| 【発明の名称】 |
パターン位置測定装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】大塚 英夫
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| 【要約】 |
【課題】パターン位置測定装置で保護部材付き基板に生じるたわみの影響を除去する。
【解決手段】ペリクル付き基板10のたわみ形状〔Δhpc〕を有限要素法により計算し、検出系30、検出器50a〜50d、ミラー13X、13Y、および干渉計14a、14bにより検出されたペリクル付き基板10上に形成されているパターンの検出位置(Lx,Ly)を、計算したたわみ形状〔Δhpc〕に基づいたX方向およびY方向へのパターン位置補正値ΔLx、ΔLyで補正する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】形成されたパターンを保護する保護部材付き基板を支持する支持手段と、前記パターンの位置を検出するパターン位置検出手段と、前記パターン位置検出手段で検出された前記パターン位置を、前記保護部材付き基板が前記支持手段で支持されたときに生じる前記保護部材付き基板のたわみ形状に基づいて補正する補正手段とを備えたパターン位置測定装置。 【請求項2】前記保護部材付き基板のたわみ形状は、有限要素法により計算されることを特徴とする請求項1に記載のパターン位置測定装置。 【請求項3】前記保護部材付き基板が前記支持手段で支持されたときに生じる前記保護部材付き基板のたわみ形状を検出するたわみ形状検出手段を備え、前記補正手段は、前記たわみ形状検出手段で検出された前記たわみ形状と、前記保護部材を備えない基板のたわみ形状とに基づいて、前記パターン位置を補正することを特徴とする請求項1に記載のパターン位置測定装置。 【請求項4】前記保護部材を備えない基板のたわみ形状は、有限要素法により計算されることを特徴とする請求項3に記載のパターン位置測定装置。 【請求項5】パターンが形成された第1の基板を支持する支持手段と、前記パターンの位置を検出するパターン位置検出手段と、前記パターン位置検出手段で検出された前記パターン位置を、前記支持手段で支持されたときに生じる前記第1の基板のたわみ形状に基づいて補正する第1の補正手段とを備えたパターン位置測定装置において、前記パターンを保護する保護部材付き第2の基板が前記支持手段で支持されたときに生じる前記第2の基板のたわみ形状を検出するたわみ形状検出手段と、前記第2の基板に形成されたパターンの位置を前記パターン位置検出手段で検出した際、検出されたパターン位置を、前記たわみ形状検出手段で検出された前記第2の基板のたわみ形状と、前記第1の基板のたわみ形状とに基づいて補正する第2の補正手段とを備えることを特徴とするパターン位置測定装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ごみなどの異物付着防止用の保護部材が設けられたマスクやレチクルなどに形成されているパターン位置を正確に測定することができるパターン位置測定装置に関する。 【0002】 【従来の技術】図9は従来のパターン位置測定装置を示す図である。図9に示すように従来のパターン位置測定装置は、マスクやレチクルなどの基板10を支持するためのXYステージ15と、基板10のパターンを検出する検出系130と、XYステージ15の位置を検出するためのX軸用干渉計14aおよびY軸用干渉計14bとを備える。検出系130は、XYステージ15の上方に配置され、対物レンズ111と、基板10のパターンからの直接反射光を検出する受光素子を備える検出光学系112と、対物レンズ111と基板10との間の空間にXおよびY軸方向に配設され、基板10のパターンからの散乱光を受光する検出器150a〜150dとを備える。XYステージ15は不図示の定盤上に固定され、検出系130および検出器150a〜150dは定盤上に固定された不図示のフレームに対して固定される。 【0003】このようなパターン位置測定装置において、基板10は、XYステージ15上にパターン面10aを上側に向けて3個所の支持点で支持される。そして、レーザビームをパターン面10上に集光して走査し、パターンエッジからの散乱光を検出器150a〜150dにより検出するか、あるいは、直接反射光を検出光学系112の受光素子で受光することにより、基板のパターンを検出する。 【0004】そして、上述したようにパターンが検出されたときのXYステージ15の位置をX軸用干渉計14aおよびY軸用干渉計14bにより読み取ることにより、検出系112により検出されたパターン情報と干渉計14a,14bにより読み取られたXYステージ15の位置の情報から基板10の複数のパターン位置を測定する。 【0005】上述したパターン位置測定装置では、基板をXYステージ上に3個所の支持点で支持する際に基板が自重によりたわむため、このたわみの影響によりパターン面が伸縮し、パターン位置測定の際に誤差が生じる。この誤差を低減するために、たとえば、特開平5−332761号公報では、基板を3個所の支持点で支持した場合に、基板の自重により生じるたわみに起因するX方向、Y方向への二次元的な変位量をあらかじめ求めて記憶し、記憶した変位量に基づいて、測定したパターン位置をたわみが生じていない場合のパターン位置に補正する補正方法が開示されている。 