| 【発明の名称】 |
打ち上げ花火の製造用治具 |
| 【発明者】 |
【氏名】安達 良一
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| 【要約】 |
【課題】玉込めの際に使用されてその作業性を良くし確実にかつ効率的に作業ができる打ち上げ花火の製造用治具を提供する。
【解決手段】二つの半球形玉皮21a,21b内に星23、割薬25などを詰めて、互いの端縁を突き合わして形成される球形打ち上げ花火において、一方の半球形玉皮21aを載置する略半球状の凹球面14aを有する第1のベース部13aと、他方の半球形玉皮21bを載置する略半球状の凹球面14bを有する第2のベース部13bと、前記半球形玉皮21a,21bの互いの端縁同士を突き合わせるように、前記両ベース部を開閉自在に蝶着するヒンジ部15とで構成される。前記両ベース部の凹球面には、半球形玉皮を回転自在に軸支する係止手段17,19a,19b,29が設けられる。また、前記両ベース部は半球形玉皮の一側部を突出させる切除面を有する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 二つの半球形玉皮内に星、割薬などを詰めて、互いの端縁を突き合わして形成される球形打ち上げ花火の製造用治具において、一方の半球形玉皮を載置する略半球状の凹球面を有する第1のベース部と、他方の半球形玉皮を載置する略半球状の凹球面を有する第2のベース部と、前記半球形玉皮の互いの端縁同士を突き合わせるように、第1のベース部と第2のベース部とを開閉自在に蝶着するヒンジ部とを備えたことを特徴とする球形打ち上げ花火の製造用治具。 【請求項2】 前記ベース部の凹球面に前記半球形玉皮を回転自在に軸支する係止手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の打ち上げ花火の製造用治具。 【請求項3】 前記ベース部は半球形玉皮の一側部を突出させる切除面を有することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の打ち上げ花火の製造用治具。 【請求項4】 前記係止手段が、前記半球形玉皮から径方向内外に突出して一体的に設けられた軸棒を係合させて、回転自在に軸支する係合穴であることを特徴とする請求項2または3のいずれかに記載の打ち上げ花火の製造用治具。 【請求項5】 前記軸棒の一方が、筒状親導であることを特徴とする請求項4に記載の打ち上げ花火の製造用治具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、二つの半球形玉皮内に星、割薬などを詰めて、互いの端縁を突き合わして形成される球形打ち上げ花火の製造用治具に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に賞揚されている尺玉、あるいは割物と称される打ち上げ花火の構造は、玉皮と、これの内部に装填される割薬と、花火効果演出用の多数の星、及び玉皮外部に引出される導火線たる親導の四つの要素から構成されている。 【0003】玉皮は、伝統的に古新聞などの古紙を幾重にも張合わせて半球状に形成した内皮と、内皮の外面に厚く貼ったハトロン紙やクラフト紙などの丈夫な紙からなり、打ち上げ花火は、この一対の内皮の内周にそれぞれ各種火薬類を団子状にした多数の星を配列し、その内側に割薬を充填した後、内皮同士を球形に組合わせ、次いで内皮の外周にクラフト紙などからなる外皮を厚く貼付けて一体化することで完成する。 【0004】この打ち上げ花火の製作工程にあっては、危険な火薬を扱うために機械化が難しく、殆どの工程が手作業で行われておりその生産性は低い。特に、前記四つの要素を組み立てて球形打ち上げ花火にする玉込め工程は、打ち上げ花火の性能を決定する重要な工程であり、細心の注意が払われて行われており、その生産性が低い工程の一つである。 【0005】この玉込め工程の作業内容を以下に説明すると、始めに半球形玉皮の内周全面に星を配置する。この星の配置には順番があり、先ず、前記半球形玉皮の最底部(頂点)を中心とした最小径の円周列を一列形成する。