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【発明の名称】 タイヤ用検査装置
【発明者】 【氏名】ライナー フーバー

【氏名】ベルンド ライトナー

【氏名】ハンス シュタインビッヘラー

【氏名】ユンリ スン

【氏名】フォルカー ラーゼンベルガー

【氏名】トーマス コーラー

【氏名】トーマス ライトナー

【氏名】ジョセフ エンゲルスベルガー

【要約】 【課題】検査するタイヤの位置決め装置および検査器、とくに、レーザ検査器を有するタイヤ用検査装置を提供する。

【解決手段】タイヤ用検査装置は、タイヤ3の内部領域に配置された測定ヘッド1を有している。タイヤ用検査装置は、垂直方向に移動可能なスライド5に配置されたフード4を有する真空チャンバ2によって囲まれている。スライド5は、ガイド6内を垂直方向に移動することができる。スライド5を、フード4がテーブルに密着状態で接触する閉鎖位置下方に移動させることができる。この位置では、真空ポンプ(図示せず)によってフード4内に真空を引き、タイヤ3の欠陥領域を良好に検出することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 検査するタイヤの位置決め装置4および検査器8、とくに、レーザ検査器を有するタイヤ用検査装置において、検査器8が、いくつかの測定ヘッド9、10、11、12、とくに、レーザ測定ヘッドを備えていることを特徴とするタイヤ用検査装置。
【請求項2】 前記検査器8および/または位置決め装置4が回動されることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ用検査装置。
【請求項3】 前記測定ヘッド9、10、11、12が、互いに等しい角度をなして配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ用検査装置。
【請求項4】 前記測定ヘッド9、10、11、12が、前記検査器8に調整可能に支持されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のタイヤ用検査装置。
【請求項5】 1以上のミラー15が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のタイヤ用検査装置。
【請求項6】 少なくとも1つの測定ヘッド18に、複数の観察ユニット16およびこれに取付けられた光源17が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ用検査装置。
【請求項7】 前記観察ユニット16の各々に、複数の光源17が設けられており、好ましくは、前記観察ユニット16の各々が、2列のレーザ光源の間に配置されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のタイヤ用検査装置。
【請求項8】 前記測定ヘッド18が、モジュール設計で形成されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載のタイヤ用検査装置。
【請求項9】 前記観察ユニット16の各々が、少なくとも1つのカメラを有していることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載のタイヤ用検査装置。
【請求項10】 前記観察ユニット16の各々が、いくつかのカメラを有していることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載のタイヤ用検査装置。
【請求項11】 前記観察ユニット16および/または前記光源17を、前記測定ヘッド18とともに、1つのユニットとして移動させることができるように構成されたことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載のタイヤ用検査装置。
【請求項12】 前記観察ユニット16および/または前記光源17を、前記測定ヘッド18に対して、移動させることができるように構成されたことを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1項に記載のタイヤ用検査装置。
【請求項13】 前記観察ユニット16および/または前記光源17が、1つの軸線を中心として回動可能に、および/または、少なくとも1つの軸線に沿って移動可能に設計されていることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項に記載のタイヤ用検査装置。