【0006】ところで、上述したマスク、レチクルなどの基板のパターン面上にごみなどが付着すると、露光工程においてパターンの像とともにごみの像までがウエハ上に転写されてしまい、回路パターンに欠陥が生じるおそれがある。そこで、このようなごみの像の転写によるデバイスの欠陥を減らすため、基板のパターン面およびパターン面と反対側の基板面の両方、または一方に基板と数mm隔ててペリクル膜と呼ばれる厚さ数μm程度の光透過性薄膜を配し、投影レンズの被写界深度内にごみが付着するのを防止している。なお、ペリクル膜は、ペリクル枠(アルミニウムなどから成る)を介して基板に取付けられる。以下の説明では、ペリクル枠にペリクル膜が張られたものをペリクルと呼び、ペリクルが設けられた基板をペリクル付き基板、ペリクルが設けられていない基板をペリクルなし基板と呼ぶ。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】このように基板にペリクルが設けられると、ペリクルが設けられていない基板のたわみ量に比べて基板に生じるたわみ量が変化する可能性がある。 【0008】本発明の目的は、ペリクルなどの保護部材付き基板が支持されたときに生じるたわみ量で、検出したパターン位置を補正するパターン位置測定装置を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1および図2を参照して本発明を説明する。 (1)請求項1の発明によるパターン位置測定装置は、形成されたパターン10bを保護する保護部材付き基板10を支持する支持手段15と、パターン10bの位置を検出するパターン位置検出手段30、50a〜50d、13X、13Y、14a、14bと、パターン位置検出手段30、50a〜50d、13X、13Y、14a、14bで検出されたパターン位置(Lx,Ly)を、保護部材付き基板10が支持手段15で支持されたときに生じる保護部材付き基板10のたわみ形状に基づいて補正する補正手段20とを備えることにより、上述した目的を達成する。 (2)請求項2の発明は、請求項1に記載のパターン位置測定装置において、保護部材付き基板10のたわみ形状は、有限要素法により計算されることを特徴とする。 (3)請求項3の発明は、請求項1に記載のパターン位置測定装置において、保護部材付き基板10が支持手段15で支持されたときに生じる保護部材付き基板10のたわみ形状を検出するたわみ形状検出手段16、30、50a〜50d、13X、13Y、14a、14bを備え、補正手段20は、たわみ形状検出手段16、30、50a〜50d、13X、13Y、14a、14bで検出されたたわみ形状と、保護部材を備えない基板10のたわみ形状とに基づいて、パターン位置(Lx,Ly)を補正することを特徴とする。 (4)請求項4の発明は、請求項3に記載のパターン位置測定装置において、保護部材を備えない基板10のたわみ形状は、有限要素法により計算されることを特徴とする。 (5)請求項5の発明は、パターン10bが形成された第1の基板10を支持する支持手段15と、パターン10bの位置を検出するパターン位置検出手段30、50a〜50d、13X、13Y、14a、14bと、パターン位置検出手段30、50a〜50d、13X、13Y、14a、14bで検出されたパターン位置(Lx,Ly)を、支持手段15で支持されたときに生じる第1の基板10のたわみ形状に基づいて補正する第1の補正手段20とを備えたパターン位置測定装置に適用される。そして、パターン10bを保護する保護部材付き第2の基板10が支持手段15で支持されたときに生じる第2の基板10のたわみ形状を検出するたわみ形状検出手段16、30、50a〜50d、13X、13Y、14a、14bと、第2の基板10に形成されたパターン10bの位置をパターン位置検出手段30、50a〜50d、13X、13Y、14a、14bで検出した際、検出されたパターン位置(Lx,Ly)を、たわみ形状検出手段16、30、50a〜50d、13X、13Y、14a、14bで検出された第2の基板10のたわみ形状と、第1の基板10のたわみ形状とに基づいて補正する第2の補正手段20とを備えることにより、上述した目的を達成する。 【0010】なお、上記課題を解決するための手段では、わかりやすく説明するために実施の形態の図と対応づけたが、これにより本発明が実施の形態に限定されるものではない。 【0011】 【発明の実施の形態】−第一の実施の形態−以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、第一の実施の形態によるパターン位置測定装置を示す斜視図であり、図2はそのブロック図である。このパターン位置測定装置は、基板10を水平に支持するための3個所の支持点を有するXYステージ15と、XYステージ15の上方に配置され、基板10のパターン、およびXYステージ15に支持された基板10のパターン位置情報を検出するための検出系30と、XYステージ15の位置を検出するためのX軸用干渉計14aおよびY軸用干渉計14bとを備える。なお、検出系30はパターンのエッジを検出し、パターン位置情報としてパターンの2次元座標、パターンの線幅、パターン寸法などを計測する。 