| 【発明の名称】 |
熱物体の位置と形状の検出装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】高橋 正信
【氏名】田村 俊之
【氏名】竹田 淳
【氏名】久間 和生
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| 【要約】 |
【課題】人体などの熱物体の位置と形状を高精度に検出すること。
【解決手段】赤外画像撮像手段により熱物体の存在可能領域を検出し、複数の画像撮像手段とデータ処理手段を用いたステレオ視により物体の位置と形状を検出する際に前記存在可能領域に画像領域を制限してステレオ視の処理を行うことにより熱物体の位置と形状を検出する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 予め設定した監視領域の赤外画像を撮像するための少なくとも1台の赤外画像撮像手段と、前記監視領域の画像を撮像するための少なくとも2台の画像撮像手段と、得られた前記赤外画像と前記画像を処理して熱物体の位置と形状を検出するデータ処理手段とを備え、データ処理手段によって、前記赤外画像より熱物体の存在可能領域を検出すると共に、前記画像を用いたステレオ視により物体の位置と形状を検出し、前記熱物体の存在可能領域と前記物体の位置と形状を組み合わせることにより熱物体の位置と形状を検出することを特徴とする熱物体の位置と形状の検出装置。 【請求項2】 予め設定した監視領域の赤外画像を撮像するための少なくとも1台の赤外画像撮像手段と、前記監視領域の画像を撮像するための少なくとも2台の画像撮像手段と、得られた前記赤外画像と前記画像を処理して熱物体の位置と形状を検出するデータ処理手段とを備え、データ処理手段によって、前記赤外画像より熱物体の存在可能領域を検出し、該熱物体の存在可能領域を元に前記画像中にステレオ視処理領域を設定し、該ステレオ視処理領域内の画像のみを用いてステレオ視により熱物体の位置と形状を検出することを特徴とする熱物体の位置と形状の検出装置。 【請求項3】 前記赤外画像より熱物体の存在可能領域を検出した結果、該熱物体の存在可能領域が存在した場合にのみ前記画像撮像手段により画像を撮像し、撮像した画像中にステレオ視処理領域を設定することを特徴とする請求項2記載の熱物体の位置と形状の検出装置。 【請求項4】 前記赤外画像撮像手段として、焦電型赤外線センサをアレイ化したものを用いることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の熱物体の位置と形状の検出装置。 【請求項5】 予め設定した監視領域を分割した小領域ごとの熱物体の動きを検出する少なくとも1台の動き検出手段と、前記監視領域の画像を撮像するための少なくとも2台の画像撮像手段と、前記動き検出手段により得られた動き検出結果と前記画像を処理して熱物体の位置と形状を検出するデータ処理手段とを備え、データ処理手段によって、前記動き検出結果を元に動く熱物体の存在可能領域を検出すると共に、前記画像を用いたステレオ視により監視領域内の物体の位置と形状を検出し、前記動く熱物体の存在可能領域と前記物体の位置と形状を組み合わせることにより熱物体の位置と形状を検出することを特徴とする熱物体の位置と形状の検出装置。 【請求項6】 予め設定した監視領域を分割した各小領域ごとの熱物体の動きを検出する少なくとも1台の動き検出手段と、前記監視領域の画像を撮像するための少なくとも2台の画像撮像手段と、前記動き検出手段により得られた動き検出結果と前記画像を処理して熱物体の位置と形状を検出するデータ処理手段とを備え、データ処理手段によって、前記動き検出結果を元に動く熱物体の存在可能領域を検出し、該動く熱物体の存在可能領域を元に前記画像中にステレオ視処理領域を設定し、該ステレオ視処理領域内の画像のみを用いてステレオ視により熱物体の位置と形状を検出することを特徴とする熱物体の位置と形状の検出装置。 【請求項7】 前記動き検出結果を元に動く熱物体の存在可能領域を検出した結果、該動く熱物体の存在可能領域が存在した場合にのみ前記画像撮像手段により画像を撮像し、撮像した画像中にステレオ視処理領域を設定することを特徴とする請求項6記載の熱物体の位置と形状の検出装置。 【請求項8】 前記動き検出手段として、小領域内の近接領域からの赤外線量の差分の変化より小領域内の熱物体の動きを検出する差分方式焦電型赤外線動きセンサをアレイ化したものを用いることを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載の熱物体の位置と形状の検出装置。 