そして、その円周列と半球形玉皮の両方に接触するように次の星を配置して、前記円周列よりも大径の円周列を上方に形成する。この作業を繰り返して、半球形玉皮の内周面に一つずつ星を積み上げていく。 【0006】そして、半球形玉皮の内周全面に積み上げ終わったら、並べ詰めた星が形成する半球形玉皮内側の包絡面に沿わせて薄い和紙(間断紙)を敷いて、その間断紙上を割薬で満たし、板で軽く押さえて割薬の上面を半球形玉皮の端縁に一致させる。同様の方法で、もう一つの半球形玉皮内に詰め物を詰めて、両手に半球形玉皮を持ち、素早く互いの端縁を突き合わし、静かに外側をたたいてなじませたら、合わせ目に紙テープを貼って該玉込めが完了する。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】この玉込め工程の作業時間の大半を占めるのが、前記星を配置する作業である。この星を配置する方法を具体的に説明すると、半球形玉皮の開口端縁が上方を向くように半球形玉皮を片手に持って、もう一方の手で前記円周列を形成するように一つずつ順次星を配置する。その際、一個配置する毎に次の星を配置し易いように、手の上で半球形玉皮を若干の角度回転させるが、半球形玉皮を回転させる際の振動により、積み上げた星が崩れ落ちてしまう等、熟練しないと時間がかかり生産性が低かった。また、前記した互いの半球形玉皮の端縁をぴったりとずれなく突き合わす作業も慣れないと時間がかかり、前記生産性の低下を助長していた。 【0008】一方、昨今、各地における打ち上げ花火ブームにより、花火需要が増加している。このため、増産に対応するべく、前記玉込め工程の生産性を向上する製造用治具が求められていた。 【0009】本発明は、以上の課題を解決するものであり、その目的は、作業性を良くして、確実にかつ効率的に玉込めができる、打ち上げ花火の製造用治具を提供するものである。 【0010】 【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するために請求項1に示す発明は、二つの半球形玉皮内に星、割薬などを詰めて、互いの端縁を突き合わして形成される球形打ち上げ花火の製造用治具において、一方の半球形玉皮を載置する略半球状の凹球面を有する第1のベース部と、他方の半球形玉皮を載置する略半球状の凹球面を有する第2のベース部と、前記半球形玉皮の互いの端縁同士を突き合わせるように、第1のベース部と第2のベース部とを開閉自在に蝶着するヒンジ部とを備えたことを特徴とする。 【0011】上記構成によれば、二つの略半球状の凹球面に載置して、安定した状態で玉込め作業を行えるので作業性が向上する。また、第1のベース部と第2のベース部とが開閉自在に蝶着されているので、両半球形玉皮の端縁を突き合わせる際に、互いの端縁がずれることなく突き合わせることができ、更に作業性が向上する。更には、半球形玉皮が、凹球面によって支持されているので、押付力をもって星を配置しても、半球形玉皮が変形することはない。このため、玉皮の外形の真球度が向上して打ち上げ花火の製作精度が向上する。また、適度な押付力を付与して星を配設できるので、半球形玉皮に星が若干付着して、配列後の星が円周列から脱落して崩れ落ちることを防止できる。 【0012】請求項2に示す発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記ベース部の凹球面に前記半球形玉皮を回転自在に軸支する係止手段が設けられていることを特徴とする。上記構成によれば、半球形玉皮が係止手段によってベーズ部の凹球面に軸支されているので、星を配列し易くするために半球形玉皮を回転する際に生じる振動を抑えて安定して回転できて、積み上げた星が崩れ落ちることを可及的に防止できる。 【0013】請求項3に示す発明は、前記請求項1または2のいずれかに記載の発明において、前記ベース部は半球形玉皮の一側部を突出させる切除面を有することを特徴とする。上記構成によれば、前記ベース部は半球形玉皮の一側部を突出させる切除面を有しているので、半球形玉皮の突出した一側部に触れて容易に半球形玉皮を回転することができる。 