| 【発明の名称】 |
測定ヘッド |
| 【発明者】 |
【氏名】金井 隆明
【氏名】高井 望
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| 【要約】 |
【課題】コンタクトに測定用圧力を与える測圧ばね機能、アームをリトラクトするリトラクト機能、及びワークからの衝撃力を吸収するダンピング機能を備えた測定ヘッドにおいて、部品点数を削減してコンパクト化を図る。
【解決手段】本発明の測定ヘッド10は、測定用アーム12をベローズ36を介してヘッド本体20に取り付け、ベローズ36の弾性復元力によって測定用圧力をコンタクト14に与え、ベローズ36の伸長動作によって測定用アーム12をリトラクト方向に揺動する。そして、ベローズ36をオリフィスノズル44を介して大気に開放させ、オリフィスノズル44を通過するエアーの抵抗によって、ベローズ36に伝達されたワーク48からの衝撃力を減衰し吸収する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ヘッド本体に測定方向及びリトラクト方向に揺動自在に設けられた測定用アームと、該測定用アームの先端に設けられるとともに被測定物に当接されるコンタクト部材とを備えた測定ヘッドにおいて、前記測定用アームは、流体が供給されると伸長されるベローズ部材を介してヘッド本体に取り付けられ、該ベローズ部材は流体供給手段に連結され、測定用アームは、ベローズ部材の弾性復元力によって測定用圧力が与えられるとともに、ベローズ部材の伸長動作によってリトラクト方向に揺動されることを特徴とする測定ヘッド。 【請求項2】 前記ベローズ部材は、絞り手段を介して大気に開放され、該絞り手段は、絞り手段を通過する流体に抵抗を与えることによって、ベローズ部材に伝達された衝撃力を減衰し吸収することを特徴とする請求項1記載の測定ヘッド。 【請求項3】 前記絞り手段は、オリフィスノズルであることを特徴とする請求項2記載の測定ヘッド。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、加工中のワークの形状や寸法を測定するための定寸装置、及び加工終了後のワークの形状や寸法を測定するための検測装置に適用される測定ヘッドに関する。 【0002】 【従来の技術】定寸装置に適用される測定ヘッドのヘッド本体には、先端にコンタクトが設けられたアームが測定方向及びリトラクト方向に揺動自在に取り付けられ、このアームを測定方向に揺動させてコンタクトをワークの外周面又は内周面に当接させることにより、その外径又は内径をワークの加工中に測定する。 【0003】また、測定ヘッドには、測圧ばね機構、リトラクト機構、及びダンピング機構がぞれぞれ設けられており、測圧ばね機構によって測定用圧力がアームを介してコンタクトに与えられ、リトラクト機構によってアームがリトラクト方向に揺動され、そして、ダンピング機構によってワークからアームに伝達された衝撃力が吸収される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来の測定ヘッドは、測圧ばね機構、リトラクト機構、及びダンピング機構が独立した別々の機構として設けられているので、部品点数が多くなるとともに、各機構を配置するために広いスペースを要するので大型になるという欠点があった。 【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、測圧ばね機能、リトラクト機能、及びダンピング機能を備えた測定ヘッドにおいて、部品点数を削減することによりコンパクトな構造の測定ヘッドを提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達成するために、ヘッド本体に測定方向及びリトラクト方向に揺動自在に設けられた測定用アームと、該測定用アームの先端に設けられるとともに被測定物に当接されるコンタクト部材とを備えた測定ヘッドにおいて、前記測定用アームは、流体が供給されると伸長されるベローズ部材を介してヘッド本体に取り付けられ、該ベローズ部材は流体供給手段に連結され、測定用アームは、ベローズ部材の弾性復元力によって測定用圧力が与えられるとともに、ベローズ部材の伸長動作によってリトラクト方向に揺動されることを特徴としている。 