| 【発明の名称】 |
ゲージブロック |
| 【発明者】 |
【氏名】佐伯 明朋
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| 【要約】 |
【課題】加工コストが低く、耐摩耗性に優れた高性能のゲージブロックを提供する。
【解決手段】放電プラズマ焼結法により焼結された焼結体により構成され、第1の材料層1の上下面にこれとは異種の第2の材料層2,3が積層された構造を有し、第2の材料層2,3の表面を測定面A,Bとするゲージブロック。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 放電プラズマ焼結法により焼結された焼結体により構成され、第1の材料層の少なくとも相対向する面に第1の材料層とは異種の第2の材料層が積層された構造を有し、前記第2の材料層の表面を測定面とすることを特徴とするゲージブロック。 【請求項2】 前記第1の材料層が鋼であり、前記第2の材料層がセラミックスであることを特徴とする請求項1記載のゲージブロック。 【請求項3】 前記第1の材料層が鋼であり、前記第2の材料層が超硬合金であることを特徴とする請求項1記載のゲージブック。 【請求項4】 前記第1の材料層がセラミックスであり、前記第2の材料層が超硬合金であることを特徴とする請求項1記載のゲージブック。 【請求項5】 前記第1の材料層と第2の材料層の接合部は、第1の材料層と第2の材料層の成分比が連続的に変化する傾斜接合を形成していることを特徴とする請求項1記載のゲージブック。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、ゲージブロックに関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、寸法測定の基準となるゲージブロックとして、ダイス鋼を用いたもの、セラミックスを用いたもの、超硬合金を用いたもの等が知られている。これらのゲージブロックの材料には一長一短がある。ダイス鋼は安価であるが、耐摩耗性が十分ではなく、また錆が問題になる。セラミックスはダイス鋼に比べると耐摩耗性に優れ、錆の問題もないが、高価である。超硬合金は更に耐摩耗性に優れているが、セラミックスより更に高価である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】そこで例えば、安価で耐摩耗性に優れたゲージブロックを作る方法として、ゲージブロック本体をダイス鋼製とし、測定面部に超硬合金材或いはセラミックス材を貼り合わせる方法が考えられる。しかしこの方法では、加工費が高くなる。また、ゲージブロック本体と測定面部の材料の熱膨張係数の違いによる歪みが問題になる。 【0004】この発明は、加工コストが低く、耐摩耗性に優れた高性能のゲージブロックを提供することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】この発明に係るゲージブロックは、放電プラズマ焼結法により焼結された焼結体により構成され、第1の材料層の少なくとも相対向する面に第1の材料層とは異種の第2の材料層が積層された構造を有し、前記第2の材料層の表面を測定面とすることを特徴とする。 【0006】この発明によると、ゲージブロックを、放電プラズマ焼結法による異種材料の積層構造とすることより、材料選択によって耐摩耗性に優れたゲージブロックが得られる。放電プラズマ焼結法では、通常の焼結法に比べて焼結時間もごく短時間で済み、加工コストもかからない。また放電プラズマ焼結法によると、緻密な成形体を得ることができる。第1の材料層と第2の材料層の間を、両者の材料成分比が連続的に変化した傾斜接合構造とすることもできるし、或いは第1の材料層と第2の材料層の間を階段状接合構造とすることもできる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明の実施例を説明する。図1は、この発明の実施の形態によるゲージブロックを示している。このゲージブロックは、第1の材料層1とその相対向する上下面に積層された第2の材料層2,3により構成される。第2の材料層2,3の面が測定面A,Bとなる。 【0008】このゲージブロックは、第2の材料層3となる微粒体、第1の材料層1となる微粒体、第2の材料層2となる微粒体を順次型に充填し、プラズマ放電焼結法により成形された焼結体である。この成形時に、各微流体の充填に際してその中間に微流体の混合比を変化させた混合層を配置すれば、ゲージブロックの第1の材料層1と第2の材料層2,3の接合部は、材料成分比が連続的に変化した傾斜接合構造となる。その様な混合層を配置しなければ、階段接合構造を得ることができる。ゲージブロックは測定面A,Bが鏡面研磨されて、必要な平滑度や寸法精度が確保される。 【0009】第1の材料層1と第2の材料層2,3の材料の組み合わせとしては、(a)第1の材料層が鋼であり、第2の材料層がセラミックスである組み合わせ、(b)第1の材料層が鋼であり、第2の材料層が超硬合金である組み合わせ、(c)第1の材料層がセラミックスであり、第2の材料層が超硬合金である組み合わせ、等がある。 【0010】(a)又は(b)の組み合わせを用いると、従来のダイス鋼を用いた場合と価格的にはそれほど変わらず、防錆に優れ、また耐摩耗性を大きく向上させたゲージブロックが得られる。測定面の傷、カエリ等も発生しにくい。この場合、第1の材料層1と第2の材料層2,3の熱膨張係数の違いが問題になる可能性がある。この熱膨張係数の違いに対する対策としては、第1の材料層1と第2の材料層2,3の接合部を、両者の材料成分が連続的に変化する傾斜接合構造とすることが好ましい。これにより、両者の熱膨張係数の違いによる歪みを吸収して、寸法誤差等を生じないようにすることができる。 【0011】また、熱膨張係数の違いに対するもう一つの対策として、第2の材料層2,3をできるだけ薄くすることが考えられる。例えば、第2の材料層2,3の厚みを0.1〜0.5mm程度にする。これにより、耐摩耗性は十分に保証しながら、熱膨張係数の違いによる歪みの発生を抑制することができる。 【0012】(c)の組み合わせによると、ゲージブロック全体が耐摩耗性で且つ熱膨張係数の小さい材料により構成され、きわめて高性能のゲージブロックが得られる。 【0013】なお実施の形態では、ゲージブロック材料として、鋼、セラミックス、超硬合金の組み合わせを用いたが、商品特性に応じて更に他の材料の組み合わせを利用することも可能である。またこの発明にいうゲージブロックは、マイクロメータの基準棒等を含むものとする。 【0014】 【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、放電プラズマ焼結法を利用し、異種材料層の積層構造を用いることにより、低コストで高性能のゲージブロックを得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000137694 【氏名又は名称】株式会社ミツトヨ
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| 【出願日】 |
平成11年9月16日(1999.9.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100092820 【弁理士】 【氏名又は名称】伊丹 勝
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| 【公開番号】 |
特開2001−82901(P2001−82901A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月30日(2001.3.30) |
| 【出願番号】 |
特願平11−262584 |
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