トップ :: G 物理学 :: G01 測定;試験




【発明の名称】 ボール溝の溝形状測定装置および溝形状測定方法
【発明者】 【氏名】榎 浩之

【要約】 【課題】本発明は、高い精度で、ボールとの接触をなすボール溝の溝幅両側の円弧形状を測定することができるボール溝の溝形状測定装置を提供する。

【解決手段】本発明のボール溝の溝形状測定装置は、ワークのボール溝内の所定位置に、ボール溝4の溝幅より小さな測定子23aを、ボール溝4の内面に付勢されるように配置し、ボール溝4を横切る方向に該測定子23aを移動させ、このときのボール溝4の円弧形状にならってボール溝内外方向へ変位する測定子23aの軌跡からボール溝4の内面の円弧形状を算出することにより、ボール6と接触をなす円弧の中心を得て、高い精度で、ボール溝4の溝形状の測定が行えるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ワークの周面に形成されたボール溝の内面形状を測定するボール溝の溝形状測定装置であって、前記ワークの周面へ向かい押し付けるように配置された、該ボール溝の溝幅より小さな測定子と、前記ボール溝を横切る方向へ前記測定子を移動させる移動手段と、前記ボール溝を横切るときのボール溝内外方向への前記測定子の変位を検出する検出器と、この検出器で検出された測定子の変位にしたがって前記ボール溝の内面の円弧形状を算出する演算部と、を具備してなることを特徴とするボール溝の溝形状測定装置。
【請求項2】 請求項1に記載のボール溝の溝形状測定装置において、前記測定子による円弧形状の算出は、前記ボール溝の長さ方向の複数個所で行なわれることを特徴とするボール溝の溝形状測定装置。
【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のボール溝の溝形状測定装置において、前記演算部が、前記ボール溝に組み合うボールが嵌まったときに相当する状態の該ボール中心位置を求める機能を有することを特徴とするボール溝の溝形状測定装置。
【請求項4】 周面にボール溝が形成されたワークの周面に、前記ボール溝の溝幅より小さな測定子を押し付けるように配置した後、前記ボール溝を横切る方向に沿って該測定子を移動させ、このときのボール溝内外方向への測定子の軌跡にしたがって前記ボール溝の内面の円弧形状を算出することを特徴とするボール溝の溝形状測定方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周面にボール溝が形成されたワーク、例えばベルト式CVTを構成するシーブ部品のボール溝の形状を測定するときに用いられる溝形状測定装置および溝形状測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の変速機には、プーリー径が可変可能な一対のプーリー(プライマリ側、セカンダリ側)間に環状のベルトを掛け渡して、プーリー径の変化により、無段階に変速比が変えられるようにしたベルト式CVT(無段変速機)がある。
【0003】CVTに用いられる両プーリーは、図8および図9に示されるように前面側に軸部1aをもつ固定側シーブ1と、背面側にボス部2aをもつ筒状の可動側シーブ2とをボールスプライン3を介して摺動可能に組合わせて、V溝形を構成してなる。
【0004】こうしたCVTのプーリーは、変速比の指令に追従して、スムーズにプーリー径が変化することが求められる。これには、ボールスプラインを構成するボール溝が関与する。
【0005】ところで、ボールスプラインを構成する固定側シーブ1の軸部1aの外周面に形成されているボール溝4、同じく可動側シーブ2のボス部2aの内周面に形成されているボール溝5は、いずれも所定の仕様にしたがって楕円の円弧状に加工してある[図9(b)に図示:ボール6と点接触させるため]。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ボールスプラインの性能の良否を見るためには、周面に形成されたボール溝4,5の形状を見ることがある。
【0007】ところが、ボール溝4,5の溝幅両側(左右)の円弧形状は、複雑な曲面であるので、ボール6と接触をなす形状を測定することは難しく、簡単には良否が判定できない。