【0014】請求項4に示す発明は、前記請求項2または3のいずれかに記載の発明において、前記係止手段が、前記半球形玉皮から径方向内外に突出して一体的に設けられた軸棒を係合させて、回転自在に軸支する係合穴であることを特徴とする。上記構成によれば、半球形玉皮に軸棒を設けるとともに、ベース部にその軸棒と係合する係合穴を設けるという簡単な構成で、前記半球形玉皮を回転自在に確実に軸支することができる。 【0015】請求項5に示す発明は、前記請求項4に記載の発明において、前記軸棒の一方が筒状親導であることを特徴とする。上記構成によれば、半球形玉皮に設けられた筒状親導によって、半球形玉皮を回転することができるので、半球形玉皮を軸支するための軸棒が不要となり、製造用治具の構成パーツを減らすことができる。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の打ち上げ花火の製造用治具を示す斜視図、図2は図1におけるII−II線矢視の断面図、図3は同図1におけるIII−III線矢視の断面図、図4は同図1におけるIV−IV線矢視の平面図である。 【0017】図1〜4に示すように、本実施形態の打ち上げ花火の製造用治具1は、二つの半球形玉皮21a,21b内に、図1には図示しない星23・間断紙27・割薬25を詰めた後、その二つの半球形玉皮21a,21bの互いの端縁を突き合わして球形にする、打ち上げ花火の組み立て工程たる、通称「玉込め」工程で使用されるものである。 【0018】当該製造用治具1は、一方の半球形玉皮21aを載置する略半球状の凹球面14aを有する第1のベース部13aと、他方の半球形玉皮21bを載置する略半球状の凹球面14bを有する第2のベース部13bと、前記凹球面14a,14bに載置された半球形玉皮21a,21bの互いの端縁同士を突き合わせるように、第1のベース部13aと第2のベース部13bとを開閉自在に蝶着するヒンジ部15とで構成されている。 【0019】第1のベース部13aの外形は直方体であり、その長辺と短辺とからなる上面には前記凹球面14aが形成されている。この凹球面14aは、前記直方体上面における両短辺中心を通る直線上に中心を有する半球面であり、その直径は、そこに載置される半球形玉皮21aの直径より若干大きく設定されて、この凹球面14aと半球形玉皮21aとが摺動できるようになっている。また、前記直方体の短辺の長さは前記凹球面14aの直径より小さく設定されて、すなわち前記直方体の長辺側の両側面は、凹球面14aの直径よりも前記短辺の長さが小さくなるように鉛直面で切除形成されており、前記半球形玉皮21aを凹球面14aに載置した際に、半球形玉皮21aの一側部が直方体の両側面から突出するようになっている。そして、この半球形玉皮21aの一側部に触れて半球形玉皮21aを容易に動かすことができるようになっている。 【0020】第2のベース部13bも前記第1のベース部13aと同じ外形状であり、両者は、上面の短辺に沿って設けられたヒンジ部15によって開閉自在に連結されている。そして、その閉止状態にあっては、前記凹球面14a,14b同士が対向して臨むようになっている。 【0021】半球形玉皮21aが載置される凹球面14aの中央部には、係止手段として前記半球形玉皮21aの頂点に突き刺し固定された軸棒17の端部に、隙間をもって回転自在に挿通される係合穴19aが形成されている。よって、前記半球形玉皮21aは、この軸棒17を支点として凹球面14a内を自在に回転できるようになっている。 【0022】第2のベース部13bの凹球面14bにも同様の係合穴19bが形成されているが、第2のベース部13bには、筒状の親導29が形成された半球形玉皮21bが載置される。このため、この親導29が前記軸棒17の代わりに前記係合穴19bに隙間をもって挿通する点でのみ異なる。すなわち、半球形玉皮21bの頂点に位置して、径方向内外に突出して一体的に設けられた筒状親導29の外方突出端部が、前記係合穴19bに隙間をもって挿通して、前記半球形玉皮21bはこの筒状親導29を支点として、凹球面14b内を自在に回転できるようになっている。 