| 【発明の名称】 |
追尾妨害装置および追尾妨害方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】福間 雄一郎
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| 【要約】 |
【課題】本発明はレーダまたは電波センサにより探知した目標を追尾する追尾式飛翔体を欺瞞して、その飛翔体による追尾を阻止する追尾妨害装置および追尾妨害方法に関し、追尾式飛翔体への欺瞞効果を確認することにより、確実に妨害することを目的とする。
【解決手段】航空機1よりチャフを散布しチャフ雲2を形成した後狭ビームの大電力の妨害波4を照射する。一定時間妨害波4の送信を続けた後、妨害波4の送信を停止し、直後にレーダ波5を送信する。レーダ波5は電波追尾式飛翔体3で反射し、レーダ用アンテナ11で受信され、解析装置15によって電波追尾式飛翔体3の位置を検出する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 散布したチャフ雲に妨害波を照射して追尾式飛翔体による追尾を妨害した後レーダ波を送受信して追尾式飛翔体への追尾を実行する追尾妨害装置であって、所定の方向へチャフを散布するチャフ散布装置と、チャフ雲の散布方向へ妨害波を照射する妨害波照射手段と、レーダ波送受信により追尾式飛翔体を追尾する飛翔体追尾手段と、を備えることを特徴とする追尾妨害装置。 【請求項2】 チャフ雲の散布方向にレーザ波を照射するレーザ波照射手段と、前記レーザ波の反射波に基づいてチャフ雲の位置を検出する位置検出手段とを更に備え、位置の検出されたチャフ雲に向けて妨害波を照射したのち、レーダ波送受信によって追尾式飛翔体を追尾することを特徴とする請求項1記載の追尾妨害装置。 【請求項3】 追尾式飛翔体が使用する追尾方式を解析する解析装置を備えるとともに、前記妨害波は追尾式飛翔体に目標物までの距離を誤検出させるための距離欺瞞妨害波と、追尾式飛翔体に目標物の速度を誤検出させるための速度欺瞞波とを含むことを特徴とする請求項1記載の追尾妨害装置。 【請求項4】 散布したチャフ雲に妨害波を照射して追尾式飛翔体による追尾を妨害した後レーダ波を送受信して追尾式飛翔体への追尾を実行する追尾妨害方法であって、所定の方向へチャフを散布するチャフ散布ステップと、チャフ雲の散布方向へ妨害波を照射する妨害波照射ステップと、レーダ波送受信により追尾式飛翔体を追尾する飛翔体追尾ステップと、を備えることを特徴とする追尾妨害方法。 【請求項5】 前記妨害波の照射と前記レーダ波の送受信は互いの電波干渉を防ぐようにして実行され、前記妨害波照射ステップと前記飛翔体追尾ステップは同時に実行されることを特徴とする請求項4記載の追尾妨害方法。 【請求項6】 前記チャフ散布ステップ、および前記妨害波照射ステップは第1の航空機において実行され、前記飛翔体追尾ステップは第2の航空機において実行され、前記妨害波照射ステップと前記飛翔体追尾ステップは同時に実行されることを特徴とする請求項4記載の追尾妨害方法。 【請求項7】 前記チャフ散布ステップは、自己の周囲に複数のチャフ雲を形成するための複数のチャフ散布ステップを備え、前記妨害波照射ステップはそれぞれのチャフ雲を対象として順次実行されることを特徴とする請求項6記載の追尾妨害方法。 【請求項8】 前記チャフ散布ステップは第1の航空機において実行され、前記妨害波照射ステップ、および前記飛翔体追尾ステップは第2の航空機において実行されることを特徴とする請求項6記載の追尾妨害方法。 【請求項9】 前記飛翔体追尾ステップは、第1の航空機と共に第2の航空機においても実行されることを特徴とする請求項6記載の追尾妨害方法。 【請求項10】 飛翔体に直接妨害波を照射する飛翔体妨害ステップを備え、前記妨害波照射ステップと飛翔体妨害ステップは交互に実行され、かつ前記飛翔体追尾ステップが実行されることを特徴とする請求項4記載の追尾妨害方法。 【請求項11】 レーザの送受信によりチャフ雲の位置を検出する位置検出ステップを備え、位置の検出されたチャフ雲に向けて、前期妨害波照射ステップが実行されることを特徴とする請求項4乃至5の何れか1項記載の追尾妨害方法。 