トップ :: G 物理学 :: G01 測定;試験




【発明の名称】 パターン抽出方法、パターン抽出装置、微小異物形状測定方法、微小異物形状測定装置、ホール中央部の穴径測定方法、ホール中央部の穴径測定装置、ホール段差測定方法及びホール段差測定装置
【発明者】 【氏名】藤井 孝佳

【要約】 【課題】高精度、かつ、高速度な処理を行うことができるホールパターン抽出方法を提供することを目的としている。

【解決手段】画像データのヒストグラムを求めるヒストグラム処理工程(ST102)と、ヒストグラムを三つのクラスに分離する2つの濃淡値を検出し、これら2つの濃淡値をヒストグラムのしきい値として設定するしきい値設定処理工程(ST103)と、画像データを、2つのしきい値の間の濃淡値区間とその他の部分の濃淡値区間とに二値化処理して、背景部とホール部の2つの濃淡領域からなる画像データとする二値化処理工程(ST104)と、ホール部を所定の回数1画素ずつ拡大し、複数に分かれているホール部のうち近傍にあるものを一体化する拡大処理工程(ST105)と、前記ホール部をそれぞれラベリング処理により選択し、予め設定されたパターン特徴を備えるホール部を抽出するホール検出処理工程(ST107)とを備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】画像取得手段で得られた画像データに基づいて被観察対象物上に形成されたパターンを抽出するパターン抽出方法において、前記画像データを構成する画素をその濃淡値に応じて分類することによりヒストグラムを求めるヒストグラム処理工程と、前記ヒストグラムを三つのクラスに分離する2つの濃淡値を検出し、これら2つの濃淡値を前記ヒストグラムのしきい値として設定するしきい値設定処理工程と、前記画像データを、前記2つのしきい値の間の濃淡値区間とその他の部分の濃淡値区間とに二値化処理して、背景部と所定部の2つの濃淡領域からなる画像データとする二値化処理工程と、前記所定部を所定の回数1画素ずつ拡大し、複数に分かれている所定部のうち近傍にあるものを一体化する拡大処理工程と、前記所定部をそれぞれラベリング処理により選択し、予め設定されたパターン特徴を備える所定部を抽出する検出処理工程とを備えていることを特徴とするパターン抽出方法。
【請求項2】前記ヒストグラム処理工程は、前記画像データを構成する画素をその濃淡値に応じて分類処理し、更に、相対的に頻度が低い濃淡値の頻度を強調処理することを特徴とする請求項1に記載のパターン抽出方法。
【請求項3】前記ヒストグラム処理工程は、前記画像データを構成する画素をその濃淡値に応じて分類処理し、更に、前記画像データの各濃淡値の頻度xと各濃淡値の最大の頻度maxとから、max×log(x+1)/log(max+1)により対数変換処理することにより、相対的に頻度が低い濃淡値の頻度を強調処理することを特徴とする請求項1に記載のパターン抽出方法。
【請求項4】前記ヒストグラム処理工程の前に前記画像データを所定のフィルタ係数を用いて空間フィルタリング処理することにより平滑化する空間フィルタリング処理工程を備えていることを特徴とする請求項1に記載のパターン抽出方法。
【請求項5】前記拡大処理工程により得られた画像データを、所定の回数1画素ずつ縮小し、前記パターンを元の大きさに戻すことでノイズを除去する縮小処理工程を備えていることを特徴とする請求項1に記載のパターン抽出方法。
【請求項6】前記パターン特徴は、前記パターンの面積であることを特徴とする請求項1に記載のパターン抽出方法。
【請求項7】前記所定部はホールであり、前記パターン特徴は、前記ホールの長径及び短径であることを特徴とする請求項1に記載のパターン抽出方法。
【請求項8】前記所定部はホールであり、前記パターン特徴は、前記ホールの周囲長であることを特徴とする請求項1に記載のパターン抽出方法。
【請求項9】前記所定部はホールであり、前記パターン特徴は、前記ホールの円形度であることを特徴とする請求項1に記載のパターン抽出方法。
【請求項10】画像取得手段で得られた画像データに基づいて被観察対象物上に形成されたパターンを抽出するパターン抽出装置において、前記画像データをヒストグラム処理するヒストグラム処理手段と、前記ヒストグラムを三つのクラスに分離する2つのしきい値を設定するしきい値設定処理手段と、前記画像データを前記しきい値設定処理により設定された2つのスライスレベルの間の濃淡値区間とその他の部分の濃淡値区間とに二値化処理する二値化処理手段と、前記二値化画像データを所定の回数1画素ずつ拡大する拡大処理手段と、前記画像データをラベリング処理し、予め分かっているパターン特徴を備えるパターンを抽出する手段とを備えていることを特徴とするパターン抽出装置。
【請求項11】前記ヒストグラム処理手段によるヒストグラム処理を行う前に、前記画像データを空間フィルタリング処理する空間フィルタリング処理手段を備えていることを特徴とする請求項10に記載のパターン抽出装置。
【請求項12】前記拡大処理により得られた画像データを適当な回数1画素ずつ縮小する手段を備えていることを特徴とする請求項10に記載のパターン抽出装置。
【請求項13】画像取得手段で得られた画像データに基づいて被観察対象物上の微小異物の形状を測定する微小異物形状測定方法において、前記画像データを構成する画素をその濃淡値に応じて分類処理するヒストグラム処理工程と、このヒストグラム処理工程により分類された画素データのヒストグラムを用いて、前記微小異物によるヒストグラムの傾きの符号変化を検出し、検出した濃淡値をしきい値として設定するしきい値設定処理工程と、このしきい値設定処理により設定されたしきい値を用いて、前記画像データを二値化処理して背景部と微小異物の2つの濃淡領域の画像データを得る二値化処理工程と、前記二値化画像データにおいて、特定の濃度により示される各微小異物をラベリング処理により選択し、それぞれの面積値を算出する形状測定処理工程とを備えていることを特徴とする微小異物形状測定方法。
【請求項14】画像取得手段で得られた画像データに基づいて被観察対象物上の微小異物の形状を測定する微小異物形状測定方法において、前記画像データを構成する画素をその濃淡値に応じて分類処理するヒストグラム処理工程と、このヒストグラム処理工程により分類された画素データのヒストグラムを用いて、前記微小異物によるヒストグラムの傾きの符号変化を検出し、検出した濃淡値をしきい値として設定するしきい値設定処理工程と、このしきい値設定処理により設定されたしきい値を用いて、前記画像データを二値化処理して背景部と微小異物の2つの濃淡領域の画像データを得る二値化処理工程と、二値化画像データにおいて特定の濃度により示される各微小異物をラベリング処理により選択し、それぞれの長さを算出する形状測定処理工程とを備えていることを特徴とする微小異物形状測定方法。
【請求項15】前記ヒストグラム処理工程の前に、前記画像データを所定のフィルタ係数を用いて空間フィルタリング処理して平滑化する空間フィルタリング処理工程を備えていることを特徴とする請求項14に記載の微小異物形状測定方法。
【請求項16】画像取得手段で得られた画像データに基づいて被観察対象物上の微小異物の形状を測定する微小異物形状測定装置において、前記画像データをヒストグラム処理するヒストグラム処理部と、前記画像データのヒストグラムデータに対して、微小異物によるヒストグラムの傾きの符号変化を検出し、検出した濃淡値をしきい値として設定するしきい値設定部と、前記しきい値に基づいて前記画像データを二値化処理するニ値化処理部と、この二値化処理部にて二値化された前記画像データに対してラベリング処理し、面積値を算出する形状測定処理する形状測定処理部とを備えていることを特徴とする微小異物形状測定装置。
【請求項17】前記ヒストグラム処理部に入力される前記画像データに対し空間フィルタリングを行い平滑化する空間フィルタリング部を備えていることを特徴とする請求項16に記載の微小異物形状測定装置。
【請求項18】画像取得手段で得られた画像データに基づいて被観察対象物上の微小異物の形状を測定する微小異物形状測定装置において、前記画像データをヒストグラム処理するヒストグラム処理部と、前記画像データのヒストグラムデータに対して、微小異物によるヒストグラムの傾きの符号変化を検出し、検出した濃淡値をしきい値として設定するしきい値設定部と、前記しきい値に基づいて前記画像データを二値化処理するニ値化処理部と、この二値化処理部で二値化された前記画像データに対して各微小異物毎にラベリング処理により選択し、それぞれの長さを算出する形状測定処理部を備えていることを特徴とする微小異物形状測定装置。
【請求項19】画像取得手段で得られた画像データに基づいて被観察対象物上に形成されたホールの中央部の穴径を測定するホール中央部の穴径測定方法において、前記画像データを構成する各画素をその濃淡値に応じて分類処理するヒストグラム処理工程と、このヒストグラム処理工程において分類された前記画素データのヒストグラムを用いて、ヒストグラムのクラスを分離する濃淡値を検出し、この値をしきい値として設定するしきい値設定処理工程と、前記しきい値設定処理により設定されたしきい値を用いて、前記画像データを二値化処理して、ホール部と、ホール中央部の穴と背景部からなる領域の、2つの濃淡領域の画像データを得る二値化処理工程と、この二値化処理工程において二値化された前記画像データに含まれるパターンにおいて、ホール部と同じ濃度により示される各パターンをラベリング処理により選択し、それぞれの面積値を算出するパターン面積算出処理工程と、前記白部パターン面積算出処理により求められた各パターン毎の面積値と、予め設定したホールの基準直径から算出される面積値とを比較して、複数のパターンの中から最も近似する面積値を有するパターンをホールとして検出するホール検出処理工程と、前記ホール部の重心座標を求めるホール重心座標算出処理工程と、前記二値化画像データに含まれるパターンにおいて、ホール中央部の穴部と同じ濃度により示される各パターンをラベリング処理により選択し、全てのパターンの重心座標を求めるパターン重心算出処理工程と、このパターン重心座標算出処理により算出された各パターンの重心と、前記ホール重心算出処理により算出されたホールの重心座標との距離をそれぞれ計算し、この各距離と予め設定したホール重心とホール中央部の穴の距離の許容値と比較し、許容値の範囲内の複数のパターンの中から前記距離が最も小さいものをホール中央部の穴として検出するホール中央部穴検出処理工程と、前記ホール中央部穴検出処理工程により検出されたホール中央部の穴において、この重心を通る直線を設定し、この直線上の座標と濃淡値をグラフとして表わすラインプロファイル処理工程と、前記ラインプロファイル、前記ホール中央部の穴の重心座標及び予め設定されたホールの基準直径に基づいて、前記ホール中央部の穴の直径を算出する演算工程とを備えていることを特徴とするホール中央部の穴径測定方法。
【請求項20】前記画像データを所定のフィルタ係数を用いて空間フィルタリング処理して平滑化する空間フィルタリング処理工程を備えていることを特徴とする請求項19に記載のホール中央部の穴径測定方法。
【請求項21】前記演算工程は、前記ラインプロファイル処理により得られたラインプロファイルにおいて、ホール中央部の穴の重心座標と、予め設定されたホールの基準直径から、ホール部に相当する座標の範囲を求め、その範囲内での濃淡値の最大値MAXと最小値MINを算出し、予め設定された係数HRATE(0<HRATE<1)、LRATE(0<LRATE<1)を用いて、ホール中央部の穴に相当するラインプロファイルの傾斜部を直線近似する際の範囲である2つの濃淡値HLV=MAX−(MAX−MIN)×HRATE、LLV=MIN+(MAX−MIN)×LRATEを算出する直線近似レベル算出処理工程と、前記ラインプロファイル処理により得られたラインプロファイルにおいて、ホール中央部の穴に相当するラインプロファイルの左側の傾斜部を、前記直線近似レベル算出処理により算出された濃淡値LLVから濃淡値HLVまでの範囲で直線近似する処理と、同様にホール中央部の穴に相当するラインプロファイルの右側の傾斜部を直線近似する処理からなるラインプロファイル直線近似処理工程と、前記ラインプロファイル処理により得られたラインプロファイルにおいて、ホール中央部の穴の重心座標と、予め設定されたホールの基準直径から、背景部に相当する座標の範囲を求め、その範囲の濃淡値の平均値AVGと前記ホール領域内の濃淡値の最小値MINのうち小さい方の濃淡値LAMと、前記ホール領域内の濃淡値の最大値MAXを用いて、エッジ検出用のスライスレベルELV=(LAM+MAX)/2を算出し、前記ラインプロファイル直線近似処理により算出した2つの近似直線がこのエッジ検出用のスライスレベルと交わる座標をそれぞれ算出し、算出した2つの座標間の距離をホール中央部の穴の直径とするホール中央部の直径算出処理工程とを備えていることを特徴とする請求項19に記載のホール中央部の穴径測定方法。
【請求項22】画像取得手段で得られた画像データに基づいて被観察対象物上に形成されたホールの中央部の穴径を測定するホール中央部の穴径測定装置において、前記画像データに基づいてヒストグラムに処理するヒストグラム処理部と、前記ヒストグラムに基づいてしきい値を設定するしきい値設定部と、前記しきい値に基づいて前記画像データを二値化処理する二値化処理部と、この二値化処理部において二値化された前記画像データに含まれるホール部と同じ濃度により示される各パターンそれぞれの面積値を算出する面積値算出手段と、前記パターン面積と、予め設定したホールの基準直径から算出される面積値とを比較して、最も近似する面積値を有するパターンをホールとして検出するホール検出手段と、前記ホールパターンの重心座標を算出するホールパターン重心座標算出手段と、前記二値化された画像データにおいて、ホール中央部の穴部と同じ濃度により示される各パターンの重心座標を算出するパターン重心座標算出手段と、前記パターンの重心と、前記ホールの重心座標との距離をそれぞれ計算し、予め設定したホール重心とホール中央部の穴の距離の許容値の範囲内の複数のパターンの中から、前記距離が最も小さいものをホール中央部の穴として検出する穴検出手段と、前記ホール中央部の穴において、穴の重心を通る直線上の濃淡値のラインプロファイルを算出するラインプロファイル算出手段と、このラインプロファイル算出手段により算出されたラインプロファイルにおいて、ホール部に相当する座標の範囲内での濃淡値の最大値MAXと最小値MINを算出し、予め設定された係数HRATE、LRATEを用いて、ホール中央部の穴に相当するラインプロファイルの傾斜部を直線近似する際の範囲である2つの濃淡値HLV=MAX−(MAX−MIN)×HRATE、LLV=MIN+(MAX−MIN)×LRATEを算出する濃淡値算出手段と、前記ラインプロファイルにおいて、ホール中央部の穴に相当するラインプロファイルの左側の傾斜部を、前記直線近似レベルLLVとHLVの範囲内で、直線近似し、同様にホール中央部の穴に相当するラインプロファイルの右側の傾斜部を直線近似する傾斜部近似手段と、前記ラインプロファイルにおいて、背景部に相当する座標の範囲の濃淡値の平均値AVGと前記ホール領域内の濃淡値の最小値MINのうち小さい方の濃淡値LAMと、前記ホール領域内の濃淡値の最大値MAXから、エッジ検出用のスライスレベルELV=(LAM+MAX)/2を算出し、前記2つの近似直線がこのスライスレベルと交わる座標をそれぞれ算出し、算出した2つの座標間の距離をホール中央部の穴の直径として算出する穴直径算出手段とを備えていることを特徴とするホール中央部の穴径測定装置。
