| 【発明の名称】 |
回転型センサ |
| 【発明者】 |
【氏名】阿部 英樹
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| 【要約】 |
【課題】径方向への回転軸の偏心を防止し、正確な検出を行うことができる信頼性の高い回転型センサを提供する。
【解決手段】回転軸13を有する回転体11と、回転体11の回転を検出する回転検出手段20と、回転軸13が挿入されて回転体11と一体に回転軸13を回転自在に支承する軸孔10aを有する軸受10と、回転軸13にスラスト方向への付勢力を付与する付勢手段15とを備え、軸孔10aの径方向Aにおいて、軸受10の軸孔10aの一端縁部に外側へ向けて広がるように傾斜する面取り部10bを形成するとともに、回転体11には、面取り部10bに対応するテーパ面14を設け、付勢手段15の付勢力により、テーパ面14を面取り部10bに圧接させた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 回転軸を有する回転体と、この回転体の回転を検出する回転検出手段と、前記回転軸が挿入されて前記回転体と一体に前記回転軸を回転自在に支承する軸孔を有する軸受と、前記回転軸にスラスト方向への付勢力を付与する付勢手段とを備え、前記軸孔の径方向において、前記軸受の前記軸孔の一端縁部に外側へ向けて広がるように傾斜する面取り部を形成するとともに、前記回転体には、前記軸受の前記面取り部に対応するテーパ面を設け、前記付勢力により、前記テーパ面を前記面取り部に圧接させたことを特徴とする回転型センサ。 【請求項2】 前記回転検出手段を収納する収納部を有するハウジングと、前記回転軸と一体に回転するレバー部材とを備え、前記ハウジングの底壁部に前記軸受を設け、前記軸受により前記収納部と前記ハウジング外とを連通させ、前記レバー部材を前記収納部の反対側に配設するとともに、前記底壁部には前記収納部の反対側に前記付勢手段を収納する凹陥部を設け、前記回転軸を前記付勢手段が前記レバー部材を介して付勢していることを特徴とする請求項1に記載の回転型センサ。 【請求項3】 前記回転体を前記収納部に収納し、前記孔部の径方向において、前記軸受の前記面取り部及び前記回転体の前記テーパ面の外側で、前記付勢手段が前記レバー部材を前記収納部から離れる方向に付勢することにより、前記収納部内で前記面取り部と前記テーパ面とを圧接させたことを特徴とする請求項2に記載の回転型センサ。 【請求項4】 前記付勢手段を1つのコイルばねで構成し、このコイルばねの巻回部内に前記軸受を収容したことを特徴とする請求項3に記載の回転型センサ。 【請求項5】 前記コイルばねの自由端を各々前記凹陥部と前記レバー部材とに係止し、前記コイルばねの弾発力により、前記レバー部材を前記回転体と一体に初期位置に自動復帰させるようにしたことを特徴とする請求項4に記載の回転型センサ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両に装着され、アクセルペダルの踏み込み量に応じてスロットル弁の弁開度を検出するために用いられるスロットルポジションセンサ等の回転型センサに係り、特に、センサの回転軸が偏心するのを防止する回転軸の軸受構造に関する。 【0002】 【従来の技術】図30乃至図31は、この種の回転型センサの従来技術を説明するためのものであり、この回転型センサは、合成樹脂からなるカップ状のハウジング31を備え、ハウジング31の環状壁部32には、筒状の外部接続部33が一体形成され、3本の導出端子34(図では1本のみ示す)がインサート成形により取り付けられており、環状壁部32の内側が収納部35とされ、3本の導出端子34の両端部が各々収納部35内と外部接続部33内とに配置されている。 【0003】また、ハウジング31の底壁部36には、金属製の軸受37がインサート成形により取り付けられ、収納部35内に収納された絶縁樹脂からなる板状の回転体38が、その回転軸38aを軸受37に回転自在に支承させており、この回転体38には導電板材からなる二股状の摺動子39が支持されている。