| 【発明の名称】 |
視差画像入力装置及び撮像装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】小野 修司
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| 【要約】 |
【課題】外界における奥行き位置の分解能を向上することのできる視差画像入力装置及び撮像装置を提供する。
【解決手段】複数の視点からの外界の画像を取得する視差画像入力装置12であって、複数の視点からの外界の画像を結ぶ視差用結像部14と、視差用結像部14により結ばれた画像を取得する視差用撮像部16とを有し、視差用結像部14は、複数の視点を結ぶ視差方向に対する結像倍率を視差方向と垂直な方向に対する結像倍率より高くして視点からの画像を結ぶ視差用光学系(14A、14B、及び14C)を有するように構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の視点から見た外界の画像を取得する視差画像入力装置であって、前記複数の視点から見た前記外界の画像を結ぶ視差用結像部と、前記視差用結像部により結ばれた前記画像を取り込む視差用撮像部とを有し、前記視差用結像部は、前記複数の視点を結ぶ視差方向に対する結像倍率を前記視差方向と垂直な方向に対する結像倍率より高くする視差用光学系を有することを特徴とする視差画像入力装置。 【請求項2】 前記視差用結像部は、前記視差用光学系を複数有し、当該視差用光学系は前記複数の視点中の少なくとも2つの視点から見た前記外界の画像をそれぞれ結ばせることを特徴とする請求項1に記載の視差画像入力装置。 【請求項3】 前記視差用結像部は、前記視点となる複数の開口を有するシャッター部を有し、前記視差用撮像部は、前記シャッター部の前記開口を介して結ばれる外界の像を取り込むことを特徴とする請求項1に記載の視差画像入力装置。 【請求項4】 前記視差用撮像部は、光電変換素子であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の視差画像入力装置。 【請求項5】 前記光電変換素子は、前記複数の視点を結ぶ視差方向の画素数が、前記視差方向とほぼ垂直な方向の画素数より多いことを特徴とする請求項4に記載の視差画像入力装置。 【請求項6】 前記視差用撮像部により取り込まれた前記画像に基づいて前記外界における所定の被写体までの距離を示す奥行き情報を検出する奥行検出部を更に備えることを特徴とする請求項4又は5に記載の視差画像入力装置。 【請求項7】 前記視差用撮像部は、光化学反応部材を設置する設置部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の視差画像入力装置。 【請求項8】 所望の外界を撮像する撮像装置であって、前記外界の画像を結ぶ光学系と、前記光学系により結ばれた前記画像を撮像する撮像部と、複数の視点から見た前記外界の画像を結ぶ視差用結像部と、前記視差用結像部により結ばれた前記画像を取得する視差用撮像部とを有し、前記視差用結像部は、前記複数の視点を結ぶ視差方向に対する結像倍率を前記視差方向と垂直な方向に対する結像倍率より高くする視差用光学系を有することを特徴とする撮像装置。 【請求項9】 前記視差用撮像部により撮像された複数の視点から見た前記画像に基づいて、前記外界の所定の被写体までの距離に対応する奥行き情報を検出する奥行検出部を更に備えることを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。 【請求項10】 前記奥行検出部により検出された奥行き情報に基づいて、前記光学系又は前記撮像部を制御する制御部を更に備えたことを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。 【請求項11】 前記視差用撮像部により撮像された複数の視点から見た画像と、前記撮像部により撮像された前記画像とを対応付けて記憶する記憶部を更に備えることを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の撮像装置。 【請求項12】 前記撮像部は、光電変換素子であることを特徴とする請求項8乃至11のいずれかに記載の撮像装置。 