【請求項23】前記ヒストグラム処理手段によるヒストグラム処理を行う前に、前記画像データを所定のフィルタ係数を用いて空間フィルタリング処理して平滑化する空間フィルタリング処理手段を備えていることを特徴とする請求項22に記載のホール中央部の穴径測定装置。
【請求項24】画像取得手段で得られた画像データに基づいて被観察対象物上に形成されたホールのホール段差を測定するホール段差測定方法において、前記ホール段差が観察できるように、前記被観察対象物に対して斜めに電子線が入射するようにして得られる前記画像データに対して、前記画像データを構成する画素をその濃淡値に応じて分類処理するヒストグラム処理工程と、前記ヒストグラムを三つのクラスに分離する2つの濃淡値を検出し、これら2つの濃淡値を前記ヒストグラムのしきい値として設定するしきい値設定処理工程と、前記画像データを、前記しきい値設定処理により設定された2つのしきい値の間の濃淡値区間とその他の部分の濃淡値区間とに二値化処理して、背景部とホール部の2つの濃淡領域の画像データを求める二値化処理工程と、この二値化処理工程により二値化された前記二値画像データを適当な回数1画素ずつ拡大し、複数に分かれていたホールパターンを1つのパターンにまとめる拡大処理工程と、前記二値画像データに含まれるパターンにおいて、予め設定されたパターン特徴を備えるパターンをホールパターンとして検出することによりノイズを除去するホール検出処理工程と、前記ホール検出処理により検出したホールパターンとその他の領域の2つの濃淡領域からなる二値画像データを作成し、ホール部の重心座標を求めるホール重心座標算出処理工程と、前記画像データにおいて、前記ホール重心座標算出処理により算出された重心を通り、ホールの深さ方向に平行な直線を設定し、この直線上の座標と濃淡値をグラフとして表わすラインプロファイル処理工程と、前記ラインプロファイル処理により得られたラインプロファイルにおいて、濃淡値の最大値MAXと最小値MINを算出し、予め設定された係数BHRATE(0<BHRATE<1)、LRATE(0<LHRATE<1)、WHRATE(0<WHRATE<1)を用いて、ホール段差のエッジに相当するラインプロファイルの傾斜部を直線近似する際の範囲である3つの濃淡値BHLV=PLV−(PLV−MIN)×BHRATE、LLV=MIN+(PLV−MIN)×LHRATE、WHLV=MAX−(MAX−PLV)×WHRATE(PLV:最も頻度の大きい濃淡値)を算出する直線近似レベル算出処理工程と、前記ラインプロファイル処理により得られたラインプロファイルにおいて、ラインプロファイルの段差上エッジに相当する傾斜部を前記直線近似レベル算出処理により算出された濃淡値LLVから濃淡値BHLVまでの範囲で直線近似する処理と、ラインプロファイルの段差下エッジに相当する傾斜部を濃淡値LLVから濃淡値WHLVまでの範囲で直線近似する処理とからなるラインプロファイル直線近似処理工程と、前記ラインプロファイル処理により得られたラインプロファイルにおいて、段差上エッジ検出用のスライスレベルBELV=(PLV+MIN)/2、段差下エッジ検出用のスライスレベルWELV=(MAX+MIN)/2を算出するエッジ検出用スライスレベル設定処理工程と、前記ラインプロファイル直線近似処理により算出した2つの近似直線が、前記エッジ検出用スライスレベル設定処理により算出された2つのスライスレベルと交わる座標をそれぞれ算出し、算出した2つの座標間の距離をホール段差として、この座標間の画素数に1画素に相当する寸法と電子線の被観察対象物に対する角度とを考慮して寸法を算出するホール段差算出処理工程とを備えていることを特徴とするホール段差測定方法。
【請求項25】前記パターン特徴は、前記パターンの面積であることを特徴とする請求項24に記載のホール段差測定方法。
【請求項26】前記画像データを、所定のフィルタ係数を用いて空間フィルタリング処理して平滑化する空間フィルタリング処理工程を備えていることを特徴とする請求項24に記載のホール段差測定方法。
【請求項27】前記拡大処理工程により得られた画像データを適当な回数1画素ずつ縮小し、ホールパターンを元の大きさに戻すとともにノイズを除去する縮小処理工程を備えていることを特徴とする請求項24に記載のホール段差測定方法。
【請求項28】画像取得手段で得られた画像データに基づいて被観察対象物上に形成されたホールのホール段差を測定するホール段差測定装置において、前記ホール段差が観察できるように、被観察対象物に対して斜めに電子線が入射するようにして得られる前記画像データをヒストグラム処理するヒストグラム処理手段と、前記ヒストグラムを三つのクラスに分離する2つのしきい値を設定するしきい値設定処理手段と、前記画像データを、前記しきい値設定処理により設定された2つのスライスレベルの間の濃淡値区間とその他の部分の濃淡値区間とに二値化処理する二値化処理手段と、前記二値画像データを適当な回数1画素ずつ拡大する拡大処理手段と、前記二値画像データをラベリング処理し、予め設定されたパターン特徴を備えるパターンをホールとして検出するホール検出手段と、前記ホール検出処理により検出したホールパターンの重心座標を求めるホールパターン重心座標検出手段と、前記画像データにおいて、前記ホール重心を通り、ホールの深さ方向に平行な直線を設定し、この直線上の濃淡値のラインプロファイルを得るラインプロファイル算出手段と、このラインプロファイル算出手段にて求められたラインプロファイルにおいて、濃淡値の最大値MAXと最小値MINを算出し、予め設定された係数BHRATE(0<BHRATE<1)、LRATE(0<LRATE<1)、WHRATE(0<WHRATE<1)を用いて、ホール段差のエッジに相当するラインプロファイルの傾斜部を直線近似する際の範囲である3つの濃淡値BHLV=PLV−(PLV−MIN)×BHRATE)、LLV=MIN+(PLV−MIN)×LRATE、WHLV=MAX−(MAX−PLV)×WHRATE(PLV:最も頻度の大きい濃淡値)を算出する濃淡値算出手段と、前記ラインプロファイルにおいて、ラインプロファイルの段差上エッジに相当する傾斜部を、濃淡値LLVとBHLVの範囲で直線近似し、ラインプロファイルの段差下エッジに相当する傾斜部を、濃淡値LLVとWHLVの範囲で直線近似する直線近似手段と、前記ラインプロファイルにおいて、段差上エッジ検出用のスライスレベルBELV(PLV+MIN)/2、段差下エッジ検出用のスライスレベルWELV=MAX+MIN)/2を算出する手段と、前記2つの近似直線が、前記2つのエッジ検出用スライスレベルと交わる座標をそれぞれ算出し、算出した2つの座標間の距離をホール段差として、この座標間の画素数に1画素に相当する寸法と電子線の被観察対象物に対する角度を考慮して寸法を算出する手段とを備えていることを特徴とするホール段差測定装置。
【請求項29】前記パターン特徴は、前記パターンの面積であることを特徴とする請求項28に記載のホール段差測定方法。
【請求項30】前記画像データを所定のフィルタ係数を用いて空間フィルタリング処理して平滑化する空間フィルタリング処理する空間フィルタリング手段を備えていることを特徴とする請求項28に記載のホール段差測定装置。
【請求項31】前記拡大された画像データを適当な回数1画素ずつ縮小する縮小処理手段を備えていることを特徴とする請求項28に記載のホール段差測定装置。
【請求項32】画像取得手段で得られた画像データに基づいて被観察対象物上に形成されたホール段差を測定するホール段差測定方法において、前記ホール段差が観察できるように、前記被観察対象物に対して斜めに電子線が入射するようにして得られる前記画像データに対して、ホール上面エッジと、ホール底面エッジを強調した画像データを得るホールエッジ強調処理工程と、前記ホールエッジ強調画像から、ホール上面エッジ情報のみを抽出したホール上面エッジ抽出画像を得るホール上面エッジ抽出処理工程と、前記ホールエッジ強調画像から、ホール底面エッジ情報のみを抽出したホール底面エッジ抽出画像を得るホール底面エッジ抽出処理工程と、前記ホール上面エッジ抽出画像と、予め設定された前記ホール上面の形状を表わす画像とを一致させることにより、前記画像データにおける前記ホール上面位置を決定するホール上面位置検出処理工程と、前記ホール底面エッジ抽出画像と、予め設定された前記ホール底面の形状を表わす画像とを一致させることにより、前記画像データにおける前記ホール底面位置を決定するホール底面位置検出処理工程と、前記ホール上面位置検出処理と前記ホール底面位置検出処理により検出された2つの面の距離を算出し、算出した距離をホール段差として、この画素数に1画素に相当する寸法と電子線の前記被観察対象物に対する角度とを考慮して寸法を算出するホール段差算出処理工程を備えていることを特徴とするホール段差測定方法。
【請求項33】前記ホールエッジ強調処理手段は微分処理にて行うことを特徴とする請求項32に記載のホール段差測定装置。
【請求項34】画像取得手段で得られた画像データに基づいて被観察対象物上に形成されたホール段差を測定するホール段差測定装置において、前記ホール段差が観察できるように、被観察対象物に対して斜めに電子線が入射するようにして得られる前記画像データから、ホール上面エッジ及びホール底面エッジを強調したホールエッジ強調画像を得るホールエッジ強調処理手段と、前記ホールエッジ強調画像から、前記ホール上面エッジ情報のみを抽出したホール上面エッジ抽出画像を得るホール上面エッジ抽出画像抽出手段と、前記ホールエッジ強調画像から、前記ホール底面エッジ情報のみを抽出したホール底面エッジ抽出画像を得るホール底面エッジ抽出画像抽出手段と、前記ホール上面エッジ抽出画像と、予め分かっているホール上面の形状を表わす画像が最も一致するようにして、画像上でのホール上面位置を決定するホール上面位置決定手段と、前記ホール底面エッジ抽出画像と、予め分かっているホール底面の形状を表わす画像が最も一致するようにして、画像上でのホール底面位置を決定するホール底面位置決定手段と、前記ホール上面位置決定手段と前記ホール底面位置決定手段により決定された2つの面の距離を算出し、算出した距離をホール段差として、この画素数に1画素に相当する寸法と電子線の前記被観察対象物に対する角度とを考慮して寸法を算出する手段とを備えていることを特徴とするホール段差測定装置。
【請求項35】前記ホールエッジ強調処理手段は微分処理にて行うことを特徴とする請求項34に記載のホール段差測定装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査型電子顕微鏡により撮像された画像データに基づいて所定の画像処理を行うホールパターン抽出方法、ホールパターン抽出装置、微小異物形状測定方法、微小異物形状測定装置、ホール中央部の穴径測定方法、ホール中央部の穴測定装置、ホール段差測定方法及びホール段差測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】メモリやロジック系デバイス(以下、「LSI素子」と称する)を製造する工程においては、ウエハWの各種形状を走査型電子顕微鏡(以下、「SEM」と称する。)を用いて測定する。図59の(a),(b)はこのような測定箇所を説明する図である。すなわち、図59の(a)はSEMからの画像であり、図59の(b)はウエハWの断面構造である。なお、図59の(b)中Waは下地、Wbは誘電体薄膜を示している。また、誘電体薄膜WbにはホールHが形成され、導電性物質Pが埋め込まれた後、エッチングが行われ、ホール段差部Dが形成される。ホール段差部Dの最下端はホール底部Tとなる。
【0003】なお、SはホールHの中央部の穴、Zは微小異物を示しており、ホール中央部の穴Sが大きくなると導電率が低くなるという問題が生じ、微小異物Zが大きいと短絡を起こす等の問題が生じる。
【0004】一方、ウエハWの各種形状等の測定は次のように行われる。
【0005】(A)ホールパターンの抽出SEMにより撮像された画像データに対して、LSI素子のホールパターンを抽出する方法として、予め登録した基準画像とのパターンマッチングにより抽出する方法が知られている。
【0006】特開平5−307609号公報では、SEMからの画像データに対数変換処理・N値化処理・偏微分処理を施すことにより、パターンのエッジを抽出し、位置検出を行う方法が提案されている。
【0007】特開平7−220077号公報では、SEMからの画像データに空間フィルタリング処理・ヒストグラム処理・しきい値の設定・三値化処理・ノイズ除去等を施し、三値化された画像データにおけるパターンの面積をラベリング処理及び演算処理により算出し、基準となる面積値と比較してパターンを順次検出していく方法が提案されている。
【0008】これらはいずれの方法も、被観察対象物を真上から観察する場合を想定しており、しきい値の設定も背景部とホール部からなる画像に対してのみ適用可能である。
【0009】(B)微小異物形状の測定エッチング等の処理後の半導体ウエハWには異物が残る場合がある。このため、SEMからの画像データに対して、異物の形状を測定するためには、まず目的とする異物を抽出する必要がある。この異物を抽出する方法として、パターンマッチング法がある。このパターンマッチング法では、測定対象の画像に対し、予め登録された基準異物の画像を、全画面にわたり位置をずらしながら類似度を計算し、その値が設定値を超えるものを異物として検出するものである。こうして検出された異物1つ1つに対して、画素を数えて面積、長さ等を求めれば形状が測定できる。
【0010】また、SEMからの画像データを、ヒストグラム処理後に判別基準法を用いて二値化しきい値を設定し、二値化処理することにより、異物を検出することができる。こうして検出された異物も、同様に形状を測定できる。但し、この判別基準法で二値化しきい値を設定するためには、背景の面積に対して検出すべき異物の面積がある程度大きくなければならない。
