| 【発明の名称】 |
画像生成装置および画像生成方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】洗井 淳
【氏名】星野 春男
【氏名】三科 智之
【氏名】山田 光穂
【氏名】岡野 文男
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| 【要約】 |
【課題】撮影画像から視差画像を生成するに際し、装置構成の簡略化と作業の効率化を図ること。
【解決手段】1個のカメラ13によって、複数のレンズ35〜37がアレイ状に配列されたレンズアレイ38を介して被写体11,12を撮影し、該撮影画像を各レンズ35〜37に対応した領域に分割して、複数の視差画像を生成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被写体を異なる位置から撮影して、画像を生成する装置であって、少なくとも1つの被写体を撮影する1台のカメラと、前記被写体と前記1台のカメラとを結ぶ視線の間に設けられ、前記視線に交差する方向に複数のレンズがアレイ状に配列されたレンズアレイと、前記レンズアレイの各レンズを介して前記1台のカメラにより撮影された撮影画像が入力され、該撮影画像の各部分を前記複数のレンズの各レンズ位置に対応させて領域分割して複数の視差画像を形成する領域分割手段とを具えたことを特徴とする画像生成装置。 【請求項2】 前記領域分割手段は、前記レンズアレイ内における各レンズのレンズ位置を認識する手段と、前記認識されたレンズ位置の各レンズ内に含まれる撮影領域を認識する手段と、前記認識された各レンズに対応した撮影領域に基づいて、複数の視差画像を作成する手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の画像生成装置。 【請求項3】 前記レンズアレイは、凹レンズをアレイ状に配列したレンズアレイであることを特徴とする請求項1又は2記載の画像生成装置。 【請求項4】 前記レンズアレイは、凸レンズをアレイ状に配列したレンズアレイであることを特徴とする請求項1又は2記載の画像生成装置。 【請求項5】 被写体を異なる位置から撮影して、画像を生成する画像生成方法であって、少なくとも1つの被写体を、アレイ状に配列された複数のレンズを有するレンズアレイを介して、1台のカメラに入力して撮影する撮影工程と、前記1台のカメラに撮影された撮影画像の各部分を、前記複数のレンズの各レンズ位置に対応させて領域分割して複数の視差画像を形成する領域分割工程とを具えたことを特徴とする画像生成方法。 【請求項6】 前記領域分割工程は、前記レンズアレイ内における各レンズのレンズ位置を認識する工程と、前記認識されたレンズ位置の各レンズ内に含まれる撮影領域を認識する工程と、前記認識された各レンズに対応した撮影領域に基づいて、複数の視差画像を作成する工程とを含むことを特徴とする請求項5記載の画像生成方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、画像生成装置および画像生成方法に関し、特に、物体の奥行きを計測する装置に入力するための視差画像を生成する視差画像生成装置および視差画像生成方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、異なる位置から撮影された複数の画像を用いて、被写体が撮影される該画像中の位置の違いを測定することにより、カメラから被写体までの距離(奥行き)を計測する奥行き計測装置なるものがある。 【0003】この奥行き計測装置に入力する複数の画像(視差画像という)は、複数のカメラを並べて撮影することにより生成されていた。 【0004】ここで、従来における被写体の撮影方法について説明する。図7の装置は、ステレオカメラと呼ばれるもので、左カメラ93と右カメラ94とからなる。なお、カメラ93、94の光軸95、96は、平行であるとする。 【0005】図8(a)〜(c)は、カメラ93,94により撮影された被写体の撮影画像である。 【0006】図8(a)は、左カメラ93が撮影する物体P91,Q92の画像81を示す。 【0007】図8(b)は、右カメラ94が撮影する物体P91,Q92の画像82を示す。 【0008】図8(c)は、画像81,82を重ねて描いたものであり、カメラから被写体までの距離(奥行き)を計測するために用いられる。 【0009】そして、図7において、物体P91が左右のカメラ93,94で撮影される位置の違いに基づく距離83と、物体Q92が左右のカメラ93,94で撮影される位置の違いに基づく距離84とを比較すると、より近い位置にある物体Q92の位置の違いによる距離84の方が、物体P91の位置の違いによる距離83よりも大きい。 【0010】従って、このように左右のカメラ93,94で撮影される位置の違いによる距離83,84を比較することにより、物体の奥行きを計測することができる。 