【0012】図3は、検出系30の拡大図である。検出系30は、基板10上に形成されているパターンのエッジ検出を行うための対物レンズ11と、不図示のレーザ光源、および基板10上のパターンからの直接反射光を受光する受光素子とを備えた検出光学系12と、対物レンズ11とXYステージ15との間の空間においてX軸およびY軸方向にそれぞれ設けられ、基板10上のパターンからの散乱光を検出する検出器50a〜50dとを備える。また、対物レンズ11をZ方向に昇降させる対物レンズ昇降装置16が備えられている。この対物レンズ昇降装置16は、後述する合焦動作時に用いられる。 【0013】基板10のパターン面10aには、ペリクル17が接着剤18で固定されている。ペリクル17は、所定領域内のパターン10bを取り囲むペリクル枠17Fと、このペリクル枠17Fに張り付けられたペリクル膜17Mとで構成されている。ペリクル膜17Mは透明な材料で形成されており、本パターン位置測定装置はペリクル膜17Mを通して基板10の表面からの散乱光、および反射光を検出する。 【0014】図1および図2において、干渉計14a,14bは、レーザビームをステージ15上のミラー13X,13Yに向けて照射し、その反射光を受光してXYステージ15の位置を検出するものである。検出系30と検出器50a〜50dは不図示の定盤上に固定され、XYステージ15の非可動部は定盤上に固定された不図示のフレームに対して固定される。 【0015】基板10は、たとえば、5インチ×5インチの方形状であり、その厚さは0.09インチである。この外形寸法および材料の品質は高度に管理されており、寸法や比重、ヤング率などの機械的特性の公称値に対するばらつきは非常に小さい。そこで、基板10の寸法および特性上の誤差がないことを前提にして説明を行う。 【0016】このようなパターン位置測定装置において、表面に所定の精密パターン10bが形成された基板10は、XYステージ15においてパターン面10aが上側の検出系30を向くように、不図示の自動搬送機によりXYステージ15上に搬送される。図4はパターン位置測定装置における基板10の支持方法を示す図である。図4(a)はXYステージ15の平面図、図4(b)はそのA−A’矢視断面図である。図4に示すように、基板10はXYステージ15上の3個所に設けられ、2等辺三角形を形成するように配置された基板支持点6a、6b、6cにより支持されている。 【0017】レーザ光源から放射されたレーザビームBを対物レンズ11を介して基板10のパターン面10a上に集光して走査すると、パターン10bの微小な凹凸のエッジにより散乱光または回折光が生じる。この散乱光を散乱光検出器50a〜50dにより検出するか、あるいは、直接反射光を検出光学系12の受光素子で受光することにより、基板10上のパターン10bが検出される。 【0018】基板10が支持されたXYステージ15は、不図示のモータによりXY平面を二次元移動する。X軸用の干渉計14aは、XYステージ15の上面においてX軸方向端部に固定されたミラー13Xの反射面に測長用のレーザビームを照射して、XYステージ15の位置、すなわち、対物レンズ11の光軸にある基板10の表面のX軸方向における位置を検出する。これと同様に、Y軸用の干渉計14bは、XYステージ15の上面においてY軸方向端部に固定されたミラー13Yの反射面に測長用のレーザビームを照射して、対物レンズ11の光軸にある基板10の表面のY軸方向における位置を検出する。 【0019】このようにして検出された検出系30の散乱光検出器50a〜50dによるエッジ検出信号と、干渉計14a,14bによるXYステージ15の位置信号とが、主制御装置20(図2)へ送られる。主制御装置20は、これらのエッジ検出信号と位置信号とに基づいて所定の処理を行い、基板10上に形成された複数のパターン位置を二次元的なパターン位置として検出する。 【0020】また、対物レンズ昇降装置16で対物レンズ11を昇降させ、基板10の表面に対して合焦させたときの対物レンズ11のZ方向の移動量を検出することにより、XYステージ15の基準面pから基板10の表面までの高さhが検出される。図3において、前述のレーザ光源(不図示)からのレーザビームBが、対物レンズ11を介して基板10上にスポット状に結像される。そして、ビームスポットの位置が合焦面を中心としてZ軸上を上下に移動するように、対物レンズ昇降装置16が対物レンズ11を光軸方向(Z方向)に直線移動させる。このとき、ビームスポットによる散乱光が検出系30の散乱光検出器50a〜50dで受光されるので、検出器50a〜50dから出力される出力信号が最小になるように対物レンズ11のZ軸上の位置を調整する。このような焦点検出方式は周知技術であり、詳細な説明は省略する。 【0021】上述したように、合焦位置に調整されたときの対物レンズ11のZ方向の移動量と、干渉計14a,14bによるXYステージ15の位置信号とが、主制御装置20(図2)へ送られる。主制御装置20がこれらの移動量と位置信号とに基づいて所定の処理を行うことにより、基板10上の複数の位置における基板10の表面の高さhが検出される。基板10上の任意の2点における高さhの差を基板10のたわみ量Δhとする。