| 【発明の名称】 |
管路用たわみ測定器 |
| 【発明者】 |
【氏名】吉井 孝育
【氏名】矢野 博彦
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| 【要約】 |
【課題】小口径管路や水量が多いような人が入ることができない管路であっても、その管路の偏平状況を定量的に測定することができる管路用たわみ測定器を提供する。
【解決手段】管路内部を走行しながら管路の鉛直方向のたわみを測定する管路用たわみ測定器であって、管路内走行用台座部11と、該管路内走行用台座部11の上部に、前記管路2の管頂部内面にその最上端部が接し、かつ進行方向に対して後方に弧状に延びるように立設された羽根部12と、該羽根部12に配置されている歪みゲージ13とからなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 管路内部を走行しながら管路の鉛直方向のたわみを測定する管路用たわみ測定器であって、管路内走行用台座部と、該管路内走行用台座部の上部に、前記管路の管頂部内面にその最上端部が接し、かつ進行方向に対して後方に弧状に延びるように立設された羽根部と、該羽根部に配置されている歪みゲージとからなることを特徴とする管路用たわみ測定器。 【請求項2】 管路内部を走行しながら管路の鉛直方向のたわみを測定する管路用たわみ測定器であって、管路内走行用台座部と、該管路内走行用台座部の上部に、前記管路の管頂部内面にその最上端部が接し、かつ進行方向に対して後方に弧状に延びるように立設された羽根部と、前記管路内走行用台座部と前記羽根部で形成される空間に、該管路内走行用台座部から上方に立設されている目盛り板と、該羽根部から下方に向けて設けられており、前記目盛り板と直交して歪み量を指示する指示部材と、その歪み量を読み取るためのモニターとからなることを特徴とする管路用たわみ測定器。 【請求項3】 前記羽根部の最上端部が、直径1〜20mm程度の棒状体からなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の管路用たわみ測定器。 【請求項4】 前記羽根部の最上端部の幅が、10mm以上で対象とする管路の内径の5%以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の管路用たわみ測定器。 【請求項5】 管路内部を走行しながら管路の鉛直方向のたわみを測定する管路用たわみ測定器であって、管路内走行用台座部と、該管路内走行用台座部の上部に、前記管路の管頂部内面に接する車輪をその最上端部に有する変位計が立設されていることを特徴とする管路用たわみ測定器。 【請求項6】 前記管路内走行用台座部が、下方に滑走部材が設けられたものからなることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の管路用たわみ測定器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、管路内部を走行しながら管路の鉛直方向のたわみを測定する管路用たわみ測定器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】下水等の埋設管路においては、管路の安全性を確保するために、管路の土圧にによる偏平率を測定する重要となることが多い。 【0003】従来、管路の鉛直方向の偏平率を測定するには、次のような方法がある。 ■ 測定員が管路の中に入っていって、直接、長さ測定機器にて管路の偏平の状況を測定する方法。 ■ TVカメラによる観察で、管路の偏平の状況を目視観察する方法。 【0004】しかしながら、■の方法の場合には、小口径管路等の人が入ることができない管路には用いることができないし、又、水量が多い箇所や汚染の激しい管路においては危険を伴うという問題点があり、■の方法の場合には、定量的な測定ができず、又、水量が多い箇所では測定ができないという問題点がある。 【0005】人が入れない管路において、偏平状況を測定を行うために、管路調査用ロボットも開発されているが、かなり大型な機械装置となるのでφ800未満の管路には用いることができないという問題点がある。