| 【発明の名称】 |
位置測定車両 |
| 【発明者】 |
【氏名】志賀 忠勝
【氏名】遠藤 嘉一
【氏名】戸倉 克己
【氏名】天野 良秋
【氏名】今井 照泰
【氏名】奥村 利明
【氏名】竹之内 真也
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| 【要約】 |
【課題】この発明は、比較的安価に構成できて経済性を有し、しかも、測定した対象物(周辺構造物)の所在地点も測定後確認しすることが容易な位置測定車両の提供を目的とする。
【解決手段】この発明は、軌道上を走行する車両と、前記車両に搭載されて対象物の対物位置を測定する対象物位置測定手段と、前記車両に搭載され該車両の軌道上を移動した走行位置を測定する車両位置測定手段と、対象物の対物位置情報と、車両の走行位置情報とを関連付けた対象物所在情報を記録する記録手段とを備え、対象物が存在する方向と対物距離とで対象物の対物位置を測定し、さらに、車両が軌道上を移動した走行位置を測定し、これらの対物位置と走行位置の情報を関連付けて対象物の所在を示す対象物所在情報を記録する位置測定車両であることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】軌道上を走行する車両と、前記車両に搭載されて対象物の対物位置を測定する対象物位置測定手段と、前記車両に搭載され該車両の軌道上を移動した走行位置を測定する車両位置測定手段と、前記対象物位置測定手段が測定した対象物の対物位置情報と、前記車両位置測定手段が測定した車両の走行位置情報とを関連付けた対象物所在情報を記録する記録手段とを備えた位置測定車両。 【請求項2】前記対象物位置測定手段を、レーザビームを投光する投光部と、投光されたレーザビームの対象物から反射した反射光を受光する受光部と、前記対象物に投光した時から対象物からの反射光を受光した時までの時間に基づいて対象物までの対物距離を測定する距離測定手段と、前記投光部の投光方向を変更する投光方向変更手段と、測定した対物距離および投光方向に基づく対象物の対物位置情報を記録する記録手段で構成した請求項1記載の位置測定車両。 【請求項3】予め比較対象として記録している比較対象物位置情報と、前記対象物位置測定手段が測定した実測対象物位置情報とを比較したその結果を記録する記録手段を備えた請求項2記載の位置測定車両。 【請求項4】請求項1記載の位置測定車両における対象物位置測定手段を、プラットホームの上面の位置を測定する上面位置測定手段と、前記プラットホームの側面の位置を測定する側面位置測定手段とで構成したプラットホーム位置測定車両。 【請求項5】請求項1記載の位置測定車両における対象物位置測定手段を、2つの軌道のそれぞれにレーザビームを投光する投光部と、投光されたレーザビームの各軌道から反射した反射光を受光する受光部と、前記投光したレーザビームのそれぞれの軌道から反射光を受光するまでのそれぞれの時間に基づいて軌間の距離を測定する軌間距離測定手段とで構成した軌間距離測定車両。 【請求項6】請求項1記載の位置測定車両における対象物位置測定手段を、2つの軌道のそれぞれを撮像する撮像手段と、該撮像手段が撮像した画像から軌道を認識して軌間の距離を測定する軌間距離測定手段とで構成した軌間距離測定車両。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】この発明は、例えば、鉄道業務において軌道上を列車が安全に走行できるように、軌道周辺の構造物の位置を測定して、該周辺構造物の状態を保守点検することや車両走行の安全性を確認するに役立てることができるような位置測定車両に関する。 【0002】 【従来の技術】上述の鉄道の路線の周辺には、各種の構造物が多数建築されており、列車の運転や旅客の安全性を確保するために、路線上の車両断面を基準にして、その外側に構造物に対し侵入してはならない範囲として建築限界が設定されている。 【0003】従来、鉄道の路線周辺の保守点検作業として上述の建築限界に対す周辺構造物の位置を測定する測定装置があり、トンネル、橋梁などの路線周辺構造物の軌道に沿う側の三次元形状を、構造物やレールを撮像するテレビカメラを使用して周辺構造物を撮像し、この画像を処理して三次元形状を測定する測定装置がある(例.