【0011】(C)ホール中央部の穴径の測定SEMからの画像データに対して、LSI素子に見られるようなホールパターンの径を求めるためには、画像データに空間フィルタリング処理・ヒストグラム処理・しきい値の設定・N値化処理・ラベリング処理を施してホールパターンを検出し、そのパターンのX又はYアドレスを数えてホール径を求めたり、パターンの画素数を数えて面積を算出しこれからホール径を計算したりしていた。
【0012】(D)ホール段差の測定LSI素子製造工程中に形成される微細パターンの深さ(高さ)方向の寸法を精度よく測定するためには、ウエハを破壊しその断面をSEMにより観察する方法がある。
【0013】一方、ウエハを破壊せずに微細パターンの三次元形状を把握する方法として、いくつかの方法が提案されている。例えば、特開平8−7818号公報では、被観察対象物の傾斜角を徐々に変化させつつ撮像することによって得られた複数の画像に、画像処理を施すことによって三次元立体画像を合成している。
【0014】また、特開平5−299048号公報では、高さ情報の異なる走査像を取り込むために、電子線の高さ方向のフォーカス条件が異なる走査像を複数取り込み、これら複数の走査像とフォーカス条件から被観察対象物の三次元像を構成している。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した技術にはそれぞれ次のような問題があった。
【0016】(A)ホールパターンの抽出画像データには、被観察対象物を真上から観察する場合の画像データだけでなく、斜めから観察する場合の画像データも含まれる。特に、斜めから観察する場合には、ホールの底や側壁まで観察でき、その画像データは、背景部、ホール底部、ホール側壁部から構成される。また、その画像データに含まれるホールパターンは、ホールの段差深さ)に強く依存したものになる。
【0017】このような画像データに対し、従来のパターンマッチング法を適用する場合、ホール段差の違いによっては、基準画像とのパターンの違いが大きくなり、うまく検出できないことがある。また、特開平5−307609号公報で提案された方法を適用する場合も、ホール段差の違いにより、抽出したエッジパターンの大きさが変わってくるため、うまく検出できないことがある。特開平7−220077号公報で提案された方法を適用する場合も、ホール段差の違いにより、ホール径やパターン面積のパターン特徴が変わってくるため、うまく検出できないことがある。
【0018】(B)微小異物形状の測定異物を抽出するためにパターンマッチング法を用いると、汎用プロセッサを用いた装置は、処理時間が長くなるという問題がある。また、高速に処理できる専用プロセッサを用いた装置は、高価であるという問題がある。一方、汎用プロセッサで高速に処理できる、ヒストグラム処理後に判別基準法を用いて二値化しきい値を設定する方法では、微小な異物に対しては背景と異物の面積の差が大きすぎるために所望のしきい値が求まらないという問題があった。
【0019】(C)ホール中央部の穴径の測定ホール中央部の穴に対しては、SEMからの画像データを画像処理等により定まった手順で測定する方法がなかったため、人が目視によりその大小を評価するしかなかった。また、SEMからの画像データを写真として出力し、人が定規を当てて穴径を測定する場合、時間がかかり、測定の精度がよくないという問題があった。
【0020】また、上述したホール計測用の画像処理方法をホール中央部の穴の測定に適用した場合、底までほぼ垂直に穴が開いているような円筒形のホールパターンでは、ホール部と背景領域の濃淡差が大きく濃淡が急竣に変化するため、前記方法で十分な精度が得られる。しかし、ウエハWに形成されるようなホール中央部の穴は、穴の側壁が丸みを帯びていたり逆円錐形をしたりしているため、穴とその他の領域の濃淡差が小さく濃淡の変化も緩やかなため、前記方法では十分な精度が得られないという問題がある。
【0021】(D)ホール段差の測定ホール段差の測定に対しては、SEMにより撮像された画像データを画像処理等により定まった手順で測定する方法がなかったため、ウエハを傾けてSEMで観察し、人が目視によりその大小を評価するしかなかった。また、SEMからの画像を写真として出力し、人が定規を当てて段差を測定する場合、時間がかかるとともに、測定の精度が低いという問題があった。
【0022】一方、ウエハを破壊してその断面を観察する方法は、他の方法より測定精度は高いものの、ウエハを破壊してしまうため、そのウエハはもう使えないという問題がある。また、測定したいホールの断面が観察できるようにウエハを割ることは極めて難しいという問題があった。すなわち、この方法は、LSI製造工程におけるプロセス後の加工形状の寸法測定に対しては不適であった。
【0023】また、傾斜角が異なる複数の画像に画像処理を施す方法(特開平8−7818号公報)や、フォーカス条件が異なる複数の画像に画像処理を施す方法(特開平5−299048号公報)等は、ウエハを非破壊で測定でき、大まかな三次元的な形状を把握するのには向いているが、画像処理方法等その測定手法が複雑であり、ホール段差の測定等の特定の測定項目に対して適用するには測定に手間がかかり現実的ではなかった。
【0024】そこで本発明は、より高精度、かつ、高速度な処理を行うことができるホールパターン抽出方法、ホールパターン抽出装置、微小異物形状測定方法、微小異物形状測定装置、ホール中央部の穴径測定方法、ホール中央部の穴測定装置、ホール段差測定方法及びホール段差測定装置を提供することを目的としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、画像取得手段で得られた画像データに基づいて被観察対象物上に形成されたパターンを抽出するパターン抽出方法において、前記画像データを構成する画素をその濃淡値に応じて分類することによりヒストグラムを求めるヒストグラム処理工程と、前記ヒストグラムを三つのクラスに分離する2つの濃淡値を検出し、これら2つの濃淡値を前記ヒストグラムのしきい値として設定するしきい値設定処理工程と、前記画像データを、前記2つのしきい値の間の濃淡値区間とその他の部分の濃淡値区間とに二値化処理して、背景部と所定部の2つの濃淡領域からなる画像データとする二値化処理工程と、前記所定部を所定の回数1画素ずつ拡大し、複数に分かれている所定部のうち近傍にあるものを一体化する拡大処理工程と、前記所定部をそれぞれラベリング処理により選択し、予め設定されたパターン特徴を備える所定部を抽出する検出処理工程とを備えるようにした。
【0026】請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記ヒストグラム処理工程は、前記画像データを構成する画素をその濃淡値に応じて分類処理し、更に、相対的に頻度が低い濃淡値の頻度を強調処理するようにした。
【0027】請求項3に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記ヒストグラム処理工程は、前記画像データを構成する画素をその濃淡値に応じて分類処理し、更に、前記画像データの各濃淡値の頻度xと各濃淡値の最大の頻度maxとから、max×log(x+1)/log(max+1)により対数変換処理することにより、相対的に頻度が低い濃淡値の頻度を強調処理するようにした。
【0028】請求項4に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記ヒストグラム処理工程の前に前記画像データを所定のフィルタ係数を用いて空間フィルタリング処理することにより平滑化する空間フィルタリング処理工程を備えるようにした。
【0029】請求項5に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記拡大処理工程により得られた画像データを、所定の回数1画素ずつ縮小し、前記パターンを元の大きさに戻すことでノイズを除去する縮小処理工程を備えるようにした。
【0030】請求項6に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記パターン特徴は、前記パターンの面積であることとした。
【0031】請求項7に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記所定部はホールであり、前記パターン特徴は、前記ホールの長径及び短径であることとした。
【0032】請求項8に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記所定部はホールであり、前記パターン特徴は、前記ホールの周囲長であることとした。
【0033】請求項9に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記所定部はホールであり、前記パターン特徴は、前記ホールの円形度であることとした。
【0034】請求項10に記載された発明は、画像取得手段で得られた画像データに基づいて被観察対象物上に形成されたパターンを抽出するパターン抽出装置において、前記画像データをヒストグラム処理するヒストグラム処理手段と、前記ヒストグラムを三つのクラスに分離する2つのしきい値を設定するしきい値設定処理手段と、前記画像データを前記しきい値設定処理により設定された2つのスライスレベルの間の濃淡値区間とその他の部分の濃淡値区間とに二値化処理する二値化処理手段と、前記二値化画像データを所定の回数1画素ずつ拡大する拡大処理手段と、前記画像データをラベリング処理し、予め分かっているパターン特徴を備えるパターンを抽出する手段とを備えるようにした。
【0035】請求項11に記載された発明は、請求項10に記載された発明において、前記ヒストグラム処理手段によるヒストグラム処理を行う前に、前記画像データを空間フィルタリング処理する空間フィルタリング処理手段を備えることとした。
【0036】請求項12に記載された発明は、請求項10に記載された発明において、前記拡大処理により得られた画像データを適当な回数1画素ずつ縮小する手段を備えることとした。
【0037】請求項13に記載された発明は、画像取得手段で得られた画像データに基づいて被観察対象物上の微小異物の形状を測定する微小異物形状測定方法において、前記画像データを構成する画素をその濃淡値に応じて分類処理するヒストグラム処理工程と、このヒストグラム処理工程により分類された画素データのヒストグラムを用いて、前記微小異物によるヒストグラムの傾きの符号変化を検出し、検出した濃淡値をしきい値として設定するしきい値設定処理工程と、このしきい値設定処理により設定されたしきい値を用いて、前記画像データを二値化処理して背景部と微小異物の2つの濃淡領域の画像データを得る二値化処理工程と、前記二値化画像データにおいて、特定の濃度により示される各微小異物をラベリング処理により選択し、それぞれの面積値を算出する形状測定処理工程とを備えるようにした。
【0038】請求項14に記載された発明は、画像取得手段で得られた画像データに基づいて被観察対象物上の微小異物の形状を測定する微小異物形状測定方法において、前記画像データを構成する画素をその濃淡値に応じて分類処理するヒストグラム処理工程と、このヒストグラム処理工程により分類された画素データのヒストグラムを用いて、前記微小異物によるヒストグラムの傾きの符号変化を検出し、検出した濃淡値をしきい値として設定するしきい値設定処理工程と、このしきい値設定処理により設定されたしきい値を用いて、前記画像データを二値化処理して背景部と微小異物の2つの濃淡領域の画像データを得る二値化処理工程と、二値化画像データにおいて特定の濃度により示される各微小異物をラベリング処理により選択し、それぞれの長さを算出する形状測定処理工程とを備えるようにした。
【0039】請求項15に記載された発明は、請求項14に記載された発明において、前記ヒストグラム処理工程の前に、前記画像データを所定のフィルタ係数を用いて空間フィルタリング処理して平滑化する空間フィルタリング処理工程を備えることとした。
【0040】請求項16に記載された発明は、画像取得手段で得られた画像データに基づいて被観察対象物上の微小異物の形状を測定する微小異物形状測定装置において、前記画像データをヒストグラム処理するヒストグラム処理部と、前記画像データのヒストグラムデータに対して、微小異物によるヒストグラムの傾きの符号変化を検出し、検出した濃淡値をしきい値として設定するしきい値設定部と、前記しきい値に基づいて前記画像データを二値化処理するニ値化処理部と、この二値化処理部にて二値化された前記画像データに対してラベリング処理し、面積値を算出する形状測定処理する形状測定処理部とを備えることとした。
【0041】請求項17に記載された発明は、請求項16に記載された発明において、前記ヒストグラム処理部に入力される前記画像データに対し空間フィルタリングを行い平滑化する空間フィルタリング部を備えることとした。
【0042】請求項18に記載された発明は、画像取得手段で得られた画像データに基づいて被観察対象物上の微小異物の形状を測定する微小異物形状測定装置において、前記画像データをヒストグラム処理するヒストグラム処理部と、前記画像データのヒストグラムデータに対して、微小異物によるヒストグラムの傾きの符号変化を検出し、検出した濃淡値をしきい値として設定するしきい値設定部と、前記しきい値に基づいて前記画像データを二値化処理するニ値化処理部と、この二値化処理部で二値化された前記画像データに対して各微小異物毎にラベリング処理により選択し、それぞれの長さを算出する形状測定処理部を備えることとした。