【請求項14】 前記測定ヘッド18の各々が、多数の軸線27、28、29、30、32において、回動可能で、かつ、移動可能に設計されていることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1項に記載のタイヤ用検査装置。
【請求項15】 前記観察ユニット16および/または前記光源17がそれぞれ、少なくとも1つのミラー33に配置されており、好ましくは、前記ミラーが、各場合において、回動可能および/または移動可能に設計されていることを特徴とする請求項1ないし14のいずれか1項に記載のタイヤ用検査装置。
【請求項16】 タイヤ3の寸法および/または位置を検出する装置39、40、41、42、43、44、45と、タイヤの検出された寸法および/または位置に応じて、少なくとも1つの測定ヘッド18を位置決めする制御装置が設けられていることを特徴とする請求項1ないし15のいずれか1項に記載のタイヤ用検査装置。
【請求項17】 前記タイヤ3に光を照射する少なくとも1つの光源39、42、43と、タイヤ3によって投影される陰影を検出する観察ユニット40、44、45とを有していることを特徴とする請求項1ないし16のいずれか1項に記載のタイヤ用検査装置。
【請求項18】 前記タイヤ3にX線を照射するX線装置40が設けられていることを特徴とする請求項1ないし17のいずれか1項に記載のタイヤ用検査装置。
【請求項19】 少なくとも1つの電極51、および、前記電極と一緒に作動するカウンタパート52を有する電圧測定装置50が設けられており、前記電極と前記カウンタパートが、タイヤの異なる側に位置決めされていることを特徴とする請求項1ないし18のいずれか1項に記載のタイヤ用検査装置。
【請求項20】 前記タイヤ3に過剰圧力を加える過剰圧力装置が設けられていることを特徴とする請求項1ないし19のいずれか1項に記載のタイヤ用検査装置。
【請求項21】 カメラおよびカメラに連結された画像処理システムを有する表面検査装置が設けられていることを特徴とする請求項1ないし20のいずれか1項に記載のタイヤ用検査装置。
【請求項22】 種々の単一の検査の結果を、同時に表示する装置が設けられていることを特徴とする請求項1ないし21のいずれか1項に記載のタイヤ用検査装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検査するタイヤの位置決め装置および検査器、とくに、レーザ検査器を有するタイヤ用検査装置に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】このような検査装置は、既に公知である。このような検査装置は、圧力チャンバや真空チャンバに配置されている。当該位置決め装置は、好ましくは、円形孔のような孔を有する作業テーブルであり、孔の領域に、検査装置(例えば、レーザ検査装置)が置かれている。レーザ検査装置は、上方からタイヤ内に移動させることもできる。タイヤの一定領域(好ましくは内部領域全体)を走行させてタイヤ(例えば、損傷領域)を検査するために、レーザ検査装置(測定プローブ、レーザ検査プローブ)を回動させることができるのが好ましい。検査装置が真空チャンバ内に置かれている場合には、損傷領域は、真空のために明瞭に表われ、検査装置またはレーザ検査装置によって、良好かつ確実に、検出することができる。
【0003】本発明の目的は、この種の検査装置を改良することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的は、検査装置が、いくつかの測定ヘッドまたはレーザ測定ヘッドを有するように構成された本発明によって達成される。このようにして、タイヤの検査に要する時間を短縮することができる。
【0005】本発明の好ましい実施態様においては、検査装置は、好ましくは、回動させることができる。これに代えて、あるいは、これに加えて、タイヤ位置決め装置を回動させることもできる。検査すべきタイヤとともに、測定ヘッドが置かれた検査装置および/または位置決め装置を回転させることによって、測定ヘッドとタイヤとの間で相対移動または相対回転が行われる。
