| 【発明の名称】 |
光ファイバーを利用した形状等測定センサ |
| 【発明者】 |
【氏名】浜田 英伸
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| 【要約】 |
【課題】従来では、被測定物体の表面と表面状態測定器のプローブが常に接することになるので、表面形状の検出は表面が硬い物体に限られていた。
【解決手段】光を発する光源と、その光源が発した光を投光する投光光ファイバー1と、投光光ファイバー1の周囲に配置されるとともに、各先端部が所定の平面上に実質上位置するように配置され、投光光ファイバー1が発した光に対する被測定物体8からの反射光を受光する4個の受光光ファイバー2と、投光光ファイバー1および受光光ファイバー2を支持する光伝送部3と、各受光光ファイバー2によって受光された各受光量と、各受光光ファイバー2によって受光される各受光量と被測定物体8の状態との関係に関する、あらかじめ得られている情報とを利用して、被測定物体8の表面形状を検出する信号処理部4とを備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光を発する光源と、前記光源が発した光を投光する投光光ファイバーと、前記投光光ファイバーの周囲に配置されるとともに、各先端部が所定の平面上に実質上位置するように配置され、前記投光光ファイバーが発した光に対する所定の対象物からの反射光を受光する、2以上のm個の受光光ファイバーと、前記投光光ファイバーおよび前記受光光ファイバーを支持する支持部と、前記各受光光ファイバーによって受光された各受光量に基づいて、前記対象物の少なくとも形状、位置または傾きを検出する検出部とを備えたことを特徴とする光ファイバーを利用した形状等測定センサ。 【請求項2】 前記検出部は、前記各受光光ファイバーによって受光される各受光量と前記対象物の状態との関係に関する、あらかじめ得られている情報を利用して、前記対象物の状態を検出することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバーを利用した形状等測定センサ。 【請求項3】 前記各受光光ファイバーの受光端は、前記投光光ファイバーの投光端を中心として実質上m回対称となる位置に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバーを利用した形状等測定センサ。 【請求項4】 前記投光光ファイバー、および/または、前記各受光光ファイバーは、複数の光ファイバーで構成されたバンドル光ファイバーであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光ファイバーを利用した形状等測定センサ。 【請求項5】 前記対象物と所定の関係にある平面に対して前記各受光光ファイバーの先端が実質上平行を保ったまま相対的に移動することができるように、前記支持部および/または前記対象物を移動させる移動手段を備え、前記情報は、前記対象物と前記各受光光ファイバーの先端との距離と、前記各受光光ファイバーによって受光される各受光量との関係に関する情報であって、前記状態とは、前記対象物と前記各受光光ファイバーの先端との距離から得られる前記対象物の形状を意味することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の光ファイバーを利用した形状等測定センサ。 【請求項6】 前記対象物は、所定の軸上の所定の点を実質上中心として、前記軸に対して所定の角度範囲内で傾斜可能な物であって、前記情報は、前記対象物の傾き角度と、前記各受光光ファイバーによって受光される各受光量との関係に関する情報であり、前記状態とは、前記対象物の傾き角度を意味することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の光ファイバーを利用した形状等測定センサ。 【請求項7】 前記対象物は、所定の弾性体で保持されている凹面体または凸面体であって、前記情報は、前記弾性体からの力に対して前記凹面体または前記凸面体が移動するさいの、前記力の大きさ、前記凹面体または前記凸面体の速度、および、前記凹面体または前記凸面体の加速度のうちの少なくとも一つと、前記各受光光ファイバーによって受光される各受光量との関係に関する情報であり、前記状態とは、前記力の大きさ、前記凹面体または前記凸面体の速度、および、前記凹面体または前記凸面体の加速度のうちの少なくとも一つを意味することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の光ファイバーを利用した形状等測定センサ。 