| 【発明の名称】 |
シーミングチャックハイト測定装置およびその治具 |
| 【発明者】 |
【氏名】遠藤 徳雄
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| 【要約】 |
【課題】一回の測定で正確なシーミングチャックハイトを得ることができるシーミングチャックハイト測定装置、およびその治具を提供する。
【解決手段】マイクロメータースピンドル15の先端に設けられスピンドルの運動方向に直行する第2基準面4を有するアタッチメント31と 、マイクロメーターヘッド10をそのステム14で固定する天板24bと天板の他端に配置され第2基準面と平行に設けられた第1基準面3を有する底板24aとを備えた治具本体21と、からなる測定治具20をマイクロメーターに装着する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 長さ測定部材と組み合わせて使用される、2つの基準面が設けられた測定治具であって、前記2つの基準面は、測定すべき2点を結ぶ直線に対し直交を保ちつつ前記2点を結ぶ直線に沿って各々変位可能であり、前記2つの基準面間の距離は前記測定部材の示す値に一意に対応づけられていることを特徴とする測定治具。 【請求項2】 マイクロメーターヘッドと組み合わせて使用される測定治具であって、一端に第1基準面が設けられた本体と、前記本体の他端側と対向して配置され、前記他端に対して反対側に第2基準面が設けられたアタッチメントと、を具備し、前記本体の他端側には、前記マイクロメーターヘッドをそのスピンドルの動作方向が前記第1基準面と直交するように保持するマイクロメーター保持部が設けられ、前記アタッチメントには、前記第2基準面が前記第1基準面と平行となるようにして前記マイクロメーターの前記スピンドルと連結されるスピンドル連結部が設けられている測定治具。 【請求項3】 マイクロメーターと組み合わされた状態で缶シーマーのリフタープレートとシーミングチャックリップとの間に配置されてシーミングチャックハイトの測定に使用される測定治具であって、一端に第1基準面が設けられた本体と、前記本体の他端側と対向して配置され、前記他端に対して反対側に第2基準面が設けられたアタッチメントと、を具備し、前記本体の他端側には、前記マイクロメーターヘッドをそのスピンドルの動作方向が前記第1基準面と直交するように保持するマイクロメーター保持部が設けられ、前記アタッチメントには、前記第2基準面が前記第1基準面と平行となるようにして前記マイクロメーターの前記スピンドルと連結されるスピンドル連結部が設けられ、前記第1基準面または前記第2基準面の少なくとも一方の外径が前記シーミングチャックリップの外径よりも大きく設定された測定治具。 【請求項4】 前記測定治具の本体には、第1基準面が設けられた第1の壁部と、前記第1の壁部に対向する位置に第2の壁部が設けられ、前記第2の壁部には、前記マイクロメーター保持部として、前記マイクロメーターのステムと嵌合する嵌合孔が設けられている請求項2または請求項3の測定治具。 【請求項5】 前記測定治具の本体には前記第1及び第2の壁部を保持する筒状の中間部が設けられ、前記中間部には、外部から前記マイクロメーターヘッドを回転操作するための窓部が設けられている請求項4の測定治具。 【請求項6】 前記アタッチメントが前記スピンドルと直交する平板状に形成され、その中心に前記スピンドル連結部が設けられている請求項2または請求項3の測定治具。 【請求項7】 マイクロメーターヘッドと、そのマイクロメーターヘッドと組み合わせて使用される測定治具とを有する測定装置であって、前記測定治具は、一端に第1基準面が設けられた本体と、前記本体の他端側と対向して配置され、前記他端に対して反対側に第2基準面が設けられたアタッチメントと、を具備し、前記本体の他端側には、前記マイクロメーターヘッドをそのスピンドルの動作方向が前記第1基準面と直交するように保持するマイクロメーター保持部が設けられ、前記アタッチメントには、前記第2基準面が前記第1基準面と平行となるようにして前記マイクロメーターの前記スピンドルと連結されるスピンドル連結部が設けられている測定装置。 