【0007】本発明は、ベローズ部材の弾性復元力によって測定用圧力をアームに与えるとともに、ベローズ部材の伸長動作によってアームをリトラクト方向に揺動させるので、測圧ばね機能とリトラクト機能とを一つのベローズ部材で機能させることができる。 【0008】また、本発明は、オリフィスノズル等の絞り手段を介してベローズ部材を大気に開放させ、絞り手段を通過する流体に抵抗を与えることによって、ベローズ部材に伝達された衝撃力を減衰し吸収するので、ダンピング機能をベローズ部材で機能させることができる。したがって、本発明は測圧ばね機能、リトラクト機能、及びダンピング機能を一つのベローズ部材で機能させることができるので、部品点数を削減できコンパクトになる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係る測定ヘッドの好ましい実施の形態について詳説する。 【0010】図1は、定寸装置に適用された測定ヘッド10の断面図である。同図に示す測定ヘッド10は、長尺状に形成された一対の測定用アーム12、12を有し、これらの測定用アーム12の先端部に、図示しないワークの外周面に当接されるコンタクト14がそれぞれ設けられている。また、測定用アーム12は、短尺状のアーム16とフィンガ18とから構成されている。 【0011】アーム16は、アーム16の略大部分がヘッド本体20内に挿入配置されるとともに、アーム16に形成された支持部17がヘッド本体20の固定部22に十字ばね24を介して連結され、この十字ばね24を揺動支点として図1上で上下方向に揺動される。ヘッド本体20から突出されたアーム16の先端部16Aには、フィンガ18の基端部18Aがボルト26によって直結されている。このフィンガ18の先端部18Bに前記コンタクト14が設けられている。したがって、コンタクト14は、十字ばね24を支点として測定方向(コンタクト14、14間の間隔が狭くなる方向)、及びリトラクト方向(コンタクト14、14間の間隔が広くなる方向)に移動される。 【0012】アーム16の基端部16Bには、コンタクト14の変動量を検出する差動トランス28が設けられている。この差動トランス28は、コア30とボビン32とから構成され、コア30がアーム16の基端部16Bに固定され、ボビン32がヘッド本体20に固定されている。 【0013】アーム16には、L字状の突出部34が形成され(図1では、上側のアーム16の突出部34のみ示され、下側のアーム16の突出部については省略されている)、この突出部34が、本願発明のベローズ部材に相当するベローズ36を介してヘッド本体20に支持されている。即ち、突出部34の水平部34Aにベローズ36の下部ハブ37Aが固定され、ベローズ36の上部ハブ37Bがヘッド本体20に固定されている。したがって、ベローズ36が図1上で下方向に伸長動作されると、図2の如く突出部34がベローズ36に押下されるので、測定用アーム12を介してコンタクト14が図1の如く十字ばね24を支点としてリトラクト方向に移動される。また、図3の如くベローズ36が収縮動作されると、ベローズ36自身の弾性復元力によって突出部34がベローズ36に引っ張られるので、測定用アーム12を介してコンタクト14が図1の如く十字ばね24を支点として測定方向に移動され、そして、前記弾性復元力によってコンタクト14に測定用圧力が与えられる。 【0014】ベローズ36は、外周部にひだを有する中空の蛇腹状部材であり、ステンレス等の金属又は合成樹脂で作られ、内部に供給されるエアー(流体)の圧力によって軸方向に伸長する特性を有している。 【0015】ベローズ36には、図1〜図3の如くエアー供給管38及び切換弁40を介して、エアポンプ(流体供給手段)42及びオリフィスノズル44が連結されている。切換弁40は、エアポンプ42からの圧縮エアーをベローズ36に供給する弁体40Aと、ベローズ36内のエアーをオリフィスノズル44を介して大気放出する弁体40Bとからなる電磁弁であり、電磁石(図示せず)がOFFの状態では、弁体40Bがスプリング46の付勢力で接続側に位置され、電磁石がONされると、電磁石に吸引されて弁体40Aが接続側に位置される。 【0016】次に、前記の如く構成された測定ヘッド10の作用について説明する。 【0017】まず、切換弁40の電磁石をONにして、切換弁40の弁体40Aを図2の如く接続側に位置させる。