【0008】特にCVTのボール溝に関しては、特開平9−210606号公報のようなボール溝が配置されている角度間隔を測定する装置は有るものの、ボール溝の形状、特に平面方向の細かな断面形状の状態を測定するようにした装置は見られない。通常の形状を測定する装置には、例えば光学式の形状測定装置などがあるが、溝の内面形状のような奥まった部分の形状の測定する場合、光学式だと、誤差が発生しやすいので、ボール溝内面の円弧形状の測定には不適である。しかも、複雑になりやすい。
【0009】本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、簡単、かつ高い精度で、ボール溝の溝幅両側の円弧形状を測定することができるボール溝の溝形状測定装置および溝形状測定方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために請求項1に記載のボール溝の溝形状測定装置、請求項4に記載のボール溝の溝形状測定方法は、ボール溝が有るワークの周面に対して、ボール溝の溝幅より小さな測定子を、前記周面に対して押し付けるように配置し、同ボール溝を横切る方向に該測定子を移動させ、このときのボール溝の円弧形状にならってボール溝内外方向へ変位する測定子の軌跡からボール溝の内面の円弧形状を算出するようにしたことにある。
【0011】これにより、直接、測定子で、ボール溝の円弧各部を、逐次、連続的に測定子で検出するので、高い精度で、ボール溝の両側の円弧形状が測定される。しかも、簡単である。
【0012】請求項2に記載のボール溝の溝形状測定装置は、上記目的に加え、さらにボール溝の全長方向の形状測定が行えるよう、測定子による円弧形状の算出を、ボール溝の長さ方向の複数個所で行うようにしたことにある。
【0013】請求項3に記載のボール溝の溝形状測定装置は、上記目的に加え、さらにボール溝に嵌まるボールとの組み合せ具合の測定が行えるよう、さらに演算部に、ボール溝に組み合うボールが嵌まったときに相当する状態の該ボール中心位置を求める機能を有するようにしたことにある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1ないし図7に示す一実施形態にもとづいて説明する。
【0015】図1は、ワークであるCVTのシーブ部品、例えば図8および図9中に示してある固定側シーブ1の軸部1a外周に3条(複数)形成してあるボール溝4の溝形状を測定する溝形状測定装置を示し、図中10は同装置のベースである。ベース10は、平面方向に延びている。
【0016】このベース10の右側上面には、ワークセット部11が据え付けられている。このワークセット部11は、例えば先端を上向きにしてベース10の上面に取付けた固定側スピンドル12と、このスピンドル12の上方に先端を下向きにして配置された可動側スピンドル13とを有している。このうち可動側スピンドル13は、昇降台14aを介して、ベース10の上面に立設してあるガイドポスト14に昇降可能に支持されている。そして、これら固定側スピンドル12と可動側スピンドル13との間において、加工を終えた固定側シーブ1が、例えばプーリー壁1bが下側へ、軸部1aが上側へ向く立位の姿勢で回転可能にセット(保持)してある。また昇降台14aには、可動側スピンドル13を介して、固定側シーブ1を軸心回りに回転変位させるための回転装置、例えばモーター15が、ワークの回転変位を検出するエンコーダー16と共に据え付けてある。
【0017】一方、ベース10の左側上面には、固定側/可動側スピンドル12,13が有る部位と隣接した地点に、例えばX−Yテーブルといった電動駆動式の移動テーブル10a(挿入手段に相当)が設けてある。この移動テーブル10a上には、ガイドポスト17が立設してある。このガイドポスト17には昇降方向に移動可能な昇降台18が取付けられている。この昇降台18は、例えばガイドポスト17に組み込まれた駆動源、例えばモーター18aによって昇降駆動されるようにしてある。この昇降台18の前部には、固定側/可動側スピンドル12,13間へ突き出るよう、測定器20が据え付けてある。この測定器20の概略構成が図3に示されている。
