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【発明の名称】 歪み検出装置、方法、電子機器および記憶媒体
【発明者】 【氏名】土橋 英記

【要約】 【課題】内部に何らかの障害が発生するまで電子機器が曲げられることを防止する歪み検出装置を提供する。

【解決手段】カメラ4の外装14の中央部内側に貼り付けられた歪みゲージ2aをホイートストンブリッジ回路に接続し、その入力電圧Eおよび出力電圧eを測定する(S1、S2)。測定された入力電圧Eおよび出力電圧eに基づき、歪み量εを算出する(S3)。歪み量εが所定値より大きいか否かを判別し(S4)、歪み量εが予め決めておいた所定値より大きかった場合、カメラ4の外装14が破損するおそれがあり、それを使用者に知らせるために警告音を発する(S5)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電子機器に設けられ、該電子機器の歪み量を検出する歪み量検出手段と、該検出された歪み量に応じて前記電子機器に対する処置を行う処置手段とを備えた歪み検出装置。
【請求項2】 前記検出された歪み量が所定値を越えたか否かを判定する判定手段を備え、前記処置手段は、前記歪み量が所定値を越えた場合、前記電子機器に対する処置を行うことを特徴とする請求項1記載の歪み検出装置。
【請求項3】 前記処置手段は、前記電子機器に対する処置として警告を行うことを特徴とする請求項1または請求項2記載の歪み検出装置。
【請求項4】 前記検出された歪み量を記憶する記憶手段を備え、前記処置手段は、前記記憶された歪み量に応じて前記電子機器に対する処置を行うことを特徴とする請求項1記載の歪み検出装置。
【請求項5】 前記歪み量検出手段は、前記歪み量を所定時間おきに複数回検出し、前記記憶手段は、前記検出された複数回の歪み量を記憶し、前記処置手段は、前記記憶された複数回の歪み量に応じて前記電子機器に対する処置を行うことを特徴とする請求項4記載の歪み検出装置。
【請求項6】 前記検出された複数回の歪み量のうち、所定値を越えた歪み量が2回以上ある場合、前記電子機器に対する処置を行うことを特徴とする請求項5記載の歪み検出装置。
【請求項7】 前記処置手段は、前記電子機器に対する処置として警告を行うことを特徴とする請求項5または請求項6記載の歪み検出装置。
【請求項8】 前記処置手段は、前記電子機器に対する処置として前記電子機器の動作を禁止することを特徴とする請求項5または請求項6記載の歪み検出装置。
【請求項9】 電子機器に設けられ、該電子機器の歪み量を検出する歪み量検出手段と、該検出された歪み量に応じて前記電子機器に対する第1の処置を行う第1処置手段と、前記歪み量検出手段により所定時間おきに複数回検出された歪み量を記憶する記憶手段と、該記憶された複数回の歪み量に応じて前記電子機器に対する第2の処置を行う第2処置手段とを備えた歪み検出装置。
【請求項10】 前記電子機器がカード型の外装を有する場合、該外装の略中央部内側に前記歪み量検出手段が設けられたことを特徴とする請求項1記載の歪み検出装置。
【請求項11】 前記電子機器はカメラであることを特徴とする請求項1記載の歪み検出装置。
【請求項12】 電子機器に設けられた歪み量検出部により該電子機器の歪み量を検出する工程と、該検出された歪み量に応じて処置を行う工程とを有する歪み検出方法。
【請求項13】 外装を有し、該外装の歪み量を検出する歪み量検出手段と、該検出された歪み量に応じて処置を行う処置手段とを備えた電子機器。
【請求項14】 電子機器内のコンピュータにより実行されるプログラムを格納する記憶媒体において、前記プログラムは、前記電子機器に設けられた歪み量検出部により該電子機器の歪み量を検出する手順と、該検出された歪み量に応じて処置を行う手順とを含むことを特徴とする記憶媒体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、カード型の外装を有するカメラを曲げによる破損から保護するために、外装に生じた歪みを検出する歪み検出装置、方法、電子機器および記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、PCカードのような薄型の電子機器を曲げから保護する場合、剛性を高めるために機器内部に丈夫な骨組みを配したり、持ち運ぶ際に丈夫なケースに入れるなどの処置が行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来のように、機器内部に丈夫な骨組みを配する場合、機器の大部分が骨組みになってしまうので、電気部品などを納めるスペースがかなり狭い領域に制限されてしまう。また、部品のスペースを大きくすると、剛性が低くなり、曲げられたときに内部に何らかの障害が発生し易くなるので、曲げられないための工夫を講じなければならなかった。