【0011】また、他の従来例として、光軸を平行にしない例、カメラの台数を2台より多くした例、カメラを水平に並べるだけでなく垂直にも並べる例等の方法が提案されているが、いずれも、複数のカメラを並べて画像を撮影するという共通点がある。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例では、被写体を撮影する場合、複数のカメラを並べて撮影する場合、特に、撮影された画像を用いて奥行きを計測する場合は、各カメラの特性を十分に揃えておく必要がある。 【0013】なぜならば、各カメラの特性が揃っていないと、同一の物体が各カメラで異なる輝度で撮影される。輝度の異なる物体は、違う物体として認識されるので、その物体の奥行きを計測することはできない。 【0014】図9のように、右カメラ74から見て物体P71が物体Q72の陰に隠れる場合を考える。 【0015】このとき、左のカメラ73が撮影する画像61は、図10(a)のようになり、右のカメラ74が撮影する画像62は、図10(b)のようになる。 【0016】画像62では、物体P71が撮影されないので、物体P71が撮影される位置の違いを、画像61と画像62との間で測定することはできない。従って、物体P71の奥行きを計測することができない。この不都合は、使用するカメラの台数を増やすことによって改善することができる。 【0017】例えば、図9において破線で示すように、別のカメラ75を配置すれば、新たに図10(c)に示す画像63を撮影することができ、画像61と画像63との間で物体P71が撮影される位置の違いを測定すれば、その奥行きを計測することができる。 【0018】しかし、カメラの台数が増えるほど、各カメラの特性を一致させる作業は煩雑になる。 【0019】そこで、本発明の目的は、撮影画像から視差画像を生成するに際し、装置構成の簡略化および作業の効率化を図ることが可能な画像生成装置および画像生成方法を提供することにある。 【0020】 【課題を解決するための手段】本発明は、被写体を異なる位置から撮影して、画像を生成する装置であって、少なくとも1つの被写体を撮影する1台のカメラと、前記被写体と前記1台のカメラとを結ぶ視線の間に設けられ、前記視線に交差する方向に複数のレンズがアレイ状に配列されたレンズアレイと、前記レンズアレイの各レンズを介して前記1台のカメラにより撮影された撮影画像が入力され、該撮影画像の各部分を前記複数のレンズの各レンズ位置に対応させて領域分割して複数の視差画像を形成する領域分割手段とを具えることによって、画像生成装置を構成する。 【0021】本発明は、被写体を異なる位置から撮影して、画像を生成する画像生成方法であって、少なくとも1つの被写体を、アレイ状に配列された複数のレンズを有するレンズアレイを介して、1台のカメラに入力して撮影する撮影工程と、前記1台のカメラに撮影された撮影画像の各部分を、前記複数のレンズの各レンズ位置に対応させて領域分割して複数の視差画像を形成する領域分割工程とを具えることによって、画像生成方法を提供する。 【0022】ここで、前記領域分割手段は、前記レンズアレイ内における各レンズのレンズ位置を認識する手段と、前記認識されたレンズ位置の各レンズ内に含まれる撮影領域を認識する手段と、前記認識された各レンズに対応した撮影領域に基づいて、複数の視差画像を作成する手段とを含むことができる。 【0023】前記レンズアレイとして、凹レンズをアレイ状に配列したレンズアレイ、又は、凸レンズをアレイ状に配列したレンズアレイを用いてもよい。 【0024】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。 【0025】[第1の例]本発明の第1の実施の形態を、図1〜図3に基づいて説明する。 【0026】(システム構成)まず、本発明に係る画像生成装置の構成について説明する。 【0027】本装置は、被写体側に配設された複数のレンズがアレイ状に配列されたレンズアレイと、光学写真機又はテレビカメラからなるカメラと、カメラの撮影した画像を領域分割する領域分割装置とから構成される。 【0028】具体的には、図1に示すように、被写体としての2つの物体11,12側に配置された凹レンズアレイ18と、テレビカメラ13と、テレビカメラ13の出力側に接続された領域分割装置14とによって構成される。 【0029】凹レンズアレイ18は、凹レンズ15,16,17が横一列に3個並べて構成される。レンズの個数は、特に限定されるものではない。 【0030】テレビカメラ13は、凹レンズアレイ18越しに物体11,12を撮影する。 【0031】領域分割装置14は、カメラ13によって撮影された撮影画像21の各部分がどの位置の凹レンズを通過したのかに応じて、該撮影画像21を領域分割する。 【0032】また、レンズアレイ18を構成するレンズの個数が2以上であれば、どのような配列でも奥行きの計測を行うことができる。この場合、領域分割装置14の後段に、奥行き測定装置50を接続することによって、物体間の奥行きを測定する。 