【請求項9】 前記画像撮像手段を人工網膜LSIを用いて構成し、人工網膜LSIのランダムアクセス機能により、前記ステレオ視処理領域の画像のみを撮像し、撮像した画像を用いたステレオ視により熱物体の位置と形状を検出することを特徴とする請求項3または7記載の熱物体の位置と形状の検出装置。 【請求項10】 前記画像撮像手段を人工網膜LSIを用いて構成し、人工網膜LSIのエッジ抽出機能により、前記画像としてエッジ抽出画像を撮像することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の熱物体の位置と形状の検出装置。 【請求項11】 検出された熱物体の位置と形状をもとに、前記データ処理部において、熱物体が人体であるかどうかを判断し、人体であればその姿勢を検出することを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の熱物体の位置と形状の検出装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、人体などの熱物体の位置と形状、姿勢などを検出する装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】空調機器や照明などの家電製品の最適制御あるいは独居老人などの異常検知のために、監視領域内における人体の位置や姿勢を自動検出する必要性が高まっている。特に、老人ホームの個室内や独居老人の室内などにおける老人の異常検知は、老人の命を救い、介護者の負担を減らすために社会的にも重要となってきてきる。 【0003】人体の姿勢を検出する従来の装置としては、例えば特開平5−149725号公報に示された装置がある。これは、主に空調機の制御を目的としたもので、焦電型赤外線センサを用いて撮像した熱画像データから人間の領域を検出し、その形状、動きなどから姿勢を検出するものである。そして、立位、座位、臥位を判別して空調機を制御する。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従来の装置では、2次元の熱画像のみから人体の姿勢を検出しているが、家庭での利用を念頭においた場合、解像度は高いが高価な量子型の赤外線カメラの利用は困難であり、解像度の低い安価な赤外線センサを利用せざるを得ないため、形状や姿勢などが大まかにしか分からないという問題があった。また、1台のセンサだけでは距離が分からないため、物体の正確な位置や大きさが分からず、他の熱物体との区別が困難であるという問題もあった。例えば、床に倒れている老人を検出するためには、少なくとも10cm程度の精度で人体の外形を検出する必要があるが、そうした精度を熱画像だけを用いた従来の装置で得ることは困難であり、人に異常検知の用途には使えなかった。 【0005】この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、複数のカメラを用いたステレオ視と熱画像を組み合わせることにより、家庭で利用できる程度に安価で、かつ老人の異常検知などに利用できる程度に高精度の熱物体の位置と形状を検出する装置を得ることを目的とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に係る熱物体の位置と形状の検出装置は、予め設定した監視領域の赤外画像を撮像するための少なくとも1台の赤外画像撮像手段と、監視領域の画像を撮像するための少なくとも2台の画像撮像手段と、得られた赤外画像と画像を処理して熱物体の位置と形状を検出するデータ処理手段とを備え、データ処理手段によって、赤外画像より熱物体の存在可能領域を検出すると共に、画像を用いたステレオ視により物体の位置と形状を検出し、熱物体の存在可能領域と物体の位置と形状を組み合わせることにより熱物体の位置と形状を検出するようにしたものである。 【0007】請求項2に記載の発明に係る熱物体の位置と形状の検出装置は、予め設定した監視領域の赤外画像を撮像するための少なくとも1台の赤外画像撮像手段と、監視領域の画像を撮像するための少なくとも2台の画像撮像手段と、得られた赤外画像と画像を処理して熱物体の位置と形状を検出するデータ処理手段とを備え、データ処理手段によって、赤外画像より熱物体の存在可能領域を検出し、熱物体の存在可能領域を元に画像中にステレオ視処理領域を設定し、ステレオ視処理領域内の画像のみを用いてステレオ視により熱物体の位置と形状を検出するようにしたものである。 【0008】請求項3に記載の発明に係る熱物体の位置と形状の検出装置は請求項2に記載の熱物体の位置と形状の検出装置において、赤外画像より熱物体の存在可能領域を検出した結果、熱物体の存在可能領域が存在した場合にのみ画像撮像手段により画像を撮像し、撮像した画像中にステレオ視処理領域を設定するようにしたものである。 