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【発明の名称】 ボールステップゲージ
【発明者】 【氏名】高辻 利之

【氏名】大澤 尊光

【氏名】黒澤 富蔵

【氏名】野口 宏徳

【要約】 【課題】従来の三次元測定機を校正するためのボールステップゲージは、熱的外乱による変形や、静的荷重による変形等を生じ、必ずしも正確な測定を行うことはできなかった。

【解決手段】ゲージ枠体1をH形に形成し、その水平枠4の中心軸線でありH型のゲージ枠体の断面二次モーメントの中立軸である軸線Lに沿って穴6を複数個設け、各穴6にボール5を圧入して固定する。穴6のボール5の周囲には4個の溝7を形成している。このボールステップゲージ10はこのままでも従来と同様に使用することができるが、隣接する2つのボールに5点拘束され、枠体の端面12あるいは水平枠4でローリング防止される光波干渉ステッパを用いることにより、より正確なボールステップゲージとすることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 H型断面をなすゲージ枠体の、左右方向及び上下方向の断面二次モーメントの中立軸上に中心が一致するように複数個のボールを固定し、該ボールの周囲に複数の溝を成形したことを特徴とするボールステップゲージ。
【請求項2】 ボール間隔測定用光波干渉ステッパのロ一リング防止面を、ボール配列軸に平行な方向に設けてなる請求項1記載のボールステップゲージ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は三次元測定機やマシニングセンタなどの工作機械の測長の精度を校正又は測定検査する基準器としてのボールステップゲージに関する。
【0002】
【従来の技術】三次元測定機は、三次元空間に存在する離散したX、Y、Zの座標点を用いて計算機の支援により寸法及び形状を測定するための装置であり、より具体的には、定盤上に載置した被測定物と、測定機においてZ軸先端に取り付けたプローブとを、被測定物に対してX、Y、Zの三次元方向へ相対移動させ、プローブが被測定物に接触した瞬間をとらえ、この瞬間を電気的トリガとして各送り軸方向の座標値を読みとり、計算機により寸法及び形状を計測するものである。
【0003】上記のような三次元測定機は特に高精度を要求されることが多く、高精度の測定を保証する意味から、精度検査を逐次行い、その後この三次元測定機を用いて測定する際には、精度検査の結果を補正値として用いて指示値を補正し、或いは調整手段により三次元測定機の指示値の微調整を行う。この三次元測定機の精度検査に際しては、基準となるゲージが必要であり、このゲージとしては、プローブを三次元的に移動させることによりその検出値を評価できるようにしなければならない。
【0004】三次元測定機の各軸の誤差をどのように調べるかということは多くの研究者の重大な課題であった。そこで、まず三次元測定機の誤差を求める目的にあったゲージの考案がなされ、基本的には球体の測定を行ってなされるべきであることは周知の事実となっている。そして、球体をどのような形態で配置した測定評価ゲージとするかが次の問題となり、球体を同一平面内にどのように配置するのか、或いは立体的に配置するのかなど、種々検討されている。
【0005】上記球体を用いたボールゲージとしては、複数のボールを一直線上に並べたボールステップゲージが広く用いられており、例えば図9及び図10に示すようなものが知られている。図9において(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は前記平面図の中央断面図である。図9において、ゲージ枠体80には図中3個の円形の穴81が形成され、その中心底部にボール受部82を形成するとともに、このボール受け部82の周囲に、枠体の長手方向に対向して設けたプローブ挿入溝83、83と、これと直角方向に対向してプローブ挿入溝84,84とを設けている。このボール受部82には高精度の球形のボール85を載置しており、それによりボールステップゲージ86が構成されている。