【0043】請求項19に記載された発明は、画像取得手段で得られた画像データに基づいて被観察対象物上に形成されたホールの中央部の穴径を測定するホール中央部の穴径測定方法において、前記画像データを構成する各画素をその濃淡値に応じて分類処理するヒストグラム処理工程と、このヒストグラム処理工程において分類された前記画素データのヒストグラムを用いて、ヒストグラムのクラスを分離する濃淡値を検出し、この値をしきい値として設定するしきい値設定処理工程と、前記しきい値設定処理により設定されたしきい値を用いて、前記画像データを二値化処理して、ホール部と、ホール中央部の穴と背景部からなる領域の、2つの濃淡領域の画像データを得る二値化処理工程と、この二値化処理工程において二値化された前記画像データに含まれるパターンにおいて、ホール部と同じ濃度により示される各パターンをラベリング処理により選択し、それぞれの面積値を算出するパターン面積算出処理工程と、前記白部パターン面積算出処理により求められた各パターン毎の面積値と、予め設定したホールの基準直径から算出される面積値とを比較して、複数のパターンの中から最も近似する面積値を有するパターンをホールとして検出するホール検出処理工程と、前記ホール部の重心座標を求めるホール重心座標算出処理工程と、前記二値化画像データに含まれるパターンにおいて、ホール中央部の穴部と同じ濃度により示される各パターンをラベリング処理により選択し、全てのパターンの重心座標を求めるパターン重心算出処理工程と、このパターン重心座標算出処理により算出された各パターンの重心と、前記ホール重心算出処理により算出されたホールの重心座標との距離をそれぞれ計算し、この各距離と予め設定したホール重心とホール中央部の穴の距離の許容値と比較し、許容値の範囲内の複数のパターンの中から前記距離が最も小さいものをホール中央部の穴として検出するホール中央部穴検出処理工程と、前記ホール中央部穴検出処理工程により検出されたホール中央部の穴において、この重心を通る直線を設定し、この直線上の座標と濃淡値をグラフとして表わすラインプロファイル処理工程と、前記ラインプロファイル、前記ホール中央部の穴の重心座標及び予め設定されたホールの基準直径に基づいて、前記ホール中央部の穴の直径を算出する演算工程とを備えるようにした。
【0044】請求項20に記載された発明は、請求項19に記載された発明において、前記画像データを所定のフィルタ係数を用いて空間フィルタリング処理して平滑化する空間フィルタリング処理工程を備えることとした。
【0045】請求項21に記載された発明は、請求項19に記載された発明において、前記演算工程は、前記ラインプロファイル処理により得られたラインプロファイルにおいて、ホール中央部の穴の重心座標と、予め設定されたホールの基準直径から、ホール部に相当する座標の範囲を求め、その範囲内での濃淡値の最大値MAXと最小値MINを算出し、予め設定された係数HRATE(0<HRATE<1)、LRATE(0<LRATE<1)を用いて、ホール中央部の穴に相当するラインプロファイルの傾斜部を直線近似する際の範囲である2つの濃淡値HLV=MAX−(MAX−MIN)×HRATE、LLV=MIN+(MAX−MIN)×LRATEを算出する直線近似レベル算出処理工程と、前記ラインプロファイル処理により得られたラインプロファイルにおいて、ホール中央部の穴に相当するラインプロファイルの左側の傾斜部を、前記直線近似レベル算出処理により算出された濃淡値LLVから濃淡値HLVまでの範囲で直線近似する処理と、同様にホール中央部の穴に相当するラインプロファイルの右側の傾斜部を直線近似する処理からなるラインプロファイル直線近似処理工程と、前記ラインプロファイル処理により得られたラインプロファイルにおいて、ホール中央部の穴の重心座標と、予め設定されたホールの基準直径から、背景部に相当する座標の範囲を求め、その範囲の濃淡値の平均値AVGと前記ホール領域内の濃淡値の最小値MINのうち小さい方の濃淡値LAMと、前記ホール領域内の濃淡値の最大値MAXを用いて、エッジ検出用のスライスレベルELV=(LAM+MAX)/2を算出し、前記ラインプロファイル直線近似処理により算出した2つの近似直線がこのエッジ検出用のスライスレベルと交わる座標をそれぞれ算出し、算出した2つの座標間の距離をホール中央部の穴の直径とするホール中央部の直径算出処理工程とを備えることとした。
【0046】請求項22に記載された発明は、画像取得手段で得られた画像データに基づいて被観察対象物上に形成されたホールの中央部の穴径を測定するホール中央部の穴径測定装置において、前記画像データに基づいてヒストグラムに処理するヒストグラム処理部と、前記ヒストグラムに基づいてしきい値を設定するしきい値設定部と、前記しきい値に基づいて前記画像データを二値化処理する二値化処理部と、この二値化処理部において二値化された前記画像データに含まれるホール部と同じ濃度により示される各パターンそれぞれの面積値を算出する面積値算出手段と、前記パターン面積と、予め設定したホールの基準直径から算出される面積値とを比較して、最も近似する面積値を有するパターンをホールとして検出するホール検出手段と、前記ホールパターンの重心座標を算出するホールパターン重心座標算出手段と、前記二値化された画像データにおいて、ホール中央部の穴部と同じ濃度により示される各パターンの重心座標を算出するパターン重心座標算出手段と、前記パターンの重心と、前記ホールの重心座標との距離をそれぞれ計算し、予め設定したホール重心とホール中央部の穴の距離の許容値の範囲内の複数のパターンの中から、前記距離が最も小さいものをホール中央部の穴として検出する穴検出手段と、前記ホール中央部の穴において、穴の重心を通る直線上の濃淡値のラインプロファイルを算出するラインプロファイル算出手段と、このラインプロファイル算出手段により算出されたラインプロファイルにおいて、ホール部に相当する座標の範囲内での濃淡値の最大値MAXと最小値MINを算出し、予め設定された係数HRATE、LRATEを用いて、ホール中央部の穴に相当するラインプロファイルの傾斜部を直線近似する際の範囲である2つの濃淡値HLV=MAX−(MAX−MIN)×HRATE、LLV=MIN+(MAX−MIN)×LRATEを算出する濃淡値算出手段と、前記ラインプロファイルにおいて、ホール中央部の穴に相当するラインプロファイルの左側の傾斜部を、前記直線近似レベルLLVとHLVの範囲内で、直線近似し、同様にホール中央部の穴に相当するラインプロファイルの右側の傾斜部を直線近似する傾斜部近似手段と、前記ラインプロファイルにおいて、背景部に相当する座標の範囲の濃淡値の平均値AVGと前記ホール領域内の濃淡値の最小値MINのうち小さい方の濃淡値LAMと、前記ホール領域内の濃淡値の最大値MAXから、エッジ検出用のスライスレベルELV=(LAM+MAX)/2を算出し、前記2つの近似直線がこのスライスレベルと交わる座標をそれぞれ算出し、算出した2つの座標間の距離をホール中央部の穴の直径として算出する穴直径算出手段とを備えるようにした。
【0047】請求項23に記載された発明は、請求項22に記載された発明において、前記ヒストグラム処理手段によるヒストグラム処理を行う前に、前記画像データを所定のフィルタ係数を用いて空間フィルタリング処理して平滑化する空間フィルタリング処理手段を備えるようにした。
【0048】請求項24に記載された発明は、画像取得手段で得られた画像データに基づいて被観察対象物上に形成されたホールのホール段差を測定するホール段差測定方法において、前記ホール段差が観察できるように、前記被観察対象物に対して斜めに電子線が入射するようにして得られる前記画像データに対して、前記画像データを構成する画素をその濃淡値に応じて分類処理するヒストグラム処理工程と、前記ヒストグラムを三つのクラスに分離する2つの濃淡値を検出し、これら2つの濃淡値を前記ヒストグラムのしきい値として設定するしきい値設定処理工程と、前記画像データを、前記しきい値設定処理により設定された2つのしきい値の間の濃淡値区間とその他の部分の濃淡値区間とに二値化処理して、背景部とホール部の2つの濃淡領域の画像データを求める二値化処理工程と、この二値化処理工程により二値化された前記二値画像データを適当な回数1画素ずつ拡大し、複数に分かれていたホールパターンを1つのパターンにまとめる拡大処理工程と、前記二値画像データに含まれるパターンにおいて、予め設定されたパターン特徴を備えるパターンをホールパターンとして検出することによりノイズを除去するホール検出処理工程と、前記ホール検出処理により検出したホールパターンとその他の領域の2つの濃淡領域からなる二値画像データを作成し、ホール部の重心座標を求めるホール重心座標算出処理工程と、前記画像データにおいて、前記ホール重心座標算出処理により算出された重心を通り、ホールの深さ方向に平行な直線を設定し、この直線上の座標と濃淡値をグラフとして表わすラインプロファイル処理工程と、前記ラインプロファイル処理により得られたラインプロファイルにおいて、濃淡値の最大値MAXと最小値MINを算出し、予め設定された係数BHRATE(0<BHRATE<1)、LRATE(0<LHRATE<1)、WHRATE(0<WHRATE<1)を用いて、ホール段差のエッジに相当するラインプロファイルの傾斜部を直線近似する際の範囲である3つの濃淡値BHLV=PLV−(PLV−MIN)×BHRATE、LLV=MIN+(PLV−MIN)×LHRATE、WHLV=MAX−(MAX−PLV)×WHRATE(PLV:最も頻度の大きい濃淡値)を算出する直線近似レベル算出処理工程と、前記ラインプロファイル処理により得られたラインプロファイルにおいて、ラインプロファイルの段差上エッジに相当する傾斜部を前記直線近似レベル算出処理により算出された濃淡値LLVから濃淡値BHLVまでの範囲で直線近似する処理と、ラインプロファイルの段差下エッジに相当する傾斜部を濃淡値LLVから濃淡値WHLVまでの範囲で直線近似する処理とからなるラインプロファイル直線近似処理工程と、前記ラインプロファイル処理により得られたラインプロファイルにおいて、段差上エッジ検出用のスライスレベルBELV=(PLV+MIN)/2、段差下エッジ検出用のスライスレベルWELV=(MAX+MIN)/2を算出するエッジ検出用スライスレベル設定処理工程と、前記ラインプロファイル直線近似処理により算出した2つの近似直線が、前記エッジ検出用スライスレベル設定処理により算出された2つのスライスレベルと交わる座標をそれぞれ算出し、算出した2つの座標間の距離をホール段差として、この座標間の画素数に1画素に相当する寸法と電子線の被観察対象物に対する角度とを考慮して寸法を算出するホール段差算出処理工程とを備えるようにした。
【0049】請求項25に記載された発明は、請求項24に記載された発明において、前記パターン特徴は、前記パターンの面積であることとした。
【0050】請求項26に記載された発明は、請求項24に記載された発明において、前記画像データを、所定のフィルタ係数を用いて空間フィルタリング処理して平滑化する空間フィルタリング処理工程を備えていることとした。
【0051】請求項27に記載された発明は、請求項24に記載された発明において、前記拡大処理工程により得られた画像データを適当な回数1画素ずつ縮小し、ホールパターンを元の大きさに戻すとともにノイズを除去する縮小処理工程を備えていることとした。
【0052】請求項28に記載された発明は、画像取得手段で得られた画像データに基づいて被観察対象物上に形成されたホールのホール段差を測定するホール段差測定装置において、前記ホール段差が観察できるように、被観察対象物に対して斜めに電子線が入射するようにして得られる前記画像データをヒストグラム処理するヒストグラム処理手段と、前記ヒストグラムを三つのクラスに分離する2つのしきい値を設定するしきい値設定処理手段と、前記画像データを、前記しきい値設定処理により設定された2つのスライスレベルの間の濃淡値区間とその他の部分の濃淡値区間とに二値化処理する二値化処理手段と、前記二値画像データを適当な回数1画素ずつ拡大する拡大処理手段と、前記二値画像データをラベリング処理し、予め設定されたパターン特徴を備えるパターンをホールとして検出するホール検出手段と、前記ホール検出処理により検出したホールパターンの重心座標を求めるホールパターン重心座標検出手段と、前記画像データにおいて、前記ホール重心を通り、ホールの深さ方向に平行な直線を設定し、この直線上の濃淡値のラインプロファイルを得るラインプロファイル算出手段と、このラインプロファイル算出手段にて求められたラインプロファイルにおいて、濃淡値の最大値MAXと最小値MINを算出し、予め設定された係数BHRATE(0<BHRATE<1)、LRATE(0<LRATE<1)、WHRATE(0<WHRATE<1)を用いて、ホール段差のエッジに相当するラインプロファイルの傾斜部を直線近似する際の範囲である3つの濃淡値BHLV=PLV−(PLV−MIN)×BHRATE)、LLV=MIN+(PLV−MIN)×LRATE、WHLV=MAX−(MAX−PLV)×WHRATE(PLV:最も頻度の大きい濃淡値)を算出する濃淡値算出手段と、前記ラインプロファイルにおいて、ラインプロファイルの段差上エッジに相当する傾斜部を、濃淡値LLVとBHLVの範囲で直線近似し、ラインプロファイルの段差下エッジに相当する傾斜部を、濃淡値LLVとWHLVの範囲で直線近似する直線近似手段と、前記ラインプロファイルにおいて、段差上エッジ検出用のスライスレベルBELV(PLV+MIN)/2、段差下エッジ検出用のスライスレベルWELV=MAX+MIN)/2を算出する手段と、前記2つの近似直線が、前記2つのエッジ検出用スライスレベルと交わる座標をそれぞれ算出し、算出した2つの座標間の距離をホール段差として、この座標間の画素数に1画素に相当する寸法と電子線の被観察対象物に対する角度を考慮して寸法を算出する手段とを備えるようにした。
【0053】請求項29に記載された発明は、請求項28に記載された発明において、前記パターン特徴は、前記パターンの面積であることとした。
【0054】請求項30に記載された発明は、請求項28に記載された発明において、前記画像データを所定のフィルタ係数を用いて空間フィルタリング処理して平滑化する空間フィルタリング処理する空間フィルタリング手段を備えることとした。
【0055】請求項31に記載された発明は、請求項28に記載された発明において、前記拡大された画像データを適当な回数1画素ずつ縮小する縮小処理手段を備えることとした。
【0056】請求項32に記載された発明は、画像取得手段で得られた画像データに基づいて被観察対象物上に形成されたホール段差を測定するホール段差測定方法において、前記ホール段差が観察できるように、前記被観察対象物に対して斜めに電子線が入射するようにして得られる前記画像データに対して、ホール上面エッジと、ホール底面エッジを強調した画像データを得るホールエッジ強調処理工程と、前記ホールエッジ強調画像から、ホール上面エッジ情報のみを抽出したホール上面エッジ抽出画像を得るホール上面エッジ抽出処理工程と、前記ホールエッジ強調画像から、ホール底面エッジ情報のみを抽出したホール底面エッジ抽出画像を得るホール底面エッジ抽出処理工程と、前記ホール上面エッジ抽出画像と、予め設定された前記ホール上面の形状を表わす画像とを一致させることにより、前記画像データにおける前記ホール上面位置を決定するホール上面位置検出処理工程と、前記ホール底面エッジ抽出画像と、予め設定された前記ホール底面の形状を表わす画像とを一致させることにより、前記画像データにおける前記ホール底面位置を決定するホール底面位置検出処理工程と、前記ホール上面位置検出処理と前記ホール底面位置検出処理により検出された2つの面の距離を算出し、算出した距離をホール段差として、この画素数に1画素に相当する寸法と電子線の前記被観察対象物に対する角度とを考慮して寸法を算出するホール段差算出処理工程を備えるようにした。