【請求項8】 マイクロメーターヘッドと、そのマイクロメーターヘッドと組み合わせて使用される測定治具とを備え、缶シーマーのリフタープレートとシーミングチャックとの間に配置されてシーミングチャックハイトの測定に使用される測定装置であって、前記測定治具は、一端に第1基準面が設けられた本体と、前記本体の他端側と対向して配置され、前記他端に対して反対側に第2基準面が設けられたアタッチメントと、を具備し、前記本体の他端側には、前記マイクロメーターヘッドをそのスピンドルの動作方向が前記第1基準面と直交するように保持するマイクロメーター保持部が設けられ、前記アタッチメントには、前記第2基準面が前記第1基準面と平行となるようにして前記マイクロメーターの前記スピンドルと連結されるスピンドル連結部が設けられ、前記第1基準面または前記第2基準面の少なくとも一方の外径が前記シーミングチャックリップの外径よりも大きく設定された測定装置。 【請求項9】 前記測定治具の本体には、第1基準面が設けられた第1の壁部と、前記第1の壁部に対向する位置に第2の壁部が設けられ、前記第2の壁部には、前記マイクロメーター保持部として、前記マイクロメーターのステムと嵌合する嵌合孔が設けられている請求項7または請求項8の測定装置。 【請求項10】 前記測定治具の本体には前記第1及び第2の壁部を保持する筒状の中間部が設けられ、前記中間部には、外部から前記マイクロメーターヘッドを回転操作するための窓部が設けられている請求項9の測定装置。 【請求項11】 前記アタッチメントが前記スピンドルと直交する平板状に形成され、その中心に前記スピンドル連結部が設けられている請求項7または請求項8の測定装置。 【請求項12】 内側マイクロメーターと組み合わされた状態で缶シーマーのリフタープレートとシーミングチャックとの間に配置されてシーミングチャックハイトの測定に使用される測定治具であって、前記マイクロメーターの両端に配置され、前記マイクロメーターヘッドのスピンドルの動作方向と直交する基準面が外向きに設けられた2つの部材を具備し、前記基準面の少なくとも一方の外径が前記シーミングチャックリップの外径よりも大きく設定された測定治具。 【請求項13】 2点間の最短距離を測定する方法であって、長さ測定部材と組み合わせて使用され、2つの基準面が設けられた測定治具であって、前記2つの基準面は、測定すべき2点を結ぶ直線に対し直交を保ちつつ前記2点を結ぶ直線に沿って各々変位可能であり、前記2つの基準面間の距離は前記測定部材の示す値に一意に対応づけられていることを特徴とする測定治具の、前記2つの基準面を前記測定すべき2点に当接させて、そのときの前記測定部材の示す値により前記最短距離を決する、前記2点間の最短距離を測定する方法。 【請求項14】 缶シーマーのリフタープレートとシーミングチャックリップとの間の距離として定義されるシーミングチャックハイトをマイクロメーターにより測定するシーミングチャックハイトの測定方法であって、前記マイクロメーターの本体およびスピンドルを、前記シーミングチャックリップよりも大径でかつ前記スピンドルの動作方向と直交する基準面を有する一対の測定用部材にそれぞれ装着し、前記スピンドルの動作により各基準面をリフタープレートとシーミングチャックリップにそれぞれ当接させ、そのときの前記マイクロメーターの測定値に基づいて前記シーミングチャックハイトを算出するシーミングチャックハイトの測定方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、缶シーマー装置の、チャックからリフタープレートまでの距離を測定する装置およびその治具に関する。 【0002】 【従来の技術】缶の巻き締め機(以下においては「缶シーマー」という。)において、ロール・チャック・リフタは巻き締めの3要素と呼ばれる。このうちチャックからリフタープレートまでの距離(シーミングチャックハイト、以下「SCH」という。)は、日常に工程管理すべき重要な項目の一つとなっている。 【0003】従来、SCHの測定は、図8に示されるように先端が直径約4mmの内側マイクロメーター40と呼ばれる測定機を使用し、直径約51mmのチャック1の一部に当て測定していた。SCHは一般にリフタープレート2からチャック1の最下点までの距離として定義され、チャックリップ1aの周方向の互いに異なる3点程度を測定して最小値をそのチャックのSCHとしていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法では真の最下点を測定できたという保証はなく、SCHの変動が、測定誤差によるものなのかあるいは実際に変動したのかの見極めが困難であるという問題があった。