【請求項8】 前記投光光ファイバーおよび前記受光光ファイバーのコア直径は、前記対象物に関して識別すべき2点間の1/2以下であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の光ファイバーを利用した形状等測定センサ。 【請求項9】 前記投光光ファイバーの投光端と前記各受光光ファイバーの受光端との距離は、前記対象物に関して識別すべき最大範囲が識別可能な距離であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の光ファイバーを利用した形状等測定センサ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、物体の表面状態や、ゲーム機などのレバーの角度検出や、ジャイロに応用される加速度検出に用いられ、対象物の形状、位置または傾き等を検出する光ファイバーを利用した形状等測定センサに関する。 【0002】 【従来の技術】従来の表面状態測定器は、図7に示すように、物体74と接触する針状のプローブ70と、前記プローブ70を収容し、かつ、前記プローブ70が長さ方向に自由に出入り可能で、前記プローブ70の長さ方向の移動量を測定して電気信号に変換するプローブ収納部71と、前記プローブ収納器71からの電気信号を演算してプローブ70の長さ方向の移動量の変化から物体74の表面状態を表現する信号処理部73と、前記プローブ収納部71において得られた信号を前記信号処理部73へ送る信号線72から構成される。 【0003】物体74、あるいは、前記プローブ収納部71を前記プローブ70の長さ方向に対して垂直に平行移動させると、前記プローブ70は被計測物体74の表面と前記プローブ収納部71の距離変化に応じてプローブ70の長さ方向に移動するので、前記平行移動量とプローブ70の長さ方向の移動量の変化を計測することにより、物体74の表面状態を検出することができる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従来の方法では、被測定物体74の表面と表面状態測定器のプローブ70が常に接することになるので、表面が脆弱な物体の場合は前記表面を傷付ける可能性が高く、計測は表面が硬い物体に限られる。 【0005】また、物体と非接触で表面状態を計測する方法として、STMと画像処理方法があるが、前者は、原子レベルの表面状態を観察するのに用いられるので、隣接する2点間が10[μm]以上のその2点を識別するための計測には向かない。また後者は、映像から演算する方法なので高精度の測定結果が得られない。 【0006】本発明は、上記従来の課題を考慮し、対象物と非接触で、その対象物の少なくとも形状、位置または傾きを、光ファイバーのコア直径レベル(10[μm])以上の精度で検出する、光ファイバーを利用した形状等測定センサを提供することを目的とするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため、第1の本発明(請求項1に対応)は、光を発する光源と、前記光源が発した光を投光する投光光ファイバーと、前記投光光ファイバーの周囲に配置されるとともに、各先端部が所定の平面上に実質上位置するように配置され、前記投光光ファイバーが発した光に対する所定の対象物からの反射光を受光する、2以上のm個の受光光ファイバーと、前記投光光ファイバーおよび前記受光光ファイバーを支持する支持部と、前記各受光光ファイバーによって受光された各受光量に基づいて、前記対象物の少なくとも形状、位置または傾きを検出する検出部とを備えたことを特徴とする光ファイバーを利用した形状等測定センサである。 【0008】第2の本発明(請求項2に対応)は、前記検出部が、前記各受光光ファイバーによって受光される各受光量と前記対象物の状態との関係に関する、あらかじめ得られている情報を利用して、前記対象物の状態を検出することを特徴とする第1の本発明に記載の光ファイバーを利用した形状等測定センサである。 【0009】第3の本発明(請求項3に対応)は、前記各受光光ファイバーの受光端が、前記投光光ファイバーの投光端を中心として実質上m回対称となる位置に配置されることを特徴とする第1または第2の本発明に記載の光ファイバーを利用した形状等測定センサである。 