【0004】そこで、本発明は、内部に何らかの障害が発生するまで電子機器が曲げられることを防止する歪み検出装置、方法、電子機器および記憶媒体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の歪み検出装置は、電子機器に設けられ、該電子機器の歪み量を検出する歪み量検出手段と、該検出された歪み量に応じて前記電子機器に対する処置を行う処置手段とを備える。
【0006】請求項2に記載の歪み検出装置は、請求項1に係る歪み検出装置において、前記検出された歪み量が所定値を越えたか否かを判定する判定手段を備え、前記処置手段は、前記歪み量が所定値を越えた場合、前記電子機器に対する処置を行うことを特徴とする。
【0007】請求項3に記載の歪み検出装置では、請求項1または請求項2に係る歪み検出装置において、前記処置手段は、前記電子機器に対する処置として警告を行うことを特徴とする。
【0008】請求項4に記載の歪み検出装置は、請求項1に係る歪み検出装置において、前記検出された歪み量を記憶する記憶手段を備え、前記処置手段は、前記記憶された歪み量に応じて前記電子機器に対する処置を行うことを特徴とする。
【0009】請求項5に記載の歪み検出装置では、請求項4に係る歪み検出装置において、前記歪み量検出手段は、前記歪み量を所定時間おきに複数回検出し、前記記憶手段は、前記検出された複数回の歪み量を記憶し、前記処置手段は、前記記憶された複数回の歪み量に応じて前記電子機器に対する処置を行うことを特徴とする。
【0010】請求項6に記載の歪み検出装置は、請求項5に係る歪み検出装置において、前記検出された複数回の歪み量のうち、所定値を越えた歪み量が2回以上ある場合、前記電子機器に対する処置を行うことを特徴とする。
【0011】請求項7に記載の歪み検出装置では、請求項5または請求項6に係る歪み検出装置において、前記処置手段は、前記電子機器に対する処置として警告を行うことを特徴とする。
【0012】請求項8に記載の歪み検出装置では、請求項5または請求項6に係る歪み検出装置において、前記処置手段は、前記電子機器に対する処置として前記電子機器の動作を禁止することを特徴とする。
【0013】請求項9に記載の歪み検出装置は、電子機器に設けられ、該電子機器の歪み量を検出する歪み量検出手段と、該検出された歪み量に応じて前記電子機器に対する第1の処置を行う第1処置手段と、前記歪み量検出手段により所定時間おきに複数回検出された歪み量を記憶する記憶手段と、該記憶された複数回の歪み量に応じて前記電子機器に対する第2の処置を行う第2処置手段とを備える。
【0014】請求項10に記載の歪み検出装置は、請求項1に係る歪み検出装置において、前記電子機器がカード型の外装を有する場合、該外装の略中央部内側に前記歪み量検出手段が設けられたことを特徴とする。
【0015】請求項11に記載の歪み検出装置では、請求項1に係る歪み検出装置において、前記電子機器はカメラであることを特徴とする。
【0016】請求項12に記載の歪み検出方法は、電子機器に設けられた歪み量検出部により該電子機器の歪み量を検出する工程と、該検出された歪み量に応じて処置を行う工程とを有する。
【0017】請求項13に記載の電子機器は、外装を有し、該外装の歪み量を検出する歪み量検出手段と、該検出された歪み量に応じて処置を行う処置手段とを備える。
【0018】請求項14に記載の記憶媒体は、電子機器内のコンピュータにより実行されるプログラムを格納する記憶媒体において、前記プログラムは、前記電子機器に設けられた歪み量検出部により該電子機器の歪み量を検出する手順と、該検出された歪み量に応じて処置を行う手順とを含むことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の歪み検出装置、方法、電子機器および記憶媒体の実施の形態について説明する。本実施形態の歪み検出装置は、カード型の外装を有するカメラに搭載された歪み警報装置に適用された場合を示す。
【0020】[第1の実施形態]図1は第1の実施形態における歪み警報装置の構成を示す図である。図において、1は種々の演算処理を行う中央演算処理装置(CPU)である。このCPU1はROM、RAM、カウンタなどを内蔵するマイクロコンピュータユニットから構成されている。2はカメラの外装に生じた歪みを測定する歪み計測部である。3は使用者に警告を促す警告部である。18はCPU1に対して電源19の入切を行うメインスイッチである。