【請求項12】 前記妨害波照射ステップにおいて照射される妨害波は、距離欺瞞妨害波、速度欺瞞妨害波、および距離欺瞞妨害波と速度欺瞞妨害波の組み合わせた妨害波を含むことを特徴とする請求項4乃至10記載の何れか1項記載の追尾妨害方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、追尾妨害装置および追尾妨害方法に係り、電波センサおよびレーダにより目標を探知して追尾する追尾式飛翔体を欺瞞しかつ追尾して、追尾式飛翔体による追尾を有効に阻止しかつ欺瞞効果を確認するうえで適した追尾妨害装置および追尾妨害方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の技術として、図13は例えば特開平9−42895号公報に示された追尾式飛翔体防御方法の構成図である。図において1は航空機(飛行体)、2はチャフ雲(金属小片からなる電波反射手段)、3は電波源誘導センサを搭載し電波放射源へ誘導される追尾式飛翔体(例えばミサイル)、29はチャフ雲2へ電波放射を行う際の電波照射パターンである。 【0003】次に、上記構成の追尾式飛翔体防御方法の動作について説明する。航空機1はチャフを散布してチャフ雲2を形成した後、そのチャフ雲2に向けて狭ビームの指向性の鋭い電波を放射する。放射された電波はチャフ雲2により反射しその一部が追尾式飛翔体3の電波源誘導センサで検知される。追尾式飛翔体3はチャフ雲2を電波放射源と判断しチャフ雲2へ誘導される。この結果追尾式飛翔体による航空機1への追尾を有効に阻止することができる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従来の追尾式飛翔体防御方法は以上のように構成されているので、追尾式飛翔体3が電波源誘導センサでチャフ雲2による反射波を検知し、その後チャフ雲2へ誘導されたかどうかに関しては確認ができなかった。このように、従来の追尾妨害方法は追尾式飛翔体の追尾を妨害し、その効果を確認する上で、未だ改良の余地を残すものであった。 【0005】この発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、チャフ雲に電波を照射しその反射波で追尾式飛翔体をチャフ雲へ誘導すると共に、レーダ波の送受信により追尾式飛翔体を追尾して追尾式飛翔体への妨害効果を確認できる追尾阻止装置を提供することを第1の目的とする。また、本発明は、チャフ雲に電波を照射しその反射波で追尾式飛翔体をチャフへ誘導すると共に、レーダ波の送受信により追尾式飛翔体を追尾して追尾式飛翔体への妨害効果を確認できる追尾阻止方法を提供することを第2の目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、散布したチャフ雲に妨害波を照射して追尾式飛翔体による追尾を妨害した後レーダ波を送受信して追尾式飛翔体への追尾を実行する追尾妨害装置であって、所定の方向へチャフを散布するチャフ散布装置と、チャフ雲の散布方向へ妨害波を照射する妨害波照射手段と、レーダ波の送受信により追尾式飛翔体を追尾する飛翔体追尾手段と、を備えることを特徴とするものである。 【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の追尾妨害装置であって、チャフ雲の散布方向にレーザを照射するレーザ照射手段と、前記レーザの反射波に基づいてチャフ雲の位置を検出する位置検出手段とを備え、位置の検出されたチャフ雲に向けて妨害波を照射した後、レーダ波送受信により追尾式飛翔体を追尾することを特徴とするものである。 【0008】請求項3記載の発明は、請求項1記載の追尾妨害装置であって、追尾式飛翔体の使用する追尾方式を解析する解析装置を備えるとともに、前記妨害波は追尾式飛翔体に目標物までの距離を誤検出させるための距離欺瞞妨害波と、追尾式飛翔体に目標物の速度を誤検出させるための速度欺瞞波とを含むことを特徴とするものである。 【0009】請求項4記載の発明は、散布したチャフ雲に妨害波を照射して追尾式飛翔体による追尾を妨害した後、レーダ波を送受信して追尾式飛翔体への追尾を実行する追尾妨害方法であって、所定の方向へチャフを散布するチャフ散布ステップと、チャフ雲の散布方向へ妨害波を照射する妨害波照射ステップと、レーダ波の送受信により追尾式飛翔体を追尾する飛翔体追尾ステップと、を備えることを特徴とするものである。 【0010】請求項5記載の発明は、請求項4記載の追尾妨害方法であって、前記妨害波の照射と前記レーダ波の送受信は互いの電波干渉を防ぐようにして実行され、前記妨害波照射ステップと前記飛翔体追尾ステップは同時に実行されることを特徴とするものである。 