【0006】例えば三次元測定機の校正にこのボールステップゲージ86を使用する際には、このボールステップゲージ86を定盤上に載置固定し、最初、例えば図中右側のボールの位置を測定するに際しては三次元測定機のプローブを少なくともこのボール85の外周の4カ所に当ててボールの中心位置を計算して測定し、同様にして順にすべてのボールの位置を測定する。ボールの位置から得られる各ボールの間隔は、予め高精度の三次元測定機で値付けられており、その値と前記測定結果とを比較して、この三次元測定機の校正を行っている。
【0007】また、図10(a)に示す従来の他のボールステップゲージにおいては、基枠体91の上に図中3個のボール92を固定した支柱93を固定している。支柱93の一部は薄く剃ぎ落とされていて板ばね的効果を発揮するように構成され、それにより先端に支持したボール92が左右に移動できるようにしている。中央のボールと左右のボールとの間には連結管94が配置され、その連結管94の両端部分はボール92の外径形状及び寸法に合致し、密着するように形成している。左右のボールの両側には加圧管95が配置され、外側からは基枠体91に立設した支持枠体96に螺合するねじ97により押圧され、連結管94のもっている有効的長さに従ってボール間隔を決定することがきるようになっている。
【0008】図10(b)は上記(a)部分平面図であり、この図に示されるように、連結管94及び加圧管95がボールと当接する部分にプローブ挿入溝98が形成され、前記図8に示すボールステップゲージ86のプローブ挿入溝83と同様の機能をなす。この図10に示すボールステップゲージ99の各ボール92の間隔も高精度の三次元測定機によって値付けられており、このボールステップゲージ99の使用に際しては、前記図9に示すものと同様に使用する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図9及び図10に示すボールステップゲージにおいては、各ボール間隔は高精度の三次元測定機により測定され、その精度はある程度高いものの、熱的外乱により、枠体の上下温度差や左右温度差を生じたときには、その温度差による熱膨張によって枠体のバイメタル的効果を生じ、曲がりが発生し、このボールステップゲージの精度が低下する問題点があった。
【0010】本発明は上記問題点を解決し、高精度のボールステップゲージを得ることを目的とし、より具体的には、熱的外乱により、枠体の上下温度差や左右温度差が原因で発生する熱膨張による枠体のバイメタル的効果により曲がりが発生しても、ボール間隔の寸法変化が発生しにくく、かつ、ボールステップゲージの枠体は弾性支持ばりとしての静的荷重によって、はりとしての弾性変形が発生しても、ボール間隔の変化が微小な構成のボールステップゲージを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するため、H型断面をなすゲージ枠体の、左右方向及び上下方向の断面二次モーメントの中立軸上に中心が一致するように複数個のボールを固定し、該ボールの周囲に複数の溝を成形したことを特徴とするボールステップゲージとしたものであり、また、更に、ボール間隔測定用光波干渉ステッパのロ一リング防止面を、ボール配列軸に平行な方向に設けたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1には本発明のボールステップゲージの実施例を示しており、同図にて(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は斜視図である。ゲージ枠体1は左右の垂直枠2,3と、両垂直枠2,3の中間部を連結する水平枠4とからなり、図(b)及び図(c)に示すように断面がH型をなしている。
【0013】ゲージ枠体1の水平枠4の中心には、その軸線方向に沿って所定間隔毎にボール5を挿入する穴6が加工されており、ボール5はその穴6に圧入されてゲージ枠体1と一体になっている。ボール5はその中心が、上下方向も左右方向も共に、H型断面をなすゲージ枠体1の断面二次モーメントの中立軸となる軸線Lに合致するように、ゲージ枠体1に圧入されて固定されている。
【0014】ゲージ枠体1の穴6には、図中4個の溝7が、ボール5の周囲に設けられている。この溝7は三次元測定機等を使用して、このボールステップゲージ10のボール間隔を測定する際に、三次元測定機のプローブをボール5に接触するために必要な移動空間である。
