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【発明の名称】 配管施工用芯出し具
【発明者】 【氏名】前川 健

【要約】 【課題】所定位置に水糸を設けるだけで配管の芯出し及び埋設深さの測定を行うことができ、配管施工の作業性を向上させることができる配管施工用芯出し具を提供する。

【解決手段】配管1の外径に対応した内径を有する半円形の嵌合部16を有する嵌着部11と、該嵌着部11から配管1の法線方向に突出した中心線表示部12とを備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 配管の施工時に配管の芯出しを行うための配管施工用芯出し具であって、配管外径に対応した内径を有する半円形の嵌合部を設けた嵌着部と、該嵌着部から配管の法線方向に突出した中心線表示部とを備えていることを特徴とする配管施工用芯出し具。
【請求項2】 前記中心線表示部は、中心線部分が段違いに形成されていることを特徴とする請求項1記載の配管施工用芯出し具。
【請求項3】 前記中心線表示部を鉛直方向に設定するための水平器を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の配管施工用芯出し具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管施工用芯出し具に関し、特に、リブ付硬質塩化ビニル管(リブパイプ)の施工を行う際にリブパイプの芯出しを確実かつ容易に行うための配管施工用芯出し具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、埋設配管の施工時に配管の芯出しを行う際には、配管上方に設置した丁張りの中心部から下げ振りを配管の頂点(マーキング線)に合わせて芯出しを行い、埋設深さはレベル計等を使用して行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法において、丁張りからの下げ振りを配管頂点に合わせて芯出しを行う作業は、下げ振りが安定するまでに時間がかかることから、余分な時間や作業量を必要とし、また、埋設深さ測定においても、レベル計等によって何箇所も測定を行わなければならないため、この作業にも多大な時間と作業量とを必要としていた。
【0004】そこで本発明は、所定位置に水糸を設けるだけで配管の芯出し及び埋設深さの測定を行うことができ、配管施工の作業性を向上させることができる配管施工用芯出し具を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明の配管施工用芯出し具は、配管の施工時に配管の芯出しを行うための配管施工用芯出し具であって、配管外径に対応した内径を有する半円形の嵌合部を設けた嵌着部と、該嵌着部から配管の法線方向に突出した中心線表示部とを備えていることを特徴としている。
【0006】さらに、前記中心線表示部の中心線部分が段違いに形成されていること、また、前記中心線表示部を鉛直方向に設定するための水平器を備えていることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の配管施工用芯出し具の一形態例を示す斜視図、図2及び図3は、本発明の配管施工用芯出し具を使用した芯出し作業の一例を示すもので、図2は配管側面方向から見た正面図、図3は配管軸線方向から見た断面図である。
【0008】配管施工用芯出し具10は、合成樹脂製の板材を加工して組み付けたものであって、配管(リブパイプ)1の外周に嵌着する嵌着部11と、該嵌着部11から配管1の法線方向に突出した中心線表示部12とを備えている。嵌着部11は、2枚の板材13,14を、スペーサー15により所定間隔で接合したものであり、両板材13,14には、嵌着する配管の外径に対応した内径を有する半円形状の嵌合部16がそれぞれ設けられている。
【0009】両板材13,14の外面距離は、配管1の外周に設けられた隣接するリブ2同士の間に嵌着部11を嵌着可能な寸法に設定されており、また、両板材13,14の内面距離及び嵌合部16の外周部分は、嵌着部11が一つのリブ2を跨いだ状態で嵌着できる寸法に設定されている。
【0010】前記中心線表示部12は、一方の板材13を反嵌着側の上方に延出し、その中心に、配管1の法線に対応した中心線17を描いたものであり、板材13の上端には、中心線17を境にして一側部を上方に突出させた段違い部18が設けられている。
【0011】また、他方の板材14の上端及び前記スペーサー15の上端を覆うように、前記中心線17に対して垂直に交わる棚板19が設けられており、この棚板19の上面に水平器20が取付けられている。したがって、この水平器20を基準にして棚板19を水平方向に設定することにより、配管1に装着した配管施工用芯出し具10の前記中心線17が鉛直方向を向くようになり、すなわち、中心線17が配管頂点に合致した状態になる。
【0012】配管1の芯出しは、配管1の適当な位置に前記配管施工用芯出し具10を装着するとともに、所定の位置に水糸3を張り、この水糸3が中心線17に合致するように配管1を位置調節することにより行うことができる。このとき、中心線17の延長線上に段違い部18を設けているので、この段違い部18の上下方向中央に水糸3を位置させることにより、配管1の上下方向位置、即ち埋設深さの調整も同時に行うことができる。
【0013】また、配管1の外径に対応した半円形状の嵌合部16を配管1に嵌合させるようにしているので、配管1への装着を容易に行えるとともに、安定した装着状態が得られる。さらに、配管施工用芯出し具10の全体、あるいは少なくとも嵌着部11を合成樹脂で形成しておくことにより、配管施工用芯出し具10を装着したり取外したりする際に、配管1を傷付けたり、破損したりすることがなくなる。
【0014】なお、本形態例では、嵌着部11を形成する一方の板材13を延長させて中心線表示部12を形成したが、板材13とは別の棒状部材を突設してもよい。また、水平器20は、配管施工用芯出し具10の適宜な位置に前記棚板19のような水平基準板を設けておき、ここに別体の水平器を載置して個々に水平を取るようにしてもよい。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の配管施工用芯出し具は、配管の外径に対応した半円形状の嵌合部によって配管外周に嵌着する嵌着部を備えているので、配管への装着を簡単にかつ確実に行うことができ、水糸を所定位置に張るだけで芯出しを迅速に行えるとともに、埋設深さの測定も同時に行うことができ、配管の埋設作業に要する時間の短縮や作業量の削減が図れる。
【出願人】 【識別番号】000006172
【氏名又は名称】三菱樹脂株式会社
【出願日】 平成11年11月17日(1999.11.17)
【代理人】 【識別番号】100086210
【弁理士】
【氏名又は名称】木戸 一彦 (外1名)
【公開番号】 特開2001−141407(P2001−141407A)
【公開日】 平成13年5月25日(2001.5.25)
【出願番号】 特願平11−326742