【0011】請求項6記載の発明は、請求項4記載の追尾妨害方法であって、前記チャフ散布ステップ、および前記妨害波照射ステップは第1の航空機において実行され、前記飛翔体追尾ステップは第2の航空機において実行され、前記妨害波照射ステップと前記飛翔体追尾ステップは同時に実行されることを特徴とするものである。 【0012】請求項7記載の発明は、請求項6記載の追尾妨害方法であって、前記チャフ散布ステップは、自己の周囲に複数のチャフ雲を形成するための複数のチャフ散布ステップを備え、前記妨害波照射ステップはそれぞれのチャフ雲を対象として順次実行されることを特徴とするものである。 【0013】請求項8記載の発明は、請求項6記載の追尾妨害方法であって、前記チャフ散布ステップは第1の航空機において実行され、前記妨害波照射ステップ、および前記飛翔体追尾ステップは第2の航空機において実行されることを特徴とするものである。 【0014】請求項9記載の発明は、請求項6記載の追尾妨害方法であって、前記飛翔体追尾ステップは、第1の航空機と共に第2の航空機においても実行されることを特徴とするものである。 【0015】請求項10記載の発明は、請求項4記載の追尾妨害方法であって、飛翔体に直接妨害波を照射する飛翔体妨害ステップを備え、前記妨害波照射ステップと飛翔体妨害ステップは交互に実行され、かつ前記飛翔体追尾ステップが実行されることを特徴とするものである。 【0016】請求項11記載の発明は、請求項4乃至5の何れか1項記載の追尾妨害方法であって、レーザの送受信によりチャフ雲の位置を検出する位置検出ステップを備え、位置の検出されたチャフ雲に向けて、前期妨害波照射ステップが実行されることを特徴とするものである。 【0017】請求項12記載の発明は、請求項4乃至10の何れか1項記載の追尾妨害方法であって、前記妨害波照射ステップにおいて照射される妨害波は、距離欺瞞妨害波、速度欺瞞妨害波、および距離欺瞞妨害波と速度欺瞞妨害波の組み合わせた妨害波を含むことを特徴とするものである。 【0018】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。 【0019】実施の形態1.図1において、1は航空機、2はチャフ雲、3は電波放射源に誘導される電波追尾式飛翔体、4は航空機からチャフ雲へ向けて放射する妨害波、5は航空機が電波追尾式飛翔体3を追尾するレーダ波である。 【0020】図2は航空機1に搭載される追尾妨害装置のブロック構成図を示す。図2に示すように追尾妨害装置はチャフ散布装置6を備えている。チャフ散布装置6はチャフ雲を散布するための装置である。チャフ散布装置6は支持台7に設置されている。支持台7はチャフ散布装置6の向きを任意に変えることができる。 【0021】追尾妨害装置は妨害用アンテナ8を備えている。妨害用アンテナ8は電波の指向方向を任意に変えられるようにアンテナ支持台9に設置されている。妨害用アンテナ8には妨害波送信機10が接続されている。妨害波送信機10は妨害用アンテナ8から所定の妨害波を出力させる機能を備えている。 【0022】追尾妨害装置はレーダ用アンテナ11を備えている。レーダ用アンテナ11は電波の指向方向を任意に変えられるようにアンテナ支持台9に設置されている。レーダ用アンテナ11にはサーキュレータ12を経由してレーダ波送信機13およびレーダ波受信機14が接続されている。レーダ波送信機13はレーダ用アンテナ11から所定のレーダ波を出力させる機能を備えている。レーダ波受信機14はレーダ用アンテナ11でレーダ反射波を受信する機能を備えている。 【0023】妨害用アンテナ8が出力する妨害波の強度は、妨害波送信機10の信号出力を大きくすること、あるいは、妨害用アンテナ8のビーム指向を鋭くすることによって高めることができる。 【0024】レーダ用アンテナ11によって受信されたレーダ反射波は、レーダ波受信機14により電気信号に変換される。レーダ波受信機14には解析装置15が接続されている。解析装置15はレーダ反射波がレーダ用アンテナ11で受信されたとき電波追尾式飛翔体3の位置を検出する。解析装置15には制御装置16が接続されている。制御装置は、本実施の形態における追尾妨害装置の動作を制御する。 