特開平5−164519号公報)。しかし、この装置によれば、テレビカメラで周辺構造物を撮像し、その画像処理を行なって周辺構造物との距離を測定するために、装置がすこぶる高価となる問題点を有する他、自然光で撮像したとき画像処理に外乱光の影響を受けやすい問題点も有し、その利用性が低かった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】この発明は、比較的安価に構成できて経済性を有し、しかも、測定した対象物(周辺構造物)の所在地点も測定後確認しすることが容易な位置測定車両の提供を目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載の発明は、軌道上を走行する車両と、前記車両に搭載されて対象物の対物位置を測定する対象物位置測定手段と、前記車両に搭載され該車両の軌道上を移動した走行位置を測定する車両位置測定手段と、前記対象物位置測定手段が測定した対象物の対物位置情報と、前記車両位置測定手段が測定した車両の走行位置情報とを関連付けた対象物所在情報を記録する記録手段とを備えた位置測定車両であることを特徴とする。 【0006】この発明の請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に併せて、前記対象物位置測定手段を、レーザビームを投光する投光部と、投光されたレーザビームの対象物から反射した反射光を受光する受光部と、前記対象物に投光した時から対象物からの反射光を受光する時までの時間に基づいて対象物までの対物距離を測定する距離測定手段と、前記投光部の投光方向を変更する投光方向変更手段と、測定した対物距離および投光方向に基づく対象物の対物位置情報を記録する記録手段で構成した位置測定車両であることを特徴とする。 【0007】この発明の請求項3記載の発明は、上記請求項2記載の発明の構成に併せて、予め比較対象として記録している比較対象物位置情報と、前記対象物位置測定手段が測定した実測対象物位置情報とを比較したその結果の対象物所在情報を記録する記録手段を備えた位置測定車両であることを特徴とする。 【0008】この発明の請求項4記載の発明は、前記請求項1記載の発明における対象物位置測定手段を、プラットホームの上面の位置を測定する上面位置測定手段と、前記プラットホームの側面の位置を測定する側面位置測定手段とで構成したプラットホーム位置測定車両であることを特徴とする。 【0009】この発明の請求項5記載の発明は、前記請求項1記載の発明における対象物位置測定手段を、2つの軌道のそれぞれにレーザビームを投光する投光部と、投光されたレーザビームの各軌道から反射した反射光を受光する受光部と、前記投光したレーザビームのそれぞれの軌道から反射光を受光するまでのそれぞれの時間に基づいて軌間の距離を測定する軌間距離測定手段とで構成した軌間距離測定車両であることを特徴とする。 【0010】この発明の請求項6記載の発明は、前記請求項1記載の発明における対象物位置測定手段を、2つの軌道のそれぞれを撮像する撮像手段と、該撮像手段が撮像した画像から軌道を認識して軌間の距離を測定する軌間距離測定手段とで構成した軌間距離測定車両であることを特徴とする。 【0011】 【発明の作用・効果】この発明によれば、対象物が存在する方向と対物距離とで対象物の対物位置を測定し、さらに、車両が軌道上を移動した走行位置を測定し、これらを関連付けて対象物の所在を示す対象物所在情報を記録手段に記録するので、対象物の測定後において、前述の対象物、例えば、橋梁その他の周辺構造物の経年による変位、トンネル内壁面のひび割れ、剥離剥落などの変位変形の有無の記録を読出すことにより、対象物の所在が簡単に把握することができ、危険個所の対処や保守点検時期の設定が容易となる。 【0012】さらに、対象物位置測定手段を走査型レーザビーム手段で構成することにより、テレビカメラで測定する場合に比較して、外乱光による影響もなく、正確に測定するとができ、測定値の処理も簡単化されて安価に構成できる。 