【0010】第4の本発明(請求項4に対応)は、前記投光光ファイバー、および/または、前記各受光光ファイバーが、複数の光ファイバーで構成されたバンドル光ファイバーであることを特徴とする第1から第3のいずれかの本発明に記載の光ファイバーを利用した形状等測定センサである。 【0011】第5の本発明(請求項5に対応)は、前記対象物と所定の関係にある平面に対して前記各受光光ファイバーの先端が実質上平行を保ったまま相対的に移動することができるように、前記支持部および/または前記対象物を移動させる移動手段を備え、前記情報が、前記対象物と前記各受光光ファイバーの先端との距離と、前記各受光光ファイバーによって受光される各受光量との関係に関する情報であって、前記状態とは、前記対象物と前記各受光光ファイバーの先端との距離から得られる前記対象物の形状を意味することを特徴とする第2から第4のいずれかの本発明に記載の光ファイバーを利用した形状等測定センサである。 【0012】第6の本発明(請求項6に対応)は、前記対象物が、所定の軸上の所定の点を実質上中心として、前記軸に対して所定の角度範囲内で傾斜可能な物であって、前記情報が、前記対象物の傾き角度と、前記各受光光ファイバーによって受光される各受光量との関係に関する情報であり、前記状態とは、前記対象物の傾き角度を意味することを特徴とする第2から第4のいずれかの本発明に記載の光ファイバーを利用した形状等測定センサである。 【0013】第7の本発明(請求項7に対応)は、前記対象物が、所定の弾性体で保持されている凹面体または凸面体であって、前記情報が、前記弾性体からの力に対して前記凹面体または前記凸面体が移動するさいの、前記力の大きさ、前記凹面体または前記凸面体の速度、および、前記凹面体または前記凸面体の加速度のうちの少なくとも一つと、前記各受光光ファイバーによって受光される各受光量との関係に関する情報であり、前記状態とは、前記力の大きさ、前記凹面体または前記凸面体の速度、および、前記凹面体または前記凸面体の加速度のうちの少なくとも一つを意味することを特徴とする第2から第4のいずれかの本発明に記載の光ファイバーを利用した形状等測定センサである。 【0014】第8の本発明(請求項8に対応)は、前記投光光ファイバーおよび前記受光光ファイバーのコア直径が、前記対象物に関して識別すべき2点間の1/2以下であることを特徴とする第1から第7のいずれかの本発明に記載の光ファイバーを利用した形状等測定センサである。 【0015】第9の本発明(請求項9に対応)は、前記投光光ファイバーの投光端と前記各受光光ファイバーの受光端との距離が、前記対象物に関して識別すべき最大範囲が識別可能な距離であることを特徴とする第1から第8のいずれかの本発明に記載の光ファイバーを利用した形状等測定センサである。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。 【0017】(第1の実施の形態)先ず、第1の実施の形態における、光ファイバーを利用した形状等測定センサについて説明する。本実施の形態では、図1に示すように、表面状態を検出する場合を例にとって、光ファイバーを利用した形状等測定センサを説明する。 【0018】図1に示すように、第1の実施の形態の光ファイバーを利用した形状等測定センサは、1個の投光光ファイバー1と、その投光光ファイバー1の投光部分を実質上中心に4回対称(4方向:90°間隔)に配置される4個の受光光ファイバー2と、前記投光光ファイバー1の出射端と前記4個の受光光ファイバー2の入射端を平行に束ねた5芯光伝送部3と、前記投光部分の光源となるE/O部(図示せず)と、前記4個の受光光ファイバー2の受光部分へ入射した光をそれぞれ検出する4個のO/E部(図示せず)を含む信号処理部4と、前記5芯光伝送部3の先端7を被測定物体8の表面に非接触で近接させた状態で、その被測定物体8が置かれている実質上平面と5芯光伝送部3の先端7との距離を実質上一定に保って前記光伝送部3の先端7を平行移動(スキャン)させる手段(図示せず)から構成される。なお、4個の受光光ファイバー2の受光部分は、5芯光伝送部3の先端7の一つの平面上に実質上位置するように、配置されている。 【0019】このとき、前記被測定物体8は固定されており、信号処理部4は、前記光伝送部3の先端7をスキャンした距離と、投光光ファイバー1の投光部分からの投光ビーム10の前記物体8の表面からの反射光11の前記4個の受光部分2での個々の受光量の変化量と、あらかじめ得られている、5芯光伝送部3の先端7と所定の対象物との距離と4個の受光光ファイバー2それぞれにおける受光量との関係に関する情報を用いて被測定物体8の表面状態を検出する。 