また、多くの点を測定するため時間と労力が必要であるという問題もあった。 【0005】そこで、本発明は、これらの問題を解決して、一回の測定で正確なSCHを得ることができるSCH測定装置、およびその治具を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。 【0007】請求項1に記載された発明は、長さ測定部材と組み合わせて使用される、2つの基準面が設けられた測定治具であって、2つの基準面は、測定すべき2点を結ぶ直線に対し直交を保ちつつ2点を結ぶ直線に沿って各々変位可能であり、2つの基準面間の距離は測定部材の示す値に一意に対応づけられていることを特徴とする測定治具を提供することにより前記課題を解決する。 【0008】この発明によれば2つの基準面は平行であり、かつそれぞれが測定すべき2点を結ぶ直線に直交するよう保持されているので、2つの基準面間の距離は、一意に決する。しかも、2つの基準面間の距離は測定部材の示す値とも一対一に対応しているので、2つの基準面を測定すべき2点(2面)に接する事により2点間の距離を一意に決することが出来る。 【0009】請求項2に記載された発明は、マイクロメーターヘッド(10)と組み合わせて使用される測定治具であって、一端に第1基準面(3)が設けられた本体(21)と、本体の他端側と対向して配置され、他端に対して反対側に第2基準面(4)が設けられたアタッチメント(31)と、を具備し、本体の他端側には、マイクロメーターヘッドをそのスピンドル(15)の動作方向が第1基準面と直交するように保持するマイクロメーター保持部が設けられ、アタッチメントには、第2基準面が第1基準面と平行となるようにしてマイクロメーターのスピンドルと連結されるスピンドル連結部(32)が設けられている測定治具を提供することにより前記課題を解決する。 【0010】この発明によれば、第1基準面と第2基準面は平行であり、それぞれがマイクロメータースピンドル動作方向と直交している。また、第1基準面はマイクロメーター本体に固定されており、第2基準面は、マイクロメータースピンドル先端に固定されている。従って、二つの基準面間の距離は、一意に決し、マイクロメーターの目盛りの読みとも1対1に対応する。従って、二つの基準面を測定すべき2点(2面)に接する事により2点(2面)間の距離を測定する事ができる。 【0011】また、マイクロメーター本体はそのステムが、マイクロメーター保持部により治具本体に固定されており、第2基準面が設けられたアタッチメントは、ステム近傍のスピンドルの先端に固定して設けられているので、測定支持点と測定点との間の距離が短くなり、測定操作技術の優劣に影響される事の少ない、常に正確な測定値を得る事が可能な測定治具を提供する事ができる。 【0012】さらに、本発明にかかる測定治具の二つの基準面は、マイクロメーター自体の大きさに拘束されることはないので、被測定物の大きさにあわせて自由にその大きさを定める事ができる。 【0013】請求項3の発明は、マイクロメーターと組み合わされた状態で缶シーマーのリフタープレート(2)とシーミングチャックリップ(1a)との間に配置されてSCHの測定に使用される測定治具であって、一端に第1基準面が設けられた本体と、本体の他端側と対向して配置され、他端に対して反対側に第2基準面が設けられたアタッチメントと、を具備し、本体の他端側には、マイクロメーターヘッドをそのスピンドルの動作方向が第1基準面と直交するように保持するマイクロメーター保持部が設けられ、アタッチメントには、第2基準面が第1基準面と平行となるようにしてマイクロメーターのスピンドルと連結されるスピンドル連結部が設けられ、第1基準面または第2基準面の少なくとも一方の外径がシーミングチャックリップの外径よりも大きく設定された測定治具により前記課題を解決する。 【0014】この発明によれば、治具本体の一端に設けられた第1基準面とアタッチメントに設けられた第2基準面は平行であり、それぞれがマイクロメータースピンドル動作方向と直交している。また、第1基準面はマイクロメーター保持部により固定されたマイクロメーター本体とは固定的な位置関係にあり、第2基準面は、スピンドル連結部によりマイクロメータースピンドル先端に固定されている。従って、二つの基準面間の距離は、一意に決し、マイクロメーターの目盛りの読みとも1対1に対応する。