【請求項13】 前記撮像部は、光化学反応部材を設置する設置部を有することを特徴とする請求項8乃至11のいずれかに記載の撮像装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、複数の視点から見た画像を取り込む視差画像入力装置及び撮像装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、被測定物体の3次元形状や奥行き情報を非接触に測定する方法として、レンズ焦点法、単眼視、ステレオ法、動画像等の受動的な方法や、光レーダ法、アクティブステレオ法、照度差ステレオ法、モアレ法、干渉法等の能動的な方法が知られている。 【0003】ステレオ法は、三角測量の原理を応用し、被測定物体を異なる位置(視点)から撮影して得られた複数の画像から、被測定物体の形状を測定する方法である。このステレオ法では、まず、被測定物体を異なる位置から撮影して複数の画像を取得する。次いで、1の画像中の所定の点(領域)に対応する他の画像の点(領域)を検出する処理、いわゆる対応点決定(マッチング)処理を行う。この対応点決定処理はステレオ法の最も重要な処理である。この対応点決定処理の方法としては、画像の相関を用いる方法等が提案されている。これらの詳細は、「コンピュータビジョン:技術論評と将来展望、(株)新技術コミュニケーションズ、1998、ISBN4−915851−17−6」の「第8章 ステレオ視」に詳しく記載されている。この文献には、対応点決定処理の方法は、画像の所定の領域を使ってマッチングする「area-based matching」と、画像からエッジ等を検出し、当該エッジの形状を使ってマッチングする「feature-based matching」とに大別されるといった内容が記述されている。 【0004】次いで、複数の視差画像間での対応する点の位置の差である視差(disparity)量を求め、三角測量の原理に基づいて、当該視差量を使うことにより所定の被写体までの距離を算出する。ここで、例えば、複数の視点の光軸が交差する場合においては、視点間隔、視点位置から視点の光軸が交差する点(視差光軸交差点)までの距離、視点位置から被写体までの距離、視差量の4つの要素は、簡単な関係式で表せる。視点間隔及び視点位置から視点光軸交差点までの距離は、予め設定することができ、規定の値とすることができる。また、視差量は視差画像から算出することができる。このため、前記関係式により視点位置から被写体までの距離を求めることができる。 【0005】図1は、上記したステレオ法を実施する従来例に係る視差画像入力装置の構成を示す図である。視差画像入力装置100は、レンズ102と、シャッター部104と、CCD(charge coupled device)106と、視差画像記憶部108と、奥行検出部110と、制御部112とを有する。レンズ102は外界からの光を集める。シャッター部104は、視点となる開閉自在な開閉部104A、104Bを有している。シャッター部104の開閉部104A又は104Bは制御部112の制御によりいずれか一方が開くようになっている。CCD106は、自己の受光面上に結ばれた複数の視点からの外界の画像を取り込む。 【0006】視差画像記憶部108はCCD106により取り込まれた画像データを記憶する。奥行検出部110は、視差画像記憶部108に記憶された複数の画像同士の対応点を検出し、当該対応点間の視差量を検出し、対応点に該当する被写体までの距離を検出する。制御部112は、各部を制御する。例えば、シャッター部104の開閉部104A、104Bの開閉を制御する。 【0007】視差画像入力装置100において、制御部112が一方の開閉部104A又は104Bを開ける。これにより、レンズ102及び、開いている一方の開閉部104A又は104Bを介して、外界の像がCCD106に結ばれる。CCD106は、結ばれた像の画像を取り込んで、視差画像記憶部108に記憶する。次いで、制御部112が他方の開閉部104A又は104Bのみを開ける。これにより、レンズ102及び、開いている開閉部104A又は104Bを介して、外界の像がCCD106に結ばれる。CCD106は、結ばれた像を取り込んで、視差画像記憶部108に記憶する。