【0021】図2は歪み警報装置が搭載されたカード型のカメラの外装を示す図である。図において、4はカメラ、5は撮影窓、6はシャッタボタン、14は外装、15は表示部である。このようなカード型のカメラ4では、外装14の中央部に力を加えると、図3に示すような曲げが発生する。図3はカメラ4の外装14に発生した曲げを示す図である。
【0022】一般に、図2に示すようなカード型の電子機器に曲げが発生する場合、力の作用する位置が異っても、ほとんど同様の曲げ状態となる。このような曲げ状態では、中央部が最も大きく歪むので、中央部近傍が曲げ応力の最もかかる部分である。
【0023】そこで、本実施形態では、中央部近傍に歪み計測部2のセンサ部を配置して歪み量の測定を行う。また、歪み計測部のセンサ部として、本実施形態では歪みゲージが用いられる。図4は歪みゲージの構成を示す図である。歪みゲージ2aは、電気絶縁性を有する薄いベース部材7上に格子状に引き回された抵抗線8を形成し、この抵抗線8の両端にゲージリード線9を電気的に接続し、その上に保護用のカバーフィルム10を覆ったものである。尚、抵抗線の代わりに、エッチングした抵抗箔をベース部材上に形成してもよい。
【0024】このような構造を有する歪みゲージ2aは、測定対象物12に接着剤11を使って貼り付けられて測定対象物12の歪み量を検出する。図5は測定対象物12に歪みゲージ2aが貼り付けられた状態を示す図である。
【0025】つぎに、歪みゲージを用いた歪み量の測定原理について示す。歪みは、物体に何らか(物理的、熱的など)の力が作用したときに物体内部に応力が発生し、この応力に比例して物体が伸び縮みする現象である。測定対象物12に歪みが発生すると、この歪みは測定対象物12に貼り付けられた歪みゲージ2aにも伝わり、測定対象物12に生じた歪みとほぼ同じ歪みが歪みゲージ2aに生じることになる。歪みゲージ2aは、この歪み量を抵抗線8の抵抗値の変化によって検出する。ここで、歪み量をε、抵抗線の長さをL、抵抗線8の抵抗値をR、外力を受けたときの抵抗線8の長さおよび抵抗値の変化量をそれぞれ△L、△Rとすると、歪み量εは数式(1)で示される。
【0026】
ε=△L/L=(ΔR/R)/K ……(1)
ここで、Kはゲージ率であり、抵抗の変化率を歪み量に換算するための定数である。この抵抗値の変化量△Rは、非常に小さい値であるので、測定する場合、ホイートストンブリッジ回路を用いて電圧の変化量として測定される。図6はホイートストンブリッジ回路を示す図である。この回路における入力電圧Eと出力電圧eには、数式(2)に示す関係が成り立つ。
【0027】
e=(R1R3−R2R4)/(R1+R2)(R3+R4) ……(2)
ここで、抵抗値R1に歪みゲージの抵抗値Rを割り当て、R=R1=R2=R3=R4 ……(3)の関係式にすると、初期の出力電圧は0(V)である。
【0028】
歪みゲージ2aに歪みが発生して抵抗値R1が、R1=R+△R ……(4)
に変化すると、これを数式(2)に代入することにより数式(5)が得られる。
【0029】
Δe=ΔR・E/(4R+2ΔR) ……(5)
数式(1)および数式(5)より、歪み量と入出力電圧の関係は、数式(6)となる。
【0030】
ε=4Δe/(E−2Δe)K ……(6)
また、R>>△Rとして、近似式の数式(7)となる。
【0031】ε=4Δe/EK ……(7)
これにより、歪みゲージ2aを測定対象物12に貼り付け、ホイートストンブリッジ回路に接続して入力電圧Eと出力電圧eを測定すると、歪みゲージ2a、つまり測定対象物12の歪み量を算出することができる。
【0032】図7はカメラ4の外装14の中央部内側に歪みゲージ2aが貼り付けられた状態を示す図である。歪みゲージ2aは、外装14の中央部内側で、かつCPU1が搭載された基板13と対向する位置に貼り付けられている。
【0033】図8は歪み量測定処理手順を示すフローチャートである。この処理プログラムはCPU1内のROM(図示せず)に格納されており、CPU1によって実行される。まず、ホイートストンブリッジ回路の入力電圧Eを測定する(ステップS1)。つづいて、その出力電圧eを測定する(ステップS2)。数式(6)にしたがって、歪み量εを算出する(ステップS3)。尚、数式(6)の代わりに、数式(7)を用いて算出してもよい。
【0034】歪み量εが所定値より大きいか否かを判別する(ステップS4)。歪み量εが所定値以下である場合、そのまま処理を終了し、歪み量εが予め決めておいた所定値より大きかった場合、カメラ4の外装14が破損するおそれがあり、それを使用者に知らせるために警告音を発し(ステップS5)、処理を終了する。ここで、所定値は、カメラ4の外装14が破損に至る前の歪み量に応じた適当な値に設定される。