そして、回転軸38aの先端部には、ハウジング31の外側にてレバー部材40が固着され、このレバー部材40により回転軸38aが抜け止めされている。 【0004】また、ハウジング31の環状壁部32の内周面には段部32aが形成されており、これに合成樹脂またはセラミックからなる回路基板41が当接して回転体38と対向した状態で収納部35内に固定されている。そして、この回路基板41の表面には、回転軸38aを中心として円弧状をなす抵抗体パターン42及び集電体パターン43が印刷形成され、これらに上述した摺動子39が接触して抵抗体パターン42と集電体パターン43とを導通させている。また、回路基板41には、抵抗体パターン42の両端部と集電パターン43の一端部において、各々鳩目金具が如き端子44(図では1本のみ示す)が固定され、これらの先端部に上述した3本の導出端子34の一端部が各々半田付けされている。 【0005】また、ハウジング31の底壁部36には、収納部35の反対側に凹陥部45がレバー部材40と対向して形成され、この凹陥部45にはコイルばね46がその巻回部内に軸受37の一部分を収容した状態で収納され、コイルばね46の自由端46a,46bが各々凹陥部45とレバー部材40とに係止されている。 【0006】またさらに、ハウジング31の開口部35aには、回路基板41の裏面側において合成樹脂からなるカバー47が嵌め込まれ、このカバー47は、ハウジング31の開口部35aの周縁を熱カシメ法を用い圧潰することによってハウジング31に支持されており、これにより収納部35内が密閉されている。 【0007】上述の如く構成された回転型センサは、内燃エンジンのスロットル弁(図示せず)の位置または開角度の変化に応じて、所定角度だけ回転する駆動軸48の端部に固定された回転円板49に、レバー部材40が駆動ピン49aを介して連結され、外部接続部33に嵌入された図示せぬコネクタ、導出端子34及び端子44を介して抵抗体パターン42の両端部に所定の電圧が印加された状態で使用される。 【0008】そして、駆動軸48の回転が回転円板49及び駆動ピン49aを介してレバー部材40に伝達されると、レバー部材40と一体に回転軸38aと回転体38とが回転し、これに伴って摺動子39が抵抗体パターン42及び集電体パターン43上を摺動する。その結果、集電体パターン43の一端部に固定された端子44に上記スロットル弁の位置または開角度に応じた電圧が発生する。この電圧は、導出端子34及び上記コネクタを介してセンサ外に出力され、スロットル弁開度信号として内燃エンジンの制御等の用いられる。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】ところで上述した従来の回転型センサにあっては、図31に示すように、回転軸38aが回転できるよう、回転軸38aと軸受37の内周面との間に若干のクリアランスtが設けられている。このため、回転軸38a自体が径方向(矢印A向)に偏心して回転した場合、回転軸38aの回転に伴い回転体38が回転すると、回転体38が偏心した状態で回転するので、摺動子39が正規の円軌道を外れて回転し、その結果、上記スロットル弁開信号のリニアリティ特性(レバー部材40の回転に応じた上記電圧出力の直線的な変化)が悪くなり、またさらには、上記スロットル弁開信号にヒステリシスが生じ、上記スロットル弁の位置または開角度の変化を正確に検出できないという不具合があった。 【0010】本発明は上述した従来技術の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、径方向への回転軸の偏心を防止し、正確な検出を行うことができる信頼性の高い回転型センサを提供することである。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明は、回転軸を有する回転体と、この回転体の回転を検出する回転検出手段と、前記回転軸が挿入されて前記回転体と一体に前記回転軸を回転自在に支承する軸孔を有する軸受と、前記回転軸にスラスト方向への付勢力を付与する付勢手段とを備え、前記軸孔の径方向において、前記軸受の前記軸孔の一端縁部に外側へ向けて広がるように傾斜する面取り部を形成するとともに、前記回転体には、前記軸受の前記面取り部に対応するテーパ面を設け、前記付勢力により、前記テーパ面を前記面取り部に圧接させたことを最も主要な特徴としている。 