また、少なくとも一方の基準面の外径はシーミングチャックリップの外径よりも大きく設定されているので、容易にその基準面をシーミングチャックリップの最下端に接触させる事ができる。従って、外径がシーミングチャックリップの外径よりも大きく設定されている基準面をシーミングチャックリップの下端に、他の基準面を缶シーマーのリフタープレート側に接触させる事によりSCHを一回で正確に測定する事ができる。 【0015】請求項4の発明は、請求項2または請求項3の測定治具において、測定治具の本体には、第1基準面が設けられた第1の壁部と、第1の壁部に対向する位置に第2の壁部が設けられ、第2の壁部には、マイクロメーター保持部として、マイクロメーターのステム(14)と嵌合する嵌合孔(27)が設けられていることを特徴とする。 【0016】この発明によれば、測定治具本体の第1基準面と平行に設けられた他端側壁部の嵌合孔によりマイクロメーターは固定されるので、測定治具本体とマイクロメーターとを、確実に一体化することができる。 【0017】請求項5の発明は、請求項4の測定治具において、測定治具の本体には第1及び第2の壁部を保持する筒状の中間部(26)が設けられ、中間部には、外部からマイクロメーターヘッドを回転操作するための窓部(23)が設けられていることを特徴とする。 【0018】この発明によれば、中間部は筒状に設けられるので、その強度を十分に保つように設計する事ができ、材料面での自由度も増す事ができる。また、筒状の中間部には、窓部が設けられているので、治具本体に装着されたマイクロメーターを、外部から手を差し入れて操作し、かつ、窓部からマイクロメーターの目盛りを読み取る事ができる。 【0019】請求項6の発明は、請求項2または請求項3の測定治具において、アタッチメントがスピンドルと直交する平板状に形成され、その中心にスピンドル連結部が設けられていることを特徴とする。 【0020】この発明によれば、第2基準面が設けられたアッタチメントは平板状に設けられ、その中央部がマイクロメーターのスピンドルに固定されるので、より容易な測定操作を可能なものとする測定治具を提供する事ができる。 【0021】請求項7の発明は、マイクロメーターヘッドと、そのマイクロメーターヘッドと組み合わせて使用される測定治具とを有する測定装置であって、測定治具は、一端に第1基準面が設けられた本体と、本体の他端側と対向して配置され、他端に対して反対側に第2基準面が設けられたアタッチメントと、を具備し、本体の他端側には、マイクロメーターヘッドをそのスピンドルの動作方向が第1基準面と直交するように保持するマイクロメーター保持部が設けられ、アタッチメントには、第2基準面が第1基準面と平行となるようにしてマイクロメーターのスピンドルと連結されるスピンドル連結部が設けられている測定装置を提供して前記課題を解決する。 【0022】この発明によれば、第1基準面と第2基準面は平行であり、それぞれがマイクロメータースピンドル動作方向と直交している。また、第1基準面はマイクロメーター本体に固定されており、第2基準面は、マイクロメータースピンドル先端に固定されている。従って、二つの基準面間の距離は、一意に決し、マイクロメーターの目盛りの読みとも1対1に対応する。従って、二つの基準面を測定すべき2点(2面)に接する事により2点(2面)間の距離を測定する測定装置を得る事ができる。 【0023】請求項8の発明は、マイクロメーターヘッドと、そのマイクロメーターヘッドと組み合わせて使用される測定治具とを備え、缶シーマーのリフタープレートとシーミングチャックとの間に配置されてSCHの測定に使用される測定装置であって、測定治具は、一端に第1基準面が設けられた本体と、本体の他端側と対向して配置され、他端に対して反対側に第2基準面が設けられたアタッチメントと、を具備し、本体の他端側には、前記マイクロメーターヘッドをそのスピンドルの動作方向が第1基準面と直交するように保持するマイクロメーター保持部が設けられ、アタッチメントには、第2基準面が第1基準面と平行となるようにしてマイクロメーターのスピンドルと連結されるスピンドル連結部が設けられ、第1基準面または第2基準面の少なくとも一方の外径がシーミングチャックリップの外径よりも大きく設定された測定装置Aを提供して前記課題を解決する。 【0024】この発明によれば、治具本体の一端に設けられた第1基準面とアタッチメントに設けられた第2基準面は平行であり、それぞれがマイクロメータースピンドル動作方向と直交している。