| 【発明の名称】 |
変位検出装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】寺口 幹也
【氏名】高橋 哲人
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| 【要約】 |
【課題】取付対象となる固定部と可動テーブルとの一方が発熱体を構成する場合でも、この発熱体による熱の影響を排除して高精度に測定が行える変位検出装置を提供する。
【解決手段】固定部1が発熱体を構成する駆動装置に取り付けられ、固定部1に対して往復動する可動テーブル2の直線上の変位を検出するリニアエンコーダ10であって、固定部1に取り付けられる本体11と、可動テーブル2に取り付けられる検出器12とを備える。本体11は、固定部1から伝達される熱を強制的に吸収する熱吸収手段9を備える。固定部1が発熱しても、熱吸収手段9を通じて固定部1の熱が外部に逃がされる。そのため、この熱が本体11の内部に伝わることがない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 固定部とこの固定部に対して往復動する可動テーブルとの一方が発熱体を構成する駆動装置に取り付けられ、この可動テーブルの直線上の変位を検出する変位検出装置であって、前記固定部及び前記可動テーブルの一方に取り付けられる本体と、前記固定部及び前記可動テーブルの他方に取り付けられる検出器とを備え、前記発熱体に取り付けられる本体又は検出器は、前記発熱体から伝達される熱を強制的に吸収する熱吸収手段を備えていることを特徴とする変位検出装置。 【請求項2】 請求項1に記載の変位検出装置において、前記熱吸収手段は、前記発熱体に取り付けられる本体又は検出器に形成される流路と、この流路の内部に冷却された流体を送る流体供給手段とを備えたことを特徴とする変位検出装置。 【請求項3】 請求項2に記載の変位検出装置において、前記流路は前記本体又は前記検出器の内部に形成されていることを特徴とする変位検出装置。 【請求項4】 請求項1に記載の変位検出装置において、前記熱吸収手段はペルチェ素子であることを特徴とする変位検出装置。 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の変位検出装置において、前記駆動装置はリニアモータであり、前記発熱体には励磁用コイルが取り付けられていることを特徴とする変位検出装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、固定部に対して可動テーブルが往復動する駆動装置に取り付けられ、可動テーブルの直線上の変位を検出する変位検出装置に関する。 【0002】 【背景技術】従来より、工作機械や搬送装置等には、固定部に対して可動テーブルを往復動させる駆動装置が組み込まれている。この駆動装置では、可動テーブルが高精度に位置決め制御されるものがある。この場合、駆動装置の固定部に対する可動テーブルの直線変位を検出するために変位検出装置が用いられている。 【0003】図7は、駆動装置に変位検出装置が取り付けられた状態を示す従来例の概略図である。図7において、可動テーブル100は、物品やワークを載置する機械テーブル101の下面にナット102が固定された基本構造を備え、このナット102はボールねじ103に螺合されている。このボールねじ103は、その両端部が図示しない固定部に回動自在に取り付けられており、その一端がサーボモータから構成されるロータリモータ104と連結されている。このロータリモータ104が正逆方向に回転することで、可動テーブル100はボールねじ103の軸方向に沿って往復動される。 【0004】可動テーブル100が高精度に位置決め制御される必要から、ロータリモータ104には可動テーブル100の速度を検出するロータリエンコーダ105が取り付けられ、可動テーブル100と固定部とには可動テーブル100の直線上の移動量を検出する変位検出装置106が設けられている。この変位検出装置106は、固定部に取り付けられた本体107と、可動テーブル100に取り付けられた検出器108とを備えたリニアエンコーダから構成される。検出器108から送られる検出信号は位置・速度制御装置(コントローラ)109に送られ、位置指令の制御信号をサーボアンプ110を介してロータリモータ104に送る。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】一般に、ロータリモータ104等のモータは熱源となるため、この熱が変位検出装置や可動テーブル100等に伝達されると、可動テーブル100の位置決め制御の精度が低下する。