【0025】次に、上述した追尾妨害装置の動作、および本実施形態の追尾妨害方法において実行される処理の内容について説明する。電波追尾式飛翔体3が放射した赤外線を検出することにより追尾妨害装置を起動する。追尾妨害装置が起動すると、まず、航空機1に搭載されているチャフ散布装置6が所望の方向にチャフを散布する。その結果、図1に示すようにチャフ雲2が形成される。次に航空機1は妨害用アンテナ8からチャフ雲2に向けて狭ビームの大電力の妨害波4を照射する。大電力の妨害波4はチャフ雲2に照射した後、チャフ雲2により反射され、電波追尾式飛翔体3に到達する。 【0026】航空機1は一定時間妨害波4の送信を続けた後、妨害波4の送信を停止する。この直後、航空機1はレーダ用アンテナ11からレーダ波5を送信する。レーダ波5は電波追尾式飛翔体3で反射された後、その一部がレーダ反射波となって航空機1のレーダ用アンテナ11に受信される。レーダ波5の反射波がレーダ用アンテナ11に受信されると、解析装置15によって電波追尾式飛翔体3の位置が検出される。 【0027】航空機1はレーダ波5の送信、および解析装置15による電波追尾式飛翔体3の位置検出をごく短期間に行う。その後レーダ波5の送信を停止して再度妨害波4の送信を開始する。航空機1は妨害波4を送信する合間に、上記の如くレーダ波5の送信を繰り返すことによって電波追尾式飛翔体3への追尾を行う。 【0028】上述のように、本実施形態の追尾妨害方法によれば、航空機1はチャフ雲2に向けて大電力の妨害波4を照射する合間、レーダ波5を送信して電波追尾式飛翔体3の位置検出、および追尾を行う。従って、本実施形態の追尾妨害方式によれば、電波追尾式飛翔体3への妨害効果を確認することができ、航空機1の安全性が高い精度で実現される。 【0029】尚、上記の実施形態においては、妨害波送信機10、および妨害用アンテナ8が請求項の「妨害波照射手段」に相当し、レーダ波送信機13、レーダ波受信機14およびレーダ用アンテナ11が請求項の「飛翔体追尾手段」に相当する。 【0030】実施の形態2.次に、図3および図4を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。本実施形態の追尾妨害方法は、レーザを用いてチャフ雲の位置検出を行う点に特徴を有する。図3は本実施形態の追尾妨害方法を説明するための図を示す。図3において、17はレーザを示す。 【0031】図4は、本実施形態において航空機1に搭載される追尾妨害装置のブロック構成図を示す。図4に示すように、本実施形態の追尾妨害装置は、図2の実施の形態1の装置を基本として更にレーザ光学系18、レーザ送信機19、レーザ受信センサ20、レーザ受信機21、位置検出器22を備えている。レーザ光学系18にはレーザ送信機19が接続されている。レーザ送信機19はレーザ光学系18からレーザを出力させる機能を持つ。 【0032】また、本実施形態の追尾妨害装置はレーザ受信センサ20を備える。レーザ受信センサ20にはレーザ受信機21が接続されている。レーザ受信機21はレーザ受信センサ20から受信レーザを受信する機能をもつ。 【0033】レーザ受信センサ20により受信された受信レーザは、レーザ受信機21により電気信号に変換される。レーザ受信機21には位置検出装置22が接続されている。位置検出装置22は受信レーザがレーザ受信センサ20により受信された場合、そのレーザを反射した対象物の位置を検出する。 【0034】本実施形態の追尾妨害方法によれば、チャフ散布装置6から所望の方向にチャフが散布された後に、レーザ送信機19からチャフ雲2に向けてレーザを送信する。一部のレーザはチャフ雲2に反射した後、レーザ受信センサ20で受信される。レーザがレーザ受信センサ20で受信されると、位置検出装置22によってチャフ雲2の位置が検出される。このため、本実施形態の追尾妨害方法によれば、チャフ雲2の正確な位置が分かる。よって、大電力の妨害波を送信する合間、レーダ処理によって電波追尾式飛翔体3を追尾しながら、妨害波4のビーム方向をチャフ雲2の範囲内で正確に指向させて電波追尾式飛翔体3の誘導方向を変更させることができる。チャフの散布、チャフ雲への妨害波照射、飛翔体の追尾は実施の形態1と同様に行われる。 【0035】実施の形態3.次に、図5および6を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。