【0023】また、前述したように、閉止状態にあっては、前記ヒンジ部15によって、第1のベース部13aと第2のベース部13bの両凹球面14a,14b同士が対向して臨むようになっているので、その凹球面14a,14b上に載置された両半球形玉皮21a,21bの互いの端縁同士を正確に突き合わせることができる。 【0024】尚、上記製造用治具1は、火薬の引火事故を防ぐ観点から、金属は避けて非導電性の材料を使うことが望ましく、硬質紙プレス成形体、木製、樹脂製が適当である。好ましくは、第1および第2のベース部13a,13bは木製が、ヒンジ部15は皮・布ベルトが望ましい。 【0025】ここで、当該打ち上げ花火の製造用治具1を使用した場合の、玉込め作業方法について図1〜4を用いて説明する。 【0026】製造用治具1の第1のベース部13aと第2のベース部13bとをヒンジ15支点にして開いて、二つの凹球面14a,14bが上面に露出された状態にする。そして、筒状親導29が形成されている半球形玉皮21bを、第2のベース部13bの凹球面14bに、前記親導29を凹球面14b頂点の係合穴19bに挿通させつつ載置する。また、この相方の半球形玉皮21aの頂点にはこれを貫通する軸棒17を突き刺し固定して、この軸棒17の径方向外方に突出した端部を、第1のベース部13aの凹球面14aの頂点に形成された係合穴19aに挿通させながら、この凹球面14aに半球形玉皮21aを載置する。 【0027】そして、軸棒17(または親導29)近傍に星23を一つ配置しては、次の配置がし易いように前記軸棒17(または親導29)中心に半球形玉皮21a(または半球形玉皮21b)を回転させて次の星23を配置するという作業を繰り返して、軸棒17(または親導29)を中心とした最小径の星23の円周列を一列形成する。そして、上記の要領でその円周列の上方に星23を一つ配置しては、軸棒17(または親導29)中心に半球形玉皮21a(または半球形玉皮21b)を回転させて、前記円周列よりも大径の円周列をその上方に形成する。この作業を繰り返して、半球形玉皮21a(または半球形玉皮21b)の内周面に星23を積み上げていく。 【0028】そして、半球形玉皮21a(または半球形玉皮21b)の内周全面に積み上げ終わったら、並べ詰めた星23が形成する半球形玉皮内側の包絡面に沿って間断紙27として薄い和紙を敷いて、その中を割薬25で満たし、板で軽く押さえて前記割薬25の上面高さを半球形玉皮21a(または半球形玉皮21b)の端縁に一致させる。両半球形玉皮21a,21bについて上記作業が完了したら、第1のベース部13aと第2のベース部13bをヒンジ部15を支点として閉じて、両半球形玉皮21a,21bの互いの端縁を突き合わし球形の玉皮21にする。そして、玉皮21を回転させながら静かに外側をたたいてなじませてた後、同じく回転させながら合わせ目に紙テープを貼っていき、玉込め作業が完了する。 【0029】以上のように、二つの略半球状の凹球面14a,14bに載置して、安定した状態で玉込め作業を行えるので、作業性が向上して生産性および製品の信頼性が向上する。また、第1のベース部13aと第2のベース部13bとが開閉自在に蝶着されているので、両半球形玉皮21a,21bの端縁を突き合わせる際に、互いの端縁がずれることなく突き合わせることができる。このため、端縁のずれ調整をする必要がなく能率が向上するだけでなくその製作精度も向上する。 【0030】また、半球形玉皮21a,21bが、凹球面14a,14bによって支持されているので、押付力をもって星23を配置しても、半球形玉皮21a,21bが変形することはない。このため、半球形玉皮21a,21bの外形の真球度が向上して打ち上げ花火の製作精度が向上する。また、適度な押付力を付与して星23を配設できるので、半球形玉皮21a,21bに星23が若干付着して、配設後の星23が円周列から脱落することを防止できる。 【0031】更には、半球形玉皮21a,21bがその頂点にて軸支されているので、星23を配列し易いように、半球形玉皮21a,21bを安定して回転できて、星23を配置する毎に該半球形玉皮21a,21bを手の上で回転する必要がない。このため、振動が生じにくく、積み上げた星23が崩れ落ちることを可及的に防止できる。よって、作業効率が一層向上するとともに、その作業の確実性も向上する。 