【0012】また、上記構成において、前記回転検出手段を収納する収納部を有するハウジングと、前記回転軸と一体に回転するレバー部材とを備え、前記ハウジングの底壁部に前記軸受を設け、前記軸受により前記収納部と前記ハウジング外とを連通させ、前記レバー部材を前記収納部の反対側に配設するとともに、前記底壁部には前記収納部の反対側に前記付勢手段を収納する凹陥部を設け、前記回転軸を前記付勢手段が前記レバー部材を介して付勢している構成とした。 【0013】また、上記構成において、前記回転体を前記収納部に収納し、前記孔部の径方向において、前記軸受の前記面取り部及び前記回転体の前記テーパ面の外側で、前記付勢手段が前記レバー部材を前記収納部から離れる方向に付勢することにより、前記収納部内で前記面取り部と前記テーパ面とを圧接させた。 【0014】また、上記構成において、前記付勢手段を1つのコイルばねで構成し、このコイルばねの巻回部内に前記軸受を収容した。 【0015】さらに、上記構成において、前記コイルばねの自由端を各々前記凹陥部と前記レバー部材とに係止し、前記コイルばねの弾発力により、前記レバー部材を前記回転体と一体に初期位置に自動復帰させるようにした。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明の回転型センサの一実施形態を図1乃至図29を用いて説明する。 【0017】この回転型センサは、収納部5を有するハウジング1と、このハウジング1に取り付けられた軸受10と、この軸受10に回転自在に支持された回転軸13を有する回転体11と、この回転軸13に連結されたレバー部材17と、回転軸13にスラスト方向への付勢力を付与する付勢手段としてのウエーブワッシャ15と、レバー部材17を初期位置に自動復帰させるコイルばね16と、回転体11の回転を検出する回転検出手段20と、ハウジング1の収納部5を蓋閉するカバー28とから主に構成されている。 【0018】ハウジング1は、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の絶縁合成樹脂から逆椀状に形成され、図7乃至図9に示すように、環状壁部2には、筒状の外部接続部3が一体に形成され、4本の導出端子4がインサート成形によって取り付けられており、環状壁部2の内側が開口部5aを有する収納部5とされ、4本の導出端子4の両端部が各々収納部5内と外部接続部3内とに配置されている。そして、環状壁部2の内壁面には、開口部5aの周縁に沿ってOリング6を載置する環状の段部2aが形成されているとともに、この環状の段部2aの内側に、回路基板22を受ける受け面2bと、回路基板22に係合する係合突起2cと、後述する支持用板ばね27が挿入される矩形孔2dと、係合突起2cに対向配置された係合突起2fとが設けられている。 【0019】また、ハウジング1の底壁部7には、一対の取付孔8aを有する取付部8が一体に形成され、収納部5の反対側に円形の凹陥部9が設けられており、この凹陥部9の中心部に円形の軸孔10aを有する軸受10がインサート成形により取り付けられて、軸孔10aが収納部5とハウジング1外とを連通させた状態となっている。そして、軸孔10aの一端縁部には、軸孔10aの径方向(図8中矢印A方向)において、外側へ向けて広がるように約45°の角度で傾斜する面取り部10bが全周にわたって形成され円錐面を形成している。また、凹陥部9内には、円弧状のストッパ突起9aが軸受10と同心円状に形成されているとともに、コイルばね16を係止する係止突起9bが設けられている。 【0020】回転体11は、PBT等の絶縁合成樹脂材からなり、図10乃至図12に示すように、円板状の取付板12とこの取付板12の中心部分に一体形成された中空円筒状の回転軸13とを有し、取付板12と回転軸13との連結部分には、軸受10の面取り部10bに対応するテーパ面14が回転軸13を包囲するように形成され円錐面を形成している。