【0020】図1左図のように、被測定物体8の表面が投光ビーム10に対して実質上垂直の場合(つまり先端7と被測定物体8の表面とが実質上平行な場合)、前記4個の受光部分の受光量は実質上等しいが、中図のように、被測定物体8の表面が投光ビーム10に対して傾いている場合は、前記光伝送部3の4個の受光部2の内、傾いている前記物体8の表面に最も近い順番に受光光ファイバーの受光量が小さくなるので、前記受光部の受光量の比から、5芯光伝送部3の先端7と被測定物体8との距離が検出され、さらに被測定物体8の表面の傾きの方向と傾き方向が算出される。 【0021】逆に、右図のように、被測定物体8の表面が投光ビーム10に対して反対方向に傾いている場合は、逆の受光量変化が起こるので、信号処理部4は、前記4個の受光光ファイバーの受光量の比から、被測定物体8の表面形状を検出することができる。 【0022】このように、前記光伝送部3の先端7の位置情報と前記4個の受光部(4方向)の受光情報を演算処理することで被測定物体8の表面状態がわかる。 【0023】以上は、前記光伝送部3の先端7を物体8に対して移動させた方法であるが、前記光伝送部3と物体8の相対的位置情報があれば表面状態を検出できるので、前記光伝送部3を固定して物体8を移動させても差し支えないし、両者を同時に動かしても問題ない。 【0024】また、上述した第1の実施の形態では、信号処理部4は、5芯光伝送部3の先端7と所定の対象物との距離と4個の受光光ファイバー2それぞれにおける受光量との関係に関する情報をも用いて、被測定物体8の表面状態を検出するとしたが、その距離と受光量との関係に関する情報が無くても、信号処理部4は、被測定物体8の表面が平坦であるのか凹凸形状を有しているのかなど、被測定物体8の表面形状に関する変化の有無を検出することができる。 【0025】また、上述した第1の実施の形態では、本発明の光ファイバーを利用した形状等測定センサの、支持部の一例として5芯光伝送部3を、検出部の一例として信号処理部4を、それぞれ用いた。 【0026】(第2の実施の形態)次に、第2の実施の形態における、光ファイバーを利用した形状等測定センサについて説明する。本実施の形態では、図2に示すように、ゲーム機のジョイスティックのレバーの角度(傾き方向)を検出する場合を例にとって、光ファイバーを利用した形状等測定センサを説明する。 【0027】図2に示すように、第2の実施の形態の光ファイバーを利用した形状等測定センサは、1個の投光光ファイバー1と、その投光光ファイバー1の投光部分を実質上中心に4回対称(4方向:90°間隔)に配置される4個の受光光ファイバー2と、前記投光光ファイバー1の出射端と前記4個の受光光ファイバー2の入射端を平行に束ねた5芯光伝送部3と、前記投光部分の光源となるE/O部(図示せず)と、前記4個の受光光ファイバー2の受光部分へ入射した光をそれぞれ検出する4個のO/E部(図示せず)を含む信号処理部20から構成される。なお、4個の受光光ファイバー2の受光部分は、5芯光伝送部3の先端7の一つの平面上に実質上位置するように、配置されている。 【0028】信号処理部20は、前記光伝送部3の投光部分1から出射するビーム10を反射する面22を有するレバー21の反射面22からの反射光11を受光する前記4個の受光部分2における個々の受光量と、その受光量とレバー21の傾きとに関する情報とを利用して、レバー21の傾き方向と傾き角度を検出する。 【0029】ところで、固定されている前記光伝送部3の先端7からのビーム10の光軸24上のある点25で前記レバー21は固定され、レバー21はその点25を中心に回転できる構造を有する接合部23を有しており、レバー21は、点25を中心に回転可能な構造になっている。 【0030】図2左図のように、前記レバー21が投光ビーム10に対して実質上平行である場合、その反射面22は前記ビーム10に対して実質上垂直なので前記4個の受光部分の受光量は等しいが、中図のように、前記レバー21の反射面22が投光ビーム10に対して傾いている場合は、前記光伝送部3の4個の受光部2の内、傾いている前記反射面22に最も近い順番に受光光ファイバーの受光量が小さくなるので、信号処理部20は、前記受光部の受光量または受光量の比と、その受光量とレバー21の傾きとに関する情報とを利用して、レバー21の傾き方向と傾き角度を検出することができる。 