【0015】図1(a)において、軸線Lは上記のようにゲージ枠体1の断面二次モーメントの中立軸であり、この軸線L上に全てのボール2の中心が位置し、したがって上記軸線Lはボール5の配列中心線ともなっている。
【0016】ゲージ枠体1において、上記軸線Lに平行であり、その使用状態において左右の垂直枠2,3の上側の面となる上下方向端面11,12、及び水平枠4の上下の壁面13は、後述するボールステップゲージ測定用光波干渉ステッパのローリング防止面として機能する面である。このローリング防止面はどの1面を採用してもよく、H型の断面寸法と前記干渉ステッパの形状、寸法等、あるいは設計構造上の観点から、適当な1面を選択すればよい。
【0017】上記のような構造のボールステップゲージ10は、全てのボール5の中心がゲージ枠体1の断面二次モーメントの中立線上に存在するので、熱的外乱により、枠体の上下温度差や左右温度差が原因で発生する熱膨張による枠体のバイメタル的効果によって曲がりが発生しても、ボール間隔の寸法変化が発生しにくくなる。また、ボールステップゲージ10の枠体は弾性支持ばりであるので、静的加重によってはりとしての弾性変形が発生するが、この変形が発生しても、ボール間隔の変化は微小なものとすることができる。したがって、極めて正確なボールステップゲージとすることができ、このボールステップゲージを用いた三次元測定機の校正を従来と同様の方法によっても正確に行うことができる。
【0018】上記のような構造のボールステップゲージ10を製作した後、各ボールの位置を特定する必要があるが、従来はその作業に際してできる限り高精度の三次元測定機を用いてその位置の計測を行っている。しかしながら、その精度はその三次元測定機自身がもつ精度の範囲内のものであり、このボールステップゲージで校正される三次元測定機は、前記三次元測定機より下位の精度の三次元測定機の校正のための基準器としてのみ有効である。
【0019】一般的に測定機器を校正するための基準器の精度は、被校正機器の精度の1/5から1/10くらいの精度で校正されていることが望ましい。近年、三次元測定機の精度の向上は目覚ましく500mm 測長で1μm以下のものも出現している。しかし、この1μmの1/5の0.2μmの精度の三次元測定機は実在しない。1μm精度の基準器で1μm精度の三次元測定機を校正したのでは長さのトレーサビリテイに関して矛盾を生じることとなる。
【0020】したがって、上記矛盾を解決し、相隣る2個のボール間隔を測定する際に、測定の標準として、長さ標準としての光の波長を直接使用して光波干渉測定が可能であるとともに、その測定中にアッベの原理が順守することができ、より正確且つ迅速な校正を行うことができるようにするために、例えば図2〜図8に示すような光波干渉ステッパ20を用いることが好ましい。
【0021】図2は光波干渉ステッパ20の正面図であり、図中には前記したボールステップゲージ10のボール5、5’を2点鎖線で書き加えている。図3はその底面図である。図4はステッパの右側面図であり、図5は左側面図であって、同様にボールステップゲージ10のH型枠体及びボール5,5’を2点鎖線で図示している。図6は前記光波干渉ステッパ20に用いられる反射光学系の支持装置を示し、図7は前記光波干渉ステッパ20に用いられる軸の拡大側面図である。
【0022】図2〜図5に示すように、光波干渉ステッパ20は、上板21に第1スペーサ22が固定されており、この第1スペーサ22の下面に鋼球またはセラミック球等の球体23が3個、同心円上に互いに120度の角度間隔で固定されている。このような3個の球体23で構成され、ボール5や5’に係合する座面は3球球面座と呼ばれ、ボール5に対して安定した支持を行うことができる。
【0023】光波干渉ステッパ20の上板21には第1スペーサ22とは別の第2スペーサ24が固定されており、この第2スペーサ24の下部には円筒欠円穴が、相互に、その穴の軸線が平行で、且つ、前記したボール配列中心線となる軸線Lと平行な方向に、2個形成されている。この欠円穴に円筒棒25が2個圧入されている。この円筒棒25には転がり軸受用の円筒ころを採用することが望ましい。この円筒棒25は円筒穴の欠円部から突出して、前記したボール5’に1点づつ合計2点で接触する。
