| 【発明の名称】 |
検査装置および検査方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊藤 直樹
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| 【要約】 |
【課題】光沢のある部品の判定ミスをなくす。
【解決手段】光沢のある被検査部品13aを有する被検査体5を照明する照明手段2と、前記被検査体5を撮像する撮像手段1と、該撮像手段1で撮像された画像から前記被検査部品13aの背景色を除去する画像処理装置3を備え、前記照明手段2の照明光が前記背景色の波長成分を含まない色であることを特徴とする検査装置およびこの検査装置を使用して、撮像手段により撮像した被検査体5の画像から、前記被検査部品13aの背景色を除去した画像処理後信号の所定値以上の信号が有する面積が、所定面積値以上であるか否かを判別し、この判別結果に基づいて被検査体5の良否を判断することを特徴とする検査方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光沢のある被検査部品を有する被検査体を照明する照明手段と、前記被検査体を撮像する撮像手段と、該撮像手段で撮像された画像から前記被検査部品の背景色を除去する画像処理装置を備え、前記照明手段の照明光が前記背景色の波長成分を含まない色であることを特徴とする検査装置。 【請求項2】 前記被検査体に照明手段以外の外乱光が照明されることを防止する外乱光遮蔽手段を設け、この外乱光遮蔽手段の被検査体側の内壁が、前記背景色の波長成分を含まない色であることを特徴とする請求項1記載の検査装置。 【請求項3】 前記被検査部品の色が金色であり、前記照明手段の照明光が前記被検査部品の色と同色、黄色のいずれかの色であることを特徴とする請求項1記載の検査装置。 【請求項4】 前記被検査部品の色が金色であり、前記照明手段の照明光および前記外乱光遮蔽手段の被検査体側の内壁が前記被検査部品の色と同色、黄色のいずれかの色であることを特徴とする請求項2記載の検査装置。 【請求項5】 請求項1〜4記載のいずれかの検査装置を使用して、撮像手段により撮像した、光沢のある被検査部品を有する被検査体の画像から、前記被検査部品の背景色を除去した画像処理後信号の所定値以上の信号を有する面積が、所定面積値以上であるか否かを判別し、この判別結果に基づいて被検査体の良否を判断することを特徴とする検査方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は検査装置および検査方法に関する。 【0002】 【従来の技術】部品の有無を検出する方法として、カラー画像処理装置による方法がある。その方法は一般的に検査対象となる部品を有する被検査体を照明し、その被検査体の画像をCCDカメラで撮像し、その部品の色が占める面積が、あらかじめ定められた所定面積値以上であるか否かを判別し、この判別結果に基づいて部品の有無を判断する検査が行われている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光沢のある部品の場合、従来の方法では照明光が部品に写るため、その部品の色の判別ができず、検査の判定ミスが多発する問題点がある。 【0004】本発明は上記課題を解決したもので、判定ミスがない、光沢のある部品の検査装置および検査方法を提供する。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決するために、本発明の請求項1において講じた技術的手段(以下、第1の技術的手段と称する。)は、光沢のある被検査部品を有する被検査体を照明する照明手段と、前記被検査体を撮像する撮像手段と、該撮像手段で撮像された画像から前記被検査部品の背景色を除去する画像処理装置を備え、前記照明手段の照明光が前記背景色の波長成分を含まない色であることを特徴とする検査装置である。 【0006】上記第1の技術的手段による効果は、以下のようである。 【0007】すなわち、照明光が背景色の波長成分を含んでいないため、光沢のある被検査部品に照明光が写っても、背景色を除去する画像処理により除去されず、被検査部品全体の面積を認識することができるので、判定ミスが生じない。 【0008】上記技術的課題を解決するために、本発明の請求項2において講じた技術的手段(以下、第2の技術的手段と称する。)は、前記被検査体に照明手段以外の外乱光が照明されることを防止する外乱光遮蔽手段を設け、この外乱光遮蔽手段の被検査体側の内壁が、前記背景色の波長成分を含まない色であることを特徴とする請求項1記載の検査装置である。 【0009】上記第2の技術的手段による効果は、以下のようである。 【0010】すなわち、外乱光遮蔽手段により外乱光が被検査体に照明されることを防止できるので、外乱光による反射光より撮像された画像部分が、背景色を除去する画像処理により除去される問題を防止できる。