【0057】請求項33に記載された発明は、請求項32に記載された発明において、前記ホールエッジ強調処理手段は微分処理にて行うこととした。
【0058】請求項34に記載された発明は、画像取得手段で得られた画像データに基づいて被観察対象物上に形成されたホール段差を測定するホール段差測定装置において、前記ホール段差が観察できるように、被観察対象物に対して斜めに電子線が入射するようにして得られる前記画像データから、ホール上面エッジ及びホール底面エッジを強調したホールエッジ強調画像を得るホールエッジ強調処理手段と、前記ホールエッジ強調画像から、前記ホール上面エッジ情報のみを抽出したホール上面エッジ抽出画像を得るホール上面エッジ抽出画像抽出手段と、前記ホールエッジ強調画像から、前記ホール底面エッジ情報のみを抽出したホール底面エッジ抽出画像を得るホール底面エッジ抽出画像抽出手段と、前記ホール上面エッジ抽出画像と、予め分かっているホール上面の形状を表わす画像が最も一致するようにして、画像上でのホール上面位置を決定するホール上面位置決定手段と、前記ホール底面エッジ抽出画像と、予め分かっているホール底面の形状を表わす画像が最も一致するようにして、画像上でのホール底面位置を決定するホール底面位置決定手段と、前記ホール上面位置決定手段と前記ホール底面位置決定手段により決定された2つの面の距離を算出し、算出した距離をホール段差として、この画素数に1画素に相当する寸法と電子線の前記被観察対象物に対する角度とを考慮して寸法を算出する手段とを備えるようにした。
【0059】請求項35に記載された発明は、請求項34に記載された発明において、前記ホールエッジ強調処理手段は微分処理にて行うこととした。
【0060】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明の一実施の形態に係る測定装置10を示す図である。図3〜図7は測定装置10に組み込まれた各回路を示すブロック図、図8〜図58は測定装置10による各測定手順、画像を示す図である。なお、これらの図中において図59と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0061】測定装置10は、画像取得手段である電子顕微鏡20と、パーソナルコンピュータ(PC)やエンジニアリングワークステーシヨン(EWS)等の汎用のプロセッサを搭載したコンピュータ30と、モニタ40と、ハードディスク・フロッピーディスク・MOディスク等の記録媒体や、画像入カボードイメージスキャナから構成された画像入力装置50とから構成されている。
【0062】電子顕微鏡20は、ウエハWを収容する真空チャンバ21と、この真空チャンバ21に取り付けられウエハWに電子線Uを照射する電子鏡筒22と、ウエハWを支持する支持台23とを備えている。
【0063】なお、電子顕微鏡20はウエハWを真上から観察した場合の画像だけでなく、ウエハWの高さ(深さ)方向の測定をするために斜めから観察した場合の画像にも適用可能とするために図1,図2の(a),(b)に示すように構成されている。すなわち、図1に示すように、支持台23が電子鏡筒22に対して揺動自在に取り付けられている。また、図2の(a)に示すように電子鏡筒22が真空チャンバ21に対して揺動自在に取り付けられている。また、図2の(b)に示すように電子線Uの進行方向を変化させるための偏向コイル24が取り付けられている場合もある。
【0064】コンピュータ30は、画像入力部31と、演算部32とを備えている。演算部32は、ホールパターン抽出部100と、微小異物形状測定部200と、ホール中央部の穴径測定部300と、第1のホール段差測定部400と、第2のホール段差測定部500とを備えている。
【0065】図3はホールパターン抽出部100の構成を示すブロック図である。ホールパターン抽出部100は、画像入力部31により入力された画像データを空間フィルタリング処理する空間フィルタリング処理部101と、画像データをヒストグラム処理するヒストグラム処理部102と、ヒストグラムを三つのクラスに分離する2つのしきい値を自動的に設定するしきい値設定部103と、しきい値に基づいて画像データを二値化処理する二値化処理部104と、画像データを拡大する拡大処理部105と、画像データを縮小する縮小処理部106と、画像データをラベリング処理し予め分かっているホールの特徴を備えるホールパターンを抽出するホール検出部107とを備えている。
【0066】図4は微小異物形状測定部200の構成を示すブロック図である。微小異物形状測定部200は、画像入力部31により入力されたSEM画像を空間フィルタリング処理する空間フィルタリング処理部201と、空間フィルタリング画像をヒストグラム処理部202と、ヒストグラムデータに対して、微小異物によるヒストグラムの傾きの符号の変化を微分により検出し、検出した濃淡値をスライスレベルとして設定するしきい値設定部203と、スライスレベルに基づいて前記空間フィルタリング画像を二値化処理する二値化処理部204と、二値化画像に対してラベリング処理し、長さや面積等を算出する形状測定処理する形状測定処理部205とを備えている。
【0067】図5はホール中央部穴径測定部300の構成を示すブロック図である。ホール中央部穴径測定部300は、画像入力部31により入力されたSEM画像を空間フィルタリング処理する空間フィルタリング処理部301と、空間フィルタリング画像をヒストグラム処理するヒストグラム処理部302と、自動的にしきい値を設定するしきい値設定部303と、しきい値に基づいて空間フィルタリング画像を二値化処理する二値化処理部304と、二値化画像をラベリング処理し白パターンの面積値を算出するラベリング処理・白パターン面積算出処理部305と、面積比較によりホールを検出するホール検出部306と、ホールの重心座標を算出するホール重心算出部307と、二値化画像を白黒反転処理する白黒反転処理部308と、白黒反転画像をラベリング処理し黒パターンの重心座標を算出するラベリング処理・黒パターン重心算出処理部309と、黒パターンの重心とホールの重心との距離を計算し予め設定した条件を満たす距離にあるものをホール中央部の穴として検出するホール中央部の穴検出部310と、ホール中央部の穴Sの重心を通る直線上のラインプロファイルを求めるラインプロファイル算出部311と、ホール中央部の穴に相当するラインプロファイルの傾斜部を直線近似する際の範囲を算出する直線近似範囲算出部312と、ラインプロファイルの傾斜部を直線近似する直線近似部313と、エッジ検出用のスライスレベルを算出するエッジ検出用スライスレベル算出部314と、近似直線がスライスレベルと交わる座標を算出する近似直線とスライスレベルの交点算出部315と、算出した2つの座標間の距離をホール中央部の穴の直径として算出するホール中央部の穴径算出部316とを備えている。
【0068】図6は第1のホール段差測定装置400の構成を示すブロック図である。ホール段差測定装置400は、画像入力部31により入力された画像データを空間フィルタリング処理する空間フィルタリング部401と、画像データをヒストグラム処理するヒストグラム処理部402と、ヒストグラムを2つのヒストグラムに分割しそれぞれ自動的にしきい値を設定するしきい値設定部403と、しきい値に基づいて画像データを二値化処理する二値化処理部404と、画像データを拡大する拡大処理部405と、画像データを縮小する縮小処理部406と、画像データをラベリング処理しそれぞれの面積値を算出し最も面積の大きいものをホールとして検出するホール検出部407と、パターンの重心座標を求めるパターン重心算出部408と、ホール重心を通りホールの深さ方向に平行な直線上の濃淡値のラインプロファイルを得るラインプロファイル算出部409と、ホール段差のエッジに相当するラインプロファイルの傾斜部を直線近似する際の濃淡値の範囲を算出する直線近似範囲算出部410と、ホール段差のエッジに相当する2つのラインプロファイルの傾斜部を最小二乗法により直線近似する直線近似部411と、2つのエッジ検出用のスライスレベルを算出するエッジ検出用スライスレベル算出部412と、2つの近似直線と2つのエッジ検出用スライスレベルの交点をそれぞれ算出にの座標間の画素数に1画素に相当する寸法と電子線の被観察対象物に対する角度を考慮してホール段差を算出するホール段差算出部413とを備えている。
【0069】図7は第2のホール段差測定装置500の構成を示すブロック図である。ホール段差測定部500は、画像入力部31により入力された画像データからホールエッジを強調した画像データを得るホールエッジ強調部501と、ホールエッジ強調画像からホール上面エッジ情報のみを抽出した画像データを得るホール上面エッジ抽出部502と、ホールエッジ強調画像からホール底面エッジ情報のみを抽出した画像データを得るホール底面エッジ抽出部503と、ホール上面エッジ抽出画像と予め分かっているホール上面の形状を表わす画像が最も一致するようにして画像上でのホール上面位置を決定するホール上面位置検出部504と、ホール底面エッジ抽出画像と予め分かっているホール底面の形状を表わす画像が最も一致するようにして画像上でのホール底面位置を決定するホール底面位置検出部505と、ホール上面とホール底面の2つの面の距離を算出し算出した画素数に1画素に相当する寸法と電子線の被観察対象物に対する角度とを考慮して寸法を算出するホール段差算出部506とを備えている。
【0070】このように構成された測定装置10では、次のようにして処理を行う。
【0071】ホールパターン抽出部100の動作を図8に示すフローチャートに沿って説明する。ホールパターン抽出部100はホールHの画像であるホールパターンRを抽出する機能を有している。
【0072】図9の(a),(b)は、画像入力部31から入力された電子顕微鏡からの画像(以下、「原画像」と称する)である。図9の(a)に示す画像は、ウエハ(被観察対象物)Wに対して真上から電子線Uが入射するようにしているので、誘電体薄膜Wbに形成されたホールHに埋め込まれた導電性物質Pが真上から写っている。また、図9の(b)に示す画像は、ウエハWに対して斜めに電子線Uが入射するようにしているので、誘電体薄膜Wbに形成されたホールHに導電性物質Pを埋め込んだときに生じる段差Dが観察できる。なお、図9の(b)に示す画像では電子線に対してウエハWが45度傾いている。
【0073】なお、図9の(a)に示すようにウエハWを真上から観察した画像でも、図9の(b)に示すように斜めから観察した画像でも、全く同じ処理でホールパターンを抽出することが可能である。以下、これら2つの画像に対してホールパターン抽出方法を適用した場合について説明する。
【0074】原画像は、多値化画像(例えば8ビット階調)であり、図9の(a),(b)に示すように多少ザラザラとした粗い画像である。
【0075】この原画像にノイズが多すぎる場合には、ノイズによりホールパターン抽出の精度が悪化するのを防ぐ目的で、ホールパターン抽出処理の前に、この原画像に空間フィルタリング処理を行い画像の平滑化処理をする(工程101)。この際のフィルタリングマトリックスには、例えば、3×3のフィルタ係数を採用する。フィルタ係数値としては、例えば、(111 111 111)や、(111121 111)等を用いる。このような空間フィルタリング処理された画像は図10の(a),(b)に示されるように滑らかな画像となる。
【0076】この処理は、ランダムノイズが原因で二値化処理のときに発生する疑似パターンを除去して、ホール検出処理の処理時間を短縮するとともに、ノイズによりパターン位置検出の精度が悪化するのを防ぐ目的で行われる。
【0077】次に、ヒストグラム処理を行う(工程ST102)。このヒストグラム処理は、図11の(a),(b)に示すように例えば8ビット階調の550×330個の画素データを濃淡度別にグラフ化したものである。
【0078】図10の(a)のウエハWを真上から観察した場合の画像のフィルタリング処理画像をヒストグラム処理した図11の(a)には、背景部となる誘電体薄膜Wbの濃淡値を表す山α1、ホールパターンRとなるホールHの導電性物質Pの濃淡値を表す山α2が見られる。
【0079】図10の(b)のウエハWを斜めから観察した場合の画像のフィルタリング処理画像をヒストグラム処理した図11の(b)には、背景部となる誘電体薄膜Wbの濃淡値を表す山β1、ホールパターンRとなるホール底部Tの導電性物質Pの濃淡値を表す山β2及びホール段差部Dの濃淡値を表す山β3が見られる。
【0080】一般的に、画像の背景部に比べてホールパターンRの面積は小さいためヒストグラムのホールパターンRを表す山α2,β2,β3は、背景部を表す山α1,β1に比べて極端に小さくなる。したがって、このままでは次のしきい値の設定を判別基準法を使って自動的に行うことが難しいためヒストグラムの頻度の低い部分の強調処理を行う。
【0081】例えば、各濃淡値の頻度xを(1)式により対数変換する。なお、maxは全ての濃淡値の中で最大の頻度を示している。
【0082】
max×log(x+1)/log(max+1) …(1)
この対数変換処理により、図11の(a),(b)のヒストグラムから、図12の(a),(b)の対数変換ヒストグラムが作成され、図11の(a),(b)に示したヒストグラムの頻度が小さい部分が強調される。
【0083】図12の(a)に示すように、ウエハWを真上から観察した場合の対数変換ヒストグラムでは、ホールHの導電性物質Pの濃淡値を表す山α2が強調され、背景部となる誘電体薄膜Wbの濃淡値を表す山α1との境目α3が明確となる。
【0084】図12の(b)に示すように、ウエハWを斜めから観察した場合の対数変換ヒストグラムでは、ホール底部Tの導電性物質Pの濃淡値を表す山β2と、ホール段差部Dの濃淡値を表す山β3が強調され、背景となる誘電体薄膜Wbの濃淡値を表す山β1とのそれぞれの境目β4,β5が明確となる。
【0085】なお、頻度の低い部分の強調方法として、他に、各濃淡値の頻度を(2)式にて変換する方法もある。
【0086】
√x (n≧1) …(2)
次に、二値化のしきい値を設定する(工程ST103)。前記ヒストグラムを三つのクラスに分離する2つの濃淡値を自動的に検出するために、まず、前記で求めた対数変換ヒストグラムを、最小濃淡値0(α4)から最も頻度の大きい濃淡値PLV(α5)までの区間と、最も頻度の大きい濃淡値PLV(α5)から最大濃淡値255(α6)までの区間との2つのヒストグラムに分割する。