【0006】好ましくは、測定ヘッドは、互いに等しい角度をなして配置されている。たとえば、互いに120°の角度をなしている3つの測定ヘッドを設けることができる。2つの測定ヘッドを使用するときには、互いに180°の角度をなすのが好ましく、4つの測定ヘッドを使用するときには、互いに90°の角度をなすのが好ましい。しかしながら、より多くの測定ヘッドを設けることもできる。このようにして、装置の複雑さが増大するが、検査時間をより一層短縮することができる。
【0007】本発明の別の好ましい改良は、測定ヘッドが、検査装置に調整可能に支持されていることによって特徴付けられる。好ましくは、個々の測定ヘッドは各々、検査装置に調整可能かつ拘束可能に配置されている。調整は、自動または手動で行われる。測定ヘッドは、好ましくは、検査装置の回転軸線に対して半径方向に、外方または内方に調整可能である。これに代えて、あるいは、これに加えて、測定ヘッドは、好ましくは、検査装置および/または位置決め装置の回転軸線と平行に、上方または下方に(好ましくは垂直方向に)調整可能である。これに代えて、あるいは、これに加えて、測定ヘッドは、各測定ヘッドのカメラの配向に調整可能である。
【0008】本発明の別の好ましい実施態様においては、ミラーが設けられている。好ましくは、測定ヘッドの数に従って、いくつかのミラーが設けられている。対応した配置されたミラーを使用することによって、接近しにくいタイヤの領域を検査することもできる。
【0009】本発明の別の好ましい実施態様においては、タイヤ用検査装置は、少なくとも1つの測定ヘッドが複数の観測ユニットおよびこれに配置された光源を備えていることによって特徴付けられる。
【0010】観察ユニットは、測定ヘッドと一体化されている。観察ユニットは、光源とともに、1つのユニットとして移動可能に取付けられている。1つの測定ヘッドにおける複数の観察ユニットによって、検査すべきタイヤのいくつかの領域を観察し、同時に検査することができる。このようにして、検査に要する時間をかなり短縮することができる。各場合において、1つの測定ヘッドでの一体化のため、観察ユニットまたは光源の移動の制御が簡素化される。
【0011】本発明のさらに好ましい実施態様においては、複数の光源が、各観察ユニットに配置される。好ましくは、2列のレーザ光源が配置され、レーザ光源の各列の間に、各観察ユニットが配置される。観察ユニットの異なる側への光源の配置は、検査すべきタイヤの領域を異なる方向から照射し、タイヤの良好な観察を可能にする。
【0012】本発明のさらに好ましい実施態様によれば、測定ヘッドは、モジュール設計を有している。測定ヘッドは、いくつかの測定ヘッドセグメントによって構成されており、測定ヘッドセグメントは、各場合において、1つの観察ユニットおよびこれに配置されたいくつかの光源を有するように接合されている。
【0013】本発明の別の好ましい実施態様においては、各観察ユニットは、少なくとも1つのカメラを有している。
【0014】本発明のさらに好ましい実施態様においては、各観察ユニットは、いくつかのカメラを備えており、カメラにビームスプリッタを設けることができるが、ビームスプリッタをカメラの前方に位置決めしなくともよい。ビームスプリッタをカメラの前方に位置決めしないときは、各カメラが別個の領域を観察するという効果を有している。タイヤ表面から反射された光は、ビームスプリッタによって、いくつかの部分に分割され、個々のカメラに案内される。カメラは、別個に独立した領域を観察することもできる。したがって、対応する観察ユニットの観察領域は、ビームスプリッタによって、いくつかの領域に分割されるので、各カメラは各々の領域を観察することができる。1つの観察ユニットにいくつかのカメラを配置したため、観察ユニットの側方分解能が向上する。
【0015】本発明のさらに好ましい実施態様においては、観察ユニットおよび/または照明ユニットは、少なくとも1つの軸線を中心として回動可能であり、および/または、少なくとも1つの軸線に沿って移動可能であるように設計されている。
【0016】本発明のさらに好ましい実施態様においては、各場合において、観察ユニットおよび/または光源を測定ヘッドに対して移動させることができる。
【0017】本発明の別の好ましい実施態様においては、観察ユニットおよび/または光源を、測定ヘッドとともに1つのユニットとして移動させることができる。
【0018】本発明のさらに好ましい実施態様においては、各測定ヘッドは、いくつかの軸線に対して、回動可能で、かつ、移動可能に設計されている。このようにして、一体化された測定ヘッド、観察ユニット、光源の良好な移動性が達成される。検査すべきタイヤを移動させて、各場合において、タイヤの検査に最も好ましい位置に、測定ヘッドを移動させることができる。