次いで、奥行検出部110がこれら視差画像記憶部108に記憶された異なる視点から見た外界の画像に基づいて、画像同士の対応点を検出し、当該対応点間の視差量を検出し、当該対応点の被写体までの距離を検出する。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】ところで、CCD106で取り込まれたデジタル画像データの最小単位はCCD106の画素により定まる。このため、対応点決定処理により得られる視差量は、一般に1画素を単位とした整数値(1画素、2画素等)となる。この視差量は、離散的なサンプリングによって発生する丸め誤差を含んでいるので、本来の視差量を正確に表していない。このため、当該視差量に基づいて算出される被写体までの距離の値に対して、当該丸め誤差の影響が生じてしまうという問題が生じる。 【0009】図2は、視差画像により検出される視差量及び奥行き位置を説明する図である。図2(A)は、2つの視点及び各被写体A〜Fの奥行き位置を示し、図2(B)は、視差量と奥行き位置とを説明する図である。図2(A)に示すように、視点から遠い順に、被写体A、B、C、D、E、Fが存在し、これらの中の被写体Bが視点の焦点位置(focus)に存在している。 【0010】これら被写体A、B、C、D、E、Fに対する2つの視点から見た画像に発生する視差量は、実際には、それぞれ、−0.3pixel、0.0pixel、0.3pixel、0.7pixel、1.3pixel、1.6pixelである。しかしながら、図2(B)に示すように、デジタル画像データを使用した対応点決定処理によると、被写体A、B、Cについては、視差量0pixelと検出され、被写体D、Eについては、視差量1pixelと検出され、被写体Fについては、視差量2pixelと検出される。このため、被写体A、B、Cまでの距離は、当該視差量0pixelに基づいて算出され、実際には異なる位置にある被写体が、同じ奥行き位置にあると扱われてしまう問題が生じる。 【0011】このような問題を解決するためには、丸め誤差を無視できる程度にサンプリングを高密度にする必要があった。しかしながら、高密度なサンプリングを行うためには、画素が細かい高価な撮像素子や、画像スキャナー等が必要となり、コストが大きくなるという問題が生じる。また、高密度なサンプリングによって得られる画像データの量は膨大になるために、対応点決定処理等の処理時間の増大し、画像データを記憶するために必要な記憶容量が増大するという問題がある。そこで本発明は、上記の課題を解決しつつ、外界の被写体の奥行き位置の分解能を効果的に向上することのできる視差画像入力装置及び撮像装置を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。 【0012】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の第1の形態に係る視差画像入力装置は、複数の視点から見た外界の画像を取得する視差画像入力装置であって、複数の視点から見た外界の画像を結ぶ視差用結像部と、視差用結像部により結ばれた画像を取得する視差用撮像部とを有し、視差用結像部は、複数の視点を結ぶ視差方向に対する結像倍率を視差方向と垂直な方向に対する結像倍率より高くする視差用光学系を有することを特徴とする。 【0013】視差用結像部は、視差用光学系を複数有し、当該視差用光学系は前記複数の視点中の少なくとも2つの視点から見た外界の画像をそれぞれ結ばせるようにしてもよい。また、視差用結像部は、視点となる複数の開口を有するシャッター部を有し、視差用撮像部は、シャッター部の開口を介して結ばれる外界の像を撮像するようにしてもよい。 【0014】視差用撮像部は、光電変換素子であってもよい。光電変換素子は、複数の視点を結ぶ視差方向の画素数が、視差方向とほぼ垂直な方向の画素数より多くてもよい。視差用撮像部により取り込まれた画像に基づいて外界の所定の被写体までの距離を示す奥行き情報を検出する奥行検出部を更に備えるようにしてもよい。視差用撮像部は、光化学反応部材を設置する設置部を有してもよい。 