【0032】また、半球形玉皮21bに設けられた筒状親導29によって、半球形玉皮21bを回転することができるので、半球形玉皮21bを軸支するための軸支部材が不要となり、該打ち上げ花火の製造用治具1の構成パーツを減らすことができる。 【0033】尚、割薬25がポーラスで、半球形玉皮21a,21bの端縁を突き合わせる際に崩れてしまう場合は、例えば図5に示すような係止板16a,16bを第1のベース13aの上面および第2のベース13bの上面に各々設けることで対処できる。この係止板16a,16bは、第1のベース13aの上面と第2のベース13bの上面とに設けられるが、両者はヒンジ部15に対して線対称に設けられて全く同じ仕様であるため、第1のベース13a(以下、ベース13aと略記する)に設けた係止板16aでのみ説明する。 【0034】この係止板16aは鉄板等の素材を用いて扇形状に形成された薄板でなる。この係止板16aは、その頂点が、ヒンジ部15に対向する前記上面短辺の中央近傍にビス18a等により回動自在に軸支され、その扇状の円弧辺が、凹球面14aに載置された半球形玉皮21aの端縁円周に沿って位置するように設けられて、半球形玉皮21aの全円形端面を開閉自在に覆っている。図示例では、この係止板16aは、前記頂点と前記半球形玉皮21a中心を結ぶ直線に沿って対称な一対の扇形小片16a’に分割されており、この扇形小片16a’は、その各々の頂点が合成樹脂スリーブを介してビス18a等で前記上面に軸支されて、そのビス18aを支点に前記上面平面内を回動できるようになっている。すなわち、扇形小片16a’各々を側方に回動することでベース13aの凹球面14aを開閉でき、この凹球面14aに載置した半球形玉皮21aとその内部に充填される星23や割薬25を係止する扉として機能する。 【0035】この係止板16a,16bを使用した場合の作業手順を以下で説明する。 【0036】前記扇形小片16a’,16b’を側方に移動して開状態とし、凹球面14a,14bに半球形玉皮21a,21bを収納載置して、その円形端面を露出させた状態にて星23の配置・間断紙27の敷設・割薬25の充填を行う。そして、半球形玉皮21a,21b内を割薬25で満たし終えたら、その上側にハトロン紙を敷設し、前記扇形小片16a’,16b’の分断辺を互いに突き合わせて閉状態にして半球形玉皮21a,21bの円形端面を覆うことでこれら半球形玉皮21a,21b並びにその内部に充填した星23、割薬25等を押さえ付けて係止する。その押さえ付けた状態で第1のベース部13aと第2のベース部13bとを閉じて両半球形玉皮21a,21bの互いの端縁を突き合わす。そして、その状態で前記扇形小片16a’,16b’を再度開状態にして、半球形玉皮21a,21b内の互いの割薬25がなじむように静かに外側をたたいた後、前記半球形玉皮21a,21b同士の合わせ目に紙テープを貼って玉込めが完了する。 【0037】尚、本実施形態にあっては、前記係止板16a,16bは扇形状としたが、半球形玉皮21a,21bの全円形端面を開閉自在に覆えればこれに限るものでななく、種々の形状が適用可能である。 【0038】また、本実施形態にあっては、作業性を良くするために、係止板16a,16bを2分割して扇形小片16a’,16b’としたが、作業性に問題なければ分割しなくても良い。 【0039】尚、係止板16a,16bには合成樹脂等を用いても良いが、剛性等を考慮すると鉄板等の金属が望ましく、鉄板を用いた場合でもハトロン紙を介して押さえ付けて係止するので引火事故の心配はない。またこの引火事故への配慮からビス18a,18bによる軸支部分には金属同士の接触を避けるために合成樹脂スリーブ等を介在させる。 【0040】以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。 【0041】例えば、本実施形態では、半球形玉皮21aに軸棒17を固定したが、半球形玉皮が凹球面に対して回転自在に軸支されるようになっていればこれに限るものではなく、例えば前記凹球面14aに軸棒17を固定して、前記半球形玉皮21aと軸棒17とは摺動回転できるようにしても良い。