の変位量が±0.1mm以上のときには、受台128がX軸方向に回転しているため、受台の調整機構の取り付け調整ネジを回して、光変位センサ12の表示回路72aの数値が±0.1mm以内となるように調整する。。 【0078】また、光変位センサ11及び光変位センサ13の表示装置72の表示回路72aに表示される数値が、±0.1mm以上のときには、受台128がY軸方向に回転しているため、受台の調整機構の取り付け調整ネジを回して、光変位センサ11及び光変位センサ13の各表示回路72aの数値がそれぞれ±0.1mm以内となるように調整する。 【0079】以上により、光変位センサ11〜13により被測定部7の変位量が測定され、前記変位量を規定値内に調整することにより、受台128が定められたすれ量の範囲内に調整される。 【0080】次に、図13に示すように、光変位センサ11〜13の出力値を制御回路75に入力して、被測定部7のずれ量を自動的に測定する測定装置について説明する。 【0081】図13に示す制御回路75は、マイクロコンピュータ75aを内蔵しており、前記光変位センサ11〜13からのデータを演算し、演算結果をモニタ76またはプリンター77などの出力装置に出力する。 【0082】前記制御回路75は、前記搬送手段110の制御装置(図示せず)と接続しており、前記搬送手段110の制御装置は、前記制御回路75に動作状態を出力するようになっている。 【0083】先ず、制御回路75のマイクロコンピュータ75aのメモリ(記憶装置)に前もつて、光変位センサ11と光変位センサ13との取り付けピッチ及び測定部5の垂直移動に於ける停止点の位置座標を記憶しておく。 【0084】保持機構の基体部117により保持機構に光変位センサ11〜13を搭載した測定部5を被測定部7に対して垂直方向に下降させて、図11に2点鎖線で示すa点の位置で前記測定部5を停止する。前記制御回路75は、搬送手段110の可動ポール113の停止動作を確認後、光変位センサ11、光変位センサ12及び光変位センサ13からの基準距離からの変位量の読み込みを行う。光変位センサ11〜13からの変位量のデータをマイクロコンピュータ75aのメモリに記憶する。 【0085】次に、前記制御装置75は、搬送手段110に対し、測定部5を図11に示すb点の位置へ下降移動するよう信号を出力する。搬送手段110の可動ポール113は、下降して、測定部5がb点の位置の停止で停止する。前記制御回路75は、搬送手段110の可動ポール113の停止動作を確認後、光変位センサ11、光変位センサ12及び光変位センサ13からの基準距離からの変位量のデータを読み込み、マイクロコンピュータ75aのメモリに記憶する。 【0086】前記制御回路75は、図11に示すa点及びb点での各位置での光変位センサ11〜13からの変位量のデータの読み込み、メモリへの記憶後、演算を行う。演算は、前もって記憶していた光変位センサ11と光変位センサ13との取り付けピッチ及び測定部5の垂直移動に於ける停止点の位置座標の各データと、測定部5の停止位置a,bでの光変位センサ11〜13からの変位量のデータにより行う。そして、被測定部7の基準位置に対するずれ量を算出する。すれ量の算出後、モニタ76またはプリンター77などに被測定部7のすれ量の出力を行う。これにより、受台128の組立調整後の取り付け位置の確認、メンテナンスにおける受台128の位置を容易に確認することができる。 【0087】また、本実施の形態によれば、3個の光変位センサ及び1個の反射面によつて、測定基準としての物体に対する測定対象物体の位置ずれを定量的に測定することができる。これにより、測定装置を構成する部品の点数を減らし、製造コストを下げることができる。また、測定部を自動的に垂直方向に移動させて、変位量を測定することができるため、位置調整作業が極めて簡単となり、作業時間を短縮することができる。 【0088】なお、上記各実施例においては基板自動処理装置に供せられるべき位置調整用測定装置を示したが、他の装置等を構成する部品同士あるいは機構同士の相対的位置のずれ量を測定する場合にも本発明が適用可能であることは勿論である。 【0089】また、各実施例においては測定装置の測定部5を基準側として被測定部7の位置ずれを測定することとしているが、場合によってはこの逆に、被測定部7を基準側として測定することも可能である。 【0090】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、特に熟練を必要とせず、個人差による調整誤差もなくなり、調整精度の更なる高度化に寄与するという効果もある。更に、本発明による位置調整用測定装置においては、測定基準物体及び測定対象物体の夫々に装着される測定部及び被測定部が互いに分離している故、下記の効果が奏される。すなわち、測定部及び被測定部が相対運動自在ながらも機構を介して結合している場合に生じ得る機構上のトラブルによる計測不良等が回避され、確実に測定を遂行することができる。このため、作業能率が高まり、生産部門等において生産効率及び歩止りの向上が期待できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000124959 【氏名又は名称】株式会社カイジョー
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| 【出願日】 |
平成12年1月12日(2000.1.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081318 【弁理士】 【氏名又は名称】羽切 正治
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| 【公開番号】 |
特開2001−194111(P2001−194111A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月19日(2001.7.19) |
| 【出願番号】 |
特願2000−4021(P2000−4021) |
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