前述の従来例では、ロータリモータ104は、1カ所に固定されており、しかも、その配置箇所が可動テーブル100や変位検出装置106から離れているため、ロータリモータ104で発生する熱が可動テーブル100や変位検出装置106に影響を及ぼさないようにするための発熱対策は容易である。 【0006】最近、可動テーブル100を高速で、あるいは、高加速・高減速で移動させるため、ロータリモータに代えてリニアモータが駆動装置に利用されつつある。このリニアモータを利用して可動テーブル100を移動させるには、可動テーブルと固定部との一方に励磁用コイルを取り付け、可動テーブルと固定部との他方に磁石を取り付ける。これらのコイルや磁石は、可動テーブルや固定部に比較的広い範囲に取り付けられる。 【0007】一般に、可動テーブルに励磁用コイルを一体化したムービングコイルタイプのリニアモータが多く利用されるが、このタイプのリニアモータを駆動装置に組み込んだ場合、可動テーブルには熱源となる励磁用コイルが広い範囲で配置されているため、可動テーブル自体が発熱体となる。モータの発熱は、負荷によって相違するものの、100℃程度まで上昇する。この発熱がリニアエンコーダから構成される変位検出装置に直接伝達されることになり、変位検出装置の精度、電子部品の劣化、故障の原因ともなる。 【0008】本発明の目的は、取付対象となる固定部と可動テーブルとの一方が発熱体を構成する場合でも、この発熱体による熱の影響を排除して電子部品の劣化を抑え、高精度に測定が行える変位検出装置を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、発熱体で発生する熱を強制的に吸収することで前記目的を達成しようとするものである。具体的には、本発明の変位検出装置は、固定部とこの固定部に対して往復動する可動テーブルとの一方が発熱体を構成する駆動装置に取り付けられ、この可動テーブルの直線上の変位を検出する変位検出装置であって、前記固定部及び前記可動テーブルの一方に取り付けられる本体と、前記固定部及び前記可動テーブルの他方に取り付けられる検出器とを備え、前記発熱体に取り付けられる本体又は検出器は、前記発熱体から伝達される熱を強制的に吸収する熱吸収手段を備えていることを特徴とする。 【0010】この構成の本発明では、発熱体を構成する固定部又は可動テーブルが発熱しても、発熱体に取り付けられる本体又は検出器は、熱吸収手段を備えているため、この熱吸収手段を通じて発熱体の熱が外部に逃がされる。そのため、本体又は検出器は、冷却されて内部に熱が伝わることが少ないので、本体や検出器の内部に設けられた電子部品等に悪影響を及ぼすことがなく、高精度の測定を行うことができる。 【0011】ここで、本発明では、前記熱吸収手段は、前記発熱体に取り付けられる本体又は検出器に形成される流路と、この流路の内部に冷却された流体を送る流体供給手段とを備えた構成でもよい。この構成では、冷却された流体、例えば、冷却水、冷却空気、液体窒素等を流路内に流通することで、この冷却された流体が発熱体からの熱を奪うことになり、効率的に冷却することができる。 【0012】さらに、前記流路は前記本体又は前記検出器の内部に形成されることが好ましい。この構成では、本体や検出器の大きさを今までと同じにすることができるだけでなく、電子部品が配置される部分の近傍を冷却することで、電子部品への熱の伝達を確実に阻止することができる。 【0013】また、本発明では、前記熱吸収手段はペルチェ素子であってもよい。この構成では、冷却流体の本体又は検出器の内部への漏出を防止するための構造を採用しなくてもよいので、構造を簡易なものにできる。以上において、本発明では、前記駆動装置はリニアモータであり、前記発熱体には励磁用コイルが取り付けられている。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の変位検出装置について好適な実施形態を挙げ、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明にあたって、同一構成要件については、同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。 [第1実施形態]第1実施形態が図1から図4に示されている。図1は本実施形態の変位検出装置を駆動装置に組み込んだ状態を示す概略構成図である。 【0015】図1において、駆動装置は、工作機械や搬送装置等の装置に組み込まれたもので、固定部1と、この固定部1に対して往復動する可動テーブル2とから構成され、この可動テーブル2は、図示しない物品やワークを載置するためのものである。固定部1には励磁用コイル群3が可動テーブル2の往復動方向に沿って設けられ、可動テーブル2の励磁用コイル群3と対向する部分には磁石4が設けられている。