| 【発明の名称】 |
変位計及び変位量測定方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】高橋 文治
【氏名】秋月 幸男
【氏名】河野 将弥
【氏名】前川 和彦
【氏名】角田 明
【氏名】鈴木 元
【氏名】諸星 彰三
【氏名】荒井 幸廣
【氏名】山田 秀俊
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、リード線の断線や多大な労力を生じることがないとともにリング本来の運動を損なうことなく、リング上下動、リング回転、リングの油膜厚さ、転がり軸受けの転動体通過等を検知でき、計測準備期間の短縮、コスト低減及び信頼性の向上を図ることを課題とする。
【解決手段】強磁性材料からなる被測定物の変位量を測定する変位計において、前記被測定物と対向して配置されたホール素子22と、このホール素子22の背面に配置された磁石23とを具備することを特徴とする変位計。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 強磁性材料からなる被測定物の変位量を測定する変位計において、前記被測定物と対向して配置されたホール素子と、このホール素子の背面に配置された磁石とを具備することを特徴とする変位計。 【請求項2】 ピストンにセットされたピストンリングの上下方向の運動を測定するための変位計であり、前記ピストンリングの近くのピストンに凹部が形成され、この凹部に配置されたアクティブ側の第1ホール素子と、前記凹部に前記第1ホール素子と対向して配置されたダミー側の第2ホール素子と、前記第1・第2ホール素子間に絶縁物を介して配置された磁石と、前記第1・第2ホール素子に接続されたリード線とを具備することを特徴とする請求項1記載の変位計。 【請求項3】 シリンダライナで囲まれたピストンリングの回転を測定するための変位計であり、前記ピストンリングの近くの前記シリンダライナに凹部が形成され、この凹部に配置されたアクティブ側の第1ホール素子と、前記凹部に前記第1ホール素子と対向して配置されたダミー側の第2ホール素子と、前記第1・第2ホール素子間に絶縁物を介して配置された磁石と、前記第1・第2ホール素子に接続されたリード線とを具備することを特徴とする請求項1記載の変位計。 【請求項4】 シリンダライナと、このシリンダライナに囲まれたピストンにセットされたピストンリングとの間に介在する油膜の厚さを測定する変位計であり、ピストンリングの近くのピストンに凹部が形成され、この凹部に配置されたアクティブ側の第1ホール素子と、前記凹部に前記第1ホール素子と対向して配置されたダミー側の第2ホール素子と、前記第1・第2ホール素子間に絶縁物を介して配置された磁石と、前記第1・第2ホール素子に接続されたリード線とを具備することを特徴とする請求項1記載の変位計。 【請求項5】 ピストンに連結する連接棒に設けられた大端部軸受と、この大端部軸受と係合する軸心との間に介在する油膜の厚さを測定する変位計であり、前記大端部軸受に凹部が形成され、この凹部に配置されたアクティブ側の第1ホール素子と、前記凹部に前記第1ホール素子と対向して配置されたダミー側の第2ホール素子と、前記第1・第2ホール素子間に絶縁物を介して配置された磁石と、前記第1・第2ホール素子に接続されたリード線とを具備することを特徴とする請求項1記載の変位計。 【請求項6】 ケーシングと、このケーシングの内側に転動体を介して配置された回転軸と、前記ケーシングを押える軸受け押えとを有する転がり軸受けに使用される、転動体の通過を検出する変位計であり、前記転動体の近くの軸受け押えに凹部が形成され、この凹部に配置されたアクティブ側の第1ホール素子と、前記凹部に前記第1ホール素子と対向して配置されたダミー側の第2ホール素子と、前記第1・第2ホール素子間に絶縁物を介して配置された磁石と、前記第1・第2ホール素子に接続されたリード線とを具備することを特徴とする請求項1記載の変位計。 【請求項7】 強磁性材料からなる被測定物の変位量を測定する変位量測定方法において、前記被測定物と対向して配置されたホール素子と、このホール素子の背面に配置された磁石とを用い、前記被測定物を前記ホール素子に対して近づけたり、遠ざけたりすることにより、ホール素子上の磁場を変化させ、変位量を電圧として検出することを特徴とする変位量測定方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、特にエンジンのピストンの熱変形によるピストリングの挟み込みや、潤滑状態等の現象を把握するために、ピストリングの上下動、回転、油膜厚さ、転動体の通過等を検知する変位計及び変位量測定方法に関する。 