また、第1基準面はマイクロメーター保持部により固定されたマイクロメーター本体とは固定的な位置関係にあり、第2基準面は、スピンドル連結部によりマイクロメータースピンドル先端に固定されている。従って、二つの基準面間の距離は、一意に決し、マイクロメーターの目盛りの読みとも1対1に対応する。また、少なくとも一方の基準面の外径はシーミングチャックリップの外径よりも大きく設定されているので、容易にその基準面をシーミングチャックリップの最下端に接触させる事ができる。従って、本発明にかかる測定装置の、外径がシーミングチャックリップの外径よりも大きく設定されている基準面を、シーミングチャックリップの下端に、他の基準面を缶シーマーのリフタープレート側に接触させる事により、SCHを一回で正確に測定する事ができる。 【0025】請求項9の発明は、請求項7または請求項8の測定装置において、測定治具の本体には、第1基準面が設けられた第1の壁部と、第1の壁部に対向する位置に第2の壁部が設けられ、第2の壁部には、マイクロメーター保持部として、マイクロメーターのステムと嵌合する嵌合孔が設けられていることを特徴とする。 【0026】この発明によれば、測定治具本体の第1基準面と平行に設けられた他端側壁部の嵌合孔によりマイクロメーターは固定されるので、測定治具本体とマイクロメーターとを、確実に一体化する治具本体を有する測定装置を得ることができる。 【0027】請求項10の発明は、請求項9の測定装置において、測定治具の本体には第1及び第2の壁部を保持する筒状の中間部が設けられ、中間部には、外部からマイクロメーターヘッドを回転操作するための窓部が設けられていることを特徴とする。 【0028】この発明によれば、治具本体の中間部は筒状に設けられるので、その強度を十分に保つように設計する事ができ、材料面で十分な自由度を持った測定装置を得ることができる。また、筒状の中間部には、窓部が設けられているので、治具本体に装着されたマイクロメーターを、外部から手を差し入れて操作することができ、また、窓部からマイクロメーターの目盛りを読み取る事が可能な測定装置を得ることができる。 【0029】請求項11の発明は、請求項7または請求項8の測定装置において、アタッチメントがスピンドルと直交する平板状に形成され、その中心にスピンドル連結部が設けられていることを特徴とする。 【0030】この発明によれば、第2基準面が設けられたアッタチメントは平板状に設けられ、その中央部がマイクロメーターのスピンドルに固定されるので、より容易な操作が可能な測定装置を得ることができる。 【0031】請求項12の発明は、内側マイクロメーター(40)と組み合わされた状態で缶シーマーのリフタープレートとシーミングチャック(1)との間に配置されてSCHの測定に使用される測定治具であって、マイクロメーターの両端に配置され、マイクロメーターヘッドのスピンドルの動作方向と直交する基準面が外向きに設けられた2つの部材を具備し、基準面の少なくとも一方の外径がシーミングチャックリップの外径よりも大きく設定された測定治具により前記課題を解決する。 【0032】この発明によれば、基準面の少なくとも一方の外径がシーミングチャックリップの外径よりも大きく設定されているので、一回の測定でシーミングチャックリップの最下端に接触させる事ができる。従って、外径がシーミングチャックリップの外径よりも大きく設定されている基準面をシーミングチャックリップの下端に、他の基準面を缶シーマーのリフタープレート側に接触させる事によりSCHを一回で正確に測定する事ができる。 【0033】請求項13の発明は、2点間の最短距離を測定する方法であって、長さ測定部材と組み合わせて使用され、2つの基準面が設けられた測定治具であって、2つの基準面は、測定すべき2点を結ぶ直線に対し直交を保ちつつ2点を結ぶ直線に沿って各々変位可能であり、2つの基準面間の距離は測定部材の示す値に一意に対応づけられていることを特徴とする測定治具の、2つの基準面を測定すべき2点に当接させて、そのときの測定部材の示す値により前記最短距離を決する、2点間の最短距離を測定する方法により前記課題を解決する。 【0034】この発明の方法によれば2つの基準面は平行であり、かつそれぞれが測定すべき2点を結ぶ直線に直交するよう保持されているので、2つの基準面間の距離は、一意に決する。しかも、2つの基準面間の距離は測定部材の示す値とも一対一に対応しているので、2つの基準面を測定すべき2点(2面)に接する事により2点間の距離を一意に決することが出来る。 