基板10上にあらかじめ定めた複数の所定位置においてたわみ量Δhを求めることにより、その基板10全体のたわみ状態を表す基板10のたわみ形状〔Δh〕を得ることができる。 【0022】本説明では、上述したようにペリクル付き基板10上の所定位置においてそれぞれ実測された基板10のたわみ量をΔhpmとし、そのペリクル付き基板10のたわみ形状を〔Δhpm〕と表す。 【0023】次に、ペリクル付き基板10がXYステージ15で支持されたときに生じる自重たわみの影響により、基板10のパターン面10a(図1)が伸縮して発生するパターン位置の検出誤差の補正について説明する。第一の実施の形態では、ペリクル付き基板10がXYステージ15で支持された場合の基板10のたわみ量Δhを実測して求めることにより、以下のように検出誤差の補正を行う。図5は、XYステージ15上に支持されたペリクル付き基板10のたわみ状態を示す図である。図5によれば、基板10のパターン面10a側が伸びることにより、基板10上の近接する2点A、BにおけるXYステージ15の基準面p(図3)からの高さhにΔhの差が生じている。2点A,B間の勾配は、パターン位置測定装置で検出された2点A、B間の距離と実測されたたわみ量Δhpmとにより、次式(1)、(2)で算出される。 【数1】 θx= tan-1(Δhpm/Δx) (1) θy= tan-1(Δhpm/Δy) (2) ただし、θx:2点A、B間の勾配θのx成分、θy:2点A、B間の勾配θのy成分、Δx:2点A、B間の干渉計14aによるx方向の検出距離、Δy:2点A、B間の干渉計14bによるy方向の検出距離である。 【0024】勾配θx、θyを次式(3)、(4)に代入すると、点Aが検出された検出位置について、基板10にたわみが生じている場合と生じていない場合との間に生じるX方向とY方向への二次元的な誤差量ΔLx、ΔLyがそれぞれ算出される。 【数2】 ΔLx=(t・θx)/2 (3) ΔLy=(t・θy)/2 (4) ただし、t:基板10の厚さであり、ΔLx:X軸方向の誤差量、ΔLy:Y軸方向の誤差量である。これらΔLxとΔLyに基づいて、上述した基板10上のパターン検出位置を次式(5)、(6)により補正する。 【数3】 Mx=Lx−ΔLx (5) My=Ly−ΔLy (6) ただし、Mx:補正後のX方向の検出位置、My:補正後のY方向の検出位置、Lx:パターン位置測定装置で検出された補正前のX方向の検出位置、Ly:補正前のY方向の検出位置である。 【0025】なお、ペリクル付き基板10に発生した自重たわみにより生じるパターン検出位置の二次元的な誤差量、すなわち補正値は、ペリクル付き基板10のたわみ量Δhpm、勾配θのX成分θxおよびY成分θy、あるいはX方向、Y方向への二次元的な誤差量ΔLxおよびΔLyのいずれのかたちからも上式(1)〜(6)により算出が可能である。 【0026】第一の実施の形態による特徴についてまとめると、ペリクル付き基板10がXYステージ15上で支持されたときに基板10に生じるたわみ形状〔Δhpm〕を実測し、ペリクル付き基板10上に形成されたパターン10bの位置を測定するとき、検出されたパターン位置(Lx,Ly)を実測したたわみ形状〔Δhpm〕を用いて補正するようにした。この結果、パターン検出位置(Lx,Ly)が、ペリクル付き基板10のたわみ形状の実測値〔Δhpm〕に基づいたX方向、およびY方向の補正値ΔLx、ΔLyで正しく補正される。 【0027】−第二の実施の形態−第二の実施の形態では、ペリクル付き基板10がXYステージ15で支持された場合の基板10のたわみ量Δhを計算して求めることにより、以下のように検出誤差の補正を行う。有限要素法を用いると、XYステージ15上に設けられた3個所の基板支持点6a、6b、6cで支持された基板10のたわみ状態が理論的に算出可能である。そこで、ペリクル付き基板10の材料、厚さ、形状、寸法、ヤング率、基板支持点6a、6b、6cの位置情報などに加えて、ペリクル膜17M、ペリクルフレーム17Fおよびペリクルフレーム17Fを基板10に接着する接着剤18の材料、厚さ、形状、およびヤング率などの算出条件を用いて、ペリクル付き基板10のたわみ形状を算出する。 【0028】そして、有限要素法により算出して得られたペリクル付き基板10上の所定位置におけるたわみ量の計算値をΔhpcとし、ペリクル付き基板10上の複数の所定位置のたわみ量の計算値Δhpcを求めることにより得られるたわみ形状の計算値を〔Δhpc〕と表す。 【0029】有限要素法による計算では、基板10上にあらかじめ定めたポイントにおいてたわみ量Δhpcが算出される。図6は、基板10上に定められた算出ポイントの例を示す図である。前述したように、XYステージ15上に設けられた基板支持点6a、6b、6cが2等辺三角形となるように配置されているので、基板10が基板支持点6aを通る垂線を中心に左右対称になるように支持されていれば、基板10に生じるたわみも左右対称になる。したがって、基板10の左右いずれか一方について有限要素法による理論計算を行えばよく、たとえば、図6のように基板10の左上がA1,1、基板10の中央下がAm,nとなる合計m×n個の算出ポイントを等間隔に配置する。算出ポイントの間隔は、たとえば、約2mmとおく。 