【0087】図12の(a)のヒストグラムを分割した結果が図13の(a),(b)、図12の(b)のヒストグラムを分割した結果が図13の(c)、(d)である。これら2つのヒストグラムにそれぞれ判別基準法を適用し、それぞれ2つのしきい値を検出する。この判別基準法は、2つの山を持つヒストグラムの境目を検出するために一般的に用いられる方法で、自動的にヒストグラムのクラスを分離する濃淡値を検出することができる。
【0088】この処理により、真上から観察した場合の対数変換ヒストグラムである図12の(a)では、背景を表すヒストグラムの山α1とホールHを表す山α2の境目であるヒストグラムの落ち込み箇所α3が、図13の(a)に示すように、しきい値α7として設定ざれる。
【0089】真上から観察した場合には、背景の濃淡値より小さい濃淡値のパターンは存在しないため、図13の(b)のヒストグラムでは、背景部を表す山α1の中腹がしきい値α8として設定される。しかし、この濃淡値は、対数変換前のヒストグラム図11の(a)では、すその部分にあたり、後で二値化したときに特定のパターンを抽出することはない。
【0090】一方、斜めから観察した場合の対数変換ヒストグラム図12の(b)では、背景を表すヒストグラムの山β1とホール底部Tを表す山β2の境目であるヒストグラムの落ち込み箇所β5が図13の(c)に示すようにしきい値β9として設定される。また、背景を表すヒストグラムの山β1とホール段差Dを表す山β3の境目であるヒストグラムの落ち込み箇所β4が、図13の(d)に示すように、しきい値β10として設定される。
【0091】次に、上述したようにして求めたしきい値α7,α8及びβ9,β10で二値化処理を行う(工程ST104)。すなわち、多値化表示された原画像を、前記のしきい値α7,α8及びβ9,β10間の濃淡値区間とその他の部分の濃淡値区間とに二値化処理して、背景部Qと、ホールパターンRとに分離する。
【0092】この二値化画像が図14の(a),(b)であり、真上から観察した場合図14の(a)は背景部Qが黒色、ホールパターンRが白色として表わされている。
【0093】斜めから観察した場合は図14の(b)は背景部Qが黒色、ホールパターンRが白色として表わされている。背景部Q及びホールパターンRの他に、空間フィルタリング処理(工程ST101)でとりきれなかった白色のノイズNh、黒色のノイズNbが表わされている。
【0094】次に、前工程において、斜めから観察した場合の図14の(b)に示す二値化画像では、ホール底部Tとホール段差部Dが2つに分かれているため、これを一体のホールパターンRにするとともに、図14の(a)、(b)の黒色のノイズNbを消去するために、拡大処理を行う(工程ST105)。
【0095】1画素ずつ拡大する場合には、ホール底部Tとホール段差部Dが一体になるまで、数回処理を繰り返す。この拡大回数は、ウエハWの観察倍率に依存する。図14の(a),(b)に示す二値化画像に対し3回拡大処理を施したものが図15の(a),(b)であり、図15の(b)に示す斜めから観察した場合の拡大画像では、ホール底部Tとホール段差部Dとが完全に1つのホールパターンRとなっている。また、図15の(a),(b)とも、黒ノイズNbは消えている。
【0096】次に、拡大したホールパターンRの大きさを元に戻すとともに、強調された白色のノイズNhの影響を小さくするために、縮小処理を行う(工程ST106)。
【0097】1画素ずつ縮小する場合には、拡大処理の回数と同程度の回数処理を繰り返す。拡大処理後の画像である図15の(a),(b)に、3回縮小処理を施したものが図16の(a),(b)であり、ホールパターンRの大きさが図14の(a),(b)に示す二値化画像と同程度になるとともに、強調された白色のノイズNhも小さくなっている。この処理をしても白色のノイズNhの影響が大きい場合には、更に縮小処理、拡大処理の順で、それぞれの処理を数回ずつ繰り返せばよい。
【0098】最後に、縮小処理後の画像において、白色部として表わされるホールパターンR及びノイズNhの中からホールパターンRのみを選び出す処理を行う(工程107)。まず、図16の(a),(b)に示す縮小処理後の画像に対して、ラベリング処理を行ってホールパターンR及びノイズNhを選択する。これら選択したホールパターンR及びノイズNhの中から、以下に述べるホールパターンRの特徴の1つ、又は複数を備えるものを抽出することにより、ホールパターンRだけを抽出する。
【0099】ホールパターンRの特徴の1つとして面積がある。これを求めるためには、ラベリング処理により選択したそれぞれのホールパターンR及びノイズNhに対して、各ホールパターンR及びノイズNhに含まれる全画素数を数え、これに1画素あたりの面積値を乗ずることにより行う。次に、予め設定したホール径からホールパターンRの面積を算出し、この面積値と個々のパターンの面積値とを順次比較して、近似する面積値を有するパターンを選び出すことによりホールパターンRのみを抽出できる。
【0100】また、ホールパターンRの特徴の1つとして長径、短径がある。これを求めるためには、ラべリング処理により選択したそれぞれのホールパターンR及びノイズNhに対して、ホールパターンR及びノイズNhの画素アドレスをX方向及びY方向に数え、これに1画素あたりの寸法値を乗ずる。次に、長径、短径が予め設定したホール径に近似するものを選び出すことにより、ホールパターンRのみを抽出できる。
【0101】さらに、ホールパターンRの特徴の1つとして周囲長がある。これを求めるためには、ラベリング処理により選択したそれぞれのホールパターンR及びノイズNhに対して、各ホールパターンR及びノイズNhの最外周の画素数を数え、これに1画素あたりの寸法値を乗ずることにより行う。次に、予め設定したホール径からホールパターンRの周囲長を算出し、この周囲長と個々のパターンの周囲長とを順次比較して、近似する周囲長を有するパターンを選び出すことによりホールパターンRのみを抽出できる。
【0102】ホールパターンRの特徴の1つとして円形度がある。これを求めるためには、ラベリング処理により選択したそれぞれのホールパターンR及びノイズNhに対して、各ホールパターンR及びノイズNhに含まれる全画素数を数えて面積Σを求め、パターンの最外周の画素数を数えて周囲長Lを求め、4πΣ/Lを計算すればよい。ホールHが円形の場合は、円形度が1、すなわち真円に近いものを選び出せばホールパターンRを抽出できる。
【0103】図16の(a),(b)に示すような縮小処理後の画像に対して、ラベリング処理を行って各ホールパターンR及びノイズNhを選択し、上で述べたホールパターンR及びノイズNhの面積、長径、短径、周囲長を計算し、予め分かっているホールHの径から計算される面積、長径、短径、周囲長に対し、±20%の範囲内に入っているホールパターンRのみを抜き出したのが、図17の(a),(b)に示す画像である。以上の画像処理の工程を経て、原画像から最終的に目的とするホールパターンRを抽出することができる。
【0104】このようにホールパターンRを検出するために、ヒストグラムを2つに分けてしきい値を決定し、二値化画像を拡大縮小してホールパターンRを抽出する理由は、ウエハWを斜めから観察した場合に、ホール段差部Dの大きさに関わらず、ホールHを検出できるようにするためである。
【0105】例えば、特開平7−220077号公報の方法では、ホール底部だけが二値化されホールパターンとして抽出されるため、ホール段差が大きい場合にはこのホールパターンが小さくなり、設定したホールパターンの特徴から外れてしまい、ホールを検出できなくなる。
【0106】一方、本実施の形態においては、ホール底部のパターンと段差部のパターンを結合して1つのパターンとして抽出するため、段差の大きさに関わらず一定の大きさのパターンが得られ、パターン特徴の比較によりホール検出が可能となる。
【0107】なお、本ホールパターン抽出方法を例えばC言語により記述し、汎用のプロセッサを搭載したパソコンで処理すると、2〜3秒で、図9の(a),(b)に示す原画像(550×330画素)を図17の(a),(b)に示すように処理してホールパターンを抽出することができ、汎用プロセッサを用いても迅速にホールパターンを抽出できた。また、同じホールパターンについてフォーカス、ブライトネス等の条件を変えて本発明のホールパターン抽出方法を数回実行したところ、このホールパターンの重心位置再現性は3σ=0.02μmと十分な値が得られた。
【0108】次に、微小異物形状測定方法を図18に示すフローチャートに沿って説明する。まず、原画像は多値化画像(例えば8ビット階調)であり、図19の(a)に示されるような多少ザラザラとした粗い画像である。また、図19の(a)に示すように、中間の濃淡値の背景の中で残渣Z等の微小異物Bは白色の濃淡値で表される。この原画像にノイズが多すぎる場合には、ノイズにより微小異物形状測定の精度が悪化するのを防ぐ目的で、微小異物形状測定処理の前に、この原画像に空間フィルタリング処理を行い画像の平滑化処理をする(工程ST201)。
【0109】この際のフィルタリングマトリックスには例えば3×3のフィルタ係数を採用する。フィルタ係数値としては、例えば、(111 111 111)や、(111 121 111)等を用いる。このような空間フィルタリング処理された画像は図19の(b)に示されるように滑らかな画像となっている。
【0110】次に、ヒストグラム処理を行う(工程ST202)。ヒストグラム処理は、図20の(a)に示すように例えば8ビット階調の640×48O個の画素データを濃淡度別にグラフ化したものである。
【0111】図19の(b)の微小異物のフィルタリング処理画像ををヒストグラム処理した図20の(a)には、背景の濃淡値を表す山γ1が1つ見られる。また、このヒストグラムの頻度の小さい部分を拡大すると、図20の(b)に示すように微小異物Bを表す数本のピークγ2が見られる。これら背景を表すヒストグラムの大きな山γ1と、微小異物を表す小さなピークγ2の境目γ3を、二値化のしきい値に設定するために、ヒストグラムの傾きが背景の山の右下がりから、微小異物のピークの右上がりに変化する濃淡値を検出する。そのために図20の(c)に示すように、図20の(c)のヒストグラムの微分をとる(工程ST203)。
【0112】この微分グラフを、図20の(a)のヒストグラムの山の頂点を示す濃淡値γ4から白の濃淡値側へ値が0かどうか順番に調べていき、値がはじめて0になる点γ5をヒストグラムの傾きが0となる濃淡値、すなわち背景部Qと微小異物Bを切り分ける二値化しきい値として設定する(工程ST204)。
【0113】この二値化しきい値の設定に、ヒストグラムの微分処理を行い値が0となる濃淡値を探索する動作が重要である。前記で求めたしきい値で二値化処理を行う(工程ST205)。
【0114】すなわち、多値化表示された原画像を二値化処理により、背景部Qと、微小異物Bとに分離する。この二値化された画像が図21であり、背景部Qが黒色部、微小異物Bが白色部として表わされている。各微小異物Bに対してラベリング処理(工程ST206)、及び、面積や長さ等を算出する形状測定処理(工程ST207)をする。
【0115】ラベリング処理した各微小異物Bに対して、例えば、微小異物Bの中に含まれる全画素数を数え、その総和に1画素あたりの寸法値を考慮して微小異物の面積を求める。
【0116】一方、長さは、微小異物Bの画素アドレスをX方向及びY方向に数え、その和に1画素あたりの寸法値を考慮することにより求める。
【0117】以上のような画像処理の工程を経て、原画像から最終的に目的とする微小異物Bの各長さ、面積等の形状を算出することができる。
【0118】例えば、本実施の形態に係る微小異物形状測定方法をC言語により記述し汎用のプロセッサを搭載したパソコンで処理すると、1秒以内で、図19の(a)の原画像(640×480画素)を図21に示すように二値化して各長さ、面積を算出することができ、汎用プロセッサを用いて迅速に測定できる。
【0119】次に、ホールHの中央部の穴Sの穴径測定方法を図22に示すフローチャートに沿って説明する。原画像は多値化画像(例えば8ビット階調)であり、図23に示されるような多少ザラザラとした粗い画像である。
【0120】図中ホールHの中央部の穴Sは、側壁が丸みを帯びていたり、形が逆円錐形をしたりしており、穴Sとその他の領域の濃淡差が小さく濃淡の変化も緩やかである。
【0121】第1段階として、ホール検出及びホール中央の穴を検出するための前処理を行う(工程STa:ST301〜ST304)。この原画像にノイズが多すぎる場合には、ノイズによりホール中央部の穴径測定の精度が悪化するのを防ぐ目的で、ホール中央部の穴径測定処理の前に、図23に示す原画像に空間フィルタリング処理を行い画像の平滑化処理をする(工程ST301)。この際のフィルタリングマトリックスには例えば3×3のフィルタ係数を採用する。フィルタ係数値としては、例えば、(111 111 111)や、(111 121 111)等を用いる。このような空間フィルタリング処理された画像は図24に示されるように滑らかな画像となっている。この処理は、ランダムノイズが原因で二値化処理のときに発生する疑似パターンを除去して、ホール検出処理、ホール中央部の穴の検出処理の処理時間を短縮するとともに、ノイズにより穴径測定の精度が悪化するのを防ぐ目的で行われる。
【0122】次に、ヒストグラム処理を行う(工程ST302)。ヒストグラム処理は、図25に示すように例えば8ビット階調の640×48O個の画素データを濃淡度別にグラフ化したものである。図24のホールHのフィルタリング処理画像をヒストグラム処理した図25には、誘電体薄膜Wbの濃淡値を表す山δ1と、ホールHの濃淡値を表す山δ2が見られる。誘電体薄膜Wbを表すヒストグラムの山δ1と、ホールHを表す山δ2の境目であるヒストグラムの落ち込み箇所である境目δ3を、二値化のしきい値に設定するために判別基準法により検出する(工程ST303)。
【0123】この判別基準法は、2つの山をもつヒストグラムの境目を検出するために一般的に用いられる方法で、自動的にヒストグラムのクラスを分離する濃淡値を検出することができる。前記で求めたしきい値で二値化処理を行う(工程ST304)。
【0124】すなわち、多値化表示された原画像を二値化処理により、ホール部Hと、誘電体薄膜Wb・ホール中央の穴Sに分離する。この二値化画像が図26であり、ホールHが白色部、ホール中央の穴Sと誘電体薄膜Wbが黒色部として表わされている。また空間フィルタリング処理(工程ST301)でとりきれなかったノイズが、白色のノイズNh、黒色のノイズNbとして表わされる。
