| 【発明の名称】 |
回転角検出装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 瑞明
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| 【要約】 |
【課題】薄型化、小型化が可能な透過型光学式回転角検出装置を得ることに有る。
【解決手段】発光素子101と受光素子102を、ポリイミド樹脂層105と金属配線層106とから成る1枚のフレキシブル配線基板上に接続し、このフレキシブル配線基板104の一部を曲げ起こすことにより、発光素子101と受光素子102とが互いに対抗する位置に配置する構成とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 互いに対向して設置された発光素子と受光素子の対を有する検出ヘッド部と、円盤形状のエンコーダ・スケールを有する透過型光学式回転角検出装置において、樹脂基板と金属配線層から成る1枚のフレキシブル配線基板上に、前記発光素子と前記受光素子がともに接続されており、前記フレキシブル配線基板の一部を曲げ起して、前記発光素子と前記受光素子が互いに対向する位置に配置したことを特徴とする回転角検出装置。 【請求項2】 前記発光素子を駆動するための電子回路と、前記受光素子の出力する信号を増幅または雑音成分除去または演算処理などを行う半導体集積回路とを、前記フレキシブル配線基板に設置し接続したことを特徴とする請求項1の回転角検出装置。 【請求項3】 機械的な指針の表示回転角度によって時刻を表示する時計装置において、前記指針を駆動する回転軸に接続された歯車またはエンコーダ・スケールの回転角度を請求項1または請求項2の角度検出装置を用いて検出することにより前記指針の表示回転角度を制御することを特徴とする時計装置。 【請求項4】 回転円盤の表示回転角度によって日付等を表示するカレンダー機構を有する時計装置において、前記回転円盤に刻まれた歯車パターン、または、前記回転円盤に接続された歯車またはエンコーダ・スケールの回転角度を請求項1または請求項2の角度検出装置を用いて検出することにより前記指針の表示回転角度を制御することを特徴とする時計装置。 【請求項5】 機械的な指針の表示回転角度によって電圧、電流、圧力などの物理量を表示する情報表示装置において、前記指針を駆動する回転軸に接続された歯車またはエンコーダ・スケールの回転角度を請求項1または請求項2の角度検出装置を用いて検出することにより前記指針の表示回転角度を制御することを特徴とする情報表示装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】制御用モータ、ロボットアーム、精密自動ステージ装置、プリンタ装置、指針式時計装置、指針式計器などに組み込む回転機構を制御するため、その動作回転角度または回転速度を精密に検出し、電気信号に変換するための一般にエンコーダと呼ばれる回転角検出装置に関する発明である。 【0002】 【従来の技術】図6に従来の技術による回転角検出装置を示す。一般にエンコーダと呼ばれる光学式回転角検出装置は、回転軸212に結合された回転円盤型のエンコーダ・スケール203と発光素子201と受光素子202の対を有する検出ヘッド部から構成される。エンコーダ・スケール203には回転角を検出するための放射状格子パターン218(グレーティング)がスリット状に描かれている。エンコーダ・スケール218には、エッチング法などでスリット状の加工を施された金属板か、フォト・リソグラフィ技術によって格子パターンを印刷された透明ガラス板等が用いられる。 【0003】発光素子201としては発光ダイオードや半導体レーザーが用いられる。受光素子202としてはフォト・ダイオードやフォト・トランジスタが用いられる。発光素子201から発せられた光はエンコーダ・スケール203のスリットを透過して受光素子202に達するように、発光素子201と受光素子202は互いに対抗して配置される必要がある。したがって、従来の技術においては、図に示すように、樹脂成型部材等の検出ヘッド部フレーム231を用いて発光素子201と受光素子202を指示・固定する構造となっていた。あるいは、それらの素子、エンコーダ・スケール、構成部材を金属または樹脂成型品の筐体に納める構造となっていた。 【0004】また、発光素子201、発光素子202への電源および信号出力のための配線として、素子に接続された金属製の端子をリード・ワイヤ232として筐体の外部へ引き出すか、あるいは素子に接続された金属製の端子にさらにフレキシブル配線基板を接合し、筐体外部へ引き出す構造となっていた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従来の回転角検出装置の構造においては、樹脂性成型品または金属製の支持構造により、発光素子及び受光素子をそれぞれ対抗する配置となるように支持固定する構造となっているため、腕時計などの小型機器に組み込むための小型・薄型化には限界があり、さらに、樹脂または金属の筐体を製造するのに必要な金型は非常に高価であるため、製造のための初期投資額が大きく、コストダウンが困難であった。 【0006】また、従来の技術においては、図6のようにそれぞれのリード・ワイヤ232が同一平面上にない立体的配置となっているため、信号処理や制御を行うための電子回路基板へ接続するためには立体的な配線を行う必要があり、やはり小型化やコストダウンが困難であった。 【0007】 【課題を解決するための手段】図1および図2に示すように、発光素子101と受光素子102を、ポリイミド樹脂層105と金属配線層106から成る1枚のフレキシブル配線基板104上に接続し、フレキシブル配線基板104の一部を曲げ起して、発光素子101と受光素子102が互いに対向する位置に配置することにより角度検出装置を構成する。 