【0024】この部分の構成としては、上記のように、円筒棒25を平行配列する以外に、平面をV字型に直交配列したり、またはスペーサ24の下部をV字状の交差平面に成形しても、ボール5や5’に対して2点で接地するように構成すると、上記効果と同様の効果を達成できる。しかしながら、円筒棒25を前記したように転がり軸受用円筒ころで構成するほうが、ボール球面との摩擦力を少なくできる点で優れている。
【0025】上記光波干渉ステッパ20は、ボールステップゲージ10の隣接する2個のボール5,5’上に馬乗り的にまたがり設置される。公知の通り、剛体の空間における位置と姿勢の自由度は合計6自由度であるから、ボールステップゲージ10に対して、ステッパ20を完全に拘束するためには、3球球面で3点拘束し、ボール5’に対して円筒棒25で2点拘束しているのでここまで5点拘束が成立している。最後の6点目の拘束は、ボールステップゲージ10のローリングを防止する目的で、図示実施例では前記ボールステップゲージ10のローリング防止面としての垂直枠の端面に対して、上板21から下方に突出した小球26を突き当て行う。小球26は調整ねじ27の下端に固定されており、調整ねじ27は上板21に螺合されて、上下方向に調整された後、上板21に対してナット28によりロックされる。なお、前記のように、このローリング防止面としては、上記垂直枠の端面以外に、例えば水平枠の上面等を用いることもできる。
【0026】以上のように光波干渉ステッパ20を構成することにより、2個のボール5,5’上にこの光波干渉ステッパ20を馬乗り状に載置するのみで、剛体の空間の6自由度を完全に拘束することができ、容易に、且つ正確に三次元測定機の校正を行うことができる。
【0027】上記光波干渉ステッパ20の上板21の両側にはミラー支持腕30が突出しており、各ミラー支持腕30には、図6に詳細に示すようにミラーホルダ31が位置決めされ固定されている。図6において、(a)は実施例の正面図の断面図であり、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)はV溝と小球の接触状態を示す部分平面図である。
【0028】図6に示すように、反射鏡32はミラーホルダ31に固定されている。ミラーホルダ31にはばね掛棒33が固定されており、このばね掛棒33に引張ばね34のフックが掛けられている。また、ミラー支持腕30の背面に固定したばね掛アーム35のばね止め39に、前記引張ばね34の他端のフックが掛けられており、それにより引張ばね34はミラー支持腕30の通孔47を貫通し、ミラーホルダ32を放射状に配置した下記のV溝36の放射中心に合致した位置で、図6(a)中において左方向に引張っている。
【0029】ミラーホルダ31の反射鏡32の取付面の反対側の面には、図6(c)に破線で示すように、V溝36が3本、放射状に120度の角配列で成形されている。このV溝に小球37が、1個づつ合計3個落ち込むように形成しており、前記引張ばねの張力により、V溝36と確実に接している。各小球37はV溝36に2点で接触しており、小球は3個あるので、この3個の合計により、ミラーホルダ31をミラー支持腕30に対して安定的な6点拘束を実施している。小球37はそれぞれの調整ねじ38の先端に固定され、調整ねじ38はミラー支持腕30に螺合している。
【0030】以上のように反射光学系の支持調整装置を構成したので、3本の調整ねじ38を適宜ねじり、調整することにより、図3に示す光波干渉ステッパ20の3球球面座の中心線A−Aに対して、反射鏡32の反射面を完全に合致させることができ、且つ後述する干渉光紬に対して反射面を垂直にする姿勢に容易に調整することができる。なお、上記反射鏡の代わりに、光学用反射部材として通常用いられているコーナキューブ等、各種の反射部材を用いることができる。
【0031】上記のような光波干渉ステッパ20を用い、前記ボールステップゲージ10のボールの間隔を測定するに際しては、図8の光学系原理図に示すように、投光受光器41、第1ハーフミラー42、第2ハーフミラー43、第1反射プリズム44、第2反射プリズム45を用いた公知の光干渉計測装置40を用いる。この光干渉計測装置40により、第1ハーフミラー42と第2ハーフミラー43からの光を、前記光波干渉ステッパ20の両側に位置する反射鏡32、32’に対して投光し、その反射光を受け、両反射鏡32,32’の位置、即ちボール5の中心位置を正確に測定する。