【0033】なお、レンズアレイ18を構成する各レンズは、凹レンズに限定されるものではなく、凸レンズ、一般的な球面レンズや非球面レンズ、さらには、これらのレンズと同等の光学特性を有する屈折率分布型光ファイバーを用いてもよい。 【0034】また、領域分割装置14としては、テレビの番組制作で用いるワイプ装置を流用してもよい。この場合、ワイプ装置は、アナログ方式、デジタル方式のいずれでもよい。 【0035】(システム動作)次に、本装置の動作について説明する。 【0036】ここでは、2つの物体P11、Q12を撮影し、その視差画像22,23,24を得る場合について説明する。 【0037】まず、テレビカメラ13は、凹レンズアレイ18越しに物体11,12を撮影する。 【0038】このとき、各凹レンズ15〜17によって光が屈折するため、物体11,12からテレビカメラ13に至る光路は複数存在し、物体11,12の像が複数撮影される。 【0039】図2は、テレビカメラ13によって撮影された撮影画像21を示す。 【0040】撮影画像21の中で、3つの円は、凹レンズ15〜17の外形を示す。各凹レンズ15〜17の側面部分は光を通さないので、レンズアレイ18をテレビカメラ13で撮影すると、レンズの外形が現れる。なお、各レンズ15〜17の側面を黒く塗ることによって、より明確なレンズの外形をテレビカメラ13によって撮影することもできる。 【0041】そして、外形を示す3つの円で区切られた領域には、対応するレンズ15〜17を通った被写体の像が撮影される。このようにして撮影された撮影画像21は、領域分割装置14に入力される。この領域分割装置14では、撮影画像21の各部分がどの凹レンズ15〜17を通過したのかに応じて、該撮影画像21の領域分割を行う。 【0042】(領域分割)ここで、入力された撮影画像21から、各レンズを通過した部分を切り出して、視差画像を作成する領域分割方法について説明する。 【0043】レンズアレイ18を構成する凹レンズ15の外形は、上述したように容易に視認することができる。 【0044】レンズアレイ18とテレビカメラ13との位置関係が固定であるとすると、凹レンズ15の外形は、常に撮影画像21内の同じ位置に撮影される。従って、本装置を組み立てた後、テレビカメラ13が撮影する撮影画像21を見ながら、撮影画像21中の凹レンズ15の外形で囲まれる部分だけを選択して、出力されるようにすればよい。ただし、この選択調整は、マニュアル的な操作のみならず、プログラムによる自動認識によっても行うことができ、装置の組み立て後、位置関係が変わらなければ、1度だけ行えばよい。 【0045】このようにして撮影画像21の切り出しを行うことにより、視差画像22を切り出すことができる。また、他の凹レンズ16,17を通過した部分だけを切り出す方法についても同様である。 【0046】言い替えると、まず、レンズアレイ18内における各凹レンズ15のレンズ位置を認識し、その認識されたレンズ位置の各レンズに含まれる撮影画像21の撮影領域を認識する。その後、その認識されたレンズ位置に対応して撮影領域を分割することによって、図3に示すような視差画像22〜24を作成する。 【0047】図3は、領域分割によって得られた、3つの視差画像22〜24を示す。このようにして得られた視差画像22〜24は、テレビカメラを3台並べて撮影される前述した画像61〜63(図10(a)〜(c)参照)に等しいものである。 【0048】これにより、視差画像22〜24を奥行き計測装置50に入力することによって、前述した従来の場合と同様な手法により、物体11と物体12との間の奥行きを計測することができる。 【0049】上述したように、凹レンズ15〜17を有するレンズアレイ18を介して、テレビカメラ13により複数の画像11,12を異なる位置から撮影し、この撮影画像21を領域分割装置14に入力して領域分割処理を行うことによって視差画像22〜24を作成することができ、これにより、従来のような複数台のカメラを並列に配置する必要がないため、カメラの特性の調整といった繁雑な作業をなくすことができる。 【0050】また、その作成された視差画像22〜24を奥行き計測装置に入力することにより、被写体が撮影される該画像中の位置の違いを測定することにより、カメラから被写体までの距離(奥行き)を計測することができる。 【0051】[第2の例]本発明の第2の実施の形態を、図4〜図6に基づいて説明する。なお、前述した第1の例と同一部分については同一符号を用い、その説明は省略する。 【0052】本例では、凹レンズ15,16,17の代わりに、凸レンズ35,36,37を用いて凸レンズアレイ38を構成したものである。その他の構成は、第1の例と同一である。 【0053】ここでは、2つの物体11(P),12(Q)を撮影し、その撮像画像から視差画像を作成する場合について説明する。 【0054】テレビカメラ13は、凸レンズアレイ38を介して、物体11,12を撮影する。