【0015】本発明の第1の形態に係る撮像装置は、所望の外界を撮像する撮像装置であって、外界の画像を結ぶ光学系と、光学系により結ばれた画像を撮像する撮像部と、 複数の視点から見た外界の画像を結ぶ視差用結像部と、視差用結像部により結ばれた画像を取得する視差用撮像部とを有し、視差用結像部は、複数の視点を結ぶ視差方向に対する結像倍率を視差方向と垂直な方向に対する結像倍率より高くする視差用光学系を有することを特徴とする。 【0016】視差用撮像部により撮像された複数の視点から見た画像に基づいて、外界の所定の被写体までの距離に対応する奥行き情報を検出する奥行検出部を更に備えるようにしてもよい。奥行検出部により検出された奥行き情報に基づいて、光学系又は撮像部を制御する制御部を更に備えるようにしてもよい。視差用撮像部により撮像された複数の視点から見た画像と、撮像部により撮像された画像とを対応付けて記憶する記憶部を更に備えるようにしてもよい。撮像部は、光電変換素子であってよく、また、光化学反応部材を設置する設置部を有するようにしてもよい。なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となりうる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。図3は、本発明の第1の実施形態に係る視差画像入力装置を含む撮像装置10の一例としてのデジタルカメラの構成を示す。ここで、デジタルカメラには、画像を一枚毎に撮像するカメラだけでなく、画像を連続して撮像するビデオカメラ等が含まれる。撮像装置10は、光学系24と、撮像部の一例としてのCCD26と、記憶部28と、視差用結像部14、視差用撮像部16、視差画像記憶部18、奥行検出部20、及び奥行記憶部22を有する視差画像入力装置12と、制御部30とを備える。 【0018】光学系24は、外界からの光を集めることにより、CCD26の受光面上に外界の被写体の画像を結ぶ。CCD26は、受光面上に結ばれた画像を画像データに変換する。記憶部28は、CCD26によって変換された画像データを記憶する。 【0019】視差用結像部14は、複数の視点から見た外界の画像を視差用撮像部16の受光面上に結ぶ。視差用撮像部16は、視差用結像部14により結ばれた画像を画像データに変換する。視差画像記憶部18は、視差用撮像部16により変換された画像データを記憶する。奥行検出部20は、視差画像記憶部18に記憶された画像に基づいて、外界の所定の被写体について対応点決定処理を行うことにより視差量を求め、当該視差量に基づいて奥行き位置(奥行き情報)を検出する。対応点決定処理は、従来より知られている技術であるので説明を省略する。また、視差量に基づいて奥行き位置を検出する処理は、従来より知られている三角測量の原理に基づいて行うことができるのでここでは説明を省略する。 【0020】奥行記憶部22は、奥行検出部20により検出された被写体の奥行き位置を記憶する。制御部30は、奥行記憶部22に記憶されている被写体の奥行き位置に基づいて、光学系24のフォーカスや、CCD26による撮像動作等を制御する。ここで、記憶部28、視差画像記憶部18、及び奥行記憶部22は、それぞれ、撮像装置10内に常設されているRAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリであってもよく、また、撮像装置10に対して着脱可能な、例えば、フロッピーディスク、MD(Mini Disk)、スマートメディア等の記録媒体であってもよい。 【0021】次に、撮像装置10の動作を説明する。撮像装置10において、視差用結像部14が複数の視点から見た外界の画像を視差用撮像部16の受光面上に結び、視差用撮像部16が受光面上に結ばれた画像を画像データに変換し、視差画像記憶部18が視差用撮像部16により変換された画像データを記憶する。次いで、奥行検出部20が視差画像記憶部18に記憶された画像に基づいて、対応点決定処理により外界の所定の被写体についての視差量を検出し、当該視差量に基づいて当該被写体についての奥行き位置を検出し、奥行記憶部22が検出された当該被写体の奥行き位置を記憶する。 【0022】次いで、制御部30が奥行記憶部22に記憶されている被写体の奥行き位置に基づいて、光学系24及びCCD26を制御する。これにより、光学系24が外界からの光を集め、CCD26の受光面上に外界の被写体の画像を結ぶ。そして、CCD26が自己の受光面上に結ばれた画像を画像データに変換し、記憶部28がCCD26によって変換された画像データを記憶する。