【0009】請求項4に記載の発明に係る熱物体の位置と形状の検出装置は、請求項1から3のいずれかに記載の熱物体の位置と形状の検出装置において、赤外画像撮像手段として、焦電型赤外線センサをアレイ化したものを用いるようにしたものである。 【0010】請求項5に記載の発明に係る熱物体の位置と形状の検出装置は、予め設定した監視領域を分割した小領域ごとの熱物体の動きを検出する少なくとも1台の動き検出手段と、監視領域の画像を撮像するための少なくとも2台の画像撮像手段と、動き検出手段により得られた動き検出結果と画像を処理して熱物体の位置と形状を検出するデータ処理手段とを備え、データ処理手段によって、動き検出結果を元に動く熱物体の存在可能領域を検出すると共に、画像を用いたステレオ視により監視領域内の物体の位置と形状を検出し、動く熱物体の存在可能領域と物体の位置と形状を組み合わせることにより熱物体の位置と形状を検出するようにしたものである。 【0011】請求項6に記載の発明に係る熱物体の位置と形状の検出装置は、予め設定した監視領域を分割した各小領域ごとの熱物体の動きを検出する少なくとも1台の動き検出手段と、監視領域の画像を撮像するための少なくとも2台の画像撮像手段と、動き検出手段により得られた動き検出結果と画像を処理して熱物体の位置と形状を検出するデータ処理手段とを備え、データ処理手段によって、動き検出結果を元に動く熱物体の存在可能領域を検出し、動く熱物体の存在可能領域を元に画像中にステレオ視処理領域を設定し、ステレオ視処理領域内の画像のみを用いてステレオ視により熱物体の位置と形状を検出するようにしたものである。 【0012】請求項7に記載の発明に係る熱物体の位置と形状の検出装置は、請求項6に記載の熱物体の位置と形状の検出装置において、動き検出結果を元に動く熱物体の存在可能領域を検出した結果、動く熱物体の存在可能領域が存在した場合にのみ画像撮像手段により画像を撮像し、撮像した画像中にステレオ視処理領域を設定するようにしたものである。 【0013】請求項8に記載の発明に係る熱物体の位置と形状の検出装置は、請求項5から7のいずれかに記載の熱物体の位置と形状の検出装置において、動き検出手段として、小領域内の近接領域からの赤外線量の差分の変化より小領域内の熱物体の動きを検出する差分方式焦電型赤外線動きセンサをアレイ化したものを用いるようにしたものである。 【0014】請求項9に記載の発明に係る熱物体の位置と形状の検出装置は、請求項3または7記載の熱物体の位置と形状の検出装置において、画像撮像手段を人工網膜LSIを用いて構成し、人工網膜LSIのランダムアクセス機能により、前記ステレオ視処理領域の画像のみを撮像し、撮像した画像を用いたステレオ視により熱物体の位置と形状を検出するようにしたものである。 【0015】請求項10に記載の発明に係る熱物体の位置と形状の検出装置は、請求項1から8のいずれかに記載の熱物体の位置と形状の検出装置において、画像撮像手段を人工網膜LSIを用いて構成し、人工網膜LSIのエッジ抽出機能により、画像としてエッジ抽出画像を撮像するようにしたものである。 【0016】請求項11に記載の発明に係る熱物体の位置と形状の検出装置は、請求項1から10のいずれかに記載の熱物体の位置と形状の検出装置において、検出された熱物体の位置と形状をもとに、前記データ処理部において、熱物体が人体であるかどうかを判断し、人体であればその姿勢を検出するようにしたものである。 【0017】 【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明を実施するための実施の形態1による熱物体の位置と形状を検出する装置を説明するための図である。ここでは、赤外画像撮像手段を2台、画像撮像手段を2台使用して、最終的に人体の位置と姿勢を検出する場合について説明する。 【0018】図1において、1aは左側の画像撮像手段、1bは右側の画像撮像手段、2aは左側の赤外画像撮像手段、2bは右側の赤外画像撮像手段、3はデータ処理手段、4は人体、5はソファである。 【0019】画像撮像手段1a、1bとしては、例えばCCDカメラを用いる。また、赤外画像撮像手段2a、2bとしては例えば焦電型赤外線センサをアレイ化したものを用いる。左側の画像撮像手段1aと左側の赤外画像撮像手段2aはペアになっており、ほぼ同じ位置から同じ領域を見るように配置される。右側の画像撮像手段1bと右側の赤外画像撮像手段2bについても同様である。物体による掩蔽を極力少なくするために、画像撮像手段1a、1b、赤外画像撮像手段2a、2bともに、天井などの高い位置より床面を見るように取り付ける。