上述の如く、実施の形態1および実施の形態2の追尾妨害方法では、大電力の妨害波4を用いていたが、本実施形態の追尾妨害方法は、後述する欺瞞妨害波を用いる点に特徴を有する。 【0036】図5は、本実施形態の追尾妨害方法を説明するための図を示す。図5において、23はレーダホーミング式飛翔体を、また、24は欺瞞妨害波を示す。レーダホーミング式飛翔体23は自ら電波を送受信し、追尾すべき目標物を検出するレーダ機能を備えている。従って、単にチャフ雲を大電力妨害波の波源としても、レーダホーミング式飛翔体の追尾を防止することはできない。 【0037】図6は、本実施形態において航空機1に搭載される追尾妨害装置のブロック構成図を示す。図6に示す如く、本実施形態の追尾妨害装置は、実施の形態1の装置(図2)を基本として更に、サーキュレータ12、妨害波受信機25、および妨害波受信機に接続された妨害解析装置26を備えている。航空機1がレーダホーミング式飛翔体23に追尾されるとき、航空機1の妨害用アンテナ8には、レーダホーミング式飛翔体23の発する電波が受信される。妨害解析装置26は、その電波からレーダホーミング式飛翔体23が追尾に用いる方式を解析する。妨害解析装置26は、解析結果を制御装置16に送る。制御装置16は妨害解析装置26から送られた解析結果、すなわちレーダホーミング式飛翔体23が追尾に用いた電波の特徴から、レーダホーミング式飛翔体23のレーダ機能をかく乱させるための欺瞞妨害波24を生成する制御を行う。 【0038】本実施形態の追尾妨害装置は、妨害波送信機10に接続された欺瞞装置27を備えている。欺瞞装置27は制御装置により制御され欺瞞妨害波24を生成する。欺瞞妨害波24は、レーダホーミング式飛翔体23のレーダ機能に距離を誤検出させる距離欺瞞妨害波、速度を誤検出させる速度欺瞞妨害波、および距離欺瞞と速度欺瞞を組み合わせた妨害波の何れかである。 【0039】本実施形態の追尾妨害方法によれば、欺瞞妨害波24を生成するために必要な解析処理が終了した後、航空機1はチャフ雲2に向けて大電力の欺瞞妨害波24を送信する。その結果、レーダホーミング式飛翔体23はチャフ雲2によって反射された欺瞞妨害波24を受信して目標を誤検出するため、目標とは異なる位置へ誘導される。 【0040】また、航空機1は欺瞞妨害波24を送信する合間にレーダ処理を行うことにより、レーダホーミング式飛翔体23への追尾を実施して欺瞞の効果を確認する。このため、本実施形態の追尾妨害方法によれば、レーダホーミング式飛翔体23に対しても妨害効果を確認することができ、航空機1の安全性が高い精度で実現される。チャフの散布、チャフ雲への妨害波照射、飛翔体の追尾は実施の形態1と同様に行われる。 【0041】実施の形態4.次に、図7を参照して、本発明の実施の形態4について説明する。上述した実施の形態1では、航空機は妨害波4の送信とレーダ波5の送信を交互に実行している。本実施形態の追尾妨害方法は図7に示すように、妨害波4の照射と前記レーダ波5の送受信は互いの電波干渉を防ぐようにして同時に実行される点に特徴を有する。 【0042】本実施形態の追尾妨害方法において、航空機1は妨害波4およびレーダ波5の送信を互いの覆域が重ならないよう妨害・レーダ間の干渉を防ぐように同時に実行する。このため、妨害波4の送信を中断することなく電波追尾式飛翔体3への追尾が可能である。 【0043】実施の形態5.次に、図8を参照して、本発明の実施の形態5について説明する。図8は本実施形態の追尾妨害方法を説明するための図を示す。図8に示すように、本実施形態の追尾妨害方法によれば、チャフ雲2が第1の航空機1aによって形成されると共に、妨害波4が第1の航空機1aから照射され、レーダ波が第2の航空機1bから送信される。本実施形態の追尾妨害方法は、図8に示すように第1の航空機1aと第2の航空機1bが共同で行う点に特徴を有する。 【0044】本実施の追尾妨害方法においては、第1の航空機1a、および第2の航空機1bに追尾妨害装置を搭載する。追尾妨害装置は実施の形態1の装置を基本とする。但し、第1の航空機1aはレーダ用アンテナ11、レーダ波送信機13、およびレーダ波受信機14を必ずしも搭載する必要はない。また、第2の航空機1bはチャフ散布装置6、および制御装置16を必ずしも搭載する必要はない。すなわち、本実施形態の追尾妨害方法においては、妨害波4の照射およびレーダ波5の送信および受信は異なる航空機において実行される。 