【0019】検査すべきタイヤを位置決めする装置を対応して、移動させることによって、測定ヘッドとタイヤとの所要の相対移動を達成することができる。しかしながら、タイヤと位置決め装置の重量を考慮すると、測定ヘッドを移動させるのが好都合である。所要のアクチュエータをより容易に形成することができ、より容易に移動させることができる。
【0020】本発明のさらに好ましい実施態様においては、少なくとも1つのミラーを、観察ユニットおよび/または光源の各々に設置することができる。このようなミラーを利用して、接近しにくいタイヤの領域でさえも、観察し検査することができる。好ましくは、ミラーは、タイヤの表面上を移動させるために、各場合において、とくに、多数軸線に対して、回動可能および/または移動可能に設計されている。
【0021】本発明の別の好ましい実施態様においては、タイヤ用検査装置には、タイヤの寸法および/または位置を検出するための装置が設けられ、タイヤの検出された寸法および/または位置に応じて、少なくとも1つの測定ヘッドを位置決めする制御装置を設けることによって特徴付けられている。測定ヘッドおよび/または観察ユニットと光源の数にかかわらず、このような配列は、検査手順をかなり自動化することができ、検査装置を、タイヤの種類とは無関係に適用することができる点で有利である。制御装置は、所要の測定ヘッドの位置を自動的に決定し、タイヤを検査することができるように測定ヘッドを位置決めする。タイヤの種類にかかわらず、測定ヘッドは常に、タイヤに対して、正確な検査位置に自動的に置かれる。必要ならば、位置決め装置を使用して、タイヤを対応して移動させることによって、位置決めを行うことができる。しかしながら、測定ヘッドを検査位置に移動させ回動させるのが好ましい。
【0022】本発明のさらに好ましい実施態様においては、タイヤの寸法(とくに、直径と幅)を決定する装置によって、陰影投射により、タイヤの寸法および/または位置の検出を行うことができる。この目的のため、タイヤおよびタイヤによって投射される陰影を検出する1つの観察ユニットを照明する少なくとも1つの光源が提供される。好ましくは、タイヤは、照明の方向に対して側方に移動される。タイヤの内径と外径および幅を、タイヤの移動および変化する陰影から決定することができる。タイヤの寸法の決定は、他の手段(例えば、光バリア)で決定することもできる。タイヤが装置内に搬送されると、光バリアと関連したタイヤの移動を使用してタイヤの直径を決定することができる。
【0023】タイヤの損傷を検出するため、本発明のさらに好ましい実施態様においては、検査装置は、タイヤにX線照射するX線装置を有していてもよい。
【0024】本発明のさらに好ましい実施態様においては、さらに、少なくとも1つの電極およびこれとともに、作動するカウンタパートを有する電圧測定装置を設けることができ、電極およびカウンタパートをタイヤの異なる側に位置決めすることができる。カウンタパートは、好ましくは、転回させることによって、タイヤの対向側で、電極の移動に追従する金属ローラとして設計することができる。ストラップやワイヤチェーンなどとして設計される電極に、電圧(とくに、高電圧)を印加した場合には、タイヤの釘孔や他の損傷を容易に検出することができる。
【0025】本発明のさらに好ましい実施態様においては、タイヤ用検査装置は、さらに、ケーシングの弱部を検出する過剰圧力装置を備えている。タイヤは、過剰圧力装置によって過剰圧力を受ける。その結果、タイヤに空気が注入されると、ケーシングの弱い領域が膨らむので、容易に分かる。
【0026】本発明のさらに好ましい実施態様においては、さらに、画像処理システムを備えたカメラによって、クラックの内側の表面制御を行うことができる。
【0027】本発明のさらに好ましい実施態様においては、タイヤ用検査装置は、好ましくは、種々の単一の検査の結果を、同時に表示する装置を有している。ケーシングの評価は、いくつかの所定の方法により、タイヤの確実な検査を可能にする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発明にかかる好ましい実施態様につき、詳細に説明を加える。
【0029】図1は、開放位置にある真空チャンバを有するタイヤ用検査装置の側面図であり、図2は、閉鎖位置にある真空チャンバを有する図1のタイヤ用検査装置の側面図である。