【0013】さらに、走査型レーザビーム手段で構成した対象物位置測定手段で測定した実測対象物位置情報を、予め対象物の危険性のない良好な位置として設定した比較対象の対象物位置情報(例えば、建築限界値)と比較して、対象物所在情報を記録することにより、危険性を含んだ対象物の所在情報のみを記録することができ、測定後の保守点検の対象物選択設定が容易となる。 【0014】さらに、前述の対象物位置測定手段は、軌道に対して上下左右の位置にある周辺構造物を対象物として測定することができるが、該対象物位置測定手段を、プラットホームの上面の位置を測定する上面位置測定手段と、前記プラットホームの側面の位置を測定する側面位置測定手段とで構成することにより、該位置測定車両をプラットホーム位置測定車両として使用することができ、該プラットホームの角部の上下位置、内外位置の測定、および、そのひび割れや剥離剥落などの経年劣化などを測定してプラットホームの保守点検を確実なものにすることができる。 【0015】また、前述の対象物位置測定手段を、2つの軌道のそれぞれを撮像する撮像手段と、該撮像手段が撮像した画像から軌道を認識して軌間の距離を測定する軌間距離測定手段とで構成することにより、該位置測定車両を軌間距離測定車両として使用することができ、該軌間距離の測定に基づいて軌道の摩耗や損傷あるいは経年変化などを測定して、軌道の保守点検を確実なものにすることができる。 【0016】また、軌間距離測定において、軌道の認識をレーザビーム手段で構成すると、前述の撮像手段よりも測定値の処理や構成が簡単化されて、安価に構成することができる。 【0017】 【実施例】この発明の一実施例を以下図面と共に説明する。図面は、位置測定車両の例として建築限界測定装置を示し、該装置10は軌道11上を走行するために車輪12…を備えた車両13と、周辺構造物(測定対象物)Bの対物位置を測定する位置測定装置14とにより構成している。 【0018】なお、周辺構造物(測定対象物)Bとしては、軌道11に沿って設けられる駅舎構造物、プラットホーム、軌道11、該軌道11上におかれた構造物、木の枝、トンネル内壁の状態、橋梁、架線の垂れ下がりなど沿線に存在する構造物を指す。 上述の位置測定装置14は、走査型レーザ測定距離計15と、該走査型レーザ測定距離計15を制御する走査型レーザ測定距離計制御部16と、位置測定結果を表示するモニタ(ブラウン管)17と、車両13の走行距離を測定する走行距離計18と、ビデオカメラ20と、これらを駆動する電源装置19を備え、電源装置19は、例えば、発動発電機で構成して、この電力を車両13を走行させる駆動源にも利用する。 【0019】また、前述のビデオカメラ20は後述の対物位置エラーが検出されたとき、その状況を静止画像で記録し、また、撮像した画像はモニタ17にも表示できるように該モニタ17に接続している。 【0020】上述の走査型レーザ測定距離計15は、車両13の進行方向を軸心として360度の正逆転が可能なように、車両13に立設された支持部材21の上端部に適宜軸支構造で軸支されており、図2にも示すように、該計器15はモータ22により360度を正逆転制御されて360度の範囲をレーザが走査するように設定されている。 【0021】図2において、上述の走査型レーザ測定距離計15は、レーザビームのパルスを投光する発光素子23と、投光されたレーザビームのパルスが周辺構造物(対象物)Bから反射した反射光を受光する受光素子24と、発光素子23がレーザパルスを投光したときから受光素子24が該レーザパルスの反射光を受光したときまでの伝搬時間を演算する伝搬時間演算部25を備えている。 【0022】前述の発光素子23から投光されるレーザパルスはミラー27およびハーフミラー28を介して周辺構造物Bに投光され、周辺構造物Bからの反射光は投光軸と一致した状態でハーフミラー28を透過して受光素子24に受光される。 【0023】前述の発光素子23の駆動は、走査型レーザ測定距離計制御部16からの駆動指令により実行され、駆動の際にはそのスタート信号が伝搬時間演算部25に入力される。