【0045】本実施形態の妨害追尾方法において、第1の航空機1aがチャフ散布および妨害波の照射を実施すると同時に、第2の航空機1bがレーダ波送受信を実施する。このとき、第1の航空機1aに搭載された妨害用アンテナ8、第2の航空機1bに搭載の搭載されたレーダ用アンテナ11は隔離されており、妨害波4とレーダ波5との電波干渉は生じなくなるため、第1の航空機1aおよび第2の航空機1bは任意の方向へビーム指向することができる。 【0046】尚、上記の実施形態においては、第1の航空機1aが照射する妨害波4は大電力妨害波に限定されず、欺瞞妨害波24を出力させることとしてもよい。このような構成により、レーダホーミング式飛翔体23のレーダ機能を複雑にかく乱させ、その追尾を防止し、欺瞞効果を確認することができる。 【0047】実施の形態6.次に、図9を参照して、本発明の実施の形態6について説明する。本実施形態の追尾妨害方法は、複数のチャフ雲2a、2bを用いる点に特徴を有する。図9は本実施形態の追尾妨害方法を説明するための図を示す。図9に示すように、本実施形態の追尾妨害方法によれば、最初に第1のチャフ雲2aへ妨害波を照射して、電波追尾式飛翔体3を第1のチャフ雲2aの方向へ誘導し、ついで、任意の方向へ散布された第2のチャフ雲2bの方向へ妨害波を照射して、電波追尾式飛翔体3を第2のチャフ雲2bへ誘導する。このとき、航空機1はレーダ波5を送受信して電波追尾式飛翔体3への追尾を行いながら電波追尾式飛翔体3を妨害するため、妨害効果を確認しながら、より正確にチャフへ誘導することができる。実施の形態1(図2)と同様の装置を用い、妨害用アンテナ8の指向方向をチャフ雲2aと2bとに切り換える。 【0048】実施の形態7.次に、図10を参照して、本発明の実施の形態7について説明する。上述した実施の形態5では、第1の航空機1aがチャフの散布、および妨害波4の照射を実行すると同時に、第2の航空機1bがレーダ波5の送受信を実行している。本実施形態の追尾妨害方法は、図10に示すように、チャフ雲2が第1の航空機1aによって形成されると共に、妨害波4の照射、およびレーダ波5の送受信が第2の航空機1bによって実行される点に特徴を有する。これによって、第1の航空機1aは妨害波ユニット等に代えて、より多くのチャフを搭載することができるため、追尾妨害をする上でより有利な状況が実現される。チャフの散布、チャフ雲への妨害波照射、飛翔体の追尾は実施の形態1と同様に行われる。 【0049】実施の形態8.次に、図11を参照して、本発明の実施の形態8について説明する。上述した実施の形態5では、第1の航空機1aが妨害波4の照射を実行すると同時に、第2の航空機1bがレーダ波5の送受信を実施している。本実施形態の追尾妨害方法は、第1の航空機1aおよび第2の航空機1bが共にレーダ処理を実行する点に特徴がある。 【0050】図11は、本実施形態の追尾妨害方法を説明するための図を示す。図11に示すように、本実施の追尾妨害方法においては、チャフ雲の形成、およびチャフ雲への妨害波照射は第1の航空機1aにより実施の形態1と同様に行われる。その後のレーダ処理において、まず、第1の航空機1aがレーダ波5aを送信する。レーダ波5aは追尾式飛翔体3で反射された後、その一部がレーダ反射波28となって第2の航空機1bにおいて受信される。第2の航空機1bはレーダ反射波28の到来方向、および自機の位置情報を第1の航空機1aへ送る。第1の航空機1aは第2の航空機1bの位置、および第2の航空機1bが受信したレーダ反射波28の到来方向に基づき電波式追尾飛翔体3の位置を検出する。これにより、電波追尾式飛翔体3が、レーダ波を乱反射させるステルス性を備える場合に、確実に電波追尾飛翔体3への追尾を実行することができる。尚、第1の航空機1aおよび第2の航空機1bは、レーダ波、および位置の情報を共有するための通信設備を備えているものとする。 【0051】実施の形態9.次に、図12を参照して、本発明の実施の形態9について説明する。実施の形態1の追尾妨害方法では、大電力の妨害波4はチャフ雲2に向けて照射が実行される。本実施形態の追尾妨害方法は、大電力の妨害波4はチャフ雲2、および電波追尾式飛翔体3に交互に照射される点に特徴を有する。 【0052】本実施形態の追尾妨害方法によれば、航空機1はチャフ雲を形成した後、はじめ妨害波 4をチャフ雲2に向けて照射する。その結果、電波追尾式飛翔体3に妨害波4が到達し、電波追尾式飛翔体3はチャフ雲2に誘導される。