【0018】測定器20は、昇降台18の前部に取付いた本体部21と、同本体部21から固定側/可動側スピンドル12,13間へ突き出るように配置されたセンサー脱着部22とを有している。このセンサー脱着部22に対して、ボール溝4の溝幅より小さな測定子、例えばφ2のボール23aを先端に有する杆状のセンサーホルダ23、やボール溝4と組み合うボール6に相当する外形を有する第2測定子、例えばφ6のボール24aを先端に有する杆状のセンサーホルダ24が選択的に装着されるようにしてある。図中にはセンサーホルダ23を装着した状態が示してある。具体的には、センサー脱着部22により、先端のボール23aが前方、つまり固定側シーブ1の軸部1aの外周面へ向かって突き出すようにセンサーホルダ23を保持させてある。
【0019】センサー脱着部22は、例えば図示しない支持機構により、軸部1aのボール溝4の深さ方向となるスラスト方向(図面中の左右方向)とボール溝4の溝幅方向となるラジアル方向(図面中の奥行方向)との2方向に変位可能に支持されている。このセンサー脱着部22には、中継部材25a,26aを介して、本体部21内のラジアル方向に沿って延びる2種類の杆状の押圧子25,26が連結してある。このうち検知面25bが上側、すなわちボール溝4の長さ方向に向く押圧子25の近くには、縦向きにラジアル方向検出器27が設置してある。そして、ラジアル方向検出器27の先端に形成されている入力部27aは、検知面25bに密接させてあり、センサーホルダ23のボール23aから入力されるラジアル方向の変位がラジアル方向検出器27から検出されるようにしてある。また検知面26bが横方向、すなわちボール溝4の深さ方向に向く押圧子26の近くには、横向きにスラスト方向検出器28が設置してある。そして、スラスト方向検出器28の先端に形成されている入力部28aは、検知面26bに密接させてあり、センサーホルダ23のボール23aから入力されるスラスト方向の変位がスラスト方向検出器28から検出されるようにしてある。なお、中継部材25aには、センサーホルダ23を所定位置に保つためのスプリング29(弾性部材)が取付けられている。そして、例えばこのスプリング29の弾性力を利用し、例えば移動テーブル10aの動きを用いて、センサーホルダ23の先端、すなわちφ2のボール23aが、所定に固定側シーブ1の軸部1aの外周面,ボール溝4の内面に押し付けられるようにしてある。また中継部材25a,26aは、例えば本体部21内に収めてある移動手段、例えば電動式のスライド装置20aにより、ボール溝4と直交する方向に沿って移動されるようにしてある。このスライド装置20aにより、軸部1aの周面に所定に押し付けられたままボール23aが、ボール溝4を横切る方向へ、所定状態、つまり固定側シーブ1の軸心と平行な状態を保ちながら移動されるようにしてある。これで、ボール23aがボール溝4を横切るように動くと、ボール23aがボール溝4内へ進入し、続いて該ボール23aがボール溝4の断面(円弧)形状にならってボール溝4の内外方向へ変位するようになる。そして、このときのボール23aの変位が各検出器27,28で検出されることによって、ボール溝4の溝形状の認識に必要なラジアル方向とスラスト方向の2方向といった座標的な位置情報が得られるようにしてある。
【0020】他方、図1中の30は、例えばマイクロコンピュータを有して構成された演算機能を有するコントローラー(演算部に相当)である。このコントローラー30には、溝形状測定装置の各部、すなわち、スライド装置20a、ワークセット部11のモーター15、エンコーダー16、移動テーブル10a、昇降用のモーター18a、測定器20の各検出器27,28と、測定データを出力する測定結果出力部32とが接続されている。またこのコントローラー30には、以下のような機能が設定されている。
【0021】a.φ2のボール23aを所定に軸部1aの外周面に当接させたまま1回転させる機能。
【0022】b.同回転中、測定器20から出力されるラジアル方向、スラスト方向の検出信号から、各ボール溝4の位置を割り出す機能。
【0023】c.割り出したボール溝4のあらかじめ指定された溝高さ位置にφ2のボール23aを位置決め、ボール溝4を横切る方向へ移動させる機能。
【0024】d.同横切り中、測定器20から出力される位置情報(ラジアル方向、スラスト方向の検出信号)からボール溝4の断面をなす円弧を測定する機能。