その後、受光素子24がレーザパルスの反射光を受光すると、その受光信号がストップ信号として伝搬時間演算部25に入力される。その結果、伝搬時間演算部25はスタート信号からストップ信号までの時間を演算して、この演算結果を投光したレーザパルスの伝搬時間として走査型レーザ測定距離計制御部16に出力する。 【0024】また、上述の走査型レーザ測定距離計制御部16は、上述の伝搬時間によりレーザパルスが反射した周辺構造物(対象物)Bとの距離を演算する。また、該制御部16は、走査型レーザ測定距離計15を360度の正逆転させるモータ22を駆動制御し、モータ22の正転時間および逆転時間を管理することにより、走査型レーザ測定距離計15が360度のどの方向(角度)に投光しているかが管理できる。 【0025】その結果、走査型レーザ測定距離計制御部16は、前述の周辺構造物Bとの距離(対物距離)と、レーザパルスを投光した方向(角度)とにより、周辺構造物Bのx軸,y軸の座標を演算して、この対物座標を周辺構造物Bの位置情報として、内蔵するメモリ(記録手段)に記憶(記録)すると共に、モニタ17に出力する。 【0026】なお、x軸,y軸の座標を演算せずに、対物距離およびその角度を記録表示してもよい。また、図3は、走査型レーザ測定距離計15の他の例を示し、この例では同じ機能の走査型レーザ測定距離計を3台を同一円周上に均等配置した構造であり、中心部の回転軸26を前述のモータ22で120度の正逆回転を制御する。このように360度の投光方向を分割して測定すると、周辺構造物の測定サイクルを高速化することができる。この場合、周辺構造物Bの位置情報は各計器15…に対応する角度と距離とにより座標を算出してこの対物位置情報が記憶される。勿論、走査型レーザ測定距離計15は2台または4台、その他の台数で構成することができる。 【0027】図4は、走行距離計18の概略構成を示し、スリット板30に一定のピッチPでスリット31の列を形成しており、投光器32で投光された地上からの反射光がスリット31列を通過すると、受光器33には反射光の明滅が観測され、走行距離演算部34は、この観測された明滅に基づいて設定地点からの走行距離を演算する。 【0028】例えば、反射光が1つの光の点として見たとき、スリット31列のピッチPに対応する距離だけ移動するたびに、強弱の信号が発生する。この場合、車両13が速度vで移動すると、v/Pの周波数fを持つ信号が得られる。 【0029】上述の地上からの反射光の光パターンはランダムな光の集まりと考えられるので、該光パターンが速度vで移動すると、スリット31列を通過した光の強さは各ランダムな光からの信号の総和になり、その振幅と位相が緩やかに揺らぐ狭帯域の不規則信号が得られ、その中心周波数fcは、v/Pで得られる。 【0030】したがって、受光器33から中心周波数fcが得られるので、この中心周波数fcと、スリット31列の設定されたピッチPとによって、車両13の走行速度vが算出(v=fc・P)でき、さらに、内蔵するタイマにより時刻管理された時間と算出された車両13の速度vとによって、設定された地点(基点)からの走行距離kが算出され、これらの演算を走行距離演算部34が実行して設定地点からの走行距離kの情報を前述の走査型レーザ測定距離計制御部16に出力される。 【0031】上述の走査型レーザ測定距離計制御部16は、先に演算した周辺構造物Bの対物位置情報(対物距離と方向、または、x軸,y軸による対物座標)と、走行距離計18の走行距離演算部34から入力された走行距離情報とを関連づけて、周辺構造物Bの所在情報(対物座標と走行距離)を編集して、内蔵するメモリ(記録手段)に記憶(記録)すると共に、モニタ17に出力する。 【0032】また、上述の走査型レーザ測定距離計制御部16に内蔵するメモリ(記録手段)には、周辺構造物Bの対物位置に対する安全基準位置となる基準位置情報(比較対象物位置情報、例えば、建築限界値)が記憶されており、モニタ17にはこの基準位置情報が表示される。 