【0032】ボールステップゲージ10の第1番目のボール5と第2番目のボール5’とで位置決めされて決定される反射鏡32,32’の反射面の位置を測定原点の零点とし、次に第2番目と第3番目のボールの位置に光波干渉ステッパ20を移動させ、図8中2点鎖線で示されるように、前記と同様に位置測定を行う。この移動測定を順次繰り返して、ボールステップゲージの各ボールの位置を測定し、それによりボール間隔を測定することができる。なお、最後の1組のボール間隔は、ボールステップゲージを反転して、前記と同様な干渉測定を実施することによって測定を行うことができる。それにより、光の波長を直接測定標準として用い、全ボール間隔を測定することができ、従来の三次元測定機を用いてボール間隔を測定するものと比較して正確な測定を行うことができ、極めて正確なボールステップゲージとすることができる。
【0033】更に必要ならば、ボールステップゲージ10を前後逆転させて状態で、前記と同様な干渉測定を順に実施することにより、各ボール間隔を前後逆方向から2回計測し、2つの計測値の平均をとる等によって、より正確な測定を行うこともでき、更に精密なボールステップゲージとすることができる。
【0034】ボール5と光波干渉ステッパ20の3球球面座は、水平移動させる際に両者の位置の干渉を開放するため、光波干渉ステッパ20を持ち上げるようにして、次のボール位置に移動する。この上下方向移動には三次元測定機のZ軸機能を使用して、軸50をZ軸にチャッキングして行うことができる。水平移動は同様に三次元測定機のX軸機能を使用して、光波干渉ステッパ20を直接移動させることができる。また、テーブル移動形三次元測定機を用いる場合は、そのX軸機能でボールステップゲージ10そのものを移動して、水平移動を行うこともできる。
【0035】このような光波干渉ステッパ20を用いることにより、光波干渉ステッパが例えば図3及び図4において左右に傾斜したときでも、両反射鏡32,32’の中心を結ぶ直線は常に両ボール5,5’を通る軸線を中心に傾斜するため、アッベの原理が順守され、常に正確な計測を行うことができる。
【0036】図7は光波干渉ステッパ20の上板21と、上記干渉測定時に光波干渉ステッパ20を移動する軸50の嵌合状況を示す説明図であり、軸50の上板21の穴29とは図示するように、若干の嵌合すきま51を有すると共に、上板21の下面52と軸50の下端に設けたフランジ53との間にも若干の隙間54を有することが望ましい。これは、三次元測定機のZ軸下部と軸50が、その上部52で結合された場合、前記したボールステップゲージ10の6点拘束以外の付加的拘束が発生しないための対策であり、上記のように干渉測定時に前記穴29に対して半径方向にも、軸50が上板41に対してすきまを保持していることが必要である。なお、上記軸50を上板21に完全に固定した場合には、軸50の上部55が三次元測定機のZ軸端に対して、すきまを有する支持部材を設ける等の対策が必要となる。
【0037】
【発明の効果】本発明によるボールステップゲージは上記のように構成したので、熱的外乱により、枠体の上下温度差や左右温度差が原因で発生する熱膨張による枠体のバイメタル的効果により曲がりが発生しても、ボール間隔の寸法変化が発生しにくいボールステップゲージとすることができる。また、ボールステップゲージの枠体は弾性支持ばりとしての静的荷重によって、はりとしての弾性変形が発生しても、ボール間隔の変化が微小な構成のボールステップゲージとすることができる。更に、相隣る2個のボール間隔を測定する際に、測定の標準として、長さ標準としての光の波長を直接使用することが容易なボールステップゲージとすることができる。
【出願人】 【識別番号】000001144
【氏名又は名称】工業技術院長
【出願日】 平成11年6月18日(1999.6.18)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−4358(P2001−4358A)
【公開日】 平成13年1月12日(2001.1.12)
【出願番号】 特願平11−172290