また、取付板12には、回転軸13の内側において2つの嵌合孔12aが穿設されているとともに、回転軸13と反対側の面に2組の一対の突部12bが形成されており、回転軸13の先端部には一対の嵌合突起13aが対向して形成されている。そして、図1,図3に示すように、この回転体11は、ハウジング1の収納部5内に収納され、回転軸13を軸受10の軸孔10aに挿通して、回転軸13の外周面と軸受10の内周面との間にクリアランスtが形成された状態となっている。 【0021】ウエーブワッシャ15は、金属製の板ばね材をリング状にプレス加工してなるもので、図16乃至図17に示すように、凹部15aと凸部15bとが交互に一連に形成されている。そして、図1に示すように、このウエーブワッシャ15は、軸受10を挿通させて凹陥部9内に収納載置されている。 【0022】コイルばね16は、金属製の線ばね材からなり、図15に示すように、両自由端が曲折されて係止部16a,16bが形成されている。そして、図1乃至図2に示すように、このコイルばね16は、巻回部16c内に軸受10を収容した状態でハウジング1の凹陥部9内に収納され、一方の係止部16aを凹陥部9の係止突起9bに係止させている。 【0023】レバー部材17は、PBT等の絶縁合成樹脂材からなり、図18乃至図20に示すように、円板状の係止板18とこの係止板18の中心部分に一体形成された中空円筒状の連結軸19とを有し、この連結軸19の先端部には、2つの嵌合突起19aが突設されている。また、係止板18には、その周縁部に係止切欠18aが形成され、連結軸19を挟んで対向する2つの嵌合孔18bが形成されているとともに、連結軸19と対向して延びるストッパ突起18cが形成されている。 【0024】そして、図1乃至図2に示すように、このレバー部材17は、連結軸19を回転体11の回転軸13に嵌入させ、各嵌合突起19aを回転体11の嵌合孔12aに嵌合させるとともに、各嵌合孔18bに回転体11の嵌合突起13aを嵌合させて、収納部5の反対側から回転体11に連結されており、係止板18がウエーブワッシャ15に押圧されて、レバー部材17を介して回転軸13がそのスラスト方向(矢印B方向)に付勢され、この付勢力により回転体11のテーパ面14を軸受10の面取り部10bに圧接させている。また、レバー部材17は、係止切欠18aにコイルばね16の他方の係止部16bが係止されて時計回り方向(矢印C方向)に弾発されることにより、ストッパ突起18cがハウジング1のストッパ突起9aの一端部に係合し、初期位置に保持された状態となっている。 【0025】回転検出手段20は、回転体11の取付板12に支持される2つの摺動子21と、ハウジング1の収納部5内に支持用板ばね27を用いて支持される回路基板22とで構成され、回路基板22は4つの端子26を備えている。 【0026】2つの摺動子21は、洋白やリン青銅等の導電薄板に切り曲げ加工を施してなるもので、両者とも同一に構成され、図13,図14に示すように、一対の摺動片21a,21bと、これらを一体に連結する略矩形板状の取付部21cとを有し、取付部21cには取付孔21dが形成されているとともに、取付孔21dと摺動子片21a,21bとの間に該摺動子片21a,21bの曲折と同じ側に突出したリブ21eが形成されている。そして、図6に示すように、この2つの摺動子21は、取付孔21dに突部12bが圧入されて回転体11に支持された状態で、ハウジング1の収納部5内に収納されている。(図1参照) 【0027】回路基板22は、セラミック等の絶縁材料を角形に成形してなるもので、図5に示すように、その一角が切り落とされてテーパ部22aが形成され、中央部に円形孔22bが穿設されているとともに、一側部に係合切欠22cが形成され、他側部に突起22dが突設されている。また、回路基板22の表面には、抵抗体パターン23a,23bと集電体パターン24a,24bとが円形孔22bと同心円状に印刷にて形成され、抵抗体パターン23a,23b及び集電体パターン24a,24bに連設された導電パターン25a〜25dが回路基板22の他側部に至るように延設されており、これら導電パターン25a〜25dの各々に端子26が接続されている。 