このとき、記憶部28は、自己が記憶する画像データと、当該画像データを取り込むに際して、視差用撮像部16により取り込まれて視差画像記憶部18に記憶された複数の視点からの画像と、当該複数の視点からの画像により算出されて奥行記憶部22に記憶されている被写体の奥行き位置とを対応付ける対応付け情報も記憶する。これにより、後に、画像データと、当該画像データに関する複数の視点からの画像と、当該画像データに含まれている被写体の奥行き情報とを対応付けて利用することができる。 【0023】図4は、本発明の第1の実施形態に係る視差用結像部14及び視差用撮像部16の構成を示す図である。視差用結像部14は、視差用光学系の一例としての凹シリンドリカルレンズ14Aと、凸シリンドリカルレンズ14Bと、凸球面レンズ14Cとの組を複数(図では、2組)有する。この各組がそれぞれ異なる視点から見た外界の像を各視差用撮像部16上に結ぶ。 【0024】凹シリンドリカルレンズ14A及び凸シリンドリカルレンズ14Bは、主に、複数の視点を結ぶ方向(視差方向)に対して垂直な方向に外界からの光の幅を縮小する。凸球面レンズ14Cは、凹シリンドリカルレンズ14A及び凸シリンドリカルレンズ14Bを透過した光を視差用撮像部16の受光面上で結像させる。凹シリンドリカルレンズ14A、凸シリンドリカルレンズ14B、及び凸球面レンズ14Cは、視差方向に対する結像倍率を視差方向と垂直な方向に対する結像倍率より高くして外界の画像を視差用撮像部16に結ぶ、いわゆるアナモルフィックな光学系である。視差用撮像部16は、例えば、光電変換素子の一例としてのCCDで構成されており、視差方向の画素数が視差方向に直行する方向の画素数より多くなっている。 【0025】図5は、本発明の第1の実施形態に係る視差用結像部14により視差用撮像部16に結ばれる画像を説明する図である。図5(A)は、従来の視差用撮像部に結ばれる画像を示し、図5(B)は、本発明に係る視差用撮像部16に結ばれる画像を示す。図5(A)に示すように、従来は外界の画像が視差方向及び視差方向と垂直な方向に対して、それぞれ等しい倍率で結ばれていた。これに対して、本発明の視差用撮像部16に結ばれる画像は、図5(B)に示すように視差方向に対する結像倍率が視差方向と垂直な方向に対する結像倍率より高い。 【0026】これにより、視差が発生する視差方向については、各画素が取り込むべき外界の範囲を細かくすることができる。このため、視差方向に発生する視差量をより詳細に決定することができ、ひいては、より詳細に被写体の奥行き位置を検出することができる。また、視差方向と垂直な方向については、比較的少ない画素数で画像を取り込むことができので、視差用撮像部16に要求される画素数少なく、且つ視差用撮像部16のサイズを小さく抑えることができる。これにより、撮像装置10の装置サイズを小さくすることができる。また、視差用撮像部16の画素数を少なくでき、処理において扱うデータ量を抑えることができるので、処理時間を短縮することができる。更に、詳細に被写体の奥行き位置を検出できるので、当該奥行き位置に基づいた制御によって、例えば、光学系24におけるフォーカスの精度を高めることができ、取り込む画像の質を向上することができる。 【0027】図6は、本発明の第1の実施形態に係る視差用結像部14及び視差用撮像部16の他の構成を示す図である。ここで、図4に示す視差用結像部14及び視差用撮像部16と同一な機能要素には、同一符号を付して重複する説明を省略する。視差用結像部14は、一組の凹シリンドリカルレンズ14A、凸シリンドリカルレンズ14B及び凸球面レンズ14Cと、シャッター部14Dを有する。シャッター部14Dは、視点となる開口部の一例としての開閉自在な複数の開閉部15A、15Bを有する。シャッター部14Dは、凹シリンドリカルレンズ14A、凸シリンドリカルレンズ14B及び凸球面レンズ14Cを有する光学系の主点位置、例えば、視点方向についての主点位置、或いは主点位置の近傍に配置することが望ましい。 【0028】この構成では、図示しないシャッター駆動部がいずれか一方の開閉部15A又は15Bを開ける。これにより、凹シリンドリカルレンズ14A、凸シリンドリカルレンズ14B、凸球面レンズ14C、及び開いている開閉部15A又は15Bを介して視差用撮像部16の受光面上に外界の像が結ばれる。