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【発明の名称】 位置決めとボールマウント検査の装置及び方法
【発明者】 【氏名】小林 樹治

【要約】 【課題】本発明は、ワークの位置決め用の光学装置とマウント後のボールマウント検査用の光学装置を各々別々に設けるといった無駄をなくし、同じ光学系認識手段によりワークの位置決めとマウント後のボールマウント検査を行うものである。

【解決手段】本発明は、ワークの位置決めとボールマウントの検査装置において、次の手段を採用する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】ワークを保持するワークステージと、ワークステージのワークを撮像して位置決めとマウント後のボールマウント検査の両方を行う光学系認識手段と、光学系認識手段とワークステージを相対移動させる駆動手段とを有することを特徴とするワークの位置決めとボールマウント検査の装置。
【請求項2】駆動手段により光学系認識手段とワークが保持されているワークステージを相対移動させ、光学系認識手段によりワークステージのワークを撮像し、マウント前の位置決めとマウント後のボールマウント検査を同一の光学系認識手段で行うことを特徴とするワークの位置決めとボールマウント検査の方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエハや基板に半田ボールや半田バンプ等をマウントするボールマウント装置において利用されるワークの位置決めとマウント後のボールマウント検査を行う装置及び方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、半田ボールマウント装置におけるワークの位置決めに光学装置を使用するものは知られている。又、マウント後に光学装置にてボールマウント検査を行うものも知られている。しかし、いずれも光学装置は各々別個に設けられており、無駄が多かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ワークの位置決め用の光学装置とマウント後のボールマウント検査用の光学装置を各々別々に設けるといった無駄をなくし、同じ光学系認識手段によりワークの位置決めとマウント後のボールマウント検査を行う装置及び方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、上記課題を解決するため、ワークを保持するワークステージと、ワークステージのワークを撮像して位置決めとマウント後のボールマウント検査の両方を行う光学系認識手段と、光学系認識手段とワークステージを相対移動させる駆動手段とを有することを特徴とするワークの位置決めとボールマウントの検査装置を提供するものである。
【0005】第2の発明は、駆動手段により光学系認識手段とワークが保持されているワークステージを相対移動させ、光学系認識手段によりワークステージのワークを撮像し、マウント前の位置決めとマウント後のボールマウント検査を同一の光学系認識手段で行うことを特徴とするワークの位置決めとボールマウント検査の方法を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に従って、実施例と共に本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明が実施される半田ボールマウント装置の平面図である。該半田ボールマウント装置は、ウエハ供給部1と、フラックス転写部2と、ボールマウント部3と、ワーク駆動機構4とで構成される。本発明であるワークの位置決め及びボールマウント検査装置は、ワーク駆動機構4に存在する。
【0007】本実施例におけるワークはウエハ18であり、ウエハ18表面には、図5に示されるように、位置決めに用いられるアライメントマーク17が、ウエハ18の輪郭付近内側で、半田ボールがマウントされない位置である4カ所に設けられている。
【0008】ウエハ供給部1は、供給用のウエハカセット5と、搬出用のウエハカセット6と、不良用のウエハカセット7との各ウエハカセットと、ウエハ18の搬送を行うクリーンルーム用スカラー型ロボット9と、ワーク駆動機構4上のウエハ位置決め位置8とでなる。
【0009】本発明の特徴はワーク駆動機構4のウエハ位置決め位置8にある。ウエハ位置決め位置8の上方に、図2に示されるように、ラインCCDカメラ31が配置される。CCDカメラ31は、ワークステージのワーク位置決め用のアライメントマーク17を認識することと、マウント後のボールマウント検査を行うことを目的とする光学系認識手段である。