【0028】これら端子26は、4つ何れも同一に構成され、図21乃至図22に示すように、導電薄板からなる長尺状の基部26aと、基部26aの一端部からUの字状に折り曲げ形成されたクリップ部26bを有し、基部26aの他端部に孔26cが形成されており、各々クリップ部26bで回路基板22の他側部を挟持することにより導体パターン25a〜25dと導通した状態で回路基板22に支持されている。 【0029】また、支持用板ばね27は、ステンレス製の矩形薄板からなり、図24乃至図26に示すように、その中央部27aで折り曲げられてV字状に形成され、両端部に曲折部27bが設けられており、図4に示すように、ハウジング1の矩形孔2dに中央部27aから挿入されて収納部5に収納されている。 【0030】そして、図1,図4に示すように、回路基板22は、その表面をハウジング1の受け面2bに当接させ、各端子26の孔26cに導出端子4が挿通されており、テーパ部22aが板ばね27に矢印E方向へ押圧されることにより、係合切欠22c及び突起22eを各々係合突起2c及び係合突起2fに係合させてハウジング1の収納部5内に支持されている。これにより、収納部5内における回路基板22の位置決めがなされ、回路基板22が回転体11と所定の間隔をもって対向し、抵抗体パターン23aと集電体パターン24aに一方の摺動子21が一対の摺動片21a,21bを各々摺接させて、抵抗体パターン23aと集電体パターン24aとを導通させているとともに、抵抗体パターン23bと集電体パターン24bに他方の摺動子21が一対の摺動片21a,21bを各々摺接させて、抵抗体パターン23bと集電体パターン24bとを導通させた状態となっている。 【0031】カバー28は、PBT等の絶縁合成樹脂材料から平板状に形成され、図27乃至図29に示すように、その周縁部に環状突部28aが設けられており、環状突部28aには切欠凹部28bが形成されている。そして、図1に示すように、このカバー28は、ハウジング1の収納部5に収納されて開口部5aを塞ぎ、開口部5aの周縁部に熱かしめ法で形成された圧潰部2eによってかしめ付けられてハウジング1に固定されており、環状突部28aがハウジング1の環状の段部2aに載置されたOリング6を圧縮させて収納部5内を密閉し、また、切欠凹部28bが支持用板ばね27の曲折部27bに当接し、矩形孔2dから脱落しないように支持用板ばね27を収納部5内に保持した状態となっている。 【0032】次に、このように構成された回転型センサの組立方法を説明すると、先ず、ウエーブワッシャ15を軸受10に挿通させて凹陥部9内に収納載置し、次いで、巻回部16cに軸受10を挿通させて、コイルばね16を凹陥部9内に収納し、一方の係止部16aを係止突起9bに係止する。次に、レバー部材17の連結軸19を軸受10の軸孔10aに挿通し、係止板18でウエーブワッシャ15及びコイルばね16が凹陥部9から脱落しないように押さえた状態で、ハウジング1の天地を逆転し、嵌合突起13aと嵌合孔18bとを対応させて、回転軸13に連結軸19を嵌入させながら回転軸13を軸孔10aに挿通すると、嵌合突起13aが嵌合孔18bに嵌合するとともに、嵌合突起19aが嵌合孔12aに嵌合し、レバー部材17が回転軸13に連結されて回転体11と一体化される。 【0033】次に、ハウジング1の天地を元に戻して、コイルばね16の他方の係止部16bをレバー部材17の係止切欠18aに係止して、コイルばね16を巻き縮めながら、レバー部材17のストッパ突起18cをハウジング1のストッパ突起9aの一端部に係合させる。次に、ハウジング1の天地を再び逆転し、取付孔21dに突部12bを圧入して、2つの摺動子21を回転体11に取り付け、Oリング6を環状の段部2aに載置し、次いで、抵抗体パターン23a,23b及び集電体パターン24a,24bが形成された表面を摺動子21側に向け、各端子26の孔26cに導出端子4を挿通させて、回路基板22をハウジング1の受け面2aに載置する。 【0034】次に、端子26と導出端子4とに半田付けを施してこれらを接続し、環状突部28aをOリング6に対応させて、カバー28を収納部5に収納する。しかる後、この状態でハウジング1の開口部5aの周縁部を熱かしめ法で内側に圧潰して圧潰部2eを形成し、この圧潰部2eでカバー28をかしめ付けてハウジング1に固定する。 