そして、視差用撮像部16が結ばれた像を取り込む。次いで、シャッター駆動部が前記一方の開閉部15A又は15Bを閉じ、他方の開閉部15A又は15Bを開ける。これにより、凹シリンドリカルレンズ14A、凸シリンドリカルレンズ14B、凸球面レンズ14C、及び開いている開閉部15A又は15Bを介して視差用撮像部16の受光面上に外界の像が結ばれる。そして、視差用撮像部16が結ばれた像を取り込む。このようにして、異なる視点からの画像を視差用撮像部16が取り込む。この構成においても、上記同様な効果を得ることができる。 【0029】また、この構成では、次のようにすることもできる。すなわち、開閉部15A及び15Bの両方を同時に開けておき、凹シリンドリカルレンズ14A、凸シリンドリカルレンズ14B、凸球面レンズ14C、及び開閉部15A及び15Bを介して視差用撮像部16の受光面上に外界の像を結ばせることにより、これら異なる視点から見た画像が含まれる一枚の画像を視差用撮像部16に取り込ませるようにしてもよい。この場合には、奥行検出部20は、当該一枚の画像中の所定の範囲或いは形状について、当該画像との相関を取ればよく、相関を取った場合の相関度が最も高い部分に基づいて視差量を検出することができる。この構成においても、上記同様な効果を得ることができる。 【0030】図7は、本発明の第2の実施形態に係る視差画像入力装置を含む撮像装置の一例としての銀塩カメラの構成を示す。ここで、図3に示す撮像装置10と同一な機能要素には、同一符号を付して重複する説明を省略する。撮像装置40は、光学系32と、絞り部33と、シャッター部34と、撮像部及び設置部の一例としてのフィルム部36と、制御部38と、視差画像入力装置12とを有する。 【0031】光学系32は、例えば、複数のレンズで構成され、外界からの光を集めることにより、フィルム部36のフィルムの表面に外界の被写体の画像を結ぶ。絞り部33は、光学系32内において透過する光の一部を絞る。これにより、光学系32による色収差、球面収差等を除去する。シャッター部34は、光学系32を透過する光のフィルム部36側への通過を制御する動作(シャッター動作)を行う。フィルム部36は、光化学反応部材の一例としてのフィルムを設置する。フィルムは、ベースとなる部材に、照射された光に応じて化学変化するフォトレジスト(感光剤)が塗布されたものである。制御部38は、奥行記憶部22に記憶された奥行き位置に基づいて、光学系32のフォーカス位置、絞り部33の絞り量、シャッター部34のシャッター動作等の制御を行う。 【0032】次に、本撮像装置40の動作を説明する。本撮像装置において、視差用結像部14が、複数の視点から見た外界の画像を視差用撮像部16の受光面上に結び、視差用撮像部16が結ばれた画像を画像データに変換し、視差画像記憶部18が視差用撮像部16により変換された画像データを記憶する。次いで、奥行検出部20が視差画像記憶部18に記憶された画像に基づいて、対応点決定処理により外界の所定の被写体の視差量を算出し、当該視差量に基づいて奥行き位置を検出し、奥行記憶部22が検出された被写体の奥行き位置を記憶する。 【0033】次いで、奥行記憶部22に記憶されている被写体の奥行き位置に基づいて制御部38が、光学系32のフォーカス、絞り部33の絞り量を変更する。更に、制御部38が被写体の奥行き位置に基づいてシャッタ動作のスピードを決定し、当該スピードに従ってシャッター部34にシャッター動作を行わせる。これにより、光学系32及び絞り部33がフィルム部36に設置されたフィルムの表面上に外界の被写体の画像を結ぶ。この結果、結ばれた画像に応じてフィルム部36のフィルムのフォトレジストが感光する。本撮像装置40の視差画像入力装置12は、上記した第1の実施形態に係る撮像装置の視差画像入力装置と同様な構成をしているので、上記第1の実施形態と同様な効果を得ることがきる。 【0034】図8は、本発明の第3の実施形態に係る視差画像入力装置の構成を示す図である。ここで、図3に示す撮像装置10と同一な機能要素には、同一符号を付して重複する説明を省略する。視差画像入力装置60は、筐体62と、駆動部64とを有する。筐体62は、視差用結像部14と、視差用撮像部16と、視差画像記憶部18と、奥行検出部20と、奥行記憶部22とを有する。