【0125】第2段階として、ホール検出処理を行う(工程STb:ST305〜ST307)。まず、二値化画像の白色部として表わされるホールH及びノイズNhに対して、ラベリング処理を行って各パターンを選択し(工程ST305)、パターンに含まれる全画素数を数え、その総和に1画素あたりの寸法値を考慮してパターンの面積を求める(工程ST306)。
【0126】次に、予め設定したホール径からホールHの面積を算出し、この面積値と前工程で算出された個々のパターンの面積値とを順次比較して、最も近似する面積値を有するパターンをホールHとして検出する(工程ST307)。
【0127】この処理により、ノイズNhとホールHの混在パターンの中から、所望のホールHだけを抽出することができる。図26の二値化画像にこの処理を施し、検出したホールパターンRだけを表示したのが図27である。
【0128】第3段階として、ホール中央部の穴Sの検出処理を行う(工程STc:ST308〜ST313)。まず、前工程で検出したホールパターンRのみを描画した図27を用いて、ホールHの重心の算出処理を行う(工程ST308)。
【0129】この処理で算出された重心が図28のHgである。次に、二値化画像(図26)の白黒反転処理を行う(工程ST309)。
【0130】この処理後の画像が図29であり、二値化画像(図26)で黒色部として表わされていたホール中央部の穴S、誘電体薄膜Wb、黒ノイズ8が白色部として表わされる。このホール中央部の穴S、黒ノイズNbのパターンに対して、ラべリング処理を行って各パターンを選択し(工程ST310)、それぞれの重心Sg,Nbgを算出する(工程ST311)。
【0131】算出されたそれぞれのパターンの重心Sg,Nbgを図30に示す。次に、白黒反転画像(図29)において白色部として表わされるホール中央部の穴S、黒ノイズNbからなるパターンの中からホール中央部の穴Sだけを検出するために、まず、ホール重心算出工程で算出したホール重心座標と、前工程で算出した黒パターンの重心座標との距離をそれぞれ算出する(工程ST312)。
【0132】算出されたホール重心Hgとそれぞれのパターンの重心Sg,Nbgを図31に示す。なお、図31中LNはホール重心Hgと黒ノイズの重心Nbgとの距離を示している。次に、ホール中央部の穴SはホールHの重心付近に位置するはずであるから、前工程で求めたホール重心Hgとそれぞれのパターンの重心Sg,Nbgとの距離が最も小さいパターンをホール中央部の穴Sとして検出する(工程ST313)。
【0133】但し、ホール中央部に穴Sが存在しない場合、誘電体薄膜Wb又は黒ノイズNbを誤って検出する可能性があるため、予めホール重心Hgとホール中央部の穴Sの重心Sgとの許容される距離を予め設定しておき、この距離の範囲内にパターンが存在しない場合は、ホール中央部に穴Sがないものとして処理する。算出されたホール中央部の穴Sを図32に示す。
【0134】第4段階として、穴径測定処理を行う(工程STd:ST314〜ST318)。まず、検出したホール中央部の穴Sの重心を通る直線上において穴Sの径を測定するために、濃淡値のラインプロファイルを作成する(工程ST314)。
【0135】例えば、図33の(a)に示すように、前工程で求めたホール中央部の穴Sの重心Sgを通り、画像の横方向に平行な直線SL上で穴Sの径を測定する場合には、図33の(b),(c)に示すように、直線SL上の画素データをその座標に沿ってプロットし、ラインプロファイルPSLを作成する。
【0136】次に、ホール中央部の穴Sに相当するラインプロファイルPSLの傾斜部(図33の(b),(c))を直線近似する際の濃淡値の範囲HLV、LLVを算出する(工程ST315)。
【0137】まず、ホール中央部の穴Sの重心座標Sgの左右に、予め設定されたホールHの基準半径の長さだけを、ホールHに相当する座標の範囲Eaとして設定する。その範囲Ea内で、濃淡値の最大値MAXと最小値MINを算出し、予め設定された係数HRATE(0<HRATE<1)、LRATE(0<HRATE<1)を用いて、 HLV=MAX−(MAX−MIN)×HRATE …(3)
LLV=MIN+(MAX−MIN)×LRATE …(4)
を用いて直線近似の濃淡値範囲を算出する。
【0138】この係数HRATE,LRATEの値は、任意に設定可能であるがノイズ成分による誤差を防止するため、例えば、HRATE=0.2、LRATE=0.2に設定される。
【0139】次に、前記範囲のラインプロファイルを直線近似する(工程ST316)。図33の(c)において、まず、ホール中央部の穴Sに相当するラインプロファイルの左側の傾斜部を、ホール中央部の穴Sの重心座標Sgから座標値の小さい方へ順次その濃淡値を調べていき、最初に前記直線近似レベル算出処理により算出された濃淡値LLVを超えた座標値δ4から、最初に濃淡値HLV16を超えた座標値δ5までの範囲の濃淡値データを、最小二乗法により直線近似する。この処理により求めた近似直線が図34の(a)中KSL1である。
【0140】同様に、右側の傾斜部を、ホール中央部の穴Sの重心座標Sgから座標値の大きいほうへ順次その濃淡値を調べていき、最初に前記直線近似レベル算出処理により算出された濃淡値LLVを超えた座標値δ6から、最初に濃淡値HLVを超えた座標値δ7までの範囲の濃淡値データを、最小二乗法により直線近似する。この処理により求めた近似直線が図34の(a)中KSL2である。
【0141】最後に、ホール中央部の穴の測定濃度レベルを算出し(工程ST317)、この濃度レベルと前記2つの近似直線KSL1,KSL2が交わる座標を計算し、この2点間をホール中央部の穴径として算出する(工程ST318)。
【0142】図34の(a)において、まず、ホール中央部の穴Sの重心座標Sgから左右に、予め設定されたホールの基準半径だけ除いた範囲を背景部に相当する範囲Ebと設定し、その範囲の濃淡値を順次調べていき、その濃淡値の平均値AVGを算出する。次に、この濃淡値の平均値AVGと、前記直線近似レベル算出処理で算出したホール領域の濃淡値の最小値MINのうち、小さい方の濃淡値をLAMと設定する。この濃淡値LAMと、前記直線近似レベル算出処理で算出したホール領域の濃淡値の最大値MAXを用いて、 ELV=(LAM+MAX)/2 …(5)
からホール中央部の穴の測定濃度レベルELVを算出する。
【0143】これは、人は、穴周辺部の一番明るい濃淡値と穴の底の一番暗い濃淡値の中間の濃淡値辺りを、穴の境界として認識していることを利用している。また、穴が浅く、穴の底の濃淡値が背景の濃淡値より明るい場合には、穴の底の濃淡値の代わりに背景の濃淡値を使った方が、算出結果は人の見た目に近くなる。
【0144】最後に、2つの近似直線KSL1,KSL2がこの測定濃度レベルELVと交わる座標δ8,δ9をそれぞれ算出し、算出した2つの座標間の距離をホール中央部の穴Sの穴径φとして算出する。
【0145】図34の(b)が測定結果画像であり、2つの直線K1,K2間の距離がホール中央部の穴Sの穴径φを示している。
【0146】以上のような画像処理の工程を経て、原画像から最終的に目的とするホール中央部の穴Sの穴径を算出することができる。
【0147】このように、ホール中央部の穴を求めるために、ホール中央部の穴に相当するラインプロファイルを直線近似する理由は、ノイズ等のために測定精度が悪くなるのを防ぐためである。例えば、ラインプロファイルと測定濃度レベルとの交点をホール中央部の穴として検出する場合には、測定濃度レベルでのノイズの影響を大きく受けてしまう。
【0148】そこで、ラインプロファイルを直線近似することにより、測定濃度レベル周辺でノイズを平均化でき、さらに、測定濃度レベル前後の濃淡情報を含めて計算するため、サブピクセルの精度で測定できる。
【0149】例えば、本実施の形態のホール中央部の穴径測定方法をC言語により記述し汎用のプロセッサを搭載したパソコンで処理すると、1秒以内で、図23の原画像(178×152画素)を図34の(b)に示すように処理してホール中央部の穴径を算出することができ、汎用プロセッサを用いても迅速に測定できる。
【0150】次に、ホール段差測定方法を図35に示すフローチャートに沿って説明する。まず、ホール段差Dが観察できるように、ウエハWに対して斜めに電子線が入射するようにする。例えば、図1に示すようにウエハWの傾きをかえたり、図2の(a)に示すように、電子鏡筒22の角度を変えたり、同2の(b)に示すように電子線Uを偏向コイル24を用いて大きく偏向させたりして、電子線UのウエハWへの入射角度を変化させればよい。角度は、段差が十分観察できるように設定する。例えば、ウエハWと電子線Uの成す角度を、45度や、30度に設定する。
【0151】原画像では、ウエハWに対して斜めに電子線Uが入射するようにしているので、図36に示すように、誘電体薄膜Wbに形成されたホールHに導電性物質Pを埋め込んだときに生じるホール段差Dが観察できる(この画像では電子線Uに対しウエハWが画像上方向に30度傾いている)。
【0152】このホールHのホール段差Dを次のようにして測定する。すなわち、第1段階として、ホール検出及び段差測定するための前処理を行う(工程STe:ST401〜404)。原画像は、多値化画像(例えば8ビット階調)であり、図36に示されるような多少ザラザラとした粗い画像である。この原画像にノイズが多すぎる場合には、ノイズにより段差測定の精度が悪化するのを防ぐ目的で、段差測定処理の前に、この原画像に空間フィルタリング処理を行い画像の平滑化処理をする(工程ST401)。
【0153】この際のフィルタリングマトリックスには、例えば、3×3のフィルタ係数を採用する。フィルタ係数値としては、例えば、(111 111 111)や、(111 121 111)等を用いる。このような空間フィルタリング処理された画像は図37に示されるように滑らかな画像となっている。この処理は、ランダムノイズが原因で二値化処理のときに発生する疑似パターンを除去して、ホール検出処理の処理時間を短縮するとともに、ノイズにより段差測定の精度が悪化するのを防ぐ目的で行われる。
【0154】次に、ヒストグラム処理を行う(工程ST402)。ヒストグラム処理は、図38に示すように例えば8ビット階調の108×66個の画素データを濃淡度別にグラフ化したものである。
【0155】図37のホールHのフィルタリング処理画像をヒストグラム処理した図38には、背景となる誘電体薄膜Wbの濃淡値を表す山ε1、ホール底部の導電性物質Pの濃淡値を表す山ε2、ホール段差Dの濃淡値を表す山ε3が見られる。
【0156】次に、背景を表すヒストグラムの山ε1と導電性物質Pを表す山ε2の境目であるヒストグラムの落ち込み箇所ε4と、背景を表すヒストグラムの山ε1とホール段差Dを表す山ε3との境目であるヒストグラムの落ち込み箇所ε5とを二値化のしきい値に設定する(工程ST403)。
【0157】まず、前記で求めたヒストグラムを、最小濃淡値ε6から最も頻度の大きい濃淡値PLV(ε7)までの区間と、最も頻度の大きい濃淡値PLV(ε7)から最大濃淡値ε8までの区間との2つのヒストグラムに分割する。
【0158】この結果が図39である。この2つのヒストグラムにそれぞれ判別基準法を適用し、2つのしきい値ε4,ε5を検出する。この判別基準法は、2つの山をもつヒストグラムの境目を検出するためによく用いられる方法で、自動的にヒストグラムのクラスを分離する濃淡値を検出することができる。前記で求めたしきい値ε4,ε5で二値化処理を行う(工程ST404)。
【0159】すなわち、多値化表示された原画像を、前記2つのしきい値ε4,ε5の間の濃淡値区間とその他の部分の濃淡値区間とに二値化処理して、背景部と、ホール底部・ホール段差部に分離する。この二値化画像が図40であり、背景部Qが黒色部、ホール底部Tとホール段差部Dが白色部として表わされている。また空間フィルタリング処理(工程ST401)でとりきれなかったノイズが、白色のノイズNh、黒色のノイズNbとして表わされる。
【0160】第2段階として、ホール検出処理を行う(工程STf:ST405〜ST407)。まず、前工程の二値化画像では、ホール底部Tとホール段差部Dが2つに分かれているため、これを1つのホールパターンRにするとともに、ノイズNbを消去するために、拡大処理を行う(工程ST405)。
【0161】1画素ずつ拡大する場合には、ホール底部Tとホール段差部Dが1つになるまで、数回処理を繰り返す。図40の二値化画像に、3回拡大処理を施したものが図41であり、ホール底部Tとホール段差部Dが完全に1つのホールパターンRになっており、黒色のノイズNb19も消えている。次に、拡大したパターンの大きさを元に戻すとともに、強調されたノイズNhの影響を小さくするために、縮小処理を行う(工程ST406)。
【0162】1画素ずつ縮小する場合には、拡大処理の回数と同程度の回数処理を繰り返す。図41の拡大処理後の画像に、3回縮小処理を施したものが図42であり、ホールパターンRの大きさが図40に示す二値化画像と同程度になるとともに、強調されたノイズNh18も小さくなっている。この処理をしてもノイズNhの影響が大きい場合には、更に縮小処理、拡大処理の順で、それぞれ数回ずつ繰り返せばよい。次に、縮小処理後の画像の白色部として表わされるホールパターンR及びノイズNhの中からホールパターンRのみを選び出す処理を行う(工程ST407)。
【0163】まず、図42の縮小処理後の画像に対して、ラベリング処理を行って各パターンを選択し、それぞれのパターンに対して、パターンに含まれる全画素数を数え、パターンの面積を求める。次に、予め設定したホール径からホールパターンRの面積を算出し、この面積値と個々のパターンの面積値とを順次比較して、最も近似する面積値を有するパターンをホールパターンRとして選び出せばよい。
【0164】図42に示す縮小処理後の画像にこの処理を施し、選び出したホールパターンRだけを表示したのが図43である。このようにホールパターンRのみを検出するために、ホール底部Tとホール段差部Dを二値化により検出し、これをまとめてホールパターンRとして認識する理由は、段差の大小に関わらずホールパターンRを検出するためである。例えば、ホール底部Tだけを二値化してホールパターンRを検出する場合には、ホール段差Dが大きい場合にはホール底部Tのパターンが小さくなってしまい、ホールパターンRを検出できないことがある。
【0165】第3段階として、ホール段差測定処理を行う(工程STg:ST408〜ST413)。
【0166】まず、前工程で検出したホールパターンRのみを描画した図43を用いて、ホールパターンRの重心の算出処理を行う(工程ST408)。