また、外乱光遮蔽手段の内壁が背景色の波長成分を含まない色であるため、前記内壁から反射した光による反射光より撮像された画像部分が、背景色を除去する画像処理により除去される問題を防止できる。したがって、被検査部品全体の面積を認識することができるので、判定ミスが生じない。 【0011】上記技術的課題を解決するために、本発明の請求項3において講じた技術的手段(以下、第3の技術的手段と称する。)は、前記被検査部品の色が金色であり、前記照明手段の照明光が前記被検査部品の色と同色、黄色のいずれかの色であることを特徴とする請求項1記載の検査装置である。 【0012】上記第3の技術的手段による効果は、以下のようである。 【0013】すなわち、照明光が被検査部品の色とほぼ同色であるため、光沢のある被検査部品に照明光が写っても、背景色を除去する画像処理により除去されず、被検査部品全体の面積を認識することができるので、判定ミスが生じない。 【0014】上記技術的課題を解決するために、本発明の請求項4において講じた技術的手段(以下、第4の技術的手段と称する。)は、前記被検査部品の色が金色であり、前記照明手段の照明光および前記外乱光遮蔽手段の被検査体側の内壁が前記被検査部品の色と同色、黄色のいずれかの色であることを特徴とする請求項2記載の検査装置である。 【0015】上記第4の技術的手段による効果は、以下のようである。 【0016】すなわち、外乱光遮蔽手段の内壁が被検査部品の色とほぼ同色であるため、前記内壁から反射した光による反射光より撮像された画像部分が、背景色を除去する画像処理により除去される問題を防止できる。したがって、被検査部品全体の面積を認識することができるので、判定ミスが生じない。 【0017】上記技術的課題を解決するために、本発明の請求項5において講じた技術的手段(以下、第5の技術的手段と称する。)は、請求項1〜4記載のいずれかの検査装置を使用して、撮像手段により撮像した、光沢のある被検査部品を有する被検査体の画像から、前記被検査部品の背景色を除去した画像処理後信号の所定値以上の信号を有する面積が、所定面積値以上であるか否かを判別し、この判別結果に基づいて被検査体の良否を判断することを特徴とする検査方法である。 【0018】上記第5の技術的手段による効果は、以下のようである。 【0019】すなわち、請求項1と同様、照明光が背景色の波長成分を含んでいないため、光沢のある被検査部品に照明光が写っても、背景色を除去する画像処理により除去されず、被検査部品全体の面積を認識することができるので、判定ミスが生じない。 【0020】 【発明の実施の形態】本発明者は、部品に光沢がある場合、なぜ判定ミスとなるか原因を考察し、その原因をなくす方法を研究した結果、本発明を完成するに至った。 【0021】図3は、光沢のある部品の場合に判定ミスとなる原因を説明する概略図である。光沢のある被検査部品25を照明器22で照明し、照明された被検査部品25の画像をCCDカメラ21で撮像している。このCCDカメラ21で撮像された画像は、信号線27を介して画像処理装置28に送られる。この画像処理装置では、前記画像信号から被検査部品25の背景色が除去される。この結果の画像には、被検査部品25の像だけが残ることになる。こうして被検査部品25だけを認識できる。 【0022】被検査部品25の1点Aに照射された光について考察する。白色の照射光23が点Aに照射されると、点Aからミラー反射した反射光24と四方八方に散乱される散乱光26が放射され、それらの一部がCCDカメラ21で結像する。前記散乱光26は、被検査部品25の色である。しかし、反射光24は照明器22の照明光23の色であり、背景色を構成している。 【0023】CCDカメラ21で撮像された被検査部品25の画像には、散乱光による像と、反射光による像が重ね合わされている。反射光の光強度の方が強いので、ミラー反射の条件に合致した被検査部品25の部分は、照明器22が写ることになる。この画像を画像処理すると、反射光による像の部分が検出されず、誤判定につながる。したがって、反射光の色を被検査部品25の色とほぼ同じにすれば誤判定を防ぐことができる。 【0024】以下、本発明の実施例について、図面に基づいて説明する。 【0025】図1は、本発明の一実施例である検査装置の概略構成断面図である。本検査装置は、撮像手段であるCCDカメラ1、照明手段であるリング照明器2、画像処理装置3、外乱光遮蔽手段であるカバー4から構成されている。 【0026】本実施例の被検査体はソレノイド5である。ソレノイド5は治具6に固定され、ソレノイド5と治具6は一体で、水平に置かれたベルトコンベア7によって移動される。これにより検査時には、ソレノイド5はCCDカメラ1の真下に移動している。 【0027】CCDカメラ1、リング照明器2、検査時のソレノイド5は、それらの中心が同軸上にくる位置関係になっている。リング照明器2から照射された光によりソレノイド5が照明され、その画像はリング照明器2の中心部の空間を通過してCCDカメラ1に結像する。 