駆動部64は、異なる視点から見た外界の画像を取り込むべく、筐体62を移動する。筐体62の移動方法としては、視差用結像部14の光軸を平行に維持して筐体62を移動させる方法であってもよく、視差用結像部14の光軸が常に所定の点を向くように維持して筐体62を駆動させる方法であってもよい。 【0035】図9は、本発明の第3の実施形態に係る視差用結像部14及び視差用撮像部16の構成を示す図である。ここで、図4に示す視差用結像部14及び視差用撮像部16と同一な機能要素には、同一符号を付して重複する説明を省略する。視差用結像部14は、一組の凹シリンドリカルレンズ14Aと、凸シリンドリカルレンズ14Bと、凸球面レンズ14Cとを有する。本撮像装置によると、所定の位置に筐体62がある状態で、凹シリンドリカルレンズ14A、凸シリンドリカルレンズ14B、及び凸球面レンズ14Cが、外界の画像を視差用撮像部16の受光面上に結び、視差用撮像部16が結ばれた画像を画像データに変換し、視差画像記憶部18が視差用撮像部16により変換された画像データを記憶する。 【0036】次いで、駆動部64が筐体62を前記位置と異なる位置に移動させ、凹シリンドリカルレンズ14A、凸シリンドリカルレンズ14B、及び凸球面レンズ14Cが、外界の画像を視差用撮像部16の受光面上に結び、視差用撮像部16が結ばれた画像を画像データに変換し、視差画像記憶部18が視差用撮像部16により変換された画像データを記憶する。これによって、異なった複数の視点からの外界の画像を獲得することができる。この後、奥行検出部20が視差画像記憶部18に記憶された画像に基づいて、対応点決定処理により外界の所定の被写体の視差量を決定し、更に、当該視差量に基づいて奥行き位置を検出し、奥行記憶部22が検出された被写体の奥行き位置を記憶する。 【0037】視差用画像入力装置60によると、視差用撮像部16には視差方向に対する結像倍率が視差方向と垂直な方向に対する結像倍率より高い外界の画像が結ばれる。したがって、視差が発生する視差方向については、各画素が取り込むべき外界の範囲を細かくすることができる。このため、視差方向に発生する視差量をより詳細に決定することができ、奥行検出部20がより詳細に被写体の奥行き位置を検出することができる。また、視差方向と垂直な方向については、比較的少ない画素数で画像を取り込むことができので、視差用撮像部16に要求される画素数を抑えることができるとともに、視差用撮像部16の視差方向と垂直な方向のサイズを抑えることができる。これにより、視差用画像入力装置60の装置サイズを小さくすることができる。 【0038】図10は、本発明の第4の実施形態に係る視差画像入力装置を含む撮像装置の一例としての内視鏡装置の構成を示す。内視鏡装置は、人間の体腔内の画像を取り込むための装置である。ここで、図3に示す撮像装置10と同一な機能要素には、同一符号を付して重複する説明を省略する。内視鏡装置70は、挿入部72Aと、本体部72Bとを有する内視鏡72と、記憶部28と、表示装置76と、視差画像記憶部18と、奥行検出部20と、奥行記憶部22とを有する。 【0039】本体部72Bは、光学系24と、CCD26と、視差用結像部14と、視差用撮像部16とを有する。挿入部72Aは、人間の体腔内に挿入される部位であり、2組のリレーレンズ系74を有する。各リレーレンズ系74は、挿入部72Aの先端部から観察される外界からの光を光学系24又は視差用結像部14へと透過させる。表示装置76は、記憶部28に記憶された画像データを表示する。 【0040】内視鏡装置70において、一方のリレーレンズ系74が外界の光を視差用結像部14に導き、他方のリレーレンズ系74が外界の光を光学系24に導く。視差用結像部14が、リレーレンズ系74を介して導かれた外界の光により、複数の視点からの外界の画像を視差用撮像部16の受光面上に結び、視差用撮像部16が結ばれた画像を画像データに変換し、視差画像記憶部18が視差用撮像部16により変換された画像データを記憶する。 【0041】次いで、奥行検出部20が視差画像記憶部18に記憶された画像に基づいて、対応点決定処理により外界の所定の被写体の奥行き位置を検出し、奥行記憶部22が検出された被写体の奥行き位置を記憶する。