【0033】また、上述の制御部16は、上述の基準位置情報と、実測した対物位置情報とを比較して、実測した周辺構造物Bの対物距離が基準位置の内部に侵入する値を示すときは、対物位置エラーとして、その対物位置(対物座標)と走行距離とによる所在情報を内蔵するメモリ(記録手段)に記憶(記録)すると共に、モニタ17に出力する。 【0034】図5は、モニタ17の表示状態を示し、基準位置ラインAは前述の安全基準位置となる基準位置情報(比較対象物位置情報、例えば、建築限界値)を表示しており、また、実測位置ラインB´は実測した周辺構造物Bの対物位置をラインで表示しており、実測位置ラインB´が基準位置ラインA内に侵入することで、前述の実測対物位置エラーを図形で表示している。 【0035】また、モニタ17の表示位置の下部エリアには、文字により情報を表示している。周辺構造物所在情報として、実測対物位置情報と、走行距離情報とを表示しており、また、実測対物位置情報は、周辺構造物Bとの対物座標の他、対物距離も表示している。また、走行距離情報は、基点から走行した走行距離を表示している。なお参考情報として車両13の速度を表示している。さらに、前述の実測の対物位置情報に対物位置エラーがあったときは、その所在情報として、対物位置エラーの座標と走行距離を表示すると共に、これらのデータも内蔵するメモリ(記録手段)に記憶(記録)する。 【0036】なお、このように実測対物位置エラーが検出されると、ビデオカメラ20がエラーの周辺構造物Bの状況を静止画像で記録する。 【0037】また、上述のメモリには、全ての周辺構造物Bの所在情報および対物位置エラーの所在情報を記憶しているが、実測した周辺構造物Bの対物距離が基準位置の内部に侵入する危険状態を検出する作業のみであれば、対物位置エラーの所在情報のみを記憶することで、メモリ容量を少くすることができる。しかし、位置測定後情報を再生してメンテナンス時期を検討する場合は、全ての周辺構造物Bの所在情報を記憶するほうが望ましい。 【0038】図6は、位置測定車両の他の例として駅舎のプラットホーム(周辺構造物Bの例)の位置限界(建築限界)を測定するホーム位置限界測定装置を示し、該装置40は前述した建築限界測定装置10に並設するもよく、また単独で構成するもよい。この例では単独構成の場合を説明する。 【0039】該ホーム位置限界測定装置40は、軌道11上を走行するために車輪12…を備えた車両13と、ホーム41の上面位置と側面位置とを測定するホーム位置測定装置42とにより構成している。 【0040】上述のホーム位置測定装置42は、ホーム41の上面位置を測定する上面用レーザ変位計43aと、ホーム41の側面を測定する側面用レーザ変位計43bと、これらのレーザ変位計43a,43bを制御するレーザ変位計制御部44と、測定値をホーム41の上面側と側面側とに分けて表示する表示器45a,45bと、車両の走行距離を測定する走行距離計18と、これらを駆動する電源装置19とを備え、電源装置19は、前述の実施例(図1参照)と同様に、例えば、発動発電機で構成して、この電力を車両13を走行させる駆動源にも利用する。同様に走行距離計18も前述したように走行距離を測定する。 【0041】前述の上面用および側面用のレーザ変位計43a,43bは、回転台48に立設された支持部材46からホーム41の方向に片持ち状に延設された支持アーム47,47の各先端に測定方向に向て取付けられており、また、この取付け位置は予め車両13の中心位置から設定された寸法の位置に決められている。 【0042】なお、上述の回転台48は車両13に取付けられており、レーザ変位計43a,43bをホーム41位置側の測定位置と、車両13側の非測定位置との位置に移動できるように、支持部材46の軸芯を水平面上で90度回動させて、それぞれの位置でロックが可能なように構成される。上述の回転台48の回動は電動機または手動でも良く、各レーザ変位計43a,43bを非測定位置の車両13側に回動させることによって、非測定時の移動時に外側の構造物に各レーザ変位計43a,43bを接触されて破損させることが防止できる。 【0043】また、上述の両レーザ変位計43a,43bは計器としては同じ構成であり、しかも、図2で説明した走査型レーザ測定距離計15と測定原理は同様であって、レーザビームのパルスを投光し、これの反射光を受光して、その伝搬時間を演算し、この伝搬時間を距離に換算して各計器43a,43bからの距離を測定する。 