【0010】CCDカメラ31は、図2上前後に重なり合うように2台配置されており(図面上は前方の1台のみが表れている)、該2台のCCDカメラ31でウエハ18全幅をカバーすることができる。CCDカメラ31の下方には、ウエハ18上に向いた照明器32がCCDカメラ31と一体的に移動可能なように配備されている。
【0011】CCDカメラ31は、ワーク駆動機構4上のウエハ位置決め位置8上方で、ワーク駆動機構4と平行な方向(X軸方向)に、X軸駆動機構の駆動源となるモータ33により移動可能とされている。
【0012】ワーク駆動機構4には、ワークを保持するワークステージであるウエハステージ30が設けられており、ウエハステージ30を駆動させるX軸(図1中左右方向)とΘ軸(回転方向)の2軸の駆動機構が設けられる。Θ軸の駆動機構は、位置決めを主たる役割として採用された駆動機構であるが、X軸の駆動機構は、ワーク移動の役割と位置決めの役割を有する。
【0013】すなわち、CCDカメラ31とワークステージであるウエハステージ30を相対移動させる駆動手段として、CCDカメラ31のX軸駆動機構と、ウエハステージ30のX軸駆動機構、及びΘ軸駆動機構が設けられている。
【0014】ウエハステージ30は、そのX軸駆動機構により、ウエハ位置決め位置8と、フラックス転写位置11と、ボールマウント位置20の間を移動停止可能とされている。尚、ウエハステージ30には転写ヘッド13とマウントヘッド25を観察するための2台のCCDカメラ23、23′が配備されている。
【0015】フラックス転写部2は、転写ヘッド13及びその駆動機構と、フラックス供給装置10と、ワーク駆動機構4上のフラックス転写位置11とからなり、転写ヘッド13の移動路に転写ヘッド13のクリーニング部12が設けられている。
【0016】フラックス供給装置10の転写ヘッド13には、図3に示されるように、フラックス供給装置10とワーク駆動機構4上のフラックス転写位置11との間を往復するY軸と、Z軸(昇降軸)の2軸の駆動機構が設けられている。図中34は、転写ヘッド13のZ軸駆動モータであり、図中34′は、Y軸駆動モータである。ここにおけるY軸の駆動機構は、転写ヘッド13の移動の役割とともに、転写ヘッド13とワークの位置決めにおいても利用される。
【0017】フラックス供給装置10には、平坦なフラックス均し部が設けられ、スキージ15により一定厚さにフラックスを均すことができる。このフラックス均し部中には、転写ヘッド13のフラックス転写領域に対応するフラックス供給部16が形成される。
【0018】ボールマウント部3は、マウントヘッド25及びその駆動機構と、ボール供給装置19と、ワーク駆動機構4上のボールマウント位置20と、その間に配置される余剰ボール除去装置21と、ボール吸着ミス検査装置と、ボール吸着ミス検査装置で余剰ボールが検知されたときにマウントヘッド25下に侵入するボール排出装置24とで構成される。
【0019】ボール供給装置19はパーツフィーダのような構成をしており、マウントヘッド25に半田ボールを供給するボールトレイ27には、バイブレータが取り付けられている。バイブレータの振動により半田ボールを斜め上方に跳ね上げ、上方からの観察では、半田ボールはボールトレイ27内を廻るように移動する。
【0020】ボールトレイ27の上方にはボールストッカ(図示されていない)からボールトレイ27内に半田ボールを供給する供給口28が進退自在に配置される。供給口28の先端にはボールトレイ27内のボール残量を検知するセンサ29が取り付けられており、ボール残量不足を検知するとボールストッカより一定量の半田ボールを供給する。供給口28は、半田ボール吸着時にはマウントヘッド25との干渉を避けるため、ボールトレイ27外へ待避する構造となっている。
【0021】余剰ボール除去装置21は、マウントヘッド25に吸着された余剰ボールを除去するための除去ノズルである。
【0022】マウントヘッド25には、図4に示されるように、ボール供給装置19とワーク駆動機構4上のボールマウント位置20との間を往復するY軸と、Z軸(昇降軸)の2軸の駆動機構が設けられる。図中35はZ軸駆動モータであり、図中35′はY軸駆動モータである。ここにおけるY軸の駆動機構は、マウントヘッド25の移動の役割とともに、マウントヘッド25とワークの位置決めにおいても利用される。
【0023】ボール吸着ミス検査装置は、4台のラインCCDカメラ22、22′によりミッシングボール、エキストラボール(余剰ボール)等の吸着ミスと、マウントミスであるリメインボールとを検知する。
【0024】以下、本実施例に係る半田ボールマウント装置の作動手順について説明する。まず、供給用のウエハカセット5から1枚ずつロボット9でウエハ18をウエハ位置決め位置8にあるウエハステージ30上に供給する。ウエハステージ30では、ウエハ18が供給されると図示されていないブロアモータを通して、ウエハステージ30上面の穴から真空吸引を開始し、ウエハ18を保持する。