【0030】Am,nなる算出ポイントは、基板10がXYステージ15上に支持されるとき、XYステージの干渉計14a,14bにより、座標(Xm,Yn)のように検出される。ペリクル付き基板10のたわみ量の計算値Δhpcを算出する場合、上述したm×n個の各算出ポイントについて行うことにより、合計m×n個の計算値からなるペリクル付き基板10のたわみ形状の計算値〔Δhpc〕が得られる。そして、計算に用いられたペリクル付き基板10の材料、厚さ、形状、寸法、ヤング率、基板支持点6a、6b、6cの位置情報、ペリクル膜17M、ペリクルフレーム17Fおよびペリクルフレーム17Fを基板10に接着する接着剤18の材料、厚さ、形状、およびヤング率などの算出条件に関連づけて記憶装置22(図2)に記憶される。 【0031】上述したように得られたペリクル付き基板10のたわみ形状の計算値〔Δhpc〕を用いて、ペリクル付き基板10がXYステージ15で支持されたときの自重たわみにより生じるパターン検出位置の二次元的な誤差量の補正を行う。ペリクル付き基板10のたわみ形状の計算値〔Δhpc〕の中から、パターン位置測定装置で検出されたパターンの検出位置(Lx,Ly)に対応したたわみ量の計算値Δhpcを選び、上式(1)〜(4)式に代入する。ただし、上式(1)、(2)において、Δhpmの代わりにたわみ量の計算値Δhpcを代入する。そして、上式に代入して得られたX方向の補正値ΔLx、およびY方向の補正値ΔLyを用いて、上式(5)、(6)によりパターン検出位置を補正する。すなわち、補正前のパターン検出位置(Lx,Ly)に対して、ペリクル付き基板10のたわみ形状の計算値〔Δhpc〕に基づいたX方向の補正値ΔLx、およびY方向の補正値ΔLyで補正が行われ、補正後のパターン位置(Mx,My)が得られる。 【0032】以上説明した第二の実施の形態による補正動作を、図7に示すフローチャートを参照して説明する。なお、本説明では、ペリクル付き基板10がXYステージ15上に支持されたときに基板10に生じるたわみ量の計算値Δhpcが、上述した有限要素法により基板10の材料、厚さ、形状、寸法、ヤング率、基板支持点6a、6b、6cの位置情報、ペリクル膜17M、ペリクルフレーム17Fおよびペリクルフレーム17Fを基板10に接着する接着剤18の材料、厚さ、形状、およびヤング率などの算出条件に基づいて、あらかじめAm,nなるm×n個の算出ポイントで算出されて、各算出条件ごとにたわみ形状の計算値〔Δhpc〕として記憶装置22(図2)に記憶されていることを前提に行う。 【0033】ステップS1では、対物レンズ11による光学系により、基板10上に形成されたパターン10bのエッジ検出が行われる。主制御装置20は、あらかじめ入力されている基板10上のパターン位置情報(設計上の位置データ)に基づいてXYステージ15を所定の位置へ駆動し、上述したようにレーザ光源(不図示)から放射されたレーザビームを対物レンズ11を介して基板10のパターン面10a上に集光させる。散乱光検出器50a〜50dにより基板10に形成されているパターン10bのエッジが検出されると、そのときのXYステージ15の干渉計14a,14bによる位置信号を検出してXYステージ15の位置(Lx,Ly)が読みとられる(ステップS2)。検出されたパターン位置座標(Lx,Ly)に基づいて、記憶装置22に記憶されているペリクル付き基板10のたわみ形状の計算値〔Δhpc〕から、検出された位置座標(Lx,Ly)に対応するたわみ量の計算値Δhpcが読み出される(ステップS3)。 【0034】ステップS4では、読み出されたペリクル付き基板10のたわみ量の計算値Δhpcに基づいて、X方向の補正値ΔLxとY方向の補正値ΔLyが上式(1)〜(4)で算出される。ステップS5において、上式(5)、(6)のように、検出されたパターン位置(Lx,Ly)が、ステップS4で算出されたパターン位置補正値ΔLxおよびΔLyで補正され、補正後のパターン位置(Mx,My)が得られる。他に検出されたパターン位置に対する補正を行うときはステップS1に戻り(ステップS6のN)、基板10上の全てのパターン検出位置に対する補正が終了したと判定されたときは補正処理を終了する(ステップS6のY)。 【0035】なお、上記の説明では、有限要素法によりペリクル付き基板10のたわみ形状〔Δhpc〕がm×n個の算出ポイントで離散的に算出されるようにしたので、パターンの検出位置(Lx,Ly)に対応した算出ポイントでたわみ量の計算値Δhpcが算出されていないときは、ステップS4における補正値算出時に補間計算を行う。補間計算では、有限要素法による計算時に得られたペリクル付き基板10のたわみ形状を表す近似関数を記憶しておくことにより、パターンの検出位置(Lx,Ly)に基づく変数を上記近似関数に代入してパターンの検出位置(Lx,Ly)に対応したたわみ量の計算値Δhpcが算出される。そして、算出されたたわみ量の計算値Δhpcを用いてX方向の補正値ΔLxとY方向の補正値ΔLyが上式(1)〜(4)で算出される。 【0036】第二の実施の形態による特徴についてまとめると、ペリクル付き基板10がXYステージ15上で支持されたときに基板10に生じるたわみ形状〔Δhpc〕を、有限要素法により算出して記憶装置22に記憶し、ペリクル付き基板10上に形成されたパターン10bの位置を測定するとき、記憶されたたわみ形状の計算値〔Δhpc〕から検出されたパターンの位置(Lx,Ly)に対応するたわみ量の計算値Δhpcを読み出す。