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【発明の名称】 底泥厚測定装置
【発明者】 【氏名】八木田 康信

【氏名】伊藤 隆夫

【氏名】佐藤 桂一

【氏名】和田 達也

【要約】 【課題】2周波数以上の超音波を使用して、検出された超音波の深度差を利用する測定装置や、予め水深が分かっているタンク等の深度と測定された深度との差により泥の厚さを測定する装置があるが、2周波数を使用する測定装置では、2種類の超音波振動子が必要となり、又、深度差を利用する測定装置では、予め理論水深の設定が必要となり、システムが複雑で高価になる。

【解決手段】CPUからなる制御装置8に低周波数で、短パルス(1波長〜数波長)を発生する発振器9が接続され、この発振器9に超音波送信振動子10が接続されており、又、超音波送信振動子10から照射した超音波の反射エコーを受信する超音波受信振動子11は増幅器12に接続され、増幅器12の出力はA/D変換器13に接続され、A/D変換器13の出力は制御装置8の低レベルゲート8aと高レベルゲート8bに入力され、低レベルゲート8a及び高レベルゲート8bの出力は表示装置14に接続されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 短パルス(1波長〜数波長)を発生する低周波数の発振器と、該発振器からの短パルスによって超音波パルスを水中に照射し、水中に照射した超音波パルスの反射波を受信する超音波振動子と、該超音波振動子で変換されたエコー信号を増幅する増幅器と、該増幅器の出力をデジタルエコー信号に変換するA/D変換器と、該A/D変換器で変換されたデジタルエコー信号の中で予め決められた低いレベルの信号を通過する低閾値を持つ低レベルゲート機能及び予め決められた低い閾値以上の高レベル信号を通過する高レベルゲート機能を有する制御装置と、前記低レベル信号及び高レベル信号を同一画面に表示する表示装置とからなり、前記超音波振動子から短パルスの超音波を水中に照射することにより、底泥の表面からの反射エコーと底泥の下の水底からの反射エコーが干渉しないようにしたことを特徴とする底泥厚測定装置。
【請求項2】 前記制御装置に乗算機能を設け、前記制御装置に入力されるデジタルエコー信号のレベルを上げて、前記表示装置で表示し易くすることを特徴とする請求項1記載の底泥厚測定装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、短パルス(1波長〜数波長)を使用することにより、汚泥層表面を認識し易く下底泥厚測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、海底や湖底の底泥の厚さを測定する装置として、図3に示すように、送受信器1に接続された超音波送信器2を海中又は水中3に設置し、この超音波送信器2から海底又は湖底4に向けて超音波を照射すると、海底又は湖底4からの反射波と、海底又は湖底4の上に堆積している汚泥5の表面からの反射波が超音波受信器6で受信されるが、汚泥5の厚さが薄い場合は、長い波長のパルスを使用すると、汚泥5の表面からの反射波のパルスと海底又は湖底4からの反射波のパルスが重なってしまうので、送受信器1に接続された陰極線管7が表示すると、海底又は湖底4と汚泥5との反射波が一体になって見分けがつかない状態になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来の底泥厚測定装置では、2周波数以上の超音波を使用して、検出された超音波の深度差を利用する測定装置や、予め水深が分かっているタンク等の深度と測定された深度との差により泥の厚さを測定する装置があるが、2周波数を使用する測定装置では、2種類の超音波振動子が必要となり、又、深度差を利用する測定装置では、予め理論水深の設定が必要となり、システムが複雑で高価になるという問題があった。
【0004】