ステレオ視を実現するため、画像撮像手段1a、1bは適当な基線長だけ離し、同じ監視領域を見るように設置する。 【0020】次に、動作について説明する。図2は、実施の形態1による熱物体の位置と形状を検出する装置の動作手順を示すフローチャートである。 【0021】まず、画像撮像手段1a、1b、および赤外画像撮像手段2a、2bにより監視領域の画像と赤外画像を同時に撮像する(ST101)。図3に左側の赤外画像撮像手段により撮像された赤外画像(左側赤外画像6a)、図4に右側の赤外画像撮像手段により撮像された赤外画像(右側赤外画像6b)、図5に左側の画像撮像手段により撮像された画像(左側画像7a)、図6に右側の画像撮像手段により撮像された画像(右側画像7b)を示す。図5、図6において、8は人体の足、9は人体の頭である。また、図5、図6には基線方向も示している。基線方向については後で説明する。 【0022】次にデータ処理手段3によって、赤外画像6a、6bより熱物体の存在可能領域を検出する(ST102)。熱物体の存在可能領域とは、図3、図4のような赤外画像が得られた場合に熱物体が存在し得る領域のことである。本実施の形態においては、ペアとなった画像撮像手段と赤外画像撮像手段はほぼ同じ領域を見ているため、例えば左側赤外画像6a中の熱物体のある領域と同じ領域が、左側画像7a中の熱物体の存在可能領域となる。左側画像7a中に熱物体の存在可能領域10を示した図を図7に、右側画像7b中に熱物体の存在可能領域10を示した図を図8に示す。データ処理手段3としては、例えばDSP(デジタルシグナルプロセッサ)などの、画像を処理するのに十分な演算性能を持つものを使用しても良いし、パソコンなどのコンピュータを使用しても良い。 【0023】次にデータ処理手段3によって、左側および右側の画像7a、7bよりステレオ視により物体の位置と形状を検出する(ST103)。ステレオ視とは、離れた視点から同じ物体を見た時に物体が見える方向が視点から物体への距離に応じて異なることを利用し、三角測量の原理で物体までの距離を測定する方式である。具体的には、左側の画像撮像手段1aと右側の画像撮像手段1bを結ぶ線を基線とよび、物体の位置はその距離に応じて基線に沿った方向へ画像上でずれる。両方の画像撮像手段が同じ領域を見ているとすると、図5と図6において同じ物体の基線方向へのずれ量は、物体が遠いほど小さくて、物体が画像撮像手段に近いほど大きくなる。例えば、足8のずれ量は小さいが、頭9のずれ量は大きいため、足8までの距離は遠く(床に近い)、頭9までの距離は近い(床から高い)ことが分かる。ステレオ視を実現するには、一方(例えば左側画像7a)中のある物体上の点が、もう一方の画像(例えば右側画像7b)中のどこに対応するのかを求める必要がある。これは対応点探索問題と呼ばれるが、対応する点は基線方向に存在するので、基線方向の線(エピポーラ線と呼ばれる)上で探索すれば良い。輝度が大きく変化するエッジや角などの特徴的なところは、その特徴を手がかりにして対応点を比較的求めやすいため、通常は物体のエッジ(輪郭)部分で対応点を求める。画像撮像手段として、カラーのCCDカメラを用いた場合には、色情報も対応点探索に用いることができる。また、物体が移動している場合には、前フレームの画像との差分画像を対応点探索に用いても良い。人体の場合に探索の精度を向上する上で有効である。データ処理手段3によって物体のエッジ(輪郭)部分の対応点探索問題を解き、エッジ部分までの画像撮像手段からの距離を求めることにより、物体の3次元空間での位置と形状が検出できる。右側および左側画像7a、7bからは図9に示されるような検出結果が得られる。 【0024】次に、データ処理手段3によって、ST102で求まった熱物体の存在可能領域とST103で求まった物体の位置と形状を組み合わせて、熱物体の位置と形状を検出する(ST104)。組合せ方は、例えばST103で求まった物体の位置と形状のうち、図7、図8に示される画像7a、7b中の熱物体の存在可能領域10内に存在する物体のみを熱物体とし、その位置と形状を熱物体の位置と形状とすれば良い。これにより、ソファ5は熱物体でないものとして除かれ、図10に示されるように熱物体のみの位置と形状の検出結果が得られる。 【0025】次に、データ処理手段3によって、検出された熱物体の位置と形状を元に、その熱物体が人体であるかどうかを判断し、人体と判断された場合には、その姿勢を検出する(ST105)。人体であるかどうかの判断は、例えばその物体が床の上にあり、外形(幅、厚さ、高さ)が人体として妥当な範囲内であれば人体と判断する。また、人体には動きがあるため、その物体の位置、形状の履歴を保存しておいて、過去も含めて動きがあったかどうかを判断基準に加えても良い。