これらの励磁用コイル群3と磁石4とからリニアモータ5が構成され、励磁用コイル群3に通電することで磁石4が設けられた可動テーブル2が往復動する。第1実施形態では、励磁用コイル群3が通電されることで発熱するため、固定部1が発熱体を構成することになる。 【0016】固定部1にはリニアエンコーダ本体11が取り付けられ、可動テーブル2には検出器12が取り付けられている。本体11と検出器12とから可動テーブル2の直線上の変位を検出する変位検出装置としてのリニアエンコーダ10が構成される。検出器12から送られる検出信号は、位置・速度制御装置6に送られ、この位置・速度制御装置6は、この検出信号に基づいて作成した制御信号をサーボアンプ7を介して励磁用コイル群3に送って可動テーブル2を位置決め制御する。 【0017】図2及び図3にはリニアエンコーダ10の詳細な構成が示されている。図2は、リニアエンコーダ10の正面図であり、図3は、リニアエンコーダ10の一部を破断した斜視図である。なお、図1では本体11の上に検出器12が配置されているが、図2及び図3では本体11の下に検出器12が配置されている。図2及び図3において、本体11は、アルミニウムから成形され励磁用コイル群3が配列された方向に長手方向が一致した略箱状のケーシング13と、このケーシング13の内部にそれぞれ設けられたメインスケール14及び図示しない電子部品と、ケーシング13の上部に固定され固定部1の正面に本体11を取り付けるための複数の取付部11Aとから構成されている。 【0018】ケーシング13は、その開口した両端面に蓋11Bが取り付けられており、その固定部1側に近接した内部には流路13Aが本体11の長手方向に延びて形成されている。この流路13Aは、上部の幅が広く下部の幅が狭い断面L形状とされた1本の流路である。 【0019】流路13Aは、その一端部が流体供給管15Aと連通され、その他端部が流体排出管15Bと連通されている。流体供給管15Aにはタンク16Aに収納された冷却流体を流路13Aに供給するポンプ17が設けられている。流体排出管15Bは、その下流側端部がタンク16Bに開口されている。流体供給管15A及び流体排出管15Bは、それぞれその端部が蓋11Bに貫通して取り付けられている。これらのタンク16A,16Bを1つにして冷却流体を循環使用するものでもよい。この場合、タンクに冷却装置を設置しておき、ポンプ17から供給される流体が常時冷却されている構成とすることが好ましい。 【0020】第1実施形態では、流体供給管15A、ポンプ17及びタンク16Aから流路13Aの内部に冷却流体を送る流体供給手段8が構成されている。さらに、流体供給手段8、流路13A、流体排出管15B及びタンク16Bから発熱体から伝達される熱を強制的に吸収する熱吸収手段9が構成されている。第1実施形態で用いられる冷却流体は、水、空気、油、液体窒素等であり、その温度は固定部1の発熱温度より低ければよく、例えば、室温(20℃程度)でもよく、室温以下0℃以上であってもよく、あるいは、0℃以下であってもよい。冷却効果を考慮すると、冷却温度が低い程よいが、電子部品等が結露する等という不都合があるので、10℃から20℃の範囲が好ましい。なお、冷却空気を冷却流体として使用する場合には、流体排出管15B及びタンク16Bは必ずしも設けることを要しない。 【0021】第1実施形態では、流路13Aは、図2に示される断面形状に限定されるものではなく、本体11の内部を冷却する構造であれば、その具体的断面形状は問われない。例えば、図4に示される通り、流路13Aを複数本の流通孔13Bから形成してもよい。流路13Aを複数本の流通孔13Bから形成すれば、冷却流体が流通する流通孔13Bの数を選択することで、冷却能力を調整することができる。なお、図4では、流通孔13Bは断面円形であるが、その断面の具体的な形状は問われるものではなく、例えば、断面三角形状、半円形状、矩形状等の形状であってもよい。 【0022】図2において、検出器12は、可動テーブル2に取り付けられたケーシング12Aと、このケーシング12Aの内部にそれぞれ設けられたインデックススケール27(図4参照)及び電子部品(図示せず)とから構成されている。検出器12のインデックススケール27は、本体11のメインスケール14を挟むように断面コ字形に形成されており、これらのスケールの相対位置がケーブル18を通じて図示しない位置・速度制御装置に送られる。 