そして、このたわみ量の計算値Δhpcを用いて検出されたパターン位置(Lx,Ly)の位置補正を行うようにした。この結果、パターン検出位置(Lx,Ly)が、ペリクル付き基板10のたわみ形状の計算値〔Δhpc〕に基づいたX方向、およびY方向の補正値ΔLx、ΔLyで正しく補正される。 【0037】以上の説明では、ペリクル17が基板10の一方の面に設けられた場合について説明したが、基板10の両側に設けられた場合でも本発明を適用することができる。この場合には、基板10の両面にペリクル17が設けられることにより機械的特性が変化するので、有限要素法によりペリクル付き基板10のたわみ形状〔Δhpc〕を算出するときは、新たな機械的特性に基づいてたわみ形状を算出する。 【0038】−第三の実施の形態−第二の実施の形態では、有限要素法を用いて計算されたペリクル付き基板10のたわみ形状の計算値〔Δhpc〕に基づいて求められたX方向、およびY方向の補正値ΔLx、ΔLyで、検出したパターン位置(Lx,Ly)に対する位置補正を行った。これに対して第三の実施の形態では、有限要素法を用いて計算されたペリクルなし基板10のたわみ形状の計算値〔Δhnc〕が記憶されているパターン位置測定装置でペリクル付き基板10上に形成されたパターン位置を検出し、検出されたパターン位置(Lx,Ly)に対する位置補正を行う。 【0039】有限要素法を用いて計算されたペリクルなし基板10のたわみ形状の計算値〔Δhnc〕と、ペリクル付き基板10を実測して得られたペリクル付き基板10のたわみ形状の実測値〔Δhpm〕との差分を求め、この差分(〔Δhpm〕−〔Δhnc〕)をペリクルなし基板10のたわみ形状の計算値〔Δhnc〕と別に記憶装置22に記憶する。検出したペリクル付き基板10のパターン位置に対する位置補正を行うとき、ペリクルなし基板10のたわみ形状の計算値〔Δhnc〕を上記の差分(〔Δhpm〕−〔Δhnc〕)で補正する。そして、補正されたたわみ形状〔Δhr〕に基づいて、X方向、およびY方向の補正値ΔLxr、ΔLyrを求め、検出したパターン位置(Lx,Ly)を補正値ΔLxr、ΔLyrで補正する。本説明では、有限要素法により算出して得られたペリクルなし基板10上の所定位置におけるたわみ量の計算値をΔhncとし、基板10上の複数の所定位置のたわみ量の計算値Δhncを求めることにより得られるたわみ形状の計算値を〔Δhnc〕と表す。 【0040】有限要素法を用いたペリクルなし基板10のたわみ形状の計算値〔Δhnc〕の算出は、前述したペリクル付き基板10のたわみ形状の計算値〔Δhpc〕の算出時と同じ方法により行われ、算出条件のみが変えて行われる。すなわち、Am,nなる算出ポイントは、基板10がXYステージ15上で支持されるとき、XYステージの干渉計14a,14bにより、座標(Xm,Yn)のように検出される。ペリクルなし基板10のたわみ量の計算値Δhncの算出は、上述したm×n個の各算出ポイントについて行われ、算出された合計m×n個のたわみ形状の計算値〔Δhnc〕が基板10の材料、厚さ、形状、寸法、ヤング率、基板支持点6a、6b、6cの位置情報などに関連づけて記憶装置22(図2)に記憶される。 【0041】たわみ形状を実測するペリクル付き基板10は、パターン位置を測定するペリクル付き基板と同一の基板、または、パターン位置を測定するペリクル付き基板と同一の機械的特性を有するペリクル付き基板のいずれでもよく、本実施の形態では実測したたわみ量をペリクル付き基板10の基準たわみ量Δhpmと呼ぶ。ペリクル付き基板10の基準たわみ量Δhpmがペリクル付き基板10上の所定位置において実測される。たわみ形状が実測される所定位置は、有限要素法を用いたペリクルなし基板10のたわみ量の算出ポイントの位置と一致するように設定される。実測によりペリクル付き基板10の基準たわみ形状〔Δhpm〕が得られると、ペリクルなし基板10のたわみ形状の計算値〔Δhnc〕との差分をとり、この差分(〔Δhpm〕−〔Δhnc〕)が記憶装置22(図2)に記憶される。この差分はペリクルが基板10のたわみ量に寄与する分を示し、〔Δhz〕として表す。 【0042】ペリクルなし基板10のたわみ量の計算値Δhncに実測したペリクル付き基板10の基準たわみ量Δhpmとペリクルなし基板10のたわみ量の計算値Δhncとの差分Δhzを加算すると、次式(7)のようにたわみ補正量Δhrが得られる。 【数4】 Δhr=Δhnc+Δhz (7) したがって、第三の実施の形態によるパターン位置測定装置でペリクル付き基板10上に形成されたパターン位置を測定するとき、二次元的なパターン位置検出値の補正は、次式(8)、(9)により行われる。 【数5】 Mx=Lx−ΔLxr (8) My=Ly−ΔLyr (9) ただし、Mx:補正後のX方向の検出位置、My:補正後のY方向の検出位置、Lx:補正前のX方向の検出位置、Ly:補正前のY方向の検出位置、ΔLxr:ペリクル付き基板10のたわみ補正量Δhrを式(1)および(3)のΔhpmに代入して算出されるX方向の補正値、ΔLyr:ペリクル付き基板10のたわみ補正量Δhrを式(2)および(4)のΔhpmに代入して算出されるY方向の補正値である。 