【0035】請求項14の発明は、缶シーマーのリフタープレートとシーミングチャックリップとの間の距離として定義されるSCHをマイクロメーターにより測定するSCHの測定方法であって、マイクロメーターの本体およびスピンドルを、シーミングチャックリップよりも大径でかつスピンドルの動作方向と直交する基準面を有する一対の測定用部材にそれぞれ装着し、スピンドルの動作により各基準面をリフタープレートとシーミングチャックリップにそれぞれ当接させ、そのときのマイクロメーターの測定値に基づいてSCHを算出するSCHの測定方法を提供する事により前記課題を解決する。 【0036】この発明によれば、各測定部材が当接する、リフタープレートとシーミングチャックリップとの間の最短距離であるSCHは、各部材を装着したマイクロメーターの目盛りの読みにより、一意に決することができる。従って、本発明による測定方法によって、一度の測定で正確なSCHを得る事ができる。 【0037】 【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。 【0038】図1は、本発明の第一の実施形態の測定装置を示している。この測定装置Aは、マイクロメーターヘッド10と治具20とを組み合わせて構成される。 【0039】マイクロメーターヘッド10は、本体11と、その本体11の周りに回転可能に設けられたシンブル12と、シンブル12の後端に設けられたスピーダ13とを有している。本体11の先端には円柱状のステム14が一体に設けられ、そのステム14の中心線上には、スピンドル15が設けられている。シンブル12の後端の外周にはローレット加工がされた操作部12aが設けられている。この操作部に指を添えてシンブル12を回転させるとその回転運動が本体11内の変換機構によってスピンドル15の軸方向の直進運動に変換され、スピンドル15がシンブル12の回転量に応じた距離だけ軸方向に駆動される。スピンドル15の軸方向の変位はシンブル12の先端の目盛り12bと本体11の支持線11aとによって読み取り可能である。 【0040】このようなマイクロメーターヘッド10としては、例えば、ミツトヨ製MHL1−15型マイクロメーターヘッドが利用できる。 【0041】治具20は本体21とアタッチメント31とを有している。 【0042】本体21の詳細を図2に示す。図2において(a)は、本体21の正面図を、また(b)は、(a)のIIb−IIb線断面図をそれぞれ示している。本体21の両端には円盤状の底板24a,および天板24bが設けられている。底板24a、および天板24bは、両者の間に配置された円筒状の中間部26により互いに平行に保持されている。円盤状の底板24aの径は、シーミングチャックリップ1aの外径より大きく設けられる。また、底板24aの外側面には第1基準面3が設けられ、その中央部にはマイクロメータヘッド10のスピーダ13の外形より大きな径を有する孔25が設けられている。中間部26の側面には窓部23が設けられている。窓部23の高さはマイクロメーターヘッド10の全長より長く、その幅はマイクロメーター操作部12aの外径より大きい。窓部23からマイクロメーターヘッド10を挿入して、治具本体21に装着できるようにするためである。一方、中間部26をはさんで底板24aの反対側には天板24bが、底板24aと平行となるように設けられている。天板24bの外側面には、必要に応じて補強板24bfが天板24bと一体に設けられる。天板24bおよび補強板24bfの中央部には、マイクロメーターステム14と嵌合するように嵌合孔27が貫通して設けられている。嵌合孔27の軸線は、第1基準面と直交する。従って、マイクロメーターヘッド10を治具本体21に装着した場合に、マイクロメーターのスピンドル15の動作方向が、第1基準面3と直交する。 【0043】続いて治具20のアタッチメント31について図1に戻り説明する。アタッチメント31は、平板状に形成されており、その一端中央部にはマイクロメーター12のスピンドル15に固定されるよう、下面31aに開口するスピンドル取付け孔(スピンドル連結部)32が設けられている。また、アタッチメント31の上面には第2基準面4が設けられている。第2基準面4の外径はシーミングチャックのリップ1aの外径よりも大きく設定される。更に、第2基準面4はスピンドル取付け孔32の軸線と直交する。