人体の姿勢は、例えばその熱物体の骨格を求めて検出する。骨格が床のすぐ上で床にほぼ平行になっている場合には臥位、床に垂直方向であれば立位と判断できる。 【0026】なお、上記実施の形態1では、赤外画像撮像手段を2台、画像撮像手段を2台使用する場合について説明したが、赤外画像撮像手段と画像撮像手段をペアにしたものを3台以上用いても良い。より多くの台数を用いてステレオ視を行った方が、対応点探索問題を正確に解け、また位置と形状の検出精度を向上できる。 【0027】実施の形態2.上記実施の形態1では、赤外画像撮像手段を2台、画像撮像手段を2台使用する場合について説明したが、赤外画像撮像手段は画像撮像手段の数よりも少なくて良く、例えば1台でも良い。ここでは、1台の赤外画像撮像手段と2台の画像撮像手段を用いる場合について説明する。図11は、この発明を実施するための実施の形態2による熱物体の位置と形状を検出する装置を説明するための図である。 【0028】図11において、2cは赤外画像撮像手段、11は熱物体、12は高さの上限である。実施の形態1においては2台の赤外画像撮像手段を用いて撮像した赤外画像6a、6bより熱物体の存在可能領域を検出したが、実施の形態2では、1台の赤外画像撮像手段を用いて撮像した赤外画像から熱物体の存在可能領域を検出する。それ以外の動作は実施の形態1と同様である。図12に赤外画像撮像手段2cにより撮像された赤外画像6cを示す。赤外画像6cが得られると、赤外画像検出手段と画像撮像手段が見る方向や高さなどの予め解っている撮像条件を元にして、データ処理手段3を用いて、図11に斜線で示される領域が熱物体の存在可能領域10として検出される。なお、図11中の高さの上限は、監視領域中に存在しうる物体の高さの上限であり、予め決めておく。各画像における熱物体の存在可能領域10は、各画像撮像手段1a、1bから図11に斜線で示される熱物体の存在可能領域10を見た領域となり、これもデータ処理手段3を用いて求められる。左側画像7cおよび右側画像7d中に熱物体の存在可能領域10を示した図をそれぞれ図13、図14に示す。ST102の熱物体の存在可能領域の検出を以上のように行い、後の動作は実施の形態1と同様に図2のST103、ST104、ST105に従って行うことで、人体の位置と姿勢を検出できる。 【0029】実施の形態3.この発明を実施するための実施の形態3による熱物体の位置と形状を検出する装置を、実施の形態1と同じ図1を用いて説明する。実施の形態1と同様に、赤外画像撮像手段を2台、画像撮像手段を2台使用して、最終的に人体の位置と姿勢を検出する場合について説明する。実施の形態3は、装置の構成は実施の形態1と同じで、その動作のみが異なる。 【0030】図15は、実施の形態3による熱物体の位置と形状を検出する装置の動作手順を示すフローチャートである。 【0031】まず、画像撮像手段1a、1b、および赤外画像撮像手段2a、2bにより監視領域の画像と赤外画像を同時に撮像する(ST101)。撮像された赤外画像および画像は、実施の形態1と同様に、図3、図4、図5、図6に示される。 【0032】次にデータ処理手段3によって、実施の形態1と同様にして図3、図4に示される赤外画像より熱物体の存在可能領域を検出する(ST102)。図7、図8に画像中に示された熱物体の存在可能領域10を示す。 【0033】次に、データ処理手段3によって、熱物体の存在可能領域10を元に画像中にステレオ視処理領域を設定する(ST106)。ステレオ視処理領域は、例えば熱物体の存在可能領域と同じ領域を設定する。左側および右側画像中のステレオ視処理領域13をそれぞれ図16、図17に示す。 【0034】次に、データ処理手段3によって、ステレオ視処理領域13の画像のみを用いてステレオ視により物体の位置と形状を求める(ST107)。ステレオ視処理領域内の物体は、熱物体であるため、結局は図10に示されるような熱物体のみの位置と形状が検出される。 【0035】次に、データ処理手段3によって、実施の形態1と同様にして、検出された熱物体の位置と形状を元に、その熱物体が人体であるかどうかを判断し、人体と判断された場合には、その姿勢を検出する(ST105)。なお、上記実施の形態3では、赤外画像撮像手段を2台、画像撮像手段を2台使用する場合について説明したが、赤外画像撮像手段と画像撮像手段をペアにしたものを3台以上用いても良い。より多くの台数を用いてステレオ視を行った方が、対応点探索問題を正確に解け、また位置と形状の検出精度を向上できる。 【0036】また、上記実施の形態3では、赤外画像撮像手段を2台、画像撮像手段を2台使用する場合について説明したが、赤外画像撮像手段は画像撮像手段の数よりも少なくて良く、例えば1台でも良い。