【0030】図1に示されるように、タイヤ用検査装置は、タイヤ3の内部領域に配置された測定ヘッド1を有している。タイヤ用検査装置は、垂直方向に移動可能なスライド5に配置されたフード4を有する真空チャンバ2によって囲まれている。スライド5は、ガイド6内を垂直方向に移動することができる。スライド5を、フード4がテーブル7に密着状態で接触する閉鎖位置(図2参照)に下方に移動させることができる。この位置では、真空ポンプ(図示せず)によってフード4内に真空を引き、タイヤ3の欠陥領域を良好に検出することができる。
【0031】図3は、検査装置の部分平面図である。
【0032】図3に示されるように、検査装置は、検査器8を有し、検査器8は、テーブルと、テーブル8に互いに90°の角度をなして配置された4つのレーザ測定ヘッド9、10、11、12とによって構成されている。検査器8は、その垂直中心軸線13を中心として回動される。
【0033】タイヤ8は、位置決め装置となるテーブル14に接触しており、テーブルの中央に、垂直軸線13と同心の円形孔が設けられ、円形孔内に検査器8が置かれている。テーブル14を回動させることができる。検査器を、上方からタイヤ内に移動させることもできる。
【0034】検査器8は、垂直方向に(すなわち、軸線13に沿って)調整することができる。まず、検査器8をテーブル14の高さの下方に移動させる。タイヤ3がテーブル14に接触した後、検査器8を、垂直方向上方に作動領域に移動させ、そこでテーブル14の孔およびタイヤ3の内部に置く。軸線13を中心として90°回転させることによって、レーザ測定ヘッド9、10、11、12は全て、タイヤ3の内部領域全体を走査して検査することができる。
【0035】ミラー15(図面の簡略化のため、図3には、1つのミラー15のみが図示されている)が、タイヤ3の上方に配置されている。ミラー15は、各レーザ測定ヘッド9ないし12に配置されているが、図3に示されるミラー15は、レーザ測定ヘッド11に配置されている。ミラーによって、タイヤ3の頂部マントル面を検査することができる。タイヤの底部マントル面を検査するには、タイヤを回転させる。
【0036】測定ヘッド9ないし12は、検査器8に調整可能に配置されている。測定ヘッド9ないし12は、垂直軸線13に対して、半径方向に外方および内方に調整される。最後に、レーザ測定ヘッド9ないし12のカメラの向きを変えることができる。カメラの向きを変えることによって、たとえば、カメラは、頂部から底部まで、あるいは、タイヤの内部から頂部まで「見る」ことができる。
【0037】工夫することにより、いくつかの測定ヘッドを異なる位置で使用することができる特別の特徴を有するさらに改良されたタイヤ検査装置が提供される。このようにして、いくつかのセクターを採用し、同時に、または、実質的に同時に、検査することができるので、検査時間が短縮される。さらに、360°相対回転させる必要がなく、測定ヘッドの数に応じて、より小さな相対回転をおこなえばよいので、測定ヘッドおよび/またはタイヤの回転手順が簡素化される。測定ヘッドがタイヤの異なる部分を同時に検出し、あるいは、タイヤを異なる位置から測定し、あるいは、それらの両方をおこなうことができるように、測定ヘッドの配置を選定することができる。しかしながら、トレッドのある部分を検査すると同時に、タイヤのビードまたは側壁領域のある部分を検査することもできる。
【0038】さらに、いくつかの測定ヘッドを、タイヤの軸線13を中心として、回転させることもできる。たとえば、4つの測定ヘッドを使用し、円周上に、45°の角度をなして配置されたこれらの4つの測定ヘッドを回転させるとき、タイヤトレッドの8つのセクターを2つの単一ショットに必要とされる時間内に、検査することができる。
【0039】測定ヘッドの数は、変更することができる。たとえば、3つの位置に3つの測定ヘッドを使用したり、2つの位置に2つの測定ヘッドを使用したりすることができる。別の好ましい構成によれば、タイヤの側壁に対して、2つの測定ヘッドを使用し、タイヤのトレッドに対して、2つの測定ヘッドを使用することができる。
【0040】図4は、本発明の好ましい実施実施態様にかかるいくつかの観察ユニットおよびこれらに設置された光源を有する測定ヘッドの平面図であり、図5は、図4の測定ヘッドの側面図である。
【0041】図4および図5は、複数の観察ユニット16と複数の光源17が一体化された本発明の好ましい実施態様にかかる測定ヘッドを示しており、光源17として、好ましくは、レーザ光源が提供される。観察ユニット16は、後述するように、1以上のカメラを有している。