【課題を解決しようとする手段】本発明は、短パルス(1波長〜数波長)を発生する低周波数の発振器と、該発振器からの短パルスによって超音波パルスを水中に照射し、水中に照射した超音波パルスの反射波を受信する超音波振動子と、該超音波振動子で変換されたエコー信号を増幅する増幅器と、該増幅器の出力をデジタルエコー信号に変換するA/D変換器と、該A/D変換器で変換されたデジタルエコー信号の中で予め決められた低いレベルの信号を通過する低閾値を持つ低レベルゲート機能及び予め決められた低い閾値以上の高レベル信号を通過する高レベルゲート機能を有する制御装置と、前記低レベル信号及び高レベル信号を同一画面に表示する表示装置とからなり、前記超音波振動子から短パルスの超音波を水中に照射することにより、底泥の表面からの反射エコーと底泥の下の水底からの反射エコーが干渉しないようにしたものであり、又、前記制御装置に乗算機能を設け、前記制御装置に入力されるデジタルエコー信号のレベルを上げて、前記表示装置で表示し易くするようにしてもよい。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明では、低周波数の超音波を使用することにより、汚泥をよく通過するようにし、又、短パルス(1波長〜数波長)を使用することにより、薄い汚泥層でも、汚泥層の表面で反射する反射エコーと海底又は湖底で反射する反射エコーが干渉しないようにしてよく分離できるようにし、海底又は湖底で反射された高い反射エコー信号と汚泥で反射された低い反射エコー信号が制御装置に装着した低いレベルゲートと高いレベルゲートをそれぞれ通過して、表示装置で確実に表示することができる。
【0006】
【実施例】図1は本発明の実施例の底泥厚測定装置のブロック図で、CPUからなる制御装置8に低周波数で、短パルス(1波長〜数波長)を発生する発振器9が接続され、この発振器9に超音波送信振動子10が接続されており、又、超音波送信振動子10から照射した超音波の反射エコーを受信する超音波受信振動子11は増幅器12に接続され、増幅器12の出力はA/D変換器13に接続され、A/D変換器13の出力は制御装置8の低レベルゲート8aと高レベルゲート8bに入力され、低レベルゲート8a及び高レベルゲート8bの出力は表示装置14に接続されている。
【0007】このように構成した本実施例の底泥厚測定装置では、制御装置8からの信号により発振器9から発振出力が超音波送信振動子10に印加されると、超音波送信振動子10は海中又は水中に超音波を照射するので、海底又は湖底から超音波の高レベルの反射エコーが超音波受信振動子11に入力され、又、海底又は湖底の表面に汚泥がある場合は、汚泥の表面で超音波が反射されて低レベルの反射エコーが超音波受信振動子11に入力され、それぞれ高レベルの反射エコー信号と低レベルの反射エコー信号に変換されて増幅器12で増幅され、A/D変換器13で低レベルのデジタルエコー信号と高レベルのデジタルエコー信号に変換され、制御装置8の低レベルゲート8aと高レベルゲート8bに入力され、それぞれ低レベルのデジタルエコー信号は低レベルゲート8aを通過し、高レベルのデジタルエコー信号は高レベルゲート8bを通過し、画像処理されて表示装置14で表示される。
【0008】ここで、本実施例の底泥厚測定装置では、発振器9が短パルス(1波長〜数波長)を発生するようにしているので、底泥厚が少なくても、汚泥の表面で反射した反射エコーと海底又は湖底で反射した反射エコーとは確実に区別され、表示装置14で確実に表示されるが、測定可能な汚泥の厚さは照射される超音波の波長の数で決まり、短パルスが1波長のものであれば、より汚泥の表面で反射した反射エコーと海底又は湖底で反射した反射エコーを区別することができる。
【0009】なお、表示装置14で表示する場合、海底又は湖底と汚泥の表示を異なった色で表示することが可能であるが、この異なった色表示をする場合、汚泥の表面で反射した反射エコーが低い場合は、図2に示すように、制御装置8の低レベルゲート8aの前に乗算器8cを設ければよい。
【0010】又、上記実施例において、超音波送信振動子10と超音波受信振動子11を別に設けたが、1つの超音波振動子を使用してもよい。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の底泥厚測定装置では、発振器が短パルス(1波長〜数波長)を発生するようにしているので、薄い汚泥層でも、汚泥層の表面で反射する反射エコーと海底又は湖底で反射する反射エコーが干渉しないようにしてよく分離できるようにし、海底又は湖底で反射された高い反射エコー信号と汚泥で反射された低い反射エコー信号が制御装置に装置した高いレベルゲートと低いレベルゲートをそれぞれ通過して、表示装置で確実に表示することができるという利点がある。
【出願人】 【識別番号】000243364
【氏名又は名称】本多電子株式会社
【出願日】 平成11年11月16日(1999.11.16)
【代理人】 【識別番号】100077045
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 和夫
【公開番号】 特開2001−141438(P2001−141438A)
【公開日】 平成13年5月25日(2001.5.25)
【出願番号】 特願平11−325718