【0002】 【従来の技術】周知の如く、エンジンのオイル上がりのメカニズムを解明するためや、ピストンの熱変形によるピストンリングの挟み込み等の現象が生じていないかの確認をするために、ピストンリングの上下方向の動きを測定することがある。 【0003】リング挙動の測定は、有線方式で実施するときには、図1(A),(B)に示すような構成を採用している。ここで、図1(A)はリング挙動計測装置の全体図、図1(B)は図1(A)のセンサの詳細図を示す。 【0004】図中の符番は1、筒状のシリンダライナ2で囲まれたピストンを示す。前記ピストン1は、左右に動く連接棒3やクランク軸4、リンク装置5が接続されている。前記シリンダライナ2寄りの前記ピストン1の外周壁には、複数のリング状の溝1a、および加工穴1bが形成され、一方の溝1aにはピストンリング6が装着されている。さらに加工穴1bには渦電流式変位センサ7が埋め込まれている。このセンサ7は、図1(B)に示すように、絶縁物8aにコイル8bが巻かれている。前記センサ7にはリード線9が接続されており、このリード線9は可動部であるピストン1、連接棒3、リンク装置5を経由してアンプ10や記録計11に電気的に接続されている。 【0005】また、従来、図2(A),(B)に示すように、テレメータ方式のリング挙動計測装置が知られている。なお、図2(B)は図2(A)の装置の要部の拡大図を示す。このテレメータ方式は、可動部から受信側である静止側へ信号を伝送するものである。なお、図1と同部材は同符号を付して説明を省略する。市販テレメータシステムのトランスミッタ部は、歪みゲージ13で物理量を検出する方式が一般的である。このため、ピストンリング6の上下動の検出は、感知レバー12の根元に歪みゲージ13を貼り、ピストンリング6の変位量を抵抗変化として検出し、トランスミッタ14を介して送信アンテナ15から受信アンテナ16を有した信号復調器(レシーバ)17へ信号が伝送されるシステムとなっている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、有線方式の装置の場合、リード線9が可動部であるピストン1、連接棒3、リンク装置5を経由するため、リード線9の耐久性に欠け、断線する確率が高い欠点がある。また、リンク装置5の設計に多くの労力を要する欠点がある。 【0007】一方、テレメータ方式の装置の場合、感知レバー12が接触式のため、ピストンリング6に対して感知レバー12にバネ力を加えねばならず、リング本来の運動を損なう欠点がある。 【0008】本発明はこうした事情を考慮してなされたので、ホール素子と磁石を組み合わせて変位センサとして用いる構成とすることにより、従来のようにリード線の断線や多大な労力を生じることがないとともにリング本来の運動を損なうことなく、リング上下動やリング回転やリングの油膜厚さや転がり軸受けの転動体通過検出等を検知でき、もって計測準備期間の短縮、コスト低減及び信頼性の高い変位計及び変位量測定方法を提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】本願第1の発明は、強磁性材料からなる被測定物の変位量を測定する変位計において、前記被測定物と対向して配置されたホール素子と、このホール素子の背面に配置された磁石とを具備することを特徴とする。 【0010】本願第2の発明は、強磁性材料からなる被測定物の変位量を測定する変位量測定方法において、前記被測定物と対向して配置されたホール素子と、このホール素子の背面に配置された磁石とを用い、前記被測定物を前記ホール素子に対して近づけたり、遠ざけたりすることにより、ホール素子上の磁場を変化させ、変位量を電圧として検出することを特徴とする。 【0011】 【発明の実施の形態】以下に、本発明を更に詳しく説明する。テレメータ方式による信号検出は、図3に示すようにホイーストンブリッジ部に一定の電圧(又は電流)を加え、アクティブゲージ21の抵抗変化を電圧として検出するブリッジ回路を構成している。 【0012】そこで、図4及び図5に示すように、発振器からの印加電圧をホール素子22に加えるとともに、ホール素子22の背面に磁石23を設置しておく。リング24等の強磁性体をホール素子22に対して近づけたり、遠ざけたりすると、ホール素子上の磁場も変化するので、変位量を電圧として検出することができる。さらに、その信号を増幅器側に結線することにより、変位信号を発信器を介してテレメータで電送することができる。なお、図4中の付番20は、可変抵抗器(回路の初期平衡に使う)を示す。 