【0035】このようにして回転型センサの組立は完了するが、組立後においては、図3に示すように、回転軸13が軸受10の軸孔10aに支承され、回転軸13の外周面と軸受10の軸孔10aの内周面との間にクリアランスtが形成されているとともに、軸孔10aの径方向(矢印A方向)において、面取り部10b及びテーパ面14の外側で、ウエーブワッシャ15がレバー部材17の係止板18を収納部5から離れる方向(矢印B方向)に付勢することにより、収納部5内で回転体11のテーパ面14と軸受10の面取り部10bとを圧接させた状態で、回転体11がレバー部材17と一体に回転できるようになっている。 【0036】また、図1に示すように、レバー部材17の係止板18が凹陥部9と対向し、コイルばね16がレバー部材17の係止板17をスラスト方向(矢印B方向)に若干押圧して、ウエーブワッシャ15による係止板18の押圧をアシストしている。また、コイルばね16の弾発力に抗する回転力をレバー部材17に付与し、レバー部材17を反時計回り方向(図2中矢印D方向)に回転させた後上記回転力を解除すると、コイルばね16の弾発力により、レバー部材17が回転体11と一体にストッパ突起9a,18c同士が係合する初期位置(図2に示す状態)に自動復帰するようになっている。 【0037】このように構成・組み立てられた回転型センサは、内燃エンジンのスロットル弁(図示せず)の位置または開角度の変化に応じて、所定角度だけ回転する駆動軸29の端部が、図1に示すように、レバー部材17の連結軸19に嵌入されて連結され、外部接続部3に嵌入された図示せぬコネクタ、導出端子4及び端子26を介して抵抗体パターン23a,23bの両端部に所定の電圧が印加された状態で使用される。 【0038】そして、駆動軸29の回転が回転すると、コイルばね16の弾発力に抗してレバー部材17と一体に回転軸13と回転体11とが反時計回り方向(図2中矢印D方向)に回転し、これに伴って一方の摺動子21が抵抗体パターン23a及び導電体パターン24a上を摺動し、他方の摺動子21が抵抗体パターン23b及び導電体パターン24b上を摺動する。その結果、集電体パターン24a,24bに連設された導電体パターン25a,25cに接続する2つの端子26に上記スロットル弁の位置または開角度に応じた電圧が発生する。この電圧は、導出端子4及び上記コネクタを介してセンサ外に出力され、スロットル弁開度信号として内燃エンジンの制御等の用いられる。 【0039】この回転軸13の回転時、回転軸13がウエーブワッシャ15によりレバー部材17を介してスラスト方向(矢印B方向)に付勢され、回転体11のテーパ面14が軸受10の面取り部10bに圧接されて面接触しているため、軸孔10aまわりの面取り部10bに沿った所定の回転軌道からテーパ面14がずれる虞がなく、よって、回転体11の回転中心は偏心することがなく、該回転中心上に設けた回転軸13の軸孔10aの径方向への回転軸13の偏心を抑えることができ、図3に示すように、回転軸13はクリアランスtを保った状態で安定して回転することができる。 【0040】しかして、この結果、摺動子片21aの軌跡は円を描くこととなり、上記スロットル弁開信号のリニアリティ特性(レバー部材17の回転に応じた上記電圧出力の直線的な変化)を向上でき、上記スロットル弁開信号のヒステリシスが解消され、上記スロットル弁の位置または開角度の変化が正確に検出できることとなる。 【0041】尚、この実施形態では、回転軸13にスラスト方向への付勢力を付与する付勢手段としてウエーブワッシャ15を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ウエーブワッシャ15のアシストに用いたコイルばね16のばね力を高め、コイルばね16のみで回転軸13をスラスト方向に付勢するようにしてもよく、その場合、ウエーブワッシャ15を不要となし回転型センサの部品点数を削減することができる。 【0042】また、この実施形態においては、ハウジング1が環状壁部2と底壁部7とを一体形成して構成され、ハウジング1とカバー28とは別体で構成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、環状壁部2とカバー28とを一体形成してハウジング1を構成し、底壁部7をハウジング1と別体で構成してもよい。