【0023】従って、(1)第1実施形態では、固定部1が発熱体を構成する駆動装置に取り付けられ、固定部1に対して往復動する可動テーブル2の直線上変位を検出するリニアエンコーダ10であって、固定部1に取り付けられる本体11と、可動テーブル2に取り付けられる検出器12とを備え、発熱体である固定部1に取り付けられる本体11は、固定部1から伝達される熱を強制的に吸収する熱吸収手段9を備えている構成としたので、固定部1が発熱しても、熱吸収手段9を通じて固定部1の熱が外部に逃がされる。そのため、この熱が本体11の内部に伝わることが少ないので、本体11や検出器12の内部に設けられた電子部品等に悪影響を及ぼすことがなく、高精度の測定を行うことができる。 【0024】さらに、(2)熱吸収手段9は、本体11に形成される流路13Aと、この流路13Aの内部に対して冷却された流体を送る流体供給手段8とを備えて構成したから、冷却流体が固定部1から伝達される熱を確実に奪うことになり、冷却を効率的に行うことができる。また、(3)流路13Aは本体11の内部に形成されているので、本体11の大きさを通常のリニアスケールのものと同じにすることができるだけでなく、電子部品が配置される部分の近傍を冷却することで、電子部品への熱の伝達を確実に阻止することができる。さらに、(4)固定部1に取り付けられた本体11に熱吸収手段9を設けたから、測定に際して検出器12が移動しても、熱吸収手段9を構成する流体供給管15A及び流体排出管15Bが移動しない。そのため、検出器12の移動が妨げられないので、測定誤差が生じることがない。 【0025】[第2実施形態]次に、本発明の第2実施形態について、図5に基づいて説明する。第2実施形態は可動テーブル2が発熱体を構成するとともに、流路の形成箇所検出器である点で第1実施形態と構成が異なるもので、他の構成は第1実施形態と同じである。第2実施形態のリニアエンコーダ20は図1で示されるリニアエンコーダ10と同様に可動テーブル2の位置決めを制御するために使用される。 【0026】図5には第2実施形態のリニアエンコーダ20の詳細な構成が示されている。図5は、図3に対応したものであって、リニアエンコーダ20の一部を破断した斜視図である。図5において、リニアエンコーダ20は固定部1に取り付けられた本体21と、可動テーブル2に取り付けられた検出器22とから構成される。第2実施形態では、励磁用コイル群3と磁石4とが第1実施形態とは逆に取り付けられている。つまり、可動テーブル2には励磁用コイル群3が設けられ、固定部1の励磁用コイル群3と対向する部分には磁石4が設けられている。可動テーブル2が発熱体を構成する。 【0027】本体21は、励磁用コイル群3が配列された方向に長手方向が一致した略箱状のケーシング23と、このケーシング23の内部にそれぞれ設けられたメインスケール14及び図示しない電子部品とを備えた従来構造を有する。検出器22は、可動テーブル2に取り付けられたケーシング22Aと、このケーシング22Aの内部にそれぞれ設けられたインデックススケール27及び電子部品(図示せず)とから構成されている。 【0028】検出器22のインデックススケール27は、本体21のメインスケール14を挟むように断面コ字形に形成されており、これらのスケールの相対位置がケーブル18を通じて図示しない位置・速度制御装置に送られる。ケーシング22Aの可動テーブル2側に近接した内部には流路22Bが貫通して形成されている。この流路22Bは、断面が矩形状とされた1本の流路であり、その一端部が流体供給管15Aと連通され、その他端部が流体排出管15Bと連通されている。第2実施形態では、流体供給手段8、流路22B、流体排出管15B及びタンク16Bから発熱体から伝達される熱を強制的に吸収する熱吸収手段29が構成されている。 【0029】従って、(5)第2実施形態では、可動テーブル2が発熱体を構成する駆動装置に取り付けられ、固定部1に対して往復動する可動テーブル2の直線上変位を検出するリニアエンコーダ20であって、固定部1に取り付けられる本体21と、可動テーブル2に取り付けられる検出器22とを備え、発熱体である可動テーブル2に取り付けられる検出器22は、可動テーブル2から伝達される熱を強制的に吸収する熱吸収手段29を備えている構成としたので、可動テーブル2が発熱しても、熱吸収手段29を通じて可動テーブル2の熱が外部に逃がされる。そのため、この熱が検出器22の内部に伝わることが少ないので、本体11や検出器12の内部に設けられた電子部品等に悪影響を及ぼすことがなく、高精度の測定を行うことができる。 【0030】さらに、(6)熱吸収手段29は、検出器22に形成される流路22Bと、この流路22Bの内部に対して冷却された流体を送る流体供給手段8とを備えて構成したから、冷却流体が可動テーブル2から伝達される熱を確実に奪うことになり、冷却を効率的に行うことができる。