【0031】逆に、右図のように、前記レバー21の反射面22が投光ビーム10に対して反対方向に傾いている場合は、逆の受光量変化が起こるので、前記4個の受光光ファイバーの受光量または受光量の比と、その受光量とレバー21の傾きとに関する情報とから、信号処理部20は、前記レバー21の傾き方向と傾き角度がわかる。 【0032】なお、上述した第2の実施の形態では、信号処理部20は、受光量とレバー21の傾きとに関する情報を利用して、レバー21の傾き方向と傾き角度を検出するとしたが、その受光量とレバー21の傾きとに関する情報が無くても、信号処理部20は、レバー21の傾く角度が変化したか否かということや、傾き方向を検出することができる。 【0033】また、上述した第2の実施の形態では、本発明の光ファイバーを利用した形状等測定センサの、支持部の一例として5芯光伝送部3を、検出部の一例として信号処理部20を、それぞれ用いた。 【0034】(第3の実施の形態)次に、第3の実施の形態における、光ファイバーを利用した形状等測定センサについて説明する。本実施の形態では、図3に示すように、加速度計の加速度に対応する外力を検出する場合を例にとって、光ファイバーを利用した形状等測定センサを説明する。 【0035】図3に示すように、第3の実施の形態の光ファイバーを利用した形状等測定センサは、1個の投光光ファイバー1と、その投光光ファイバー1の投光部分を実質上中心に4回対称(4方向:90°間隔)に配置される4個の受光光ファイバー2と、前記投光光ファイバー1の出射端と前記4個の受光光ファイバー2の入射端を平行に束ねた5芯光伝送部3と、前記投光部分の光源となるE/O部(図示せず)と、前記4個の受光光ファイバー2の受光部分への光をそれぞれ検出する4個のO/E部(図示せず)を含む信号処理部30から構成される。なお、4個の受光光ファイバー2の受光部分は、5芯光伝送部3の先端7の一つの平面上に実質上位置するように、配置されている。 【0036】そして、前記光伝送部3の投光部分1から出射するビーム10を反射する回転対称の凹面32を有する不動子31を、外力の無い基準状態で前記不動子31の凹面32の回転対称頂点35が前記ビーム10の光軸34上の基準点34aにくるように、弾性的に固定しておき、3次元方向に前記不動子31が外力に応じてに弾性移動できる構造を有する結合部33を設ける。 【0037】さて、信号処理部30は、前記結合部33が加速度を感じた時の外力36の反作用(同量で正反対の力)に応じて前記不動子31が前記結合部33と前記光伝送部3の先端7に対して相対的に弾性移動した時に前記不動子31の凹面32からの反射光11を前記4個の受光部分2において個々に受光された受光量と、その受光量と不動子31に加わる力の大きさに関するあらかじめ得られた情報とを利用して、前記不動子31に加わる反作用に対する外力を検出する。 【0038】図3左図のように、前記結合部33が加速度を感じない(外力=0)場合は、前記不動子31の凹面32の頂点35が前記基準点34aに一致しするので前記ビーム10が入射する前記不動子31の凹面32上の点の傾きは前記ビーム10に対して実質上垂直なので前記4個の受光部分の受光量は等しい。 【0039】しかしながら、中図のように、前記結合部33が紙面に対して右方向に加速度(外力36)を感じ、前記不動子31が前記外力の反作用に応じて前記結合部33に対して相対的に左方向に弾性移動した場合は、前記不動子31の凹面32の頂点35が前記基準点34aからずれて前記凹面32上での前記投光ビーム10の入射する位置の接平面の法線が左側に傾くので、前記光伝送部3の4個の受光部2の内、前記法線が傾いている方向に近い順番に受光光ファイバーの受光量が大きくなるので、前記受光部の受光量または受光量の比から前記不動子31の移動方向が検出され、それとともに移動距離、すなわち、外力36が検出される。 【0040】逆に、右図のように、前記不動子31の凹面32の頂点35が基準点34aに対して反対方向に移動する場合は、逆の受光量変化が起こるので、前記4個の受光光ファイバーの受光量または受光量の比から、信号処理部30は、前記不動子31の移動方向と移動量がわかり、外力36を検出することができる。 【0041】また、前記結合部33が、外力36を前記光伝送路3の投光ビーム10に対して平行方向に感じる場合は、前記不動子31は前記ビーム10に対して平行方向に移動するので前記4個の受光光ファイバーの受光量の比は変化せず全体の受光量が変化することでその移動量が分かり、その移動量から外力36が信号処理部30において検出される。 