また、本実施形態では第2のベース部13bに親導29によって玉皮21bを軸支したが、親導29がない状態で玉込めを行う場合には、第1のベース部13aと同様に軸棒17を使用して軸支しても良いことは言うまでもない。 【0042】また、本実施形態では、ベース部13a,13bの両側面より半球形玉皮21a,21bの一側部が突出するようになっているが、半球形玉皮21a,21bに触れて回転操作できればこれに限るものではなく、一方の側面のみから突出するようになっていても良いし、触れられるように切欠部を設けても良い。尚、前記一方の側面のみから球形玉皮21a,21bの一側部が突出する場合は、凹球面14a,14b中心が、上面における短辺中心を通る直線上にある必要もなく、また該短辺の長さが前記凹球面14a,14bの直径より小さく設定されていなくても良い。 【0043】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1に示す発明によれば、第1のベース部と第2のベース部とに形成された二つの略半球状の凹球面に載置して、安定した状態で玉込め作業を行えるので作業性が向上して生産性および信頼性が向上する。また、第1のベース部と第2のベース部とが開閉自在に蝶着されているので、両半球形玉皮の端縁を突き合わせる際に、互いの端縁がずれることなく突き合わせることができる。このため、端縁のずれ調整をする必要がなく能率が向上するだけでなくその製作精度も向上する。 【0044】また、半球形玉皮が、凹球面によって支持されているので、押付力をもって星を配置しても、半球形玉皮が変形することはない。このため、半球形玉皮の外形の真球度が向上して打ち上げ花火の製作精度が向上する。また、適度な押付力を付与して星を配設できるので、半球形玉皮に星が若干付着して、配設後の星が円周列から脱落することを防止できる。 【0045】請求項2に示す発明によれば、半球形玉皮がベース部の凹球面に前記半球形玉皮を回転自在に軸支する係止手段が設けられているので、星を配列し易いように、半球形玉皮を自在に安定して回転できる。このため、星を配置する毎に該半球形玉皮を手の上で回転する必要がなく、回転の際の振動を著しく小さくできて、積み上げた星が崩れ落ちることを可及的に防止できる。したがい、作業効率が一層向上するとともに、その作業の確実性も向上する。 【0046】請求項3に示す発明によれば、前記ベース部の切除面から突出した半球形玉皮の一側部に触れて容易に回転することができるので、前記回転の際の振動を更に防止することができる。 【0047】請求項4に示す発明によれば、軸棒およびこれと係合する係合穴を設けるという簡単な構成で、前記半球形玉皮を回転自在に軸支することができる。したがい、当該製造用治具を廉価に製作できるとともに、そのメンテナンス性も良好となる。 【0048】請求項5に示す発明によれば、軸棒に代えて半球形玉皮に設けられた筒状親導により、半球形玉皮を回転することができるので、当該製造用治具の構成パーツを少なくできて、製造用治具を廉価に製作できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】592220347 【氏名又は名称】株式会社フーゲツ
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| 【出願日】 |
平成11年6月29日(1999.6.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100071283 【弁理士】 【氏名又は名称】一色 健輔 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−12900(P2001−12900A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月19日(2001.1.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−184289 |
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