このとき、各凸レンズ35〜37によって光が屈折するため、物体11,12からテレビカメラ13に至る光路は複数存在し、被写体である物体11,12の像が複数撮影される。 【0055】第1の例と異なり、光は凸レンズ35〜37を通過するため、物体の倒立像が撮影される。 【0056】このことに注意しながら、テレビカメラ13により撮影を行うと、図5に示すような撮影画像41が得られる。 【0057】図5に示す撮影画像41の中で、3つの円は、凸レンズ35〜37の外形を示す。 【0058】前述した第1の例の凹レンズ15〜17と同様に、レンズアレイ38をテレビカメラ13で撮影すると、レンズの外形が現れる。なお、各レンズ35〜37の側面を黒く塗ることによって、より明確なレンズの外形をテレビカメラ13によって撮影することもできる。そして、外形を示す3つの円で区切られた領域には、対応するレンズ35〜37を通った被写体の像として撮影画像41が得られる。 【0059】このようにして撮影された撮影画像41は、領域分割装置14に入力される。この領域分割装置14では、撮影画像41の各部分がどの凸レンズ35〜37を通過したのかに応じて、該撮影画像41の領域分割を行い、図6に示すような視差画像42〜44を得る。 【0060】この領域分割の処理は、前述した第1の例と同様に行うことができる。すなわち、装置の組み立て後に、テレビカメラ13が撮影する撮影画像を観察しながら、視差画像41中の各レンズ35〜37の外形で囲まれる部分だけを選択して、出力されるように調整すればよい。 【0061】領域分割装置14が出力する画像42〜44は、第1の例において出力される画像22〜24のそれぞれを180度回転させたものに等しい。 【0062】また、本例においても、奥行き計測装置50を用いて、物体11,12が撮影されている位置の違いを測定し、その物体間の奥行きを計測することが可能である。この場合、撮影画像41が180度回転しているが、何ら不都合を生じることなく測定可能である。 【0063】なお、上述の各例においては、凹レンズ又は凸レンズとして、球面又は非球面レンズを使用できる他に、これらと同等の光学特性を有する屈折率分布型光ファイバー等の光学素子を使用してもよい。 【0064】また、領域分割装置14は、撮影された撮影画像21,41を見ながら、人手によって調整するものとした。レンズアレイ18,38に使用する凹レンズ15〜17、又は、凸レンズ35〜37の形と大きさとを同一とすれば、撮影された画像中には同じ形の図形が並ぶ。上述した例の場合には、円形レンズを用いたので、撮影画像21,41中には、同じ大きさの円が並ぶ。所定の大きさの円をパターンマッチングの手法により自動認識すれば、人手によってレンズの外形を認識する必要はない。 【0065】装置を校正する目的は、十分に大きい面積の白い被写体を撮影してもよい。この場合、上述した例において、テレビカメラ13はレンズの外形だけを撮影する。この画像を、人手によるレンズの外形認識又はパターンマッチングの手法による自動認識をする際に用いられば、画像中にはレンズの外形しか撮影されていないため、認識作業が容易であり、精度が向上する。 【0066】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、1個のカメラによって、複数のレンズがアレイ状に配列されたレンズアレイを介して被写体を撮影し、該撮影画像を各レンズに対応した領域に分割して、複数の視差画像を生成するようにしたので、複数台のカメラを使用する必要がなく、それらカメラの特性を一致させる作業が不要となり、これにより、作業の効率化、および、装置構成の簡略化を図ることができる。 【0067】また、本発明によれば、本発明に係る装置を用いて生成された複数の視差画像を奥行き計測装置に入力することにより、被写体の奥行きを計測することができ、この場合にも、従来のように、複数のカメラの特性を揃える必要がなく、安価な計測装置を作製することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004352 【氏名又は名称】日本放送協会
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| 【出願日】 |
平成11年12月15日(1999.12.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077481 【弁理士】 【氏名又は名称】谷 義一 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−174220(P2001−174220A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月29日(2001.6.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−356335 |
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