【0025】ウエハ18がウエハステージ30に供給されるときには、ウエハ位置決め位置8の上方に配置された2台のCCDカメラ31は、図5にしめされるウエハ18表面に形成されたアライメントマーク17を撮像できる位置に停止している。CCDカメラ31は、アライメントマーク17によりウエハステージ30上のウエハ18の姿勢を認識し、位置決めデータとする。位置決めデータは図示されていない制御装置へ送られる。ウエハ18の位置認識が終了するとウエハステージ30はフラックス転写位置11へ移動する。この時、ウエハ位置決め時に記憶したX軸のズレを加味した位置に停止する。
【0026】次に、フラックス供給装置10では、スキージ15によりフラックス表面を均し、転写ヘッド13が下降し、転写ヘッド13とフラックス供給部16が接触し、所定圧力以上の負荷がかかった時点でフラックス供給の終了と判断し、転写ヘッド13の下降を停止し、上昇する。
【0027】その後、フラックス転写位置11へ移動し、ウエハステージ30に設けられた2台のCCDカメラ23、23′で転写ヘッド13のアライメントマークを認識する。この認識結果に先に認識したウエハ18の位置データを加味し、転写ヘッド13の1軸(Y軸)とウエハステージ30の2軸(X軸、Θ軸)でウエハ18と転写ヘッド13の位置が整合するように位置合わせを行う。
【0028】位置合わせ後、転写ヘッド13を下降させ、転写ヘッド13のZ軸駆動モータ34への負荷が一定値に達した時点で転写終了と判断し、転写ヘッド13を上昇させる。上昇後、転写ヘッド13はフラックス供給装置10へ戻り、ウエハステージ30はボールマウント位置20へ移動する。
【0029】他方、マウントヘッド25は、ボール供給装置19の上方より下降して指定位置で停止し、図示されていないブロアモータより吸引力を与えられ、半田ボールをマウントヘッド25下面に吸着させる。マウントヘッド25内圧が所定圧力より低くなった時点で、吸着完了と判断し、マウントヘッド25を上昇させる。その後余剰ボール除去装置21で余剰ボールを除去して、ボール吸着ミス検査装置へ移動する。
【0030】ボール吸着ミスがあった場合、ミッシングボールなら再度ボール供給装置19へ移動し、吸着動作を繰り返す。余剰ボールがあった場合には、ボール排出装置24がマウントヘッド25下へ侵入し、ボール排出装置24内へ吸着ボールを全て排出した後、再度ボール供給装置19へ移動し、吸着動作を繰り返す。
【0031】異常がなかった場合には、ボールマウント位置20へ移動する。ボールマウント位置20では、ウエハステージ30に設けられたCCDカメラ23、23′でマウントヘッド25下面のアライメントマークを認識し、フラックス転写位置同様に位置決めを行う。位置決め後マウントヘッド25は下降し、ボールマウント位置20のウエハ18上に半田ボールをマウントして、その後上昇する。
【0032】半田ボールのマウントが終了したウエハステージ30はウエハ位置決め位置8へ戻る。ウエハステージ30がウエハ位置決め位置8へ戻ってくるときには、CCDカメラ31は事前にボールマウント検査位置へ移動し停止している。ボールマウント検査位置はウエハ18のアライメントマーク17を撮像できる位置と同じでもよい。該CCDカメラ31により、ウエハ上の半田ボールのマウント状況を検査する。
【0033】CCDカメラ31の下をワーク駆動機構4によりウエハステージ30が移動するときに、CCDカメラ31で、ウエハステージ上のウエハ18の全面をスキャニングし、連続的にウエハ18の画像を取り込み、ボールマウントの不良がないかを判断する。
【0034】検査の結果、ウエハ18へのボールマウントが良好ならば、該ウエハ18を搬出用のウエハカセット6へ、ボールマウントが不良ならば不良用のウエハカセット7へ、ロボット9により挿入する。
【0035】
【発明の効果】本発明は、ワークを保持するワークステージと、ワークステージのワークを撮像して位置決めとマウント後のボールマウント検査の両方を行う光学系認識手段と、光学系認識手段とワークステージを相対移動させる駆動手段とを有するものとしたため、ワークの位置決め用の光学装置とマウント後のボールマウント検査用の光学装置とを各々別々に設けるといった無駄をなくすことができた。
【出願人】 【識別番号】000253019
【氏名又は名称】澁谷工業株式会社
【出願日】 平成11年6月30日(1999.6.30)
【代理人】 【識別番号】100080104
【弁理士】
【氏名又は名称】仁科 勝史
【公開番号】 特開2001−12914(P2001−12914A)
【公開日】 平成13年1月19日(2001.1.19)
【出願番号】 特願平11−186090