また、回転体11は、取付板12と回転軸13とを一体形成した構成となっているが、取付板12と回転軸13とを各々別体で構成し、取付板12に回転軸13を固着してこれらを一体化するようにしてもよい。 【0043】 【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。 【0044】回転軸を有する回転体と、この回転体の回転を検出する回転検出手段と、前記回転軸が挿入されて前記回転体と一体に前記回転軸を回転自在に支承する軸孔を有する軸受と、前記回転軸にスラスト方向への付勢力を付与する付勢手段とを備え、前記軸孔の径方向において、前記軸受の前記軸孔の一端縁部に外側へ向けて広がるように傾斜する面取り部を形成するとともに、前記回転体には、前記軸受の前記面取り部に対応するテーパ面を設け、前記付勢力により、前記テーパ面を前記面取り部に圧接させたので、前記軸孔まわりの前記面取り部に沿った所定の回転軌道から前記テーパ面がずれる虞がなくなるため、径方向への前記回転軸の偏心を防止し、正確な検出を行うことができる信頼性の高い回転型センサを提供することができる。 【0045】また、前記回転検出手段を収納する収納部を有するハウジングと、前記回転軸と一体に回転するレバー部材とを備え、前記ハウジングの底壁部に前記軸受を設け、前記軸受により前記収納部と前記ハウジング外とを連通させ、前記レバー部材を前記収納部の反対側に配設するとともに、前記底壁部には前記収納部の反対側に前記付勢手段を収納する凹陥部を設け、前記回転軸を前記付勢手段が前記レバー部材を介して付勢するようにしたので、前記回転軸のスラスト方向において前記軸受と前記付勢手段とをオーバーラップさせることができるため、前記付勢手段が前記テーパ面及び前記面取り部と近接する分、前記テーパ面と前記面取り部との圧接部分に偏った負荷が加わり難く安定した面接触が得られ、同時に回転型センサの扁平化・コンパクト化を図ることができる。 【0046】また、前記回転体を前記収納部に収納し、前記孔部の径方向において、前記軸受の前記面取り部及び前記回転体の前記テーパ面の外側で、前記付勢手段が前記レバー部材を前記収納部から離れる方向に付勢することにより、前記収納部内で前記面取り部と前記テーパ面とを圧接させたので、前記回転軸を前記軸孔の内周面に対して平行な状態となし、前記面取り部と前記テーパ面とを確実に均一な負荷で面接触させることができ、径方向への前記回転軸の偏心を確実に防止し、前記回転軸をより安定的に回転させることができる。 【0047】また、前記付勢手段を1つのコイルばねで構成し、このコイルばねの巻回部内に前記軸受を収容したので、回転型センサの部品点数を増大させることなく、径方向への前記回転軸の偏心を確実に防止し、前記回転軸をより安定的に回転させることができる。 【0048】さらに、前記コイルばねの自由端を各々前記凹陥部と前記レバー部材とに係止し、前記コイルばねの弾発力により、前記レバー部材を前記回転体と一体に初期位置に自動復帰させるようにしたので、前記1つのコイルばねで、前記回転軸のスラスト方向への付勢と、前記レバー部材の初期位置への復帰とを行うことができ、回転型センサの部品点数の削減に供するという効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000010098 【氏名又は名称】アルプス電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月21日(1999.6.21) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−4365(P2001−4365A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月12日(2001.1.12) |
| 【出願番号】 |
特願平11−174336 |
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