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のような従来の問題点を解消し、小口径管路や水量が多い箇所や汚水の激しい箇所のような人が入ることができない管路であっても、その管路の偏平状況を定量的に測定することができる管路用たわみ測定器を提供することを目的としてなされたものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本願の請求項1に記載の発明(本発明1)は、管路内部を走行しながら管路の鉛直方向のたわみを測定する管路用たわみ測定器であって、管路内走行用台座部と、該管路内走行用台座部の上部に、前記管路の管頂部内面にその最上端部が接し、かつ進行方向に対して後方に弧状に延びるように立設された羽根部と、該羽根部に配置されている歪みゲージとからなる管路用たわみ測定器である。 【0008】本願の請求項2に記載の発明(本発明2)は、管路内部を走行しながら管路の鉛直方向のたわみを測定する管路用たわみ測定器であって、管路内走行用台座部と、該管路内走行用台座部の上部に、前記管路の管頂部内面にその最上端部が接し、かつ進行方向に対して後方に弧状に延びるように立設された羽根部と、前記管路内走行用台座部と前記羽根部で形成される空間に、該管路内走行用台座部から上方に立設されている目盛り板と、該羽根部から下方に向けて設けられており、前記目盛り板と直交して歪み量を指示する指示部材と、その歪み量を読み取るためのモニターとからなる管路用たわみ測定器である。 【0009】本願の請求項3に記載の発明(本発明3)は、前記羽根部の最上端部が、直径1〜20mm程度の棒状体からなる本発明1又は本発明2の管路用たわみ測定器である。 【0010】本願の請求項4に記載の発明(本発明4)は、前記羽根部の最上端部の幅が、10mm以上で対象とする管路の内径の5%以下である本発明1又は本発明2の管路用たわみ測定器である。 【0011】本願の請求項5に記載の発明(本発明5)は、管路内部を走行しながら管路の鉛直方向のたわみを測定する管路用たわみ測定器であって、管路内走行用台座部と、該管路内走行用台座部の上部に、前記管路の管頂部内面に接する車輪をその最上端部に有する変位計が立設されている管路用たわみ測定器である。 【0012】本願の請求項6に記載の発明(本発明6)は、前記管路内走行用台座部が、下方に滑走部材が設けられたものからなる本発明1〜本発明5のいずれかの管路用たわみ測定器である。 【0013】 【作用】本発明1の管路用たわみ測定器は、管路内走行用台座部と、該管路内走行用台座部の上部に、前記管路の管頂部内面にその最上端部が接し、かつ進行方向に対して後方に弧状に延びるように立設された羽根部と、該羽根部に配置されている歪みゲージとからなることにより、小口径管路や水量が多いような人が入ることができない管路であっても、その管路内部を走行させながら管路の測定位置毎に、歪みゲージにてばねの歪みの値を検出して羽根部のたわみ量を測定し、その羽根部のたわみ量を管路の鉛直方向の内径のたわみ量に換算するとともに、その偏平率を算出することができる。 【0014】本発明2の管路用たわみ測定器は、管路内走行用台座部と、該管路内走行用台座部の上部に、前記管路の管頂部内面にその最上端部が接し、かつ進行方向に対して後方に弧状に延びるように立設された羽根部と、前記管路内走行用台座部と前記羽根部で形成される空間に、該管路内走行用台座部から上方に立設されている目盛り板と、該羽根部から下方に向けて設けられており、前記目盛り板と直交して歪み量を指示する指示部材と、その歪み量を読み取るためのモニターとからなることにより、小口径管路や水量が多いような人が入ることができない管路であっても、その管路内部を走行させながら管路の測定位置毎に、指示部材にて指示された羽根部のたわみ量を読み取り、その羽根部のたわみ量を管路の鉛直方向の内径のたわみ量に換算するとともに、その偏平率を算出することができる。 【0015】本発明3の管路用たわみ測定器は、前記羽根部の最上端部が、直径1〜20mm程度の棒状体からなることにより、棒状体の最上端部が管頂部内面に接触する部分が一点となるので、測定精度の向上が望めるとともに、測定に必要な剛性も十分確保される。 【0016】本発明4の管路用たわみ測定器は、前記羽根部の最上端部の幅が、10mm以上で対象とする管路の内径の5%以下であることにより、最上端部が管頂部内面に接触する部分は2点となるが、その幅が小さいので、管路の鉛直方向の内径測定の誤差が小さくて、測定精度の向上が望めるるともに、測定に必要な剛性も十分確保される。 【0017】本発明5の管路用たわみ測定器は、管路内走行用台座部と、該管路内走行用台座部の上部に、前記管路の管頂部内面に接する車輪をその最上端部に有する変位計が立設されていることにより、小口径管路や水量が多いような人が入ることができない管路であっても、その管路内部を走行させながら管路の測定位置毎に、変位計にてたわみ量を測定し、そのたわみ量を管路の鉛直方向の内径のたわみ量に換算するとともに、その偏平率を算出することができる。 