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【発明の名称】 誘導ミサイル用方向舵固定装置
【発明者】 【氏名】ウォルター・ヘッツァー

【氏名】エルンスト・レンツ

【要約】 【課題】必要な空間的な条件を満たすのみならず4マッハの巡航速度が生ずるときに発生する機械的及び熱的負荷に対しても適合した先に述べた種類の装置を提供する。

【解決手段】方向舵ブレード(R)が、方向舵軸上のミサイル機体に固定された付属具に支承されると共に方向舵駆動レバーによって旋回可能である誘導ミサイル用方向舵固定装置において、前記付属具(B)が、少なくとも部分的に筒状の外側輪郭(B2)と、凹部(B3)とを有する支承部(B1)を備え、該凹部(B3)は、対応して形成された方向舵軸(W)のミサイル側の端部(W1)に係合し、凹部(B3)及び方向舵軸(W1)の直径(d1;d2)がミサイルの方向に先細りになっている。これによって従来のミサイル方向舵ブレード用の幅41mmの凹部を有する運搬体にラムジェット駆動ミサイルを挿入するのに、有利な形状が得られる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 方向舵ブレード(R)が、方向舵軸(W)上のミサイル機体(FK)に固定された付属具に支承されると共に方向舵駆動レバー(H)によって旋回可能である誘導ミサイル用方向舵固定装置であって、前記付属具(B)が、少なくとも部分的に筒状の外側輪郭(B2)と、凹部(B3)とを有する支承部(B1)を備え、該凹部(B3)は、対応して形成された方向舵軸(W)のミサイル側の端部(W1)に係合し、凹部(B3)及び方向舵軸(W1)の直径(d1;d2)がミサイルの方向に先細りになっていることを特徴とする誘導ミサイル用方向舵固定装置。
【請求項2】 前記支承部(B1)がそのミサイル側に、方向舵(W)と係合する方向舵駆動レバー(H)が貫通するための貫通用開口(B4)を有することを特徴とする請求項1に記載の誘導ミサイル用方向舵固定装置。
【請求項3】 前記支承部の凹部(B3)から突出する方向舵軸(W)の部分(W2)は、先細りに形成されており、その直径は方向舵側端部の方へ先細りになっており、方向舵ブレード(R)を固定するためのスリット状凹部(W4)を有することを特徴とする請求項1に記載の誘導ミサイル用方向舵固定装置。
【請求項4】 方向舵ブレード(R)が支承部(B1)の筒状部分(B2)をその基部(B0)まで包囲していることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の誘導ミサイル用方向舵固定装置。
【請求項5】 方向舵軸(W)がセラミック製ニードル軸受(L)に支承されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の誘導ミサイル用方向舵固定装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、方向舵ブレードが方向舵軸上のミサイル機体に固定された接続用付属具(Interface-Beschlag)に支承され、さらに方向舵ブレードが方向舵駆動レバーによって旋回可能となった、誘導ミサイル用方向舵固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような装置はDE19635847C2から知られている。
【0003】現代の戦闘機では、空気抵抗を減少させ且つレーダー信号(Radarsignatur) に良い影響を及ぼすように、中距離用誘導ミサイルが胴体に一部分埋め込まれた配置で共に運ばれる。
【0004】航空機との接続部の形状は、目下採用されているAMRAAM(The AdvancedMedium Range Air-to-Air Missile)型空対空誘導ミサイルによって設定されており、例えばユーロファイター(Eurofighter) EF2000のプロトタイプの場合もこの形状で実現化されている。この航空機胴体には、AMRAAMの方向舵及び翼のために、幅41mmのスリット状凹部が設けられている。
【0005】ラムジェットにより駆動されるAMRAAMの従ミサイル(Nach-folgeflugkoerper)の場合、内側空間が殆ど完全にラム燃焼室により塞がれているので、方向舵をミサイル胴体に取り付けなければならない。この結果、一般的に、ミサイル構造の外側があまりにもかさばる構造となり、それ故、前記ミサイル構造は、AMRAAMによって設定された航空機との接続部 (Flugzeuginterface)に適合したものとなることはできない。
【0006】つまり、その場合、ミサイルを予め設定された41mm幅の航空機胴体の凹部に接触しないように挿入することが困難となる。即ち、全ての場所において、数mm程度の最小の自由空間( Mindest-Freigaengigkeit)が保持される必要がある。
【0007】それ故、同一の航空機との接続部に、交換可能なラムジェットにより駆動されるミサイルを取り付けるという要求を、従来の解決法で満足することは困難である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、必要な空間的な条件を満たすのみならず4マッハの巡航速度が生ずるときに発生する機械的及び熱的負荷に対しても適合した先に述べた種類の装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題は請求項1の特徴部分に記載の特徴によって解決される。即ち、方向舵ブレード(R)が、方向舵軸(W)上のミサイル機体(FK)に固定された付属具に支承されると共に方向舵駆動レバー(H)によって旋回可能である誘導ミサイル用方向舵固定装置であって、前記付属具(B)が、少なくとも部分的に筒状の外側輪郭(B2)と、凹部(B3)とを有する支承部(B1)を備え、該凹部(B3)は、対応して形成された方向舵軸(W)のミサイル側の端部(W1)に係合し、凹部(B3)及び方向舵軸(W1)の直径(d1;d2)がミサイルの方向に先細りになっていることを特徴とする。これによって、従来のミサイル方向舵ブレード用の凹部を有する支持体にミサイルを挿入するのに、有利な寸法にすることができる。凹部(B3)及び方向舵軸(W1)の直径(d1;d2)がミサイルの方向に先細りになって、付属具(B)と方向舵軸(W)の横断面変化は理想的な仕方となっているため、最小限の寸法で極端な負荷変化に適合することができる。