【0013】前記ホール素子22は、図6に示すように、素子に一定電流を加えておくと、素子に対して垂直に作用する磁場の大きさに応じた電圧を出力する特性を有している。また、一定の電圧を加えた場合にも磁場の大きさに応じた出力電圧が得られる事が知られている。なお、定電流方式の場合は、VH=Rh/d×Ic×Bとなり、定電圧方式の場合は、VH=μh×W/L×Vin×Bとなる。但し、VH:ホール出力電圧、Ic:制御電流、Rh:ホール係数、μh:半導体の電子移動度、Vin:入力電圧、W:受感部の幅、L:受感部の長さを示す。 【0014】前記ホール素子(Ha)を図19に示すような回路とし、ホール素子を図20に示すような配置した場合、例えば26℃における距離hと出力電圧との関係は図21に示す通りとなる。また、距離1mmの時におけるドリフト量を調べたところ、雰囲気温度と出力電圧との関係は図22に示す通りとなる。なお、強磁性体としてはS45Cを用いた。 【0015】ところで、ピストンリングの温度雰囲気は、100℃を超えることが予想され、温度に対する出力電圧のドリフト制御対策を講じておく必要がある。また、磁石は温度が上がると保持力が減磁するとともに、ホール素子も温度変化に対しても抵抗変化し出力電圧がドリフトする。従って、図7及び図8に示すように、2つのホール素子、つまりホール素子(アクティブ)25、ホール素子(ダミー)26を用い、温度変化分をキャンセルする必要がある。なお、図8において、付番27は強磁性体からなるセンサーケースを示す。このセンサーケース27内には、底から順に非磁性体からなるセラミックス板28a、ホール素子26、非磁性体からなるセラミックス板28b、磁石23、磁性体からなるセラミックス板28c及びホール素子25が順次積層されている。こうした積層体は、センサーケース27内で非磁性体からなる高温用樹脂29により封止されている。 【0016】前述したアクティブ側のホール素子(Ha)、ダミー側のホール素子(Hd)を図23に示すような回路とし、ホール素子を図24に示すような配置した場合、例えば28℃,100℃における距離hと出力電圧との関係は図25に示す通りとなる。また、距離1mmの時におけるドリフト量を調べたところ、雰囲気温度と出力電圧との関係は図26に示す通りとなる。なお、強磁性体としては1つのホール素子(Ha)の場合と同様、強磁性体S45Cを用いた。 【0017】上記第1の発明の態様としては、次の変位計が含まれる。 (1)ピストンにセットされたピストンリングの上下方向の運動を測定するための変位計であり、前記ピストンリングの近くのピストンに凹部が形成され、この凹部に配置されたアクティブ側の第1ホール素子と、前記凹部に前記第1ホール素子と対向して配置されたダミー側の第2ホール素子と、前記第1・第2ホール素子間に絶縁物を介して配置された磁石と、前記第1・第2ホール素子に接続されたリード線とを具備することを特徴とする変位計。 【0018】(2)シリンダライナで囲まれたピストンリングの回転を測定するための変位計であり、前記ピストンリングの近くの前記シリンダライナに凹部が形成され、この凹部に配置されたアクティブ側の第1ホール素子と、前記凹部に前記第1ホール素子と対向して配置されたダミー側の第2ホール素子と、前記第1・第2ホール素子間に絶縁物を介して配置された磁石と、前記第1・第2ホール素子に接続されたリード線とを具備することを特徴とする変位計。 【0019】(3)シリンダライナと、このシリンダライナに囲まれたピストンにセットされたピストンリングとの間に介在する油膜の厚さを測定する変位計であり、ピストンリングの近くのピストンに凹部が形成され、この凹部に配置されたアクティブ側の第1ホール素子と、前記凹部に前記第1ホール素子と対向して配置されたダミー側の第2ホール素子と、前記第1・第2ホール素子間に絶縁物を介して配置された磁石と、前記第1・第2ホール素子に接続されたリード線とを具備することを特徴とする変位計。 【0020】(4)ピストンに連結する連接棒に設けられた大端部軸受と、この大端部軸受と係合する軸心との間に介在する油膜の厚さを測定する変位計であり、前記大端部軸受に凹部が形成され、この凹部に配置されたアクティブ側の第1ホール素子と、前記凹部に前記第1ホール素子と対向して配置されたダミー側の第2ホール素子と、前記第1・第2ホール素子間に絶縁物を介して配置された磁石と、前記第1・第2ホール素子に接続されたリード線とを具備することを特徴とする変位計。 