【0043】つまり、補正前のパターン検出位置(Lx,Ly)に対して、ペリクル付き基板10のたわみ量の実測値Δhpmに基づいたX方向の補正値ΔLxr、およびY方向の補正値ΔLyrで補正が行われ、補正後のパターン位置(Mx,My)が得られる。 【0044】第三の実施の形態による補正の動作を図8に示すフローチャートを参照して説明する。なお、第二の実施の形態との相違点は、ステップS1A〜S1B、S3A〜S3C、およびS4Aにあるので、これらのステップを中心に説明する。また、本説明では、ペリクルなし基板10がXYステージ15上で支持されたときに基板10に生じるたわみ量の計算値Δhncが、上述した有限要素法により基板10の材料、厚さ、形状、寸法、ヤング率、基板支持点6a、6b、6cの位置情報などの算出条件に基づいて、あらかじめAm,nなるm×n個の算出ポイントで算出されて、各算出条件ごとに合計m×n個のたわみ形状の計算値〔Δhnc〕として記憶装置22(図2)に記憶されていることを前提に行う。 【0045】初めに、ステップS1Aでペリクル付き基板10の基準たわみ形状〔Δhpm〕の検出が次のように行われる。主制御装置20は、あらかじめ入力されている基板10の位置情報に基づいて、有限要素法による算出ポイントAm,nに相当する座標(Xm,Yn)が対物レンズ11の光軸位置に設定されるように、XYステージ15を所定の位置へ駆動する。前述したように、レーザ光源(不図示)から放射されたレーザビームBが、対物レンズ11を介して基板10のパターン面10a上に集光される。合焦位置に調整されたときの対物レンズ11のZ方向の移動量と、干渉計14a,14bによるXYステージ15の位置信号とが、座標(Xm,Yn)ごとに主制御装置20(図2)へ送られる。主制御装置20は、送られた移動量と位置信号とに基づいて所定の処理を行い、合計m×n個の基準たわみ量Δhpmからなる基準たわみ形状〔Δhpm〕を求める。 【0046】ステップS1Bでは、記憶装置22に記憶されているペリクルなし基板10のたわみ形状の計算値〔Δhnc〕を読み出して、実測された基準たわみ形状〔Δhpm〕との差分(〔Δhpm〕−〔Δhnc〕)が算出される。そして、これらの差分(〔Δhpm〕−〔Δhnc〕)が〔Δhz〕として、ペリクルなし基板10のたわみ形状の計算値〔Δhnc〕と別に記憶装置22に記憶される。 【0047】ステップS3Aでは、ステップS2において検出されたペリクル付き基板10に形成されたパターン位置座標(Lx,Ly)に基づいて、記憶装置22に記憶されているペリクルなし基板10のたわみ形状の計算値〔Δhnc〕から、検出された位置座標(Lx,Ly)に対応するたわみ量の計算値Δhncが読み出される。また、ステップS3Bにおいて、記憶装置22に記憶されている上記の差分〔Δhz〕から、検出された位置座標(Lx,Ly)に対応する差分Δhzが読み出される。 【0048】ステップS3Cでは、読み出されたペリクルなし基板10のたわみ量の計算値Δhncおよび、実測したペリクル付き基板10の基準たわみ量Δhpmとペリクルなし基板10のたわみ量の計算値Δhncとの差分Δhzにより、上式(7)を用いてたわみ補正量Δhrが算出される。ステップS4Aにおいて、算出されたたわみ補正量Δhrに基づいて、検出されたパターン位置(Lx,Ly)に対するX方向、およびY方向への補正値ΔLxr、ΔLyrが上式(1)〜(4)を用いて算出される。 【0049】なお、上記の説明では、有限要素法によりペリクルなし基板10のたわみ形状〔Δhnc〕がm×n個の算出ポイントで離散的に算出されるようにしたので、パターンの検出位置(Lx,Ly)に対応した算出ポイントでたわみ量の計算値Δhncが算出されていないときは、ステップS4Aにおける補正値算出時に補間計算を行う。補間計算では、有限要素法による計算時に得られたペリクルなし基板10のたわみ形状を表す近似関数を記憶しておくことにより、パターンの検出位置(Lx,Ly)に基づく変数を上記近似関数に代入してパターンの検出位置(Lx,Ly)に対応したたわみ量の計算値Δhncが算出される。そして、算出されたたわみ量の計算値Δhncを用いてX方向の補正値ΔLxrとY方向の補正値ΔLyrが上式(1)〜(4)で算出される。 【0050】第三の実施の形態によるパターン位置測定装置では、ペリクルなし基板10のパターン位置を測定することもできる。この場合には、ステップS3Aでペリクルなし基板10のたわみ量の計算値Δhncを読み出すと、ステップS3BをスキップしてステップS3Cに進む。ステップS3Cにおいて、たわみ補正量Δhrの算出を上式(7)を用いて行うと、差分の項が0になるのでΔhr=Δhncが得られる。この結果、ステップS4Aにおいて、ペリクルなし基板10のたわみ量の計算値Δhncに基づいたX方向の補正値ΔLxrとY方向の補正値ΔLyrが上式(1)〜(4)で算出される。 【0051】第三の実施の形態による特徴についてまとめる。 (1)ペリクルなし基板10がXYステージ15上で支持されたときに基板10に生じるたわみ形状の計算値〔Δhnc〕をあらかじめ有限要素法により算出して記憶装置22に記憶しておく。ペリクル付き基板10がXYステージ15上で支持されたとき、基板10に生じる基準たわみ形状〔Δhpm〕を検出する。