【0042】このように、3次元の方向の外力に対して前記不動子31は弾性移動し、その移動量に応じて前記4個の受光光ファイバーの受光量が変化するので、前記4個の受光光ファイバーの受光量の測定により求める外力を検出することができる。 【0043】なお、前記結合部33による前記光伝送部3の先端7と前記不動子31の弾性結合方法として、図3のようにバネを使用したり、弾性樹脂を用いて前記不動子31を前記光伝送部3の先端7に接着するなどが挙げられる。また、前記不動子31の反射面は凹面でなくてもよく、実質上中心対称な曲面を有するものであればなんでも良い。例えば実質上中心対称な凸面を有するものであってもよい。 【0044】また、上述した第3の実施の形態では、信号処理部30は、外力36を検出するとしたが、信号処理部30は、受光量と加速度に関する情報や、受光量と位置に関する情報を用いて、不動子31の加速度や速度を検出するとしてもよい。 【0045】また、上述した第3の実施の形態では、信号処理部30は、受光量と外力36や加速度または速度とに関する情報を利用して、不動子31に加わる外力36、不動子31の加速度または速度を検出するとしたが、その受光量と外力36や加速度または速度とに関する情報が無くても、信号処理部30は、不動子31に外力が加えられたか否かということや、加速度や速度の変化を検出することができる。 【0046】また、上述した第3の実施の形態では、本発明の光ファイバーを利用した形状等測定センサの、支持部の一例として5芯光伝送部3を、検出部の一例として信号処理部30を、それぞれ用いた。 【0047】なお、前記第1の実施形態〜第3の実施の形態における前記光伝送部3としては、上述したように4方向(90°間隔)に配置した4本の光ファイバーを束ねたバンドルファイバーを使用し、片端を前記先端7として使用し、他端は光ファイバーを介し、前記先端7の中心となる光ファイバーをE/Oに接続して投光光ファイバー1として使用し、残る4本の光ファイバーを前記先端7での配置に対応したそれぞれのO/E回路に接続し、受光光ファイバー2として使用する。 【0048】また、前記光伝送部3の光ファイバーの配置方法は、図4のように、投光光ファイバー1を実質上中心に受光光ファイバー2を6回対称(6方向:60°間隔)に配置する7芯のバンドルファイバーを使用しても良く、この場合は、O/E部は前記受光光ファイバーに対応するように6個必要である。このように、受光部の個数が多くなると、表面の傾き方向の分解能が上がり、精度が高くなる。 【0049】また、光ファイバーのコア直径に対してスケールの大きな表面変化を観察する場合は、図5(4方向)に示すように多芯(8芯以上)のバンドルファイバーを使用し、前記測定したい表面状態のスケールに応じた数の光ファイバーをまとめて等価的に投光部50と4個の受光部51を形成し、前記投光部の複数の投光光ファイバーに1個のE/O部を、前記受光部の複数の受光光ファイバーにそれぞれO/E部を接続する。このように、複数の光ファイバーを利用して等価的にコア直径の大きな1本のバンドル光ファイバーを形成すれば、光ファイバーの本数を変えるだけで任意の表面変化の測定ができ、また、投光部と受光部の間隔をあけるように光ファイバーを選ぶことにより、より大きな傾きによる反射光を受光できるので測定可能範囲を広げることができる。 【0050】なお、多芯のバンドルファイバーを使用して表面の傾き方向の分解能を上げる目的で受光部の個数を6個にした場合は、図6(6方向)に示すように、等価的に投光部60と4個の受光部61を形成し、前記投光部の複数の投光光ファイバーに1個のE/O部を、前記受光部の複数の受光光ファイバーにそれぞれO/E部を接続する。 【0051】また、上述した実施の形態では、受光光ファイバーは、4個または6個であるとしたが、受光光ファイバーは、4個または6個に限定することはなく、2以上のm個設けられておりさえすればよい。また、m個の受光光ファイバーは、投光光ファイバーを実質上中心として実質上m回対称となるように配置されることが好ましい。 【0052】また、光ファイバーから入出力するビームは、線状のビーム素線の集合体と考えられ、ビームの反射光は個々のビーム素線についてそれぞれ対応する前記対象物上の点からの反射光の平均となるので、前記ビーム径が細いほど精度が良くなる。