前述のレーザ変位計制御部44は、上述のレーザ変位計43a,43bを駆動制御すると共に、上述したパルスの伝搬時間を演算し、さらに、該伝搬時間を距離に換算して、ホーム41の上面側の距離および側面側の距離を算出する。 【0044】上述の各レーザ変位計43a,43bの取付け位置は既に設定された寸法位置にあるので、この値を測定値に加減算することでホーム41の地上高さ位置、および軌道11からの離間位置が算出され、これらの位置に対応させた2つの表示器45a,45bにそれぞれ表示する。 【0045】また、上述のレーザ変位計制御部44の内蔵するメモリ(記録手段)には、ホーム41の対物位置に対する安全基準位置となる地上高さ位置および軌道離間位置の基準位置情報(比較対象物位置情報、例えば、建築限界値)が記憶されており、これらも前述の測定値に対応させて表示し、さらに、該制御部44はこれら基準位置情報と、実測した測定位置情報とを比較して、その結果をも表示する。なお、上述したホーム41の測定値および比較の結果などは、走行距離計18の基点からの走行距離と関連づけて、該制御部44に内蔵のメモリに記録される。 図7は、位置測定車両の他の例として軌道11の軌間距離を測定する軌間限界測定装置を示し、該装置50は前述した建築限界測定装置10および/またはホーム位置限界測定装置40に並設するもよく、また単独で構成するもよい。この例では単独構成の場合を説明する。 【0046】該軌間限界測定装置50は、軌道11上を走行するために車輪12…を備えた車両13と、軌道11の軌間の距離を測定する軌間測定装置51とにより構成している。 【0047】上述の軌間測定装置51は、軌道11の左右のレール11a,11bを内側から斜めした外側に測定方向を向けて、該レール11a,11bの内側角部の位置を測定する左右のレーザ変位計53a,53bと、これらのレーザ変位計53a,53bを制御するレーザ変位計制御部54と、測定値を左右のレール11a,11bとに分けて表示する表示部55a,55bと、車両の走行距離を測定する走行距離計18と、これらを駆動する電源装置19とを備え、電源装置19は、前述の実施例(図1参照)と同様に、例えば、発動発電機で構成して、この電力を車両13を走行させる駆動源にも利用する。走行距離計18も前述したように走行距離を測定する。 【0048】前述の左右のレーザ変位計53a,53bは、車両13に取付けた支持部材55の下端に取付けられており、また、この取付け位置は予め車両13の中心位置から設定された寸法の位置に決められている。 【0049】また、両レーザ変位計53a,53bは計器としては、前述したホーム位置測定装置42のレーザ変位計43a,43bと同じ構成であり(図6参照)、レーザビームのパルスを投光し、これの反射光を受光して、その伝搬時間を演算し、この伝搬時間を距離に換算して各計器53a,53bからの距離を測定する。 【0050】前述のレーザ変位計制御部54は、上述のレーザ変位計53a,53bを駆動制御すると共に、上述したパルスの伝搬時間を演算し、さらに、該伝搬時間を距離に換算し、さらに、三角関数演算処理をして、各レール11a,11bの軌間方向(水平幅方向)の距離を算出する。 【0051】図8にも示すように、上述の各レーザ変位計53a,53bの取付け位置は既に設定された寸法位置にあるので、この取付けの離間距離j3に左右のレーザ変位計53a,53bが計測した左右の各レール11a,11bまでの軌間方向の距離j1,j2とを加算した軌間距離j(=j1+j2+j3)が算出される。また、上述のレーザ変位計制御部54の内蔵するメモリ(記録手段)には、軌道11の安全基準となる基準軌間距離j0(比較対象物位置情報)が記憶されており、この基準軌間距離j0と実測の軌間距離j比較する。 【0052】そして、左右のレール11a,11bに対応させた2つの表示器55a,55bに、規準軌間距離j0、実測した軌間距離j、各レーザ変位計53a,53b計測した各レール11a,11bまでの距離j1,j2、および比較結果の情報を表示させると共に、これらの情報は制御部54に内蔵の記録される。 