【0042】図4に示されるように、測定ヘッド18は、それぞれ、観察ユニット16および光源17を有する4つの同一の測定ヘッドセグメント19、20、21、22によって構成されている。観察ユニット16は、直径方向に対向して、対をなして配置されており、観察ユニット間の間隔は等しく、図示されている場合には、45°である。
【0043】各測定ヘッドセグメントでは、光源17は、互いに平行な2つの列に配置されており、関連した観察ユニット16が、各場合において、光源17の間にあり、あるいは、光源17の間から見える(図5参照)。
【0044】測定ヘッドセグメント19、20、21、22または対応する照明ユニット16と光源17は、測定ヘッド18に堅固に取付けられており、測定ヘッドとともに、1つのユニットとして移動可能に支持され、あるいは、案内される。しかしながら、本発明の別の好ましい実施態様にかかる観察ユニットおよびこれに回動可能に取付けられた光源を有する測定ヘッドの概略図である図6においては、単一の測定ヘッドセグメント、すなわち、独立した観察ユニット16を、測定ヘッド18に割り当てられた光源を用いて、移動可能に支持してもよい。とくに、観察ユニット16およびそれと関連した光源17を、軸線のまわりで回動可能な測定ヘッド18上に、支持することができる。このようにして、一方では、測定ヘッド18を、一体になった観察ユニット16および光源17とともに、全体として、移動させたり、回転させたりすることができ、他方では、観察ユニット16を測定ヘッド18に対して、回動させ、被覆されるべきタイヤ表面と整列させ、これによって、検査するタイヤ表面の最適な観察をおこなうことができる。図6に示されるように、測定ヘッドセグメント19、20、21、22の回動軸線23は、タイヤの回転平面内において、タイヤの回転軸線のまわりの仮想円に対して、接線方向に位置している。測定ヘッド18自体は、タイヤ3の回転平面と直交した軸線24に沿って移動可能であり、すなわち、タイヤが軸線の側にあるとき、垂直方向に調整可能である。さらに、測定ヘッド18を、軸線24を中心として、全体として、回転させることができるので、観察ユニット16がタイヤ3の内面を探索することができる。
【0045】測定ヘッド18を移動させる駆動装置は、タイヤ3の内側または外側に位置させることができる。図7は、測定ヘッド18がポータル25で支持されている本発明の好ましい実施態様を示している。測定ヘッド18のポータル25から下方に延びたホルダ26を、図7において、23で示される軸線に沿って、かつ、この軸線と直交した軸線に沿って、二軸方向に移動させることができる。さらに、ホルダ26を、その長さ方向軸線を中心として、または、タイヤ3の位置決め装置の接触表面と直交した軸線を中心として、回転させることができる。測定ヘッド18の軸線28に沿った垂直方向の調整を、ホルダ26自体の調整によって、とくに、ホルダ26の長さ方向の設定によって、おこなうこともできる。図7に示されるように、測定ヘッド18は更に、軸線29を中心としてホルダ26に回動可能に取付けられている。測定ヘッド18の回動軸線28は、好ましくは、ホルダ26の回転軸線と直交している。
【0046】したがって、測定ヘッド18または複数の測定ヘッドは、タイヤの上方に配置され、上方から接合されて、支持されている。図7に示されるように、測定ヘッドの吊下支持によって、タイヤが支持されているベースの簡単な設計が可能になる。とくに、ベース14は、単純なプレートのような1つの部材に形成することができる。ベースには、測定ヘッドを収容し測定ヘッドを移動させることができる凹部や開口部等を設ける必要はない(図7参照)。
【0047】短時間で、タイヤの検査を行うために、各場合において、多軸方向に移動可能に支持された幾つかの測定ヘッド18を設けることができる。図8は、本発明の好ましい実施態様にかかるいくつかの測定ヘッドを有する検査装置の概略図であって、単一の測定ヘッドの多軸移動性を示したものである。図8に示されるように、3つの測定ヘッド18を設けることができ、そのうち2つは、タイヤの内側を検査し、他の1つは、タイヤの外側を検査する。好ましくは、測定ヘッドは、上述の実施態様のように、ポータルによって支持されたホルダ26に取付けられている。ホルダ26は、上述のように、軸線28に沿って、垂直方向に調整可能であり、その長さ方向軸線を中心として、回転可能である。測定ヘッド18は各々、ホルダ26に多軸方向に調整可能に取付けられている。一方、測定ヘッドを半径方向軸線30に沿って、移動させることができ、すなわち、測定ヘッドをホルダ26に対して、一定距離に設定することができる。