【0018】本発明6の管路用たわみ測定器は、前記管路内走行用台座部が、下方に滑走部材が設けられたものからなることにより、その滑走部材を管底付近の内面に摺動させるようにして、管路の内部を容易に走行させることができる。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の管路用たわみ測定器の一例を示す正面図、図2は、その管路用たわみ測定器を管路内部を走行させながら、その鉛直方向のたわみを測定する状態を説明する断面図である。図1及び図2に示すように、この管路用たわみ測定器1は、管路内走行用台座部11と、羽根部12と、歪みゲージ13とからなる。 【0020】管路内走行用台座部11は、台座部本体111の両側縁の下部に、脚部112を介して、測定すべき管路2の進行方向に沿う2本のソリ状の滑走部材113が固定されており、その滑走部材113を管底付近の内面に摺動させるようにして、管路2の内部を走行させることができるようになっている。 【0021】羽根部12は、管路内走行用台座部11の台座部本体111上に、管路2の管頂部内面にその最上端部が接するように立設されている。羽根部12の形状は、進行方向に対して後方に弧状に延びるような適度の曲率を有し、管路内部にて、測定器1がスムーズに進行方向に走行できるようにされている。 【0022】羽根部12は、図3(a)にも示すように、上端部が棒状体121から形成され、それ以外は細板体122とされている。羽根部12の上端部がこのような棒状体122からなると、棒状体121の最上端部が管頂部内面に接触する部分が一点となるので、測定精度の向上が望める。棒状体121の径は、細い方が精度はよくなるが、細すぎると測定に必要な剛性も不足するため1〜20mmが好ましい。 【0023】図3(b)にも示すように、最上端部の幅が、10mm以上で対象とする管路の内径の5%以下とされた全体が細板状の羽根部12′を用いてもよい。この羽根部12′を用いた場合には、最上端部が管頂部内面に接触する部分は2点となるが、その幅が小さいので、管路の鉛直方向の内径測定の誤差が小さくて、測定精度の向上が望める。又、測定に必要な剛性も十分確保される。 【0024】羽根部12,12′の材質としては、耐久性、強度の点から金属が好ましいが、繊維強樹脂(FRP)、FRPと金属等の複合材料、あるいは樹脂被覆金属等であってもよい。金属としては、使用環境により異なるが、ステンレス等が好適である。羽根部12の細板体122や羽根部12′の厚みは、ステンレス等のバネ鋼材で製作した場合、1.0〜3.0mm程度が精度・作業上好ましい。 【0025】歪みゲージ13は、羽根部12に張り付けられるように配置され、羽根部12のたわみ量に応じたばねの歪みの値を検出し、静歪み計で読み取るような構造とされている。歪みゲージ13には、図示しない管路外に設置される記録計に連結するケーブル131が接続されている。 【0026】羽根部12のたわみ量から、実際の管路2の鉛直方向の内径のたわみ量を換算するには次のようにして行う。図4に示すように、測定される羽根部12のたわみ量は、測定器1から上の部分のたわみ量、つまり、測定器から上の部分の高さ「m」の値である。測定器の滑走部材113,113間の幅をW、管路2を構成する管の呼び径(内径)をDとすると、次の式1で表される関係式により、偏平している管路の鉛直方向の内径bが換算される。 m=b/2+(b/2)×(1−W2 /(4×(D−b/2)2 ))0.5 ・・・式1そして、管路の鉛直方向の内径の偏平率Xは、次の式2により算出される。 X=((D−b)/D)×100(%)・・・式2【0027】次に、この測定器1を管路内部を走行させて、走行距離に対する管路2の鉛直方向の内径の偏平率Xを測定する作業手順を図5を参照して説明する。図5に示すように、手順1として、測定器1を管路2の該当スパン上流側の人孔31の出口にセットする。 【0028】手順2として、測定器1の羽根部と管路2の管頂部内面との間に一定厚みのスペーサーを挟んで補正を行う。手順3として、測定器1を下流側の人孔32にいる作業員が牽引用ロープ33により約2m牽引して停止する。手順4として、停止したときの歪みの値を静歪み計Sの表示にて読み取り、記録する。 【0029】手順5として、手順2〜3の繰り返しで下流側の人孔32に到達するまで行う。手順6として、測定後に、読み取った歪みの値を羽根部のたわみ量に換算する。手順7として、式1及び式2で、管路2の測定位置毎に、その羽根部のたわみ量を管路の鉛直方向の内径のたわみ量に換算するとともに、その偏平率を算出する。 