【0053】上述の図7で示した軌間限界測定装置50の軌道11の測定では、レーザ変位計53a,53bを使用しているが、この軌間距離の測定にはビデオカメラやCCDアレイによる撮像装置を使用することもできる。 【0054】図9は、レール11a,11bの軌間距離の測定に上述の撮像装置60a,60bを使用した場合を示し、該撮像装置60a,60bはそれぞれレール11a,11bの直上位置で、該レール11a,11bの上面を撮像するように構成している。そして、これら撮像装置60a,60bで撮像された画像信号が画像処理部61に入力されて、該画像処理部61で軌間距離が算出される。 【0055】図10は、上述画像処理により軌間距離を算出する画像処理の説明図であって、レール11aに対する撮像装置60aについて説明すると、図10(a)において、撮像されたレール11aの画像から該レール11a両側エッジb1,b2を読取って、読取った両側エッジb1,b2からその中心線c1を決定する。図10(b)に示すように、レール中心線c1と、撮像装置60aの撮像中心線cとの位置ずれを読取り、その差分j1を取出す。 【0056】同様に、他方のレール11bに対する撮像装置60bについても処理してその差分j2を取出し、さらに、両撮像装置60a,60bの取付け位置は既に設定された寸法位置にあるので、図10(c)に示すように、この取付けの離間距離j3と、前述の左右の差分j1,j2とを加算することにより軌間距離j(=j1+j2+j3)が算出される。 【0057】図11は、上述した建築限界測定装置10、ホーム位置限界測定装置40、軌間限界測定装置50の各装置の処理を総括した情報処理のフローチャートを示す。 走行距離測定(ステップn1)は、車両13が基点から走行した距離Lを走行距離計18で計測し、また、対物距離測定(ステップn2)は、建築限界測定装置10であれば、走査型レーザ測定距離計15およびその制御部16が、周辺構造物Bとの距離(対物距離)と、レーザパルスを投光した方向(角度)とにより、周辺構造物Bのx軸、y軸によりる対物座標を演算して、周辺構造物Bの対物位置情報(対物距離と方向、または、x軸,y軸による対物座標)を測定し、また、ホーム位置限界測定装置40であれば、レーザ変位計53a,53bおよびその制御部44がホーム41の地上高さ位置、および軌道11からの離間位置をそれぞれ演算して、x軸,y軸とによる座標で表すホーム位置を測定し、さらに、軌間距離測(ステップn3)は、軌間限界測定装置50のレーザ変位計53a,53bおよびその制御部54がレール11a,11bの軌間距離を測定する。 【0058】それぞれのステップn1,n2,n3で測定した走行距離L、対物距離x,y、軌間距離jは、走行距離Lと対物距離x,y、および、走行距離Lと軌間距離jとを関連付けて対物所在情報として、メモリ70の所定のエリアに記録(記憶)される(ステップn3)。 【0059】また、メモリ70には、対物距離x,y、および、軌間距離jに対しては、これらに対応する安全基準値(比較対象物位置情報、例えば、建築限界値)が記録されているので、この基準値と実測された測定値とを比較して(ステップn4)、安全基準値を越えて安全性が損なわれる実測測定値があるときは、NG情報として、その対物所在情報、すなわち、NGを出した走行距離Lと対物距離x,y、および、走行距離Lと軌間距離jとを関連付けてメモリ70に記録(記憶)する(ステップn6)。同時に警報を発信して(ステップn7)、対応するモニタ17や表示器45a,45b、55a,55bに表示する。また、警報としては、ブザーを設けてこれを駆動するもよく、あるいは、警報ランプを設けてこれを点灯するもよい。このような計測処理が車両13の走行と共に順次繰り返し実行される。 