【0167】この処理で算出された重心が図44のRgである。次に、検出したホールパターンRの重心Rgを通り、ホールHの深さ方向に平行な直線上において段差を測定するために、濃淡値のラインプロファイルを作成する(工程ST409)。例えば、図37に示すフィルタリング画像は画像の上方向に向かって傾いているため、図45に示すように、画像の縦方向に図44の重心Rgを通る直線RLを設定する。直線RL上の画素データをその座標に沿ってプロットし、ラインプロファイルをPRLを作成したのが図46の(a)〜(d)に示すものである。
【0168】次に、ホール段差のエッジに相当するラインプロファイルPRLの傾斜部を直線近似する際の濃淡値の範囲BHLV、LLV、WHLVを算出する(工程ST410)。
【0169】まず、ラインプロファイルの濃淡値の最大値MAXと最小値MINを算出し、予め設定された係数BHRATE(0<BHRATE<1)、LRATE(0<LRATE<1)、WHRATE(0<WHRATE<1)と式6〜式8を用いて、直線近似の濃淡値範囲を算出する。
【0170】
BHLV=PLV−(PLV−MIN)×BHRATE …(6)
LLV=MIN+(PLV−MIN)×LRATE …(7)
WHLV=MAX−(MAX−PLV)×WHRATE …(8)
なお、これらの係数BHRATE,LRATE,WHRATEの値は、任意に設定可能であるが、ノイズ成分による誤差を防止するため、例えば、BHRATE=0.2、LRATE=0.2、WHRATE=0.2に設定される。次に、前記範囲のラインプロファイルを直線近似する(工程ST411)。
【0171】図46の(c)において、まず、ラインプロファイルのホール段差上エッジDaに相当する傾斜部を、最小濃淡値座標ε9から座標値の小さいほうへ順次その濃淡値を調べていき、最初に前記直線近似レベル算出処理により算出された濃淡値LLVを超えた座標値ε10から、最初に濃淡値BHLVを超えた座標値ε11までの範囲の濃淡値データを最小二乗法により直線近似する。
【0172】同様に、ホール段差下エッジDbに相当する傾斜部を、最小濃淡値座標ε9から座標値の大きいほうへ順次その濃淡値を調べていき、最初に前記直線近似レベル算出処理により算出された濃淡値LLVを超えた座標値ε12から、最初に濃淡値WHLVを超えた座標値ε13までの範囲の濃淡値データを、最小二乗法により直線近似する。この処理により求めた近似直線が図46の(d)のKRL1,KRL2である。
【0173】次に、ホール段差Dの測定濃度レベルを算出する(工程ST412)。ヒストグラム処理で算出した背景を表わす最大頻度の濃淡値PLVと、前記直線近似レベル算出処理で算出した濃淡値の最大値MAX、最小値MINを用いて、BELV=(PLV+MIN)/2WELV=(MAX+MIN)/2から段差上エッジ検出用のスライスレベルBELV及び段差下エッジ検出用のスライスレベルWELVを算出する。
【0174】最後に、前記2つのエッジ検出用のスライスレベルBELV,WELVと、前記2つの近似直線が交わる座標をそれぞれ計算し、この座標間の画素数に1画索に相当する寸法と電子線のウエハWに対する角度とを考慮して、ホール段差Dを算出する(工程ST413)。
【0175】まず、2つの近似直線KRL1,KRL2が、2つのエッジ検出用のスライスレベルBELV,WELVとそれぞれ交わる座標ε14,ε15を算出する。次に、算出した2つの座標間の距離(14.7画素)を算出し、1画素に相当する寸法(0.015μm/1画素)と電子線のウエハWに対する角度(30度とを考慮して、ホール段差(14.7×0.015/cos30°=0.25μm)を算出する。
【0176】図47が測定結果画像であり、2つの直線R1,R2間が、本実施の形態の方法により求めたホール段差Dを表わす。このように、段差のエッジを求めるために、段差のエッジに相当するラインプロファイルを直線近似する理由は、ノイズ等のために測定精度が悪くなるのを防ぐためである。例えば、ラインプロファイルとエッジ検出用スライスレベルの交点をエッジとして検出する場合には、スライスレベルでのノイズの影響を大きく受けてしまう。
【0177】そこで、ラインプロファイルを直線近似することにより、スライスレベル周辺でノイズを平均化でき、さらに、スライスレベル前後の濃淡情報を含めて計算するため、サブピクセルの精度で測定できる。
【0178】以上のような画像処理の工程を経て、原画像から最終的に目的とするホール段差を算出することができる。
【0179】例えば、本実施の形態に係るホール段差測定方法をC言語により記述し汎用のプロセッサを搭載したパソコンで処理すると、1秒以内で、図4のSEM画像(108×66画素)を図17に示すように処理してホール段差を測定することができ、汎用プロセッサを用いても迅速に測定できた。また、同じ段差についてフォーカス、ブライトネス等の条件を変えて数回測定したところ、3σ=0.02μmと十分な測定再現性が得られた。これは、本実施例の特徴の1つである段差エッジ検出のためにラインプロファイルを直線近似した効果による。
【0180】ホール段差測定方法を図48に示すフローチャートに沿って説明する。まず、ホール段差Dが観察できるように、ウエハWに対して斜めに電子線が入射するようにする。例えば、図1に示すようにウエハWの傾きをかえたり、図2の(a)に示すように、電子鏡筒22の角度を変えたり、同2の(b)に示すように電子線Uを偏向コイル24を用いて大きく偏向させたりして、電子線UのウエハWへの入射角度を変化させればよい。角度は、段差が十分観察できるように設定する。例えば、ウエハWと電子線Uの成す角度を、45度や、30度に設定する。
【0181】原画像では、ウエハWに対して斜めに電子線が入射するようにしているので、図49に示すように、ウエハWに形成されたホールHに導電性物質Pを埋め込んだときに生じるホール段差Dが観察できる(この画像では電子線に対し披観察対象物が画像上方向に30度傾いている)。このホール段差Dを、本実施の形態に係る段差測定方法にて測定する。
【0182】まず、原画像は、多値化画像(例えば8ビット階調)であり、図49に示されるような多少ザラザラとした粗い画像である。この原画像にノイズが多すぎる場合には、ノイズにより段差測定の精度が悪化するのを防ぐ目的で、段差測定処理の前に空間フィルタリング処理を行い画像の平滑化処理をしておく。この際のフィルタリングマトリックスには、例えば、3×3のフィルタ係数を採用する。フィルタ係数値としては、例えば、(111 111 111)や、(111 121 111)を用いる。このような空間フィルタリング処理された画像は図50に示されるように滑らかな画像となっている。
【0183】第1段階として、ホールエッジ検出処理を行う(工程ST501)。これには、画像に微分処理を施せばよい。例えば、図50の画像に、sobelの微分オぺレータ(−1−2−1 000 121)を用いて微分処理すると、図51に示すようになる。図51の画像では、段差はy方向の向きであるから、前記y方向の微分オペレータを用いる。図52に示す処理後の画像では、ホール上面エッジHaが背景の濃淡値より暗い濃淡値で、ホール底面エッジHbが背景の濃淡値より明るい濃淡値で、強調されている。
【0184】第2段階として、ホール上面エッジHa、ホール底面エッジHbをそれぞれ抽出する(工程ST502,ST503)。すなわち、図51に示す微分処理画像においてホール上面エッジHaは背景より明るい濃淡値で表わされるから、最も明るい濃淡値と背景の濃淡値の間の濃淡値をしきい値として、このしきい値より明るい濃淡値を抽出する(工程ST502)。
【0185】この処理後の画像が図52であり、背景部が黒色部、ホール上面エッジHaが白色部として表わされている。次に、図52の微分処理画像においてホール底面エッジHbは背景より暗い濃淡値で表わされるから、最も暗い濃淡値と背景の濃淡値の間の濃淡値をしきい値として、このしきい値より暗い濃淡値を抽出する(工程ST503)。
【0186】この処理後の画像が図53であり、背景部が黒色部、ホール底面エッジHbが白色部として表わされている。また、図52及び図53とも、空間フィルタリング処理でとりきれなかったノイズNhがあり、これは次のホール上面・底面検出処理時の誤差要因となる。
【0187】第3段階として、ホール上面位置検出処理、ホール底面位置検出処理を行う(工程ST504,ST505)。すなわち、予め分かっているホール上面の直径と、ウエハWに電子線が入射する角度を考慮して、図54に示すようなホール上面エッジHaを表すテンプレート図形TP1を用意する。このテンプレート図形TP1を、前記ホール上面エッジ抽出画像(図52)上で少しずつ位置をずらしながら、最もうまく重なり合う位置を探す(図55の(a))。
【0188】例えば、テンプレート画像TP1とホール上面エッジ検出画像の相互相関をとりながら、テンプレート画像TP1を移動していき、相互相関が最も大きい場所を選べばよい。図55の(b)がこのホール上面位置検出処理結果の一例であり、テンプレート画像TP1を前記処理により決定した位置に、フィルタリング画像(図50)上に重ねて表わしている。
【0189】ここで、図52のホール上面エッジ抽出画像では、ホールを表わす楕円のうち、上側の一部Haと、下側の一部Haが強調される傾向にあるので、テンプレート画像TP1との相関をとる際に、この部分に他の部分より重み付けをすると、より位置決め精度が上がる。
【0190】同様に、予め分かっているホール底面の直径と、ウエハWに電子線が入射する角度を考慮して、図56に示すようにホール底面エッジを表すテンプレート図形TP2を用意する。
【0191】このテンプレート図形TP2を、前記ホール底面エッジ抽出画像(図53)上で少しずつ位置をずらしながら、最もうまく重なり合う位置を探す(図57の(a))。
【0192】例えば、テンプレート図形TP2とホール底面エッジ検出画像の相互相関をとりながら、テンプレート図形TP2を移動していき、相互相関が最も大きい場所を選べばよい。
【0193】図57の(b)がこのホール底面位置検出処理結果の一例であり、テンプレート画像TP2を前記処理により決定した位置に、フィルタリング画像(図50)上に重ねて表わしている。ここで、図53のホール底面エッジ抽出画像では、ホール底面を表わす楕円のうち、上側の一部Hbだけしか抽出されない傾向にあるので、テンプレート画像との相関をとる際に、この部分に他の部分より重み付けをしてやると、より位置決めの精度が上がる。
【0194】第4段階として、ホール段差算出処理を行う(工程ST506)。求めるホール段差Dは、ホール上面Haとホール底面Hbとの距離であるから、上述したホール上面位置検出処理及びホール底面位置検出処理より求めたホール上面Haとホール底面Hbとの位置の距離を求めればよい。例えば、図55,図57の場合、それぞれの楕円の中心位置TP1g,TP2gを面の位置とし、2つの楕円の中心間距離を求めればよい。この座標間の距離(18.4画素)に、1画素に相当する寸法(0.015μm/1画素)と電子線のウエハWに対する角度(30°)とを考慮して、ホール段差D(18.4×0.015/cos30゜=0.32μm)を算出する。
【0195】図58が測定結果画像であり、2つの直線T1,T2間が、本実施の形態に係る段差測定方法により求めたホール上面−底面間距離、すなわち、段差量を表わす。以上のような画像処理の工程を経て、原画像から最終的に目的とするホール段差Dを算出することができる。特に、ホール上面エッジにテーパがついているような場合のように、ホールHの形状が円筒形でない場合でも、ホール上面Haとホール底面Hbを検出することにより、正確に段差を測定できる。
【0196】例えば、上述したホール段差測定方法をC言語により記述し汎用のプロセッサを搭載したパソコンで処理すると、1秒以内で、図49のSEM画像(140×75画素)を図58に示すように処理してホール段差Dを測定することができ、汎用プロセッサを用いても迅速に測定できた。特に、図49に示すようにホール上面エッジにテーパがついている楊合でも、本実施の形態に係る段差測定方法を用いることにより正確に段差を測定できる。また、同じ段差についてフォーカス、ブライトネスの条件を変えて数回測定したところ、3σ=0.03μmと十分な測定再現性が得られた。
【0197】なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。すなわち、上述した例では、誘電体薄膜や導電性物質を用いたが、他物質からなるものにも適用可能である。このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
【0198】
【発明の効果】請求項1〜12に記載された発明によれば、画像を汎用プロセッサを用いて処理することにより、LSI素子のホールパターンを精度よく迅速に抽出することが可能となる。特に、ウエハWを斜めから観察する場合でも、正確にホールパターンを抽出することができる。
【0199】請求項13〜18に記載された発明によれば、LSI製造工程中等で生じるサブミクロンオーダの微小異物の形状を汎用プロセッサを用いて迅速に測定することが可能となる。
【0200】請求項19〜23に記載された発明によれば、LSI製造工程中にホール中央部に生じるサブミクロンオーダの微小な穴の径を、SEM画像を汎用プロセッサを用いて処理することにより、迅速に測定することが可能となる。
【0201】請求項24〜31に記載された発明によれば、LSI製造工程中のウエハ表面とホール底部のサブミクロンオーダの段差を、ウエハWに対して斜めに電子線が入射するようにして得たSEM画像を汎用プロセッサを用いて処理することにより、迅速に測定することが可能となる。
【0202】請求項32〜35に記載された発明によれば、LSI製造工程中のウエハ表面とホール底部のサブミクロンオーダの段差を、ウエハWに対して斜めに電子線が入射するようにして得たSEM画像を汎用プロセッサを用いて処理することにより、迅速に測定することが可能となる。特に、ホール上面エッジにテーパがついているような場合のように、ホール形状が円筒形でない場合でも、正確に段差を測定できる。
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【出願日】 平成11年6月30日(1999.6.30)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外6名)
【公開番号】 特開2001−12923(P2001−12923A)
【公開日】 平成13年1月19日(2001.1.19)
【出願番号】 特願平11−187032