このようにして、検査装置を、異なるタイヤ径に適合させることができる。さらに、すべての測定ヘッド18は、各場合において、回動軸線29を中心として、回動可能にビーム31に支持されており、測定ヘッドは、ビーム31によって、ホルダ26に連結されている。測定ヘッド18の回動軸線は、好ましくは、タイヤ3の回転軸線のまわりに、仮想円に対して、接線方向に延びている。さらに、タイヤ3の内側の検査については、測定ヘッド18を、ホルダ26の調整軸線26と平行に延びた図8において32で示される軸線に沿って、ホルダ26に対して、垂直方向に調整することができる。したがって、測定ヘッド18を、ホルダ26によって、垂直方向に一緒に調整することができ、さらに、測定ヘッド18を軸線32に沿って、ホルダ26に対して、垂直方向に調整することができる。
【0048】一方、測定ヘッド18を、互いに別個に、あるいは、同時に、網羅的に調整することによって、各場合において、検査すべきタイヤ部分に対する単一の測定ヘッドの最適な調整が可能になる。他方、個々の調整の後、単純な運動制御によって(すなわち、長さ方向軸線を通してホルダ26を回転させて)、タイヤを移動させることができる。
【0049】ミラーを使用して、タイヤ表面の照明および/または観測をおこなうこともできる。この目的のため、光源17から発せられた光を観測すべきタイヤ領域に投影するミラー33が、各観察ユニット16およびそれと関連した光源17に配置されている。観察ユニット16は、ミラー33を介して、照射された領域を観察することができる。図9は、ミラーによってタイヤの内側表面を照明し観察する観察ユニットおよび光源を有する独立した測定ヘッドを示した図である。図9に示されるように、タイヤの内側を検査するために、タイヤの内側に、ミラー33を配置することができる。タイヤの各所望領域を照射し、観察することができるように、正確に調整するために、ミラーは、多軸方向に移動可能で、かつ、回動可能であるのが好ましい。このようなミラー33を利用することによって、接近しにくく、比較的大きな測定ヘッド19を位置決めすることが困難である領域を観察し、検査することもできる。
【0050】図10は、本発明の好ましい実施態様にかかる2つのカメラおよびその前方に位置決めされたビームスプリッタを有する観察ユニットを示した図であって、観察ユニットの可視領域が2つのカメラに分割されている。
【0051】観察ユニット16の側方分解能を向上させるために、各観察ユニット16は、図10に示されるように、前方に位置決めされたビームスプリッタ35を備えた2つのカメラ34を有していてもよい。ビームスプリッタ35は、観察ユニット16によって観察する領域を、カメラ34によって各々観察される2つの領域に分割する。図10においては、観察領域の上半部36が頂部カメラ34に見え、タイヤの内側の観察領域の下半部37が底部カメラ34に見える。図10においては図示されていないが、2つのカメラ34とビームスプリッタ35および前方に位置決めされた光学システム38が、対応する測定ヘッド18と一体化された1つのユニットに結合されている。
【0052】検査手順を可能な限り自動化するために、検査器は、異種のタイヤに対して、自動的に調整される。この目的のために、タイヤ寸法および位置決め装置上でのタイヤの位置を検出し、所要の測定ヘッドの位置を自動的に決定する。好ましくは、タイヤの外径、内径、および幅は、陰影投射によって決定される。
【0053】この目的のため、本発明の好ましい実施態様によれば、光源39がタイヤ3の一方の側に配置され、観察ユニット40がタイヤの他方の側に配置される。観察ユニット40は、タイヤが光源39の光路にないとき、光源39に対向したタイヤ3の側に到達する光を検出するように配置されている。図11は、陰影投射によってタイヤの外径を検出する光源および観察ユニットの構成を示した概略図である。図11に示されるように、これは、光源39に対して直径方向に対向して配置され、光源39から観察ユニット40に到来する光を検出するミラー41によっても実施される。
【0054】タイヤ3は、光源9から照射され、対応する光線によって、案内される光の方向に対して、側方に移動される。タイヤ3の外径は、タイヤ3の陰影投射時間およびタイヤ3の移動速度と移動経路から決定される。タイヤ3を移動させる代わりに、光源39をミラー41または観察ユニット40とともに移動させることもできる。