【0060】上述の実施例の建築限界測定装置10によれば、周辺構造物Bが存在する方向と対物距離とで対象物の対物位置を測定し、さらに、車両13が軌道11上を移動した走行位置を走行距離計18で測定し、これらを関連付けて対象物の所在を示す対象物所在情報(走行距離Lと対物距離x,y、および、走行距離Lと軌間距離j)をメモリ70に記録するので、対象物の測定後において、前述の対象物、例えば、橋梁その他の周辺構造物の経年による変位、トンネル内壁面のひび割れ、剥離剥落などの変位変形の有無の記録を読出すことにより、対象物の所在が簡単に把握することができ、危険個所の対処や保守点検時期の設定が容易となる。 【0061】さらに、対象物位置測定手段を走査型レーザ測定距離計15や、レーザ変位計43a,43b,53a,53bで構成することにより、テレビカメラで測定する場合に比較して、外乱光の影響を受けることなく正確に測定でき、測定値の処理も簡単化されて安価に構成できる。 【0062】さらに、測定した、対物距離x,y、軌間距離jを予め対象物の危険性のない良好な位置として設定した基準値(比較対象物位置情報、例えば、建築限界値)と比較して、対象物所在情報をメモリ70に記録することにより、危険性を含んだ対象物の所在情報のみを記録することができ、測定後の保守点検の対象物選択設定が容易となる。 【0063】さらに、前述のホーム位置限界測定装置40によれば、ホーム41の上面の位置を測定するレーザ変位計43aと、ホーム41の側面の位置を測定するレーザ変位計43bとで、ホーム41の角部の上下位置、内外位置の測定、および、そのひび割れや剥離剥落などの経年劣化などを測定してホーム41の保守点検を確実なものにすることができる。 【0064】また、前述の軌間限界測定装置50によれば、軌道11の軌間を測定することにより、該軌間距離の測定に基づいて軌道の摩耗や損傷あるいは経年変化などを測定して、軌道の保守点検を確実なものにすることができる。 【0065】また、軌間距離測定において、軌道の認識をレーザ変位計53a,53bで構成すると、測定値の処理や構成が簡単化されて、安価に構成することができる。この発明の構成と、上述の実施例との対応において、この発明の位置測定車両は、実施例の建築限界測定装置10、ホーム位置限界測定装置40、軌間限界測定装置50に対応し、以下同様に、対物位置測定手段は、位置測定装置14、ホーム位置測定装置42、軌間測定装置51に対応し、記録手段は、走査型レーザ測定距離計制御部16、レーザ変位計制御部44、54が内蔵するメモリ、あるいは、メモリ70に対応し、レーザビームによる距離測定手段は、走査型レーザ測定距離計15に対応し、投光方向変更手段は、走査型レーザ測定距離計15を正逆制御するモータ22に対応し、プラットホームの上面および側面を測定する上面位置測定手段および側面位置測定手段は、レーザ変位計43a,43bに対応し、撮像手段は、撮像装置60a,60bに対応し、軌間距離測定手段は、画像処理部61、レーザ変位計制御部54に対応し、レーザビームの投光部と受光部は、レーザ変位計53a,53bに対応するも、この発明は、特許請求の範囲に開示した技術思想に基づいて応用することができ、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390021577 【氏名又は名称】東海旅客鉄道株式会社 【識別番号】000002945 【氏名又は名称】オムロン株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月28日(1999.6.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067747 【弁理士】 【氏名又は名称】永田 良昭
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| 【公開番号】 |
特開2001−12906(P2001−12906A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月19日(2001.1.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−181955 |
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