従って、マイクロメーターのスピンドル15の動作方向が、第2基準面4と直交する。 【0044】このようにして、第2基準面4はマイクロメーターのスピンドル15の運動方向と直交して設けられており、一方第1基準面3もマイクロメーターのスピンドル15の運動方向と直交して設けられているので、第1基準面3と第2基準面4とは互いに平行の位置関係にある。 【0045】一方、第1基準面3が設けられた治具本体21はマイクロメーターのステム14に固定されており、第2基準面4が設けられたアタッチメント31はマイクロメーターのスピンドル15に固定されているので、第1基準面3と第2基準面4との間の距離は、マイクロメーターの目盛りの読みで一意に決せられる。 【0046】次にマイクロメーターヘッド10に測定治具本体21およびアタッチメント31を装着して測定装置Aを組み立てる方法につき説明する。前記治具本体21の窓部23からマイクロメーターヘッド10を治具本体内に挿入し、マイクロメータースピンドル15を治具本体天板24bに設けられた嵌合孔27に通し、天板24bまたは補強板24bfに設けられたネジ止め穴28に設けられたボルト(図示せず。)により、マイクロメーターステム14を治具本体21に所定の位置関係を保持するようにしっかりと固定する。次いで、本体嵌合孔27から外部に突出したマイクロメータースピンドル15の先端に、アタッチメント31のスピンドル取付け孔32を、所定の位置関係を保持するように固定する。このようにして測定治具本体21と、アタッチメント31と、マイクロメーターヘッド10とからなる測定装置が提供される。 【0047】続いて、上記の測定装置を用いて、SCHを測定する方法について説明する。まず、上記の測定装置を、リフタープレート2上に、第1基準面3が接するように載置する。次いで治具本体窓部23からマイクロメーターのシンブル操作部12aを操作して、アタッチメント31上面の第2基準面4が缶シーマーチャックのリップ1a最下点に接触するまで、前記スピンドル15を上昇させる。このときのマイクロメーターの目盛りを前記開口部より読み取る。このマイクロメーター目盛りの読みが、SCHに対応し、かつ、SCHは一意に決する。第1基準面3と第2基準面4とは互いに平行であり、かつ、これらの面はマイクロメータースピンドル15の運動方向とは直交しているからである。SCHの絶対値を知るには、前もって内側距離のわかっている二点間を当該測定装置で測定して、各目盛りに対応する絶対値を確認しておくと良い。前記したように、第2基準面4の外径はシーミングチャックのリップ1aの外径よりも大きく設定されているので測定回数は一回のみで足りる。 【0048】治具本体の中間部26の全長は測定時のすわりの安定性を良くしようとする観点からは、できるだけ短く設けることが好ましいが、窓部23からマイクロメーターヘッド10を挿入できるだけの大きさを確保する必要から制限を受ける。スピンドル15を下方へ駆動するとスピーダ13が下方へ伸張してくることからも制限を受けるがこれを緩和するため、底板24aの中央部には、スピーダ13の径より大なる径を有する孔25を設けておくことが好ましい。 【0049】本実施の形態においては、治具本体中間部26の形状は、図1に示すごとく開口を設けた筒状である。しかし、第1基準面3および第2基準面4をマイクロメーターのスピンドル15の運動方向と直交するような位置関係を保持し、かつ、マイクロメーターステム14を確実に固定できるように材質および形状を選定すれば、治具本体中間部26の形状は、図3に示されるようにアーチ状であっても、図4に示されるようにアーム状であっても良い。いずれの場合にも測定者によるマイクロメーターのスピーダ14の操作、および、マイクロメーターの目盛りの読み取りをより容易なものすることができる。 【0050】図5は、内側マイクロメーター40の両端に測定治具を設けたSCHの測定装置および測定治具を示したものである。ここに内側マイクロメーターとは、その両端に測定端たるスピンドルが設けられ、全長が伸縮して、二つの物体が構成する二点間の距離を測定するマイクロメーターをいう。内側マイクロメーター40の両端のスピンドル15a、15bの先端にスピンドル運動方向と直交するように固定して二つの平板からなるアタッチメント31a、31bが設けらている。前記内側マイクロメーター40自体を伸延させて、その両端部に固定されたアタッチメント31a、31bをリフタープレート2およびチャックリップ1a最下点に接するようにしてSCHを測定する。