【0021】(5)ケーシングと、このケーシングの内側に転動体を介して配置された回転軸と、前記ケーシングを押える軸受け押えとを有する転がり軸受けに使用される、転動体の通過を検出する変位計であり、前記転動体の近くの軸受け押えに凹部が形成され、この凹部に配置されたアクティブ側の第1ホール素子と、前記凹部に前記第1ホール素子と対向して配置されたダミー側の第2ホール素子と、前記第1・第2ホール素子間に絶縁物を介して配置された磁石と、前記第1・第2ホール素子に接続されたリード線とを具備することを特徴とする変位計。 【0022】 【実施例】以下、本発明の各実施例を図面を参照して説明する。 (実施例1)図9及び図10を参照する。ここで、図9は実施例1に係る変位計の説明図、図10はこの変位計に使用されるホール素子を用いた回路図を示す。但し、図9ではピストン部分は一部のみを図示している。 【0023】図中の付番31は磁性体からなるピストンを示す。このピストン31の外周壁には、リング状の溝32が形成されている。この溝32には、ピストンリング33が装着されている。また、前記溝32の下部に対応するピストン31には、変位計としてのセンサー34の主要部が収納される凹部35が形成されている。 【0024】ここで、センサー34は、ピストンリング33側の凹部35内に配置された第1のホール素子(アクティブ側)36と、前記凹部35内に前記第1のホール素子36と対向して配置された第2のホール素子(ダミー側)37と、前記第1のホール素子36及び第2のホール素子37間に非磁性体からなる絶縁物38a,38bを夫々介して配置された磁石39と、前記第2のホール素子37の下部側に配置された非磁性体からなる絶縁物38cと、前記第1のホール素子36及び第2のホール素子37接続されたリード線40とから構成されている。前記センサー34の主要部である凹部35内のホール素子36、37、磁石39及び絶縁物38a〜38cは、非磁性体からなる樹脂41により気密に封止されている。 【0025】上記実施例1によれば、リング状の溝32の下部に対応するピストン31に凹部35を形成し、この凹部35にピストンリング33に非接触の状態でセンサー34を設けているとともに、市販のテレメータシステムが使用できるため、計測準備期間の短縮、計測コストの低減を実現できる。また、ピストンリング33の拘束の有無が確認できる。 【0026】(実施例2)図11〜図14を参照する。ここで、図11は実施例2に係る変位計の説明図、図12はこの変位計に使用されるホール素子を用いたセンサーの回路図、図13は第1・第2のセンサーの出力と時間との関係を示す特性図、図14は出力電圧と時間との関係を示す特性図を示す。本実施例2は、ピストンリングの回転を検知する例を示す。 【0027】図中の付番42は、ピストンリング33を囲むシリンダライナを示す。また、前記ピストンリング33の合い口隙間33aに対応するシリンダライナ42には、第1のセンサー341を収容するための開口部(凹部)43が設けられている。また、前記凹部43の近くのシリンダライナ42にも凹部44が設けられ、この凹部44に第2のセンサー342が設けられている。前記第1のセンサー341及び第2のセンサー342の出力は、図12に示すように、オペアンプ35a,35bを経た後、オペアンプ35cから取り出されるようになっている。なお、第1のセンサー341及び第2のセンサー342は実施例1のセンサーと同様な構成となっている。但し、第1のセンサー341の出力と時間との関係は図13(A)のように、第2のセンサー342の出力と時間との関係は図13(B)のようになっている。 【0028】実施例2によれば、ピストンリング33を囲むシリンダライナ42に凹部43、44を設け、これら凹部43、44に夫々第1のセンサー341及び第2のセンサー342を配置した構成となっているため、ピストントンリング33の拘束の有無を確認できる。また、ピストンリング33の合い口隙間33aの大きさによって出力電圧が変わるため、ピストンリングの磨耗量の計測も可能である。従って、リング交換時期等が予測でき、機関の信頼性向上に寄与できる。 【0029】(実施例3)図15を参照する。本実施例3は、シリンダライナとピストンリング間に介在する油膜厚さを検知する例を示す。通常、シリンダライナ42とピストンリング33間には、ピストン31の上下動をスムーズにするために油45が使用されている。ピストンリング33が収納されている凹部32と内側寄りに隣接したピストン31には、センサー34の主要部を収納する凹部46が形成されている。センサー34の構成は前述した通りである。 【0030】実施例3によれば、ピストンリング42の内側に隣接した位置にセンサー34を配置した構成となっているため、ピストンリング42の横方向(矢印A方向)の動きを検知し、これにより前記油45の厚さTを測定できる。