2つのたわみ量ΔhpmとΔhncの差分Δhzを求め、基板10上の位置に対応させて記憶装置22に記憶する。そして、ペリクル付き基板10上に形成されたパターンの位置を測定するとき、記憶装置22から読み出したペリクルなし基板10に生じるたわみ量の計算値Δhncと記憶装置22から読み出した差分Δhzとを加算して得たペリクル付き基板10のたわみ補正量Δhrに基づいて、検出されたパターン位置(Lx,Ly)の位置補正を行うようにした。この結果、パターン検出位置(Lx,Ly)が、ペリクル付き基板10のたわみ補正量Δhrに基づいたX方向、およびY方向の補正値ΔLx、ΔLyで正しく補正される。 【0052】(2)ペリクルなし基板10のたわみ形状の計算値〔Δhnc〕と、ペリクル付き基板10のたわみ形状の実測値〔Δhpm〕とペリクルなし基板10のたわみ形状の計算値〔Δhnc〕の差分〔Δhz〕とからペリクル付き基板10のたわみ補正量Δhrを得るようにしたので、ペリクル付き基板10のパターン位置を測定するとき、上記のペリクル付き基板10のたわみ補正量Δhrに基づいてパターンの検出位置の補正が正しく行われる。また、ペリクルなし基板10のたわみ形状の計算値〔Δhnc〕に上記の差分〔Δhz〕を加算しないようにすれば、ペリクルなし基板10のパターン位置を測定するとき、ペリクルなし基板10のたわみ形状に基づいてパターンの検出位置の補正が正しく行われる。したがって、ペリクルなし基板10のたわみ形状の計算値〔Δhnc〕に基づいてペリクルなし基板10のパターン位置を測定する従来のパターン位置測定装置でも、ペリクル付き基板10上に形成されたパターンの検出位置を正しく補正することが可能になる。 【0053】特許請求の範囲における各構成要素と、発明の実施の形態における各構成要素との対応について説明すると、XYステージ15が支持手段に、検出系30、検出器50a〜50d、ミラー13X、13Y、X軸用干渉計14aおよびY軸用干渉計14bがパターン位置検出手段に、対物レンズ昇降装置16、検出系30、検出器50a〜50d、ミラー13X、13Y、X軸用干渉計14aおよびY軸用干渉計14bがたわみ形状検出手段に、主制御部20が補正手段、第1の補正手段および第2の補正手段にそれぞれ対応する。 【0054】 【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれば、次のような効果が得られる。 (1)請求項1〜4の発明では、保護部材付き基板が支持手段で支持されたときに生じる保護部材付き基板のたわみ形状に基づいて、保護部材付き基板上に形成されたパターンの検出位置を補正するようにしたから、検出されたパターンの位置が、保護部材付き基板のたわみ形状に基づき正しく補正される効果が得られる。 (2)とくに、請求項3および4の発明では、保護部材付き基板が支持手段で支持されたときに生じる保護部材付き基板のたわみ形状を検出し、検出した保護部材付き基板のたわみ形状と、保護部材なし基板が支持手段で支持されたときに生じる保護部材なし基板のたわみ形状とに基づいて、保護部材付き基板上に形成されたパターンの検出位置を補正するようにした。この結果、たとえば、検出したパターンの位置を保護部材なし基板のたわみ形状に基づいて補正する処理を行うパターン位置測定装置でも、上記の検出されたたわみ形状と保護部材なし基板のたわみ形状とに基づいて、検出された保護部材付き基板上に形成されたパターンの位置を正しく補正することが可能になる。 (3)請求項5の発明では、第1の基板上に形成されたパターンの検出位置を第1の基板に生じるたわみ形状に基づいて補正するパターン位置測定装置において、保護部材付き第2の基板に生じるたわみ形状を検出し、検出した第2の基板のたわみ形状と第1の基板のたわみ形状とに基づいて、第2の基板上に形成されたパターンの検出位置を補正するようにした。この結果、第1の基板用のパターン位置測定装置で第2の基板上に形成されたパターン位置を検出することが可能になり、第1の基板と第2の基板とでたわみ形状が異なる場合でも、検出されたパターン位置が正しく補正される効果が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004112 【氏名又は名称】株式会社ニコン
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| 【出願日】 |
平成11年6月28日(1999.6.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084412 【弁理士】 【氏名又は名称】永井 冬紀
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| 【公開番号】 |
特開2001−12904(P2001−12904A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月19日(2001.1.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−181530 |
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