【0025】e.同求めた円弧の軌跡に最小二乗法の演算処理を施す機能。
【0026】f.演算処理を終えた円弧の中心位置を求める機能。
【0027】g.求めた中心位置の円弧から、ボール6がボール溝4に嵌まったときに相当する該ボール6のボール中心位置を求める機能。
【0028】h.得られた測定データを出力する機能。
【0029】またコントローラー30には、例えば第1の自動測定ボタン30a、第2の自動測定ボタン30bを有する操作部31が接続されている。さらにコントローラー30には、自動測定ボタン30aが操作されると、φ2の測定子で、上記a〜hの機能を用いて、ボール溝4のあらかじめ指定された複数個所の溝(断面)形状の測定が行い、自動測定ボタン30bが操作されると、φ6の測定子24で上記機能の用いて、3つのボール溝4がなす中心位置と溝以外の研削面との中心のずれなどの測定を行う設定がなされている。
【0030】図4に示すフローチャートにもとづき溝形状測定装置の作用、測定方法について説明すれば、今、スピンドル12,13間に中心部を保持させたシーブ部品、例えば固定側シーブ1のボール溝4の溝形状を測定しようとする。
【0031】このときには、まず、図1および図2に示されるようにφ2の測定子23aをセンサー脱着部22に装着してから、自動測定ボタン30aを押す。すると、図4に示すフローチャートが始まる。
【0032】すなわち、まず、ステップS1のように各ボール溝4の位置を割り出す工程が始まる。
【0033】同工程は、まず、センサーホルダ23のボール23aが、例えば移動テーブル10aにより、固定側シーブ1の軸部1aに外周、例えばあらかじめ設定されたボール溝4のある地点へ導き、同地点で、固定側シーブ1の軸心(スピンドル12,13を結ぶ延長線)と向き合うよう、ボール23aの先端を所定に押し付ける。ついで、モーター15により、固定側シーブ1を軸心回りに1回転させることで行なわれる。
【0034】このとき、ボール23aは、固定側シーブ1の1回転中、ボール溝4が有る軸部1aの外周面部分では落ち込む挙動を示し、それ以外のボール溝4が無い外周面部分ではそうした挙動が生じない。
【0035】したがって、測定器20の検出信号、さらにはエンコーダー16の信号から、軸部1aの円周上のどの地点にボール溝4があるのかが割り出される。
【0036】この工程を終えると、ステップS2へ進み、あらかじめ指定された溝高さにおいてボール溝4の平面形状を測定する工程が始まる。
【0037】同工程は、まず、図5および図6中の符号Aに示されるように軸部1aの外周面に押し付けたままボール23aを、あらかじめ指定された1つのボール溝4のうち、指定された地点の溝部分を挟んだ一方の縁部近くの外周面部分にボール23aを待機させる。ついで、電動式のスライド装置20aが作動して、ボール23aを図6中の符号B〜Fに示されるようにボール溝4を横切るように移動させる。
【0038】ここで、ボール23aは、図1および図2に示されるようにφ2というように、かなり溝幅より小さな外形を有しているので、図6中のB〜Fに示されるようにボール溝4内に次第に進入する。そして、ボール23aは、ボール溝4を形成している円弧面の形状にならってボール溝内外方向へ変位しながら、ボール溝4を横切る。
【0039】このときのボール23aのラジアル方向(溝幅方向)、スラスト方向(溝深さ方向)の変位がそれぞれラジアル方向検出器27、スラスト方向検出器28で検出され、両検出信号からボール溝4の円弧状の平面形状が得られる。
【0040】ここで、ボール23aで得たボール溝4の溝幅方向両側の各円弧軌跡は、誤差があり、このままでは円弧の中心が求まらない。
【0041】そこで、つぎのステップS3において、溝幅方向片側の円弧づつ最小二乗法の演算処理を施す。これにより、誤差のない円弧が算出され、ボール6と接触するボール溝4の両側の円弧形状がそれぞれ得られる。と共に同円弧から、例えば図6に示されるようなボール溝4の両側における円弧形状の中心位置R1,R2が求まる。
【0042】これにより、1つのボール溝4の1地点における溝形状が測定される。