【0055】図12は、図11と同様の図で、タイヤの内径を決定する光源および観察ユニットの構成を示した概略図であって、別のミラーの光源およびタイヤ3の内径を決定する別の観察ユニットの構成を示している。この構成は、光線がタイヤ3の内側凹部に侵入することができるように形成されている。タイヤ3を、光線方向に対して側方に移動させることができる。他の点では、図12の構成は、図11に示される原理に対応している。
【0056】タイヤ3の寸法および/または位置は、複数の光源43を利用して決定することもできる。図13は、本発明の好ましい実施態様にかかる陰影投射によりタイヤの内径、外径、幅を決定するいくつかの光源および2つの光スクリーンの構成を示した図である。図13に示されるように、この構成では、第1列の光源42が、タイヤ3の最大径よりも長くなるように、タイヤ3の第1の側に配置されている。第2列の光源43が、タイヤの最大幅よりも長くなるように、円周表面に対向したタイヤの一方の側に配置されている。光源42、43には、各場合において、タイヤ3の対向した側に、スクリーン44または45が配置されており、各場合において、タイヤの外側が通過し、あるいは、タイヤ3の内側凹部に侵入する光を検出する。各場合において、タイヤ3の幅、内径、外径を陰影投射から決定することができる。
【0057】制御装置(図示せず)が、タイヤの寸法と位置を表すデータを評価し、測定ヘッドが対応する検査位置に測定ヘッドを自動的に移動させるように、測定ヘッドの駆動装置を制御する。必要ならば、タイヤ3を移動させることもできる。
【0058】タイヤを完全に検査するため、検査装置は、光学観察および/または検査装置に加えて、更なる検査ユニットを有している。
【0059】本発明のさらに好ましい実施態様においては、とくに、X線ユニット46を設けることができる。図14は、タイヤの損傷を検出するため、タイヤにX線照射するX線ユニットを示した図である。X線ユニット46は、X線源48が配置されたX線ヘッド47と、X線ヘッド47と一緒に作動する検出器49とを有している。好ましくは、X線ヘッド47およびX線ヘッド47と一緒に作動する検出器49は、タイヤ壁にX線照射することができるように、タイヤマントルの両側に位置決めされる。X線ヘッド47および検出器49は、タイヤ壁全体を移動することができるように、移動可能である。必要ならば、これに応じてタイヤを移動させることもできる。好ましくは、X線ヘッド47を移動させてタイヤに位置決めする。その際、タイヤ上での移動は、回転軸線を中心としてタイヤを回転させることによっておこなわれる。このようなX線装置を利用して、タイヤの損傷を検出することができる。
【0060】本発明のさらに好ましい実施態様においては、さらに、たとえば、タイヤの釘孔の高電圧電流を測定する電圧測定装置50を設けることができる。図15は、本発明のさらに好ましい実施態様にかかるタイヤを検査する高電圧電流測定用の電圧試験ユニットを示した図である。電圧測定装置50は、図15に示されるように、ストラップやワイヤチェーンなどとして、設計することができる高電圧電極51と、高電圧電極51と一緒に作動する金属ローラ52とを有している。高電圧電極51と金属ローラ52は、タイヤ壁が高電圧電極51と金属ローラ52との間に位置するように、タイヤの両側に位置決めすることができる。タイヤ3、高電圧電極51および金属ローラ52間の対応する相対移動によって、タイヤは、高電圧電極51と金属ローラ52が常に互いに対向した状態で移動する。釘孔などの場合には、タイヤの損傷を表す誘電性の絶縁破壊が生ずる。
【0061】さらに、図示されているものとは異なり、画像処理システムを有するカメラによって、タイヤ3のケーシングの弱部の過剰圧力やクラックの表面制御をおこなうことができる。同様に、図示されていないが、種々の単一の検査の結果を同時に表示することができる装置を利用して、対応するケーシングを評価することができる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、タイヤの検査に要する時間を短縮することのできるタイヤ用検査装置を提供することが可能になる。
【出願人】 【識別番号】599166378
【氏名又は名称】シュタインビッヘラー オプトテクニーク ゲーエムベーハー
【出願日】 平成12年4月7日(2000.4.7)
【代理人】 【識別番号】100078031
【弁理士】
【氏名又は名称】大石 皓一 (外2名)
【公開番号】 特開2001−174224(P2001−174224A)
【公開日】 平成13年6月29日(2001.6.29)
【出願番号】 特願2000−105942(P2000−105942)