実施の形態2と同様にして、図11に示される構成で、1台の赤外画像撮像手段を用いて撮像した赤外画像から熱物体の存在可能領域を検出し、画像撮像手段により撮像された画像中にその領域を元にステレオ視処理領域として設定することにより、同様にして人体の位置と姿勢を検出できる。 【0037】また、上記実施の形態3では、ステレオ視処理領域を熱物体の存在可能領域と同じ領域としたが、熱物体の存在可能領域よりも広い領域をステレオ視処理領域としても良い。人体などの熱物体の一部が掩蔽などの何らかの理由により熱画像として検出されなかった場合でも、広い領域をステレオ視処理領域とすることにより熱画像として検出されなかった部分も含めて熱物体全体の位置と形状を検出できる効果がある。 【0038】実施の形態4.図18は、この発明を実施するための実施の形態4による熱物体の位置と形状を検出する装置を説明するための図である。ここでは、動き検出手段を2台、画像撮像手段を2台使用して、人体が動いた場合に、その位置と姿勢を検出する場合について説明する。 【0039】図18において、14aは左側の動き検出手段、14bは右側の動き検出手段である。基本的に、実施の形態1で示した図1における赤外画像撮像手段2a、2bを動き検出手段14a、14bに置き換えたものとなっている。 【0040】動き検出手段14a、14bは、監視領域を分割した各小領域ごとに熱物体の動きを検出するもので、例えば小領域内の近接領域からの赤外線量の差分の変化より小領域内の熱物体の動きを検出する差分方式焦電型赤外線動きセンサをアレイ化したものを用いる。左側の画像撮像手段1aと左側の動き検出手段14aはペアになっており、ほぼ同じ位置から同じ領域を見るように配置される。右側の画像撮像手段1bと右側の動き検出手段14bについても同様である。物体による掩蔽を極力少なくするために、画像撮像手段1a、1b、動き検出手段14a、14bともに、天井などの高い位置より床面を見るように取り付ける。ステレオ視を実現するため、画像撮像手段1a、1bは適当な基線長だけ離し、同じ監視領域を見るように設置する。 【0041】動作は、実施の形態1で用いた赤外画像の代わりに、動き検出手段14a、14bによって小領域ごとに検出された動き検出結果を用いること以外は実施の形態1と全く同様である。即ち、動き検出手段14a、14bにより監視領域内における熱物体の動きを検出し、図3および図4に示されるような赤外画像と同様な検出結果が得られたとすると、その検出領域を動く熱物体の存在可能領域とする。後は図2に示されるST103、ST104、ST105に従い、実施の形態1と同様な動作手順で動きのあった人体の位置と姿勢を検出する。 【0042】なお、上記実施の形態4では、動き検出手段を2台、画像撮像手段を2台使用する場合について説明したが、動き検出手段と画像撮像手段をペアにしたものを3台以上用いても良い。 【0043】また、上記実施の形態4では、動き検出手段を2台、画像撮像手段を2台使用する場合について説明したが、動き検出手段は画像撮像手段の数よりも少なくて良く、例えば1台でも良い。1台の動き検出手段による検出結果より動く熱物体の存在可能領域を検出し、後は図2に示されるST103、ST104、ST105に従い、実施の形態1と同様な動作手順で動きのあった人体の位置と姿勢を検出すれば良い。 【0044】実施の形態5.この発明を実施するための実施の形態5による熱物体の位置と形状を検出する装置を、実施の形態4と同じ図18を用いて説明する。実施の形態4と同様に、動き検出手段を2台、画像撮像手段を2台使用して、人体が動いた場合に、その位置と姿勢を検出する場合について説明する。実施の形態5は、装置の構成は実施の形態4と同じで、その動作のみが異なる。 【0045】動作は、実施の形態3で用いた赤外画像の代わりに、動き検出手段14a、14bによって小領域ごとに検出された動き検出結果を用いること以外は実施の形態3と全く同様である。即ち、動き検出手段14a、14bにより監視領域内における熱物体の動きを検出し、図3および図4に示されるような赤外画像と同様な検出結果が得られたとすると、その検出領域を動く熱物体の存在可能領域とし、後は図15に示されるST106、ST107、ST105に従い、実施の形態3と同様な動作手順で動きのあった人体の位置と姿勢を検出すれば良い。即ち、動く熱物体の存在可能領域をステレオ視処理領域とし、画像中のステレオ視処理領域内の画像のみを用いてステレオ視により熱物体の位置と形状を検出し、その位置と形状を元に熱物体が人体であるかどうかを判別し、人体であればその姿勢を検出する。 