従って、機関の信頼性を向上できる。 【0031】(実施例4)図16及び図17を参照する。ここで、図16は変位計を組み込んだ転がり軸受けの全体図、図17は前記変位計の説明図を示す。本実施例4は、転がり軸受けに使用される転動体の通過を検出する変位計の例を示す。 【0032】図中の付番51は、筒状のケーシングを示す。このケーシング51の内側には、回転軸52が該ケーシング51と同軸に配置されている。前記ケーシング51と回転軸52間には、外輪53と内輪54と磁性体からなる保持器55で囲まれた強磁性体からなる複数の鋼球(転動体)56が配置されている。前記ケーシング51、外輪53は、中央部が開口した軸受け押え57により支持されている。軸受け押え57の開口部には、オイルシール58を介して前記回転軸52一端部が位置する。また、回転軸52の一端部は前記内輪54と係止するように鍔部52aを有している。 【0033】前記鋼球56と対応する軸受け押え57には凹部57aが形成され、この凹部57aにセンサー(変位計)34が配置されている。このセンサー34は、図17に示すように、アクティブ側の第1のホール素子36と、この第1のホール素子36と対向して配置されたダミー側の第2ホール素子37と、前記第1・第2ホール素子36、37間等に非磁性体からなる絶縁物38a,38b,38cを介して配置された磁石39と、前記第1・第2ホール素子に接続されたリード線40と、リード線40の一部を封止する樹脂41とを有している。なお、図中の付番59はセンサーケースを示す。 【0034】実施例4によれば、鋼球56と対応する軸受け押え57に凹部57aを形成し、この凹部57aにセンサー34を配置した構成になっているため、鋼球56の通過を検出できるので、鋼球56の公転数を把握でき、転がり軸受けの信頼性に寄与できる。 【0035】(実施例5)図18を照する。図18は、図示しないピストンと連動する連接棒を示すもので、内部に変位計としてのセンサを有している。本実施例5は、大端部軸受けの油膜厚さを検知する例を示す。 【0036】図中の付番61は連接棒を示す。この連接棒61には、軸心62と連結する大端部軸受63が取り付けられている。通常、軸心62と大端部軸受63間には、図示しない油が介在している。前記大端部軸受63の周方向に沿う位置には、複数(例えば6個)の凹部が略同じ間隔で形成され、これら凹部にセンサ34が夫々取り付けられている。これらのセンサ34は、実施例でも述べたように、図17のような構成となっている。前記センサ34には、リード線40を介してトランスミッタ64、送信アンテナ65が接続されている。一方、前記連接棒61と離間した位置には、受信アンテナ66を備えた復調器67が配置されている。 【0037】実施例5によれば、軸心62の外側に位置する大端部軸受63に複数の凹部を設け、これらの凹部に夫々センサ34を配置した構成となっているため、軸心61の半径方向の動きを検知し、これにより軸心62と大端部軸受63間の油の厚さを測定できる。また、センサ34からの情報をトランスミッタ64、送信アンテナ66を介して復調器67の受信アンテナ66に送ることにより、軸心52の挙動を計測することができる。 【0038】 【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ホール素子と磁石を組み合わせて変位センサとして用いる構成とすることにより、従来のようにリード線の断線や多大な労力を生じることがないとともにリング本来の運動を損なうことなく、リング上下動やリング回転やリングの油膜厚さや転がり軸受けの転動体通過検出等を検知でき、もって計測準備期間の短縮、コスト低減及び信頼性の高い変位計及び変位量測定方法を提供できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006208 【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年12月15日(1999.12.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−174207(P2001−174207A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月29日(2001.6.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−355971 |
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