前記アタッチメント31a、31bの平板直径は、チャックリップ1aの外径より大きく設けられていることが望ましい。一回の測定で、SCHを得ることができるからである。 【0051】図6は、内側マイクロメーター40の一方のスピンドル15aにアタッチメント31を設けて、これをチャックリップ1a側に接触させてSCHを測定している状態を示している。リフタープレート2上面は平面なので、チャック側スピンドル15aにのみ、チャックリブ1a外径より大きな外径を有する平板を備えた治具31を設けることにより、図5に示す両側にアタッチメント31a、31bを設けた測定装置と同一の作用効果を得ることができる。 【0052】図7は、内側マイクロメーター41のスピンドル15c,15d自体を大径化して、図5および図6に示す小径内側マイクロメイター40にアタッチメント31a,31b,31を装着した場合と同一の作用効果が得られるようにした測定装置である。この場合には装置自体の重量が大となるので、内部を空洞化したり、剛性、耐摩耗性の許す範囲で材質をプラスチック等の軽量な材料に置き換えることが望ましい。 【0053】なお、上記した発明の実施の形態においては、アタッチメント31および治具本体21の材質は、測定の精度を保つに十分な強度を有するものであればその材質を選ぶものではないが、一般にはプラスチックまたは鋼が使用される。プラスチックを使用する場合には、測定精度を保つため、十分な剛性を持った材質および形状(特に肉厚)、および温度に対する線膨張率の低い材質、かつ耐摩耗性の高い材質を選定することが必要である。また、耐摩耗性は主に第1基準面3および第2基準面4に要求されるので、この部分だけに極薄手の鋼鈑を貼付し、他の部分はプラスチックとすることもできる。 【0054】アタッチメント31をマイクロメーターヘッドのスピンドル15の先端に固定する方法は、例えばアタッチメント31の材質が鋼の場合には、溶接による方法でも良いし、接着剤で固定することも可能である。また、アタッチメント31の中央部にスピンドル15の先端が嵌合するように取付け孔32を設けこの部分で固定する事が強度や耐久性を高める観点から望ましい。アタッチメント31の材質がプラスチックの場合には、接着剤の使用により固定することが推奨される。 【0055】マイクロメーターヘッドのステム14を治具本体21の天板24bに設けられた嵌合孔27に固定する方法は、図1に示すネジ止め方式でも良い。しかし、マイクロメーターヘッド10の内部に無理な力がかからない方法を選ぶという観点からは、マイクロメーターステム部14に雄ネジを、嵌合孔27内面に雌ネジを切って両者を螺合する方法や、図3および図4に示されるようなスリ割締付方式が推奨される。 【0056】また、アタッチメント31および治具本体21の底板24aは円盤状の平板で構成される例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。アタッチメント31または治具本体21の底板24aのいずれか一方が測定装置全体をリフタープレート2上に支えることができる構造を持つものであれば良く、例えば、3点支持の三脚状や、五点支持の五脚状であっても良い。 【0057】 【発明の効果】以上に説明したように、本発明にかかる測定装置、測定治具を使用することにより、一回の測定で正確なSCHを得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000253503 【氏名又は名称】麒麟麦酒株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年1月6日(2000.1.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083839 【弁理士】 【氏名又は名称】石川 泰男 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−194102(P2001−194102A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月19日(2001.7.19) |
| 【出願番号】 |
特願2000−5770(P2000−5770) |
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