【0030】図6は、本発明の管路用たわみ測定器の別の例を示す正面図であり、図7は、図6に示すものの目盛り板43と支持部材44の関係を明確にした左側面図である。図6及び図7に示すように、この管路用たわみ測定器4は、管路内走行用台座部41と、羽根部42と、目盛り板43と、指示部材44と、モニター45とからなる。 【0031】管路内走行用台座部41及び羽根部42は、図1及び図2を参照して説明した測定器1と構造が同じであるので、図中に対応する図番を付してその詳細な説明は省略する。 【0032】この管路用たわみ測定器4は、管路内走行用台座部41の台座部本体411上に、目盛り板43が立設されている。又、羽根部42の細板体422の上部から下方に向けて、目盛り板43と直交してたわみ量を指示する指示部材44が設けられている。又、管路内走行用台座部41の台座部本体411上に、指示部材44により指示された羽根部42のたわみ量を読み取るためのTVカメラからなるモニター45が設けられている。モニター45には、管路外に設置された図示しない記録計に連結するケーブル451が接続されている。 【0033】この管路用たわみ測定器4を用いた場合にも、図1及び図2を参照して説明した測定器1の手順に準じた手順を経て、管路の測定位置毎に、指示部材44にて指示された羽根部42のたわみ量を読みとり、式1及び式2で、羽根部のたわみ量を管路の鉛直方向の内径のたわみ量に換算するとともに、その偏平率を算出する。 【0034】図8は、本発明の管路用たわみ測定器の別の例を示す正面図である。図8に示すように、この管路用たわみ測定器5は、管路内走行用台座部51と、変位計52とからなる。管路内走行用台座部51は、図1及び図2を参照して説明した測定器1と構造が同じであるので、図中に対応する図番を付してその詳細な説明は省略する。 【0035】変位計52は、管路の管頂部内面に接する車輪521がシリンダー522の軸の上端部に設けられたものからなり、シリンダー522の基端部が管路内走行用台座部の上部に固定されるように立設されている。シリンダー522には、図示しない記録計に連結するケーブル523が接続されている。 【0036】この管路用たわみ測定器5を用いた場合にも、図1及び図2を参照して説明した測定器1の手順に準じた手順を経て、管路の測定位置毎に、変位計52にて測定し、式1及び式2で、測定したたわみ量を管路の鉛直方向の内径のたわみ量に換算するとともに、その偏平率を算出する。 【0037】(実施例)以下、本発明を実施例により説明する。図1及び図2を参照して説明した管路用たわみ測定器1を用いて、実際の下水管路(口径φ600、人孔─人孔間50m)で、図5を参照して説明した手順により、その管路内部を走行させながら、2m毎に、管路の鉛直方向のたわみを測定した。その結果を図9に示す。尚、羽根部12としては、ステンレスのバネ鋼材製であって、棒状体121が径10mm、細板体122が厚み2.0mmからなるものを用いた。歪みゲージ13としては、共和電業社製の防水歪みゲージ「KFW−5−120−c1−11」を用いた。その結果、人が入れない管路においても、その偏平状況の測定を容易に行うことができた。 【0038】 【発明の効果】本発明の管路用たわみ測定器は、上記の構成とされているので、小口径管路や水量が多いような人が入ることができない管路であっても、その管路の偏平状況を定量的に測定することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002174 【氏名又は名称】積水化学工業株式会社 【識別番号】591183566 【氏名又は名称】セキスイ管材テクニックス株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年11月16日(1999.11.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100102956 【弁理士】 【氏名又は名称】九十九 高秋
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| 【公開番号】 |
特開2001−141447(P2001−141447A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月25日(2001.5.25) |
| 【出願番号】 |
特願平11−325586 |
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