航空機1はレーダ処理により電波追尾式飛翔体3がチャフ雲2に誘導されることを検出する。ここまでは実施の形態1と同様に行われる。その後妨害波4を電波追尾式飛翔体3へ照射する。電波追尾式飛翔体3は進路方向をチャフ雲2から航空機1に変更する。航空機1は レーダ処理により電波追尾式飛翔体3が進路方向を自機に変更したことを確認すると、再度妨害波4をチャフ雲2に照射する。この繰り返しの操作によって、本来複数の航空機が電波追尾式飛翔体に対して交互に妨害波を送信する妨害(連携妨害)の効果を、単体の航空機によって実現することができる。 【0053】 【発明の効果】この発明は以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。請求項1または4記載の発明によれば、妨害波をチャフ雲に向けて照射し、レーダ波を送信して電波追尾式飛翔体の位置検出、および追尾を行う。このため、本発明によれば、電波追尾式飛翔体への妨害効果を確認することができる。 【0054】請求項2または請求項11記載の発明によれば、妨害波を送信する合間、レーダ処理によって追尾式飛翔体を追尾しながら、レーザ反射波に基づいて検出したチャフ雲の位置へ妨害波のビーム方向をチャフ雲の範囲内で正確に指向させることができる。このため、本発明によれば、所望の電波を確実にチャフ雲で反射させたうえで、追尾式飛翔体への妨害効果を確認することができる。 【0055】請求項3または請求項12記載の発明によれば、チャフ雲に向けて、欺瞞妨害波を照射することができる。このため、本発明によれば、レーダホーミング式飛翔体を含む種々の飛翔体による追尾を妨害したうえで、その妨害効果を確認することができる。 【0056】請求項5記載の発明によれば、妨害波およびレーダ波の送信は互いの覆域が重ならないように実行することができる。このため、本発明によれば、妨害波の送信を中断することなく電波追尾式飛翔体への追尾ができ、その妨害効果を確認することができる。 【0057】請求項6記載の発明によれば、妨害波の照射とレーダ波の送受信は別々の航空機が互いの電波を干渉しないように実行できる。このため、本発明においては、妨害波およびレーダ波は任意の方向にビームを指向させることが出来る。 【0058】請求項7記載の発明によれば、複数のチャフ雲を用いてそれぞれのチャフ雲を対象として妨害波を照射することかできる。このため、本発明においては、電波追尾式飛翔体の欺瞞をさらに確実に行うことが出来る。 【0059】請求項8記載の発明によれば、他の航空機によって形成されたチャフ雲に対して、別の航空機から妨害波の照射、およびレーダ波の送受信を実行することができる。このため、本発明によれば、チャフ搭載量を多くすることが出来る。 【0060】請求項9記載の発明によれば、他の航空機から送信されたレーダ波が電波追尾式飛翔体で反射することにより生ずるレーダ反射波と、その航空機(他の航空機)の位置情報とに基づいて、電波追尾式飛翔体の位置を検出することができる。このため、本発明によれば、ステルス性を備えた電波追尾式飛翔体への追尾が正確にできる。 【0061】請求項10記載の発明によれば、大電力の妨害波をチャフ雲、および電波追尾式飛翔体に交互に照射することができる。このため、本発明によれば、単機にて追尾式飛翔体を混乱させ、その妨害効果を確認することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006013 【氏名又は名称】三菱電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年9月21日(1999.9.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100102439 【弁理士】 【氏名又は名称】宮田 金雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−91195(P2001−91195A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月6日(2001.4.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−266817 |
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