【0028】リング照明器2の光以外の外乱光がソレノイド5に照明されるのを防ぐため、カバー4がCCDカメラ1、リング照明器2を覆っている。CCDカメラ1と画像処理装置3は信号線12を介して連結している。 【0029】図2は、本実施例のソレノイド5の正面図である。ボビン8に電線9が巻かれており、その電線9の端子部13a、13bがターミナル10に保持されている。電線9とその一部である端子部13a、13bは、ポリエステルで被覆された銅線で光沢のある金色をしている。本実施例では前記端子部13aの有無によりソレノイド5に電線9が正常に巻かれているか判断している。 【0030】前記リング照明器2の照明光は黄色(波長570〜590nm)であり、前記カバー4の内壁の色も黄色である。 CCDカメラ1、画像処理装置3は、それぞれカラーに対応した撮像手段、画像処理装置である。 【0031】ソレノイド5は、治具6に固定されてベルトコンベア7によりCCDカメラ1の真下に運ばれ、治具6がチャックで機械的に固定される。リング照明器2の黄色の照明光は、直接およびカバー5の内壁で反射されてソレノイド5、治具6を照明する。 【0032】CCDカメラ1は、ソレノイド5の端子部13aに自動的に焦点を合わせて、このソレノイド5の拡大画像を撮像する。撮像された画像データは信号線12を介して画像処理装置3に送られる。画像処理装置3では背景色を除去する画像処理を行う。この背景色は、電線9の色のみを抽出できるように考えて設定されている。したがって、電線9の色は背景色の波長成分を含んでいないか、極めて少量しか含んでいない。前記画像処理により電線9の画像のみが抽出される。 【0033】本実施例では、リング照明器2の照明光およびカバー5の内壁の色が、電線9の金色とほぼ同じ黄色であり、背景色の波長成分を含んでいない。したがって、その反射光も背景色の波長成分を含まない黄色であるので、背景色を除去する画像処理によって反射光の部分が除去されることはなく、電線9の画像を正確に抽出できる。 【0034】また、本実施例では、カバー4により検査にとって外乱となる外光(外乱光)を遮蔽している。もし、外乱光が電線9の端子部13aで反射し、その部分が撮像されて画像になると、背景色を除去する画像処理により除去されるので、端子部13aの面積が正確に判断できず、判定ミスとなる。カバー4が外乱光を遮蔽しているので、この問題が解決でき、判定ミスが生じない。 【0035】さらに、カバー4の内壁が背景色の波長成分を含まない黄色であるため、この内壁から反射した光による反射光より撮像された画像部分が、背景色を除去する画像処理により除去される問題を解決でき、端子部13aの面積を認識することができるので、判定ミスが生じない。 【0036】画像処理装置3の画像部には、判定のために、図2の11で示される判定ウィンドウがあらかじめ設定されている。この判定ウィンドウ11内にあり、電線9の色のみ抽出した画像のうち、あらかじめ設定された所定値以上の信号が有する面積を計算する。この面積が、あらかじめ設定された所定面積値以上であれば良品と判断し、そうでなければ不良品と判断する。本実施例では、電線9の画像を正確に抽出できているので、光沢のある部品でも判定ミスすることなく被検査体の良否を判断できる。 【0037】良否の判断が終了すると、チャックがはずされベルトコンベア7が移動して次のソレノイド5がCCDカメラ1の真下に移動される。以下、同様に順次ソレノイド5の良否が判断される。 【0038】 【発明の効果】以上のように、本発明は、光沢のある被検査部品を有する被検査体を照明する照明手段と、前記被検査体を撮像する撮像手段と、該撮像手段で撮像された画像から前記被検査部品の背景色を除去する画像処理装置を備え、前記照明手段の照明光が前記背景色の波長成分を含まない色であることを特徴とする検査装置およびこの検査装置を使用して、撮像手段により撮像した、光沢のある被検査部品を有する被検査体の画像から、前記被検査部品の背景色を除去した画像処理後信号の所定値以上の信号を有する面積が、所定面積値以上であるか否かを判別し、この判別結果に基づいて被検査体の良否を判断することを特徴とする検査方法であるので、光沢のある部品の判定ミスをなくすことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000011 【氏名又は名称】アイシン精機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月30日(1999.6.30) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−12929(P2001−12929A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月19日(2001.1.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−186753 |
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