一方、光学系24が、リレーレンズ系74を介して導かれた外界の光を集めることにより、CCD26の受光面上に外界の被写体の画像を結び、CCD26が自己の受光面上に結ばれた画像を画像データに変換し、記憶部28がCCD26によって変換された画像データを記憶する。次いで、表示装置76が記憶部28に記憶された画像データに基づいて画像を表示する。 【0042】内視鏡装置70によると、視差用撮像部16には視差方向に対する結像倍率が視差方向と垂直な方向に対する結像倍率より高い外界の画像が結ばれる。したがって、視差が発生する視差方向について、各画素が取り込むべき外界の範囲を細かくすることができる。このため、視差方向に発生する視差量をより詳細に決定することができ、奥行検出部20がより詳細に被写体の奥行き位置を検出することができる。また、視差方向と垂直な方向については、比較的少ない画素数で画像を取り込むことができので、視差用撮像部16に要求される画素数を抑えることができるとともに、視差用撮像部16の視差方向と垂直な方向のサイズを抑えることができる。 【0043】本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記の実施形態では、視差用光学系として、凹シリンドリカルレンズ14A、凸シリンドリカルレンズ14B及び凸球面レンズ14Cを用いていたが、本発明はこれに限られず、複数の視点を結ぶ視差方向に対する結像倍率を視差方向と垂直な方向に対する結像倍率より高くして視点から見た画像を結ぶ光学系であればよい。 【0044】また、上記した第4の実施形態では、本体部72に、光学系24と、CCD26と、視差用結像部14と、視差用撮像部16とを備えるようにしたが、本発明はこれに限られず、例えば、光学系24と、CCD26と、視差用結像部14と、視差用撮像部16とを挿入部72Aの先端側に備えるようにしてもよく、要は、内視鏡装置70内であれば、各機能要素をどこに備えてもよい。 【0045】上記実施の形態では、視差用撮像部16として、CCDを用いていたが、本発明はこれに限られず、視差用撮像部16に、例えば、光化学反応部材の一例としてもフィルムを設置する設置部を備え、設置部に設置されたフィルムにより画像を撮像するようにしてもよい。このようにすると、フィルムを現像し、フィルムに取り込まれた複数の視点からの画像を、例えばフィルムスキャナ等でデジタル画像データとして取り込む場合に、フィルムスキャナの視差方向の各画素が取り込むべき外界の範囲を細かくすることができる。これにより、複数の視点からの画像に基づいて、視差方向に発生する視差量を詳細に決定することができ、被写体の奥行き位置を詳細に検出することができる。 【0046】以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることができることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。 【0047】 【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明によれば、外界における奥行き位置の分解能を向上する視差画像を容易に取り込むことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005201 【氏名又は名称】富士写真フイルム株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月30日(1999.6.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100104156 【弁理士】 【氏名又は名称】龍華 明裕
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| 【公開番号】 |
特開2001−12915(P2001−12915A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月19日(2001.1.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−186483 |
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