一方、光ファイバーから入出力するビーム径は光ファイバーのコア径とNAに依存し、コア径が大きくNAが大きいほどビーム径は大きくなるが、任意のNAについてビーム径の最小は光ファイバーのコア径に一致する場合であるので、計測したい対象の最小値−光ファイバーコア径比と計測誤差の関係から光ファイバーの最適なコア径を導くことができる。なお、上述した「最小値−光ファイバーコア径比と計測誤差」とは、最小値と光ファイバーコア径比との関係を意味する。 【0053】ところで、計測したい対象の最小値−光ファイバーコア径比と計測誤差の関係は、次のように導出される。 【0054】一般に、任意の波形は(数1)のようにフーリエ級数で表現できる。 【0055】 【数1】
光ファイバーから入出力するビーム強度分布を、その光ファイバー実質上全断面において実質上均一と仮定すると、光ファイバーセンサ検出波形g(x)は、光ファイバーコア径2rに相当するビームで平均されるので、次式(数2)で与えられる。 【0056】 【数2】
今、計測したい波形の最小の波長をλ/m(最大の波数をmK)とすると、計測精度Errは、(数3)となる。 【0057】 【数3】
計測波長−光ファイバーコア径比nと計測誤差Errの関係を図8に示す。図8より、精度良く計測するためには、少なくともn>2が必要である。従って、光ファイバーコア径は計測したい最小値の1/2以下にする必要がある。なお、ビーム径は光路が長くなるにしたがって大きくなるので、実際には図8に示す計測誤差よりも大きくなる。 【0058】次に、コア径の調整方法を2通り示す。 【0059】第一に、予めコア径の異なる複数の光ファイバーセンサを用意しておき、測定する対象物に応じて、適当なコア径の光ファイバーセンサを使用すれば、最適な計測ができる。 【0060】第二に、図5に示すような複数の光ファイバーを束ねて1個の光ファイバーと同じ働きをさせる場合は、E/O・O/E回路側で、各E/O・O/E部に接続する光ファイバーを選択することにより、実効的に光ファイバーのコア径を調整することができる。 【0061】本発明の光ファイバーセンサの計測範囲は、受光光ファイバーが受光できるかどうかで決まり、対象物上のビーム反射位置での反射面の角度で反射ビームの光ファイバーセンサ上の入射位置が決まるので、投光光ファイバーの投光端と受光光ファイバーの受光端の距離は、前記対象物からの反射角度範囲に相当する大きさにする必要がある。 【0062】投光光ファイバーの投光端と受光光ファイバーの受光端の距離の調整方法としては、2通り有る。 【0063】第一に、予め投光光ファイバーの投光端と受光光ファイバーの受光端の距離の異なる複数の光ファイバーセンサを用意しておき、測定する対象物に応じて、適当な投光光ファイバーの投光端と受光光ファイバーの受光端の距離の光ファイバーセンサを使用すれば、最適な計測ができる。 【0064】第二に、図5に示すような複数の光ファイバーを束ねて1個の光ファイバーと同じ働きをさせる場合は、E/O・O/E回路側で、各E/O・O/E部に接続する光ファイバーを選択することにより、実効的に投光光ファイバーの投光端と受光光ファイバーの受光端の距離を調整することができる。 【0065】 【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、本発明は、対象物と非接触で、その対象物の少なくとも形状、位置または傾きを、光ファイバーのコア直径レベル(10[μm])以上の精度で検出する、光ファイバーを利用した形状等測定センサを提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年12月17日(1999.12.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100092794 【弁理士】 【氏名又は名称】松田 正道
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| 【公開番号】 |
特開2001−174231(P2001−174231A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月29日(2001.6.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−359179 |
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