【0008】本来微小な素子である発光素子101および受光素子102を個別のパッケージに納めることなく、また個別のリード線などを付加することなく直接フレキシブル配線基板104上に設置することにより大幅な小型化が可能となる。また、フレキシブル配線基板104のマスクは、一般に、樹脂成型の金型に比べて安価であることから、初期投資額が小さくて済む。さらに、フレキシブル配線基板104以外の基板や配線材料を必要としない単純な構成のため、材料費および組立に要するコストを引き下げることが可能である。なお、発光素子101や受光素子102の動作において駆動回路や信号処理回路が必要な場合は、それら回路を集積した半導体集積回路112を同じフレキシブル配線基板104に接続することも可能であり、さらに、装置全体を小型化、低コスト化することが可能となる。 【0009】上記の構成の角度検出装置をサーボ・モータ、腕時計などの小型機器に組み込む場合は、図5に示すように、それら機器の軸受127などを支持するフレーム124または筐体内部に湾曲した前記フレキシブル配線基板104を挟みこむ構成とすればよく、角度検出装置を支持・固定するために特別にフレームまたは筐体を設ける必要はない。 【0010】なお、反射型の回転角検出装置を構成するには、発光素子101、受光素子102をフレキシブル配線基板104に並列に配置、接続すればよく、曲げ起こす必要はない。 【0011】 【発明の実施の形態】図1に本発明の実施例を示す。実施例は発光素子101、受光素子102、フレキシブル配線基板104からなる。実施例においては発光素子101としては発光ダイオード(LED)、受光素子102としてはフォトトランジスタを用いた。フレキシブル配線基板104は、柔軟な材質であるポリイミド樹脂基板105、金属配線層106、絶縁保護層107からなる。発光素子101、受光素子102が接続される部分は金属配線層106を露出させるため、絶縁保護層107には窓が開けられている。 【0012】発光素子101および受光素子102は金属のリードフレーム108上に半導体素子を接合して作られている。そのリードフレームをフレキシブル配線基板104にリフローはんだで接続してある。発光素子101および受光素子102は、保護のため、透明封止材109にてモールドされている。なお、受光素子の感度を向上させるために、集光用のマイクロレンズ110を用いた。 【0013】発光素子101を駆動するための電子回路や受光素子102の信号を増幅・雑音成分除去し、演算処理を行うための電子回路が必要な場合がある。そのような場合、図2に示すように、発光素子101と受光素子102と、駆動回路、信号増幅回路、演算回路などを集積した半導体集積回路112を同じフレキシブル配線基板104上に接続すればよい。この方法により、他に余分な回路基板や配線部材を用いないで済むため、回転角検出装置を組み込んだ機器をさらに小型化し、低コスト化することも可能となる。 【0014】エンコーダ・スケール103は、その回転に伴って、発光素子101が発した光を断続し、受光素子102が受けるようにするため、金属板スリットまたはガラス板上の蒸着パターンとして格子状パターン118が刻まれている。発光素子101が発した光がエンコーダ・スケール103を透過し、受光素子102が受けるために、素子どうしを対抗して配置するためには、図4に示すように、フレキシブル配線基板104に薄い金属板113などを裏打ちして張り付け、フレキシブル配線基板104を曲げ起して位置を固定することもできるが、図5に示すように、モータや歯車、またはエンコーダ・スケール103の軸受122を支持するフレーム114または筐体に挟みこみ、固定すればよい。固定の方法としては、フレーム114とフレキシブル配線基板104を接着するか、フレーム114に設けた突起とフレキシブル配線基板104に設けた穴部を組み合わせればよい。 【0015】図5は本発明の回転角検出装置を腕時計や計器等の情報表示装置の指針の回転角度を検出するために組み込んだ実施例である。指針125を回転するための軸122にエンコーダ・スケール103を取り付け、指針125の軸122の軸受を支持・固定するフレーム114(地板)の間隙に回転角検出装置の検出ヘッド部を挟みこみ、固定している。同様の方法により、時計装置のカレンダー機構や本発明により回転角検出装置の小型・薄型化が可能になり、内部空間の非常に小さい腕時計のような小型精密機器への組込みが可能となった。 【0016】 【発明の効果】回転角検出装置の検出ヘッド部を支持・固定するためのフレームまたは筐体、および余分な基板や配線部材が不要となり、薄型化、小型化が可能になり、コストダウンも可能となる。さらに、フレキシブル配線基板に実装したことにより、量産用自動製造機械で用いられるテープ・リール形態での供給が可能となり、量産性が向上する。 【0017】また、従来の技術による回転角検出装置では大きすぎて組み込むことが困難であった超小型モータや腕時計であっても、本発明により回転角検出装置が薄型化、小型化されることにより、組み込むことが可能となった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002325 【氏名又は名称】セイコーインスツルメンツ株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年11月18日(1999.11.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096286 【弁理士】 【氏名又は名称】林 敬之助
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| 【公開番号】 |
特開2001−141433(P2001−141433A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月25日(2001.5.25) |
| 【出願番号】 |
特願平11−328191 |
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