【0046】なお、上記実施の形態5では、動き検出手段を2台、画像撮像手段を2台使用する場合について説明したが、動き検出手段と画像撮像手段をペアにしたものを3台以上用いても良い。 【0047】また、上記実施の形態5では、動き検出手段を2台、画像撮像手段を2台使用する場合について説明したが、動き検出手段は画像撮像手段の数よりも少なくて良く、例えば1台でも良い。1台の動き検出手段による検出結果より動く熱物体の存在可能領域を検出し、後は図15に示されるST106、ST107、ST105に従い、実施の形態3と同様な動作手順で動きのあった人体の位置と姿勢を検出すれば良い。 【0048】また、上記実施の形態5では、ステレオ視処理領域を動く熱物体の存在可能領域と同じ領域としたが、動く熱物体の存在可能領域よりも広い領域をステレオ視処理領域としても良い。人体などの熱物体の一部が掩蔽などの何らかの理由により熱画像として検出されなかった場合でも、広い領域をステレオ視処理領域とすることにより熱画像として検出されなかった部分も含めて熱物体全体の位置と形状を検出できる効果がある。 【0049】実施の形態6.なお、実施の形態3では赤外画像から検出された熱物体の存在可能領域を元にステレオ視処理領域を設定し、実施の形態5では、動き検出結果から検出された動く熱物体の存在可能領域を元にステレオ視処理領域を設定しているため、熱物体や動く熱物体が無い場合には、ステレオ視処理領域が設定されず、従って画像撮像手段により撮像された画像を処理する必要が無い。従って、実施の形態3や実施の形態5では、画像の撮像を赤外画像の撮像や動き検出と同時に行っていたが、ステレオ視処理領域が存在した場合のみ画像を撮像するようにしても良い。即ち、撮像した赤外画像あるいは動き検出結果より熱物体あるいは動く熱物体の存在可能領域が検出されるとただちに画像を撮像し、その画像中にステレオ視処理領域を設定して後の処理を行うようにしても良い。 【0050】実施の形態7.上記実施の形態6では、熱物体や動く熱物体の存在可能領域が検出された場合のみ画像を撮像するようにしているが、画像撮像手段1a、1bを人工網膜LSIを用いて構成し、人工網膜LSIのランダムアクセス機能を利用して、画像撮像手段1a、1bの視野中のステレオ視処理領域13に相当する画像のみを撮像するようにしても良い。人工網膜LSIとは、例えば「人工網膜チップの開発と事業化」(応用物理、第67巻、第4号、1998年、424頁〜430頁)に示されるように、画像の撮像と画像処理機能を兼ね備えた撮像素子であり、制御信号を変えることにより、画像撮像だけでなく、エッジ検出、ランダムアクセスなどの機能を実現できる。 【0051】実施の形態8.上記実施の形態1から実施の形態6では、画像撮像手段1a、1bとして例えばCCDカメラを用いて画像を撮影する場合について説明したが、画像撮像手段1a、1bを人工網膜LSIを用いて構成し、人工網膜LSIのエッジ抽出機能を利用して画像のエッジ画像を撮像するようにしても良い。 【0052】 【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明によれば、赤外画像撮像手段とデータ処理手段を用いて検出した熱物体の存在可能領域と、複数の画像撮像手段を用いてステレオ視により検出した物体の位置と形状を組み合わせるようにしたので、比較的安価に、赤外画像撮像手段だけを用いる場合よりも高精度に熱物体の位置と形状を検出できる装置が得られる効果がある。また、ステレオ視により熱物体の存在可能領域内に物体が検出されなかった場合、ステレオ視における対応点探索を間違ったことが分かるため、ステレオ視による位置と形状の検出精度を向上できる効果がある。 【0053】また、請求項2に記載の発明によれば、赤外画像撮像手段とデータ処理手段を用いて検出した熱物体の存在可能領域を元に画像中にステレオ視処理領域を設定し、ステレオ視処理領域内の画像のみを用いてステレオ視により熱物体の位置と形状を検出するようにしたので、比較的安価に、赤外画像だけを用いる場合よりも高精度で熱物体の位置と形状を検出できると共に、位置と形状を求めるためのステレオ視の処理を元の画像よりも小さい範囲に限定できるため、計算量を減らせるとともに、対応点探索の精度を向上でき、結果的に高速かつ位置と形状の検出精度を向上した装置が得られる効果がある。 【0054】また、請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明において熱物体の存在可能領域が存在した場合にのみ画像撮像手段により画像を撮像するようにしたため、画像を撮像する回数を低減でき、その結果として消費電力を低減した装置が得られる効果がある。 