【0043】またステップS3では、この求めた各中心位置R1,R2に対し、ボール溝4と組み合うボール4(φ6のボール)が入る(嵌まる)とした際の状態を演算で実施し、図7に示されるようにボール溝4と組み合うボール6の中心位置を算出する(固定シーブ1の軸心Oとボール溝4の溝幅中心とをむすぶ線Xと、ボール溝4の左右の接触位置Y1,Y2がなす角度θ1,θ2の交点)。
【0044】こうした測定が、同一のボール溝4の複数箇所で行なわれ、ボール溝4の全長方向の形状測定が行われる(ステップS4)。
【0045】このボール溝4の測定が、残る2つのボール溝4でも同様に行なわれる(ステップS5)。
【0046】そして、測定後、測定結果出力部32から測定データが出力され(ステップS6)、固定側シーブ1の軸部1aに有るボール溝4の溝形状測定を終える。
【0047】また中心位置のずれを測定するときは、φ2のボール23aをもつセンサーホルダ23から、φ6のボール24aをもつセンサーホルダ24に付け替えてから、自動測定ボタン30bを押す。
【0048】すると、φ6のボール24aが、あらかじめ指定されているボール溝4の地点に挿入されるとともに、固定側シーブ1が軸心回りに1回転する。そして、このときの測定器20の検出信号から、3つのボール溝4がなす中心位置と溝以外の研削面との中心のずれが測定され、φ2の測定子23aのときと同様、測定データが出力される。むろん、φ6のボール24aを用いて、他の部分を測定するようにして構わない。
【0049】上記したようなボール溝4に対して小径なボール23a(測定子)を横切るように移動させてボール溝4の溝形状を測定する構造、方法は、直接、ボール溝4の円弧各部を、逐次、連続的にボール23aで検出するので、高い精度で、ボール6と接触をなすボール溝4の両側の円弧形状を測定することができる。特にボール23aをボール溝4に横切る方向に移動させるので、構造的にも方法的にも簡単である。
【0050】しかも、求めた円弧形状を用いて、ボール6の中心位置を測定するので、ボール溝4に嵌まるボール6の組み合わせ具合も測定できる。
【0051】そのうえ、同測定をボール溝4の長さ方向の複数箇所で行うようにしたので、ボール溝4の全長方向の形状測定もできる。
【0052】なお、本発明では、固定側シーブ1のボール溝4、すなわち軸部1aの外周面に形成されているボール溝4の溝形状を測定したが、これに限らず、図8および図9に示されるような可動側シーブ2のボール溝5、すなわちボス部2aの内周面に形成されているボール溝5の溝形状を測定するようにしてもよい。この場合、例えば測定子となるボール23a,24aを筒内に挿入可能とした形状に形成してあるセンサーホルダを用いればよい。
【0053】また一実施形態で述べた各部の機器は、本発明に限定されるものではなく、「特許請求の範囲」に記載された範囲内で、種々変形可能である。例えば一実施形態では、φ2のボールを測定子として用いたが、これに限らず、φ3のボールでも構わない。むろん、一実施形態は、CVTのシーブ部品に有るボール溝の形状を測定するようにしたが、これ以外の部品の周面に形成されているボール溝の形状を測定するようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発明、請求項4に記載の発明によれば、直接、ボール溝の円弧各部を、逐次、連続的に測定子で検出して、ボール溝の円弧形状を測定するので、高い精度で、ボールと接触をなすボール溝の溝幅両側の円弧形状を測定することができる。しかも、測定子をボール溝に対して横切るように移動させるだけなので、簡単である。
【0055】請求項2に記載の発明によれば、上記効果に加え、ボール溝の全長方向の形状測定を行うことができるといった効果を奏する。
【0056】請求項3に記載の発明によれば、上記効果に加え、ボール溝に嵌まるボールとの組み合せ具合が測定できるといった効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】000006286
【氏名又は名称】三菱自動車工業株式会社
【出願日】 平成11年12月20日(1999.12.20)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外3名)
【公開番号】 特開2001−174203(P2001−174203A)
【公開日】 平成13年6月29日(2001.6.29)
【出願番号】 特願平11−361195