【0010】また、本発明の別の有利な態様は下位の請求項から明らかになる。即ち、請求項2記載の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記支承部(B1)がそのミサイル側に、方向舵(W)と係合する方向舵駆動レバー(H)が貫通するための貫通用開口(B4)を有することを特徴とする。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記支承部の凹部(B3)から突出する方向舵軸(W)の部分(W2)は、先細りに形成されており、その直径は方向舵側端部の方へ先細りになっており、方向舵ブレード(R)を固定するためのスリット状凹部(W4)を有することを特徴とする。これにより、方向舵ブレード(R)と方向舵軸(W)との組立を簡単に行うことができる。
【0012】また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載のものにおいて、方向舵ブレード(R)が支承部(B1)の筒状部分(B2)をその基部(B0)まで包囲していることを特徴とする。
【0013】また、請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載のものにおいて、方向舵軸(W)がセラミック製ニードル軸受(L)に支承されていることを特徴とする。これにより、コスト的に有利に構成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
【0015】発明の詳細は下位の請求項、及び実施例を表す図面から明らかになるであろう。図1は本発明品の周囲の環境を示している。ミサイル運搬体F(この場合、航空機の胴体即ち支持面)の外側輪郭に一定の予め定められた41mmの幅の凹部があり、この凹部は、出撃態勢の整ったミサイルFK(AMRAAM)において、航空機の方に向いた方向舵ブレードRを受け入れるのに使われる。前記空間部は適合可能なミサイル(kompatible Flugkoerper)に合ったものでなければならない。
【0016】図2ないし図4は、本発明によるラムジェット駆動ミサイル用のAMRAAMに適合可能な方向舵取付部の構造の原理を示す。図2は、ミサイルFKの方向に方向舵軸Wを見た本発明の解決手段を示す。図3は、装置断面と接続用付属具B及び方向舵軸Wの主要素の曲げ荷重図BLを示す。
【0017】ミサイル機体FKの薄壁ラムジェット燃焼室(Staubrennkkammer)に固定するための接続用付属具Bは、ミサイル機体FKに固定するための、ボルト等の結合手段を受け入れる貫通孔を有し、ミサイル機体FKに固定される基部B0と、円筒形の外側直径部(外側輪郭部)B2と、円錐状凹部B3とを有する支承部B1を備えている。この外側輪郭部B2は、互換性及び自由空間性を保証しており、外側輪郭部B2の内部にある円錐状の円錐形凹部B3は、その横断面がミサイル機体FKの方向に先細りとなっている。そして、このように横断面が変化する円錐形凹部B3は、方向舵に作用する空気動力Fqによってひき起こされる曲げ荷重に適合せしめられている。
【0018】付属具Bの円錐状凹部B3の内側には、セラミック製ニードル軸受L、Lに支承された方向舵軸Wが収容されている。方向舵軸Wの横断面変化は、円錐形凹部B3に対応して、ミサイル機体(FK)の方向に先細りとなっており、その軸受される直径d1(22mm)とd2(12mm)とを選択することによって、方向舵軸Wに作用する荷重変化に同様に適合せしめられる。方向舵軸Wは、スリット状凹部W4内に方向舵Rを受け入れており、この方向舵Rは図4に示すように接続用付属具の外側輪郭部B2の筒状部分を根元まで包囲している。スリット状凹部W4は図2では左半分のみ図示しているが、全幅に亘り伸びており、方向舵ブレードRを簡単に着脱できる任意の固定方法によりしっかりと受け入れている。
【0019】付属具B内側で方向舵駆動レバーHは方向舵軸Wに確実に係合するように形状を合わせて結合されている。付属具Bの支承部B1の基部B0には、そのミサイル機体FK側に、方向舵駆動レバーHが貫通する貫通用開口B4が形成されている。方向舵駆動レバーHは始めに述べた公報に説明されているように電磁制御システムにより操作することができる。
【0020】上記した装置は多数の利点を有している。
【0021】付属具Bと方向舵軸Wの横断面変化は理想的な仕方で、最小限の寸法で極端な負荷変化に適合し得る。
【0022】前記装置の主な構成要素は簡単な加工工程でコスト的に有利に製造することができ、組立てることができる。
【0023】ミサイルの巡航飛行において4マッハまでの速度のとき空気力学的加熱のために生ずる高い熱負荷によって、主構成成分を均一に加熱し、それ故、ベアリング要素としてコスト的に有利な典型的な高温セラミック製ニードルベアリングの装置が使用可能になる。
【0024】方向舵接続部にあるスリット状凹部W4の構成、即ち方向舵Rと方向舵軸Wの結合部の構成は、戦闘状況下で標準の工具で方向舵ブレードの簡単な作製及び迅速な組立てを可能にする。
【0025】方向舵の接続部も、方向舵ブレードの圧力中心の近くに位置するので、基部の曲げモーメントは、支承点で小さくなる。
【0026】更に、ミサイルは、ミサイル接続付属具B及び方向舵駆動レバーHの外方面を簡単に且つ完全に隠すことができる。なぜならば、相対運動する位置が、接続用付属具の外側端に位置づけられるからである。
【出願人】 【識別番号】500577415
【氏名又は名称】エルエフカー・レンクフルッグケルペルシステム・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
【出願日】 平成12年12月18日(2000.12.18)
【代理人】 【識別番号】100097250
【弁理士】
【氏名又は名称】石戸 久子 (外3名)
【公開番号】 特開2001−174197(P2001−174197A)
【公開日】 平成13年6月29日(2001.6.29)
【出願番号】 特願2000−384410(P2000−384410)