また、(7)流路22Bは検出器22の内部に形成されているので、検出器22の大きさを通常のリニアスケールのものと同じにすることができるだけでなく、電子部品が配置される部分の近傍を冷却することで、電子部品への熱の伝達を確実に阻止することができる。 【0031】[第3実施形態]次に、本発明の第3実施形態について、図6に基づいて説明する。第3実施形態は熱吸収手段の基本構成並びに本体が第1実施形態と異なるもので、他の構成は第1実施形態と同じである。第3実施形態のリニアエンコーダ30は図1で示されるリニアエンコーダ10と同様に可動テーブル2の位置決めを制御するために使用される。 【0032】図6には第3実施形態のリニアエンコーダ30の詳細な構成が示されている。図6は、図3に対応したものであって、リニアエンコーダ30の一部を破断した斜視図である。図6において、リニアエンコーダ30は固定部1に取り付けられた本体31と、可動テーブル2に取り付けられた検出器12とから構成される。本体31は、アルミニウムから成形され励磁用コイル群3が配列された方向に長手方向が一致した略箱状のケーシング33と、このケーシング33の内部それぞれ設けられたメインスケール14及び図示しない電子部品とを備えて構成されている。 【0033】ケーシング33の固定部1と対向する面及び上面にはペルチェ素子39がそれぞれケーシング33の長手方向に延びて帯状に設けられている。固定部1と対向する面に設けられたペルチェ素子39は、ケーシング33に形成された複数の嵌合溝33Aにそれぞれ嵌合された複数本から構成されている。上面に設けられたペルチェ素子39は上面から突出形成された1本から構成されている。これらのペルチェ素子39は図示しない制御手段で通電量が制御されてケーシング33を冷却する熱吸収手段を構成する。 【0034】従って、第3実施形態では、第1実施形態の(1)と同様の作用効果を奏する他に、次の作用効果を奏することができる。つまり、(8)第3実施形態では、熱吸収手段39はペルチェ素子から形成されたので、第1及び第2実施形態のように冷却流体の本体11又は検出器22の内部への漏出を防止するための構造を採用しなくてもよいので、構造を簡易なものにできる。さらに、ペルチェ素子39の通電量を制御することで、冷却温度を簡単に制御することができる。また、(9)ペルチェ素子39を本体31のケーシング33の固定部1に面した箇所に設けたので、最も熱の高い部分をペルチェ素子39で集中して冷却することになり、冷却効率を高いものとすることができる。 【0035】以上、本発明において好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設計変更が可能である。前記各実施形態では、リニアエンコーダ10,20,30は、可動テーブルの相対位置を光学的に検出するものであったが、可動テーブルの相対位置を磁力で検出するものであってもよい。 【0036】さらに、前記各実施形態では、固定部1や可動テーブル2が励磁用コイルで発熱する場合について適用されたが、本発明では、この場合に限らず、他の原因で固定部1や可動テーブル2が発熱する場合についても適用される。また、本体11,21,31が可動テーブル2に取り付けられ、検出器12,22が固定部1に取り付けられる構造でもよい。さらに、熱吸収手段をヒートパイプ等から構成してもよい。 【0037】 【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、取付対象となる固定部と可動テーブルとの一方が発熱体を構成する場合でも、発熱体で発生する熱を強制的に吸収する構成としたので、発熱体による熱の影響を排除して高精度に測定が行えるという効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000137694 【氏名又は名称】株式会社ミツトヨ
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| 【出願日】 |
平成11年12月16日(1999.12.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079083 【弁理士】 【氏名又は名称】木下 實三 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−174247(P2001−174247A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月29日(2001.6.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−357514 |
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