【0035】また、ステップS5で発せられる警告音としては、例えば、「ピーピー」といった警告音の他に、「痛い」、「助けて」、「曲がる」といった警告を知らせる内容の音声であってもよい。
【0036】このように、第1の実施形態では、歪み量を測定する歪みゲージ2aをカメラ4の外装14の中央部内側に設け、歪みゲージ2aの出力から歪み量を算出し、その値が所定値を越えた場合、警告するようにすることで、万一、カメラ4の外装14に大きな力が加わって曲げられても、カメラの破損に至ることを防止することができる。
【0037】また、歪みゲージ2aの貼り付け位置を、カメラ4が曲げられ易くかつ歪みが比較的大きくなる部分、つまり外装14の中央部内側近傍にしたことで、最も破損のおそれのある部分の歪みを計測できる。
【0038】[第2の実施形態]図9は第2の実施形態における歪み警報装置の構成を示す図である。前記第1の実施形態と比べ、CPU1に計時部17および記憶部16が接続されている構成を除き、その他の構成は前記第1の実施形態と同じである。
【0039】図10は第2の実施形態における歪み測定処理手順を示すフローチャートである。この処理プログラムはCPU1内のROM(図示せず)に格納されており、CPU1によって実行される。
【0040】まず、ループ回数nのリセットを行う(ステップS11)。つづいて、前記第1の実施形態のステップS1〜S3と同様に、入出力電圧の測定を行って歪み量εnを算出する(ステップS12〜S14)。算出された歪み量εnを記憶部16に記憶し(ステップS15)、ループ回数nのカウンタ値を1つインクリメントする(ステップS16)。
【0041】ループ回数nが値3より大きいか否かを判別し(ステップS17)、値3以下である場合、歪み量のデータを取り込む時間が所定時間おきになるように、ループを行う時間を計測し(ステップS18)、取り込み時間にウエイトをかける。例えば、30分おきにデータを取り込む場合、計時部17が30分を計時するまでこの処理ルーチンを止めた後、ステップS12の処理に戻って、再度の歪み量の算出を行う。
【0042】一方、ステップS17でループ回数nが値3より大きい場合、時間差を伴って測定された3つの歪み量ε1、ε2、ε3のデータを基に解析を行う(ステップS19)。
【0043】このデータ解析の一例として、歪み量ε1、ε2、ε3のいずれもほぼ同じ大きさ、つまり歪み方向と量がほぼ同じであり、その量が所定値を越えていた場合、カメラ4の外装14に残留歪みが生じている、あるいは長時間に亘ってカメラ4に外力が加え続けられており、外装14に残留歪みが生じるような状態にあると判断し、判定結果をNGとする。ここで、所定値は、カメラ4の残留歪みに相当する適当な値に設定される。
【0044】一方、歪み量ε1、ε2、ε3がいずれも所定量以下であった場合、残留歪みがないか、あるいはほとんどないという状態であると判断し、判定結果をOKとする。また、常に大きさが変動している場合、残留歪みではなく外力が加わって瞬間的に変形していると判断し、判定結果をOKとする。
【0045】ステップS19で判定結果が「OK」である場合、そのまま処理を終了する。一方、判定結果が「NG」である場合、カメラ4の外装14に残留歪みが生じて光学系などの調整が狂っており、撮影に影響を及ぼす可能性があるので、警告部3により検査を促すための警告を行い(ステップS20)、処理を終了する。
【0046】この警告では、前記第1の実施形態のように、大きく曲げられた場合と異なる警告音や音声で警告したり、カメラ4のデータを表示する表示部15(図2参照)に「HELP」、「検査してください」などのメッセージを表示することによって使用者に警告して検査を促すようにしてもよい。
【0047】このように、第2の実施形態では、歪み量を測定する歪みゲージによる検出を所定時間毎に複数回行い、歪みゲージの出力から算出された歪み量が複数回の検出のうち、少なくとも2回以上所定量を越えた場合、警告を行うことで、カメラの外装に残留歪みが発生して光学部材などの位置精度が悪くなっている可能性を使用者に知らせることができる。これにより、カメラの検査・再調整を促し、常に良好な撮影を可能にすることができる。
【0048】尚、前記第1の実施形態で示した図7の歪み量測定処理を併用させてもよく、これにより、2段階に亘る警告、つまり、破損のおそれの警告と検査を促す警告とを行うことが可能である。
【0049】[第3の実施形態]第3の実施形態の歪み警報装置の構成は前記第2の実施形態と同様である。図11は第3の実施形態における歪み測定処理手順を示すフローチャートである。この処理プログラムはCPU1内のROM(図示せず)に格納されており、CPU1によって実行される。前記第2の実施形態と同一のステップ処理については、同一の符号を付すことによりその説明を省略する。ここでは、第2の実施形態と異なるステップ処理についてだけ説明する。