これにより、エアポンプ42からの圧縮エアーがベローズ36に供給されるので、ベローズ36が軸方向に伸長していく。この伸長動作によって、突出部34がベローズ36で押下され、よって、コンタクト14、14がリトラクト方向に移動する。 【0018】次に、リトラクトされたコンタクト14、14がワークの外周面に当接する位置に測定ヘッド10を固定する。次いで、電磁石をOFFにして、切換弁40の弁体40Bを図3の如く接続側に位置させる。これにより、ベローズ36内のエアーがオリフィスノズル44を介して大気に放出されるので、ベローズ36が自身の弾性復元力によって元の形状に収縮していく。この弾性復元力による収縮動作によって、突出部34がベローズ36によって引っ張られ、よって、コンタクト14、14が測定方向に徐々に移動していき、コンタクト14、14がワーク(歯車、スプライン等の不連続面を有するワーク)48の外周面に当接する。そして、コンタクト14、14には、ベローズ36の弾性復元力が継続して作用しているので、その弾性復元力によってコンタクト14は適正な測圧でワーク48に当接する。これによって、ワーク48の外径寸法が精度よく測定される。 【0019】コンタクト14によるワーク48の寸法測定中に、ワーク48からの衝撃力がフィンガ18を介してアーム16に伝達されると、その衝撃力は、突出部34を介してベローズ36に伝達されるので、ベローズ36は、軸方向に伸縮を繰り返す。この伸縮動作によって、ベローズ36内のエアーがオリフィスノズル44を介して大気に放出され、逆に大気がオリフィスノズル44を介してベローズ36側に吸引され、この放出と吸引とが繰り返される。この時、放出されるエアー、吸引されるエアーは、オリフィスノズル44を通過する際に抵抗を受けるので、この抵抗によって、ベローズ36に伝達された衝撃力が減衰されていく。したがって、ワーク48から測定用アーム12に伝達された衝撃力が、ベローズ36によって吸収される。 【0020】以上の如く、本実施の形態の測定ヘッド10は、コンタクト14に測定用圧力を与える測圧ばね機能、アーム12をリトラクトさせるリトラクト機能、及びワーク48からの衝撃力を吸収するダンピング機能を、一つのベローズ36で機能させることができる。したがって、本実施の形態の測定ヘッド10は、部品点数が大幅に削減してコンパクトになる。 【0021】なお、本実施の形態では、ワーク48の外径を測定する測定ヘッド10について説明したが、ワークの内径を測定する測定ヘッドにも適用できることはいうまでもない。また、加工終了したワークの寸法を測定する検測装置に、本発明の測定ヘッドを適用してもよい。 【0022】 【発明の効果】以上説明したように本発明に係る測定ヘッドによれば、ベローズ部材の弾性復元力によって測定用圧力をアームに与えるとともに、ベローズ部材の伸長動作によってアームをリトラクト方向に揺動させ、そして、オリフィスノズル等の絞り手段を介してベローズ部材を大気に開放させ、絞り手段を通過する流体に抵抗を与えることによって、ベローズ部材に伝達された衝撃力を減衰し吸収するようにしたので、即ち、測圧ばね機能、リトラクト機能、及びダンピング機能を一つのベローズ部材で機能させたので、部品点数が削減しコンパクトになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000151494 【氏名又は名称】株式会社東京精密
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| 【出願日】 |
平成11年6月25日(1999.6.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083116 【弁理士】 【氏名又は名称】松浦 憲三
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| 【公開番号】 |
特開2001−4359(P2001−4359A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月12日(2001.1.12) |
| 【出願番号】 |
特願平11−179690 |
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