【0055】また、請求項4に記載の発明によれば、請求項1から3のいずれかに記載の発明における赤外画像撮像手段として、焦電型赤外線センサをアレイ化したものを用いるようにしたので、一般家庭でも利用できる程度に安価な装置が得られる効果がある。 【0056】また、請求項5に記載の発明によれば、動き検出手段とデータ処理手段を用いて検出した動く熱物体の存在可能領域と、複数の画像撮像手段を用いたステレオ視により検出した物体の位置と形状を組み合わせるようにしたので、比較的安価に、赤外画像撮像手段だけを用いる場合よりも高精度に熱物体の位置と形状を検出できる装置が得られる効果がある。また、ステレオ視により動く熱物体の存在可能領域内に物体が検出されなかった場合、ステレオ視における対応点探索を間違ったことが分かるため、ステレオ視による位置と形状の検出精度を向上できる効果がある。また、人体などの動く熱物体のみを検出できる効果がある。 【0057】また、請求項6に記載の発明によれば、動き検出手段とデータ処理手段を用いて検出した動く熱物体の存在可能領域を元に画像中にステレオ視処理領域を設定し、ステレオ視処理領域内の画像のみを用いてステレオ視により動く熱物体の位置と形状を検出するようにしたので、比較的安価に、赤外画像だけを用いる場合よりも高精度で動く熱物体の位置と形状を検出できると共に、位置と形状を求めるためのステレオ視の処理を元の画像よりも小さい範囲に限定できるため、計算量を減らせるとともに、対応点探索の精度を向上でき、結果的に位置と形状の検出精度を向上した装置が得られる効果がある。また、人体などの動く熱物体のみを検出できる効果がある。 【0058】また、請求項7に記載の発明によれば、請求項6に記載の発明において動く熱物体の存在可能領域が存在した場合にのみ画像撮像手段により画像を撮像するようにしたため、画像を撮像する回数を低減でき、その結果として消費電力を低減した装置が得られる効果がある。 【0059】また、請求項8に記載の発明によれば、請求項5から7のいずれかに記載の発明における動き検出手段として、小領域内の近接領域からの赤外線量の差分の変化より小領域内の熱物体の動きを検出する差分方式焦電型赤外線動きセンサをアレイ化したものを用いるようにしたので、一般家庭でも利用できる程度に安価で、かつ外乱光などにも頑強な装置が得られる効果がある。 【0060】また、請求項9に記載の発明によれば、請求項3または7に記載の発明における画像撮像手段を人工網膜LSIを用いて構成し、人工網膜LSIのランダムアクセス機能により、ステレオ視処理領域の画像のみを撮像するようにしたので、撮像する画像のデータ量を低減でき、画像撮像手段よりデータ処理手段へより短時間で画像データを送れると共に、データ処理手段で画像データを蓄えておくためのメモリ量を節減でき、結果的に安価で高速な装置が得られる効果がある。 【0061】また、請求項10に記載の発明によれば、請求項1から8のいずれかに記載の発明における画像撮像手段を人工網膜LSIを用いて構成し、人工網膜LSIのエッジ抽出機能により、エッジ抽出画像を撮像するようにしたので、対応点探索などのために画像中のエッジを抽出する処理が不要になり、データ処理手段における演算時間を短縮でき、その結果として高速な装置が得られる効果がある。 【0062】また、請求項11に記載の発明によれば、請求項1から10のいずれかに記載の発明において検出された熱物体の位置と形状をもとに、熱物体が人体であるかどうかを判断し、人体であればその姿勢を検出するようにしたので、人体の位置や姿勢を元に人の異常を検知したり機器を制御する装置で利用できる効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006013 【氏名又は名称】三菱電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年12月20日(1999.12.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100102439 【弁理士】 【氏名又は名称】宮田 金雄 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−174223(P2001−174223A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月29日(2001.6.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−360659 |
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