【0050】算出された歪み量ε1、ε2、ε3をステップS19で解析し、その判定結果がNGであった場合、カメラ4の動作を禁止して撮影できなくし(ステップS20A)、処理を終了する。尚、このとき、警告を発してからカメラの動作を禁止するようにしてもよく、すぐさま禁止してもどちらでもよい。これにより、警告に気付かないで撮影を続けてしまうことによる無駄な撮影を防止できる。
【0051】尚、前記第2の実施形態と同様、前記第1の実施形態で示した図7の歪み量測定処理を併用させてもよく、これにより、破損のおそれの警告とカメラ動作の禁止とを併せて行うことができる。
【0052】以上が本発明の実施の形態の説明であるが、本発明は、これら実施の形態の構成に限られるものではなく、クレームで示した機能、または、実施の形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用できるものである。
【0053】例えば、上記実施形態では、歪みゲージ2aは外装14の略中央部内側に貼り付けられていたが、CPU1が搭載された基板13上に歪みゲージを設けてもよく、同様の処理を行うことができる。
【0054】また、カード型の外装に起こり易い曲げに限らず、引っ張りや圧縮などの歪みに対しても、本発明は同様に適用可能である。
【0055】さらに、歪み量を検出する手段として、抵抗体を用いた歪みゲージに限らず、バイモルフなどの圧電素子を用いたものであってもよい。
【0056】また、以上の実施の形態のソフトウェア構成とハードウェア構成は、適宜置き換えることができるものである。
【0057】また、本発明は、以上の実施の形態の技術要素を必要に応じて組み合わせるようにしてもよい。
【0058】また、本発明は、クレーム、または、実施の形態の構成の全体もしくは一部が1つの装置を形成するものであっても、他の装置と結合するようなものであっても、装置を構成する要素となるようなものであってもよい。本実施形態では、カメラに適用された場合を示したが、携帯情報端末、携帯電話、携帯型電子計算機などに適用することも可能である。
【0059】さらに、本発明は装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を装置に読み出すことによってその装置が本発明の効果を享受することが可能となる。
【0060】図12は記憶媒体としてのROMのメモリマップを示す図である。このROMは前述したようにCPU1に内蔵されたものである。ROMには、図8のフローチャートに示す歪み量測定処理プログラムモジュール、図10の歪み量測定処理プログラムモジュール、図11の歪み量測定処理プログラムモジュールなどが格納されている。
【0061】プログラムモジュールを供給する記憶媒体としては、半導体メモリからなるROMに限らず、磁気テープや磁気バブルメモリであってもよい。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、内部に何らかの障害が発生するまで電子機器が曲げられることを防止することができる。
【0063】例えば、カメラに適用された場合、歪み量を測定する歪みゲージをカメラ内部に設け、歪みゲージの出力から歪み量を算出し、その値が所定値を越えた場合、警告するようにすることで、万一、カメラに大きな力が加えられてカメラの外装が曲げられても、カメラが破損するまでに至ることを防止できる。
【0064】また、歪みゲージによる検出を所定時間毎に複数回行い、歪みゲージの出力から算出された歪み量が複数回の検出のうち、少なくとも2回以上所定量を越えた場合、警告を行ったり、カメラ動作を禁止することで、カメラに残留歪みが発生して光学部材などの位置精度が悪くなっている可能性を使用者に知らせることで検査・再調整を促し、常に良好な撮影を可能にすることができる。
【0065】さらに、歪みゲージの貼り付け位置をカメラが曲げられ易くかつ歪みが比較的大きくなる部分に近傍にしたことで、最も破損のおそれのある部分の歪みを計測できる。
【出願人】 【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【出願日】 平成11年12月16日(1999.12.16)
【代理人】 【識別番号】100081880
【弁理士】
【氏名又は名称】渡部 敏彦
【公開番号】 特開2001−174209(P2001−174209A)
【公開日】 平成13年6月29日(2001.6.29)
【出願番号】 特願平11−357216